GH毎日句会みのる選

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目次

2012年05月16日(水)

2012年5月6日~12日

2012年05月12日
  蒼天を指差すごとく松の芯せいじ
  池細りいま十薬の花盛りよし女
  短夜や始発電車の過ぐる音よし子
  新緑の東屋へ押す車椅子雅流
  田植機の夫へ補植の妻つづく雅流
  腰かけて吾も貴婦人ばらの椅子菜々
 
2012年05月11日
  開きたる句帳へこぼれ花楓菜々
  鯉跳ねて水の波紋を綴りけりよし女
  藤懸る峡の奈落に水車小屋菜々
  斯く白き仏舎利塔や山若葉はく子
 
2012年05月10日
  池の水鎮めて菖蒲咲きにけりよし女
  新緑の森へリュックの列消ゆるさつき
  歌垣の在りし里山余花にあふ雅流
  海に向く鱗模様の屋根涼しせいじ
  風光る舵輪かたどるモニュメントせいじ
  裸婦像の肩に触れんと蔦若葉ぽんこ
 
2012年05月09日
  はたた神夫婦喧嘩を一喝す菜々
  泉水に彩を散らせる錦鯉ひかり
  背比べして直立す葱坊主こすもす
  つんつんと植田に尖る苗の先ともえ
  アトリエのフロアに踊る若葉影せいじ
  アトリエの高窓を洩る新樹光せいじ
  白シーツパリンと乾く五月かなよし女
  蘆の角縫ひて水郷巡りかなよし子
  吊り橋に老鶯の声決まりけりとろうち
 
2012年05月08日
  夕風に揺るる植田の苗の先雅流
  神事なき社殿はひそと椎落葉つくし
  香り立つ新茶は夫の手揉みかなよし女
  夏霧の晴れて天守に瀬戸四国ひかり
  風薫る紙飛行機を犬が追ひとろうち
  山躑躅高速高架の右左あさこ
 
2012年05月07日
  心字池埋めつくしたる杜若わかば
  天つ藤谷吹く風に揺れにけりよし子
  新樹光裸婦像少し太めなる菜々
  歩を運ぶ代田の鷺の忍び足雅流
  棚なせる峡の植田の曲線美さつき
  つつじ燃ゆ里へ傾く電車かなよし女
  尼さまの手塩にかけし白牡丹つくし
  若葉道抜けて港の見える丘有香
 
2012年05月06日
  写真撮ることより大事蕨採りさつき
  余花白し女人拒みし修験径菜々
  恩師の碑著莪群落に立てりけりよし子
  干し大根ガードレールを埋め尽くしよし女
  鎮西の山を遠目に松の芯三刀

2012年05月07日(月)

2012年4月29日~5月5日

2012年05月05日
  こどもの日初孫宿す娘と二人こすもす
  和太鼓を打つ万緑のふるへとぞはく子
  聖五月ひとつばたごの花真白菜々
  トンネルの出口を覆ふ若葉影宏虎
  ホスピスの庭に大樹の桐の花よし女
 
2012年05月04日
  教会の花壇華やぐ聖五月つくし
  蔦若葉城塁のぼりはじめけりはく子
  春落葉払えば小さきマリア像よし子
  長汀の鳴き砂踏みて春惜しむよし女
  手水鉢水満々と苔の花ぽんこ
  薫風や大草原を波打たせさつき
  飛び跳ねて打つ和太鼓や夏来る満天
  図書館の窓明るうす蔦若葉せいじ
  つばめ来る泥田を掠め軒掠めとろうち
 
2012年05月03日
  引綱の伸びて宮出の山車動くなつき
  十字切る空の青さや初燕よし子
  老鶯の声一喝す禅の庭菜々
  鴬の正調雨に途切れがちともえ
  田水張る湖水を望む大平野せいじ
 
