[1064] 12月27日の成績(投句者107名 選句者120名) 2003-12-28 (Sun)

草を食む馬の睫毛に淡き雪      ちはる 19  清 輪三 虞洛 陽子 よし女 泉 よし 大和 果穂 のんたん ゆうこ ねこ 千衣 廣美子 鼓山 りんご 桑 六郎太 河童 
忍の軸掛けて碁を打つ冬座敷     登美子 16 大河原 輪三 よりさん いさお 番匠 きみこ よし 和華 みどり 舞風 空人 富士桜 千衣 遊子 えれみあ 博子
年用意セピア色なる料理メモ     満天 11 古鷹 清 やす子 まさる うつぎ いくお こごみ ねこ きづな 登美子 康子
白といふあたたかき色障子貼る   とろうち 10 明人 大門 きみこ 東吾 芹菜 まさる 浪漫 我風 なでしこ たく
着ぶくれて客待ち顔の易者かな    一弘 9 虞洛 茂樹 志乃 芹菜 友榮 青菜 満天 とろうち 桑
季語あまた遣ひ残して年の暮      紺屋 8 やまい まこと 明人 初凪 しんじ 好夫 登美子 河童
日の恵みあまねき窓辺毛糸編む     我風 8 やす子 裕子 はく子 ふみを 孝由 みち女 まこ 博子
大男来てやすやすと畳替       茶猫 8 まこと 地球 今日子 我風 ゆうこ りんご まこ 嘉一
北風に男着ばかり干されたり   えれみあ 6 きょう 初凪 ななえ ふみを こころ 茶猫
大掃除捨てるも惜しく元の位置    知津子 6 博隆 孝右 妙香 まさひろ 洛西雀 遊子
おが屑に海老活かさるる年の暮れ   いさお 6 志づ 紺屋 うつぎ 今日子 かずひと ぽめろ
親と子や同じ鼻唄煤払ふ      涼由布 6 ひなた はく子 睦子 田力 いずみ ぽめろ
頂きを日の移りゆく冬の山       記代 5 英 東吾 楢 水泉 浪漫 百姓
削られて糸になりたる寒の月    富士桜 5 孝右 一弘 しんじ 睦子 なでしこ
帯状にきらめく海や冬の朝      康子 5 昇 駒鳥 和華 記代 鼓山
仏壇の隅の隅まで冬日射す      ねこ 5 しずを 記代 文月 緑 廣美子
メモを手に初挑戦のかぶら鮨      英子 5 よりさん 紺屋 みどり 果穂 空人
脈をとる先生の手の暖かき      地球 5 古鷹 太井 英 志乃 ひかり
冬休み口八町のお手伝い        遊子 5 ひなた 緑姫 庄一 好夫 こごみ
湯の宿に露天の冬日独り占め    ぽめろ 4 あすみ 青菜 みがじ みち女
クリスマス終わりいつもの牧師館   二青 4 凡天子 裕子 ななえ 文月
年詰まり丸椅子の出る待合室     ななえ 4 かのこ 緑姫 けんいち えれみあ
住職もゴム長をはき年用意      ふみを 3 青青 番匠 折山
捨てるもの俄かに増えし年の暮れ かずひと 3 楽楽 妙香 とろうち
除雪夫や寡黙に降ろす屋根の上      英 3 茂樹 すずかぜ 舞風
指先を温めて飲む玉子酒       輪三 3 こすもす たかし 緑
冬雲の重きを担ぐ肩の凝り       大和 3 一弘 志づ 泉
山の端の屋根に残れる霜光る     緑風 3 すずこ いくお 六郎太
うろうろと塵取片手年の暮      ひなた 3 青青 きょう 涼由布
花芽あり土ぽつこりと春支度     果穂 3 よし造 友榮 嘉一
歳末の街にテントの夜警小屋    まこと 3 凡天子 大和 百姓
短日のラッパにのせて降ろす旗      清 3 一尾 孝由 たかし
紅白の幕張る駅の年用意       大門 3 庄一 ゆきこ 康子
コンビニのサンタが招くイブの夜  凡天子 2 やまい ひかり
木枯の無声映画やビルの窓      古鷹 2 大河原 田力
落葉焚隣のけむと空で合ふ      太井 2 大門 まさひろ
波砕け水仙の香がはじけたり     陽子 2 かのこ 楢 水泉
歳末や子ら朗らかに募金箱    すずかぜ 2 たく 茶猫
数え日のメモ捨てがたきものばかり うつぎ 2 のんたん 縄文
踏切りで寒風残し汽車過ぎぬ      緑姫 2 博隆 あすみ
整ひし義歯に数の子弾みけり    よし女 2 すずかぜ 縄文
鋸使ふ人見ぬ音の冬木立       一尾 2 よし造 けんいち
加賀の暮れ観光バスに客一人     良坊 2 駒鳥 すずこ
冬の田や行きどころなき朝煙     たく 2 涼由布 富士桜
メンバーはいつもと同じ日向ぼこ こすもす 2 ゆきこ きづな
年賀状一句の縁を結びけり      海音 2 折山 いずみ
闇にこそ光を見ずやクリスマス    牧人 2 しずを らんく
沈黙の電話片隅冬籠         好夫 1 陽子
冬ざれや静けき夜半の訪ね人    きよし 1 海幸
熊皮に座す白ひげの囲炉裏かな     路 1 国子
眠り居る山野の草木春を待つ     庄一 1 楽楽
おでん屋に先に帰りし友が居り     孝由 1 地球
積み残し回収車行く年つまる      番匠 1 一尾
あのあたり朱雀大路や大枯野   けんいち 1 国子
憂きことより良きこと多く年暮るる  舞風 1 昇
顔見世の賑やい流るる賀茂の瀬に     昇 1 みがじ
天日やいのちふくらむ冬木立     和華 1 満天
腰据える貧乏神と飾り買い    なでしこ 1 らんく
宛名だけ手書きにしたる年賀状  としあき 1 こころ
伯耆富士みえねど雪の大山寺      折山 1 かずひと
年の暮れ今年も律儀に風邪を引き まさひろ 1 いさお
数え日の洋服箪笥組み立てる    たかし 1 海幸
冬の陽の火炎を増して山に入る   よし造 1 洛西雀
電飾を外されもとの裸木に      国子 1 よし女
賀状書き宛名に顔のよぎりけり    たか子 1 こすもす
年流れよく話す子となりにけり    やす子 1 太井

以上.


[1063] 12月26日の成績(投句者109名 選句者119名) 2003-12-27 (Sat)

金賞の札つけしまま菊枯るる      国子 33  孝右 涼 太井 よりさん 大和 英 はく子 一尾 かのこ 涼由布 たか子 いさお 東吾 ちはる 嘉一 しずを 初凪 後夢 よし ななえ 満天 孝由 すずかぜ みどり 折山 のんたん 記代 みがじ かずひと とろうち 桑 紺屋 よし女 
休診の案内大きく年の暮      やす子 10 太井 茂樹 英 ちはる まさる 青菜 志乃 みすず うつぎ ねこ
夜回りの拍子木響く仕舞風呂      ねこ 10 一弘 まさる 満天 みどり 果穂 友榮 好夫 桑 知津子 康子
甘き香のうなじに残る柚子湯かな  のぶお 8 茶猫 和華 よし造 浪漫 遊子 あすみ まさひろ 六郎太
白鳥の朱に染まりし夕日かな      泉 7 昇 後夢 たかし 国子 文月 輪三 みすず
マフラーの笑顔語りし通知表      緑姫 7 清 孝右 番匠 いくお 泉 国子 こごみ
尺八の染み入る音色冬の月       河童 7 路 田力 博子 好夫 文月 きよし 舞風
着ぶくれて露天商人古着売る    のんたん 7 美甫 はく子 たか子 東吾 まこと 孝由 こころ
沖の灯のかき消す雪や鰤の来る   花茗荷 5 ミチコ よし造 いずみ こごみ 六郎太
湯煙に川音乗せて山眠る       青青 5 凡天子 古鷹 陽子 廣美子 のんたん
北の地に迷い足置く冬の鶴      廣美子 5 昇 泉 みち女 まさひろ 紺屋
牡蠣を焼く汐爆ぜ町に海の市   すずかぜ 5 こすもす 清 かのこ らんく 知津子
柚子の湯にゆがむ背骨を積み直す かずひと 5 古鷹 嘉一 みち女 こころ 折山
老いの身の不安かくしておでん酒     昇 5 虞洛 博隆 二青 涼由布 まこと
サンタさん年はいくつと問う児かな   遊子 5 よりさん 裕子 やまい 田力 よし女
短日や大道芸の宙返り        茂樹 5 やす子 ひなた しずを 記代 今日子
聞かさるる愚痴を収めて懐手    ふみを 4 浪漫 遊子 地球 なでしこ
富士川へ張り付く棚田冬の雨      大門 4 やす子 一尾 志づ けんいち
数え日の今日で切れたる定期券    公二 4 えれみあ 今日子 きづな まこ
駒下駄の小走りに行く冬羽織      輪三 4 こすもす 番匠 えれみあ 康子
初雪と思へぬ嵩の吹き溜り      よし女 4 遊亀 ふみを すずかぜ 我風
冬空や古寺の甍のそそり顕つ      まこ 4 凡天子 博子 すずこ きよし
過ぎし日の心のくぎり古暦      和華 3 美甫 海音 駒鳥
殊更に黄花色濃し冬の菊       友榮 3 ひなた たく 百姓
職人の小股に急ぐ凍つる朝      一尾 3 大門 青菜 ねこ
独り聴く無伴奏チェロの聖夜かな    愚愚 3 路 百姓 うつぎ
とりとめの無く涌く話白障子     好夫 3 茶猫 涼 海音
氷雨降る施設の窓のツリーかな    みがじ 3 牧人 裕子 友榮
寒の月遠くの屋根を白くして    たか子 3 としあき いずみ 洛西雀
公園に朝日差し込む冬木立      海幸 3 きょう たかし 楽楽
潮風に枯菊揺るる供養塔        清 2 和華 豪敏
返り花いつもと違ふ角曲がり   とろうち 2 志乃 きづな
売り子との掛け合い楽し酢茎買う   千舟 2 我風 ぽめろ
冬ざれや待合室は結露して      ななえ 2 あすみ ぽめろ
寒紅を差したる妻の新しき       一弘 2 二青 輪三
仕舞い湯のゆぶねの隅に柚子寄りて  記代 2 虞洛 らんく
軒下に吊るす手袋落とし物      ちはる 2 大和 としあき
熟年のますます小さき聖菓かな    芹菜 2 河童 緑姫
枯れ林透けて見えたる富士の峰    富士桜 2 牧人 みがじ
名水に沈みし落葉生き生きと     田力 2 博隆 庄一
玻璃窓に陽ざし輝く雪の後     みち女 2 廣美子 駒鳥
余生とてしかと燃えおり寒椿    いさお 2 庄一 よし
日向ぼこ兵士の日記の重たさや    きょう 2 志づ ふみを
自転車のわらんぼが行く大枯れ野   番匠 2 たく とろうち
焼き芋やジングルベルを奏でくる   美甫 2 茂樹 緑姫
たましひを抜かれしごとく浮寝鳥   紺屋 2 きょう 舞風
賽銭の薄雪光る野の仏       よし造 2 豪敏 英子
オリーブが聖樹となりし御堂筋     嘉一 1 やまい
初雪や天を目がけて口を開け     登美子 1 洛西雀
山茶花か孫のりぼんか垣の外      文月 1 青青
角巻きに笑みの瞳覗く便りかな     大和 1 ミチコ
大木の花もひかえめ冬桜       康子 1 河童
魚屋の声もかすれし暮れ三日      孝右 1 かずひと
着ぶくれて富士を見上げる旅の宿   ゆきこ 1 陽子
クリスマスだけ頑張って友逝けり   やまい 1 英子
鰤起し布団に胸を圧されけり    たかし 1 けんいち
一本の菊の香あはれクリスマス     牧人 1 富士桜
冬の月寒さ忘れて見ていたり    雪割草 1 楽楽
枯れ残る葉の二三枚日のなかに    凡天子 1 大門
境内に人誰もいぬ師走かな     けんいち 1 公二
葉牡丹の白く輝き駅広場       かのこ 1 富士桜
通勤路信号一つ枯野かな        緑風 1 青青
今日はここ明日はこちらと煤払ふ  涼由布 1 公二
マニキュアの冬三日月にグラスかな 幸太郎 1 まこ
独り居は簡単夕餉おでん味    まさひろ 1 いくお
見はるかす枯野の果てに夕日落つ    駒鳥 1 すずこ
夜回りの回覧来たりて犬を呼び  なでしこ 1 果穂
数え日の街の雰囲気変わりつつ     楽楽 1 なでしこ
洟すすり棺を閉ざすや北の風    六郎太 1 一弘
日向ぼこほしいままなりサンルーム  我風 1 いさお
実紫飾り折り紙売られをり      たく 1 ななえ
以上.


[1062] 12月25日の成績(投句者111名 選句者122名) 2003-12-26 (Fri)

会うことの叶わぬ古稀の年賀状  ゆうこ 14  よりさん えれみあ うつぎ ちはる まさる ゆきこ 果穂 海幸 ふみを みがじ 公二 ねこ 折山 きみこ 
病む母の足の爪切る年の暮     大門 11 豪敏 千舟 けんいち よし まこと 庄一 みち女 いずみ 桑 とろうち 登美子
負ひし児の俄かに重し煤籠もり   孝由 10 輪三 太井 初凪 志づ 浪漫 こごみ ふみを まこ すずかぜ とろうち
嵌めてみて手袋そっと戻しけり   美甫 8 青青 太井 しずを 涼 六郎太 幸太郎 たく かずひと
寒灯に湯煙こぼす湯屋暖簾      好夫 8 一尾 朝寝 知津子 嘉一 こごみ まこ ななえ 友榮
頬被安全帽をちょいと載せ     一尾 7 凡天子 涼 地球 ぽめろ 東吾 きづな ねこ
街角に戸板の小屋の飾売      まこと 6 茶猫 大門 茂樹 記代 こころ すずかぜ
二羽三羽弾け翔ちゆく寒雀      和華 6 千衣 虞洛 二青 記代 明人 廣美子
今鳴きし笹子を追ふて藪ひなた  きづな 5 美甫 浪漫 洛西雀 たく 緑
寒椿ぽつりと足に紅染まる      朝寝 5 虞洛 英 緑姫 妙香 たかし
黒土の中に声あり福寿草      千衣 5 後夢 あすみ 文月 我風 舞風
病院の門に間近く焼藷屋       太井 5 千舟 茂樹 ななえ のんたん 東吾
力なき日輪落ちて冬椿        よし 5 よし造 牧人 涼由布 花茗荷 友榮
薄墨に遠山影や湖小春       芹菜 5 のぶお 駒鳥 満天 きみこ すずこ
出番待ち身をふくらます福寿草   紺屋 4 こすもす 一弘 あすみ 国子
諸人の聖夜に清き素顔かな    幸太郎 4 海音 ミチコ 縄文 英子
争ひのなき世と祈るクリスマス    満天 4 美甫 知津子 きょう 孝由
一抱え薬袋の年の暮れ      かずひと 4 番匠 初凪 よし うつぎ
大根の塩漬け妻の馬手弓手     しずを 4 青青 敦風 紺屋 幸太郎
願い事一つに絞れず年暮れて  なでしこ 4 よりさん 楽楽 まさる 雪割草
ヘルメットかぶり僧行く師走街   ちはる 4 緑姫 敦風 和華 よし女
煤逃げと言ふべし雑誌の立読みも  茶猫 4 はく子 よし女 田力 今日子
病む人と共に聖夜の灯を点す     康子 4 千衣 みすず 芹菜 桑
凍てる夜や破れ障子に猫覗く     ねこ 4 英 遊子 雪割草 大和
家中の椅子賑やかにクリスマス すずかぜ 4 清 ひなた 地球 遊子
向き変へてしぶく渓流冬日影     敦風 3 もとこ 裕子 駒鳥
初雪や水墨名画一夜にて     こごみ 3 博隆 孝右 孝由
冬時雨今朝の川面の高さかな    廣美子 3 もとこ きよし 好夫
日向ぼこ我にはあらぬ人になり けんいち 3 よし造 番匠 明人
虎に泣き虎に癒され年暮るる     大和 3 朝寝 嘉一 国子
日に五枚年賀状書く老いの筆     地球 3 けんいち 今日子 きづな
めでたさの清しき畳年用意     我風 3 えれみあ 田力 すずこ
擬宝珠の先に東山冬うらら    ななえ 3 きよし いずみ 登美子
オペラ座の撥ねるや凍てし石畳  ふみを 3 二青 六郎太 文月
拍子木の今宵早めかクリスマス    清 3 一弘 博子 緑
雑炊の湯気に昔の母おはす    洛西雀 3 清 海音 のぶお
合格の知らせの届く聖夜かな    ゆきこ 3 大和 かずひと やす子
寒雀枝を揺さぶり遊びけり    いさお 3 志づ 妙香 なでしこ
真正面大き入り日や冬至の日  のんたん 2 博子 後夢
今は亡き笑みの遺影や年の暮れ   楽楽 2 博隆 ゆきこ
紫の蕾小さく冬あざみ      きょう 2 ひなた 和華
西方の聖誕地にも火花散る      輪三 2 やまい 公二
ウォーキング冬将軍が後を押す    緑姫 2 ぽめろ 満天
薬湯に肩まで浸かり年の暮     雪割草 2 一尾 みち女
ゆきずりの古寺の大梁寒夕焼     まこ 2 ちはる なでしこ
一湾を見晴らしてありみかん畑   英子 2 こすもす まさひろ
山茶花や源氏絵巻の展覧会   とろうち 2 まこと 好夫
揉み手して飾り売り女の笑顔かな たか子 2 こころ 舞風
年の瀬や喜怒哀楽を包み込み    みがじ 2 みすず 康子
白菜の虫の狼藉持ち帰る      よし女 2 はく子 涼由布
足早に暮れの挨拶行き交いし     たか 2 孝右 やす子
疎遠なる面差し浮かべ賀状書く   国子 2 茶猫 たか子
幼子の眠れぬ夜かなクリスマス   知津子 2 輪三 康子
背伸びして客を呼び込む聖菓売り かのこ 2 しずを 英子
風除けの冬垣の間に猫の道   えれみあ 2 牧人 富士桜
猿入れし旅の写真の年賀刷る     田力 2 大門 庄一
靴下を尽くした妻にクリスマス   六郎太 1 裕子
柚子湯して固き関節浸しけり     茂樹 1 芹菜
クリスマス今宵何処も聖家族     嘉一 1 縄文
玻璃戸越し渋茶すすりつ雪見かな   駒鳥 1 たか子
松の枝に赤の鞠おき年暮るる   登美子 1 洛西雀
冬草や青きものこそ心地よし     友榮 1 廣美子
冬枯れの寂しさや宿る八ヶ岳    富士桜 1 ミチコ
群青の波頭は遠く聖なる夜    よし造 1 泉
落ち葉焚く煙たなびく茜空   楢 水泉 1 みがじ
数へ日や白髪はらり髪束ね     ひなた 1 たかし
ぱつくりと指の皹はじまりぬ     公二 1 紺屋
悪しことも良きことと思ふ年の果  舞風 1 花茗荷
暗黒の闇夜を照らすクリスマス    二青 1 のんたん
明日書く言い聞かせては日記果つ ミチコ 1 凡天子
畏くも古希迎へられご健康     後夢 1 我風
清らかな讃美連なる降誕祭     裕子 1 豪敏
君の背に好きよと書きし聖夜かな  一弘 1 泉
売れ残るケーキ思案のサンタかな 花茗荷 1 海幸
寒禽や櫛歯の如く木木立ちぬ    浪漫 1 折山
サンタあて電話掛けくる孫娘    孝右 1 まさひろ
聖夜未明天心近き北斗星      ぽめろ 1 果穂
初雪や写メール送る義母は喜寿   番匠 1 富士桜
歳時記と句帖揃えて炬燵出す    まさる 1 楽楽
来し方やこまごま懺悔クリスマス  果穂 1 やまい
くっきりと紅バラひとつ冬の庭   文月 1 きょう

以上.


