| | ホーム | 更新情報 | 日記他 | ネット句会 | 俳句レッスン | コミュニティ | |
| | 検索 | 管理用 | この掲示板のお問い合わせ等は管理人(秋乃)まで | |
『第13回企画句会』互選結果句会の成績 -- 投句者80名 選句者76名(感謝の句) - 2004-12-19 (Sun)
恙無く過ぎて降ろせり古暦 うつぎ 10 きお 一弘 かりん 風花 光晴 ひさこ 今日子 果穂 よし造 初凪
よき出会ひ宝と積みて日記果つ みのる 9 ミチコ 志乃 光晴 ひかり こころ 文月 絹子 たけ 初凪
満ち足りて子は眠りをり毛糸編む とろうち 7 金太郎 一弘 かのこ ひさこ 茶猫 英子 まこ
よかったを探して年を惜しみけり みのる 6 きお 光晴 花茗荷 こころ れいこ こすもす
師の座る石の温もり年惜しむ ねこ 5 やす子 廣美子 かのこ 百合 遊風
母の子のわれも子の母クリスマス 志乃 5 一弘 かりん 馬魚 志郎 みのる
冬麗や試歩の一歩の地の温み 千衣 5 こう 雅流 大門 良坊 嘉一
幸せはささいなものに豆腐鍋 とろうち 5 好夫 千曲 風花 涼 うつぎ
人並みの暮らし十年日記買ふ 句童 5 金太郎 きお 茜 志郎 れいこ
老漁夫の網目繕ふ小春かな 涼 4 はく子 かのこ ひさこ 縄文
老い母のゐるだけでいい小春縁 金太郎 4 千衣 美津子 すずかぜ 田力
行く年や冊にしたヽむ師選の句 志郎 4 こう 茜 大門 一尾
月冴ゆる林業一徹鉈を研ぐ ひさこ 4 ななえ うつぎ 茶猫 英子
変わりなく夫送り出す師走かな ひかり 4 やす子 ななえ ひろみ みのる
ゴスペルの一期一会に年惜しむ 美津子 4 楽楽 今日子 望月 あすみ
冬うらら日々の一句の千句かな 千衣 4 茜 美甫 花茗荷 一尾
「有難う」てふ手話習ふ四温晴 一弘 4 はく子 かずひと 正芒 良坊
恙なく生きて幸せ蒲団干す 絹子 4 ひかり 今日子 文月 みのる
子の手紙また読み返す日向ぼこ 千曲 4 まこと かずひと とろうち 秋乃
一日に一句賜はり年暮るる 風花 3 好夫 しずを 田力
すれ違ふ人みな優し降誕祭 文月 3 ひろみ 絹子 我風
はらからと学びし月日年惜しむ 我風 3 千衣 こころ 嘉一
温石となりて閉ぢ行く句会かな 縄文 3 風花 登美子 すずかぜ
言の葉に生き生かされて年用意 嘉一 3 裕子 ひかり れいこ
会えずして別れる辛さ冬の月 美甫 3 百姓 望月 たけ
道問へば落ち葉の掃除そのままに 正芒 3 縄文 ひろ美 有香
冬菫一日一句習はしに 満天 3 ななえ 松子 志郎
良き句会得し豊穣の年詰まる 風花 3 満天 果穂 絹子
一行詩こころ通へば冬ぬくし こころ 3 地球 ミチコ 志乃
重ね着のこの一枚は母編みし 茶猫 3 雅流 かずひと まこ
年用意妻に教はる家事ひとつ 青志 3 金太郎 やす子 秋乃
磔像に玻璃の冬日の惜しみなき 光晴 3 よし造 遊風 句童
「起きなくていいよ」と息子生姜酒 木いちご 3 はく子 ひろ美 正芒
落葉焚きこの山里に住み慣れて うつぎ 2 裕子 いなみの
出会いと言ふ美しきもの年暮るる かりん 2 志峰 とろうち
柚子湯してしみじみ今日の足るを知る 絹子 2 雅流 初凪
ゴスペルの別れを惜しむ年の暮 望月 2 楽楽 ちえこ
息白く戻り夕餉の匂ひかな 馬魚 2 青志 志峰
今日も無事柚子湯に肩を沈めけり 今日子 2 望月 まこと
生かされてゐるを知らずやおでん酒 馬魚 2 千曲 秋乃
句の縁続く兆しや冬至福 花茗荷 2 満天 すずかぜ
飲み次いで千年流る鴨の水 百姓 2 廣美子 有香
それぞれの笑顔でわかれ冬桜 こころ 2 百姓 よし造
再開を誓ひし握手温かし みのる 2 志乃 大門
為すことのある幸せや冬ぬくし 絹子 2 かりん 縄文
言の葉を花束にして年暮れる 嘉一 2 涼 百合
師の教え肝に命じて去年今年 あすみ 2 千曲 千衣
清拭に母の含羞そとは雪 志峰 2 しずを いなみの
年用意細々遺す母の文字 風花 2 巳豊 茶猫
机上冴ゆ日々の投句の帖の嵩 好夫 1 一尾
身ほとりの草木に生きて年流る よし造 1 ミチコ
赤い糸とも違ふ凍星の下 地球 1 句童
句の友と別れを惜しむ年の暮れ あすみ 1 遊風
還暦の記念写真や金屏風 望月 1 我風
手仕事を姑より覚え針供養 有香 1 美津子
会うことのないまま去りぬ十二月 紫樹 1 たけ
冬銀河見るために行く露天風呂 まこと 1 いなみの
セーターの鳥の編みこみ母逝けり やす子 1 正芒
冬ぬくし声やはらかき垣の外 涼 1 百姓
生命の歓び謳ふ美術展 英子 1 こすもす
教会に人の溢れる聖夜かな やす子 1 句童
おさがりの句集山積み冬うらら 茜 1 果穂
顔見えぬ句に励まされ冬ぬくし かりん 1 美津子
炉開の一会尊き濃茶かな かのこ 1 登美子
出会ひたることが喜び聖夜来る とろうち 1 松子
長年の労をねぎらい年惜しむ あすみ 1 楽楽
極月やみのるの日記かへし読む 光晴 1 花茗荷
買い物の坂道に出て冬夕焼 茶猫 1 ひろみ
師の言葉胸に刻みつ初日の出 良坊 1 あすみ
先輩の一言ありて冬うらら ななえ 1 美甫
謝々と笑顔の老婆小春かな 一弘 1 良坊
句作りの知る楽しさや春を待つ たけ 1 ちえこ
世話役の気配りの良き年忘 青志 1 松子
父母の地のなゐの一椀根深汁 まこ 1 有香
校門に一礼をして卒業す 金太郎 1 しずを
師の日記心に秘めて年惜む 果穂 1 美甫
ばあちゃんに蜜柑半分くれにけり 松子 1 ひろ美
陽の恵み受けし蒲団の温かな 良坊 1 田力
鉛筆を削る音聴く霜夜かな 初凪 1 地球
三世代そろう幸せ初詣 いなみの 1 とろうち
吟行に行く癖できて冬霞 ななえ 1 巳豊
かすがひの犬も老ひゐぬ日向ぼこ うつぎ 1 英子
メールてふ出会いの不思議花八手 こう 1 満天
母の手のぬくみ確かむ小春かな 初凪 1 地球
列島のつなぐ句会や年満る 満天 1 好夫
賀状書く恩師に心の一字かな 志郎 1 こすもす
病みてなほ妻の良さ知る年の暮 千曲 1 裕子
被災者の雑炊を待つ笑顔かな 正芒 1 登美子
自然薯掘る日差しの惠みあるうちに ひろ美 1 我風
悴める指で弾きたるコンチェルト 地球 1 志峰
青い鳥句会で探す十二月 百合 1 文月
還暦を一人で祝ふ冬桜 望月 1 馬魚
弱りても父母の子を待つ年用意 きお 1 青志
年用意俳句手帳を新しく 松子 1 こう
枯れ葉舞歌ふ小鳥の村に住み 裕子 1 まこ
良き句会出会えて嬉し年暮るる 楽楽 1 ちえこ
推敲のまだ未熟なり小雪舞ふ ななえ 1 まこと
師の他はくじで座を決め年忘れ 志郎 1 青志
ジョギングの人一礼す雪の富士 れいこ 1 うつぎ
年惜しむ一日一句努めたり 田力 1 嘉一
大くしゃみして笑いあう家族かな けんいち 1 百合
風邪の妻厨へ立つを拒み得ず 青志 1 馬魚
習ひとて一人吟行石蕗の花 こう 1 涼
たつ君の言葉の増えて聖夜来る 句童 1 廣美子
句創りに楽しき余生冬日和 巳豊 1 あすみ
毎日句四季を教はり冬果つる ミチコ 1 巳豊
『第12回企画句会』互選結果句会の成績 -- 投句者48名 選句者50名(音を感じさせる句) - 2004-11-08 (Mon)
冬耕や夫婦の鍬の音違ふ 宏虎 6 馬魚 今日子 たけ ねこ 志郎 ゆうこ
母がまた寝返りを打つ菊枕 志乃 6 木いちご かのこ よし女 ねこ 初凪 ゆうこ
連山へ谺返して竹を伐る 一弘 6 絹子 ななえ 晴海 すずかぜ 風花 一尾
峡十戸こだまをかえす威し銃 いなみの 5 茜 風花 うつぎ 縄文 志郎
初霜や音たて今日の顔洗ふ 志郎 5 金太郎 痴風 百姓 初凪 とろうち
人波に揉まれ鈴鳴る熊手かな かのこ 5 ななえ よし造 すずかぜ かりん とろうち
初孫の産声高く菊日和 あすみ 5 満天 痴風 こう こすもす 望月
威勢良き手締めの音や酉の市 一弘 5 あすみ 晴海 こすもす 巳豊 文月
綿虫やかごめかごめの輪のとける 登美子 5 茶猫 痴風 かのこ ミチコ 一弘
祝賀会琴の音流れ菊日和 あすみ 5 満天 裕子 宏虎 百姓 果穂
