最近詠んだ作品

やまだみのる

その他の吟行作品は、左上の年度別リンクからご覧ください。

目次

2017年5月20日

明石漁港

糶涼し   やまだみのる

沖遠く黄砂に消ゆる巨船かな

漁夫で混む一膳飯屋襤褸テント

林立す発電風車島涼し

蛸をかしトロ箱逃げて叩かるる

水槽の狭しと跳ねる糶の鰤

糶佳境びしよ濡れとなる土間涼し

五指をもて丁々発止糶涼し

汀石洗ひては引く波涼し

橋涼し明石大門を一跨ぎ

特別企画・明石吟行

2017年5月16日

尼崎農業公園

畝涼し   やまだみのる

尻餅のしるきあとある苜蓿

ジョギングの土堤を綴りて苜蓿

縱橫に幾何学模様畝涼し

水難碑代田一望せる丘に

目潰しの日矢うち仰ぐ夏木立

森閑として喬木の樹下涼し

脳天を射んと錐揉む竹落葉

竹落葉忍者のごとく藪駈くる

夏草の宝庫や猪名の川堤

5月度定例句会

2017年5月9日

高砂市の池公園

燕来る  やまだみのる

朽木めく老幹なれど芽を吹きぬ

試歩の腰伸ばして仰ぐ青嶺かな

根上りもベンチとなりぬ遠足子

野に遊ぶ一人駈ければ我も我も

遠足子声をかければハイタッチ

園児らの黄色い声や山若葉

もこもこと隆起せるごと山若葉

つばくらめ一閃白くまた黒く

大鳥居貫きながら燕来る

5月度落穂句会

2017年4月18日

尼崎上坂部公園

余花   やまだみのる

起伏野の天辺四方の風薫る

起伏野を駈けて転んで子ら遊ぶ

春愁ふなぞへに美脚なげだして

先生の両手取りあふ遠足子

そら窓のある四阿や山桜

箍ゆるみ風に崩るるチューリップ

菖蒲の芽芥だたみを出でにけり

汝れ悼む逍遥の道余花にあふ

自ずから序破急風の花吹雪

4月度定例句会

2017年4月7日

高砂市の池公園

春堤   やまだみのる

茎立ちて風いなしをる花菜かな

そっぽ向き見えぬ値札や植木市

花菜畑越しに手をふる笑顔かな

宝殿の岩山濡らす春の雨

草青む池塘の水の色もまた

群落といへど粗密やたんぽぽ黃

歳問へど媼は花下に笑ふのみ

釣り上げし大魚を青む土堤の上に

にはたずみ桂馬跳びもす春堤

4月度落穂句会

2017年3月31日

多田神社

黒ぼこ   やまだみのる

神木の深き洞よりもの芽出づ

茎立を突つつき散らす鵯のボス

落椿禰宜の熊手に掃かれけり

黒ぼこの畝にしみこむ春の雨

芽ぐまんとして仁王立つ御神木

降り続く雨の重さに椿落つ

神木に凭れて杜の春惜しむ

政所跡と碑のたつ樹下涼し

橋涼し足下に奏づ瀬音また

3月度吟行句会

2017年3月21日

中山寺

鎖樋   やまだみのる

鎖樋ドレミドレミと春奏づ

花屑をとれば機嫌や鎖樋

ほとばしる春の息吹や鎖樋

鎖樋落つる水音も早春賦

春雨の唄ふがごとし鎖樋

芽木の枝綺羅星のごと雨滴

梅の園とゆき巡りて汝れ悼む

閻王にひれ伏し祈る老遍路

一杓の春水手向く水子仏

3月度定例句会

2017年3月3日

高砂市の池公園

春の水   やまだみのる

空濠に天を仰ぎし落椿

空濠に降り立てば草芳しき

下萌えにでんぐり返る猫の野良

紋白蝶花菜浄土をジプシーす

切岸の横つ腹から春の水

高鳴りて筧を落つる春の水

花菜畑迷路のごとくたもとほり

蒼天へ春禽散らす秀枝かな

日射すとき土堤のたんぽぽみな笑顔

落穂句会3月例会

2017年2月21日

夙川カトリック教会

ピエタ   やまだみのる

遺品なる手ずれの聖書あたたかし

みことばを記す一碑に草萌ゆる

オルガンの楽堂に満つ淑気かな

彩窓の春日ピエタに届きけり

聖堂の堅き木椅子に春愁ふ

聖堂に額づきをれば百合匂ふ

歌うたひ出せば聖堂寒からず

磔像に点すチャペルの春灯

懺悔室出ても春愁はらひえず

定例句会2月度

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