2014年7月の日記

2014年07月21日(Mon)

梅雨明

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みのる庵の草花

 

今朝はまだどんよりとした雲が覆っていますがどうやら梅雨明けのようですね。蝉も鳴き始めました。

夏休みに入ったので蝉の鳴き声とともに子供達の元気な声も聞こえてきます。みのる庵にはたくさんの蝉が寄ってくるので、毎日のように子供達が蝉とりにやってきます。素直で健気な子供達とお喋りしていると元気をもらえます。

「暑い暑い」という句を詠むよりは、一服の涼を発見して詠むほうがみのる選の確率が上がると思います(^_^)。

蝉時雨ぴたとやみたる亭午かな  みのる

このところ秀句鑑賞がやや低調になって寂しいです。『継続は力』努力は必ず報われます。

ぼくも頑張るのでぜひご協力下さい。

また互いに元気で過ごされている証しとして、随時消息を談話室に書いて下さい。

2014年07月16日(Wed)

定例句会と吟行句会

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二つの句会は、それぞれ運用の目的が異なるのでそのことについて説明します。

吟行句会は、吟行で句を詠む訓練です。原則は必ず吟行地での作品を出句しましょう。 吟行に自信が無いからといって手もち句を用意してくる人が居ますが、それではいつまでたっても吟行が不得手というトラウマから脱皮できません。限られた時間で詠むのが苦手だから下見吟行をするというのは OKです。 但し家に帰って思い出しながら作句するのではなくて、必ず吟行で詠むことにこだわって訓練しましょう。

季の扱いは当季に縛られる必要はありません。当季にこだわるあまり不的確な季語を斡旋するとかえって不自然になり季語が動く句になります。季語の本質を大事に考えて、自分が感じた季感に最も相応しい季語を見つけて斡旋しましょう。

吟行句会では、他のメンバーが詠んだ作品から多くを学ぶことが出来ます。同じものを見ていたのに視点や感じ方が違うことに驚きます。他の人の句がヒントになって、未完成であった作品が一句に仕上がることもあります。 最も大切なのは、句会のあとからでもしっかり推敲をして仕上げること、未完成であった作品についても見直しして整えてみる努力をすることです。

さて次は定例句会です。

午前中に自主吟行して句会に臨まれる方もあります。決して悪いことではないのですが、選者としては、定例句会には一ヶ月かけて詠んだ作品中、ベストの句を選んで出句して欲しいです。

作りっぱなしではなくて、日々の生活や吟行で詠んだ作品を十分に練って推敲し仕上げるという習慣も大切だからです。自分でベストの作品を選べないという方や定例での成績が思うように上がらないという方は、50句、100句、200句という熱心さで添削指導を受け、その中から定例に出句する作品を自選するようにしてみて下さい。

日々の努力なしに上達は望めませんし、上達を目指さなければ、自分の生涯を支えてくれるほどの俳句ライフを獲得することは出来ません。成績の虜になるということではなく自分自身を高める努力をするという意味です。

上達のための作句姿勢としてもっとも大切なのは、類想句は絶対に詠まないという強い意思を持って自分に課することです。定例句会や毎日句会に於いても時としてそのような作品が見受けられることはとても残念です。成績の虜になるとこの種の誘惑に負けるので注意しましょう。

また、悪癖から脱皮するために以下のことを注意しましょう。

  • 必ず感じて詠む。頭で考えた理屈の句、対象物を揶揄した句は決して詠まない。
  • 虚構の句は詠まない。歳時記を繰りながら想を練って句を詠むと虚構に陥ります。
  • 記憶の引き出しから思い出して作句するのは駄目。吟行時に未完成の記憶が完成することがある。これは OK。
  • 他人の二番煎じの句、柳の下の泥鰌ねらいの句は詠まない。どんなに巧みに詠んだとしても所詮は類想句です。
  • あちこち浮気しないで一箇所にとどまって時間を掛けて詠む。足元に句が落ちている場合が多いです。
  • とにかく多作。

句会で学ぶ姿勢

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今日は、少し耳の痛いお話しです。

GHでは、それほど厳しくしていませんが、他の句会に参加される方もおられると思うので句会での正しい姿勢について書いてみます。

句会での学び(毎日句会も同じです)で最も大切なのは、成績結果の虜にならないと言うことです。 自分の成績に執着すると、必ず選句がおろそかになるからです。 句会というのは、「選句の訓練」だと肝に銘じることが大切です。

とにかく集中して真剣に句を選ぶこと、「この字なんと読むの?」などと隣の人とおしゃべりするのは勿論、句会中に私語することはマナーとして感心しません。集中している人の妨げになるからです。 読めない字や難解な言葉は辞書で調べればいいですし、それでもわからければメモだけしておいてパスします。 無理に理解しようと時間を費やして選ぶ必要はなく、瞬時に判断して取捨する訓練が大切です。