大梁の軋む古家の夜寒かな 縄文 4 絹子 茜 百姓 風花
図書館の閉館のベル暮れ早し 今日子 4 和華 松子 たけ ねこ
鳴き砂を鳴かせ丹後の秋惜しむ 大和 4 地球 金太郎 一弘 今日子
梵鐘も釣瓶落しに呑まれけり 宏虎 4 金太郎 茜 ミチコ 登美子
小春日や振って鈴買う京大路 今日子 4 やす子 花茗荷 初凪 志郎
柏手を真似てにっこり七五三 継鳥 3 満天 地球 たけ
競り終へて羅臼漁港の天高し 継鳥 3 今日子 かりん 有香
膝に乗る猫の鈴鳴る小春かな 金太郎 3 地球 晴海 果穂
一願をこめて鈴振る紅葉寺 今日子 3 宏虎 よし造 松子
急救車霧より出でて霧に消ゆ 風花 3 茶猫 花茗荷 こころ
練習の始まる第九冬に入る こう 3 馬魚 果穂 志乃
フルートの少女に冬の空真青 花茗荷 2 好夫 こすもす
警策の音冴えざえと健仁寺 こころ 2 巳豊 とろうち
秋うららチンカラリンとろばのパン 金太郎 2 やす子 秋乃
音高く啜りて旨し走り蕎麦 絹子 2 こう 望月
酒蔵に醸す二胡の音秋の夜 やす子 2 かのこ かりん
冬日向鎮守に小さきコンサート 花茗荷 2 うつぎ ゆうこ
ふるさとの汽笛の届く炬燵かな たけ 2 ミチコ 一弘
聖堂に讃美歌響く小春かな 晴海 2 裕子 宏虎
外は雪しんしんと湯の沸いてをり 志乃 2 松子 こころ
紅葉舞ふ全校只今授業中 志峰 2 茶猫 よし女
開墾の鍬の石打つ秋の暮 一尾 2 有香 文月
ざっくりと大根切る音夕支度 満天 2 やす子 あすみ
威銃一町の空からつぽに 痴風 2 志峰 こころ
鵙鳴いていよよ天指す木立かな 縄文 2 志峰 よし造
息すれば帯の絹鳴り吾亦紅 松子 2 好夫 木いちご
シャンソンの森の音して木の葉髪 和華 1 絹子
虫時雨闇の中から闇こぼる 痴風 1 有香
オルゴールのねじ巻いてゐる小春かな 地球 1 縄文
鳩吹くや国後島のうっすらと 志乃 1 うつぎ
牧の子の牛呼ぶ声や天高し 風花 1 和華
コーヒーの豆挽きゐたる愁思かな 秋乃 1 好夫
清記する鉛筆の音鵙日和 とろうち 1 ななえ
爪を切る音小気味よき小春かな うつぎ 1 志乃
小流れの丸き小石に紅葉散る ねこ 1 志峰
隙間風耳のあたりに来て消えり こころ 1 縄文
きしきしと祭り屋台や秋日和 文月 1 あすみ
小春日や俎板の音軽やかに かりん 1 巳豊
モンブラン星に氷の軋む音 馬魚 1 和華
竹馬の子や口笛に振り返る 地球 1 一尾
電子音カーテン越しに小鳥来る こすもす 1 花茗荷
鈴虫の声聞き分けて露天の湯 花茗荷 1 こう
秋の川水音までも透き通り 有香 1 裕子
流木の船べり撃てり秋出水 一尾 1 すずかぜ
鰹節削る音して十一月 登美子 1 望月
さくさくと銀杏落葉の真只中 こころ 1 秋乃
初しぐれ相合い傘の雨の音 初凪 1 文月
家中にパン生地打つ音秋澄めり 木いちご 1 一尾
小春日や洗濯終る電子音 志郎 1 よし女
エンジンを噴かしバス来る紅葉山 一尾 1 木いちご
返り花地の鳴動もてあまし 好夫 1 登美子
ショパン弾く窓辺に色葉舞ひし日も 松子 1 秋乃
一人まだ保育器で泣く秋深し ゆうこ 1 馬魚
小鳥来る義父の遺愛の防具干す ねこ 1 登美子
暮れてくる沼離れても鴨のこゑ 茶猫 1 志乃
『第11回企画句会』互選結果句会の成績 -- 投句者73名 選句者72名(人体の部分) - 2004-10-04 (Mon)
耳たぶの大き家系や豊の秋 金太郎 11 茜 更紗 ちえこ 一弘 痴風 こう よし女 松子 けんいち 二青 折山
菊師の手みるみる武者を立たせけり こころ 9 みすず うつぎ ミチコ ひさこ よし女 満天 こすもす 花茗荷 風花
秋の夜や父待つ子らの腕相撲 かのこ 8 みすず 木いちご 茶猫 文月 ちえこ 小袖 みよき しずを
膝に来る犬やはらかき良夜かな みすず 7 金太郎 茜 一清 こう 果穂 しろみ 初凪
お点前の指美しき良夜かな うつぎ 7 地球 楽楽 芹菜 田力 雅流 とろうち 英子
喪帰りのそぞろに寒き膝頭 志乃 7 馬魚 晴海 しずを 縄文 こころ 今日子 とろうち
秋冷や祈りの指を固く組む 初凪 6 ななえ 百姓 うつぎ 満天 小袖 英子
目刺し焼く古酒一合で足る齢 風花 6 はるにれ たけ しろみ こすもす 花茗荷 志郎
手のひらに胎包み込む良夜かな 更紗 6 裕子 木いちご 茶猫 ミチコ 登美子 れいこ
夜なべの燈母に丈夫な糸切歯 初凪 6 やす子 うつぎ よし造 馬魚 れいこ 志郎
胸そらせ組立て体操天高し とろうち 5 一尾 あすみ 千曲 松子 まこと
秋の夜の舌にくずるる吉野菓子 うつぎ 5 文月 かずゆき 果穂 初凪 志乃
麻酔まだ醒めぬ唇うすら寒 金太郎 4 やす子 一尾 たけ 初凪
山車担ぐ肩のするりと入れ替わり けんいち 4 地球 かのこ 晴海 風花
手に受けるむかごの温み日の名残 有香 4 芹菜 百姓 はるにれ 風花
噴水に丸く腰掛け秋日和 青志 4 金太郎 志峰 たく 千曲
菊の香や弥勒菩薩の指の反り 馬魚 4 芹菜 秋乃 雅流 まこと
女踊りのつま先揃う阿波踊 風花 4 田力 こう 満天 志郎
秋の夜の点字をなぞる指の先 とろうち 4 茜 やす子 すずかぜ 秋乃
生え初めし前歯や白き萩の花 文月 3 かのこ すずかぜ みよき
涙腺のほどよく緩み村芝居 清 3 嘉一 こころ 英子
指先に一荷の鯊の魚信かな こころ 3 一清 一尾 縄文
露けしや目鼻欠けたる道租神 青志 3 金太郎 志乃 有香
野分去る箒片手の立ち話 たく 2 楽楽 けんいち
新米をとぐ指先に水溢れ 今日子 2 文月 痴風
握る手に父の意志あり野分けの夜 有香 2 継鳥 巳豊
神の水口にふふめば秋の声 よし女 2 清 志乃
身に沁むや洪庵塾の解剖図 美津子 2 涼 志峰
能楽のすり足の歩や秋深む 果穂 2 好夫 こすもす
口紅を指でなほせし後の月 更紗 2 けんいち 増穂
手も足もでないかりんの固さかな 巳豊 2 茶猫 みよき
手にとりてずしりと重き葡萄かな たく 2 馬魚 よし女
目礼へかへす目礼美術展 志乃 2 継鳥 ひさこ
手のひらに木の実まろばせ母卒寿 芹菜 2 みすず 清
見へぬ子に肩貸して行く秋の街 木いちご 2 ななえ 今日子
法話聞く子の膝丸き秋彼岸 今日子 2 かのこ 花茗荷
支へられ小股の試歩や秋うらら 千曲 2 巳豊 今日子
秋暑し指の輪ゴムの意味忘れ 一清 2 巳豊 更紗
微かなる夜なべの祖母の糸きり歯 登美子 2 一弘 ひさこ
幼手に大き綿菓子村祭り 百姓 2 田力 ちえこ
菊人形髷ざんばらの本能寺 一弘 2 志峰 とろうち
十三夜子の黒髪を梳る 晴海 2 痴風 たく
両肩を丸く見せたる初秋かな 涼 2 楽楽 よし造
拍手の音愛らしき七五三 文月 2 たけ 小袖
口下手を唄に紛らし濁り酒 清 2 千曲 有香
菊武者の腕に掛けたる忘れ傘 継鳥 2 晴海 清
間引菜の土さらさらと五指を抜け 美津子 2 木いちご 有香
満月に湯浴みの肌を見透かされ 好夫 2 美津子 折山
朝冷えやおねしょの仕置き尾てい骨 しずを 1 嘉一
風呂の窓開ける手白き月明かり たけ 1 百姓
静脈の透けて見ゆる手穴惑ひ 涼 1 秋乃
肩の子の指でなぞれる流れ星 よし造 1 一清
十五夜の兎をのぞく指眼鏡 志郎 1 しずを
幼な子と指きりをする秋の虹 ねこ 1 ななえ
髪下ろす女の目もと汀女の忌 涼 1 増穂
冷やかや外反母趾の女下駄 松子 1 一弘
さわやかな交通指導の指差喚呼 一尾 1 地球
秋冷の廊下に張り付く裸足かな やす子 1 嘉一
柿見上ぐ瓜実顔と丸顔と 志郎 1 たく
手足皆わけなく動く秋の朝 馬魚 1 折山
はなすすき古希には見えぬ背筋かな 志峰 1 美津子
鳳仙花憎つくき人の顔を打つ 一弘 1 継鳥
肩に来て詠めとばかりに赤とんぼ たけ 1 しろみ
肩車子に大いなる秋の月 花茗荷 1 増穂
手に頬にしゃがめば触るる曼珠沙華 一尾 1 縄文
襟足の長きうなじや濃竜胆 こう 1 あすみ
秋風や耳に残りし子守唄 木いちご 1 まこと
満月や恋しき人の下駄の音 一弘 1 裕子
耳澄まし秋の気配の河原かな 百姓 1 好夫
