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8月第3週の成績(投句者52名 選句者66名) - 2004-08-30 (Mon)
無駄のなき老母の所作や盆用意 金太郎 11 一尾 ねこ 青志 龍三 雅流 寛 智恵子 杉の子 ひとし 田力
落ち蝉の仰向きしまま掃かれけり 今日子 11 茜 すずかぜ 満天 よし女 ななえ たく 雅流 道代 千舟 まほろば うつぎ
ゆっくりと刻うつ部屋の大昼寝 たか子 9 好夫 れいこ のんたん 登美子 まこと 一歩 ちえこ いし まほろば
留守番の一人は気楽冷奴 龍三 7 いなみの たけし すずかぜ 百合 ささ 国子 うつぎ
幼子の口をへの字に阿波踊 田力 7 宏虎 まさひろ 裕子 百合 たく 志郎 秋乃
涼しさや磨き込まれし床明かり たく 6 やす子 うりぼう よし女 江斗奈 かずひと
旅先や気楽に入る踊りの輪 龍三 6 満天 やす子 どんぐり まこと 路 田力
仏前の西瓜叩く児合掌す 智子 5 小袖 うりぼう れいこ 龍三 千舟
露座佛の錫杖洗う大夕立 今日子 5 いなみの 宏虎 有香 かのこ 美津子
合掌の思ひそれぞれ大文字 宏虎 5 百姓 有香 百合 路
三世代欠けぬ幸せ墓洗ふ いなみの 5 たか子 うりぼう きみこ 初凪 田力
初秋の切株に置く鳥図鑑 明人 5 江斗奈 美津子 雅流 秋乃
新盆の湯舟に落ちる涙かな ひよこ 5 宏虎 どんぐり ミチコ ひさこ 木いちご
流燈や世界平和の文字太し れいこ 4 粲 ひさこ 果穂 かのこ
流灯の岸辺離れぬ二つ三つ 晶 4 千衣 たか子 まこと 道代
利き酒の女技官の太り肉 少尉 4 好夫 はな 粲 折山
秋の蝶道ずれにして峠越え 今日子 4 まさひろ ななえ ひさこ 寛
人肌に焼酎割るや夜の秋 ささ 4 金太郎 茶猫 一歩 折山
道をしへ茶屋に鎌倉案内図 一清 3 有香 初凪 敦風
秋灯や遠き話の中に母 志郎 3 登美子 果穂 国子
朝顔や三十八年此処に住み 杉菜 3 裕子 好夫 今日子
花茗荷写真の母の日本髪 志郎 3 金太郎 ミチコ 今日子
夏帽子座席にありし始発駅 春忠 3 青志 美津子 ちえこ
他人には優しくできる雲の峰 しゅん 3 どんぐり 青志 いし
ふくろうの動く眼涼しと小物買ふ よし女 3 こすもす 一尾 かずひと
早立ちの山の朝餉や小鳥来る 青志 3 こすもす 道代
放牧をみつめて飽きぬ大花野 路 3 すずかぜ ささ 千舟
仏壇の仏具置き換へ夜の秋 敦風 2 ねこ 初凪
鰯雲揺れて北差す磁石かな 茜 2 はな かのこ
大山に競ひ合ひたる草の笛 秋乃 2 江斗奈 登美子
迎火や古き表札照らしをり 晶 2 粲 志郎
清流に戸毎に冷やす桃トマト 国子 2 木いちご
免許証返へす気は無き生身魂 少尉 2 折山 ひとし
慰霊碑を守る老兵法師蝉 春忠 2 きみこ ちえこ
かなかなや潮の香残る埋立て地 秋乃 2 茜 いなみの
暑気払ひ五右衛門風呂の木の匂い のんたん 2 やす子 茶猫
灯の消えし流灯一つさかのぼる れいこ 2 たか子 ミチコ
言って見せ語りかけては胡瓜漬け 春忠 2 裕子 はな
南蛮の色を研ぎ出す八ヶ岳の風 少尉 2 小袖 ひとし
漁火か島の灯りか夜の秋 かずひと 2 よし女 うつぎ
肩越しに見もする金魚掬いかな かずひと 2 小袖 智恵子
引き揚げの語りべとなり終戦忌 路 2 茜 秋乃
墓洗ふ裳裾の濡れの憎からず ささ 2 まさひろ 杉の子
ひとり夜の遠き花火の音を聞く 杉菜 2 百姓 杉の子
今様に浴衣あふれし昼の街 千衣 1 百姓
盆棚に断りて出る写生会 きみこ 1 敦風
検診の画像の翳りひつじ草 いし 1 金太郎
風死して廊下に白い猫の髭 登美子 1 智恵子
鬼やんま主顔して池巡る たく 1 かずひと
潮浴びの児等にあめ湯のふるまはる 粲 1 茶猫
生身魂とぼけ上手のすまし顔 草根 1 のんたん
ほほづきの灯る墓苑の暮れ初むる 寛 1 たけし
かき氷鋭角に射す日の光 江斗奈 1 敦風
鎌倉は寺社多くして萩小道 一清 1 たく
行きつけの一膳飯屋渋団扇 金太郎 1 一歩
真桑瓜疎開の頃の味のまま 粲 1 たけし
無心にはなれずに墓を洗ひゐる 秋乃 1 ささ
一翳の雲の濃淡野路の秋 好夫 1 れいこ
出立に星溢れをり登山小屋 青志 1 ななえ
さびれたる商店街に西日落つ かずひと 1 のんたん
掃苔や許し請ふごと磨きたる 登美子 1 寛
里山の藁葺き四阿の三尺寝 のんたん 1 千衣
身に馴染む各駅停車蕎麦の花 明人 1 まほろば
三国志机辺に積める秋灯下 いなみの 1 果穂
鏡拭くことも久しき夜の秋 道代 1 今日子
山稜を掠めて風の秋茜 青志 1 一尾
指輪あと白い線浮く秋隣 ミチコ 1 龍三
木下闇石佛たちの微笑めり 智恵子 1 木いちご
朝夢の黄泉より醒めり法師蝉 いし 1 国子
新涼やスリット揺るるチャイナ服 金太郎 1 千衣
漁火の沖に瞬き夏涼し 智恵子 1 こすもす
狂言の声の響きて夏祭 百合 1 路
泣き止めばすぐ踊る子の花カンナ たか子 1 いし
逸らしたき話ありしを秋扇 杉菜 1 志郎
鬼ヤンマ開け放つ窓通り抜け 道代 1 きみこ
迎火や風立ちそっと肩にふれ 美津子 1 ねこ
膝痛のレッスン帰り鰯雲 茜 1 満天
以上.