清記を全て控えるという人は GHにはもういらっしゃらないと思いますが、それでは選句の訓練になりません。 一枚の清記から、一、二句程度に厳選して抜き取る訓練をして下さい。具体的には全出句数のおおよそ20~30%が目安です。

披講の時に、名乗りの遅れる人が居ます。集中して聞いていないとそうなりがちです。 マナーとしても失礼な行為になるので、雑念は捨てて聞き澄まし、間髪を入れず名乗ります。 これは習慣ですので意識して対応しないと身につきません。 「はい、○○です」という名乗りもいけません。「みのる!」と自分の俳号だけを大きな声で名乗ります。

披講時には、誰がどんな句を選んでいるかという点に注目します。出来るだけ幅広く選句するのがいいのですが、特定の二人が互いに選び合っているという傾向に気づかれるでしょう。つまりは趣向が似ていると言うことですが、それだけ作句、選句の巾が狭いということの裏返しであり、喜ぶべき傾向ではありません。

次に大事なのは、自分の選と選者の選とがどれだけ重なっているかをチェックします。また、互選は高点であったのに没になった作品、互選には選ばれなかったのに選者の選に入った作品などにもチェックを入れておき、その原因をあとで復習してみるととてもよい勉強になります。みんなの前で聞きにくいことは、句会のあとでこっそりと選者に聞くという姿勢も大事です。ただし、自分自身の作品に執着して選者に食い下がるの愚かです。

自分の作品に対しては、基本的には選者選に入選することが目標ですが、それとて絶対ではないので没だからといって落胆することはありません。みのるさんは私の句の良さがわからないのだ・・と思えばいいのです。 また、互選で言えば、何点入ったかが問題ではなく、誰が選んでくれたかが重要なのです。それなりの力量のあるメンバーに選ばれている句は確かな作品であるといえるからです。

毎日句会の互選結果、みのる選もこのような視点でチェックして復習する習慣をつけると、いままでは気づかなかった傾向に気づいたり、新たな発見が生まれます。そしてそのような地道な努力の積み重ねがあなたの血となり肉となって個性に繋がるのです。

2014年07月13日(Sun)

体調回復の兆し

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長女から頼まれたパソコンのセットアップに根を詰めすぎてちょっと体調を崩していました。しばらくパソコンの前に座るのを避けてひたすら睡眠を補給したらようやく回復の兆しが見えてきてほっとしています。

自分の齢を考えてペースを守らないと昔のような無理は利かないことを実感しました。いままでは一日養生すれば戻っていた体調が一日の無理を取り戻すのに三日以上かかるという感じです。梅雨時は体調を崩しやすいので皆様も十分注意して下さい。

今週は GH定例ですね。新しいメンバーもお誘いしています。愉しい句会にして梅雨の憂さを払拭しましょう。

2014年07月04日(Fri)

消息

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日々の秀句鑑賞に必死ですっかり日記を忘れていました。

ここ数日は、横浜に入る長女からたのまれたパソコンのセットアップに時間を費やしました。

一週間ほど前に電話があり、自宅で仕事に使っている Windowsパソコンが壊れそうなので、至急買い換えたいとの相談がありました。 彼女の場合、Macソフトも使いたいし、慣れ親しんだ Windows の Office とも決別しがたいという難しい注文でしたので、 MacBookというノートパソコンを購入して、特殊なソフトを使って、Windowsアプリも使えるようにしました。

最近は、パソコンのデータ類を自分でバックアップするのではなくて、外部ストレージをレンタルしてそれと同期をとってバックアップするのが一般的になっています。個人の家庭ユーザーなら無料のサービスでも十分使えます。

今回、パソコンを買いかえるにあたって、データーの移動という作業は全く必要なく、新しいパソコンと外部ストレージとを再同期すれば、たちまち新環境へデーターが復元されるという仕組みです。便利な時代になりました。

秀句鑑賞も多くのメンバーが協力して下さるようになって感謝します。この記事をコピーして、帰省のおりに品女さんにお届けしようと思います。きっと喜ばれるでしょう。

俳句の鑑賞に絶対正解はないので、みのるの記事に影響されずに自由に鑑賞して下さい。ぼくも勉強させて頂いてます。

ときどき、「・・・ではないでしょうか?」というような記事がありますが、鑑賞文としては明確に言い切った方がいいです。 それと、俳句は一人称の文学といわれるので、基本的に主人公は作者自身であると考えるのが正しい鑑賞です。三人称を対象に詠む場合であっても、他人事として揶揄するような写生ではなく、作者の感動が伝わるように詠むことが大事です。

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