爪をかむ癖おさまらず秋扇 増穂 1 二青
草を引くときどき伸ばす老いの腰 たけ 1 あすみ
丹田に力込めての謡ふ秋 満天 1 登美子
秋なれや新序力士のちからこぶ 縄文 1 ミチコ
菊を彫る手元のかげり古都の秋 れいこ 1 よし造
明日来ると母の背さする秋思かな 志峰 1 果穂
ささくれし手に母をふと秋の夜 うつぎ 1 かずゆき
寝つかれず胸に手を置く夜長かな 今日子 1 裕子
冬支度母の手白く老ひにけり こころ 1 二青
父逝きて障子張る手のぎこちなさ あすみ 1 更紗
秋袷紬こなれて肩に添ふ かのこ 1 涼
枝豆や指空莢をまさぐれり けんいち 1 涼
寝返れば骨が鳴くなり虫時雨 志峰 1 登美子
新蕎麦や無口な夫の目が笑う ひさこ 1 すずかぜ
菊日和指のダイヤが眩しかり あすみ 1 美津子
手を触れてゆきたき萩や招提寺 たく 1 かずゆき
下り簗鮎は両手をするり抜け ひとし 1 好夫
サンダルの足元ぬらす秋時雨 巳豊 1 雅流
白秋や高麗陶工眼鋭し けんいち 1 はるにれ
黄落へ目眩のごとく佇みぬ 志乃 1 こころ
『第十回企画句会』互選結果句会の成績 -- 投句者74名 選句者74名(水から連想されるもの) - 2004-08-14 (Sat)
打水の最後の杓を足に打つ かのこ 10 明人 涼 東吾 ゆうこ よし女 初凪 今日子 かずひと 青志 いなみの
なみなみと水を供へて原爆忌 馬魚 8 やす子 痴風 楽楽 かのこ れいこ 晴海 みすず きお
向日葵の水取りかえて退院す ひさこ 7 茜 志峰 痴風 秋乃 たく 晴海 けんいち
水中花アルバムの妻痩せてをり 金太郎 5 好夫 秋乃 ささ きお こころ
八月の利根大堰を開ききり 志乃 5 うつぎ 初凪 たく 雅流 こころ
名水の月光に読む由来札 かずひと 5 こすもす 江斗奈 太井 一清 紫樹
天の川キトラ古墳に天文図 一清 5 一弘 志郎 しろみ 金太郎 ささ
唐子来て水からくりの刻を打つ 涼 5 かりん ミチコ 縄文 けんいち はるにれ
川蜻蛉みなふるさとの水恋し こころ 4 よし造 縄文 まこ すずかぜ
足裏から砂逃げ出せリ土用波 茶猫 4 宏虎 登美子 今日子 いなみの
岩清水汲みて地蔵に置く小銭 清 4 志郎 今日子 縄文 はるにれ
足湯せる闇にほうたる二つ三つ みすず 4 茶猫 馬魚 涼 青志
湧水に顔をざんぶと帰省の子 うつぎ 4 茶猫 馬魚 江斗奈 美甫
行く水に千の精霊原爆忌 今日子 4 百姓 ひとし いなみの 光晴
水馬力を抜けば流さるる きみこ 4 明人 奈緒子 大和 とろうち
灯台へ夕日の染まる夏怒涛 ねこ 4 宏虎 一弘 ひさこ みよき
川音も一品添へて夏料理 満天 3 あすみ 楽楽 和華
しろがねの湖心光りて盆の月 和華 3 うつぎ 痴風 まこ
声変り始めし喉に氷水 ささ 3 登美子 ひろ美 はるにれ
滴りは神の水とや幣光る うつぎ 3 ひろ美 志乃 奈緒子
がき大将少女狙いし水鉄砲 美津子 3 あすみ ひろ美 木乃花
秋の日をこぼしつ廻る水車かな とろうち 3 一弘 裕子 よし造
夏潮や吃水さらす舫い船 美津子 3 ななえ 涼 太井
井戸汲みて夏書の筆を洗ひけり はるにれ 3 たか子 茜 みすず
蛇口より大暑の水のほとばしる 茶猫 3 ひさこ 志乃 一清
家ごとに木橋を掛けて凉しけれ 明人 3 一尾 たけこ 志乃
渓流や朝霧立ちし原生林 みすず 3 百姓 和華 果穂
一舟も見えず湖上の晩夏光 まさる 3 志峰 俊郎 とろうち
掬ふ手に夏山揺れて瀞の水 茶猫 3 こすもす けんいち すずかぜ
逆縁の父訥々と鉦叩き 路 3 れいこ 輝憲 俊郎
噴水の穂先天守を躍らせて うつぎ 3 よし女 龍三 すずかぜ
墓洗ふ元気な母の指図にて 俊郎 3 しろみ たけこ 紫樹
湧水に西瓜冷やせる山家かな とろうち 2 あすみ やす子
ジョギングの白靴が跳ぶにはたづみ こころ 2 かのこ 雅流
滴りて水琴窟の闇深し 縄文 2 宏虎 文月
部屋ごとに川の名をつけ夏舘 ひろ美 2 金太郎 かずひと
水たたえ村鎮まりぬ稲の花 今日子 2 かのこ 美甫
過去帖に母の名前や原爆忌 路 2 金太郎 秋乃
色褪せし婚礼写真水中花 金太郎 2 茜 まこ
一山の音みな消さる神の滝 龍三 2 満天 ひさこ
分水嶺棚田の青の極まれり けんいち 2 かりん ひとし
千年のせせらぎ涼し神の道 まこ 2 馬魚 美甫
一枚の池に夏あり浄瑠璃寺 たく 2 ミチコ 百姓
夏雲や水ぞんぶんに部活の子 とろうち 2 好夫 茶猫
爽涼や水路を巡る艪のきしみ ひろ美 2 東吾 とろうち
夏休み波に分け入る肩車 まこ 2 志郎 一清
丹田で聞く雨乞の大太鼓 志乃 2 うつぎ 一尾
氷水持たせてくれし島の宿 紫樹 2 太井 奈緒子
豆腐屋の屋号残せる山清水 かのこ 2 ゆうこ きお
雲の峰水ほとばしる河馬の口 一清 2 折山 光晴
老いふたり茶店に寄りて氷水 俊郎 2 一尾 裕子
告白を背中に聞きて水中花 涼 2 東吾 大和
噴水の穂の高々とミサ終る 志郎 2 たか子 れいこ
渓流の瀬音まじかに川とんぼ 清 2 たか子 晴海
わたつみの紙垂すきとほる海霧しずく 志乃 2 折山 こころ
七段にくねりし滝や森の闇 馬魚 2 好夫 江斗奈
打ち水や朝のコーヒー美味き店 よし女 2 木乃花 光晴
卯波へといざ出漁の幟かな 一弘 2 満天 雅流
水馬己が影抱き進みけり きみこ 2 ななえ 登美子
音たてて水上バイクの潮を裂く のんたん 1 文月
噴水の風に飛ばさる白帽子 よし造 1 輝憲
苔庭の抱く添水のひとりごと 好夫 1 ひとし
夏雲や熊野古道の道しるべ たか子 1 たく
打ち水に微かに揺るる暖簾かな たく 1 和華
捨て水に足音みだれ蟻の列 すずかぜ 1 文月
空の蒼溶かして那智の瀧となる ささ 1 かずひと
水琴窟足裏涼しき回廊かな まこ 1 紫樹
帰省の子都会の水に馴染めずに 俊郎 1 みよき
静寂や夜のプールの水飛沫 初凪 1 木乃花
秋水を育て山々暮れにけり はるを 1 初凪
むらじまん訪はば水だべ大花野 志峰 1 ななえ
砂混じる貝殻土産海水浴 こすもす 1 楽楽
汗拭ふ一葉所縁の井戸汲みて 光晴 1 ミチコ
日の落ちて三度目となるシャワー浴ぶ ミチコ 1 ゆうこ
湖明り青田あかりにつづきけり 志郎 1 よし女
さまざまな音打ち消して滝の音 紫樹 1 こすもす
神主はこの村育ち夏祭り 路 1 大和
片耳に泳ぎし海の波ひそむ ささ 1 かりん
爆心地の川面を染めし夾竹桃 光晴 1 志峰
したたりの森の培ひ悠久に 好夫 1 果穂
水筒に汲む湧き水や谷若葉 明人 1 やす子
君逝きぬ星の流るるごとくなり 二青 1 よし造
鯉群れて万華鏡なる夏の水 秋乃 1 龍三
朝顔や手押しの井戸に口ゆすぎ 好夫 1 折山
海はるかさざ波立てり夕月夜 和華 1 満天
懸命に流れ逆らふみずすまし けんいち 1 龍三
明日嫁ぐ娘と硯洗ひけり しろみ 1 明人
汗の男水場を探す昼餉前 ミチコ 1 みよき
散水の虹にわずかな夢託し 文月 1 しろみ
高原の湖昏るるまで草矢打ち 痴風 1 たけこ
苔涼し分水石の深緑 こころ 1 果穂
滴りを浴びて水子の地蔵かな 一弘 1 ささ
夏の鷹芭蕉の句碑にたちをれば ねこ 1 俊郎
岩清水飲み大峰の壁を攀づ 大和 1 青志
ほとばしる蛇口に犬も涼もとめ 文月 1 裕子
吊橋をゆらして声援カヌー走 みよき 1 みすず
水に手を差し伸べて今原爆忌 ななえ 1 輝憲
『第九回企画句会』互選結果 句会の成績 -- 投句者89名 選句者86名(食べられる夏の季語) - 2004-07-02 (Fri)
子等の輪のどっと崩れて西瓜割 すずかぜ 11 和華 涼由布 こう 小梅 河童 文月 こころ 初凪 ひかり まこ きみこ
おもむろにほどく正座や泥鰌鍋 志乃 7 明人 小梅 折山 痴風 太井 縄文 れいこ
さくらんぼひとつ手にして昼寝の子 文月 7 茜 敦風 よし造 秋乃 楽楽 花茗荷 みすず
病む母の口に合せて切るメロン 志峰 6 明人 地球 かのこ うりぼう 金太郎 うつぎ
枇杷熟るること口実に母が呼ぶ 大和 6 小袖 ななえ 初凪 田力 花茗荷 ひとし