[1061] 12月24日の成績(投句者111名 選句者127名) 2003-12-25 (Thu)

泥つきの葱から売れる直売所   富士桜 15  茂樹 まさる えれみあ かのこ たく 孝右 美甫 よし女 いさお ぽめろ ふみを すずかぜ 花茗荷 きづな 公二 
農の手の今柔らかく日向ぼこ   はく子 15 陽子 千衣 かのこ 裕子 ちはる 涼由布 愚愚 まこと ミチコ 一尾 青菜 たかし 我風 好夫 ゆうこ
湯豆腐やこれとて話なき二人   うつぎ 12 凡天子 美甫 菜々 雪割草 たか子 富士桜 遊亀 きづな 鼓山 五十枝 廣美子 すずこ
太棹の津軽の冬を運び来る      大門 12 ひなた 一弘 よし よし女 すずかぜ 田力 良坊 後夢 芹菜 洛西雀 今日子 知津子
冬日向選りて歩める乳母車      我風 12 清 やす子 まさる りんご けんいち 番匠 田力 豪敏 河童 ななえ 文月 登美子
お百度の足跡残る雪の宮        清 9 やす子 輪三 茂樹 りんご ちはる はく子 舞風 百姓 きみこ
小雪舞う山陰本線海に沿う   かずひと 8 よし造 まこと こごみ 青菜 後夢 はく子 廣美子 桑
言いたきをぐっと抑へて冬帽子   紺屋 8 きょう えれみあ 志づ 楢 水泉 ねこ 菜々 なでしこ 桑
福顔の小さき媼の暦売      ちはる 7 敦風 輪三 こごみ 浪漫 我風 かずひと のんたん
マント着し父は明治の生まれなり  一弘 6 清 大門 よりさん あすみ ゆきこ 今日子
筋とおす頑固親父や冬木立     輪三 6 和華 よし 孝右 地球 国子 なでしこ
真夜一人部屋いっぱいに賀状書く かのこ 5 うつぎ 孝由 初凪 たか 嘉一
かわたれの山路に這うや冬の霧   青青 5 昇 ミチコ たか子 舞風 駒鳥
病む母と入所が決まり日向ぼこ    舞風 5 地球 二青 庄一 ゆきこ すずこ
夕日落つ平城宮跡てふ枯野   けんいち 4 千衣 千舟 初凪 とろうち
枯れ葉散り枝に新芽の息吹見ゆ   庄一 4 こすもす 虞洛 紺屋 駒鳥
ふぐの鰭干し蒼天にかぎりなし  みどり 4 しずを 東吾 かずひと みち女
気ばかりの先へ先への年の暮れ   孝右 4 楽楽 ひなた 紺屋 妙香
説教を聞く子騒ぐ子クリスマス   二青 4 ひろみ 満天 博子 ななえ
少さな手を組み合はせ歌ふ聖夜劇  まこ 4 裕子 東吾 遊子 いさお
結論は疾うに出てゐる毛糸編む  ひなた 4 きょう 一弘 千舟 浪漫
雲水の懐炉落として過ぎにけり   緑姫 4 こすもす しずを 泉 康子
けむりたる秩父の山や冬温し    まこと 4 大門 あすみ 緑 文月
天気図をにらんでをりぬ冬帽子  涼由布 4 楢 水泉 いくお 英子 ゆうこ
柚子の香も失せてしまいし終ひ風呂 芹菜 4 遊子 花茗荷 たつのこ 康子
離されぬ薬袋や年流る      やす子 3 ひろみ ねこ しんじ
天皇は古希を迎えし冬ぬくし    楽楽 3 博隆 大和 富士桜
短日や回り将棋は歩のままに    しずを 3 茶猫 縄文 まこ
葉牡丹の並ぶ花壇に日のあたる    果穂 3 友榮 みがじ 公二
一枝だけ色褪せずあり冬紅葉     友榮 3 たつのこ みがじ まさひろ
花の鉢抱え天皇誕生日       記代 3 よりさん ふみを 縄文
満開のシクラメン置く明かり窓  知津子 3 太井 友榮 百姓
毛糸編む転がる行方日のあたる    美甫 3 英 妙香 洛西雀
寒雀一茶の誘ふ道の辺に       和華 3 博隆 国子 鼓山
冬の田の畔に傾ぎし境杭      太井 3 英 敦風 けんいち
前抱き児がっくり崩る暖房車     孝由 2 青青 たか
夫残す冬至カボチャの甘きかな    たか 2 番匠 博子
仏飯のやはき湯気立つ虎落笛   たか子 2 雪割草 まこ
母の味沢庵漬けに受け継ぎて    英子 2 ぽめろ のんたん
転職を口にする子や冬ざるる     文義 2 よし造 愚愚
囚はるゝムンクの模写や雪催ひ  幸太郎 2 みち女 登美子
悴みて魚捌きをり朝の市      茂樹 2 茶猫 一尾
雪だるま花びら口に紅をそへ    裕子 2 良坊 河童
首傾げ何か言ひたげ寒雀      満天 2 陽子 きよし
白壁の蔭はゆるりと枯木かな   六郎太 2 泉 芹菜
入魂のつるはし下りて冬嵐       哲 2 二青 豪敏
起き抜けに雪のかさ見る冬休み   地球 2 たかし 英子
年の暮れ犬猫までも駆け廻る   たつのこ 2 楽楽 まさひろ
松迎え目利きの爺が尊ばれ   なでしこ 2 志づ 涼由布
鉄橋の響く夕暮虎落笛       あすみ 2 大和 しんじ
冬至過ぎ憂鬱の重しひとつ取れ    英 1 五十枝
歩きたし渋滞で見る冬の月     ミチコ 1 和華
色有るは看板のみの雪景色    廣美子 1 きよし
お先にと続けて入る柚湯かな   ゆうこ 1 いくお
いにしへの聖樹飾りて子を偲び   みち女 1 果穂
端座して肌にまつわる柚子湯の香 もとこ 1 きみこ
夕空を黄色く焼いて冬至暮れ   いくお 1 昇
ルノアールの少女に似しや冬帽子 ふみを 1 太井
冬すみれ数も増えれば草になり   きょう 1 庄一
短日の駅に夕づつ出会ひけり   のんたん 1 満天
年の瀬やあれもこれもと空回り 楢 水泉 1 うつぎ
雪折れの南天添えて下駄箱に   こすもす 1 六郎太
焼そばをほうばる路地も霜夜かな  康子 1 好夫
持ち帰る茎石無住の生家より   よし女 1 青青
平和をばもたらす者たれ聖誕節   河童 1 嘉一
初雪の溶岩の窪みに残りたる  とろうち 1 緑
長き夜は柚子湯に浸かり香しく  まさる 1 虞洛
大鷹の現れて黙なり池の面    登美子 1 果穂
よき隣冬至南瓜の小丼     すずかぜ 1 凡天子
水行の湯気立つ身体凝固の眼   こごみ 1 たく
戦とは関わりなきごと聖樹の街  すずこ 1 孝由
砲声に鳥影乱れ冬夕焼      よし造 1 とろうち
友逝きて見上げる朝の残り月     文月 1 六郎太
津軽路に風とさすらい冬に会い     昇 1 知津子

以上.


[1060] 12月23日の成績(投句者112名 選句者124名) 2003-12-24 (Wed)

淡々と生きて白寿の柚子湯かな     菜々 34  よし造 文義 縄文 たく 涼由布 みどり うつぎ 志づ ななえ こごみ ちはる 番匠 きょう たか子 千衣 和華 すずこ 庄一 こすもす ゆきこ 洛西雀 後夢 なでしこ 今日子 我風 国子 のんたん ねこ 英子 舞風 文月 記代 とろうち まこ 
石仏の雪を払ひて置く小銭        清 19 二青 明人 ひなた もとこ こごみ ちはる いさお よりさん よし女 雪割草 きづな 今日子 ねこ ゆうこ 六郎太 舞風 とろうち 康子 登美子
病む夫の破顔一笑冬至粥       国子 11 清 ひなた 地球 けんいち 美甫 いくお 陽子 ゆきこ 果穂 たつのこ 茶猫
民宿の前は荒海なまこ噛む     よし女 10 英 しずを 涼 一弘 泉 志づ 菜々 初凪 たかし はく子
伐採の杉そのままに山眠る      千衣 8 公二 茂樹 一尾 孝由 まこと こころ きづな 哲
背の低き聖樹に寄りぬ車椅子   かずひと 8 二青 太井 うつぎ 東吾 博子 すずかぜ ふみを 裕子
父の背や五右衛門風呂に浮かぶ柚子 ちはる 7 虞洛 凡天子 まさる 洛西雀 知津子 みち女 廣美子
湯上りの肌に柚子の香残りをり    紺屋 7 孝右 ななえ こすもす 花茗荷 楽楽 芹菜 河童
後れ毛のまとわりやすき柚子湯かな  更紗 6 たく 美甫 好夫 英子 芹菜 登美子
星凍つ搾乳器干す軒の下       ねこ 6 大河原 かのこ 裕子 花茗荷 紺屋 後夢
冠雪の比叡に駅伝襷継ぐ       はく子 6 博隆 大和 えれみあ 満天 かずひと 緑
生姜湯にひとくぎりつけ筆を置く   満天 5 すずこ 庄一 富士桜 たつのこ 河童
のんびりと牛鳴き交わす小春かな  もとこ 5 きょう 路 まこと みち女 文月
我も欲し白菜程の潔さ       ぽめろ 4 縄文 英 たかし たか
見慣れたる庭も新し朝の雪      文月 4 菜々 満天 妙香 はく子
侘しさや一人待たさる冬座敷     孝由 4 空人 和華 まさる 楽楽
月影を散らして寒き冬の川     みがじ 4 地球 よりさん 果穂 知津子
色みせぬ堅き蕾の椿かな      きょう 4 大門 楢 水泉 好夫 鼓山
初雪や笠を目深に托鉢僧      まさる 4 孝右 大和 孝由 みがじ
崩れゆくああ銭湯の雪だるま     折山 3 大河原 いさお 田力
南瓜汁家族団欒冬至かな       遊子 3 博隆 妙香 楢 水泉
カーテンの揺れに目貼を確かむる    一尾 3 太井 のんたん かずひと
狐桶の底に角なす冬日影        志乃 3 えれみあ 博子 哲
紅化粧落として山の眠りかな      一弘 3 よし造 百姓 遊子
硝子めく薄氷置き田のわだち     廣美子 3 凡天子 涼 茶猫
とまどひの早口言葉火事見舞      好夫 3 清 けんいち ミチコ
夜回りを終えて柚子湯にひたりけり   後夢 3 みどり みがじ ゆうこ
客蒲団干すやふっくら年用意      果穂 3 文義 ふみを 緑
柚子風呂の張り紙小さき冬至かな   洛西雀 3 東吾 浪漫 たか
昼の色残る盆地の冬灯        大門 3 青青 陽子 豪敏
出張りゐる猟犬の檻開け放し     太井 2 ミチコ 浪漫
枯蓮を雨脚白く通りけり       たかし 2 かのこ よし女
降り止んで雪の達磨を諦めし      大和 2 しずを 大門
昼日中仕事納めのコップ酒      博隆 2 千舟 空人
プロレスの技かける子等日向ぼこ  たか子 2 涼由布 路
年迫り三者面談終へにけり      緑風 2 番匠 田力
柚子風呂の夜風を入れてまどろみぬ まこと 2 百姓 あすみ
行きずりの人柚子呉れぬ冬至かな  すずこ 2 やす子 昇
冬の旅我雲海に目をとられ      康子 2 昇 雪割草
両腕の荷物の重さ息白し       かのこ 2 国子 鼓山
雀の子仲良し小良し一茶の忌    雪割草 2 もとこ 友榮
皆々の文字に顔ある賀状かな     海音 2 一弘 泉
通勤の急ぐ橋下冬の鳥        百姓 2 青青 富士桜
眠られぬ夜長の障子桟数ふ     のんたん 1 輪三
寒木瓜やたった一輪咲き初むる    友榮 1 公二
虎落笛一夜鳴きゐて冬に入る    よし造 1 康子
研ぎ戻る包丁差し入れ寒の水    えれみあ 1 ふたば
燦々と窓に冬日の昼寝かな      やす子 1 豪敏
ポケットにぬくみたしかや柚子二つ  まこ 1 すずかぜ
大鍋の湯気たちのぼり冬木立      和華 1 こころ
爺サンタ孫等が祈り測りかね     河童 1 なでしこ
中学校全館点り師走月       きづな 1 緑姫
風花や下校の子等の頬赤し       駒鳥 1 茂樹
やはらかき陽ざしに落つる屋根の雪 みち女 1 一尾
車椅子朝日当たらぬ冬至かな      博子 1 いくお
蚤の市けん玉売りも悴みて      ふみを 1 記代
舞い昇る光の束は風の花       しずを 1 六郎太
咄嗟には出てこぬ名前年の暮れ     美甫 1 明人
冬木立向こうの屋根が見えにけり   緑姫 1 廣美子
遠嶺に初雪かかりペタル踏む    としあき 1 遊子
町おこし説くとき解きて懐手     茂樹 1 我風
北風や小舟にかかる水しぶき     茶猫 1 虞洛
初雪や携帯かざし立ち止まる      番匠 1 あすみ
ポケットの紙切れ落とす鴨の池   ミチコ 1 ふたば
少女達サルサ踊って寒さなく     陽子 1 まさひろ
牡丹鍋馴れ初め語る女将さん     田力 1 やす子
斎場に妻も聴くらし虎落笛       敦風 1 輪三
冬帝の日ざしに揺れる作業着かな   地球 1 まこ
終着やマフラーを巻く北の果て     良坊 1 紺屋
蟷螂の松葉に混ざる果てし様     英子 1 たか子
天を指す冬の木立の幹太し    けんいち 1 千衣
数へ日を浮寝している鳥数多     浪漫 1 友榮
病室に水仙母は幸せか        舞風 1 初凪
雪衣厚く纏いて山静か      こすもす 1 まさひろ

以上.


[1059] 12月22日の成績(投句者113名 選句者126名) 2003-12-23 (Tue)

口笛を父に習ふ子柚子湯の夜       我風 25  公二 楽楽 ななえ 大門 博子 一弘 茂樹 やす子 敦風 路 ちはる 雪割草 ミチコ けんいち 満天 孝由 果穂 廣美子 遊子 今日子 なでしこ 幸太郎 ふたば すずこ 康子 
幸せを胸に掻き寄す柚子湯かな    うつぎ 20 陽子 いさお 路 二青 よし造 六郎太 みどり ふみを 空人 りんご 菜々 きよし 遊子 鼓山 河童 たつのこ みち女 文月 富士桜 紺屋
下町は墓も膝寄せ寒椿        まこと 11 美甫 ちはる よし造 きょう けんいち 泉 豪敏 英子 初凪 たかし こころ
雪達磨我が家に五男三女あり      一弘 9 もとこ 茶猫 千舟 たく まこと 好夫 すずかぜ 田力 折山
防寒帽話上手の薬売り        のんたん 8 太井 茂樹 えれみあ うつぎ よりさん 舞風 かずひと ねこ
初雪と一緒に潜る縄暖簾          清 8 かのこ よし まさる ひろみ 地球 きよし 今日子 幸太郎
新雪を踏みて大根ぬきにゆく       記代 8 登志子 もとこ まさる はく子 大和 みどり よし女 たかし
冬至の陽斜めに落ちて水明り       よし 6 としあき たか子 鼓山 国子 駒鳥 緑
ひつじ田や土の吐息の青芽かな   けんいち 6 泉 すずかぜ 知津子 舞風 こすもす 洛西雀
鯛焼や買ひ物メモにあらざるも    かのこ 5 ひなた 大門 美甫 友榮 よし女
侘助や茶会主客の紅一輪        河童 5 玉虫 駒鳥 文月 かずひと 康子
鎮魂の冬の灯りやルミナリエ     まさる 5 かのこ 裕子 満天 のんたん 百姓
病む母と昔語りす年の暮         舞風 5 凡天子 庄一 りんご 英子 ふたば
オリオンの木の間に低き冬至かな   ゆきこ 5 凡天子 えれみあ 浪漫 志乃 いずみ
湯豆腐やたわいなき事まで話し    たか子 4 明人 とろうち 洛西雀 まこ
葉の緑濃き柚子えらぶ年用意      すずこ 4 清 番匠 豪敏 花茗荷
ユズ湯たて気がねのいらぬ仕舞風呂   いくお 4 ひなた 一弘 我風 河童
ぼたん雪笹弾きたる群雀       やす子 4 敦風 東吾 のんたん 紺屋
朝の庭掃く音聞こゆ冬日かな     いさお 4 陽子 いくお 妙香 みがじ
障子貼る今年も建て付け悪しきまま    孝由 4 庄一 うつぎ ゆうこ きづな
鍋の火を細め電話に宵の雪      みどり 3 和華 よし 折山
町工場つづく路地奧枇杷の花      菜々 3 番匠 きづな 志づ
木枯らしや人恋しがる鴨の陣     きよし 3 浪漫 玉虫 千衣
歳の暮れ部屋も財布も隙間風       初音 3 博隆 まさひろ 富士桜
煤払いこころの内も払いたし    なでしこ 3 清 緑姫 まさひろ
透明な北風を写して水の藍       茶猫 3 ミチコ 孝右 登美子
障子だけ皺を伸ばして年の暮れ     空人 3 あすみ みち女 登美子
橋遠くして島浦の冬ざるる        志乃 3 ななえ 初凪 とろうち
寒椿花の重みの命かな       えれみあ 3 しずを 空人 しんじ
短日や宵の明星煌めきて         後夢 2 いずみ 緑
砲声にガラス震へる雪催      とろうち 2 一尾 我風
風花や一人佇ちいる無人駅       駒鳥 2 まこ すずこ
短日の刻のうつろふ山の影        和華 2 青青 こごみ
風舞へば暫しは浮いたままの雪    ぽめろ 2 こころ こすもす
来し方と行く末語り合ふ寒夜      大和 2 果穂 菜々
未だある母の行李に黒マント      国子 2 ふみを 友榮
油揚のお供え失せし雪女郎      登美子 2 太井 田力
年の瀬や一夜限りの酒断ちぬ       愚愚 2 ゆうこ 志づ
何時の間か峰白白と山眠る     よりさん 2 後夢 二青
初雪や我が家の庭も墨絵かな       鼓山 2 虞洛 しんじ
寄鍋の椀をはみ出す豪華版       ゆうこ 2 裕子 孝右
ベランダの鉢探しけり虎落笛        緑 2 青青 あすみ
霜柱踏む憎しみの消ゑにけり     幸太郎 2 いくお たく
渋滞すバックミラーに山眠る      きづな 2 緑姫 孝由
大師堂祈りの背中に陽の温し      英子 2 廣美子 国子
葉牡丹の顔寄せ合ふて鉢植ゑに     満天 2 虞洛 妙香
テロ論議真中にいぶる焚火かな      茂樹 2 地球 好夫
冬菜かく漬けて農の血諾へり     よし女 2 明人 茶猫
凍てつのる天空深し星月夜       庄一 2 和華 はく子
師走空神説く人の目の澄めり    すずかぜ 2 博子 花茗荷
観覧車師走の街を見おろして    かずひと 2 後夢 大和
色白に見えしか雪の照り返し     みち女 2 楽楽 としあき
松の幹冬の朝日に輝けり       ひろみ 2 たか子 ひろみ
初雪の足跡踏まず足の跡         一尾 2 博隆 雪割草
初雪やウオーキングシューズの紐締める 番匠 2 きょう 更紗
寒烏声を嗄らして闇を呼び      よし造 1 六郎太
薄紅のさざんかの咲く二つ三つ    凡天子 1 百姓
ときめきのいつかうすれて股引や    紺屋 1 よりさん
緩やかに流るる水や枯芒        たく 1 志乃
持て余す身丈程の赤マフラー      良坊 1 まこと
煤逃げの子守り口実滑り台      ひなた 1 なでしこ
紙の匂ひ流るる町や時雨つつ      大門 1 海音
煤払い疲れたる子の仮眠かな      地球 1 たつのこ
パン屑の空中キャッチ百合鴎     たかし 1 登志子
妹よ妹永久の誓いを冬銀河      いずみ 1 千舟
大雪に出足くじかる師走街       孝右 1 みがじ
束の間に鳥飛び去れり枇杷の花     太井 1 いさお
電飾のトナカイ出没雪夜道     こすもす 1 公二
人住まぬ窓は冷たき壁写す      ミチコ 1 一尾
聖劇の諸人こぞりて終わりけり     ななえ 1 やす子
掃除する音の違ひて師走かな       泉 1 東吾
冬帽の茶髪の子らや一礼す        ねこ 1 しずを
十畳の部屋に小さな温風器      としあき 1 海音
デパートも歳末戦は冬も去り    まさひろ 1 知津子
室咲きの花に水やる日曜日        路 1 ねこ
越してきた児の泣き声や雪催     しずを 1 更紗
病室の百合の香きつし外は雪       友榮 1 こごみ

以上.