8月第2週の成績(投句者49名 選句者73名) - 2004-08-24 (Tue)
山の風入れて写経の盆の寺 有香 13 宏虎 ねこ きお こすもす 草根 きみこ 今日子 国子 道代 青志 千舟 地球 百姓
切株に置く鳥図鑑山の秋 明人 11 ねこ 金太郎 こすもす すずかぜ 百合 少尉 ひさこ 好夫 光晴 折山 志郎
一隅になつかしき顔盆の駅 百合 9 なつ うりぼう 智恵子 ちえこ 龍三 紫石 杉の子 まさひろ かずひと
枕辺の手擦れの歌集生身魂 茜 9 やす子 志峰 美津子 登美子 たく 少尉 ひとし 雅流 けんいち
棟梁の父に迎え火鉋屑 少尉 8 こすもす すずかぜ はな 寛 ひとし 千舟 茶猫 杉の子
北海の色うら返し秋刀魚焼く 一清 7 江斗奈 よし女 ひさこ 今日子 国子 智子 かずひと
新涼や硯に落とす水少し 有香 7 千衣 ねこ みすず たけし 雅流 明人 志郎
菩提寺の玉砂利白し秋の蝶 路 7 志峰 ミチコ たく すずかぜ 百合 二青 道代
本堂の縁に梅干す尼の寺 今日子 7 千衣 いなみの みすず 江斗奈 敦風 光晴 百姓
清流に白桃冷やし売られけり 国子 6 やす子 なつ たか子 智恵子 きみこ まこと
語部の言の葉重き原爆忌 粲 5 満天 たか子 ひさこ 龍三 田力
手花火にいつか隣の加はりて 青志 5 満天 いなみの 粲 みすず 明人
靴の水捨てて帰りぬ磯遊び たか子 5 いなみの 初凪 きみこ 杉の子 まさひろ
星今宵七十階のカプチーノ 一清 4 裕子 江斗奈 よし女 小袖
身に馴染む各駅停車蕎麦の花 明人 4 満天 金太郎 れいこ 智子
朝顔の一鉢積みて一家来る たく 4 粲 初凪 小袖 のんたん
お座りもお手もせぬ犬夏の果 金太郎 4 きお 木いちご 智子 路
朝顔の種採りてより旅立ちぬ はな 4 茜 木いちご しゅん 折山
八月や飢え知らぬ子の肉料理 たか子 4 裕子 ささ 好夫 光晴
あめんぼの流れにありて流されず きお 4 茜 のんたん 千舟 かずひと
稲妻や妻の長湯の終わりけり 杉の子 3 宏虎 ささ 田力
蝉時雨はたと止みたる静寂かな 道代 3 智恵子 二青 みよき
何気なく風を聞きゐる夜の秋 たく 3 志峰 きお 楽楽
ひまわりの咲ききって日に背きたる きお 3 なつ はな いし
手花火や爪に描きたる星二つ しゅん 3 美津子 はな 茶猫
拭き込まる庵の格子や吊りしのぶ ひろ美 3 果穂 今日子 青志
一つ鳴き一つが止みて秋の蝉 志郎 2 茜 みよき
幾千の御霊に祈り蝉時雨 いし 2 たか子 紫石
霧晴れて赤い山小屋見えて来し ちえこ 2 やす子 百姓
葬列の老ひも今様黒日傘 雅流 2 美津子 龍三
急行の止まらぬ駅や秋の蝉 路 2 金太郎 まこと
直感で物言ふ人や凌霄花 杉の子 2 宏虎 しゅん
旧盤のシャンソンを聴く今朝の秋 粲 2 裕子 よし女
大夕立雷門に遣り過ごす 少尉 2 千衣 道代
夏の海父の鱗が語り出す 路 2 まさひろ けんいち
風紋にものの翳なき晩夏かな 少尉 2 登美子 雅流
熊よけの鈴澄み渡る知床湖 ひろ美 2 路 地球
蟻の列指揮する蟻もあるらしき 龍三 2 百合 国子
もう誰も黙りしほどの極暑かな 晶 2 杉菜 いし
網かけし漁師の屋根や油照 千衣 2 敦風 田力
車椅子の人懸命に阿波踊り 田力 2 木いちご 敦風
シベリアの空を飛びつつ昼寝かな まこと 2 しゅん れいこ
味噌焼きの香や秋風の峠茶屋 明人 2 登美子 青志
草いきれ近径はここよりと言う かずひと 2 たけし 明人
白桃を噛むよりさきに啜りけり 登美子 2 うりぼう れいこ
赤銅の肌惜しみなく魚篭編む人 きみこ 1 小袖
稲妻や街の翳りを弾きけり 好夫 1 寛
途切れては聞こえて終の法師蝉 たけし 1 寛
炎昼に積み上げられし古タイヤ 金太郎 1 ちえこ
心経の額を掲げて盆の月 のんたん 1 初凪
掃苔や遠き縁者へ水分かつ しゅん 1 折山
炎帝もここまで追へぬ露天風呂 美津子 1 杉菜
台風の去りて藁屋に灯のともる 粲 1 たく
十棹にも足りぬ渡しや夏祭り かずひと 1 ミチコ
川遊び西瓜の冷ゆる橋の下 のんたん 1 草根
絵てがみに残暑見舞の字の踊り 茜 1 楽楽
炎天や鉱山鉄道ひた走る 金太郎 1 粲
秋の雲千年杉の厚き樹皮 田力 1 草根
帰省の子三人寄るに嵩たかき 雅流 1 茶猫
立秋や夕べ撒く水肌に染む たく 1 ミチコ
人生を問いし青春の書曝す 智子 1 志郎
猫の眼に宿る晩夏のちひさき死 はな 1 いし
唐黍や黄色の子達赤茶髪 美津子 1 みよき
柳葉に風の重たき残暑かな 志郎 1 まこと
遠雷やテレビに映るロカビリー 智子 1 好夫
バッハ聴くところどころを秋の蝉 はな 1 果穂
車止め渡る夏鴨親子かな 千衣 1 ちえこ
蝉時雨温泉街の句碑めぐり きみこ 1 紫石
炎昼の白々とあり銀座かな まこと 1 けんいち
長引きし会議に祭り太鼓の音 青志 1 少尉
稲妻の容赦せず入る袈裟懸けに 美津子 1 ささ
転校生に草矢放つやガキ大将 晶 1 路
カンバスに彩置きはじむ酔芙蓉 好夫 1 果穂
野球子の濡れ髪光る晩夏かな たか子 1 たけし
臨月の娘の故里に夜の秋 雅流 1 二青
星月夜今日も戦う国があり 今日子 1 杉菜
苦瓜のレシピにはなき甘さかな いし 1 うりぼう
無口なる二人の視線花木槿 杉の子 1 のんたん
逆さ八ヶ岳揺らせ渡れり葛の風 光晴 1 ひとし
8月第1週の成績(投句者50名 選句者70名) - 2004-08-15 (Sun)
川濁る陶土の町の極暑かな ひろ美 10 満天 たく はるにれ きみこ 路 青菜 登美子 美甫 しゅん 一尾
肩車して向日葵と顔並ぶ たか子 10 金太郎 千衣 粲 敦風 うつぎ 登美子 いし まさひろ 一尾 田力
語り部に嗚咽の漏るる原爆忌 宏虎 9 美津子 ミチコ 千衣 たか子 たけし ひろ美 智恵子 田力 寛
雲の峰スコアボードに零並ぶ かずひと 9 金太郎 宏虎 江斗奈 かのこ まこと 光晴 有香 初凪 ちえこ
ともかくも妻の真似して踊りけり 明人 8 百姓 よし女 志峰 きみこ いし しゅん 国子 杉の子
綿菓子の膨らんでいく祭りの灯 ミチコ 8 明人 忠雄 たか子 志峰 まこと 光晴 好夫 今日子
狛犬の足ふんばって炎暑かな 今日子 8 金太郎 茜 百合 ささ みすず まこと 草根 のんたん
妙齢の欠伸を隠す扇子かな 楢 8 茜 春忠 つよし どんぐり 路 まさひろ 国子 杉の子
消灯の後は団扇の音となり たか子 5 龍三 たく 木いちご 今日子 のんたん
秋茄子の紺を諸手に八百屋来る 一清 5 晶 つよし はるにれ 光晴 ひとし
白壁に影を彫りこむ土用照り しゅん 5 江斗奈 ミチコ 龍三 まさひろ 千舟
炎昼に腹這ってゐるショベルカー かずひと 5 うりぼう 宏虎 たく 青菜 草根
水打ちて祇園の夜の始まれり かずひと 5 千衣 たか子 百合 みすず 少尉
金魚食ふ猫が憎いと泣く児かな 楢 4 裕子 ひさこ ささ どんぐり
尼主さま声の涼しき読経かな のんたん 4 百姓 どんぐり 智子 田力
沖の灯の連珠となりぬ良夜かな 美津子 4 満天 みよき ひろ美 智子
故郷の縁に西瓜の種飛ばす たく 4 志峰 青菜 美甫 千舟
息継ぎの短くなりし蝉時雨 志郎 3 かのこ 有香 こころ
年金を問はず語りに登山小屋 青志 3 はな しゅん 寛