冷素麺すする座敷の海に向く けんいち 6 江斗奈 ななえ はるにれ 清 痴風 文月
部屋中に貼られし魚拓夏料理 みのる 6 茶猫 やす子 たけこ 東吾 茜 うつぎ
葛きりを待つ間も繰りし京ガイド かのこ 5 江斗奈 清 志乃 金太郎 うつぎ
絵手紙に大きなスイカはみ出して あすみ 5 楢 よし女 那由多 よし造 ひとし
汲みたての井戸水に桃放ちたる はるにれ 5 地球 ひろ美 みすず とろうち かりん
白玉も餡も秋田の水育ち こころ 5 東吾 よし女 太井 すずかぜ きみこ
舌見せて笑ふ兄弟かき氷 とろうち 4 百姓 こころ 光晴 かりん
独り身の子の素麺に卵焼く 茶猫 4 しろみ ぽんこ すずかぜ ひかり
葛餅や方一寸のよき厚み しゅん 4 涼 継鳥 清 みすず
葛きりの椀ばかり見るきみの嘘 氷心 4 しゅん けんいち ミチコ 木乃花
やかんごとどかと冷やせる麦茶かな とろうち 4 里登美 かずひと ひろ美 こころ
船乗りの父の土産や青バナナ 清 4 やす子 小袖 嘉一 国子
母の来て初もぎ茄子の一夜漬け 花茗荷 3 うりぼう 河童 ひかり
かき氷すいと東京弁の人 たけこ 3 継鳥 小梅 氷心
離縁せし嫁の好みの麦焼酎 登美子 3 裕子 馬魚 みよき
西瓜割り空は海へと雪崩れ込む 痴風 3 一弘 ななえ 折山
柏餅悪童たりし吾も父 がくと 3 明人 はるにれ 志乃
冷奴主一言水自慢 志郎 3 美甫 満天 れいこ
さうめんの赤奪ひあふ昔あり とろうち 3 継鳥 よし造 かりん
冷奴先ず半分に箸使ふ 満天 3 茶猫 涼 木乃花
母からと少女はにかむさくらんぼ まこ 3 しゅん 弥生 いなみの
暮れなずむ杣の板塀枇杷熟るる ひろ美 3 志郎 一尾 光晴
割箸の音響かせて沖膾 志郎 3 裕朗 しずを いなみの
スペイン語講座果てたり泥鰌汁 秋乃 3 けんいち かのこ 輝憲
浄土へともどる娘と西瓜食む さくら 3 馬魚 敦風 みよき
戸袋の深き旧家や砂糖水 たけこ 2 地球 氷心
すそわけと貰ひて枇杷のまだぬくし こころ 2 小袖 ミチコ
見舞う児の口へ葡萄の皮をむく いなみの 2 ぽんこ こすもす
青葡萄手のハンカチの白さかな 涼 2 ミチコ あすみ
それぞれに食ぶる西瓜や三世代 敦風 2 美甫 百姓
病床の先生と食ぶ水羊羹 晴海 2 涼由布 国子
時差ボケの社会復帰や冷奴 茜 2 志峰 馬魚
青年の大き手の食ぶサクランボ 涼由布 2 がくと はく子
孫二人はしゃいで冷やす水羊羹 こすもす 2 文月 楽楽
おとがひの動き軽やか冷素麺 小梅 2 折山 うりぼう
自転車に今も氷菓を大手前 雅流 2 楢 いなみの
さくらんぼ光りて並ぶ朝の市 和華 2 百姓 楽楽
悪妻にも良妻にもなれずビール注ぐ 今日子 2 さくら はく子
冷奴薬味たつぷりもてなしぬ こころ 2 かずひと 輝憲
四万十川の荒き気性の大鮎よ 志峰 2 ゆうこ かのこ
一汁のあと一菜に茄子を焼く 今日子 2 かずひと まこ
枝豆の手秤塩の加減良し ななえ 2 あすみ まこ
母の手の最期となりし辣韮漬 里登美 2 裕子 今日子
結納の最後のメニューさくらんぼ 路 2 さくら 田力
青林檎昔の恋を聞かされて 那由多 2 敦風 志郎
西瓜の実三つなりしと農日記 地球 2 一弘 弥生
心太本音飛び交う女の座 さくら 2 今日子 秋乃
息災てふ一病なだめ心太 青志 2 一弘 国子
焼き烏賊の香り運べる海の風 よし造 2 こすもす 光晴
名水の地といはれたり冷奴 はるにれ 2 ひろ美 がくと
よき話メロン切り分け聞かせたく いなみの 2 しろみ 金太郎
蜜豆の紅い寒天夕焼くる 素居 2 たけこ こう
見定めしスイカたたかれ売られけり きみこ 2 茜 那由多
福耳の主横顔鰻焼く かのこ 2 さくら 楢
信濃路や古木連理の青林檎 まこ 1 氷心
何もかも嫁に話すや心太 ねこ 1 田力
器みな薄物に替へ夏料理 志郎 1 那由多
こめかみに脈のたばしるかき氷 志乃 1 ゆうこ
板前の骨きり自慢鱧料理 みのる 1 がくと
水茄子のひと夜を漬けし朝餉かな 楢 1 茶猫
西瓜食ぶ前歯二本の嬰の口 宏虎 1 縄文
伽羅蕗のとろとろ煮えて妻のあり 明人 1 志乃
記念日の鮨押されある夕厨 初凪 1 登美子
麓から祭りばやしや心太 痴風 1 和華
畝ごとに名札を立てて苺畑 青志 1 しずを
沼の水日ましに乏し洗鯉 登美子 1 初凪
江ノ島やソフトクリームすぐ溶ける 国子 1 弥生
石州の殿町に居り豆御飯 よし女 1 東吾
ビール干す若き女の首飾り ひろ美 1 ひとし
朝日受けトマトに光る露の玉 文月 1 和華
さくらんぼ食べてほっぺにえくぼの子 木乃花 1 嘉一
楊梅や味蕾を埋めて包まれし ゆうこ 1 みよき
中央にメロンのありし法事膳 こすもす 1 しゅん
バナナ手に寝落つ双子の乳母車 国子 1 あすみ
泣きべそをかく子の氷菓溶け初むる 一尾 1 ゆうこ
手渡さる母堂自慢の祭ずし かのこ 1 美甫
心太粋に啜りて咽びけり 一尾 1 志峰
黒蜜のとろり滴る心太 俊郎 1 こすもす
画廊より睨む写楽や氷菓売る 東吾 1 涼
豆の飯子育ての日の遥かなる 明人 1 裕子
ぶつかりし君の胸元ソーダ水 地球 1 木乃花
素麺の樋を流れる早さかな あすみ 1 里登美
たつぷりと苺にミルク恋終わる 東吾 1 はく子
茄子漬のいよよ濃紺白磁皿 よし造 1 宏虎
京料理小振りの椀のぼたん鱧 里登美 1 きみこ
夏料理竹の器に竹トンボ しゅん 1 けんいち
川の茶屋白玉口に滑らせて ミチコ 1 はるにれ
二十日講南無で賜り冷さうめん 折山 1 登美子
薬味皿いくつも並ぶ冷そうめん 美甫 1 よし女
アルプスに残雪眺む青林檎 ひとし 1 江斗奈
土用でも無き日に喰らふ鰻かな 裕朗 1 一尾
夕方の宿の冷酒ひとりなり 氷心 1 裕朗
桑の実や少女の銀のイヤリング 涼 1 里登美
辣韮のカリリと白く釣り談義 継鳥 1 涼由布
唇に山女の腹のほろ苦さ ミチコ 1 宏虎
帰省子の下戸は変らずソーダ水 かずひと 1 花茗荷
敷き藁の西瓜の向きを変えてやる かずひと 1 たけこ
純情な恋は歯痒きさくらんぼ 大和 1 すずかぜ
母の笑み待ってる帰省さくらんぼ 弥生 1 痴風
夫と食ぶソフトクリーム雲の峰 晴海 1 宏虎
紫蘇の実を三粒落して冷し酒 素居 1 やす子
湯上りの妻と屋台のかき氷 楢 1 こう
粒太き母の仕込みしらっきょ漬 清 1 しずを
甘酒に生姜たっぷり夫婦さぶ はく子 1 満天
紫蘇揉みに婆の秘伝のひとくだり 折山 1 河童
ことさらに曲りし胡瓜買ひ揃へ 好夫 1 輝憲
宿酔や土用蜆の汁をのみ 雅流 1 ぽんこ
ソーダ水四十年も前のこと 光晴 1 今日子
蜜豆の寒天だけが暮れ残り 痴風 1 しろみ
絵葉書に紅く並んださくらんぼ 楽楽 1 一尾
笹粽土産に峠越えて来し 明人 1 縄文
葛桜ガレの器におかれある 俊郎 1 とろうち
冷瓜や老舗に寄せし旅鞄 光晴 1 とろうち
ひょっとして良き事ありやひょうな摘む 縄文 1 登美子
わがままに今日も暮らしぬ冷奴 今日子 1 秋乃
新撰組の話となりぬ冷し瓜 れいこ 1 志峰
梅肉の紅鮮やかに鱧料理 きみこ 1 裕朗
ところてん胸の一物消へにけり 宏虎 1 嘉一
葛饅頭備前配する朝茶かな がくと 1 太井
冷麺の少しの贅や具をさはに はく子 1 満天
父の手の皺数へつつ心太 小梅 1 志郎
『第八回企画句会』互選結果--投句者78名 選句者82名(青の付く夏の季語) - 2004-05-18 (Tue)
青蛙安房の棚田をほしいまま 秋乃 9 まこと 美甫 裕子 弥生 縄文 東吾 とろうち よんよん ひとし
青葉闇柳生へ続く石畳 たく 9 明人 まこと 地球 よし女 大和 かのこ けんいち 東吾 光晴
京老舗奥におくある青簾 楢 7 れいこ 風花 好夫 うつぎ けんいち ひよこ きみこ
青嶺より一水ひきて峠茶屋 明人 7 よし造 奈緒子 太井 けんいち 志朗 きみこ いなみの
石段に来て考へる青蜥蜴 志朗 7 季何 志乃 よし女 うつぎ 初凪 清 こころ
足湯して四方山話青葉風 秋乃 7 れいこ こすもす やす子 はく子 ひろ美 清 かずひと