[1058] 12月21日の成績(投句者110名 選句者119名) 2003-12-22 (Mon)

有明の風を捉えし冬かもめ       ひろみ 15  よりさん 太井 清 ななえ 地球 青青 きょう よし造 六郎太 田力 初凪 記代 すずこ 駒鳥 登美子 
橋脚に絡むもの無し冬の川     とろうち 11 地球 青菜 一弘 大門 しずを よし女 博子 きよし たく まこ 幸太郎
大雪に行方不明の庭草履        折山 10 こすもす 初音 裕子 涼由布 いさお 番匠 みどり 知津子 ゆうこ 桃香
富士川の早瀬は白し山眠る       大門 10 太井 清 かのこ けんいち 孝由 富士桜 初凪 まこと きづな 我風
冬ごもりすると貼り紙山のバス     大和 10 かのこ やす子 大門 しずを もとこ こごみ 紺屋 凡天子 たかし 記代
遠き日の大志は何処へ着膨れて    うつぎ 8 ひなた 孝右 すずかぜ 楢 水泉 こころ 舞風 ゆきこ 花茗荷
点滅の聖樹に浮かぶ占い師     かずひと 7 東吾 けんいち ミチコ まこ 舞風 きづな 文月
マスクしてなほ明眸の人なりし     文義 7 うつぎ はく子 菜々 ふみを かずひと ぽめろ 嘉一
熱燗を夫と重ねる旅の宿        もとこ 7 たか子 やす子 菜々 百姓 ぽめろ まこと 河童
目の前にありて遙かや雪の富士     国子 7 博隆 洛西雀 孝右 百姓 みがじ まさひろ のんたん
木枯らしや流るる雲に薄日さし     みがじ 7 初音 博隆 としあき 豪敏 ゆきこ 玉虫 いずみ
冬ざれや波間の鴨も動かざる       博子 6 輪三 海幸 和華 かずひと 嘉一 河童
子の出せしなぞなぞ解けず日向ぼこ   ふみを 5 遊子 ちはる こごみ 孝由 ゆうこ
初雪や湖面に描く山水画        あすみ 5 後夢 きよし みち女 たつのこ 我風
蒼穹に第九響けり冬木の芽     すずかぜ 5 輪三 ななえ 後夢 よし女 みち女
熟れ柿の残れるままの峡の村      まさる 5 いさお 千衣 陽子 楢 水泉 すずこ
風花の消えてゆくなり伊勢の海      茂樹 5 青青 一弘 凡天子 国子 とろうち
注連を綯う若衆の湯気立ち上る      番匠 4 千衣 茶猫 みどり とろうち
診療を終へし先生大嚔         涼由布 4 東吾 もとこ ふみを ねこ
ふるさとに父母の墓あり石蕗の花    まこと 4 よし 志乃 英子 文月
おでん煮へ鍋の中みな主役顔       たく 4 陽子 きょう なでしこ まさひろ
トンガ産冬至かぼちゃの胡麻よごし    緑風 4 うつぎ えれみあ 友榮 良坊
雪達磨目口の寄りてうずくまり     ゆうこ 4 ちはる 和華 好夫 桃香
三角帽かぶって帰る聖夜の子      かのこ 3 空人 大和 すずかぜ
杉襖冬の夕焼受けとめて        我風 3 縄文 公二 田力
冬ふかむ庭木捕えし荒き縄       青青 3 涼由布 一尾 今日子
初雪や庭の景色の改まり        二青 3 豪敏 みがじ 幸太郎
ストーブを消して冬の夜静まれり    みち女 3 公二 よし 玉虫
きりきりと落葉の誘ひ暮色かな      和華 3 楽楽 楽楽 駒鳥
辻地蔵供花に雪の容赦なく       ミチコ 2 美甫 満天
白妙の衣着たるや東山       まさひろ 2 ミチコ 妙香
訃報聞く叔母のコタツに歎異抄   こすもす 2 茂樹 今日子
横からも初雪激し蔵の町        百姓 2 こころ ねこ
蝋梅の薫る寺内に老師の句       すずこ 2 よりさん 果穂
暁天や鳶舞う一羽山は雪         舞風 2 洛西雀 果穂
木枯しやラッパ吹きいる救世軍     一弘 2 としあき 志乃
夕北風や黒雲割れて輝けり        茶猫 2 茂樹 好夫
座布団の上に陽だまり坐りおり      愚愚 2 緑 なでしこ
風花すかくも元気な子と犬と      ひなた 2 いくお 泉
揺れる葉や部屋より眺む寒の風    いさお 2 海幸 妙香
雲海に機体映して冬の旅        康子 2 博子 折山
雪月夜もの皆青く写し出し      なでしこ 2 たか子 良坊
ほうとうを食む手も止める雪の富士 楢 水泉 2 折山 のんたん
一日は同じなれども師走かな        泉 2 縄文 たつのこ
ずわいかに家族で囲む越しの宿      博隆 2 虞洛 空人
雪融けの音きれぎれに日は暮れぬ   六郎太 2 よし造 知津子
沓脱ぎの靴裏返る実南天        紺屋 2 たかし 登美子
スポーツ紙に億が踊りて年の暮れ    空人 1 美甫
初雪やかなたかなたに郷里ある     登美子 1 番匠
朝焼けの千切れる雲や虎落笛      果穂 1 泉
地図片手雪降る街を小半時       良坊 1 国子
山眠る暇無くハイカー押し寄せて     後夢 1 いくお
ウオーキング二つの影の毛糸帽   のんたん 1 花茗荷
神宮の大麻戴き年用意          庄一 1 一尾
転院の友見送れる吹雪かな       やす子 1 遊子
幾年も慣れし家計簿年用意       文月 1 えれみあ
風花のここだ激しく空真青      きづな 1 はく子
夜の寒し呼べば寄り来る野良の猫    たか子 1 庄一
風花の激しく静けく日がな過ぎ     洛西雀 1 いずみ
嬰児の微笑みかえし寒牡丹       ちはる 1 ひなた
寒風に耳を切られしペダル漕ぐ     緑姫 1 六郎太
はるうららはるとおからじはるうらら とむら 1 富士桜
繁華街避けて帰宅す年の暮         英 1 虞洛
布団干し太陽いっぱい至福時       陽子 1 あすみ
初雪や屋根屋根屋根を清めたる     しずを 1 こすもす
無造作に庭の真ん中落ち葉籠       美甫 1 あすみ
空風のどこどう吹くや髪さくれ      好夫 1 紺屋
初雪や母に見せたし障子開け      裕子 1 友榮
菜園の手許耳もと風花す        よし女 1 茶猫
冬帝やいざ下界へと降りにけり      地球 1 満天
病む友を残して帰る冬の月       たかし 1 英子
障子越し猫と眺める雪景色       こごみ 1 裕子
冬日入る剪定おへし葡萄棚       千衣 1 たく
初雪やホームヘルプを頼みし日     凡天子 1 大和
叢鳥や残りし萬両実の三粒       河童 1 緑
朝日射し始まる雪の落下音        清 1 青菜
忘年会手締めも五七五拍子で      ぽめろ 1 庄一

以上.


[1057] 12月20日の成績(投句者108名 選句者116名) 2003-12-21 (Sun)

空白は入院の日々古日記        うつぎ 17  こすもす とむら 嘉一 英 やす子 ひなた 千舟 えれみあ 菜々 大和 きみこ けんいち 今日子 ゆうこ 鼓山 哲 英子 
派出所は猫の留守番十二月       千衣 15 かのこ えれみあ いさお 凡天子 ちはる 茂樹 茶猫 すずかぜ 緑姫 あすみ 緑 たかし まこと 国子 哲
大富士に向かひて農夫大根干す   とろうち 14 やす子 路 千衣 浪漫 泉 もとこ きょう 友榮 楢 水泉 まこと 記代 のんたん たか子 富士桜
星凍つや線路工夫の低き声        記代 9 英 ふみを ななえ 千衣 ちはる 茶猫 豪敏 けんいち たか子
ポインセチア記憶はふいに灯を点す   和華 8 としあき しずを こごみ ミチコ 緑姫 百姓 うつぎ 今日子
地吹雪や予報のままに時刻む     やす子 7 裕子 しずを 泉 果穂 海幸 紺屋 なでしこ
仏壇も神棚もあるクリスマス      地球 7 ひなた 満天 庄一 田力 きづな 後夢 登美子
地を這ふもくくらるるも菊枯れつくす きづな 6 清 はく子 菜々 六郎太 よし女 一弘
甘海老の卵に残る海の青       花茗荷 6 博隆 太井 一弘 奈緒 登美子 折山
拍子木や冬オリオンのまたたきぬ    後夢 6 路 よし女 ミチコ 博子 すずこ 折山
行く年の名刺束ねる輪ゴムかな      清 6 縄文 公二 ぽめろ 地球 一尾 とろうち
掘り炬燵生命線をくらべ合ふ      国子 6 かのこ 千舟 東吾 いくお 初凪 舞風
暮れゆくや茜を影に冬木立      けんいち 6 博隆 輪三 楽楽 美甫 満天 駒鳥
底冷えや庭の掃除のやり残し      豪敏 5 太井 青青 雪割草 妙香 あすみ
ガレージに冬菜並べて朝の市     たか子 5 清 大和 百姓 まさる 文月
侘助や静寂誘ふ茶会かな         河童 5 陽子 豪敏 遊子 我風 駒鳥
餅搗きの手応えに音付いて来し    ゆうこ 5 はく子 東吾 国子 たく かずひと
うずくまる子牛の耳へ冬の虻      ねこ 4 よし造 ふみを 六郎太 英子
稜線を焦がして寒き夕日かな      愚愚 4 浪漫 なでしこ 洛西雀 しんじ
蕎麦屋から品書き届く雪見月      ひろみ 4 虞洛 いくお 地球 河童
肩沈め鼻歌交じりの柚子湯かな     果穂 4 こすもす 孝右 康子 鼓山
しがみつく葉もなく風の冬木かな    妙香 4 美甫 博子 我風 いずみ
長老に似せる手さばき注連作り      まこ 3 ななえ きみこ きづな
信楽のぐい呑み満たし年忘れ    かずひと 3 楽楽 富士桜 河童
裸木も白衣で装ひ初の雪       こすもす 3 康子 遊子 まさひろ
姿見や身体ひねって見るショール    かのこ 3 とむら みち女 うつぎ
もめごとの仲裁に入る蜜柑かな      一弘 3 番匠 空人 涼由布
雪富士の歓迎受ける甲斐の旅     楢 水泉 2 孝右 海幸
銀嶺の蔵王くっきり寒に入る    すずかぜ 2 縄文 初凪
半身浴三分持たずの寒さかな       嘉一 2 雪割草 孝由
夜話や薪のはねの音闇をきる     登美子 2 すずかぜ みち女
頬染めて子等馳せ帰る虎落笛       友榮 2 文義 いさお
短か日の光り射し込む厨かな       庄一 2 もとこ 一尾
障子貼り凛とした気の和室かな    知津子 2 舞風 すずこ
山の湯を恋しと思ふ今日の雪       大和 2 としあき 番匠
絵馬堂の磴を染めたる落葉かな      敦風 2 和華 記代
バス停に列を伸ばして日向ぼこ    ゆきこ 2 陽子 いずみ
年用意捨てるに惜しき古暦        駒鳥 2 輪三 凡天子
サイレンが夜空引き裂き町師走    らんく 2 茂樹 まさひろ
老とても小さき聖樹を棚の上     はく子 2 よし造 たかし
父母も居て焚き火囲みし頃のこと    たく 2 嘉一 裕子
霜晴れに富士山赤く出る朝日      富士桜 2 庄一 孝由
ままごとの仕草愛しきちゃんちゃんこ   我風 2 果穂 友榮
雪の朝木々穏やかに装えり       みち女 2 空人 みがじ
内海の工業の地に冬日射す       英子 2 きょう 後夢
一年の底に向ひて冬至かな         泉 2 紺屋 しんじ
虎落笛電球切れし仕舞風呂       良坊 1 のんたん
冬の花なぜか小さい花ばかり      たぬ 1 妙香
道の駅アルプス雪嶺まなかひに     菜々 1 好夫
冬雲を突き抜けし日の滾る海      凡天子 1 虞洛
初霜や父の跡踏み登校す       ふみを 1 公二
冬至南瓜台所隅で出番待つ         英 1 ぽめろ
埋火や静かになりて猶温し       百姓 1 洛西雀
防寒着釣り糸見入る波の塔        朝寝 1 文月
冬霧の湧き来る八丁峠越ゆ       よし女 1 とろうち
霜柱(ばしら)踏む足音もなつかしく   博隆 1 奈緒
夫を待つ刻楽しめり灯の聖樹      茶猫 1 好夫
蔓ひけば抗ふ力枯葎          紺屋 1 たく
くたびれし札数えをり年の市       海音 1 ゆうこ
枯菊や色鮮やかに花付けり        舞風 1 みがじ
玻璃越しに木の揺れ眺む風邪の床    文月 1 こごみ
紅葉の崖に囲まる古寺しずか       虞洛 1 和華
琴の音や初雪ふれり細格子        好夫 1 かずひと
余白無き予定に埋まる師走かな      文義 1 緑
冬の空加茂で魚釣る芸子たち    たつのこ 1 青青
寒風の堰の撮影二時間余        田力 1 涼由布
母しのび足でさぐるに湯婆かな     いくお 1 まさる
一つ二つ噂のこし年忘れ        孝右 1 よりさん
過去の日々増ゆるしあわせ年の暮    涼由布 1 文義
冬の蠅行きつ戻りつ玻璃戸打つ   えれみあ 1 田力
みなし児やサンタの袋夢託し      あすみ 1 楢 水泉
年の瀬や気ずく人なし慌て虹     しずを 1 よりさん

以上.


[1056] 12月19日の成績(投句者112名 選句者121名) 2003-12-20 (Sat)

寒拆の通りしあとのまくらがり    登美子 12  縄文 茂樹 かのこ 一弘 初凪 文義 よし女 すずかぜ たかし 記代 うつぎ 河童 
冬霧の盆地の底を走る汽車        清 11 ミチコ えれみあ 雪割草 ひろみ りんご 果穂 英子 青菜 廣美子 富士桜 一尾
己が影湖に落して山眠る      よし女 11 よし造 大和 ひろみ 地球 泉 孝由 菜々 登美子 洛西雀 廣美子 海音
投げられて畳の匂ひ寒稽古      一弘 9 清 英 大和 のぶお 花茗荷 我風 果穂 良坊 一尾
夕されば浜に焚火の闇分ける    たか子 8 博子 ななえ 満天 すずかぜ 英子 今日子 なでしこ 国子
着膨れて母は小さくなりゆけり   うつぎ 8 ねこ 明人 えれみあ けんいち ふみを やす子 記代 洛西雀
枯菊の五右衛門風呂に爆ぜにけり   ななえ 7 よし造 けんいち りんご 哲 たかし 田力 とろうち
車椅子二つに畳む冬日和       まさる 7 ねこ 楢 水泉 友榮 やす子 東吾 かずひと 康子
日めくりを両手でちぎる師走かな    孝右 6 虞洛 敦風 みち女 たつのこ こころ 空人
冬ざれやボートを叩く波の音    よし造 6 博子 ななえ 楢 水泉 知津子 千衣 青菜
一点にとどまり鳶の見たる冬     たかし 6 後夢 遊子 しずを ぽめろ 哲 舞風
身に入むや老舗の灯り一つ消え   あすみ 6 いさお 文義 舞風 きよし たえこ 百姓
花嫁は上州育ち空っ風         我風 6 ひなた のぶお たか子 あすみ 菜々 きづな
降りしきる雪かおで受く南の子   みち女 5 番匠 一弘 茶猫 きよし まさひろ
ぼたん雪音もなく背をつつみおり   きよし 5 涼由布 あすみ 空人 ゆうこ 河童
柿の実に乳歯二本の噛みし跡     孝由 5 こすもす 縄文 ぽめろ 緑姫 のんたん
残照のうつろう空や山眠る       和華 5 まこと 輪三 きょう はく子 緑
そっと出す老婆の重き歳暮かな      泉 5 ちはる みち女 和華 まさる 田力
熱の子の息づかひあり虎落笛   とろうち 5 後夢 太井 凡天子 のんたん 文月
病棟の無音を破る虎落笛       国子 4 美甫 かのこ 雪割草 まこ
結局は妻が頼りの師走かな      文義 4 よし女 まさる 百姓 ゆうこ
落葉のせ苔しっとりと深みどり    きょう 4 いくお 駒鳥 妙香 康子
釣人の動けば凍雲うごきけり     まこ 4 しずを 浪漫 東吾 かずひと
花枇杷や煮物の匂ふ新家庭      ねこ 3 裕子 満天 茶猫
極月や雨にうたれる竹箒       記代 3 敦風 凡天子 千衣
叱りし夜雪より冷たき雨となり    舞風 3 涼由布 嘉一 妙香
冬の芽に夜来の雨のとまりをり    涼由布 3 和華 たく まこ
数え日や定年の無い主婦仕事     しずを 3 明人 花茗荷 路
寒々と過疎の村の通夜提灯      洛西雀 3 好夫 六郎太 良坊
噴水の池洗われる年用意       まこと 3 豪敏 好夫 とろうち
紅葉の名残り求めて古寺の庭     虞洛 3 楽楽 いさお 駒鳥
立ち話どてらもまじる収集所    ちはる 3 虞洛 番匠 うつぎ
侘助の散り敷く庭に偲ぶ母      河童 2 いずみ 文月
女旅話途切れるカニの宴      こごみ 2 こすもす 知津子
小春日やちひろの童画見るも旅    美甫 2 涼 今日子
ゆず風呂や窓に真っ赤な日が沈む 楢 水泉 2 孝右 初凪
寒暁や艀にあたる音澄みて     ひろみ 2 涼 孝由
噴水を透かす電飾冬の星        果穂 2 ミチコ らんく
欅道影平行に冬の朝         ゆきこ 2 たえこ 緑
極月の足軽やかに宅配便      幸太郎 2 英 美甫
百選の葦茫々と冬銀河      すずかぜ 2 紺屋 はく子
バス停へ行くに涙目寒波くる      紺屋 2 泉 たか子
景気どう答えに窮す年の暮       英 2 ひなた 庄一
自転車に腰掛けしまま日向ぼこ    敦風 2 なでしこ こころ
大年や老妻気ながに豆を煮る    ふみを 2 清 遊子
白雪の冨士にうすらと昼の月    けんいち 2 きょう 富士桜
使ひ子の赤くほほ染め師走街   えれみあ 2 豪敏 国子
凩やちぎれしままに雲流る      太井 2 浪漫 海音
パソコンも手書きも苦手賀状書き   大和 2 楽楽 ちはる
湯豆腐や湯気に隠るる寂しさも    たく 2 いずみ らんく
山上にただ北風の音を聴く      英子 2 まこと 奈緒
羽子板や昔姿と今様と         後夢 2 友榮 きづな
小茶房ポインセチアは第九聴く    かのこ 1 紺屋
年の瀬や行く人忙し辻地蔵     とむら 1 博隆
三色の花甘藍に朝日射す       庄一 1 太井
煤払い終えて寅さんのビデオ観る   番匠 1 みがじ
子を連れて里帰りする雪女      ぽめろ 1 登美子
しきたりと健康料理冬至食     いくお 1 庄一
日矢のさすあたり故郷十二月    としあき 1 我風
通夜の晩北風楚々と戸を叩く      遊子 1 まさひろ
窓洗ふ日差し柔らか帰り花      茶猫 1 輪三
堕ちず翔ぶ風にむかいし冬鴎     凡天子 1 六郎太
冬晴れて日当たり寂し帰り花      海幸 1 博隆
歳末に穏やかな日あり松ぼくり   すずこ 1 みがじ
行き帰り日の出日の入り冬至かな   緑姫 1 奈緒
冬の虹何か良い事ありそうな    雪割草 1 孝右
陽だまりの水仙揺らす風の在り     桃香 1 たく
着膨れて輝くアーチルミナリエ     康子 1 裕子
ぼろ市や木枯と群れにおされつつ   千衣 1 ふみを
幼な児はサンタ来ること疑わず   かずひと 1 路
案内の長き解説日の短        満天 1 嘉一
堰堤に土砂盛り上がり山眠る     茂樹 1 いくお
着膨れていよよ牛歩にルミナリエ    菜々 1 折山
ストーブに足投げ出して山頭火    ひなた 1 地球

以上.