2012年05月02日
  愛想なき古書肆のあるじ春の昼雅流
  工事場のクレーン塔にも鯉のぼりはく子
  一輪車少女がつかむ春の風有香
  末広の水脈を重ねて春の鴨とろうち
  煌めける湖水はるかに麦の道せいじ
  マリア像祈り佇む新樹影宏虎
  藤の花東司の窓を隠しけりよし子
 
2012年05月01日
  葱坊主はじけて虻を集めけりあさこ
  藤棚の下に手話する二人かな満天
 
2012年04月30日
  百の傘牡丹にかざす法の庭ひかり
  潮騒を乗せ来る浜の風五月三刀
 
2012年04月29日
  子遍路の背よりも高き杖を持ちさつき
  吊り革を支えとしたり花疲れよし子
  とめどなき落花浴びつつ畝を切るとろうち
  飛行雲十字を切りし春の空こすもす
  坂がかるやぐら門へと残る花雅流

2012年04月30日(月)

2012年4月22日~28日

2012年04月28日
  木洩れ日の斑がパラソルに遊びをりせいじ
  トンネルを出でて展けし春の海さつき
  百選の棚田彩る芝桜三刀
  お茶処なれや畑に幟立つともえ
 
2012年04月27日
  春の鴨水面の樹海進みけりさつき
  鯉のぼり寺の甍を泳ぎけりはく子
  今日もまた病院通い花は葉によう子
  春愁の鉛筆の芯尖りすぎとろうち
  手繰り寄せてはかたばみを引きにけりあさこ
  深山道三つ葉つつじの花明かりよし女
  昏れてなほ花菜明りの無人駅宏虎
 
2012年04月26日
  春耕の鍬の先より土匂ふとろうち
  画展出で午後の紅茶に春惜しむはく子
  波尖る黄砂を運びきし風にわかば
  卒業子声変はりして無口なるなつき
  参道の左右は著莪の花浄土よう子
  屹立す奇岩の山に躑躅燃ゆよし女
  黄砂降るされど我らは吟行す満天
  囀りに朝のカーテン繰りにけり宏虎
 
2012年04月25日
  日の綺羅を散らす川面や花の影とろうち
  小流れを渡る飛び花筏つくし
  募金して一口城主松の花なつき
  泳ぐごと揺るる水面の幟影有香
  墨絵めく古刹の山や鐘朧宏虎
  草餅を頬ばりホ句を推敲すつくし
  藤棚の下に集へる車椅子三刀
 
2012年04月24日
  舟人となりて難波の春惜しむ菜々
  藤棚にやまざる虻の羽音かな三刀
  朝掘りの筍糠も添へ届く雅流
  屋上の東西南北山笑ふこすもす
  人垣にのぞくからくり春祭ともえ
  桜散る犬のぽんこの背中にもぽんこ
  げんげ田に浮かぶ白亜のチャペルかなせいじ
 
2012年04月23日
  クルーズの行く手蛇行す花堤せいじ
  干し物の白翻へり風光るあさこ
  春宵に始まる渚コンサートわかば
 
2012年04月22日
  のどけしや亀を片手に寿老神ぽんこ
  川波の韋駄天走り春嵐菜々
  鶯の呼応頻りや峡の道せいじ
  喜寿どちの同窓会や春灯しはく子
  見送りを終えて埠頭の春惜しむわかば
  春疾風夜目にも白き雲散らし菜々

2012年04月23日(月)

2012年4月15日~21日

2012年04月21日
  白壁の影も七色チューリップせいじ
  ボール蹴る子等に広場の花吹雪有香
  春憂ふ母ゆずりなる一病にはく子
  春潮の渦大接近船傾ぐよう子
  貯水ダム水満々とつつじ燃ゆよし女
 
2012年04月20日
  流木にせきとめられし花筏せいじ
  田一枚紫雲英浄土や峽の里有香
  空蹴ってふらここを漕ぐ女の子あおい
  橋桁の幾何学模様風光る菜々
 