その話明日は我が身と団扇とめ 美津子 3 忠雄 うつぎ ひとし
空蝉の縋れる草の揺れやまず ひろ美 3 みよき 敦風 いし
一匹の声で始まる蝉時雨 龍三 3 明人 木いちご こころ
昭和史の永久に二つの原爆忌 一清 3 こすもす 路 かずひと
金魚の糞金魚のやうに泳ぎけり 痴風 3 忠雄 ささ のんたん
境内に手配写真や蟇の声 田力 3 茜 春忠 寛
吠へる気のなき猛犬や油照り 金太郎 3 ひろ美 初凪 好夫
ひとしきり未然連用三尺寝 好夫 3 よし女 晶 うつぎ
いよよ急く野分の雲や八ヶ岳 光晴 3 果穂 粲 雅流
蝿たちと分かち合ふごと島の宴 草根 3 裕子 つよし 地球
咲き初むる萩より風の生まれけり たく 3 少尉 かずひと 雅流
藻を抜けてフリル拡げし金魚かな 宏虎 2 有香 草根
のぼりつめ朝顔屋根にそつと咲く 龍三 2 博子 敦風
夾竹桃原爆案内人若し 登美子 2 晶 かのこ
妻は妻なりに一書や夜の秋 明人 2 好夫 今日子
枝豆の殻嵩となる上戸下戸 国子 2 こすもす 美甫
桃届く妻は十日の旅の人 しゅん 2 明人 裕子
雷鳴や母淡々と夕支度 金太郎 2 博子 国子
舞ふ鳶の影落としたる夏の峰 なつ 2 たけし 春忠
万緑に浸る心地や露天風呂 青志 2 美津子 龍三
蜩の幽谷嶮し焦る帰路 寛 2 博子 ちえこ
細き手の足せる黒土酔芙蓉 敦風 2 ミチコ 智恵子
今朝の花数え朝顔日記書く いなみの 2 少尉 かずひと
弔問の羽越本線大銀河 杉の子 2 粲 初凪
新涼や人待ち顔の占い師 きみこ 2 みすず 千舟
花籠に野草生けらる夏座敷 たく 2 こすもす 智子
灼くる路まだらに冷ます通り雨 寛 1 ひさこ
日焼けても傘寿まではと老いの肌 楢 1 ひとし
夏木立親子三人遠ざかり 千衣 1 江斗奈
鐘撞くや吾を見ている青蜥蜴 田力 1 はな
玄米を噛み締め夫とひろしま忌 いし 1 はな
落ち蝉やすがるものなく石の上 今日子 1 美津子
満天を七色に染め大花火 智恵子 1 果穂
郭公や湖の波紋を広げゆく 痴風 1 満天
炎天の畦の景色となるカラス いし 1 よし女
歓声に競ふがごとく揚花火 粲 1 ちえこ
方丈に人のあふるる施餓鬼寺 一清 1 果穂
せせらぎの流れ涼しき貴船宿 智恵子 1 たけし
鐘楼に据える大甕夏の月 少尉 1 はるにれ
八月や吾も加害者なりしこと 草根 1 杉の子
貨車溜まり包み広ごる大夏野 ひろ美 1 地球
膝に来てこそばゆき風蝉しぐれ はな 1 一尾
シートより浮き輪はみ出すシャトルバス いし 1 うりぼう
飛石の間中のへこみ苔の花 茜 1 百姓
掛け軸は南無阿弥陀仏盆の月 路 1 宏虎
沈黙は金と信じて生身魂 美津子 1 きみこ
直角に走るワイパー大夕立 智子 1 ひさこ
十一に雑木林の朝まだき はるにれ 1 雅流
朝顔を過ぎて朝餉の香りかな 杉の子 1 百合
素足裏熱砂に悲鳴浜遊び 江斗奈 1 うりぼう
夕顔や秘めたるものの開く時 一歩 1 木いちご
炎昼や客引きのただ座りいる きお 1 地球
名をつけし松の姿や蝉時雨 智子 1 智恵子
凌霄の蔵を手中に咲き競ふ ささ 1 登美子
飲めぬ口持つ悔しさのビール注ぐ いなみの 1 みよき
7月第5週の成績(投句者48名 選句者67名) - 2004-08-14 (Sat)
雲の峰Tシャッ高く干されけり 茜 10 金太郎 楢 江斗奈 ひさこ まこと たく いし のんたん 寛 一歩
埠頭より黒人霊歌夏の月 少尉 10 裕子 はな 茜 江斗奈 かのこ まこと はるにれ よし女 かずひと 痴風
大夕立雷門に遣り過ごす 少尉 8 百姓 はるにれ たく 青志 今日子 初凪 痴風 こころ
大声の控え選手や炎天下 かずひと 7 まこと 智子 敦風 ちえこ 田力 うつぎ 地球
発掘の遺跡をさらし油照り 少尉 7 千衣 登美子 雅流 やす子 千舟 地球 こころ
耳底に軍靴のひびき終戦忌 今日子 6 裕子 金太郎 路 宏虎 つよし 国子
刃に触れて西瓜にひびの迅る音 よし女 6 うりぼう 紫石 うつぎ 初凪 国子 きみこ
手花火が照らす路地裏赤緒下駄 かずひと 6 裕子 果穂 ミチコ うりぼう ちえこ きみこ
虫干や操行甲の通信簿 明人 6 一尾 敦風 登美子 ひとし 光晴 けんいち
朝顔の鉢預けたる旅支度 こう 6 明人 一尾 たく 草根 なつ かずひと
風紋を消して砂丘の梅雨終わる 龍三 5 茜 青志 よし女 粲 志郎
万葉の歌碑夏萩がよりかかり 龍三 4 果穂 まさひろ よし女 志郎
油照り風の道あり犬ごろり 宏虎 4 うりぼう のんたん 寛 杉の子
ゆくほどに蜩世界となりにけり まほろば 4 金太郎 はな ささ しゅん
八月十五日未明の飯が噴く 一清 4 今日子 しゅん 千舟 痴風
浄財を募る大屋根蝉時雨 宏虎 4 ひさこ すずかぜ ひろ美 ななえ
声援に応うる方へ西瓜割り 粲 4 みよき たか子 智子 光晴
相部屋に年の序ありし登山小屋 青志 4 明人 龍三 ひとし 地球
リハビリの一歩一歩に蝉時雨 有香 4 龍三 ひろ美 田力 ひとし
白壁の町並みに映ゆ夏柳 智恵子 4 こすもす 粲 ちえこ やす子
雲の峰山を制するこの一歩 千衣 3 満天 智恵子 千舟
寺町に簾の似合ふ校舎かな はな 3 まさひろ かのこ かずひと
花びらの隅まで蓮の脈走る 奈緒子 3 ひさこ 草根 智恵子
故里の墓の坂道百日紅 志郎 3 江斗奈 いなみの 田力
熊楠の守りし熊野花樗 草根 3 楢 少尉 粲
真青なる柄杓に受けて岩清水 明人 3 満天 こすもす うつぎ
合羽着て村に一人の川漁師 素居 3 いなみの ななえ 杉の子
よろよろと電車入線炎天下 茜 3 百姓 のんたん きみこ
はふたうをはふはふ喰ひて土用過ぐ しゅん 3 登美子 初凪 一歩
遠雷に忽ち雨意のひと滴 青志 2 ミチコ まさひろ
朝日背に日焼けの強力下りて来し ひろ美 2 智子 敦風
涼しさや一架の本を売りにけり しゅん 2 少尉 けんいち
水弾き声の弾けるプールの児 智子 2 宏虎 国子
石段に寝返り打てず金亀虫 よし女 2 いなみの なつ
空っぽの鳥籠に雷ひとしきり れいこ 2 はな ささ
雨らしきひたと止みたる蝉時雨 国子 2 つよし なつ
二人いて真昼の孤独百日紅 杉の子 2 いし ななえ
屋根錆びし家に声あり酷暑かな ささ 2 ミチコ みよき
落ち蝉の傾き走る羽音かな かずひと 2 すずかぜ たか子
くず繭のそっと置かれし土間の隅 なつ 2 龍三 いし
一期一会軽き会釈の墓参り 智恵子 2 楢 路
格子戸のするり開きたる涼しさや はな 2 満天 千衣
川風に塩辛とんぼ吹かれをり 道代 2 たか子 草根
さまざまな夕餉のにほい蚊火の路地 きお 2 みよき 青志
三伏や神馬の蹄天に向く ひろ美 2 今日子 雅流
夜店の灯若き茶髪の子が守る きみこ 1 杉の子
乗客は目を閉じ無口夏の夜 まこと 1 千衣
夏の海戦争の血を沈ませて 江斗奈 1 路
畦川の水音高き植田かな たけし 1 宏虎
古時計忘れしままに時刻む 紫石 1 明人
個人懇談より帰り来てこほり水 はな 1 ひろ美
掃苔や山の季節は先を行く しゅん 1 志郎
真ん中に蜘蛛座りけり一夜城 今日子 1 ささ
空蝉のすがる庭木や土堅し 智子 1 つよし
ねぎらひの湯葉懐石の夏料理 草根 1 こすもす
黒米の茎まで黒き夕立かな れいこ 1 少尉
万緑や巨木の精気授かりぬ 千衣 1 一歩