[1055] 12月18日の成績(投句者115名 選句者124名) 2003-12-19 (Fri)

同姓の小字十軒山眠る           敦風 15  輪三 かのこ 一弘 緑姫 初凪 地球 はく子 まこ ひろみ 友榮 六郎太 縄文 とろうち 今日子 登美子 
杜氏来て蔵の石塀布団ほす         記代 14 英 やす子 しずを 一尾 果穂 ねこ 東吾 田力 まこ りんご 我風 泉 良坊 ななえ
石仏の湯呑み花柄初氷          大和 12 千衣 敦風 桃香 東吾 哲 我風 幸太郎 みがじ こころ とろうち 後夢 かずひと
鍵っ子の独り遊びや冬日向        我風 9 清 えれみあ 桃香 太井 茶猫 ちはる 友榮 あすみ 泉
散紅葉水面の雲に届きけり        廣美子 8 楢 水泉 涼由布 文義 海幸 すずかぜ 睦子 満天 きょう
苦と楽の記し薄れし古暦        うつぎ 8 ミチコ 美甫 遊子 ふたば まさひろ いずみ 好夫 ゆうこ
身籠りを妻囁きて深雪晴          一弘 7 やす子 えれみあ 涼由布 ひろみ のんたん 記代 うつぎ
年詰まる夫婦で洗ふ鍬と鎌        ねこ 7 豪敏 かのこ まさる 茂樹 和華 のぶお いずみ
朝もやの晴れて白鳥浮びけり        泉 6 としあき 大和 ミチコ 太井 千舟 後夢
観音の掌こぼる玉霰          花茗荷 6 一弘 千舟 果穂 百姓 記代 国子
ひつじ田の一景となし鷺の影       凡天子 6 文義 すずかぜ 嘉一 かずひと 洛西雀 康子
安否問う一言添えて賀状書く      楢 水泉 6 知津子 まこと 庄一 ゆきこ まさひろ 今日子
雪被る遠富士拝み手術待つ        国子 5 よし造 大和 田力 遊子 うつぎ
酔うほどに話し膨るるフグの鍋     いさお 5 博隆 虞洛 しずを 良坊 紺屋
猫もゐて冬たんぽぽや日の溜まり     ななえ 5 番匠 いさお 奈緒 こころ 舞風
くうくうと鳩鳴く堂に冬の雨        清 4 としあき 雪割草 ねこ 縄文
懐の焼き芋匂ふ停留所        のんたん 4 虞洛 凡天子 よし女 ななえ
時雨過ぎつつがの母の寝息かな      嘉一 4 庄一 きよし 和華 康子
霜柱踏みて線香手向けけり      とろうち 4 敦風 茂樹 洛西雀 ゆうこ
突堤に砕け散る波冬落暉         一尾 4 たか子 ぽめろ 満天 河童
冬ざれや連山遥か瀬戸の海        英子 4 よし造 裕子 楢 水泉 駒鳥
誰か居る気配に覗く冬座敷        たか子 4 ひなた たく よし女 ふたば  
張切りて洗剤揃う暮れ掃除         緑風 3 博隆 こごみ 空人
点灯にどよめく街や大聖樹       すずかぜ 3 こすもす すずこ みち女
足とられ踊る姿や氷る路        みがじ 3 緑姫 陽子 好夫
歳暮礼身籠りしこと追伸に        ひなた 3 まさる ふみを 六郎太
一周の速い子遅い子冬ぬくし      ふみを 3 きよし 睦子 緑
落椿古き香りを秘めしまま        いずみ 3 大河原 みどり 駒鳥
荷を解くや里の香満ちたる冬菜かな    果穂 3 とむら 孝右 すずこ
焼き芋やビルの窓より声かかる     ちはる 3 こごみ りんご 嘉一
野良帰り辻に出くわす鎌鼬         百姓 3 ちはる たか子 たく
電飾の聖樹道へと遠回り         芹菜 3 豪敏 菜々 花茗荷
手をつなぎ少女スキップ冬帽子     よし造 3 凡天子 はく子 たかし
朝飯や黄身盛り上がる寒玉子       良坊 3 孝由 のんたん 百姓
鮟鱇の七つ道具や煮えてをり      ぽめろ 2 幸太郎 たつのこ
藍色の空を映して枇杷の花        和華 2 孝右 妙香
空真青メタセコイアの枯れ急ぐ     きづな 2 菜々 浪漫
凍鶴の次の一歩の待たるるよ        紺屋 2 英 きょう
夢語る車椅子の翁日記買う      こすもす 2 一尾 河童
売り出しの声声響く師走かな        博隆 2 楽楽 空人
風花やサンタの橇の通り道         輪三 2 いくお 哲
木の葉浮く露天の風呂に吾ひとり   としあき 2 茶猫 富士桜
開口一番熱燗を所望せり         文義 2 ひなた たつのこ
歳事記や開きしままに炬燵出づ      地球 2 あすみ みがじ
今日一日良き日と思ふ干蒲団       舞風 2 美甫 ゆきこ
枯山水落ち葉からから流れおり       孝右 2 舞風 きづな
枯芝生慰霊の塔の割れコップ        哲 2 地球 みち女
円柱の野外劇場石凍てる        たかし 2 けんいち ふみを
戯れ好きの老犬と居る冬日向     えれみあ 2 登美子 英子
怒り顔泣き顔かくす鍋料理        文月 2 雪割草 国子
尺八のゆったり流る暖の部屋       睦子 2 こすもす のぶお
全員の聖歌で終へるコンサート      かのこ 2 きづな 英子
群雀散りて又来る冬木立        けんいち 2 孝由 妙香
下校時の俄か時雨に列乱れ        よし女 2 千衣 花茗荷
モクモクと枯れ木燃え上げ暖かし     雪割草 1 いさお
モノトーン雪の大原暮れなずむ       友榮 1 知津子
小春日や縁にうたたね子猫かな      駒鳥 1 楽楽
料亭に客待ち顔の万両や         遊子 1 なでしこ
越後路や蕾みの水仙崖に映え       こごみ 1 海幸
大桟橋闇夜に浮かぶクリスマス       陽子 1 裕子
燦然と夜を黄落の御堂筋         菜々 1 けんいち
山道に転げしテレビ冬ざるる       しずを 1 番匠
柚子狩りや棘に驚く声きこゆ        桃香 1 いくお
昔人の造りし道や冬苺          番匠 1 大河原
冬空へ草の実ほどの鳥のぼる      ひろみ 1 輪三
開店のシャッター前の落葉かな        路 1 とむら
よべの雨ベンチに落ち葉置きしまま     美甫 1 浪漫
鵙高音して風強き日なりけり       浪漫 1 初凪
髪切ってひとつ仕舞ゐる十二月        英 1 なでしこ
師の句碑へさんしゅゆの実のたわわなリ やす子 1 緑
音立てて落つるポプラの大枯葉       孝由 1 陽子
冬木立健やかな幹瘤の幹         茶猫 1 ぽめろ
しぐるるや電飾ことに煌きて       登美子 1 たかし
をちこちの焚火にけむるぶどう郷     千衣 1 まこと
美容室寒の皺浮く大鏡          ミチコ 1 紺屋
夕映えの紅葉愛でる露天風呂        虞洛 1 富士桜
水尾引きわれに寄り来る鴨の陣      まこと 1 みどり
短日の妻にせかれて樋掃除       かずひと 1 清
六甲の継走終り山眠る         まさる 1 奈緒

以上.


[1054] 12月17日の成績(投句者116名 選句者131名) 2003-12-18 (Thu)

牛の子に角生え初むる四温かな      記代 17  志乃 英 ななえ ひなた えれみあ 一弘 後夢 東吾 和華 ミチコ たかし 大和 のんたん 千衣 登美子 とろうち ねこ 
乳腺の波打つ牛や霜日和       やす子 16 ひろみ みどり 後夢 嘉一 泉 英子 田力 舞風 哲 遊子 たかし 桃香 登美子 ねこ 折山 みち女
寒暁や漁港の競りの声高く       公二 15 路 番匠 美甫 凡天子 楢 水泉 けんいち いなみの やす子 みがじ 果穂 紺屋 千衣 文月 かずひと すずこ
極月や色塗りかえし朱の鳥居       清 10 大河原 浪漫 太井 東吾 よし女 いなみの ゆきこ としあき 雪割草 縄文
ねだられて童話の続き日向ぼこ    ふみを 10 こすもす 和華 緑姫 睦子 孝由 楽楽 とむら 舞風 二青 我風
枯れ山となるも名水涌きやまず     花茗荷 10 博隆 菜々 玉虫 庄一 文義 すずかぜ たか子 たつのこ はく子 百姓
一点の雲なき空に冬芽立つ       睦子 10 うつぎ 彩里 好夫 妙香 記代 果穂 まこ 芹菜 廣美子 六郎太
包丁のリズム狂はすくしゃみかな   かのこ 9 清 地球 けんいち よし女 緑姫 りんご 国子 我風 きみこ
行間に想い流れて日記果つ      よし造 9 こすもす 路 嘉一 泉 文義 こごみ 国子 河童 きみこ
鎌倉の日溜り抱く水仙花        まこ 7 番匠 浪漫 みどり 敦風 一尾 楽楽 しんじ
童謡の合唱に果つ忘年会       はく子 6 かのこ 孝由 やす子 ふみを とろうち 芹菜
着ぶくれておさな子毬の如きかな     泉 6 清 奈緒 緑 いずみ らんく みち女
濯ぎもの冬日の匂ひたたみけり     美甫 5 こころ ふみを 花茗荷 桃香 廣美子
舟縁に返す水音冬の月          輪三 5 空人 初凪 英子 幸太郎 しんじ
霜柱ふむ音つれて山に入る       千衣 5 空人 たか子 みがじ まこ 駒鳥
風花や捨てがたくなり痩せ箒     すずかぜ 5 英 まさる とむら 牧人 洛西雀
ゆりかもめ並びし杭に一羽づつ      菜々 5 茶猫 まこと 友榮 良坊 まさひろ
縁側に長居決め込む冬の蝿        遊子 4 ちはる りんご 友榮 花茗荷  
冬うらら天地返しの蜜柑箱      ひろみ 4 よし造 敦風 こころ 今日子
冬日入る岬の先の先の先         番匠 4 一弘 いくお 睦子 らんく
降る雪や瀬音やさしく包みこみ     みがじ 4 きよし 青菜 なでしこ 河童
寒空に遠吠え誘う救急車        文月 4 虞洛 裕子 よし 百姓
木枯しに土竜威しのよく回る      太井 4 志乃 千舟 ぽめろ 今日子
母植えし水仙咲きて7回忌       緑風 3 あすみ 大和 文月
落ち葉踏む音して山の黄昏るる      浪漫 3 青菜 駒鳥 すずこ
白煙の冬空に入る畑仕舞い       廣美子 3 豪敏 好夫 きづな
粉雪の田の稲株の縞模様         敦風 3 豪敏 ぽめろ いずみ
真っさらな朝霜の花光初む      うつぎ 3 しずを ミチコ 紺屋
青き葉の付きしままなる柚子湯かな とろうち 3 のんたん まさひろ かずひと
整然と葉牡丹畑出荷待つ       とむら 3 うつぎ まさる はく子
抱えたる鉢の重さや実万両       我風 3 太井 一尾 雪割草
湖を抱き四方の山々眠りけり      大和 3 たく 満天 きよし
紅葉寺男坂行く裾捌き          好夫 3 よし すずかぜ あすみ
友の逝く残月淡く冬桜        六郎太 2 輪三 裕子
退け刻の駅に湧き来る冬帽子      たか子 2 たく 彩里
宅配の茶炭届きて炉を開く       孝由 2 虞洛 美甫
湯けむりの消えゆく様を眺めけり    たぬ 2 ひなた 陽子
風花や父の法事に行く途中        茶猫 2 まこと きづな
物売りに愛嬌撒く犬年の暮れ      果穂 2 千舟 満天
伏見とや新酒の香り高瀬舟       百姓 2 孝右 地球
診察の小児の絶叫冬木立         一尾 2 孝右 田力
ゆっくりと川の流るる枯尾花    のんたん 2 ゆきこ 幸太郎
お茶の友白菜漬けの美味かりし     知津子 2 妙香 こごみ
落葉着て草の芽われを威しけり     きょう 2 公二 なでしこ
熱弁も素通りばかり師走駅       良坊 2 茶猫 ちはる
裸木の揺れに委ねし煤払い     楢 水泉 1 六郎太
よしなし事語り合ひては炉辺更くる  きづな 1 菜々
孫連れて部屋の数だけすすごもり    いくお 1 しずを
波寄りて足寒きかな浜千鳥       空人 1 大河原
座禅の間達磨禅師の屏風有り      友榮 1 いくお
歳晩や母の忌近き着物縫ふ       ねこ 1 えれみあ
どっこいしょ老人会の年忘れ      紺屋 1 良坊
陽だまりやはがしはがしの雪化粧  なでしこ 1 陽子
庭に棲む冬の蝶なほ弱く飛ぶ       英子 1 縄文
籠もりゐる出羽のお膳の冬花菜    登美子 1 ななえ
冬の街母の歩みの乳母車       大河原 1 哲
極月の湯町の路地を猫走る      よし女 1 記代
耐えるには柔らかき花シクラメン    舞風 1 遊子
忘年会言ひたきことも二つ三つ      一弘 1 茂樹
訪えば向きを変え寄る鴨の陣      よし 1 奈緒
短日や反射たすきを持ちて出る      緑姫 1 庄一
ポインセチア混雑つづく街角に     満天 1 としあき
白き原取りこぼされし冬菜あり    みち女 1 よし造
どの足も帰宅を急ぐ夕時雨      洛西雀 1 二青
かじかむ手かじかむ右手で暖めん     地球 1 茂樹
雲間より冬日の帯や山に消ゆ     涼由布 1 洛西雀
冬木立透かして見るや峰いくつ     まさる 1 輪三
紅葉の狭間に富士の露天風呂      河童 1 楢 水泉
葡萄枯る二日に一度母を訪ふ     ひなた 1 ひろみ
重ね来る喪中葉書や年暮れ       豪敏 1 博隆
大寒に実を食べつくす小鳥かな      海幸 1 たつのこ
時雨来る部屋に紅蓮のシクラメン    ななえ 1 かのこ
蒼天にとけこむ梢のおうちの実   けんいち 1 折山
川を見て山見て野見て冬うらら    しずを 1 緑
露天風呂もみじ一葉漂いて        虞洛 1 玉虫
マドンナと呼びしもむかし漱石忌     文義 1 凡天子
白菜のどっさり届き笑顔かな     雪割草 1 公二

以上.


[1053] 12月16日の成績(投句者113名 選句者126名) 2003-12-17 (Wed)

冬晴れや干されて威張る柔道着      たく 17  こすもす 縄文 ミチコ 大門 凡天子 うつぎ 大和 とむら 東吾 一尾 ふみを すずかぜ 初凪 哲 良坊 茶猫 河童 
新藁に埋もれて眠る子牛かな       記代 15 やす子 かのこ けんいち 大和 知津子 りんご 陽子 ななえ 庄一 こころ 睦子 たかし みどり 文義 きみこ
海苔舟の舳先の揃ふ西の風        一尾 10 こすもす 英 えれみあ かのこ 豪敏 みがじ 文月 まさひろ まこ 紺屋
背な子の寝顔にずれて冬帽子      ゆきこ 10 和華 陽子 一弘 ふみを きづな 好夫 文月 よし造 かずひと 文義
塗り箸をするりと逃げし海鼠かな     一弘 9 涼 後夢 凡天子 うつぎ よし まこと 遊子 たかし 百姓
湯殿より桶音高し今日柚湯        きづな 9 茂樹 こごみ 海幸 花茗荷 遊子 緑 なでしこ ふたば のんたん
初氷生後三日の牛ねまる         やす子 9 英 浪漫 りんご 太井 東吾 記代 はく子 よし女 ねこ
下校児の声冬の田を越えてくる      浪漫 7 大門 地球 美甫 きづな 菜々 登美子 富士桜
初霜や畦に滑りし靴の跡          公二 7 孝右 ぽめろ ななえ たく こころ 千衣 きみこ
千枚田つづらに縫うて雪山路        敦風 7 一尾 好夫 舞風 とろうち まさひろ 廣美子 紺屋
物売りの声のびやかや冬うらら      睦子 6 孝右 きょう まこと あすみ 芹菜 記代
お遊びは早口ことば寒雀         大和 6 清 ちはる 太井 菜々 舞風 英子
買い物の指に食い込む年の市       ちはる 6 清 虞洛 まさる 六郎太 幸太郎 芹菜
野菜くず散らばし暮の直売所      すずかぜ 6 涼 博子 美甫 みがじ 哲 嘉一
牡蠣鍋や外海の風響く宿         国子 5 きよし けんいち すずかぜ 百姓 洛西雀
冬耕の鼻唄声の老女かな          田力 5 緑姫 果穂 英子 敦風 富士桜
卵酒夫は正座で吹き冷まし        かのこ 5 折山 たく 初凪 登美子 のんたん
患者てふ呼び名賜る年の暮        うつぎ 5 縄文 ひなた いくお 明人 嘉一
枯芒母なる川の落暉かな         大門 4 空人 楢 水泉 はく子 洛西雀
喜寿の歳恙無く過ぎ煤払い        みがじ 4 ちはる いさお みどり 河童
寒鰤を食べて始まる海談義        地球 4 茂樹 とむら こごみ まこ
木守柿富士を抱えて紅二点         輪三 4 緑 みち女 敦風 泉
冬入日瞬きのうち山に落ち      なでしこ 4 満天 孝由 駒鳥 よし造
故郷の土の匂いし大根来る       知津子 4 まさる ゆきこ 田力 ねこ
牡蠣割り女能登に嫁して無口なり    花茗荷 4 ミチコ えれみあ 博子 みち女
きのふとは違ふ煙や庭焚火        太井 4 ひろみ 幸太郎 田力 よし女
日だまりや冬たんぽぽと雀どち      ななえ 3 折山 浪漫 ふたば
障子穴見て見ぬふりの十二月         英 3 大河原 裕子 番匠
ストーブに客が集まる山の店       舞風 3 千舟 雪割草 いさお
乙女らの冬野駆けぬく襷かな        清 3 しずを 緑姫 果穂
歩めども歩めど遠し冬灯         友榮 3 千舟 豪敏 明人
息白くぬかづいている墓前かな      富士桜 3 きよし 睦子 茶猫
毛糸編む母の温もり十二月        雪割草 3 楢 水泉 妙香 千衣
中東に討ち入り見たり春遠し        空人 3 輪三 きょう 庄一
梓川われと寒月流れ行き        よし造 2 大河原 海幸
秋ぐみの実に分け入れば母の顔     たかし 2 しずを らんく
浚渫船寒港を出て取り舵す        番匠 2 一弘 かずひと
SLの汽笛鳴らして山眠る       たか子 2 あすみ 我風
臼杵の並ぶボロ市師走かな       すずこ 2 やす子 ぽめろ
外猫に聖夜に贈る古毛布         奈緒 2 雪割草 ゆきこ
みはるかす生駒も信貴も冬麗       しずを 2 のぶお とろうち
秩父山車駆け上りたる団子坂     楢 水泉 2 後夢 良坊
冬浪の岩に砕ける飛沫かな        豪敏 2 のぶお 孝由
山茶花や楽しみ多き三分咲き       高喜 2 涼由布 しんじ
着膨れて鏡に問ひし吾が姿         美甫 2 いくお 我風
ちんまりと句座の末席小六月      ひなた 2 番匠 六郎太
賀状書く友の安否を思ひつつ       和華 2 楽楽 虞洛
青空に枝つき刺して冬日冴ゆ       愚愚 2 しんじ 泉
カイロ貼り見栄張る齢の薄着かな     孝右 1 地球
朝霜の強き色見し朝かな        廣美子 1 ひろみ
拾ひたくなりし落葉や黄の極み     ふみを 1 和華
木漏れ日に映えるもみじの鮮やかさ    虞洛 1 駒鳥
北嵐先ゆく人の声かぶり         紺屋 1 国子
財布失せ捜しあぐねし冬の空      まさひろ 1 妙香
若者の帰りたがらぬ冬の霧         茂樹 1 博隆
街の灯にマフラー外す宴のあと     ミチコ 1 輪三
家ごとのイルミネーション聖夜待つ    とむら 1 楽楽
バスを待つ女子高生の息白し      凡天子 1 国子
冬の陽や介護ベットに手を合はせ      河童 1 裕子
逃げ腰の犬の毛を刈り年用意      ひろみ 1 志乃
石蕗の花背筋正して石のわき       六郎太 1 らんく
寒鴉パンを咥えて飛び立てり       ねこ 1 知津子
襟を立て夜道を一人帰りけり        英子 1 ひなた
メモ持つてサンタクロースと買い出しに ぽめろ 1 空人
鯉跳ねる音の聞こゆる枯忍       のんたん 1 志乃
寒空に鳶悠々舞う田舎          庄一 1 涼由布
用無くも気は忙がしや年の暮れ      いさお 1 なでしこ
枯れ木より新芽生まれし散歩道      裕子 1 博隆
良きことのわずかなれども年忘       泉 1 よし
抜きすぎの襟から冷気冬座敷      みち女 1 廣美子
冬夜飲む温めミルクの膜の襞     えれみあ 1 花茗荷
山社老若こぞりて注連飾る      こすもす 1 満天

以上.