心音の弾む胎児や青葡萄 痴風 7 こすもす えれみあ 登美子 太井 ひろ美 志朗 すずかぜ
信濃路は山坂ばかり青胡桃 明人 6 奈緒子 かのこ 登美子 楢 ひろ美 光晴
定年の男杭打つ青嵐 うつぎ 6 志乃 輝憲 折山 たく 一尾 国子
千年を踊る埴輪や青胡桃 志乃 5 望波亭 初凪 敦風 とろうち 秋乃
本丸へいの門ろの門青嵐 うつぎ 5 明人 今日子 たけこ ひさこ とろうち
一村を包む匂ひや青葡萄 楢 5 果穂 しゅん こう 駒鳥 田力
青芝につながる海の膨れけり 志朗 4 しゅん 痴風 こころ みのる
灯台の螺旋階段青葉潮 初凪 4 金太郎 こう 嘉一 秋乃
鈴鹿越へ青葉浄土の幾曲がり 志峰 4 風花 かのこ 楢 初凪
青林檎太宰の本の色褪せし 登美子 4 奈緒子 えれみあ 桃子 まこ
ざわめきは森の奥より青嵐 とろうち 4 いさお 英子 かずひと ちょう
ほつれある子の柔道着青胡桃 ひろし 4 金太郎 えれみあ 痴風 みすず
青芝におのず円座となりにけり こころ 4 涼 百姓 英子 ひとし
青葉木莵木曽路の宿の月夜かな ひよこ 3 大和 路 駒鳥
青年の面差しとなる帰省かな えれみあ 3 しゅん 今日子 路
我も来し道を子もまた青林檎 とろうち 3 こすもす 明人 満天
ロケットの飛び出す地球青嵐 金太郎 3 茶猫 輝憲 ひさこ
青蔦や診察室の椅子回る 志乃 3 金太郎 うつぎ 東吾
青梅の匂いに染まる一夜かな ひよこ 3 ゆうこ 文月 よんよん
青嵐一願持ちて百度踏む 今日子 3 路 志朗 みのる
風をきく青鬼灯や父の墓 季何 3 ひろし なでしこ ちょう
青鬼灯土蔵のとびら半開き 登美子 3 季何 たけこ まこ
青蛙浮子に水輪の二つ三つ 遊風 3 果穂 志峰 よんよん
青麦の穂の一途なる直線美 たく 3 よし女 はく子 なでしこ
学童の手植えの苗や青田風 大和 3 桃子 弥生 光晴
木簡に論語書かれし青時雨 田力 3 涼 折山 望波亭
青蔦や点訳なりし中也の詩 よし女 3 茶猫 涼 晴海
青嵐発止と竹刀打ち合へり ひろし 3 痴風 みすず ひとし
斎場を飾る青嶺の連なりて 東吾 2 縄文 ひよこ
青蛙社封筒にて持ち帰る ちょう 2 太井 敦風
青鷺の悠然として御所の庭 満天 2 英子 文月
青野行くペットボトルの中の波 志乃 2 好夫 縄文
青葉潮縄の手つなぐ夫婦岩 こころ 2 宏虎 折山
発電の風車猛るや青嵐 清 2 輝憲 みのる
青林檎少年の日の海辺かな 嘉一 2 満天 よし造
青嵐トタンの牧舎鳴り止まず 一尾 2 美甫 志峰
青蔦や歴史這わせる赤煉瓦 龍三 2 ミチコ すずかぜ
青田風名主屋敷の違ひ棚 初凪 2 敦風 国子
青葉光浴びて室生の尼法師 れいこ 2 やす子 いなみの
青すだれ女人の肌の白めけり 好夫 2 ひさこ 田力
ここからは私有地の札青葉照る ゆうこ 2 地球 たく
青竹を棹とし漕ぐやあやめ舟 輝憲 2 いさお こう
新校舎青葉の中に落成す 地球 2 晴海 きみこ
青葉風肩車の子Vサイン ひよこ 2 満天 かずゆき
青蔦や祖父母の掛けし古時計 望波亭 2 季何 弥生
参道の継ぎ目継ぎ目の青き踏む 路 2 一尾 ちょう
転作の青梅の実の揃はざる 一尾 2 大和 好夫
両膝の破れもファッション青き踏む かずひと 1 百姓
大山門泰然自若青嵐 みのる 1 まこ
青風の先ず吹き抜けて橋開通 ひさこ 1 かずひと
青嵐散歩の犬と戸惑ひぬ 宏虎 1 裕子
大手門開け放たれて青嵐 弥生 1 晴海
子ら植えし苗根つきたり青田風 大和 1 嘉一
青嵐をさむし一匹迷ひ出づ 光晴 1 こころ
青虫の脱走したる掲示板 ななえ 1 秋乃
社出る掛声押して青葉風 ゆうこ 1 国子
湯上りの下駄カラコロと青柳 こすもす 1 かずゆき
自販機の青き灯りの火取虫 えれみあ 1 志峰
信濃路や青嶺連なる右左 こう 1 よし造
湯の町の柳青める直哉の碑 今日子 1 いなみの
手短な父の繰り言青簾 奈緒子 1 れいこ
宮参り梅青青と太りけり きみこ 1 一尾
青蔦や相せまりたる切通し 望波亭 1 志乃
走り来る風の凹みや青芒 敦風 1 風花
双眼鏡のピント狂わす青嵐 奈緒子 1 ゆうこ
筑波はるかみはらし渡る青田風 けんいち 1 たいち
青葉窓エレキギターの音漏れて ゆうこ 1 地球
風過ぎて風匂ふごと青田かな ひろし 1 裕子
青嵐飛礫のごとき蝶もてり 痴風 1 たいち
青嵐振る舞い酒を地にこぼす れいこ 1 ひよこ
青梅の重さの音にひとつ落ち 茶猫 1 たく
青萩の風を見つめる小屋の犬 かのこ 1 ひろし
オートバイ青葉の中を轟かす 地球 1 ひろし
トンネルの続く単線青葉山 晴海 1 美甫
青蛙じっと息子とにらめっこ 裕朗 1 はく子
水筒はいつも倒れて青芝に 東吾 1 茶猫
青芝に蹴り上ぐ下駄や茜雲 清 1 宏虎
青鷺の守衛のごとき外濠に 満天 1 嘉一
脱走の青虫児童の絵の上に ななえ 1 今日子
青葉風リフトで下りる城下町 金太郎 1 やす子
草千里青草喰みつ寄る仔牛 まこ 1 楢
箸置きは青磁の鮎や夏座敷 今日子 1 まこと
青嵐に目を見開いて丘に立つ 龍三 1 百姓
青鳩の鳴いて一村夏の底 縄文 1 ミチコ
三味線を復習ふ音色や青簾 清 1 望波亭
青芝へ一歩踏み出す一番ティ けんいち 1 田力
嬰児の寝息かそけし青田風 折山 1 なでしこ
寝羅漢へ青葉雫の音届く ひろ美 1 ミチコ
一瞬に変わる文様青田風 風花 1 みすず
青草の陰にゆかしき道祖神 文月 1 いさお
青草に座して夢見たあのひと日 文月 1 桃子
火の消えて久しき窯の青き蔦 かずひと 1 すずかぜ
退院の胸の花束青葉光 ひろ美 1 宏虎
坪庭の光を散らす青楓 かのこ 1 文月
青梅のあきらかになり雨模様 好夫 1 たいち
柿の枝の一葉となるや青蛙 たく 1 果穂
青蛙何の思案か動かざる 宏虎 1 登美子
産土の青唐辛子甘きかな 季何 1 清
鍬休む西に青嶺迫りくる よし造 1 かずゆき
深海を巡るごときや青葉闇 登美子 1 駒鳥
青蔦の衣紋となりぬ摩崖仏 うつぎ 1 ゆうこ
『第七回企画句会』互選結果句会の成績 -- 投句者91名 選句者86名(春の花の名前の句) - 2004-04-07 (Wed)
菜の花や日の暮るるまで逆上がり きお 11 えれみあ みすず ミチコ 秋乃 金太郎 とろうち 青志 よし造 痴風 犬客 ちょう
今日よりは無職となりぬ花なずな 志乃 8 里登美 まみ 秋乃 志峰 うつぎ 光晴 しろみ 一歩
水が水追ひかけゆくや花山葵 志乃 8 百姓 青志 こころ 登美子 一弘 りんご ひとし みのる
犬ふぐり踏まぬ一歩の大股ぎ 一尾 7 茜 満天 痴風 こころ 国子 まこと りんご
お喋りなパンジーとなる風の午後 志峰 7 ミチコ 初凪 清 縄文 志乃 一弘 みのる
武者の面取ればをみなや桃の花 晴海 6 よし女 まさこ 清 たけこ 俊郎 きみこ
みほとけの膝のまろさや花馬酔木 初凪 6 ひろし 英子 かのこ ひさこ ひよこ のんたん
花時計10時の色は黄水仙 志朗 6 江斗奈 やす子 里登美 すずかぜ 折山 さくら
楢山のただ一本の山桜 志乃 6 やす子 けんいち 輝憲 初凪 とろうち まこ
一陣の風来て千の藤ゆるる 今日子 5 里登美 光晴 水季 志朗 一歩
房総の菜の花分かつ空と海 俊郎 5 けんいち こう かのこ 英 今日子
パンジーのひしめき揺るる花時計 よし女 5 田力 ひかり こう 満天 和華
チュウリップ大笑いして崩れけり 国子 5 よし女 はく子 ひなた しろみ りんご
たんぽぽの絮に杭打つ地鎮祭 国子 5 縄文 れいこ たけこ 晴海 志朗
フリージア潮騒届く茶房窓 ミチコ 4 えれみあ 百姓 駒鳥 輪三
補聴器に素直になりて花だいこん すずかぜ 4 輝憲 茜 たいち 痴風
房ごとに風をたがえて花馬酔木 志朗 4 えれみあ すずかぜ 志乃 水季
車椅子押すも押さるも桜人 こころ 3 田力 こう ちょう
梅園の眼下に瀬戸の島散らせ いなみの 3 こすもす 和華 一弘
甲斐暮れて杏畑の花明り ふみを 3 清 光晴 ひろ美
山桜棚田の隅といふところ うつぎ 3 弥生 輝憲 大和