幼子を腕に流れるプールかな いし 1 紫石
滝の水もっと冷たく思いけり きみこ 1 しゅん
虚子も来し美保の路地行く青時雨 田力 1 すずかぜ
星月夜音なき庭に椅子一つ 志郎 1 かのこ
川音の耳に程よき涼の宿 道代 1 紫石
海底の戦闘機射す夏光 江斗奈 1 茜
炎天の池の芥も動かざる たく 1 一尾
夏霧に倒木の苔見え隠れ 好夫 1 智恵子
居眠りをしている犬や蝉時雨 道代 1 はるにれ
カラフルなホテルの浴衣同期会 ちえこ 1 やす子
紅生姜どさつと夜店のたこ焼き屋 金太郎 1 果穂
朝ぐもり娘は女性専用車 敦風 1 寛
夏木立水占の文字淡々と 粲 1 雅流
雲割りて稲妻走る静寂かな 光晴 1 百姓
淡路の灯空まだ明き端居かな いなみの 1 けんいち
7月第4週の成績(投句者58名 選句者62名) - 2004-08-01 (Sun)
百日紅寺に二十歳の兵の墓 志郎 11 雅流 茶猫 初凪 今日子 みよき まこと 茜 田力 みすず 清 きみこ
嬰を産みに来て古里の青田道 少尉 9 敦風 茶猫 よし女 ひさこ 今日子 ひろし 千舟 みすず こころ
緑陰や眼より描き初む似顔絵師 よし女 9 こすもす 折山 少尉 まこと 道代 ひろ美 かずひと 千舟 きみこ
肩車はや父となり遠花火 かずひと 8 裕子 粲 路 志峰 まほろば 江斗奈 千衣 志郎
引き出しの青春語るサングラス 路 5 満天 よし女 うつぎ 国子 かのこ
裏木曽の花野隠れや朽ち水車 ひろ美 5 一尾 敦風 美甫 ミチコ けんいち
枝豆や笑い話の通夜となる 美津子 5 ななえ 紫石 千衣 ひとし ねこ
雨蛙つるりとむける茹卵 久淳 5 宏虎 みよき ななえ 江斗奈 しゅん
しんがりをゆく気安さや夏帽子 一清 5 粲 百姓 青志 うつぎ いなみの
鉾まわす音の軋みや京暑し たく 5 満天 ひろし 少尉 かずひと かのこ
少年の薬缶ごと飲む麦茶かな 金太郎 5 たく ひさこ 好夫 やす子 かずひと
夕涼し元本陣の通し土間 明人 5 一尾 雅流 初凪 千舟 こころ
燃え尽きて球児去りゆく雲の峰 道代 4 満天 美甫 ちえこ 奈緒子
篝火へ御陣乗太鼓乱れ打つ みすず 4 路 宏虎 美甫 光晴
七月やシルクのシャツの貝ボタン かずひと 3 折山 しゅん けんいち
茄子漬けの色に元気を貰ひけり 宏虎 3 よし女 路 ひとし
カーテンの襞に一泊あぶら蝉 しゅん 3 志峰 みよき ほうぼう
扇子閉ず白黒決めて迷いなく どんぐり 3 裕子 青志 みすず
風いつもどこかに生まる蓮池 奈緒子 3 たく 百姓 青志
あるがまま過去を展げて土用干 龍三 3 百姓 ひろ美 寛
酷暑来て群青色の人体図 れいこ 3 やす子 茜 ねこ
片陰に祈るかたちに杖握り ひろし 2 いし 素居
軽鳧の子の草に転げて母を追ふ たか子 2 たく 光晴
いかづちや脳外科病棟静もりて 有香 2 今日子 千衣
夏霧の八甲田山迂回せし 智子 2 道代 小袖
眠られぬ夜を連れ添ひし団扇かな たく 2 ささ まほろば
高速路一直線や雲の峰 道代 2 国子 かのこ
白樺の葉音涼しき美術館 ひろし 2 まこと 清
短夜の母の介護のことに尽く 粲 2 裕子 小袖
置き忘れし眼鏡を探す大暑かな 今日子 2 光晴 素居
山一人句帳に汗の滴れり 千衣 2 江斗奈 寛
団扇手に姑の居場所の定まれり 有香 2 ひさこ ひろ美
梅雨開けて大いなる雲動き出し 痴風 2 ささ うりぼう
迷い込みカナブン騒ぐ低周波 江斗奈 2 こすもす 紫石
夏帽を攫ひし風を追ひかける いし 2 道代 小袖
色褪せぬ青春の日々水中花 金太郎 2 智恵子 田力
滝壷の彩深深と日矢拒む ひろ美 2 ミチコ いなみの
木の洞の中より湧きし泉かな きお 2 茶猫 やす子
スイカの種ひとつ沈みし風呂洗ふ いし 2 志峰 ほうぼう
草の穂を結んだ故郷道狭し きみこ 2 ななえ 奈緒子
万歩計万歩に遠く炎天下 智恵子 2 茜 奈緒子
夏登山抜かるる儘の七十路かな 寛 2 こすもす 敦風
咲き分けの朝顔今朝の濃紫 こう 1 国子
懐に一堂収め夏の山 かずひと 1 好夫
向日葵の頸ががくりと昼下がり 国子 1 智恵子
向日葵に声かけられし気配して 青志 1 ちえこ
梅雨明けや棚田の中に高き墓 田力 1 いし
京のまち鱧が真夏を連れてくる 龍三 1 好夫
子は三十過ぎても子供蝸牛 まこと 1 いし
一日の家事終えシャワー全開す 今日子 1 うつぎ
ざりがにを穴場に追ひし夏休み 里登美 1 ひろし
荒神輿ざんぶと波をかぶりけり みすず 1 少尉
サッカーに夢中の子等に夕立くる ひよこ 1 一尾
明易や真ん中歩くバス通り 敦風 1 素居
駅ひとつ歩く総身に蝉時雨 青志 1 紫石
夏休み孫に秘密の箱ありぬ 今日子 1 ねこ
湧き水の柄杓のみどり涼しかり 明人 1 ちえこ
炎昼や選挙候補者掲示板 光晴 1 雅流
一つずつ語りかけては梅酒漬け 久淳 1 志郎
冷素麺筧に通す富士の水 少尉 1 清
母と娘の頼り頼られ合歓の花 たか子 1 寛
父あらばそこは父の座夕端居 志郎 1 うりぼう
魚屋の列の尾につく鰻の日 きみこ 1 ほうぼう
映画館出れば極暑のまってをり 国子 1 こころ
初蝉の尿浴びたる日の遠き 痴風 1 ひとし
最果ての藍の芭蕉布南風はらむ れいこ 1 ミチコ
さよならを言はず手を振る夏帽子 楢 1 折山
花蓮や入り交ふ蜂の序を守り 寛 1 粲
乱暴にかなぶん投げる土地の人 きお 1 しゅん
太陽も歪みて見ゆる猛暑かな 道代 1 うりぼう
日当たりにもつれ高舞ふ夏の蝶 千衣 1 智恵子
星月夜合歓に寝姿ありにけり 志郎 1 まほろば
真直ぐに濁り水より蓮の花 茜 1 田力
山の道出遭ひがしらの蛇の舌 ミチコ 1 志郎
水中花開きながらの落下かな 茜 1 ささ
熱帯夜団扇の金魚動きずめ 龍三 1 宏虎
片蔭や切り絵の中の立ち話 しゅん 1 いなみの
炎昼の幼き売り子居眠れり ひよこ 1 けんいち
向日葵の番兵めきし夕狭庭 草根 1 きみこ
かなかなや深夜ラヂオのエピローグ 雅流 1 初凪
7月第3週の成績(投句者52名 選句者75名) - 2004-07-28 (Wed)
夕焼や機械油の掌を洗ふ 少尉 13 百姓 いなみの ひよこ 茜 敦風 しゅん 初凪 小袖 田力 いし 杉の子 国子 こころ
炎昼や開きしままの閻魔の目 かずひと 9 やす子 こう 路 ひろし かのこ ささ まこと 智子 よし女
海の風ふわりと入れて日傘さす 美津子 7 江斗奈 たか子 一尾 みすず ひろ美 たく こころ
故里の闇やはらかし竹床几 明人 7 ななえ 光晴 道代 智子 ひろ美 きみこ こころ
羅や老舗女将の口八丁 宏虎 7 満天 地球 茜 ささ 雅流 ひさこ 千舟
園児の輪遅々と進まぬ盆踊り 千衣 7 地球 かのこ 光晴 かずひと ひとし きみこ
立葵一輌電車止まる駅 道代 6 明人 満天 草根 龍三 紫石 ちえこ
風渡る棚田の畦や夏薊 たく 6 宏虎 ななえ 光晴 道代 みすず 楢
白南風や艇庫こぞりて扉を開く 志郎 6 かのこ 奈緒子 雅流 しゅん 少尉 よし女
この話白き扇子で受けながす かずひと 5 百姓 ほうぼう どんぐり 千舟 楢
千年を一睡として古代蓮 草根 5 まさひろ 志峰 今日子 国子 有香
滴りや常に日陰の磨崖仏 美津子 5 江斗奈 いなみの はな 茜 志峰
