毎週句会みのる選

2004年8月第2週

Date: 2004-08-23 (Mon)
午後の風蓮の葉に来てまろびけり よし女  添削> 風通ひきて蓮の葉にまろびけり
本堂の縁に梅干す尼の寺     今日子
人生を問いし青春の書曝す    智子   添削> 人生を問ひたるころの書を曝す
山の風入れて写経の盆の寺    有香   添削> 山の風通ふ写経の寺涼し
枕辺の手擦れの歌集生身魂    茜    添削> 生身魂手擦れの歌集座右とす


2004年8月第1週

Date: 2004-08-17 (Tue)
肩車して向日葵と顔並ぶ    たか子
万緑に浸る心地や露天風呂   青志
川濁る陶土の町の極暑かな   ひろ美
雲の峰スコアボードに零並ぶ  かずひと
いよよ急く野分の雲や八ヶ岳  光晴
沖の灯の連珠となりぬ良夜かな 美津子  添削> 沖の灯の珠と連なる良夜かな
新涼や人待ち顔の占い師    きみこ


2004年7月第5週

Date: 2004-08-09 (Mon)
刃に触れて西瓜にひびの迅る音 よし女
朝毎のラジオ体操露凉し    いなみの 添削> 朝庭のラジオ体操露凉し
風紋を消して砂丘の梅雨終わる 龍三   添削> 風紋の現れて砂丘の梅雨終わる
大夕立雷門に遣り過ごす    少尉
川音の耳に程よき涼の宿    道代   添削> 瀬の音の調べ涼しき峡の宿
夜店の灯若き茶髪の子が守る  きみこ


2004年7月第4週

Date: 2004-08-03 (Tue)
軽鳧の子の草に転げて母を追ふ たか子  
山間の比叡の山の星涼し    智恵子  添削> 湖泊り比叡の山の星涼し
美術館出でし木立は蝉時雨   ちえこ  添削> 美術館出でてたちまち蝉時雨
白団扇俳句の文字の躍りけり  ミチコ  添削> 白団扇ホ句のかな文字躍りけり
若き日の葛藤いまも書を曝す  智子   添削> 若き日の指針となりし書を曝す
オルゴール館の音色に汗引けり よし女  添削> オルゴール館こもごもに音涼し
荒神輿ざんぶと波をかぶりけり みすず  
魚屋の列の尾につく鰻の日   きみこ  添削> 鰻屋の列の尾につく土用かな


2004年7月第3週

Date: 2004-07-26 (Mon)
布引の峪へ谺の時鳥      いなみの 添削> 布引の峪に谺す時鳥
稲妻に仁王の眼光けり     たか子  添削> 稲妻に仁王の眼光るかと
夕焼や機械油の掌を洗ふ    少尉   添削> 窓夕焼機械油の掌を洗ふ
風渡る棚田の畦や夏薊     たく   添削> 風渡る棚田や畦の夏薊
炎昼や開きしままの閻魔の目  かずひと
勤行の消さるるほどの蝉時雨  ちえこ  添削> 勤行の声にかぶさる蝉時雨
白南風や艇庫こぞりて扉を開く 志郎   添削> 白南風に艇庫の扉全開す
緑陰に手のつかぬまま白き画布 好夫   添削> 緑陰にま白き画布を展けけり


2004年7月第2週

Date: 2004-07-22 (Thu)
路地暮らしして星祭る佃島    一清   
ひまはりの迷路に児らの声走る  里登美  添削> 迷路めくひまはり畑子らの声
純白の繭踊らせて糸を取る    粲    
広島の灯火瞬く舟料理      光晴   添削> 広島の街の灯揺るる舟料理
前髪の張り付く額炎天下     ミチコ  添削> 前髪の張り付く額玉の汗
箸置きは笹の一と葉や夏料理   明人   添削> 箸置は笹の一と葉や夏料理
雨脚と紛ふほどなるあめんぼう  よし女  添削> 雨脚の水輪にあらずあめんぼう
遮断機の下りて待つ間の暑さかな 楢    
噴水の穂先彼方の山越ゆる    きみこ  添削> 噴水の穂先彼方の嶺越ゆる


2004年7月第1週

Date: 2004-07-12 (Mon)
簾越しひと声呉るる検針婦    里登美  添削> 簾越し声かけてゆく検針婦
蕗の葉に雨降り初める山路かな  初凪   添削> 蕗の葉を打ち初めたる山雨かな
梅雨明ける飛行機雲の伸びてゆく きお   添削> 梅雨明の空ひとすじの飛行雲く
挙手だけで済ます挨拶田植え時  志郎   添削> 手を上げて済ます挨拶田植人
草矢打つ空少年に余りたる    痴風   添削> 草矢打つ少年に空広きかな


2004年6月第4週

Date: 2004-07-05 (Mon)
薔薇園の深紅に酔へる昼下がり  こう   添削> 薔薇園の深紅に酔ひて佇ちにけり
酔ふほどに箸を逃るゝ冷奴    雅流   
父の日や待った待たぬの王手飛車 国子   添削> 父の日や待った待たぬと王手飛車
滝仰ぐ岩に万歩の足冷す     寛    添削> 滝壷に万歩の足を浸しけり
ダンサーの振り向き際の汗光る  茜    
米寿なる母の筆勢紗羅の花    千衣   添削> 米寿なる母の筆勢夏書する
菖蒲田に足の形のにわたづみ   れいこ  添削> 菖蒲田に大き足跡くっきりと
風強き夜やほうたるの高からず  よし女  


2004年6月第3週

Date: 2004-06-28 (Mon)
播磨野や青田をわたる風の道   いなみの 添削> 播磨野を駈けめぐりをる青田風
巌上るさまに吹かるる蛇の衣   里登美  添削> 懸崖の巌に吹かるる蛇の衣
万緑の山より引きし長寿水    かずひと 添削> 源は万緑の山長寿水
合歓の花湖を見下ろす殉難碑   ひろ美  添削> 合歓咲いて湖を見下ろす殉難碑
万緑を抜けて呉線海へ出る    光晴   
明易しフェリーの窓に島の影   茜    添削> 島影の見えて船旅明易し
乾杯のグラスに映る大夕焼    杉菜   添削> 乾杯のグラスに映る夕焼かな
満天の星に蛍の紛れけり     道代   添削> 満天の星に紛れし蛍あり
庭の百合手折りて妻を見舞ひをり 奈緒子  添削> 庭の百合手折りて妻を見舞ひけり
木苺の覗く巨石の野面積み    れいこ  添削> 木苺の覗く巨石の野面積


2004年6月第2週

Date: 2004-06-21 (Mon)
妻もまた草笛をもて応へけり  明人   
洗い髪梳きてひと日の労惜しむ たか子  添削> 髪洗ひひと日の疲れ流しけり
大佐渡も小佐渡も青き梅雨の中 初凪   
海向きに流人の歌碑や梅雨曇  茜    添削> 海に向く流人の歌碑や鳥帰る
退院の母へ持ち出す籐寝椅子  雅流   添削> 退院の母のくつろぐ籐寝椅子


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