[1052] 12月15日の成績(投句者109名 選句者125名) 2003-12-16 (Tue)

分娩日牛舎に記し山眠る       やす子 15  茶猫 太井 ひろみ 泉 東吾 ゆきこ よし女 田力 のんたん うつぎ すずかぜ たか子 記代 きづな 登美子 
一病の癒ゆるてのひら寒卵     花茗荷 12 太井 凡天子 ちはる 涼由布 友榮 舞風 我風 うつぎ すずかぜ 英子 文月 かずひと
牡蠣啜る口中に海ひろごれり     紺屋 9 清 孝右 一弘 大和 ミチコ りんご ふみを こころ よし女
襖絵の松に風吹く冬の寺        舞風 9 えれみあ 満天 ひろみ 大和 敦風 国子 みち女 六郎太 文月
時雨るるや駅で待つ人駆ける人   たか子 8 ななえ 楽楽 たく 浪漫 孝由 果穂 ふたば まこと
股火鉢客待ち顔の歳の市      みがじ 8 やす子 かずとし 満天 しずを こごみ たか子 まこと 富士桜
着膨れてひねもす樟脳匂ひけり     地球 8 茂樹 けんいち 緑姫 一尾 我風 こころ 花茗荷 今日子
風邪の子にのど飴一つ母の膝     我風 8 千舟 庄一 あすみ のんたん 陽子 芹菜 ねこ 嘉一
クルスある塔の先なる冬銀河   えれみあ 8 ひなた かのこ ちはる 友榮 博子 のぶお ふみを よし造
極月の子牛の瞳澄んでをり       ねこ 7 えれみあ としあき 高喜 よし 後夢 哲 たかし
青春も義理も並べて賀状書き    洛西雀 7 こすもす 清 地球 遊子 すずこ 奈緒 敦風
野仏の雪に埋もる慈眼かな     よし造 6 牧人 輪三 和華 洛西雀 千衣 花茗荷
年ごとにほどほどになり年用意  かずひと 5 番匠 洛西雀 菜々 廣美子 遊亀
苛立ちも陽射しに溶くる霜柱      河童 5 かずとし 博子 舞風 知津子 きよし
山肌の柔らかく見ゆ冬菜畑     のんたん 5 浪漫 のぶお なでしこ 英子 みすず
頂へ落葉の道の狭まれり       志乃 5 初凪 たく はく子 好夫 かずひと
お握りを握る役目の煤払       かのこ 4 茶猫 大門 りんご 菜々
忘年の宴を好まず縄暖簾       大和 4 牧人 孝右 泉 楢 水泉
味噌買いの列賑わえる年の市    廣美子 4 かのこ まさる みがじ みすず
再会を互いに約す冬帽子      たけ坊 4 まさる 豪敏 百姓 睦子
京の旅石畳踏む冬の寺      こすもす 4 博隆 楢 水泉 あすみ 駒鳥
引揚げのころの話や日向ぼこ    ふみを 4 初凪 涼由布 たかし 今日子
落葉掃く住職風に遊ばれて      良坊 4 ななえ 茂樹 千衣 河童
義士の日や香絶え間なき泉岳寺    後夢 4 凡天子 田力 知津子 折山
白菜の採り散らかされ冬菜畑     浪漫 4 英 ぽめろ みち女 青菜
金網に休らふふくら雀かな      太井 3 きょう 百姓 果穂
富士を見て品川駅の時雨かな    けんいち 3 縄文 ひなた 一弘
灯りなき人なき故郷の師走かな     大門 3 一尾 彩里 ねこ
散紅葉仁王の前にふきだまる      記代 3 番匠 和華 廣美子
うるめ焼く単身赴任一人酒       清 3 こすもす 大門 すずこ
母を追い泣きじゃくる子の手に紅葉   文月 3 虞洛 ゆきこ 駒鳥
耐え切れず道連れに飛ぶ枯葉かな     哲 3 遊子 きよし 遊亀
通学の児童の列の白い息      富士桜 3 孝由 陽子 国子
黒瓦色深みたり冬に入る        たく 3 輪三 後夢 芹菜
ポツポツと侘助温し坂の家     六郎太 3 よし ふたば 登美子
裸木に鳩の膨らむ青邨忌      ゆきこ 3 志乃 縄文 美甫
古希過ぎて一つとなりし忘年会     一弘 3 いくお 彩里 河童
鳴砂に足跡一つ冬の海        輪三 2 よし造 富士桜
牡蠣焼きの目立つ幟や九十九島    凡天子 2 やす子 いさお
休日にポンプの唸る川普請       一尾 2 いくお 睦子
杉の山落ちそな月を支えをり   なでしこ 2 しずを 雪割草
古暦侘びしきことも歓びも      和華 2 六郎太 嘉一
新しき暦を壁に年用意         駒鳥 2 豪敏 まさひろ
ご近所の馴れ初めを聞く年忘れ    ななえ 2 虞洛 青菜
曲毛が孫と同じで冬写真       嘉一 2 ぽめろ 雪割草
火の上のやかんに呼ばる凍てし朝  みち女 2 空人 きょう
武士道を今に伝える泉岳寺      遊子 2 高喜 庄一
義士の日や峠を越えて白男波      田力 2 志乃 ミチコ
紅葉散る野末小振りの僧の塚     よし女 2 哲 好夫
里山をまるごと包む霧氷かな    雪割草 2 きみこ 公二
新海鼠クラッシックを聴きながら としあき 2 けんいち 東吾
日の短か厨に湯気の勢ひ立つ     きづな 1 記代
霜解けの畑にのぼる煙かな     たかし 1 公二
葉の落ちて黒き熟柿の残りけり      泉 1 妙香
風まとふ枯葉駈け行く切通し     好夫 1 はく子
冬紅葉夕日集めて沈黙す       陽子 1 博隆
白菜の鍋の湯気立つ夕餉かな      豪敏 1 妙香
冬すみれ子はなりたがる影の丈   とろうち 1 まさひろ
北摂の山影深し落ち葉踏む     とむら 1 裕子
子供会あるわが町の年の暮     涼由布 1 千舟
枯るるとは無駄をとること人も句も   茂樹 1 なでしこ
リボン買い庭木飾りし聖夜かな    緑風 1 いさお
泣きぬれて庭に供えし菊一輪      奈緒 1 空人
賀状書く数も少なくなりにけり    二青 1 としあき
冬麗放尿の庭師向きを変え     しずを 1 折山
老夫婦好物造り炬燵酒       まさる 1 地球
わずらわし巷の声も雪明り       愚愚 1 英
寺の庭箒目真っ新実南天       国子 1 こごみ
パソコンのご機嫌斜めも十二月    はく子 1 きづな
思い越すよしなし事も十二月      菜々 1 美甫
冬鳥や小さき一羽群れの端      空人 1 奈緒
スーパーも師走呼び込む蜜柑売り まさひろ 1 みがじ
干し大根樽より先に届きをり    楢 水泉 1 きみこ
陽を浴びつ小判散るごと大黄落     孝由 1 緑姫
咲き誇る少女二人の冬電車     きょう 1 裕子
言わざるや見ざる聞かざる賀状書く   路 1 楽楽

以上.


[1051] 12月14日の成績(投句者105名 選句者121名) 2003-12-15 (Mon)

雑巾を縫ふにはじまる年用意       大和 15  清 一弘 大門 茂樹 茶猫 かずひと 六郎太 我風 国子 やす子 こころ たけ坊 遊亀 嘉一 好夫 
終着の車内に残る冬帽子      としあき 10 ふたば 地球 えれみあ 和華 東吾 ゆきこ 記代 よし女 たかし とろうち
居酒屋の傾いている古暦        ゆきこ 10 哲 あすみ えれみあ 百姓 浪漫 六郎太 はく子 ねこ 大和 登美子
再会を願ふ余白の賀状書く       満天 10 大河原 よし 楽楽 千舟 浪漫 けんいち たか子 庄一 こころ 路
人の手に渡りし畑の冬菜かな       大門 9 縄文 太井 たく まさる 菜々 ふみを すずこ 大和 志乃
老犬の薄目するのみ寒雀      とろうち 8 清 洛西雀 としあき しずを 田力 桃香 駒鳥 ぽめろ
一行も生きし証や日記買う      ふみを 8 こすもす 海音 涼由布 二青 我風 桃香 とろうち らんく
手負ひ鳥猟夫の庭に飼はれをり    ひろみ 7 いくお 孝右 ななえ 東吾 英子 たかし 路
貝拾う影皆長く冬砂丘          空人 7 海音 大門 博子 かずひと 高喜 更紗 文月
今日よりは聖樹となる木電飾す     芹菜 7 かのこ すずかぜ 豪敏 庄一 らんく きづな 嘉一
終の日は知らねど庭の寒椿      よし造 6 縄文 ひなた たく まさる 凡天子 ふみを
天を指す大樹を軸に鷹の舞       国子 6 洛西雀 和華 ミチコ 良坊 よし女 敦風
座敷へと湯の香曳き来て牡丹鍋    よし女 6 こすもす すずかぜ いさお 牧人 初凪 河童
ときめきもドラマもなくて古暦     一弘 5 かずとし 緑姫 空人 はく子 好夫
寒空に送電線の幾何模様         英子 5 大河原 美甫 満天 舞風 河童
麦の芽の青き二寸の四囲に満つ      我風 5 美甫 しずを 泉 満天 なでしこ
ポインセチア卆寿の母の部屋に買ふ  はく子 5 かのこ 明人 一尾 緑 富士桜
藁匂う独活小屋閉じて里暮るる   かずひと 5 ななえ たか子 みち女 すずこ 果穂
月寒し墨絵に似たる木立かな      みがじ 5 海幸 孝由 妙香 いちろう のんたん
霜晴れに朝礼の声響きけり       花茗荷 5 太井 まこと けんいち 記代 田力
寒空や枝払われし大銀杏         舞風 5 まこと 雪割草 豪敏 よし造 のんたん
岬へと四輪駆動車冬怒涛        登美子 4 百姓 緑 初凪 きづな
音立てて枯れ葉ころがる吹き溜まり のんたん 4 いさお 茶猫 孝由 陽子
山裾を朝日に染めて時雨けり      たか子 4 いくお 輪三 博隆 廣美子
うたた寝のテレビを消すや風邪心地  たかし 4 泉 ゆきこ なでしこ 更紗
石蕗の花そそと汀女の歌碑ありぬ    康子 3 もとこ 高喜 果穂
残りある黒髪撫でて冬帽子        嘉一 3 よし 花茗荷 花香
いくつもの波紋広げて鳰の湖      公二 3 かずとし としあき 凡天子
山茶花のふわりと散りて喪の知らせ   文月 3 菜々 まさひろ 花香
ゴム印の文字の擦れや十二月        清 3 茂樹 明人 国子
蒼き山やまより時雨る京の町       百姓 3 きょう やす子 廣美子
冬の田や日増しに萌ゆる麦の色     地球 3 知津子 ミチコ いちろう
天心の寒月仰ぐ家路かな         博子 3 博隆 牧人 文月
寒紅をつけて句会の末席に      ちはる 2 哲 二青
瞬時笑む産湯の嬰児や冬日和       文義 2 千舟 きみこ
大根の葉にじぐざぐの家鴨かな    幸太郎 2 遊子 敦風
新築の家に無影の冬日向      えれみあ 2 あすみ 雪割草
敬称を聞かぬ同窓忘年会        一尾 2 裕子 ぽめろ
虎落笛添い寝の乳房まさぐれり      たく 2 遊子 知津子
竿先の向かうに映す冬紅葉        茂樹 2 ちはる 博子
留守淋しわざと響かす大くさめ   すずかぜ 2 妙香 空人
牡丹鍋今年もたずねし山の宿     富士桜 2 良坊 みがじ
今宵雪と電話の声の弾みおり      すずこ 2 英子 たけ坊
ペダル漕ぐ冬の田五枚過ぎにけり     緑風 2 ちはる 花茗荷
押切りに錆の浮きたる寒の雨     やす子 2 一弘 ねこ
雲すかし日矢の飛ぶなり時雨あと    よし 2 後夢 まさひろ
夜の障子庭の電飾映しけり      かのこ 1 志乃
赤信号冬蜂ミラーに止まりけり     ななえ 1 きょう
有るやうで無いもの時間年の暮れ     紺屋 1 奈緒
夜半時雨今朝の陽射しの眩しさよ     河童 1 舞風
月明かり一筋浮かぶ枯木道       のぶお 1 裕子
シャンと立つ枯れた薄に富士白き    後夢 1 富士桜
しぐれ来て同じ惣菜昨日今日      みどり 1 ひなた
紅葉や赤く染めにし時雨かな      楽楽 1 陽子
久方の叡山見ゆる冬日晴れ      まさひろ 1 もとこ
しとしとと終日(ひねもす)雨の冬籠 凡天子 1 駒鳥
裸木や怒髪天空突くごとし        哲 1 緑姫
山茶花や宿題見せ合う通学路       睦子 1 涼由布
欠礼を詫びる葉書や年の暮        二青 1 よし造
枯れ芝に置き忘れたる赤き毬       駒鳥 1 登美子
京の宿酒もてなす湯豆腐かな      あすみ 1 海幸
下駄箱の皆右へ置く年忘        田力 1 一尾
シクラメン置かれしままで蕾つけ  なでしこ 1 楽楽
縁側の欠伸の子猫日向ぼこ        豪敏 1 みち女
風巻いて掃き目を乱す落葉かな    かずとし 1 みがじ
月冴ゆる蒼天拓け雲白し       廣美子 1 ふたば
悠々と水輪たのしむ鴨つがい       果穂 1 奈緒
雨けぶる四隅残してい草植う       ねこ 1 後夢
小春日や猫一匹のゼブラゾーン     千衣 1 孝右
懐郷の如く友あり賀状書く       和華 1 きみこ
カタビラの音喧しき年の暮れ       高喜 1 輪三

以上.


[1050] 12月13日の成績(投句者114名 選句者121名) 2003-12-14 (Sun)

大根引く土の温もりつけしまま      あすみ 18  公二 縄文 まこと 哲 明人 かのこ 満天 涼 茂樹 花茗荷 たかし 洛西雀 はく子 我風 ねこ 今日子 とろうち りんご 
瀬戸の海沖に張り出す牡蠣筏      まこと 10 たけ坊 ひろみ かのこ えれみあ 後夢 河童 やす子 国子 たか子 きみこ
冬紅葉一歩一景母の旅           我風 9 文義 明人 まさる 地球 豪敏 田力 好夫 よし造 良坊
男らは焚火を囲む村の葬         折山 8 たけ坊 志乃 まこと 睦子 好夫 たか子 空人 きみこ
猫膝に老婆の欠伸日向ぼこ        大和 7 いさお こごみ 富士桜 孝由 こすもす 一尾 のんたん
片時雨托鉢の法衣うす湿り        国子 7 みどり こごみ よし ねこ 茶猫 とろうち 康子
短日や菜園の畝途切れをり         豪敏 7 志乃 浪漫 茂樹 田力 しんじ 記代 千衣
一喝に一声残し寒鴉           茂樹 7 ちはる 一弘 博隆 いちろう うつぎ 嘉一 登美子
湖北抜け越前へ来て時雨けり       文義 7 ひなた 哲 たく すずこ 芹菜 大河原 英子
焼芋や噂ばなしも頬ばりて        ふみを 6 高喜 ちはる 凡天子 涼由布 緑姫 はく子
眠る子に湯気立つ音のあるばかり   とろうち 6 太井 縄文 しずを たく 二青 孝由
門前に土鈴ひと鳴り冬日和        好夫 5 ひろみ 果穂 すずこ のぶお のんたん
色褪せし母の函迫一葉忌         良坊 5 ななえ すずかぜ 菜々 あすみ 記代
霜除けの藁に雀の毬ふたつ      すずかぜ 5 ゆきこ きょう 果穂 輪三 茶猫
冬の夕影絵となりし五重塔        博子 5 かずとし もとこ 駒鳥 みがじ なでしこ
裏木戸の壊れたままに北の吹く      遊子 5 廣美子 睦子 しんじ 六郎太 きづな
門川に大根洗う太き腕         まさる 5 ふみを みち女 やす子 かずひと りんご
定年日帰る我が家に寒椿         博隆 4 かずとし 富士桜 六郎太 大河原
夕月の懸りし杜や鵙高音         浪漫 4 もとこ すずかぜ 初凪 芹菜
駅頭の手袋を脱ぐ別れかな       よし女 4 大門 泉 青菜 洛西雀
冬天の青深めたる白鷺城        うつぎ 4 太井 後夢 良坊 きづな
粕汁や湯気の向かふの下戸も笑み      河童 4 まさひろ 牧人 みち女 紺屋
古希迎へ五体労はる柚子湯かな    かずひと 4 涼由布 大和 知津子 こすもす
初孫や時雨に虹の夢かかる       洛西雀 4 牧人 文月 遊子 かずひと
食細き娘気づかふ寒卵            泉 3 美甫 まさる よし
うらぶれし庭を彩る実千両       もとこ 3 輪三 河童 妙香
冬ぬくし手足をこする蠅もいて     なでしこ 3 ぽめろ 庄一 康子
湯豆腐やたっぷり仕立て下戸二人    かのこ 3 満天 涼 泉
庭の隅犬を葬り冬の雨         六郎太 3 ゆきこ 大和 裕子
冬ざれや河原に残る泡立ちそう     ななえ 3 浪漫 青菜 千衣
古人らの墨跡に酔ふ冬館        たけ坊 3 みどり 裕子 文月
白熱の議論一服蜜柑かな          一弘 3 文義 地球 緑
あれこれと意見合わずや冬菜漬け      よし 3 ふみを 緑姫 嘉一
寒星や洗濯物の取り忘れ         すずこ 3 ななえ 妙香 よし造
軍艦の闇深まりし冬の海         凡天子 3 しずを 一弘 国子
ぎらぎらとしてたあの頃古日記     涼由布 3 としあき 我風 登美子
モノクロの映画湯冷めを誘いけり    こすもす 2 孝右 うつぎ
落葉掃きまるまる毛虫転がりて       緑風 2 ぽめろ 博子
独り居の咳こぼす声返事かな      ミチコ 2 美甫 なでしこ
冬の立山撮りつづけ入選す         地球 2 ミチコ たかし
掻き寄せるほどにふんわり敷松葉     たく 2 のぶお 緑
寄せ鍋や家族揃って湯気の中       駒鳥 2 和華 いちろう
凍て空に老犬静かに眼を閉ざし      文月 2 和華 知津子
悴みて路地行く角の屋台酒        舞風 2 まさひろ 二青
大根煮て舌やくほどの寒さかな    かずとし 2 凡天子 遊子
古釜の鉢に焔や寒椿          幸太郎 2 廣美子 博隆
時雨るゝやしわがれ声のせりの市    花茗荷 2 公二 舞風
揺れもせず白煙届く冬の空        孝由 2 博子 ふたば
垣根よりすくと顔だす冬薔薇       満天 2 庄一 楽楽
雪止みて急に淋しくなりにけり      岩正 2 きょう 空人
人の句を素直に読める冬日差し     ちはる 2 楽楽 花茗荷
幾たびの「東京物語」冬の夜       嘉一 2 舞風 今日子
どんよりと雲写しおり冬の河        高喜 2 東吾 菜々
雨三日嵩の落葉に足とらる         菜々 1 あすみ
ケーキ屋の仕入れの箱の冬苺      えれみあ 1 一尾
はぜ釣りや夕日の中に浮き落とす    よし造 1 孝右
砂浜にずらりと並ぶ掛大根        康子 1 清
雲の間に黄金に凍てる冬夕焼      こごみ 1 百姓
昼間見る電飾うつろ冬うらら      廣美子 1 ひなた
ゼロ歳の孫共にいる年忘れ      けんいち 1 えれみあ
フラメンコのファルダの裾や冬銀河    ひろみ 1 ミチコ
街騒を柩と走る師走かな          敦風 1 初凪
水仙の凛と咲きたり割れ器        空人 1 みがじ
雪の朝早や餌台に鳥の声        みがじ 1 清
風水の椅子の黄色よ冬麗        ひなた 1 東吾
掃き溜めの落葉探りて群雀          清 1 駒鳥
冬ざれる海ポケットに赤ワイン    としあき 1 大門
大橋の灯りのけむる夕時雨       たか子 1 英子
電球の鈍き光や飾売            公二 1 豪敏
山茶花の明かりを点す垣根かな      知津子 1 ふたば
シクラメン競いて咲けり楚々として     玉虫 1 としあき
夕浜辺あしあと消して冬の波        和華 1 百姓
年の市きよろきよろする子の手を引いて ぽめろ 1 いさお
賀状書く絵手紙風に大き猿        ゆきこ 1 紺屋
誰彼も見上げて過ぐる帰り花       芹菜 1 高喜

以上.