滝行のころも干す宿暮れ残る ひろ美 5 たか子 ミチコ ななえ 小袖 ひとし
水中花世間知らずのまま老いる 金太郎 5 こう 路 青志 雅流 いし
勤行の消さるるほどの蝉時雨 ちえこ 5 満天 はな れいこ 寛 きみこ
利き手にてそうめん流しの席決まる よし女 4 志郎 好夫 ひとし 有香
梅雨明や駅のポスター入れ替わる 志郎 4 粲 ひさこ ちえこ 折山
雲の峰沖に軍艦現われる 智子 4 金太郎 たか子 しゅん まこと
寝転びて嬰と眼が合ふ夏座敷 青志 4 茶猫 智恵子 少尉 いし
打ち水の呼ぶ風の青草の青 千衣 4 明人 今日子 有香 里登美
炎天下バス待つ二人寡黙なり 国子 4 美津子 うりぼう 智子
上皇の汲みし泉の今も澄む 田力 4 いなみの 粲 千衣 今日子
能面の泥眼据はる日の盛り 智恵子 4 明人 ミチコ ひろし 茶猫
麦藁帽小枝にかけて寝る牧夫 ひろし 4 こう 果穂 ちえこ 好夫
ひこひこと喉で物いふ青蛙 れいこ 4 宏虎 はな 初凪 小袖
ライト浴び夜の噴水闇を突く 茜 3 まさひろ 田力 里登美
稲妻に仁王の眼光けり たか子 3 宏虎 敦風 まこと
短夜や母の介護のことに尽き 粲 3 ひよこ 青志 国子
三伏や何処かで鍋の焦げてをリ 少尉 3 ひよこ 志郎 よし女
冷奴辻褄の合う嘘もあり 杉の子 3 美津子 敦風 志郎
沙羅咲くや故里までの九十九折 明人 3 金太郎 智恵子 みすず
背曲がりし母よ子のため西瓜買ふ きお 3 裕子 みよき 紫石
梅雨じめり轆轤の鈍き陶土かな 美津子 2 ミチコ 好夫
夏落ち葉任侠の墓碑黒光り 田力 2 ほうぼう ねこ
群雲を金に縁取る大夕焼 光晴 2 みよき 奈緒子
世の中のどこか焦がして大花火 はな 2 地球 ほうぼう
呼びかけて父よ母よと墓洗ふ こう 2 やす子 田力
ときめきも昔語や星祭 こう 2 裕子 折山
帰省子を送る夜空や夏の月 ちえこ 2 紫石 寛
口笛にコリーの駆ける大夏野 としこ 2 百姓 寛
緑陰に手のつかぬまま白き画布 好夫 2 粲 青志
稲の列あまねく曲がる棚田かな たく 2 茶猫 千衣
路地暮らしして星祭る佃島 一清 2 少尉 れいこ
七夕や三十路娘と飾り付け 紫石 2 江斗奈 杉の子
奥琵琶のえりが波梳く朝曇 智恵子 2 ひさこ 千舟
炎昼へ吐く息荒らし犬の舌 宏虎 2 奈緒子 どんぐり
青田風村に浄瑠璃語り継ぐ 雅流 2 草根 ねこ
一日のしがらみ捨てて髪洗う 今日子 2 杉の子 楢
空蝉のどこかおどけてゐたりけり はな 2 金太郎 たく
虹をなす微塵のしぶき滝見橋 里登美 2 ひろし 果穂
梅雨明けの湖の鈍色比良遠嶺 雅流 1 草根
胡瓜揉みひとり日高き夕餉かな しゅん 1 ひろ美
寺巡り長き片蔭づたひかな 茜 1 一尾
翡翠の一直線なり一途なり 杉の子 1 美津子
ひと刷けの橋万緑の芯として 青志 1 龍三
あをぐろく竹山沈め天の川 一清 1 道代
子を抱いて見える所へ遠花火 敦風 1 折山
京の街ガイドはそつと汗拭ふ 楢 1 かずひと
惹かれしはその薄化粧合歓の花 寛 1 智恵子
水舟にきゅうりやトマト行者宿 ひろ美 1 やす子
対岸に船もり上がる土用波 たか子 1 うりぼう
蜻蛉触れ腹も笑いし布袋像 智子 1 果穂
中天に鉈振る如く稲光 よし女 1 里登美
海が呼び山がいざなふ梅雨の明け 楢 1 裕子
鮎料理川知りつくす父偲ぶ ささ 1
麦刈つて黄金の大地のこりけり ひろし 1 千衣
囲まれて蛙は青を極めけり れいこ 1 龍三
摩崖仏指す手で汗を拭ひけり 一尾 1 うりぼう
夕顔の咲き終わるまで見ておりぬ 道代 1 かずひと
夏の星漁り火一つ瀬戸の海 田力 1 一尾
炎昼やすっくと起きる下車の人 千衣 1 どんぐり
白百合の香に魅せられし雨の夜 ひよこ 1 志峰
洗ひ髪風で乾かす窓の星 ミチコ 1 まさひろ
玉の汗ゴンドラの下登る道 寛 1 路
夏六甲二階の窓に収まれり かずひと 1 みよき
海と空東尋坊に氷菓食ぶ 一尾 1 たく
夏風邪や別れた女を恋しがり 愚愚 1 ささ
炎昼や紅茶のれもんきゅうと噛む 国子 1 ねこ
朝曇首都高速の渋滞す まこと 1 初凪
7月第2週の成績(投句者58名 選句者75名) - 2004-07-20 (Tue)
箸置きは笹の一と葉や夏料理 明人 18 千衣 満天 百姓 良坊 きみこ 果穂 有香 美津子 やす子 たか子 たく 草根 少尉 紫石 かずひと 好夫 敦風 ななえ
遮断機の下りて待つ間の暑さかな 楢 8 ささ 智恵子 草根 紫石 志郎 光晴 千舟 ねこ
青田風赴任教師の声弾み 痴風 8 千衣 どんぐり いなみの 龍三 草根 雅流 粲 ねこ
純白の繭踊らせて糸を取る 粲 7 初凪 みよき 果穂 やす子 今日子 よし女 田力
城跡に読めぬ句碑あり合歓の花 宏虎 6 満天 一清 いさお まこと ちえこ 道代
母見舞ふ太郎出さうな桃を買ひ よし女 6 裕子 はな たいち すずかぜ 志郎 千舟
雲の峰旗手の合図に鼓笛隊 智子 6 こう けんいち 智恵子 ちえこ 雅流 田力
短夜の軋む廊下や島泊り 明人 6 有香 一清 ほうぼう たく 志郎 好夫
掬ふてはまた戻される屑金魚 たか子 5 良坊 志峰 美津子 すずかぜ 一尾
竹林の奥の風鈴そば処 たか子 5 はな 里登美 雅流 道代 国子
ひまはりの迷路に児らの声走る 里登美 5 まさひろ きみこ としこ 光晴 こころ
夏つばめ維新息づく萩の町 有香 4 こう 志峰 智子 国子
廃港に灯台残る浜昼顔 田力 4 地球 金太郎 みよき 少尉
寄り合ひのあとの車座暑気払ひ 雅流 4 かずひと ちえこ ひとし 青志
我と吾向き合ふ梅雨の理髪店 志郎 4 ひろ美 いさお よし女 田力
骨切りの鱧幾重にも反りかへり 粲 4 小袖 忠雄 今日子 たく
藻塩焚く浜辺に夏の波くだけ 奈緒子 4 百姓 いなみの ミチコ こころ
七夕や癖のある字の願ひごと 志郎 4 金太郎 しゅん 千舟 青志
路地暮らしして星祭る佃島 一清 3 有香 けんいち 青志
前髪の張り付く額炎天下 ミチコ 3 いなみの 美津子 一尾
立ち止まる蟻に思案のありにけり 今日子 3 智子 かずひと 杉の子
サングラス掛けて行動大胆に 龍三 3 宏虎 金太郎 きみこ
宿題の朝顔数へ登校す 路 3 宏虎 少尉 杉の子
一笛に夏帽子みな整列す かずひと 3 奈緒子 里登美 素居
墨痕の稜線涼し富士の峰 楢 3 としこ いさお 光晴
堤防に足をぷらぷら雲の峰 国子 3 素居 しゅん 好夫
蓑虫の一日長き枝の先 今日子 3 ほうぼう しゅん 龍三
一匹の蚊に悩みゐる夜半かな 二青 3 裕子 うりぼう やす子
黴の香の図書館にあり忍び逢い 杉の子 3 まほろば ひとし 寛
狛犬の視線横切り黒揚羽 茜 3 宏虎 今日子 ひろ美
炎昼の嵯峨野をめぐる車夫若し 雅流 3 満天 粲 ねこ
噴水の穂先彼方の山越ゆる きみこ 3 茜 うりぼう よし女
夏至の日の猫の冷たき鼻を撫で 痴風 3 江斗奈 ミチコ ささ
捕らはれの熊蝉やをら大音声 しゅん 3 うりぼう まこと 寛
炎昼やもの憂げなりしレトロバス 粲 2 たいち まほろば
雪渓の襞を深めて山雨急 青志 2 奈緒子 初凪
合歓の花丹波に抜ける峠越え 今日子 2 道代 敦風
焦点の決まらぬ議論走り梅雨 金太郎 2 良坊 まほろば
椋鳥の湧きだすごとき夕茜 路 2 まさひろ こう
遠雷の一声ありて風起こる まこと 2 みよき 青菜