玉砂利のうす湿りして落椿 青志 3 涼 英子 さくら
アルプスの水の恵みや花わさび ひろ美 3 大和 満天 志朗
木蓮や箍のゆるみし洗い桶 ねこ 3 涼 まこと 敦風
父祖の地に続く道なりげんげ摘む まみ 3 田力 地球 秋乃
再た来ると当てのなき嘘花林檎 大和 3 小袖 果穂 ひろ美
天城越え笊に置きある花わさび まこ 3 やす子 ミチコ ひとし
いぬふぐり暮れは哀しき色となる 犬客 3 よし造 今日子 俊郎
托鉢僧児より布施受く花林檎 まさこ 3 みすず 国子 晴海
沈丁の闇を重しとおもひけり いなみの 3 まみ 涼 志乃
鹿除けの戸の鈴鳴りぬ花あしび 晴海 3 よし女 太井 犬客
沈丁の香る窓辺や「源氏」読む 光晴 2 茜 まこ
雨の玉無数に光る松の花 としこ 2 茶猫 みのる
紫木蓮明治の女は恋に生き 今日子 2 俊郎 ひよこ
草田男碑三つ葉躑躅の燃ゆるかな みすず 2 小袖 果穂
菜の花に隠れてしまう黄帽子 文月 2 あすみ 太井
雪柳雫のごとくこぼれをり みのる 2 ひさこ 楽楽
雲流る特攻基地や曼珠沙華 一弘 2 和華 英
石くれに手向けし野辺のすみれ草 清 2 ひろし 輪三
貰い菜にまぎれしひとひら桃の花 ひろ美 2 英子 春香
足早の人の風呼ぶ雪柳 国子 2 一尾 きみこ
昏れのこるたんぽぽの黄や散歩道 里登美 2 文月 水季
藤房や吾子たっぷりと乳を吸ふ 痴風 2 すずかぜ ちょう
当番の子に水もらうチューリップ ひよこ 2 大和 小袖
かたくりの薄紫は母の色 美甫 2 弥生 金太郎
沈丁花父亡き朝を迎へたる 犬客 2 江斗奈 金太郎
花嫁の笑顔まぶしき桜草 まさこ 2 敦風 輪三
白藤の香りを囲う長屋門 ちょう 2 とろうち 登美子
終止符を何処に打とうか小米花 まみ 2 うつぎ ひなた
さくら咲く休憩室に鳴る薬缶 よし女 2 初凪 かのこ
天と地の間にたんぽぽ低くあり ひさこ 2 今日子 一歩
入園を待ちこがる子やちゅうりっぷ はく子 2 まさこ たいち
チューリップあつけらかんと開ききり 初凪 2 はく子 なでしこ
吐息にもこぼれさうなる雪柳 りんご 2 知津子 折山
げんげ野に臥せれば雲の生まれたり よし造 1 まこと
花びらの舞いに浮かれて子ら駈ける こう 1 なでしこ
連翹の黄を濃くしたり日の光 きみこ 1 江斗奈
鳩の声瀬音に混じり山辛夷 とろうち 1 まさこ
抱え来し花フリージア定年日 志朗 1 ひかり
子の胸にママの胸にもカーネーション 今日子 1 あすみ
朝の庭たんぽぽ咲きて始まりぬ 水季 1 よし造
雪柳千手観音手のごとし 満天 1 れいこ
かたかごや朝日をあびて反りかえり ねこ 1 一石
畝に水ためて菜の花明りかな としこ 1 縄文
チユーリツプまわりのすべて童話めき 龍三 1 きみこ
雪柳斬られ役の子凭れ死す 痴風 1 みすず
蝮蛇草うふふと笑ひ女来て 犬客 1 登美子
花ミモザ見上げ車座句会かな やす子 1 れいこ
主なき庭の水仙群れ咲きぬ 一歩 1 さくら
黄昏の色を貰いて夕桜 ひよこ 1 駒鳥
三椏の花ほぐれゆく花の寺 俊郎 1 一尾
湯治客櫻咲くころ帰りけり 折山 1 志峰
葉桜の頃に育てし癌切除 一弘 1 うつぎ
黄梅や石室覗く大き尻 秋乃 1 折山
たんぽぽやビルの屋上お稲荷さん 輪三 1 たけこ
絵手紙にたんぽぽ書いて始まりぬ 弥生 1 ひよこ
青空がいつぱい土手にたんぽぽ黄 とろうち 1 たいち
稿起こす机上を灯し黄水仙 ひろし 1 ひさこ
雪柳門前塞ぐ夕まぐれ ななえ 1 知津子
幹に立ち枝垂れ桜のひととなる けんいち 1 まこ
京の路地都忘れの庭に雨 ミチコ 1 地球
雪柳花嫁さんはひとりっ子 俊郎 1 晴海
にらめっこ負けた水仙笑い出す まみ 1 弥生
桜咲き散るまで通ふ並木道 ひとし 1 志峰
ふるさとは蒼き空あり白木蓮 春香 1 ひかり
土手沿いにたんぽぽ咲いて風ワルツ あすみ 1 百姓
はくれんの散華無人の生家かな よし女 1 文月
げんげんやままごとするものこの指とまれ 金太郎 1 ひろし
小雀の載らば連翹黄の揺れて 縄文 1 ひとし
旅の宿靴音迎ふ落椿 ミチコ 1 けんいち
トトロ描く百万本のチューリップ 小袖 1 ひろ美
茎立ちや忘れ大根の白き花 たけこ 1 のんたん
雨あがる美し夜空の桜かな のんたん 1 楽楽
花桃や風やはらかき扇状地 とろうち 1 茶猫
たんぽぽたんぽぽたんぽぽさんの眩暈 折山 1 ひなた
白れんへ丸太階段曲りゆく 好夫 1 茶猫
ひと片に万と追い散る桜花 よし造 1 青志
追分にこぶし咲きをる奥飛騨路 清 1 一尾
雪柳無縁の墓に挿しゐたり 秋乃 1 国子
日当りて瑠璃のまばたき犬ふぐり 満天 1 春香
空緩みスイートピーの巻き上る たいち 1 犬客
花ミモザ揺れて現る風見鶏 かのこ 1 春香
花桃の匂ひなけれど風匂ふ のんたん 1 一石
桃の花茶の間に挿して寛ぎし 弥生 1 なでしこ
尼寺の木蓮散りぬ手水鉢 一尾 1 駒鳥
若き日の甘き夢追う沈丁花 文月 1 英
連翹をゆさゆさゆらす川の風 ひとし 1 楽楽
厨より入る菩提寺辛夷咲く きみこ 1 地球
ねじり花つんつん娘道成寺 輝憲 1 果穂
退院の母の笑顔や花ミモザ みすず 1 知津子
歓声は弁当に舞ふ桜らし 光晴 1 こころ
右左テニスのラリー花すみれ えれみあ 1 こすもす
コスモスやこれより先は花街道 英 1 しろみ
喪の明けぬ門にミモザの咲きこぼれ しろみ 1 文月
空にまだ冷えの残りて花辛夷 ひろし 1 あすみ
駐車場北東角の沈丁花 えれみあ 1 敦風
花ミモザ北山通りの異邦人 登美子 1 のんたん
トンネルを抜けし風あり花大根 青志 1 まみ
一抱への片幹生きて桜かな 茶猫 1 太井
雑踏の駅に一鉢梅匂ふ ひよこ 1 こすもす
海を背に菜の花咲きて無人駅 こすもす 1 はく子
『第六回企画句会』互選結果-- 投句者72名 選句者68名 (『実』の字を入れた句) - 2004-03-12 (Fri)
冬林檎尻まで磨き果実店 こころ 8 やす子 涼 大和 茜 一尾 ひろし 東吾 秋乃
誠実を取り柄に生きて花菜漬 はく子 6 光晴 折山 我風 れいこ 清 なでしこ
恋実りまぶたの重き春の猫 すずかぜ 6 涼 ぽめろ 一弘 きみこ こころ まこと
眠る子の手よりこぼれし木の実かな 文月 6 ななえ 一弘 楽楽 よし造 とろうち 東吾
鎌倉の海凪いでをり実朝忌 とろうち 6 大和 輝憲 茜 ひろみ ひろ美 たけこ
野鳥より貰ひし実生芽吹きけり たけこ 5 小袖 里登美 ひろ美 東吾 国子
呆けたる母に握らす木の実かな ひろし 5 ななえ 美甫 うつぎ 文月 ひろ美
実年齢少しうそ言ふスイートピー ひなた 5 満天 一弘 茜 まこ すずかぜ
有明の海に実りし海苔を摘む 志朗 4 大和 更紗 清 ひよこ
実をつけし梢に結ぶ初みくじ りんご 4 和華 桃子 なでしこ ゆうこ
卒業期実験棟の徹夜の灯 清 4 茶猫 ぽめろ かのこ ゆうこ
虚実なき梅の香りや尼の寺 よし造 4 みすず 駒鳥 まこ 龍三
実ふたつとなりて消えけり雪兎 志乃 4 青青 里登美 ひろみ すずかぜ
実力はありと背ナ押す大試験 一尾 4 きみこ うつぎ 志朗 我風
実直に生きて狭庭の日向ぼこ 初凪 3 更紗 縄文 よし造
句を学び実りの日々やあけの春 果穂 3 やす子 我風 はく子
立春の味噌汁の実の青さかな 志乃 3 更紗 こころ のんたん
碁を囲む口実提げて寒見舞 青青 3 好夫 里登美 まこ
掌紋のふかきを見詰め木の実植う 涼 3 みすず 一尾 としこ
山城の二の丸跡や実千両 とろうち 3 初凪 かのこ 秋乃
鎌倉の海光りをり実朝忌 光晴 3 涼 りんご 志乃
欠勤の口実探す懐手 こころ 3 初凪 りんご こう
仕舞屋の古りし格子戸青木の実 みすず 3 初凪 光晴 秋乃
小雪舞ふ実家に錆びし大茶釜 よし女 3 こう ひろし 田力
老いたれど紅は忘れじ芙蓉の実 すずかぜ 3 まこと 折山 登美子
ゴスペルに充実の日々や春の立つ はく子 3 満天 桃子 すずかぜ
実直な恩師の笑顔冬ぬくし みすず 2 美甫 れいこ
小雀の翔ちて万両実をこぼす ひよこ 2 りんご としこ