2012年04月19日
  花枝垂れ水面の影と口づけす菜々
  山吹の八重に一重に黄を重ねあさこ
  知り合ひてすぐ道連れや花の寺なつき
 
2012年04月18日
  人気なきベンチとなりぬ花は葉にひかり
  花吹雪甍の波に降り積もりよう子
  家事雑事忘れてけふは花の人菜々
  後戻りできぬ桜の通り抜け満天
  花疲れ肩の沈みし終ひ風呂つくし
  道の駅農婦ほまちの蓬餅雅流
  セコイヤの芽吹く梢を風渡るはく子
  漣に揉まれ散らばる落花かなこすもす
  山麓の煙るがごとき芽吹きかなさつき
 
2012年04月17日
  風の意にもつれもせずに糸柳ぽんこ
  レース編みめくセコイヤの芽吹きかな菜々
 
2012年04月16日
  毛を刈らゐたる羊の眼の虚ろ雅流
  亀日永甲羅並べてお堀端菜々
  囀のシャワー浴びゐる車椅子宏虎
  子雀らこぼれてはまた居ずなんぬつくし
  町会の役に奔走花は葉にきづな
  天漏るごと城壁に散る桜かなあさこ
  春光の白波浜へ打ち返すわかば
  亀の池ぐるりと花に囲まれてぽんこ
  千代紙に遊びて楽し春灯しとろうち
 
2012年04月15日
  刈られゆく羊に牧の風やさし雅流
  落椿祠の屋根に堆くさつき
  柔らかき春日の庭に雀どちぽんこ
  哲学の道ゆく人に花吹雪満天
  落椿丘のなぞへを染めにけり菜々

2012年04月16日(月)

2012年4月8日~14日

2012年04月14日
  雪洞の灯点りてより夕桜こすもす
  人丸山歩巾に適ふ花の磴菜々
  校長先生の頭上に花吹雪治男
  景気良く鳴らす神鈴花の寺なつき
  いななきの連鎖反応春の牧宏虎
  白雲のごと中腹の山桜ともえ
  碧天に尖るクルスに風光る満天
  鶯の谷渡りして杣暮るる雅流
 
2012年04月13日
  藁葺の軒を窺ひ初つばめ雅流
  春落葉本丸跡を埋めをりわかば
  春日野を巡る馬酔木の花明り百合
  花の宮指呼に明石の大架橋はく子
  磴登る花の二の丸三の丸よう子
  城の池万朶の花が縁取りてはく子
  幹に花噴かす力や老桜うつぎ
  國生みの島に灯点る春の宵菜々
  花屑のなかよりぬつと亀の首満天
 
2012年04月12日
  天守より見ゆる城下の町朧なつき
  園児らの黄色ひ声や燕來る有香
  咲き満ちて鵯騒がしき藪椿雅流
  踏むに惜し落花畳の遊歩道ひかり
  土筆撮るローアングルに身を折りてせいじ
  筒抜けに天の青さや花万朶よし子
  雪やなぎ今こぼさむと咲き満ちてあおい
  一陣の風に錐揉む落花かな宏虎
  通勤の心和ます花の道こすもす
  船頭の口八丁や花見舟せいじ
  花の門からくり人形時を打つ菜々
  中腹にひときは白き山桜あさこ
  満開の桜の中に忠魂碑なつき
 
2012年04月11日
  湯上りの髪拭きをれば花の雨あおい
  葱坊主擬宝ちぎってみたきかなあさこ
  一面の菜の花畑に大水車宏虎
  廃校となりて久しき初桜雅流
  垣越えて隣より来るしゃぼん玉うつぎ
  花屑の友禅模様遊歩道ひかり
  中腹の甍は社殿芽吹山せいじ
  雨風に翻弄さるる白木蓮こすもす
  春落ち葉掬ふ庭師の竹箕かな小袖
  産土神の杜は潮騒春疾風とろうち
  露天湯に肩の沈みし花疲れ三刀
 