[1049] 12月12日の成績(投句者116名 選句者122名) 2003-12-13 (Sat)

石庭の砂紋みだれず冬の寺       満天 14  けんいち えれみあ よし 東吾 敦風 豪敏 はく子 きづな 芹菜 登志子 駒鳥 康子 みすず 洛西雀 
冬耕の土黒々と砕かれず       たく 13 輪三 浪漫 としあき 番匠 ちはる まこと 昌洋 ふみを 一尾 こころ ななえ 桃香 海音
身の丈の余生を送る年用意        路 13 えれみあ よし 涼由布 たく 泉 花茗荷 あすみ たかし なでしこ 大和 ぽめろ 英子 紺屋
着膨れて籤に夢買ふ列につく     国子 12 清 大門 かずとし 一弘 みち女 はく子 花茗荷 文義 かずひと ななえ ぽめろ 登美子
大年や母の手順の常のごと     ふみを 10 我風 文義 かずひと よし造 うつぎ たかし まさる 国子 茶猫 海音
歳晩や細き雨降る貯木場       ねこ 8 公二 縄文 やす子 太井 志乃 高喜 記代 文月
着ぶくれの売り子の声や朝の市     一弘 7 千舟 豪敏 好夫 ふみを すずかぜ 康子 紺屋
竹馬や教師見下ろす餓鬼大将      茂樹 7 美甫 孝由 うつぎ なでしこ 大和 りんご ひなた
絶版の俳書探して暮の市        清 7 やす子 かずとし 知津子 すずかぜ すずこ 河童 嘉一
ほろ酔ひの目に美しき寒の月      大和 7 たぬ 薄明 千衣 裕子 こごみ 雪割草 富士桜
寺町にあなご焼く香や冬の雨    やす子 6 もとこ いさお よし女 志乃 雪割草 舞風
刻打たぬ柱時計や冬障子     えれみあ 5 大門 太井 きょう 和華 ねこ
散歩道枯葉に追われ追い越され    遊子 5 薄明 楽楽 菜々 みがじ 舞風
寒雀ふくれて軒の狭くなり     よし造 5 番匠 ねこ 廣美子 まさひろ 洛西雀
旅に寝て娘と語り合う夜長かな    駒鳥 5 まこと みち女 裕子 田力 まさる
嬰を抱く至福の小春授かりぬ     文義 5 こすもす かのこ りんご きみこ 緑
道祖神夫婦でおわす冬うらら     舞風 5 ひなた 登美子 桃香 富士桜 緑
じゃが芋のほっこり煮えておでん鍋 はく子 4 のぶお いさお 果穂 満天
看取らるる母故郷や枇杷の花    きづな 4 千衣 たけ坊 孝右 果穂
寒椿散りて浄土となりにけり      哲 3 英 初凪 河童
飾られし聖樹は街のオブジェめく かずひと 3 たけ坊 更紗 きみこ
寒禽や天守の空を欲しいまま    うつぎ 3 凡天子 いくお みすず
振り返りふりかへり見る紅葉山     志乃 3 初凪 廣美子 哲
湯豆腐やこの娘もやがて嫁ぎたる   公二 3 清 すずこ とろうち
枯れ木立赤い帽子の車椅子     すずこ 3 けんいち きょう 涼由布
妻眠るおまえの山も綿帽子      愚愚 3 虞洛 知津子 折山
冬ぼたん姉に貰いし姫鏡台     ちはる 3 我風 よし造 国子
絢爛とモデルハウスに聖樹かな    かのこ 3 孝由 菜々 きづな
冬ざれや電池の切れし掛時計    ななえ 3 公二 美甫 あすみ
はぢらひの目で犬かがむ霜の道    太井 2 しずを 東吾
年わすれ誰やこんなに飲ましたん   ぽめろ 2 縄文 空人
寒月に向かひ合ひつつ峠道       大門 2 もとこ 英子
水鳥の揃うて目指す大伽藍      敦風 2 かのこ とろうち
裸木のシルエット濃く茜空      廣美子 2 玉虫 満天
遊びたや藪柑子実を赤く染め     たかし 2 ちはる 茶猫
出し抜けに托鉢の声師走来る   とろうち 2 凡天子 空人
氷雨降る小さき傘や肩と肩     まさひろ 2 たぬ こごみ
夕映えや鴉群れくる冬木立    けんいち 2 博隆 敦風
夜勤終ゑ炬燵寝の夫動かざる     知津子 2 しずを 泉
独り居も味わい深き冬篭り      たか子 2 きよし 楽楽
コンビニの灯の煌々と「おでんあり」 紺屋 2 六郎太 嘉一
凍雲の重く自転車漕ぎにけり      更紗 2 よし女 たか子
子は遠し木の実に靴をすべらせて   康子 2 博子 ミチコ
逝く式は施設の時代吾亦紅      庄一 2 ミチコ 後夢
一つづつ夕日照らすや柿すだれ    まさる 2 輪三 のぶお
足長のワイングラスに師走の灯   よし女 2 玉虫 ゆきこ
冬鷺や区画整理の杭打たる     ひなた 2 博子 たか子
冬鴎干潟に群れて声もなし       よし 2 好夫 哲
冬の田や日増しに萌ゆる麦芽かな    地球 2 こすもす 孝右
母一人風邪の子を抱く夜更けかな     泉 1 遊子
石塀を覆い尽くして蔦紅葉       果穂 1 虞洛
善男善女頬ふくらます大根炊き    洛西雀 1 折山
屋台村寒燈またたき水餃子     みち女 1 文月
欠礼の友のはがきや雪蛍      すずかぜ 1 更紗
枯野原朱の鳥居より発展す      好夫 1 浪漫
終日を読書に耽る年の暮        二青 1 妙香
雪止みぬ見あぐる空や凍る月    みがじ 1 きよし
枇杷咲くやジグザグ道の急勾配    菜々 1 和華
山寺の落葉の雨の小径かな     のぶお 1 妙香
大英博しのばず池も鴨群れて      彩里 1 後夢
冬晴れや再出発の初出社       富士桜 1 高喜
検診を待つ間の長し襟を立つ      英子 1 一尾
捨てられし塵新しき枯野路     凡天子 1 芹菜
山茶花に老残みたり色あせぬ     後夢 1 まさひろ
市に入り賑わう人や師走かな     海幸 1 みがじ
浮浪者のよろよろ行けり笹鳴けり   まや 1 千舟
新海苔をほおばる吾子の笑顔かな    薄明 1 たく
冬めくや音聞き澄ます風の音     きよこ 1 六郎太
街角はクリスマスソング交差点   雪割草 1 としあき
鉄鉢もゴスペルも行く十二月     番匠 1 いくお
芝枯れて冬の真中の薄日かな    いさお 1 博隆
湯気の中茶瓶の蓋の鳴り止まず   ミチコ 1 遊子
操車場の電車灯りて日の短か     浪漫 1 記代
戸隠のとんがり白く他を圧す       英 1 昌洋
山荘のテラスの食事紅葉散る      我風 1 駒鳥
公園のベンチ空きなし寒すずめ    まこと 1 一弘
西の空五色に染めて寒夕焼     ゆきこ 1 登志子
隙間風ろくろに壺立ち上がる      良坊 1 田力
きらきらと枯葉飛び来る山の音    昌洋 1 こころ
冬朝日翁と犬の遠見かな      涼由布 1 英
惜別の永久の別れや冬の空      輪三 1 ゆきこ

以上.


[1048] 12月11日の成績(投句者110名 選句者127名) 2003-12-12 (Fri)

動かざる桶の海鼠に糶の声      よし女 13  縄文 もとこ 初凪 菜々 のぶお 花茗荷 ふみを 今日子 満天 大和 うつぎ きづな かずひと 
初鰤の船団岬廻りこむ        たかし 12 涼 ひろみ 太井 千衣 のぶお 英子 今日子 よし女 えれみあ 幸太郎 一弘 きづな
マヌカンの目深かにかぶる冬帽子    和華 10 縄文 東吾 みち女 文義 良坊 国子 きみこ 孝由 大門 みすず
水仙や虚子の句碑まで坂二つ    ふみを 9 英 番匠 初凪 きよし すずかぜ たく 幸太郎 ねこ とろうち
冬海の朝日まとひて戻る船       大門 9 かのこ ミチコ いさお 田力 まさひろ 彩里 こごみ 舞風 河童
ねんごろに母の髪切る縁小春      睦子 8 豪敏 康子 海音 りんご 我風 こころ なでしこ やす子
馴れ初めは足触れた日の置炬燵    大和 8 こすもす 孝右 泉 花茗荷 折山 田力 後夢 かずひと
眠り猫くすぐる笹竹煤払ひ       我風 8 雪割草 しずを 輪三 六郎太 なでしこ はく子 まさひろ うつぎ
冬日さし国宝展の菩薩像       登志子 8 かずとし 玉虫 凡天子 ちはる みち女 路 みがじ しんじ
裏庭の一軒分の掛大根        ゆうこ 7 英 かのこ 明人 路 ななえ 好夫 登美子
居酒屋の親父ふるまふ鰤大根      紺屋 7 清 もとこ いさお 知津子 一尾 良坊 とろうち
頬被り取りて駅への道教へ      一弘 7 千舟 ちはる 涼由布 ぽめろ 遊子 すずこ たかし
失明の頬撫ぜ過ぎる冬の風       高喜 6 薄明 ミチコ きょう 菜々 あすみ すずこ
産直を持ち寄る里の忘年会      孝右 6 虞洛 いくお まさる きみこ 富士桜 廣美子
牡蠣打ちの数を競ひて日暮かな      泉 6 孝右 太井 浪漫 ぽめろ 大和 桃香
冬シャツを一枚多く父の旅      ちはる 6 まこと 英子 まさる あすみ えれみあ よし造
パン抱え少女目深に冬帽子     よし造 5 一尾 ゆきこ たく 一弘 ねこ
老翁の一人住まいや石蕗の花     豪敏 5 茂樹 芹菜 和華 輪三 文月
新藁に頬並べいる牧舎かな      きよし 5 庄一 果穂 よし造 公二 河童
冬すみれ会ひたき人に会へぬまま   ゆきこ 4 番匠 よし ふみを 大河原
木枯の夜は珈琲濃く入れて      公二 4 涼 浪漫 はく子 舞風
まほろなる大和三山冬日和      たく 4 こすもす 虞洛 たか子 ゆきこ
泣き砂の一人で聴くや冬の浜     知津子 4 よし 千衣 後夢 大門
五分粥をすすりて外は雪催     花茗荷 4 しずを ひろみ みすず 大河原
八十路過ぎ一人句ひねる夜寒かな    駒鳥 4 空人 楽楽 妙香 嘉一
冬晴れやお国自慢の薬売り    とろうち 4 泉 よし女 みがじ 桃香
吹き溜まる落ち葉に遊ぶ犬2匹    青菜 4 清 かずとし 裕子 文月
煤払ひ了へて佛座の黒光り    えれみあ 4 豪敏 陽子 果穂 哲
広告が気忙さ煽る師走かな    なでしこ 3 空人 茂樹 すずかぜ
一葉の揺れを残して朴落葉      茂樹 3 きよし ななえ 好夫
水底に蒼天の色浮寝鳥        芹菜 3 陽子 孝由 緑
冬の朝つぶての如き鳥の影    かずとし 3 りんご 和華 庄一
風冴えて薄化粧する蜂屋柿       遊子 2 高喜 廣美子
冬うららスローライフの老夫妻    まさる 2 明人 凡天子
初暦少し斜めに掛けてあり       ねこ 2 雪割草 東吾
落葉して一木まるごと鳥の籠      太井 2 緑姫 きょう
今朝の冬窓際の陽のありがたさ     英子 2 博隆 彩里
旅愁ふと車窓にうつる吊し柿      康子 2 我風 駒鳥
葉牡丹を白二赤二と植えにけり    廣美子 2 薄明 哲
第九の響きに酔いし師走かな     凡天子 2 知津子 裕子
砂利音に行きて御苑の冬日和     はく子 2 芹菜 満天
師走の田我が物顔の見慣れぬ鳥    妙香 2 きよこ 海幸
置炬燵懐かしきスター小津映画  かずひと 2 たか子 文義
赤鉛筆拾ひて廊下寒き朝       嘉一 2 けんいち ひなた
蒼空に鳶の輪を繰る冬木立     たか子 2 志乃 てるこ
山茶花や垣根に紅き裾模様    けんいち 2 きよこ 玉虫
押し合って凹ましあって蜜柑成る   しずを 2 こころ 公二
道落葉ふまれふまれてすり切れて   きょう 2 てるこ 駒鳥
玉堂の絵の優しさや冬霞み      果穂 1 いくお
枯蓮や日に日に影の小さくして   登美子 1 国子
ふと空を見ると輝く冬の月      楽楽 1 妙香
冬晴れのすじ雲追いつ歩を速め    海幸 1 千舟
遠山のくっきり現る冬隣        孝由 1 緑
寒月の海渡りゆくも涅槃かな     まこ 1 洛西雀
独り言つ馬油すりこむ皹踵      みどり 1 まこと
十二月軍艦マーチ流す店        田力 1 やす子
おとがいに風のぶつかる師走かな   折山 1 登美子
シクラメン冬の気配の潔さ      玉虫 1 こごみ
暖かきダウン着て見る夜の町      たぬ 1 六郎太
陽だまりのもみじに群がるカメラマン 虞洛 1 海幸
手を挙げて挨拶交す冬ぬくし     一尾 1 ひなた
家々で聖夜電飾競ひ合ひ       河童 1 嘉一
一人酒家族の不在これも好し      地球 1 博隆  
勤めやめ届く歳暮に感激し       後夢 1 楽楽
明けきらぬ冬田に真直ぐ道ありて  洛西雀 1 たかし
水仙に眉間の皺の緩みけり      涼由布 1 緑姫
古暦○の印の己かな        幸太郎 1 海音
まなぶたを冬満月のひかり透く      清 1 折山
ひたすらに無口にさせる冬茜    こごみ 1 洛西雀
七堂伽藍落葉の雨に烟りたり     のぶお 1 富士桜
冬帽子今年最後の枯葉掃く     みち女 1 康子
雨戸あけ真っ先にみる吊るし柿     満天 1 涼由布
眠られぬ夜をいやます虎落笛     文月 1 高喜
開け閉ての障子の軋み鄙の宿     千舟 1 遊子
冬の雨叙勲家族に降りやまず     昌洋 1 けんいち
鳥籠で飼はれてしまふ兎かな     ひろみ 1 志乃
足とめる一叢さくや冬菫        よし 1 しんじ

以上.


[1047] 12月10日の成績(投句者118名 選句者121名) 2003-12-11 (Thu)

鱈汁を囲む番屋のコップ酒       花茗荷 18  やす子 えれみあ かのこ 初凪 もとこ 涼由布 たか子 ゆきこ すずかぜ みどり 国子 こごみ みち女 空人 うつぎ 哲 ねこ 河童 
細りつつ色を増しゆく吊るし柿     はく子 15 虞洛 玉虫 泉 りんご よし 紺屋 大和 満天 幸太郎 しんじ ななえ 陽子 芹菜 我風 ゆうこ
結願寺まで茶の花のつづら折     たかし 11 縄文 美甫 明人 初凪 すずかぜ こころ 満天 とろうち 登美子 今日子 舞風
花柄の表紙をえらび日記買ふ      満天 10 涼 太井 菜々 浪漫 路 ふみを きづな はく子 かずひと 今日子
浜風や旬の鮟鱇吊し切り         河童 8 一弘 ちはる 知津子 高喜 こごみ みち女 たかし 果穂
月連れて曲がる街角寒椿       よし造 8 博子 孝右 えれみあ きょう 駒鳥 芹菜 舞風 登志子
頬かむりして畑打つや昼の月      記代 7 良坊 凡天子 豪敏 かのこ ななえ かずひと らんく
月満ちて冴えわたりゆく相模灘     まこ 7 凡天子 まこと ひろみ 庄一 雪割草 のぶお 遊子
アルプスの白い稜線冬を告げ     こごみ 7 好夫 ちはる 路 海幸 きょう 後夢 文月
空調にかろく吹かるる古暦        国子 6 涼 番匠 たく よし 孝由 英子
呼びに来し妻としばらく冬の月      太井 6 番匠 こすもす 千舟 みどり 国子 富士桜
文庫本手にうたた寝の日向ぼこ     大和 6 楽楽 睦子 たか子 孝由 富士桜 康子
書を閉じて背伸びして見る冬茜      地球 6 虞洛 玉虫 ゆきこ まこ 水季 なでしこ
売り家の白い立て札枇杷の花    としあき 6 清 大門 田力 文月 ねこ 康子
一日の仕事終はりて蜜柑篭      とろうち 5 公二 まさる 一尾 まこ ゆうこ
出稼ぎの訛飛び交ふロビーかな     ひなた 5 こすもす 花茗荷 高喜 みがじ 果穂
柚子風呂で句を詠いつつ長湯せり    知津子 4 楽楽 海幸 まさひろ 空人
護摩の火に穢れを払ふ師走かな       清 4 豪敏 まこと まさる 青菜
餅花の妙なる重み枝垂れ咲き      ゆうこ 4 良坊 知津子 雪割草 河童
くぼみにはくぼみあるまま薄原   けんいち 4 たく ひろみ 千舟 折山
冬ざれや更地となりし材木屋     やす子 4 としあき よし造 よし女 青菜
かじかみて生を知りたる墓掃除     空人 3 緑姫 妙香 折山
冬座敷間を置き座る初の人      ミチコ 3 ひなた けんいち 英子
冬薔薇ふと立ち止まる白き杖      ちはる 3 としあき 一弘 六郎太
枯菊のままに一鉢置かれをり      豪敏 3 よし造 幸太郎 とろうち
吹雪く日や村里ともに眠る山    なでしこ 3 かずとし 遊子 水季
我が影の小粒なりしや冬菫       千衣 3 清 英 浪漫
冬滝の音聴いてをり多宝塔      ななえ 3 大和 なでしこ 陽子
公園に犬の芸見る冬日和       ゆきこ 3 やす子 睦子 ふみを
喪の家の裏口開きぬ灯油売り       茶猫 3 英 美甫 六郎太
永別や好みのマフラーそっとかけ     美甫 3 公二 泉 しずを
夕暮にのみこまれたる返り花      志乃 2 ぽめろ はく子
枯蓮や雨にかそけし音となる     たか子 2 茂樹 和華
硝子戸に夕日さしこむ漱石忌     まこと 2 東吾 田力
鎮魂の冬の夜照らすルミナリエ     嘉一 2 大門 緑
葉牡丹を好みに入れる齢かな       英子 2 きづな 哲
掛時計こつこつ鳴つて冬ざるる      折山 2 かずとし 東吾
冬ざれの沼より翔ちし鴨二つ      昌洋 2 和華 彩里
銀杏散る朝日を浴びて音たてて    六郎太 2 菜々 駒鳥
陽が落ちて夫婦で囲む湯気の鍋      文月 2 緑姫 みがじ
冬の田や鴉ほつほつ踊りだし     登美子 2 まさひろ 洛西雀
あの山の向こうの山に冬日照る    涼由布 2 のぶお しずを
鴉群れ霜白金の中洲田に      えれみあ 2 ミチコ けんいち
冬帽子歩き仲間の集合す       ふみを 2 孝右 こころ
山茶花の垣根の続く旧家かな      もとこ 1 あすみ
とめどなき雪や濁世の嗚咽かな    かずとし 1 緑
陸奥おろし月に口笛吹いている    すずかぜ 1 彩里
セキレイの一年振りのタキシ−ド    奈緒 1 我風
正座して冷たき蓙に講師待つ       一尾 1 登志子
空仰ぎ一日占う師走かな         よし 1 ひなた
池の鴨もぐりて水尾Vサイン    かずひと 1 花茗荷
短日や我が家に着くも明かりなく   みち女 1 嘉一
煤籠りして梵妻の長電話        一弘 1 紺屋
傘借りし和菓子屋にあり枇杷の花  こすもす 1 嘉一
コツコツと遊ぶ群れ鶏干大根       孝由 1 うつぎ
枯菊焚く書の反故句反故と継ぎ足して うつぎ 1 よし女
雪吊の縄を見て樹を見失ふ       たく 1 縄文
寝足りたる朝の眼鏡の冷たさや    かのこ 1 洛西雀
時雨るるや戸外の音の途絶えける    青菜 1 妙香
生涯を雪囲い無く暮らせしを       二青 1 明人
北吹くや窯の炎に眼の光        良坊 1 茂樹
歳の市雑事おわりて茶の美味し     果穂 1 ぽめろ
枯木山水ほそぼそと流れをり      茂樹 1 太井
急げとや婆のでしゃばる十二月    凡天子 1 登美子
短日や飯場の明かり川照らす      ねこ 1 一尾
伊予の国出ずれば広し讃岐の野      舞風 1 庄一
浮寝鳥波のひと山越えにけり     ひろみ 1 りんご
着ぶくれて背中丸める風の街       泉 1 好夫
薔薇ジャムを紅茶に師走のひと刻を   よし女 1 裕子
冬木立梢の中に飛機の影         輪三 1 博子
こはるびに車上にまどろむ猫二匹   ミチコ 1 しんじ
店頭に光りの世界師走かな      あすみ 1 裕子
片時雨本堂暗く法話聴く        まさる 1 あすみ
発進す車窓の霜の解けぬ間に      緑風 1 ミチコ
常磐木に吹く風冬を奏でをり      和華 1 もとこ
枇杷の花山にはりつく家家に      菜々 1 後夢
冬山路下校の子らに暮早む        大門 1 たかし
葉を落とし草木再生春を待つ     いさお 1 らんく

以上.