実例をあげて教師の初授業 まこ 2 志朗 田力
実生なる梅の木低く蕾みけり よし造 2 輝憲 しずを
木の実植う山の匂ひのする里に 志朗 2 ぽめろ ひよこ
子の恋の実りを願ふ初詣 りんご 2 こすもす まこと
春芝居実子と気づく母の顔 田力 2 やす子 こう
春光の軸に熊谷直実像 志乃 2 好夫 よし女
白波の沖を駆け来る実朝忌 よし女 2 縄文 なでしこ
寒月や実験室の窓灯る 青青 2 光晴 よし女
手作りの木地師の絵付け木の実独楽 あすみ 2 きみこ かずひと
実印を鮮明に押す春隣 初凪 2 茶猫 敦風
赤き実を覗かせてゐる雪間かな としこ 2 空人 国子
実だくさんの味噌汁まろし寒明くる 小袖 2 満天 空人
多摩郡八軒の碑や実南天 こころ 2 茶猫 とろうち
実千両練塀長く寺普請 やす子 2 好夫 江斗奈
一枝は塀を乗り越え実南天 りんご 2 江斗奈 桃子
バス待ちの瓜実顔や春立てり 秋乃 2 敦風 のんたん
雛蔵のつややかに古る実柱 れいこ 2 みすず ひろみ
実直に生きて寧けし喜寿の春 れいこ 2 はく子 たけこ
実に宿る種の力よ春の風 ぽめろ 2 果穂 和華
薬売り紙風船に実母散 国子 2 敦風 うつぎ
真実を打ち明けられしおでん酒 敬介 2 はく子 ゆうこ
据え膳の実家に我が身余寒あり ゆうこ 1 空人
理想とは実らぬものや鳥雲に すずかぜ 1 田力
じゃんけんはいつもぐうなり冬青の実 折山 1 よし女
極月や瓜実顔のまま逝きし 敦風 1 ひろし
こぼさじと椎の実拾ふ幼き手 里登美 1 和華
木の実植う大樹となるを夢に見て きみこ 1 果穂
実習の少しづつ慣れ春浅し ゆうこ 1 青青
実のなる木そうでもない木寒肥す 志朗 1 志乃
実無くも二月礼者の笑顔かな 縄文 1 登美子
春日射す実験室のビーカーに とろうち 1 志朗
花梨の実ひとつ残して年変わる 文月 1 龍三
己が光竜の髯の実知りもせず のんたん 1 ミチコ
春の雷実行犯は名乗り出よ 縄文 1 折山
波音を聞いて野薔薇の紅い実よ ななえ 1 かのこ
春風や実演販売営業中 ひろみ 1 登美子
実南天向かいの嬰は良く笑ひ ひよこ 1 小袖
赤い実の二つが証し雪うさぎ 国子 1 しずを
現実に生きるあかしや寒椿 龍三 1 輝憲
橡の実が落ちて慌てる坂の道 龍三 1 文月
赤き実の綿雪の中透きにけり やす子 1 江斗奈
実験のフラスコのひび春浅し 田力 1 一尾
実直の春田に影の鋤き始め 好夫 1 果穂
春の雪紅き実をなほ紅くして 満天 1 縄文
虚と実の乱るる様や犬ふぐり ひなた 1 ミチコ
南天の実の紅光る坪の内 文月 1 楽楽
晩学の実を結ばぬ句春浅し 大和 1 こすもす
一位の実友は語りし初恋を 江斗奈 1 龍三
実の無き議員のありて寒きこと のんたん 1 としこ
青木の実忽と葉陰のまくれない まこ 1 とろうち
死してなほ賢者の石や実万両 折山 1 青青
小さき実の赤の際立つ牡丹雪 大和 1 駒鳥
暮れ際の風が氷柱を実らせる ひろ美 1 国子
マニキュアの爪と比べて青木の実 江斗奈 1 ななえ
つくばひに影をうつして実万両 我風 1 かずひと
手をたたく幼ナのまなこ木の実独楽 ひろ美 1 小袖
遺伝子の実直みたり受験の子 美甫 1 清
針納む実母たらんと過ごせし日 れいこ 1 志乃
パンジー植う実習生の笑顔かな ひなた 1 のんたん
残雪にこぼれて赤し実万両 駒鳥 1 ひよこ
実南天赤白たわわ平家郷 ひろ美 1 しずを
南天の実に追憶の古日記 和華 1 文月
赤い実を鳥が散らしぬ寒の庭 敬介 1 よし造
吹き分けて赤い実ありぬ池の涸れ 国子 1 ミチコ
梅干の実を刻んでる隠し味 ミチコ 1 こすもす
越冬の果実に袋掛けてあり ぽめろ 1 こころ
赤き実を齧る小栗鼠や雪野原 みすず 1 かずひと
実を結ぶ拍手の音や寒稽古 清 1 美甫
葉の艶におとらぬ彩の青木の実 我風 1 駒鳥
命名は真実・一路・春来る 美甫 1 楽楽
『第五回企画句会』互選結果 -- 投句者75名 選句者73名 (クリスマスから歳末まで) - 2004-01-01 (Thu)
年の瀬の洗ひあげたる消防車 よし女 12 みすず 茜 やす子 路 えれみあ はく子 東吾 桑 花茗荷 江斗奈 志朗 のんたん
人影は駅長ひとり晦日蕎麦 大和 8 一弘 えれみあ はく子 我風 江斗奈 英子 志朗 清
釘穴の緩みし柱古暦 いなみの 8 茜 輪三 国子 登美子 敦風 田力 まこ あすみ
泣き虫も星の子となる聖夜劇 こころ 6 かのこ やす子 和華 秋乃 りんご 桑
クリスマス母のハミングある厨 こころ 6 かのこ ななえ ひろ美 よし造 登美子 すずかぜ
引越しの荷物の囲む聖樹の灯 敦風 5 みすず 大和 こころ 東吾 うつぎ
ダリの髭ふふんと笑ふクリスマス 涼 5 敬介 折山 百姓 よし女 輝憲
存問のペン先硬し年賀状 一尾 5 和華 花茗荷 初凪 ゆうこ まこ
鍵ひとつ要らぬふるさと松飾る 明人 4 かのこ ななえ れいこ 清
不揃いの寒柝の音遠ざかる かずひと 4 満天 りんご 折山 輝憲
十までは数えてをりし除夜の鐘 花茗荷 4 明人 青菜 ハジメ よし女
客寄せの研ぎ師だみ声街師走 れいこ 4 ひろ美 茶猫 東吾 光晴
忘れたきことも記して日記果つ 志朗 3 こすもす ハジメ 敬介
宝くじてふ夢を買う冬帽子 美甫 3 縄文 かずひと こころ
畳替四角き顔の職人来 みすず 3 かずひと よし女 志朗
明日はまた入院生活聖夜果つ みのる 3 こすもす 嘉一 裕子
残業の父を囲みて聖菓切る りんご 3 嘉一 茜 まこと
煤払ふ事務所に届く中華そば 初凪 3 こう 路 志乃
説教を聞く子聞かぬ子クリスマス 堤二青 3 満天 秋乃 初凪
帆柱を十字に灯し聖夜待つ れいこ 3 よし造 敦風 のんたん
廃港の燈台白し年惜しむ 田力 3 和華 ねこ とろうち
聖歌隊天上の声一体に ミチコ 3 路 田力 うつぎ
厠にも清しき花や年用意 すずかぜ 3 嘉一 茶猫 我風
小走りのままに会釈の年の暮 かのこ 3 一弘 ひなた 英子
青い目の僧のけぞりて除夜を撞く 花茗荷 3 涼 青青 りんご
一燭に神の寄り添うクリスマス よし造 3 こう ミチコ 果穂
年の夜の鳥居をうつす忘れ潮 りんご 3 登美子 我風 とろうち
マッチの火ともしてみるも聖夜かな 登美子 3 更紗 むぎわら 百姓
年の瀬の郵便夫またすれ違ふ 更紗 3 空人 縄文 花茗荷
経師屋の来てゐる大寺年暮るる 明人 2 やす子 光晴
年の暮パントマイムのガラス拭き 志朗 2 青青 龍三
障子貼ることにもなれて核家族 我風 2 大和 満天
サンタ呼ぶ声の揃ひぬ保母の指 一尾 2 ひよこ 輪三
歳晩や診療待ちの長き列 やす子 2 青菜 ねこ
年の市手締め囃子にあおられる 古鷹 2 龍三 すずかぜ
トースターひとつ買い替え年用意 いなみの 2 大和 百姓
万屋の目笊に釣り銭年の市 国子 2 涼 青菜
寄せ植に正座させたり福寿草 龍三 2 こすもす 秋乃
赤信号ばかりのような年の暮 一弘 2 龍三 なでしこ
地に平和」今年も祈るクリスマス 嘉一 2 ひなた むぎわら
髪結ひて鏡の奥に聖樹の灯 茜 2 青青 田力
風荒ぶ工事現場の年の暮 一尾 2 ひろ美 国子
十字架の四方照らしゐる聖夜かな としこ 2 裕子 国子
極月の束ねて送る請求書 初凪 2 更紗 ゆうこ
次々と予定消し行く十二月 美甫 2 ハジメ 二青
歳末のチラシはみ出るポストかな 茜 2 空人 一尾
音消えて峡にまたたく聖夜の灯 うつぎ 2 果穂 よし造
サンタから手紙のきた日クリスマス 和華 2 ひなた かずひと
ドアボーイポインセチアを侍らしむ みのる 2 志乃 とろうち
ポケットに鳴るタイマーや小晦日 志乃 2 明人 れいこ
生かされて除夜の鐘つく列にをり りんご 2 空人 すずかぜ
しつかりと新聞束ね年の暮 明人 2 好夫 ねこ
ホスピスのロビーにポインセチア炎ゆ みのる 2 のんたん 輝憲
蕎麦食つて師走の街にまぎれけり 東吾 2 ひよこ 志乃
マヌカンの眺めてをりし師走かな 和華 2 一弘 茶猫