仏像展出て噴水の高くあり よし女 2 茜 初凪
喪の靴を白靴に換へ旅にでる ささ 2 裕子 粲
大夕立ふたりでつくるお味噌汁 はな 2 どんぐり ささ
朝顔や子にはそれぞれ子の生活 金太郎 2 明人 たか子
夏風邪や日差しも人も疎ましき ひろ美 2 すずかぜ 青菜
束の間を涼しく過ぎし薄荷糖 江斗奈 2 はな こころ
ほのかなる社務所の灯り木下闇 茜 2 忠雄 敦風
白樺の葉擦れに覚めるハンモック 少尉 2 志峰 紫石
風さそうごうや簾の揺らぎかな まほろば 2 寛 ななえ
ビール注ぐ今日も阪神タイガース 雅流 1 杉の子
初蝉のあふれこぼるる朝の木々 はな 1 たいち
寝息聞くまではやすめぬ団扇の手 いなみの 1 ひとし
雨脚と紛ふほどなるあめんぼう よし女 1 まさひろ
幕あいの薬談義や団扇風 れいこ 1 一尾
京言葉老舗の主麻のれん かずひと 1 忠雄
一面の青田に戦ぐ風の跡 二青 1 江斗奈
楠大樹西日隠すに余りあり かずひと 1 龍三
佳き話メロン切り分け聞かせたく いなみの 1 江斗奈
佇むこと多き齢や片かげり 明人 1 けんいち
凌霄花や戒壇堂の窓照らす 光晴 1 果穂
鰻さげ暗きトンネル出口へと 田力 1 楢
鵜の食みし跡ある鮎をだされけり しゅん 1 ななえ
夕闇の駅を飛び交ふ夏燕 敦風 1 まこと
指示ぐせや昔先生法師蝉 路 1 国子
夏草の届かぬ選挙掲示板 一尾 1 素居
愛でし女逝きて久しきカンナ燃ゆ 寛 1 ひろ美
噴水の止みし一瞬音の闇 たく 1 千衣
一輪にして笹百合の香にむせる いなみの 1 明人
夏帽子山の湯宿に忘れきし 道代 1 青菜
はたた神かなたの戦さ果てしなく ひろ美 1 智子
山鳩や梅雨明け近き風匂う 有香 1 ほうぼう
路灼くる鴉のあける口赤き 寛 1 里登美
葛餅を作り話題は父のこと 二青 1 どんぐり
靴跡の重なり残る青田かな 奈緒子 1 茜
沙羅散って一と日の命終わりけり 道代 1 としこ
ここは今水音絶へて月見草 素居 1 小袖
筑波嶺を夕立雲の覆いけり まこと 1 たか子
見るだけが二鉢となる朝顔市 龍三 1 智恵子
蛍火の消えて荒瀬のしづまれり 痴風 1 ミチコ
亭主痩せ妻堂々の裸なり 杉の子 1 楢
夭折の子の日誌見るはたた神 ささ 1 小袖
新じゃがの茹で上がり待つ土間広し 有香 1 地球
空仰ぐ象の夏野に放たれて きお 1 楢
遮断機に汗を拭く人並びけり 宏虎 1 百姓
蟻の列過ぎるを待ちて箒かな 志郎 1 明人
7月第1週の成績( 投句者62名 選句者85名) - 2004-07-11 (Sun)
鮎のせて笹のみどりの定まりぬ かずひと 14 奈緒子 まほろば はな たいち 粲 ささ 二青 少尉 よし女 痴風 有香 ななえ みすず 清
叱られて寝し子に掛ける夏布団 龍三 12 裕子 千衣 うりぼう 智子 がくと かのこ 道代 志郎 楢 紫石 杉菜 杉の子
本題に戻る講座や蝉時雨 美津子 11 千衣 えれみあ 里登美 やす子 たいち しゅん どんぐり 道代 好夫 折山 ねこ
草矢打つ空少年に余りたる 痴風 7 えれみあ 初凪 粲 今日子 一尾 有香 茶猫
息止めて茅の輪くぐりの一歩かな 茜 7 百姓 素居 たいち 智恵子 雅流 ささ れいこ
少年の打球遥かへ雲の峰 楢 6 たか子 智子 かずひと 田力 千舟 まこと
島の子の登校前のひと泳ぎ 金太郎 6 茜 けんいち 粲 きみこ こころ 桑
引越しの最後に風鈴入れにけり たか子 6 金太郎 明人 今日子 痴風 折山 みすず
六月の水音続く棚田かな たく 6 路 千衣 二青 痴風 紫石 ねこ
梅雨湿り足袋ぎしぎしと履きにけり きみこ 6 うりぼう 素居 こころ 茶猫 れいこ 杉菜
江戸風鈴提げて観光バス降りる 少尉 6 けんいち こう 美甫 志峰 いさお 千舟
挙手だけで済ます挨拶田植え時 志郎 5 茜 がくと よし女 折山 まこと
牛蛙ひと声鳴きて石と化す 奈緒子 5 金太郎 満天 ひろ美 明人 敦風
閉ざされし寺に出入りの夏の蝶 智恵子 5 宏虎 志峰 ほうぼう ささ いさお
姫一字残る朽墓驟雨くる 楢 5 百姓 みよき たく 好夫 志郎
宵宮や幼なじみも父の顔 初凪 4 茜 いなみの 路 清
雨脚の銀の細さよ沙羅の花 こう 4 奈緒子 はな 智恵子 果穂
地図回し上がる壬生寺町薄暑 智子 4 ミチコ はな 初凪 きみこ
捨て苗に夕風生まる村の道 光晴 4 ひろ美 素居 道代 としこ
片陰に猫の先客ありにけり 里登美 4 こころ 有香 れいこ 杉の子
東京のビジネスホテル水中花 杉菜 3 里登美 雅流 国子
簾越しひと声呉るる検針婦 里登美 3 一尾 寛 ちえこ
銀の腹見せて魚跳ぶ大夕焼 きお 3 俊郎 光晴 清
故郷の闇美しき帰省かな 初凪 3 今日子 少尉 千舟
一寸の蟷螂にもある面魂 今日子 3 里登美 たか子 よし女
名は薄れゐて明易のクルス墓 明人 3 はるにれ 光晴 みすず
茄子漬の透ける器に紺通す ミチコ 3 みよき 俊郎 桑
梅筵見上げし空に昼の月 ひよこ 3 やす子 みよき 一尾
梅雨曇り真紅の供花の地蔵尊 江斗奈 3 宏虎 ひさこ 智恵子
父と子のうなづきあふや半夏生 はな 3 美甫 やす子 東吾
沙羅散るや戦火の絶えぬ国ありて 道代 3 金太郎 こう 楢
幼子を抱くごとくにスイカ持ち 紫石 2 桃子 国子
炎暑来る邪鬼踏んまへし毘沙門天 よし女 2 こう 桃子
草を刈る男七重のイヤリング れいこ 2 ほうぼう 寛
蛍火や闇極まりし峡の村 いなみの 2 裕子 桑
蔵町の黒も眩しき梅雨晴間 千衣 2 かのこ としこ
青き眼の釣り人やさし夏料理 としこ 2 どんぐり 東吾
ででむしの落ちる雫に角隠す たか子 2 智子 敦風
四阿を片陰にして聖母像 敦風 2 いなみの かのこ
紫陽花の海に鎌倉五山かな 国子 2 しゅん 杉菜
清貧の年金暮らし額の花 草根 2 英彰 宏虎
千尋海女塩盛りあげて浮かびけり 美津子 2 ミチコ 寛
吹き飛ばしたつもりの蟻に刺されけり ささ 2 志峰 昌廣
夏木立学童の声遠ざかる ちえこ 2 英彰 満天
子宝を願ふお百度青嵐 路 2 英彰 ちえこ
仙人掌の花の短や父の文 国子 2 まほろば 初凪
オルガンの調べ涼しき大聖堂 としこ 2 江斗奈 まこと
香水の後に付きゆく寺宝展 よし女 2 うりぼう 田力
登り来て阿弥陀寺に見し濃紫陽花 ちえこ 2 敦風 いさお
梅雨の月指輪まさぐり独り膳 ささ 2 ミチコ まほろば
梅雨冷や木製農具博物館 千衣 2 少尉 江斗奈
衆目の落胆の息西瓜割り 好夫 2 まさひろ 路
故郷の宅配まつや甲虫 千衣 2 奈緒子 としこ
右は須磨明石遥に雲の峰 いなみの 2 美甫 楢
一陣の風来て蓮の葉うらがえす 今日子 1 かずひと
七夕や園児の肩で笹ゆれる ひよこ 1 ひさこ
上枝なる泰山木の花の白 江斗奈 1 雅流
摩尼車大きく響く梅雨の空 光晴 1 ななえ
ガラス鉢にすり寄る金魚瘤ありき 晶 1 かずひと
枇杷の種ころころ腕白小僧かな 一清 1 しゅん
緑陰や画紙に生み出すかたつむり よし女 1 はるにれ
薄化粧ゆらり朝顔客を待ち ほうぼう 1 まさひろ
昼寝覚むテレビ討論まだ続く 茜 1 たか子
独り居の湯船に響く風鈴の音 紫石 1 龍三
狛犬の睨みの中の茅の輪かな 茜 1 国子
したたかに音ひそやかにさみだるる 青志 1 果穂