2012年04月10日
  水脈を曳く鯉の背びれに風光るぽんこ
  春潮に委ねて揺るる舫舟あさこ
  多国籍メニューの並ぶ花見茶屋なつき
  花屑を吐き出し回る水車かな宏虎
  走り根にな躓きそ花疲れ百合
  幼な子の双手包みに染め卵せいじ
 
2012年04月09日
  野焼の火渋りし跡か虎模様よし女
  稜線に日の残りたる春の暮よし子
  医通ひの今日が最後や花の道満天
  退く波を追ひかけるごと磯遊び三刀
  島浦に波音を聞く日永かなよし子
  国分寺跡と碑のたついぬふぐりとろうち
 
2012年04月08日
  朝市に賑はふ街に燕来るなつき
  小さき手に小さき杓もて灌仏会はく子
  鍬の手を休め憩へば燕来る三刀
  春うらら蹴鞠は人垣飛び越えて菜々
  千体の地蔵に仄と花明かりひかり
  命見よ石の隙より仏の座あさこ
  春の鴨お堀の波にたゆたひぬ有香
  カルストに湧く真清水や芹青むよし女

2012年04月09日(月)

2012年4月1日~4月7日

2012年04月07日
  武者窓に伊吹雪嶺迫り来るうつぎ
  ドリーネの焦げし奈落も草芽吹くよし女
  花の雲抜けきて海の展けけり三刀
  有明の海茫漠と黄砂降るせいじ
  突堤の人に手を振る花見船ぽんこ
  漆黒の闇に夜桜の咲き満てり宏虎
  金紋の破風春光に耀へり雅流
  外に出でて春満月の光浴ぶわかば
  春愁を払はんと爪磨きたてきづな
  花吹雪城の巨石は凛として百合
  春灯下厨子の玉虫七彩にはく子
  夜桜の雲抽んでし天守閣なつき
 
2012年04月06日
  夕日いま花の大川染めにけりはく子
  イヤリングさながら咲く土佐水木こすもす
  春愁やもみくちゃにされ墓の供花あさこ
  車窓いま花の堤に傾きぬ美咲
  藍深き水面に映る初桜よし子
  鶯の声に目覚めし旅泊まりせいじ
  花の下ゲートボールの声弾む三刀
  春愁や櫓に深き手斧痕うつぎ
  庭あちこちいま水仙の花明かりあさこ
  鴨川のベンチにナース花の昼満天
 
2012年04月05日
  芽柳に肩の触れもす城下町よし子
  つちふるやおのころ島のなきごとくわかば
  百選の水に育ちし桜鱒よし女
  春の雨除幕の句碑を濡らしけり百合
  月おぼろ隣の縁に話し声菜々
  水嵩を湛えて淀の風光るはく子
 
2012年04月04日
  春昼や卵産みたる鶏のこゑ雅流
  春嵐路地にばけつの転ぶ音あさこ
  揺さぶれば音のでそうな花馬酔木ともえ
  町おぼろ団地百棟灯点りて菜々
  川沿ひに点る雪洞夕朧満天
 
2012年04月03日
  あちこちに置く春塵の老眼鏡よし女
  花束に添ふ吾が庭の小手毬もこすもす
  春雷やまどろみゐたる脳天にぽんこ
  大楠は森さながらに百千鳥宏虎
  ワイパーもいまや必死の春嵐有香
 
2012年04月02日
  雨晴れて河口きらめく春の潮あさこ
  まっすぐに一本道や花菜風あおい
  純白の波打ち重ね雪やなぎはく子
  愛づるごと松葉を捌く剪定師せいじ
  飼育士へ求愛ダンス園うららなつき
  膝揺らしつつ団子食ぶ花の冷えなつき
  片脚を校門に立つ春の虹有香
 
2012年04月01日
  瀬洗ひの小石大石風光るつくし
  城塁の隙間すきまに草青むわかば
  初つばめ野川の堰を掠めけり雅流
  ウオーキング時々花に語りかけつくし
  酒蔵の高き小窓や燕来る雅流
  野点席裳裾揺らすは春の風満天

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