買出しにメモが離せぬ歳の暮れ なでしこ 1 二青
仕舞湯を猫にも分けて年用意 清 1 こころ
小さき店小さく灯しクリスマス かずひと 1 明人
はやり歌一つ教わる年忘 かのこ 1 こう
故里の鰤も売られて年の市 我風 1 清
園庭に若きサンタの白き髭 縄文 1 江斗奈
札納香煙潜る人の波 光晴 1 一尾
クリスマスソング歌つて自衛官 ハジメ 1 えれみあ
氏神に掛け声高く注連飾る 田力 1 ひよこ
眠る子の聖夜の夢は膨らみて 敬介 1 楽楽
ミニケーキ独り暮しのクリスマス あすみ 1 はく子
漁舟の昏き澪曳く年の暮れ 涼 1 敦風
クリスマス今夜は誰も聖家族 嘉一 1 なでしこ
古暦娘の帰る日を残す 登美子 1 まこと
年の夜の音色間合いも郷の鐘 まこ 1 ミチコ
指ほどの聖菓を食べて嬰児眠し 茶猫 1 なでしこ
星の天365日の聖夜かな よし造 1 まこ
征く人を星に祈りて第九聴く のんたん 1 敬介
年の暮れ痴呆病棟誰も来ず ねこ 1 桑
米兵の明日を語れぬクリスマス 登美子 1 英子
注連縄のしばらく置かれ社長室 初凪 1 二青
恋い恋いて添い遂げ今夜イブ礼拝 やまい 1 折山
ささやかな聖樹に灯す老夫婦 敬介 1 むぎわら
降誕祭園児それぞれ役になり ななえ 1 あすみ
テーブルに来てる小さなクリスマス 志朗 1 縄文
年用意娘の好物栗きんとん こすもす 1 光晴
我が神の愛を教えてクリスマス 堤二青 1 ミチコ
押売りのあの手この手の師走かな のんたん 1 あすみ
薄闇に馴染みの顔のキャロリング 桑 1 果穂
煤逃げの単身赴任帰宅の日 清 1 ゆうこ
クリスマス一品持ち寄る晩餐会 裕子 1 楽楽
ルミナリエくぐりて暗き冬星座 いなみの 1 輪三
紙垂の雪より白き御廟かな 志乃 1 初凪
降誕祭宵の明星煌めけり のんたん 1 ななえ
掃除ほか趣味なき妻に師走かな 桑 1 うつぎ
「愛」の字の「心」は真中クリスマス 更紗 1 裕子
歳晩や何処に傾ぐ人の群 縄文 1 一尾
気忙しくただ過ぎ行くや年の暮れ 輪三 1 楽楽
越年と書とめ御用納めかな 古鷹 1 好夫
ただ神に感謝の祈りクリスマス 堤二青 1 みすず
眠りこけ妻鬢白し年の夜 青青 1 れいこ
心経も聖歌もありて年の暮 英子 1 好夫
年の瀬や一力茶屋の角曲がる ハジメ 1 涼
裏道の猫の目青くクリスマス 江斗奈 1 まこと
第四回企画句会の成績・・投句者70名 選句者63名 (『涼しさ』を連想させる句) - 2003-07-30 (Wed)
星涼し洋上三百六十度 みのる 10 ゆうこ 江斗奈 えれみあ 明人 初凪 はく子 志乃 光晴 我風 誠一郎
手拭をはたき大工の夕涼み 縄文 8 公二 東吾 あすみ 豪敏 清 一尾 まこ さなえ
芭蕉布の袖抜けていく夜風かな 志乃 6 いなみの 江斗奈 敬介 こう 縄文 清
億年の鍾乳洞や滴れる まるこ 6 えれみあ 好夫 敬介 秀昭 我風 のんたん
寝入るまで風の途切れぬ団扇かな 初凪 6 ゆうこ いなみの 二青 いさお 縄文 国子
金魚売木陰で冷やす桶の水 こころ 5 茜 すずかぜ りんご 廣美子 みすず
故郷みな門を構へず涼しけれ 明人 4 東吾 裕子 志乃 すずかぜ
山清水手柄杓で飲む八合目 初凪 4 美津子 好夫 満天 こう
風鈴や話上手に時忘れ こう 4 美津子 しゅん ななえ 清
漁り火の沖に涼風流人島 国子 4 いなみの 満天 幸太郎 まこ
光年の星座に見入る夕涼み 豪敏 3 百姓 ひよこ 国子
打ち水に風訪れる石の庭 よんよん 3 ななえ 如風 みすず
紙吹雪浴びて見得きる夏芝居 れいこ 3 二青 きみこ りんご
瓦斯燈の消へて山荘星涼し まこ 3 かずひと 国子 みすず
しばらくは滴りに手を置きしまま とろうち 3 よし女 かずひと 秋乃
口上も涼しく南京玉すだれ はく子 3 よし女 明人 いさお
病む人に祈りをこめて団扇風 りんご 3 二青 美甫 ひよこ
涼み台かつて父母居て弟も居て 国子 3 路 いさお きお
涼風を全身に受け滝の茶屋 いさお 3 まこと 輪三 折山
鑿(のみ)光り人魚生まるる花氷 えれみあ 3 蒼 美甫 のんたん
郭公の間合ひに墨をすりにけり 志乃 3 初凪 きお 光晴
開け放ち風を招ひて籠枕 敬介 2 豪敏 まこと
涼しさや女坂から京の町 百姓 2 輝憲 涼
切通し抜けて御泉の禊受く のんたん 2 こころ 満天
火口へと涼しき雨の落ちゆけり しゅん 2 輪三 涼
文学碑並ぶ疎水の避暑散歩 清 2 秋乃 廣美子
裏見瀧四方八方しぶきけり 好夫 2 東吾 こころ
花氷小さく作り一人膳 蒼 2 初凪 はく子
糠漬の茄子色深しガラス鉢 江斗奈 2 好夫 如風
すれ違ふ夜涼の人の潮香かな まこ 2 幸太郎 誠一郎
嬉々として座敷を駆ける裸の子 敬介 2 光晴 のんたん
ホスピスの母の寝息や月涼し ゆうこ 2 蒼 輝憲
井戸水で手足浸しぬ帰省かな かずひと 2 きみこ 嘉一
洗い髪夕べの風に遊ばせて ひよこ 2 まこと りんご
涼しさや黒竹並ぶにじり口 輪三 2 美津子 明人
睡蓮の眠りを誘う夕の風 ひよこ 2 蒼 我風
腕白の辺り構わず水鉄砲 あすみ 2 きみこ 一尾
湖よりの風胸元に宿浴衣 とろうち 2 如風 百姓
湯の宿のまず供さるる冷し飴湯 秋乃 2 とろうち かのこ
涼しさや参道ぞいの水の音 まこと 2 文月 幸太郎
夕涼み凪て楽しき屋形船 美津子 2 ゆうこ 秀昭
青田波白鷺の子の見え隠れ みすず 2 かのこ 縄文
打ち水を渡りてとどく夕の鐘 ひよこ 2 茜 まこ
打ち水に水琴窟の音微か 如風 2 こう 文月
星降ると言ふ頂の夕涼み いなみの 2 えれみあ ななえ
風向きがときどき変わり滝飛沫 龍三 2 美甫 よし女
スプーンをしゃじと言ふ祖母掻き氷 かのこ 2 輝憲 秋乃
風涼し海を遥かに切り通し 一尾 2 かずひと すずかぜ
木洩れ日の遊ぶベンチの昼寝かな りんご 2 楽楽 折山
口もとの凉しびいどろ吹く女 みすず 2 紘美 涼
高天井涼し印度の教え聴く しゅん 1 茜
幽谷の滴り日矢にきらめける 西本 紘美 1 けんいち
滝あれば風おのづから生まれけり とろうち 1 楽楽
夕菅や堤先より風立ちぬ えれみあ 1 とろうち
打ち水や縁に小さき風生まれ いなみの 1 しゅん
アッパッパー次男の嫁はみごもりて 折山 1 裕子
大夕焼彩をほどきて暮れにけり よし女 1 紘美
麻暖簾くぐりて入る瀬戸物屋 きみこ 1 公二
酒蔵の土間まっしぐらに風涼し 満天 1 さなえ
ジャワ風鈴海を恋して貝の鳴る 美津子 1 ひよこ
子等集ゐ花の氷柱撫でまわす きみこ 1 あすみ
宿坊に目元涼しき修行僧 西本 紘美 1 さなえ
青鷺の視線を遠く水際に 満天 1 嘉一
老鶯や水琴窟の音に応へ ななえ 1 嘉一
夕立の残してゆきし風さやか かずひと 1 輪三
高原の朝霧はれて水芭蕉 輪三 1 敬介
小休止雪渓下る風に立つ まこと 1 江斗奈
メロン切る妻の手元に幸せが 夢俊 1 裕子
神妙に御言葉を聞くキャンプの子 堤二青 1 公二
声涼しウイーン少年合唱団 みのる 1 路
説明をとことん終えて医師涼し ゆうこ 1 しゅん
露涼しラジオ体操一二三 一尾 1 折山
亡き友の風鈴吊りて風生るる さなえ 1 きお
泉水の波紋ひろげて夕立来る 光晴 1 豪敏
水眼鏡海底の森揺れ通し 初凪 1 志乃
湧き水を厨に引き入れ木曽涼し 西本 紘美 1 はく子
白糸の滝や信濃の夕間暮れ 秋乃 1 秀昭
酔覚めの頬に涼しき夜の風 輪三 1 楽楽
夜の秋の風ひそやかに青畳 明人 1 とろうち
白南風や岬の鼻の姫社 清 1 路
首傾ぐ天女涼しき極楽絵 れいこ 1 紘美
糊浴衣外湯へ下りる石畳 こころ 1 けんいち
ピーコックてふ噴水の膨れけり 里登美 1 百姓
突き出して昔の味の心太 秀昭 1 あすみ
滝音のほかは聞こえぬ避暑散歩 かずひと 1 かのこ
碇泊の揺れの伝わる夕涼み きお 1 誠一郎
窓際は海辺の風よ夏料理 我風 1 廣美子
露地涼し豆腐一丁大切に 東吾 1 けんいち
緑蔭の中や釣り糸跳ね上がる 公二 1 こころ
風鈴の音色が誘う涼の風 龍三 1 文月
甘酒のほど良き冷えの喉ごしに はく子 1 一尾