[1046] 12月9日の成績(投句者118名 選句者135名) 2003-12-10 (Wed)

指貫のままにだいこの煮え具合    かのこ 16  縄文 やす子 太井 千舟 一弘 果穂 ぽめろ いなみの 初凪 泉 一尾 明人 かずひと 英子 桃香 まこ 
蕎麦掻きや六文銭の旗印        好夫 10 輪三 太井 たか子 哲 大和 よし女 みどり 文月 登美子 桃香
小春日や信号を待つ盲導犬      孝由 10 ななえ 茂樹 和華 緑姫 路 あすみ 記代 千衣 折山 嘉一
短日や昨日と同じ人に会う     さくら 9 としあき みずね 浪漫 まこと 英子 路 我風 洛西雀 杉菜
鴨の水尾波のひとつとなりにけり  ひろみ 8 菜々 海音 はく子 孝由 志乃 のぶお たかし 記代
虎落笛漁り火遠く浮びけり       泉 7 二青 もとこ 我風 陽子 とろうち 知津子 ゆうこ
雪のせて貨車過ぎゆけり駅灯火   えれみあ 7 茂樹 こごみ ミチコ 満天 ふたば まさひろ ゆうこ
友病みて少年となる冬帽子      番匠 7 清 哲 空人 裕子 たく よし造 ねこ
あのあたり富士があるはず初時雨    青菜 7 清 博隆 いくお みがじ さくら ゆきこ 今日子
日直の子の掛け声で煤払ひ      我風 6 茶猫 ななえ かのこ ちはる ひろみ ねこ
寒椿人目忍んで紅を引く       遊子 6 輪三 博隆 凡天子 芹菜 しんじ 康子
駅裏の裸電球おでん酒       たか子 6 としあき 朝寝 ふたば きよし 舞風 きみこ
満月や路地行く我の影冴える      舞風 6 いさお 昌洋 かずとし 遊子 さくら 駒鳥
手料理の並ぶ女の忘年会       ゆきこ 6 孝右 やす子 はく子 かずひと 良坊 好夫
十二月八日うつ伏し指圧受く    たかし 6 ひなた 庄一 志乃 大門 杉菜 折山
敷いちょう黒猫一歩朝を踏む     よし造 5 英 よし 玉虫 しずを 涼由布
喪の明けし午後の静けさ笹なきぬ  みずね 5 ミチコ みすず らんく 廣美子 千衣
針先に踊る小鯵や瀬戸の秋       たく 5 こすもす ぽめろ まこと 高喜 六郎太
冬帽のふたつ並んで石畳       はるを 5 えれみあ 雪割草 かずとし たかし とろうち
牧閉ざし風花の舞限りなし     みち女 5 花茗荷 みすず なでしこ よし造 河童
高みより鳥やすやすと冬菜畑      太井 5 茶猫 ひなた 浪漫 涼由布 こころ
冬の月目立ちたがりて雲払う   なでしこ 4 楽楽 朝寝 凡天子 しんじ
咳払ひ下町がんと守り抜く      良坊 4 英 花茗荷 満天 登美子
紅ひいて女になりぬ冬薔薇    とろうち 4 涼 大和 すずかぜ ふみを
北吹くや新入り大工槌の音      豪敏 4 番匠 みづき のぶお 国子
あるじなき庭の片隅石蕗あかり    満天 3 かのこ 明人 緑
枯薄群れてありても寂しかり      英子 3 海幸 みどり 康子
霜の田や稜線どおり解けにけり     緑姫 3 一尾 海音 いくお
着ぶくれの嬰の眠りやまるまると   一弘 3 こごみ 奈緒 なでしこ
読経の法衣にとまる冬の蝶     しずを 3 豪敏 和華 妙香
冬の蜂眠るがごとく戸袋に      いくお 3 富士桜 昌洋 遊子
封切れば指先伝う里の冬        空人 3 彩里 みち女 舞風
熱燗に命温めて余生なほ       紺屋 3 縄文 緑姫 洛西雀
朝市の冬菜買い込み帰路遠し     洛西雀 3 彩里 睦子 きよし
碁会所は老の溜まり場年の暮     大和 3 千舟 たか子 後夢
照りわたる冬の満月見上げたり     妙香 3 みずね 庄一 いさお
煤払僧の身支度簡素なり       雪割草 3 まさる あすみ きづな
冬雲の山端に一とつ尼の寺     幸太郎 3 えれみあ 田力 廣美子
地歌舞伎のおひねり埋まる冬舞台   こごみ 3 泉 良坊 まこ
お百度の半ばなりけり落葉踏む    登美子 3 美甫 いなみの ひろみ
はり窓に白き絵地図や霜の朝    すずかぜ 2 うつぎ みち女
萌え出でた冬芽の彩に励まされ    和華 2 みづき 空人
板の間の艶に映ゆるや炉の焔     ふみを 2 こすもす 好夫
冬木立ビルのガラスに夕日燃え    康子 2 孝由 駒鳥
大雪や月と二人の通夜帰り     もとこ 2 よし女 文月
北窓を塞ぎ聞き入る風の音       駒鳥 2 まさる 田力
北風や子の一列に正門へ      やす子 2 こころ すずかぜ
マスクして隣の犬に吠えらるる    国子 2 初凪 睦子
白菊を活ける身ごもの未亡人      路 2 果穂 六郎太
山茶花や質屋の壁の夕日影       茶猫 2 もとこ 国子
老犬を供に散歩や冬帽子       いさお 2 豪敏 みがじ
寒々とイルミネーション基地の街   凡天子 2 うつぎ きみこ
予期したり訃報の電話蜜柑剥く   ミチコ 2 美甫 らんく
冬木立影の林となっており       田力 2 けんいち ふみを
冬の暮灯して今日も恙なく     よし女 2 芹菜 きづな
明けやらぬ西の寒月雲照らし    ぽめろ 2 二青 河童
三度目の二十歳となりて冬隣     嘉一 2 裕子 緑
冬に入る夜のしじまに紡ぐ音   かずひと 1 ゆきこ
外車駆る僧侶は富めし年の暮れ    高喜 1 しずを
大椿大きくさわぐ北風に       きょう 1 ちはる
一年の感謝を捧ぐ歳の暮       二青 1 楽楽
バスの旅車窓に迫るもみじ峡     あすみ 1 富士桜
病む犬の餌の湯気見す霜の夜    うつぎ 1 雪割草
冬ざれの野をさまよえる蝶の影    文月 1 知津子
水鳥の群呼ぶ声のうらがなし      清 1 陽子
冬麗や鴉二羽連れ二羽の声      まや 1 今日子
神戸より船の凩荒びけり       海音 1 けんいち
唐辛子振る手に冬宿りける       英 1 海幸
ほとばしるカリヨンの音師走の灯   大門 1 番匠
泡立草すすきと同じ色に枯れ      地球 1 嘉一
幼子の手袋残しベンチかな       八軒 1 虞洛
枯れ枝の梢にのこる柿ひとつ   かずとし 1 玉虫
ふと見れば畝に麦の芽並びをり   涼由布 1 たく
喪章付け黙祷捧げラガーかな    ひなた 1 高喜
雨がちの空にまぎるる枇杷の花     菜々 1 妙香
風寒しくつきり見える秩父の嶺   まこと 1 菜々
ジャンボ機の背なを溢るる冬日影    敦風 1 よし
寺巡り心洗わる紅葉狩        玉虫 1 虞洛
鬱もまた楽しきものや漱石忌   けんいち 1 大門
ワイナリー試飲もならず時雨来る   よし 1 涼
水滴るる錆びたる滑車古き井戸    みどり 1 まさひろ
街路樹の悲鳴聞こえし寒波かな   廣美子 1 孝右
木枯しの訪ひて呼鈴鳴らしけり    ゆうこ 1 一弘
日向ぼこ猫もいっしょの日よりかな 富士桜 1 奈緒
飛び去りし小鳥の後や残り柿      河童 1 後夢

以上.


[1045] 12月8日の成績(投句者108名 選句者128名) 2003-12-09 (Tue)

父の印残る蔵書や漱石忌       ふみを 16  公二 清 こすもす 番匠 やす子 ねこ 泉 まこと 和華 あすみ 紺屋 大和 嘉一 登美子 きづな 康子 
銀杏散るビルの狭間の鬼瓦       清 14 縄文 一尾 よし けんいち まさる 菜々 みずね 富士桜 凡天子 よし造 文月 みち女 きづな 哲
歳の市荷物分け合う老夫婦     さくら 13 ななえ 輪三 こごみ 豪敏 まさる 知津子 うつぎ 高喜 二青 りんご いくお いさお よし造
ジーパンの住職励む煤払ひ     一弘  12 かのこ 初凪 千衣 ぽめろ さくら 富士桜 我風 良坊 河童 国子 ゆうこ 折山
冬耕の鍬の先まで日の当たり     ねこ 10 一弘 けんいち えれみあ ひろみ 茶凡 まこ いさお 洛西雀 陽子 緑
少々のことでは解かぬ懐手      うつぎ 10 太井 ひなた 涼由布 菜々 まこ かかし 幸太郎 よし女 ゆうこ 登美子
冬草の大地離さぬ命かな      よし造 9 ちはる 英 大河原 満天 うつぎ きょう しんじ 妙香 すずかぜ
散紅葉鯉の背に触れ流れゆく      康子 9 かずとし 雪割草 知津子 水季 りんご 文月 駒鳥 みがじ 路
切り捨つる物みな軽し松手入れ    たく 9 裕子 一尾 涼 東吾 雪割草 良坊 洛西雀 廣美子 舞風
飼い犬の甘え上手や冬うらら     果穂 8 よし はく子 美甫 昌洋 空人 ふみを 大和 英子
病室の窓に四角な冬景色      凡天子 7 しずを 輪三 はく子 ひろみ きょう たかし 桃香
短日の車窓まばゆき夕日かな    もとこ 6 虞洛 泉 たか子 のぶお 駒鳥 しんじ
着膨れてふいに飛び出す蝦夷訛り   たか子 6 ゆきこ 果穂 みずね 幸太郎 陽子 まさひろ
鳥群れてたわむ電線冬の空     みち女 5 満天 孝由 遊子 緑 かずひと
茅葺の茶室に色おく冬紅葉      満天 5 公二 和華 もとこ 国子 みち女
墨染めの衣に一葉枯れ紅葉      番匠 4 こすもす 玉虫 河童 かずひと
棟梁の厳しき言や冬の朝        豪敏 4 敦風 美甫 桃香 英子
拝むごと両手で持ちし葛湯かな   涼由布 4 大門 茂樹 よし女 とろうち
雑炊や女ばかりの昼餉時     とろうち 4 睦子 やす子 ねこ 高喜
落ち葉掃く音でかよわす朝の礼    文月 4 楽楽 大門 たく 青菜
片隅に塵取り置かれ落葉の門     茶猫 4 太井 いなみの ふたば 哲
キリストの油彩に見入る十二月     昌洋 4 裕子 睦子 ミチコ 孝由
抽斗に書かざる日記十二月     かずひと 4 縄文 涼由布 青菜 折山
下宿せし家は更地や木の葉髪      芹菜 4 清 二青 ぽめろ ふみを
すれちがう目許優しきマスクの娘    駒鳥 3 としあき 我風 もとこ
鐘楼に風の声聞く紅葉山      のぶお 3 まこと たか子 いなみの
短日や囲碁三番で暗くなり      後夢 3 番匠 かずとし 水季
ゑんどうを咲かせ四温の終りけり  たかし 3 英 浪漫 ミチコ
祝い吟めでためでたと冴え渡る     舞風 3 果穂 田力 遊子
靖国の銀杏明りの社務所かな     我風 3 えれみあ ゆきこ こころ
綿虫に好かれていたり赤帽子     国子 3 かのこ 初凪 千衣
夕刊に金木犀が匂いけり       あすみ 2 涼 路
冬の川細く光の筋を引き      えれみあ 2 茶凡 茶猫
青き芽は落葉貫き背を伸ばし    六郎太 2 なでしこ 廣美子
薄日さすどこか隈ある冬の薔薇     紺屋 2 初音 好夫
樹の影の伸び競いてや冬の午後  かずとし 2 孝右 かかし
枯れ野ゆく一人は寂し戻りきぬ    美甫 2 初音 楽楽
銘米にあらづも嬉し十二月       哲 2 好夫 いくお
露天風呂底にくっきり赤もみじ   富士桜 2 虞洛 玉虫
リストラにかくし芸無き年忘れ    孝右 2 茂樹 なでしこ
凩に梢離れぬ雀かな         太井 2 ちはる とろうち
声引きて犬の遠吠え霜の夜      やす子 2 六郎太 ふたば
ビルの灯の水面に流す寒暮かな    まこ 2 豪敏 浪漫
亡き義母のコートに今年も包まれて  裕子 2 みどり こころ
アーケードのどんづまりから冬夕焼 ひろみ 2 しずを 一弘
吊橋の定員守り冬紅葉         一尾 2 ひなた 敦風
園児等の正座じょうずにお取り越し   菜々 2 ななえ 舞風
鮮やかな名入のリンゴ食べ惜しむ こすもす 1 孝右
落ち葉掃く音のひとつも句題かな    大和 1 あすみ
借景の東山指呼冬ざるる       はく子 1 さくら
退院の知らせや夫と障子張る     睦子 1 みどり
冬晴れやボール蹴る子に声が追い なでしこ 1 たく
時雨明け花蜜啄ばみ鳥怱々       河童 1 まさひろ
枯葉落ちなお寂しさ増すばかり     陽子 1 妙香
木枯らしの音に句作を急かされて    遊子 1 みがじ
山眠る送電鉄塔動かざり       輪三 1 大河原
読む本を重しで留める冬炬燵       英 1 昌洋
初顔と膝詰めあつておでん鍋     茂樹 1 凡天子
ドアノブにふれてかんじた外の色    たぬ 1 後夢
集まりて人の愁聞きつ毛糸編む     地球 1 こごみ
黄落の運動場にチャイム鳴る     嘉一 1 田力
絞め直おすバンダナ明るき師走かな みずね 1 六郎太
雨上がり霧の中なる寒霞渓    けんいち 1 嘉一
柔らかな一言聞きし冬いちご   すずかぜ 1 茶猫
老農の話はずむや冬うらら      桃香 1 すずかぜ
演舞終え汗拭いたる師走かな      緑 1 後夢
冷たきや頬に止まりぬ剃刀刃      海音 1 空人
友と遇い市場の隅の冬ベンチ      妙香 1 としあき
老夫婦炬燵取り出し囲碁始め    いさお 1 たかし
鮟鱇鍋三十階の夜景見て       きづな 1 東吾
大根の洗われている車庫のなか   まこと 1 のぶお
薄日差す熟れたる柿の二つ三つ     よし 1 康子
騒ぎ立つ水や白鳥飛び発てり      敦風 1 八軒
餅を搗く情けなきほど軽き音    ゆうこ 1 紺屋

以上.


[1044] 12月7日の成績(投句者110名 選句者117名) 2003-12-08 (Mon)

石仏の柔らかき笑み冬帽子      廣美子 13  裕子 哲 かずとし ななえ 八軒 河童 いさお 敦風 高喜 しんじ 雪割草 みがじ きみこ 
裸木となりて天心とらへたる     まや 11 哲 美甫 海音 みずね 初凪 けんいち 桃香 遊子 ゆうこ 明人 たく
寒暁や駅のホームに行商女      公二 9 清 やす子 まさひろ 一尾 昌洋 桃香 まこ 明人 紺屋
洋蘭のつぼみ数へて冬日向     きづな 8 千衣 満天 東吾 まこと のぶお 大和 みがじ 六郎太
遠山も弥勒菩薩も眠りをり      茂樹 8 大河原 太井 美甫 もとこ 初凪 よし女 幸太郎 ふみを
冬日和短き便り読み返す      うつぎ 7 公二 千衣 かずとし 和華 ゆきこ ねこ ひろみ
老いるとは一日づつや実南天      紺屋 7 裕子 ちはる 涼 緑 妙香 きづな はく子
牡蠣打ちの袋に入れる貼り薬       泉 6 かのこ やす子 番匠 けんいち 良坊 ねこ
熱燗や余生艶めく者同志       好夫 6 茶猫 縄文 涼由布 大門 洛西雀 舞風
時雨るるや托鉢僧の声澄て     まさる 6 虞洛 えれみあ もとこ 番匠 英子 六郎太
知る人の声の掠れて夜警団      かのこ 5 英 果穂 涼 豪敏 後夢
枯木立透けて天守のみえにけり    芹菜 5 かのこ まさひろ 孝右 りんご 廣美子
茶畑の霜除けゆるみ昼の月      まこ 5 ミチコ まさる なでしこ 文月 きみこ
鍋の蓋磨きて伏せる十二月     よし女 5 清 みどり 好夫 幸太郎 よし造
霜降りて畝の曲がりの目立ちけり     英 5 茶猫 こすもす 茂樹 いくお ゆうこ
急かさるることも張合ひ十二月    ふみを 5 一弘 うつぎ 満天 菜々 すずかぜ
滝壺の色深まりて冬に入る      ななえ 5 公二 虞洛 のぶお よし女 我風
こきこきと小鉢拭きあげ寒卵    すずかぜ 5 凡天子 一弘 よし こころ まこ
南天の実の色付きて師走かな      妙香 4 楽楽 大和 康子 なでしこ
桂川大きく舞へり冬鴎       みどり 4 東吾 よし造 国子 後夢
目薬の冷たさしみる夜更けかな    まこと 4 みどり 洛西雀 妙香 登美子
着膨れの母の背照らす夕茜      文月 3 雪割草 秋乃 みち女
百の句を作りまた捨て年の暮    ちはる 3 睦子 よし 良坊
追悼のミサの流るる冬の窓      ゆきこ 3 楽楽 ふみを さくら
室咲きを大事にいだく車椅子     和華 3 涼由布 あすみ 秋乃
鐘堂の磴に枝垂るる花樹氷      敦風 3 たか子 みずね さくら
命名のやうやく決まり夜半の冬   ひなた 3 凡天子 睦子 豪敏
外に出れば聖樹に灯入る街となり けんいち 3 嘉一 すずかぜ 高喜
消えぎはの色とどめたり冬の虹    たかし 3 緑 駒鳥 たく
虎落笛城址の堀に鬨の声        良坊 3 うつぎ しずを かずひと
公園の乙女裸像や冬うらら     いさお 3 こすもす 田力 陽子
くくられし菊のたわみや雨衣      よし 3 えれみあ 芹菜 折山
遠き日の都電通りやおでん酒     大門 3 大河原 河童 舞風
竹林を映す流れに冬の鳥         清 3 敦風 昌洋 駒鳥
師走人歯医者の椅子に落ち着かず  ミチコ 3 英 大門 芹菜
氷雨降る傘に寄り添う老夫婦     遊子 3 孝由 ゆきこ みち女
落葉焼き鎮守の森に紫煙満つ     輪三 2 ミチコ 文月
新聞に広告重き師走かな      やす子 2 緑姫 あすみ
百円の傘に張付く落葉かな      一尾 2 縄文 茂樹
老ふ母は歩きはかなに冬すみれ    裕子 2 和華 紺屋
灯油売り今年も同じ曲流し     洛西雀 2 嘉一 ななえ
奥の院落葉の雨のしきりなり     のぶお 2 康子 国子
もみじ山もみじ橋行き御所小春    はく子 2 菜々 きづな
生きていてこその幸せ河豚料理    大和 2 輪三 折山
築山を弾みて来たり寒雀     とろうち 2 英子 りんご
大道芸群衆夜風を囲いけり    かずとし 2 泉 陽子
山眠る幼子眠る母眠る         一弘 2 輪三 まこと
木枯しの一声かける枯田かな    みち女 2 好夫 遊子
熱燗や明日は明日の風が吹く    さくら 2 いさお 空人
木漏れ日を幾千留め竜の玉        哲 2 八軒 しずを
捨て猫に訳を聞きつつ濡れ氷雨    八軒 1 ひなた
葱畑根元を包む高き畝        孝由 1 一尾
冬紅葉看取り休みを丹波路に     菜々 1 かずひと
二股の大根引きて空仰ぎ        孝右 1 田力
花屋さんポインセチアが並びおり    楽楽 1 たかし
日の翳り早き一郭冬の草        太井 1 登美子
ボーナスの出てより夫のテレビ権  ゆうこ 1 空人
一山を覆える葛の黄葉かな      もとこ 1 孝右
年惜しむ女三人集まりぬ      雪割草 1 こころ
屋根葺きを急ぐ棟梁夕時雨       豪敏 1 まさる
初しぐれ砂場に遊具濡れており   あすみ 1 とろうち
枕辺に寒の滝音まぎれなし     はるを 1 果穂
小春空一羽遅れて飛ぶもあり   のんたん 1 たか子
冬木立見舞いし友の顔浮かぶ     康子 1 いくお
寒卵パリッと割りて鍋のしめ      実果 1 泉
角度変え愛でるもみじの美しさ    虞洛 1 廣美子
美術館出て快き時雨かな        英子 1 ひろみ
暮れ馴染む烏瓜の灯叢林に      河童 1 しんじ
学び舎の窓に冬日や子らの声    みがじ 1 孝由
客船の虹の電飾海に凍て       よし造 1 はく子
また思案倦きて挙句の懐手       海音 1 我風
夕時雨納屋に野良猫眠りをり     ねこ 1 とろうち
綿虫や犬の耳にも尾っぽにも     国子 1 たかし
山茶花の垣根に沿った散歩道      高喜 1 太井
麦の芽や雲間より陽の届きたり     地球 1 海音
心まで寒くはならず目が笑ひ     美甫 1 ちはる
枯れ蔦のまつわりつきし城の垣    駒鳥 1 ひなた

