みのる選

2024年4月1日(参加者 12名)

俳句作者
街路樹は新芽立つ茶や宇治をゆくあひる
阿字池のさざなみと和す藤の影せいじ
ソーダ水飲み干す海のカフェテラスなつき
梢洩る日の眩しさよ森薄暑ぽんこ
山吹の黄が左右つづる石畳むべ
千枚田掠め掠めてつばくらめかかし
豆飯の莢を剥きつつ妣偲ぶわかば
満面に新緑湛ふダム湖かなよう子
橋半ば宇治の早瀬に春惜しむせいじ

2024年3月1日(参加者 14名)

俳句作者
天辺の木蓮合掌解き初むわかば
マカロンの箱に並べし染卵なつき
ブナ林の小径を綴る射干の花ぽんこ
縁うららあんぱん母と半分こあひる
真青なる空を染めんと大ミモザ康子
鶯に口笛吹をもて応えけりかかし
お彼岸の夫に日本酒供へけりこすもす
犬呼べば春泥蹴つて大ジャンプえいいち
落としたる洗濯ばさみクロッカスよう子
球春やラジオが友と鍼灸師せいじ
切株の年輪へ射す春日かな康子
本堂の花頭窓射す若葉影むべ
山茱萸の黄をけぶらせる小糠雨むべ

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