見るだけと朝顔市へ二鉢も ちえこ 1 がくと
月涼し天空近き露天風呂 里登美 1 明人
文楽のとざい東西梅雨明くる 宏虎 1 えれみあ
吊橋のひとりに揺らし峪芽ふく 智恵子 1 果穂
夏菓子の軽き口元昼下がり 智子 1 百姓
妻病むや薬味なかりし冷奴 晶 1 ほうぼう
倒産の空き地夏草とめどなく 龍三 1 俊郎
ここまでも知るひとばかり青田風 桑 1 好夫
いと小さき栗の雌花の青き毬 草根 1 裕子
かび匂う古書開きけり桜桃忌 今日子 1 紫石
老鶯や糸電話の糸ピンと張り 痴風 1 志郎
夏山路道問ふ人と道連れに 杉の子 1 ちえこ
見舞う児の口へ葡萄の皮を剥く いなみ 1 たく
岩にしむ河鹿の響き音景色 まほろば 1 まさひろ
草ぬいて昔の花壇あらはれり はな 1 ひさこ
黒揚羽ゆらりと友の墓前かな こう 1 どんぐり
捩花の左右につづく岬径 奈緒子 1 東吾
ビルの上白々とあり夏の月 まこと 1 桃子
ひとさまの涼しき庭を褒めてみる 杉菜 1 昌廣
散り敷きて雨に鮮やか花ざくろ 桃子 1 ななえ
太陽に曝される羽目梅雨茸 志郎 1 きみこ
欲もなくただ万緑に浸りゐる 路 1 龍三
金魚田を守る後継ぎ愛想良し 宏虎 1 昌廣
影見えぬ鳥声あまた夏木立 寛 1 江斗奈
夏の川渡りて都会の顔となる ほうぼう 1 田力
蓮の葉や鯉の昼寝の影になり よんよん 1 龍三
見ましたよ百年目に咲くリュウデツ蘭 美津子 1 杉の子
オートバイ海岸線の梅雨傾ぐ 一清 1 たく
水打つや客素通りの末広亭 晶 1 茶猫
糸を取る女工哀史の偲ばれて 粲 1 二青
島繋ぐ大橋またぐ虹二重 宏虎 1 満天
河鹿宿通い婦朝の日より来る きお 1 けんいち
絽羽織をロングベストに母の彩 こう 1 ひろ美
空梅雨や賽する音のからからと ひろ美 1 はるにれ
ウインドのマネキンに映ゆ日の盛り 智恵子 1 光晴
つこつこと夏草ほじる番ひ鳩 敦風 1 ねこ
佇めば風匂ひくる夏野かな ひろし 1 いなみの
6月第4週の成績(投句者63名 選句者76名) - 2004-07-11 (Sun)
物指に妻の旧姓茄子の花 楢 12 路 東吾 うりぼう はな 草根 国子 たく 青菜 すずかぜ 杉菜 みすず 好夫
退院の母が見つけし茄子の花 素居 8 江斗奈 しろみ としこ 初凪 水生子 智子 千舟 紫石
鮎料理瀬音に近き席を占め 龍三 7 里登美 こう 桃子 智恵子 ひよこ 粲 清
蛍持つ少女の指間火の漏るる たく 7 まさひろ 満天 果穂 はな 智恵子 ささ 楢
滝仰ぐ岩に万歩の足冷す 寛 7 ミチコ かのこ 龍三 いなみの うりぼう 地球 今日子
それとなく再婚問はれ夕端居 ひろし 7 やす子 東吾 志峰 かずひと 粲 志郎 きみこ
父の日や待った待たぬの王手飛車 国子 6 宏虎 路 千衣 たか子 まこと 清
少年の机の秘密蝸牛 美津子 6 茜 金太郎 こう すずかぜ 杉菜 田力
老鴬や供へ物なき露人墓地 金太郎 5 嘉一 素居 志郎 ちえこ 好夫
すぐ曇る眼鏡や梅雨の針仕事 こう 4 やす子 志峰 いなみの 一尾
紫陽花にしのつく雨の重さかな たか子 4 こう たいち 国子 桃子
米寿なる母の筆勢紗羅の花 千衣 4 志峰 初凪 桑 痴風
昼顔や大佐渡小佐渡くっきりと 路 4 たか子 水生子 ちえこ みすず
老鶯や捨て舟乾く山上湖 ひろ美 4 はるにれ かのこ 少尉 痴風
校正を終へたる夜半の遠蛙 みすず 4 草根 たく きみこ がくと
高台の白い洋館のうぜん花 ちえこ 4 やす子 智子 光晴 がくと
父の日のなにごともなく終はりけり 痴風 4 明人 敦風 いなみの 桑
藍浴衣寡黙な人と添いてきし 杉の子 4 しろみ 東吾 寛 れいこ
遠距離の恋を実らせ夏つばめ ひろし 3 裕子 ちえこ うつぎ
金魚逝き彩なき水を地に還す かずひと 3 寛 ひよこ 粲
道譲るしぐさゆかしき日傘かな 楢 3 ほうぼう 素居 みすず
十薬の匂い吹き上ぐ雨の後 江斗奈 3 千舟 楢 田力
還らざる日よほうたるを呼びし日よ 明人 3 としこ しゅん うつぎ
ダンサーの振り向き際の汗光る 茜 3 うりぼう まこと 紫石
酔ふほどに箸を逃るゝ冷奴 雅流 3 宏虎 昌廣 清
一本の傘に寄り添ひ花菖蒲 かずひと 3 百姓 ひよこ ひろし
郭公や山越え行ける送電線 たく 3 里登美 昌廣 光晴
蛸壺を沈めし辺り夏の雲 智子 3 美津子 田力 うつぎ
追いついて並ぶ雨傘合歓の花 有香 3 草根 青菜 寛
夏嵐居間はおもちゃの洪水に 智子 3 裕子 江斗奈 まほろば
蜘蛛の囲や先ず捕へたる雨雫 志郎 3 ほうぼう ひろし 青志
遠来の講師汗ばむ一限目 しゅん 3 茜 地球 一尾
物売りの異国の声や日の盛り 一尾 3 はるにれ 江斗奈 がくと
蕎麦啜る涼しき音や深大寺 桑 3 龍三 千衣 国子
十薬やここにも和泉式部の墓 がくと 2 明人 ささ
遠山に夏陽の当たる一軒家 田力 2 茜 千衣
砂抜きの浅蜊ことりと動きけり 粲 2 たく 一尾
校長の午後の見回り合歓の花 智子 2 志郎 よし女
初鰹やってゆけそな新所帯 杉の子 2 しゅん 痴風
語り部に蹤く一キロの鯖街道 いなみの 2 ミチコ 好夫
青葉風漣となる日の斑かな みすず 2 はな すずかぜ
捨苗の身を寄せあふて畔の上 杉菜 2 ほうぼう 青菜
立葵外から見ゆるエレベーター 草根 2 路 よし女
吹き抜ける風に顔上ぐ草刈女 有香 2 素居 少尉
夏帽を被り直して船着き場 一尾 2 美津子 智子
父の日や無人の書斎拭き掃除 ささ 2 敦風 まほろば
ほつほつと蛍火の闇やはらかし 里登美 2 満天 たいち
数ふれば女勝りし登山小屋 青志 2 宏虎 かずひと
青桐の花落ちている雨の朝 まこと 2 光晴 紫石
夏蝶の死してま白き風となり 痴風 2 ひろし 今日子
五月雨の千の波紋や船泊り 千衣 2 まさひろ 桑
炎昼や大橋くぐる渡し船 敦風 2 金太郎 れいこ
夕立中尻を端折りて父が来る 少尉 2 明人 初凪
夏至の海浮きて沈まぬ夕日かな 志郎 2 まさひろ 龍三
紫蘇をもむカーテン揺らす風を得て ひろ美 2 ミチコ たいち
青嵐たがひに軋む舟溜り 里登美 1 としこ
広々と明け行く村の青田かな きみこ 1 はるにれ
夏座敷器涼しき普茶料理 今日子 1 智恵子
練供養いつしか西へ掌を合はせ 粲 1 楢
黒揚羽静に羽をたたみけり 道代 1 水生子
あめんぼう障害物の無き水面 たか子 1 千舟
栗の花匂ふ能勢路の昏れがてに 雅流 1 裕子
鍵かけぬままふと出でて蛍の夜 明人 1 嘉一
菖蒲田に足の形のにわたづみ れいこ 1 青志
紫の千の血筋や花菖蒲 れいこ 1 よし女
夢二絵の女細身ようす衣 金太郎 1 たか子
つっとよぎる農婦の笑い青田風 ほうぼう 1 まほろば
被爆者の錆し時計や夏さむし 光晴 1 果穂
ドクダミの十字の花の暮れ残り 道代 1 金太郎
みずすましおのれの影が友なりき ひろ美 1 れいこ
塵出して男見てゐる蟻地獄 少尉 1 ささ
植田から植田へ奔る波紋かな たく 1 敦風
蓮の寺笙吹く天女のうす衣 今日子 1 百姓
木下闇朽ちし水車の軸隠す 寛 1 昌廣
片蔭をつなぎ行くごと一輪車 ひろし 1 桃子
蛍火に追いつく白きたなごころ 好夫 1 美津子
梅雨深し昼なほ暗き蔵二階 みすず 1 きみこ
北山に寝言を返す夏の空 はな 1 しゅん
十薬酒瓶透かしをり太宰の忌 ささ 1 今日子
遠河鹿来し方語る山の宿 初凪 1 百姓
木曽三川梅雨の河口の渺々と 青志 1 かのこ
生醤油の一滴天下泰平冷奴 晶 1 地球
城崎に外湯巡りの片かげり 智恵子 1 少尉
雨音に澄ます心耳や五月闇 杉の子 1 嘉一
万緑の嶺へゴンドラの迫りゆく 粲 1 かずひと
茄子きゅうり農学校の即売所 路 1 しろみ
楽天の路地裏暮し花南天 草根 1 里登美
夏期講座似顔絵しるす余白かな 晶 1 まこと
波打ちの足跡並ぶ桜貝 路 1 青志
夢ひとつ友にあげたし半夏生 ひよこ 1 果穂
縁日の風染め分ける青嵐 智恵子 1 杉菜
薔薇園の深紅に酔へる昼下がり こう 1 満天
6月第3週の成績(投句者61名 選句者84名) - 2004-06-30 (Wed)
合歓の花湖を見下ろす殉難碑 ひろ美 8 里登美 いなみの 痴風 果穂 奈緒子 みすず ちえこ 道代
子には子の進む道あり青嵐 路 8 明人 たく はな たか子 寛 粲 杉菜 清
満天の星に蛍の紛れけり 道代 7 地球 ねんりん 志峰 宏虎 すずかぜ 敦風 好夫
地方紙の文字の湿りや茄子胡瓜 国子 6 はるにれ 龍三 はな 素居 敦風 路
乾杯のグラスに映る大夕焼 杉菜 6 満天 江斗奈 ひさこ 折山 よし女 道代
筆太の反古の文字透く枇杷袋 かずひと 6 きみこ 有香 ひよこ かのこ しろみ ねこ
父の日や買置き煙草遺されて 初凪 6 明人 江斗奈 すずかぜ 美津子 楢 清
巌上るさまに吹かるる蛇の衣 里登美 6 初凪 まさひろ 奈緒子 かのこ 好夫 みすず
万緑を抜けて呉線海へ出る 光晴 6 はるにれ 千衣 すずかぜ 初凪 粲 けんいち
でこぼこの志功自画像栗の花 楢 6 たいち えれみあ 雅流 少尉 よし女 けんいち
千段を登りきったる蟻の道 痴風 5 里登美 千衣 しゅん 国子 ひとし
新聞の梅雨のしめりをそっと読む 龍三 5 ささ 嘉一 まさひろ 好夫 かずひと
夏帯や心の隙は隠し置く 一歩 5 宏虎 ほうぼう 杉の子 ひとし 青志
蛍火の飛び交う峽の瀬音かな 道代 5 智恵子 果穂 光晴 折山 路
梅雨の蝶港に白き外国船 こう 4 ひさこ 智子 志郎 まこと
運転士だけのバス行く田植え時 志郎 4 雅流 智子 がくと ねこ
木苺の覗く巨石の野面積み れいこ 4 うりぼう いなみの 有香 青志
一村の景さかさまの植田かな いなみの 4 ほうぼう ささ 田力 こころ
バラ切って胸のつかえを降ろしけり 今日子 4 ひろし 嘉一 晶 まこと
回廊を盗人歩き羽抜鶏 少尉 4 志峰 茜 ひろ美 東吾
瀬流れに逆らふもあり竹落葉 よし女 4 うりぼう 茜 まこと 青志
顔彩を刷く平筆や合歓の花 美津子 4 江斗奈 痴風 えれみあ こう
万緑の山より引きし長寿水 かずひと 4 二青 志郎 よし女 こころ
みちのくの空の青さに朴の花 明人 4 きみこ 二青 道代 ねこ
庭の百合手折りて妻を見舞ひをり 奈緒子 4 裕子 茜 智子 みすず
水中花映す床屋の鏡かな 素居 3 有香 やす子 一尾
尻上げて自転車こぐや半夏生 素居 3 金太郎 たく 昌廣
上と下声掛け合うて梅をもぐ ちえこ 3 ひろし 国子 今日子
夏帯に絣の似合ふ島娘 宏虎 3 たか子 ひろし 清
青嵐子は食べ盛り伸び盛り 路 3 金太郎 ななえ がくと
単線の終着駅や燕の巣 今日子 3 里登美 きみこ ひよこ
山一つ越えて如来の若葉寺 智子 3 ミチコ ひさこ かずひと
緑陰に犬はどさりと横倒る たく 3 素居 昌廣 杉の子
睡蓮の花白くして池静か まこと 3 満天 百姓 紫石
梅雨茸の触れて音なく倒れけり きお 3 宏虎 百姓 晶
紅花をたわわに活けて道の駅 明人 3 やす子 少尉 こころ
葭切の声百態に去り難し 寛 3 千衣 桑 美津子
手術日を知らす受話器の梅雨じめり 今日子 3 ひろ美 光晴 志郎
子規の死のページに栞る花糸瓜 楢 2 たか子 路
つなぐ手の院外散歩梅雨晴間 国子 2 昌廣 楢
十薬や薬の減りし処方箋 草根 2 楢 がくと
紅ひきて淑やかもどる海女娘 宏虎 2 龍三 美津子
鍬の音植木の里は明け易し ほうぼう 2 まさひろ 一尾
紫陽花の小径仔犬の鈴が鳴る よし女 2 金太郎 寛
若鮎を笹の褥にもらいけり 美津子 2 地球 東吾
螢見し夜の高揚ロゼワイン 金太郎 2 嘉一 杉の子
遠山に雲輝ける立夏かな ひよこ 2 桑 杉菜
緑蔭にことば少なき二人かな ひろし 2 ひろ美 田力
近づけば空あらはれる青稲田 しろみ 2 ねんりん しゅん
夕焼雲とうさんの肩広すぎて 初凪 2 はな 雅流
蛍とり乗り合う人に手渡して ちえこ 2 ねんりん しろみ
髪洗ふ祷にも似ておんな時 少尉 2 ささ いなみの
大鷹の巣立ち大樹の幹割れて れいこ 2 ミチコ 今日子
十薬の白くかがよふ遊女塚 かずひと 2 地球 今日子
登るほど遠潮騒や濃紫陽花 ちえこ 2 光晴 こう
遠雷や強情つぱりで淋しがり 金太郎 2 百姓 しゅん
腰伸ばす農夫見上ぐる立葵 寛 2 田力 粲
夕焼やひとり遊びの滑り台 明人 1 紫石
十薬の白に滲みし神の愛 いし 1 桑
夏雲や忍者ごとくに電工師 桑 1 やす子
父の日や父に明治の気概あり 杉菜 1 ひとし
微震あり熱帯魚の午後始まりぬ 杉の子 1 素居
水煙の届きて小湿り滝見茶屋 ひろ美 1 かずひと
夏草は錆びた自転車からめ捕る 江斗奈 1 ほうぼう
のうのうと全長移す草の蛇 しゅん 1 晶
青芝に幼く跳ねる雀かな 寛 1 裕子
海風をやんわりうけてデイゴ咲く 奈緒子 1 ななえ
門前に立ちし校長走り梅雨 いし 1 ミチコ
梅雨晴れ間坪庭眩し奥座敷 智恵子 1 うりぼう
屯して若者愉し駅薄暑 青志 1 たいち
鐘楼の窪まるる磴七変化 好夫 1 満天
愛犬も老犬となり麦の秋 一歩 1 敦風
老鶯の身ぬちに澱みなかりけり 痴風 1 たいち
身辺記その一章や額の花 はな 1 えれみあ
夏薊牛馬のいない牧草地 田力 1 二青
あめんぼう動かざるもの無かりけり たく 1 痴風
明眸に加えて気っ風紺浴衣 杉の子 1 果穂
寝転べばはやも大蟻這い上がる たか子 1 しろみ
焼鮎の滝川昇る化粧塩 ささ 1 智恵子
東山を借景に咲く花菖蒲 粲 1 国子
マリーナの帆柱まぶし梅雨晴間 奈緒子 1 かのこ
紫陽花の陰に煙草の火を点ける ささ 1 一尾
膝の子になかば取らるる山女魚かな 敦風 1 こう
白鷺のふんわり降りる青田かな きみこ 1 紫石
筋光る潮引く浜や蟹遊ぶ 光晴 1 龍三
播磨野や青田をわたる風の道 いなみの 1 ひよこ
風鈴の舌丸きまま鳴りにけり 初凪 1 東吾
静もりて桶の青梅香を放つ よし女 1 たく
初凪や像の竜馬は靴を履く きみこ 1 杉菜
闇降りて来しより乱舞恋蛍 金太郎 1 志峰
旅愁めく外人墓地に梅雨の蝶 こう 1 智恵子
縁台に碁を打つ音や濃紫陽花 たか子 1 ちえこ
明易しフェリーの窓に島の影 茜 1 少尉
業平の紫重き花菖蒲 きみこ 1 ななえ
夏草や海へと続く道白し たく 1 奈緒子
青嵐再三変わる計画書 路 1 初凪
釣竿の上下しており夏燕 田力 1 はるにれ
うかがひて厨の闇の梅酒かな 桑 1 けんいち
夏衣楠の葉かげを通りゆく まこと 1 ちえこ
蛍見にいくとて夕餉急かさるる いなみの 1 明人
育てるも矯めるも言葉今年竹 青志 1 寛
どくだみの十字ほつほつ梅雨の庭 こう 1 裕子