以上.


[1043] 12月6日の成績(投句者108名 選句者124名) 2003-12-07 (Sun)

生涯を下町暮らし枇杷の花        菜々 25  大河原 孝右 縄文 太井 ひなた ななえ 千舟 嘉一 大和 ちはる よし さくら たく 地球 みづき はく子 たかし 良坊 芹菜 ゆきこ かかし 秋乃 ねこ きみこ 公二 
呉服屋は先代のこと大火鉢      うつぎ 14 千舟 えれみあ 海音 一弘 さくら 千衣 初凪 凡天子 かずひと 折山 ふみを 好夫 登美子 廣美子
漬け樽の箍の青さや酢茎売り    かずひと 12 英 大和 しずを たか子 まこ やす子 果穂 よし造 国子 すずかぜ 芹菜 うつぎ
寄せ鍋に丸く収まるよろず事      我風 11 縄文 初凪 泉 涼由布 茂樹 みち女 のんたん 睦子 良坊 ゆうこ 英子
捨て船に日のかげり来る冬の川   すずかぜ 8 えれみあ 千衣 美甫 河童 満天 よし女 舞風 はるを
木枯らしや造花一輪辻地蔵       舞風 8 和華 かずとし 知津子 高喜 河童 みがじ 文月 しんじ
つり革に身を置く師走の車窓かな  えれみあ 7 嘉一 けんいち 一弘 泉 空人 ミチコ 康子
冬の日がロダンに優し美術館       昌洋 6 ななえ かのこ けんいち 東吾 後夢 ふみを
新顔の猫に名をつけ冬の月      ひろみ 5 茶猫 雪割草 緑姫 豪敏 ゆきこ
電飾を競う出窓やクリスマス      さくら 5 虞洛 孝由 あすみ きづな 満天
開く店閉づ店街の十二月        はく子 5 菜々 のんたん きづな こころ きみこ
小春日や上着脱いだり又着たり    こすもす 4 志乃 なでしこ 妙香 ぽめろ
冬花火秩父の街を包み込む        美甫 4 大門 ミチコ 桃香 一尾
マスクかけ朝のあいさつ目で笑顔    いくお 4 こすもす 孝由 まこと 折山
あとさきになりつつ妻と紅葉道    けんいち 4 虞洛 ふたば きょう すずかぜ
育みし地の温もりや大根引く      ふみを 4 たく みづき 凡天子 みち女
招き猫見下ろしている漱石忌     ゆきこ 4 たか子 まこと 今日子 うつぎ
老いた犬連れて日向の散歩道     ちはる 4 番匠 楽楽 海幸 豪敏
刀工の冬空赤く鉄の町       じゅんじ 4 かのこ まさる ちはる 知津子
一門の墓や白菊二本のみ        海音 4 敦風 よし 東吾 もとこ
冬星を指差しいれば人寄り来      田力 3 まさひろ 空人 青菜
暖房の部屋に影さす枯れ並木      たぬ 3 かずとし 妙香 富士桜
句談義に時を忘るる冬の宿       たけ坊 3 楽楽 やす子 あすみ
饂飩屋に行列できる厄落         折山 3 まさる 紺屋 公二
湯ざめして心おのれに返りたり    まこと 3 海音 茂樹 まや
冬桜少女は頬を赤く染め 輪三        3 茶猫 秋乃 ねこ
山紅葉降るにまかせて寺静か       志乃 3 和華 まこ 昌洋
大雪や階下より茶をすする音     涼由布 3 六郎太 たかし 文月
身の丈に合わせて編みし子のセーター たか子 3 太井 実果 かかし
六地蔵朱の前垂れに時雨くる      記代 3 こすもす 大門 とろうち
しだれたるミモザ冬芽に日の温み    たかし 3 果穂 緑 青菜
笹鳴きの二声三声それっきり     凡天子 3 はく子 りんご 国子
枯れ果ててオブジェエのごとき木立かな 芹菜 3 菜々 りんご よし女
門入るや三万坪に冬紅葉        満天 3 涼由布 実果 もとこ
日記買う薄きを選ぶ筆不精       ミチコ 3 緑姫 なでしこ 康子
うすら日へ消えゆくまでの冬桜      大門 2 駒鳥 舞風
散り落葉美しきもの栞とす        楽楽 2 かずひと こころ
水鳥の中に孤高の鷺がをり        後夢 2 哲 緑
手を拡ぐ我が身に黄葉降り止まず    廣美子 2 昌洋 みがじ
筑後とは父なる里や冬雲雀       一弘 2 今日子 登美子
潜らせて絞る香強し柚湯かな       良坊 2 紺屋 遊子
吹溜まる朴の葉あれば十二月      茂樹 2 涼 よし造
駅出口黒き背の列夜半の冬       紺屋 2 英 六郎太
冬の柿一葉もなくしじっと耐え      海幸 2 雪割草 裕子
救急のサイレン過ぎて底冷えす    とろうち 2 八軒 海幸
ふろふきの味噌に映るや冬の月     文月 2 洛西雀 しんじ
小春日や病人のことも忘れけり     妙香 2 地球 睦子
俎板に溢れしだいこ千六本      かのこ 2 涼 一尾
小庇に雪の十寸潮見茶屋        敦風 2 桃香 英子
錆びし屋根枯葉舞い来てまた去りぬ  六郎太 2 富士桜 遊子
傷心を委ねし凍雲富士に入る      まこ 2 高喜 裕子
石蕗の花夫の背中の翳りたり      もとこ 2 輪三 はるを
月冴えて森の明るさ深々と     なでしこ 1 美甫
月と雲いずれが走る冬の入り     かずとし 1 大河原
夫おろす薬味大根辛きかな       茶猫 1 いくお
裏もみじ予報外れの薄日かな      虞洛 1 番匠
家猫も野良の猫にもクリスマス     番匠 1 きょう
林道の隠れ紅葉の独り占め      登美子 1 廣美子
六十の手習い始め暮早し         二青 1 田力
柿の枝の無骨に曲がる山の郷      たく 1 哲
迷い道さっきの角なり冬の暮     やす子 1 ひなた
同じ顔揃いほっとす忘年会        孝右 1 田力
寒月や立ち寄るところ銭湯なり      嘉一 1 洛西雀
クリスマス散歩の犬にも電飾が    きづな 1 八軒
雪なきて電飾通り北の夜         八軒 1 ぽめろ
団欒をテレビに盗まる切炬燵       河童 1 孝右
一葉に濃淡のありふじ紅葉       和華 1 敦風
冬蕨青磁の花器に活けにけり      果穂 1 しずを
玉砂利の掃目に枯葉散り込し      国子 1 後夢
落ち葉径滝の流れのいく筋も      まさる 1 まや
竹箒買いたしてなほ落葉はく       千衣 1 ゆうこ
食卓の賞与明細置かれけり       ゆうこ 1 いくお
老いもまた愉しかりしかシクラメン   遊子 1 輪三
時雨るるや雨粒跳ねるトタン屋根     豪敏 1 好夫
よろず世やこの色愛でし冬紅葉    きょう 1 駒鳥
年賀書き喪中の葉書に手の止まり   よし造 1 ふたば
散りつくす桜大樹の枝の張り      みどり 1 志乃
里の気とコ−トを詰めて宅急便      英子 1 まさひろ

以上.


[1042] 12月5日の成績(投句者113名 選句者127名) 2003-12-06 (Sat)

寒日和漬物石を洗い上げ         記代 14  輪三 太井 東吾 えれみあ りんご けんいち 大門 もとこ みどり 大和 とろうち やす子 今日子 六郎太 
写経する百畳敷の寒椿         まこと 11 かずとし よし造 二青 茂樹 豪敏 あすみ みち女 ねこ 幸太郎 実果 のんたん
山眠る一灯絶えて甲斐の里       よし造 10 和華 昌洋 ミチコ 好夫 我風 洛西雀 大和 今日子 六郎太 まこ
桃の枝燃やす煙や甲斐の冬        桃香 10 太井 えれみあ かのこ こごみ 初凪 富士桜 芹菜 なでしこ とろうち まこと
花八手生家に今も外厠          菜々 10 輪三 明人 たく ななえ さくら 後夢 みすず すずかぜ きづな 秋乃
猟銃の音谺して山眠る          一弘 9 凡天子 たか子 昌洋 たけ坊 みすず もとこ 英子 たかし 満天
道問へばあの石垣の実千両       敦風 8 縄文 英 一弘 ちはる しずを 国子 ぽめろ 折山
冬凪や浜に船待つ女たち       ちはる 7 清 じゅんじ 好夫 志乃 海音 敦風 記代
犬の尾の下がりしままの時雨かな    六郎太 7 初音 みずね 我風 芹菜 ゆきこ 大河原 空人
回廊を急ぐ素足や初時雨         千衣 7 番匠 明人 ななえ まさる あすみ 文月 康子
会釈せる人の名浮かばず冬うらら    紺屋 6 一弘 孝右 果穂 妙香 きづな やす子
お社の灯明一つ山眠る       こすもす 6 千舟 大門 志乃 千衣 廣美子 桃香
野沢菜の葉色くすぶる雪催        英 5 茶猫 涼 ミチコ はく子 登美子
葱抜けば土の吹飛ぶ風の畑        茶猫 5 かのこ じゅんじ 楽楽 ひろみ 文月
予備校の脇の人垣焼芋屋       かのこ 5 東吾 茂樹 良坊 秋乃 よし女
冬帽子男の気品頬骨に        登美子 5 たく 千舟 きょう 豪敏 舞風
電話の子咳込みながら元気といふ  のんたん 4 英 緑姫 かずひと たぬ
峡の駅廃線まじか茶花咲く       ねこ 4 番匠 良坊 かずひと ゆうこ   
蒼天をキャンバスとして照紅葉     芹菜 4 二青 まさひろ 河童 緑   
満開と言えど寂しき冬桜        舞風 4 孝由 菜々 千衣 康子
棟梁の屋根裏部屋のくさめかな     豪敏 4 初凪 なでしこ ゆうこ まこ
電飾の木々の装ふ十二月       たか子 4 裕子 嘉一 菜々 ゆきこ
山裾に陽の当たりをり花芒       たく 4 かずとし りんご 海幸 陽子
北風や休業店の戸を叩く        一尾 4 緑姫 国子 満天 かかし
リストラに縁なき老の焚火かな    さくら 4 ひなた けんいち すずかぜ うつぎ
白菜をぶっきらぼうに鍋に入れ      海音 4 雪割草 ふみを 洛西雀 陽子
濃くうすく田を縁取れり冬の草      太井 4 清 ひろみ 遊子 田力
羽根閉じる宿を求めて冬の蝶      文月 3 知津子 きょう こごみ
紅葉散る尊き命イラクでも      よりさん 3 いさお 高喜 さくら
嫁姑毛糸くぐらすさし向かひ     とろうち 3 地球 紺屋 田力
新しき命を待ちて廊下寒し       洛西雀 3 茶凡 後夢 泉
理髪師の腹ぐうという師走の夜      田力 3 みずね こすもす 折山
はだか木の一葉日差しをひとりじめ   和華 3 彩里 登美子 緑
上出来の白菜を穫る重さかな      英子 3 実果 廣美子 桃香
吹抜けの茶房影濃き冬木立        大門 3 涼 凡天子 和華
洋館の窓は開かずよ冬の薔薇      美甫 2 海音 空人
月冴える鴉のねむる陵の森     けんいち 2 雪割草 舞風
電飾や孫の来る日のもどかしく     河童 2 孝右 しずを
鎌倉や黄金まといし大銀杏        後夢 2 泉 はく子
暖かき毛布優しく子等の夢        駒鳥 2 海幸 うつぎ
物故者に黙祷ささげ忘年会      きづな 2 こすもす 河童
冬陽受く鶏の胸ぐらふくらんで   えれみあ 2 縄文 記代
行き先を言はざる旅や松葉蟹      大和 2 たけ坊 ふみを
布団干す数時間てふ勝負かな      ゆうこ 2 地球 嘉一
寒月の梢にゆれて風の音       すずかぜ 2 よし造 茶凡
尼寺の住む人もなく冬の月       雪割草 2 みどり みがじ
頬染めて銚子振りをり牡丹鍋      茂樹 2 茶猫 富士桜
冬眠の蛙起こして仕舞ひけり      ひなた 2 たかし かかし
冬の朝母の沸かせし白湯甘し     ふみを 2 みち女 ねこ
木枯らしの吾が胸の血を騒がしぬ    公二 2 いくお 大河原
冬はやてにぶ色の雲海さわぐ     きょう 2 まさひろ ぽめろ
客を待つ始発電車の寒さかな      孝由 2 八軒 高喜
神去月古き祠の文字も消え       みち女 2 知津子 英子
置き薬にたのむ小恙師走くる      はく子 1 紺屋
糊のあとぴんと貼られた襖引く     ミチコ 1 果穂
土ならす竹の林の冬帽子         清 1 まさる
鉢植えに葉牡丹活けて心満つ     知津子 1 楽楽
日の射して野仏前の照る蜜柑      美子 1 みがじ
枯葉焚くこともなかりし街となり    まこ 1 裕子
大空に鳥声冴ゆる城址跡        ゆきこ 1 たか子
錦絵を担いて散りし落ち葉かな     高喜 1 虞洛
欠礼の葉書頂き思い出す        楽楽 1 妙香
枯菊を焚き呉れし人今は無し      まや 1 たぬ
バスを待つ喪服の人やそぞろ寒    凡天子 1 敦風
冬鹿がネット穴開け駆けゆけり     昌洋 1 ちはる
遅れ着く人に枯菊炎を上ぐる      るを 1 よし女
落ち葉径滝の流れのいく筋も     まさる 1 孝由
来る列車出てゆく列車雪の朝    かずとし 1 まこと
炬燵して仏壇閉じる夫婦かな      折山 1 いくお
庭芝に馴染みてをりぬ玉霰        好夫 1 幸太郎
人波に仁王憤怒や紅葉狩        もとこ 1 彩里
返り花一世の宝見つけたり      みどり 1 遊子
暇つぶす休みの日かな懐手         泉 1 ひなた
親亀の子亀背負いて小春路に       遊子 1 のんたん
友去りし後の円座や紅葉鍋        国子 1 初音
湯気上がりおでんもお女将も味な店 かずひと 1 いさお
渓谷の流れ激しや冬木立       ななえ 1 虞洛
句作練る旅の寒さも詩となり       裕子 1 八軒

以上.


[1041] 12月4日の成績(投句者115名 選句者128名) 2003-12-05 (Fri)

皺深き目元の笑う冬菜売り       輪三 13  和華 よりさん 凡天子 まさひろ 満天 たか子 我風 六郎太 みち女 ぽめろ 水季 廣美子 桃香 
榾くべて祖母の話の終わらざる    一弘 12 公二 清 縄文 二青 さくらこ ふみを 水季 田力 まこと 芹菜 初凪 まこ
装丁の朱色の薄れ漱石忌       登美子 12 よし造 清 涼 ななえ やす子 美甫 良坊 青菜 よし女 英子 たかし みすず
蔵の窓残して絡む蔦紅葉       康子 11 かのこ よし造 敦風 かずとし 良坊 ゆきこ 豪敏 幸太郎 ゆうこ 秋乃 みずね
用一つ二つと延ばし置炬燵     うつぎ 10 英 孝右 まさる ちはる すずかぜ はく子 英子 紺屋 ねこ 登美子
火種なき火鉢がありて自刃の間   かずひと 10 茂樹 地球 遊子 ひろみ 東吾 海音 よし女 今日子 舞風 みすず
山眠る宿の廊下の軋みかな      公二 9 としあき ななえ 太井 一尾 かかし あすみ 幸太郎 記代 しんじ
言の葉のからみとけゆく柚子湯かな  まこ 9 大門 ちはる 遊子 海音 みち女 睦子 田力 大和 みずね
狛犬の前垂れ褪せし十ニ月     みどり 8 かのこ 凡天子 敦風 昌洋 もとこ 記代 大和 ねこ
結納の決まりし朝や室の花     ちはる 7 公二 実果 満天 好夫 菜々 国子 桃香
利酒に鳥海山の揺れており       志乃 6 よりさん ひなた じゅんじ えれみあ ミチコ 国子
病みてなほ子どもに毛布かける母    まや 6 初音 ゆきこ さくらこ かずひと 河童 みどり
切花に小春日和も束ねたく     幸太郎 5 まさひろ 茶猫 りんご みがじ たく
故郷は廃屋となり茶花咲く      ねこ 5 大門 さくら もとこ 駒鳥 のんたん
土の香に心静まる冬の畑        英子 5 陽子 楽楽 文月 康子 こごみ
老ひ父の孫と遊べる落葉焚き     茶猫 4 和華 雪割草 のぶお なでしこ
立ち餅や嬰まるまると着ぶくれて とろうち 4 ひろみ ゆうこ 初凪 千舟
木枯に向かいて鳶は空に座す     みち女 4 一弘 けんいち たけ坊 あすみ
石段を紅葉敷きつめ浄土門       清 4 縄文 かかし はく子 きみこ
息白く交はすあいさつ厨窓      敦風 4 一尾 二青 菜々 秋乃
寒鰤のまず目玉から喰われをり    ぽめろ 4 こすもす 千衣 とろうち まこと
時雨るるや下校の子らのひた走る    遊子 4 まさる たけ坊 かずひと たく  
マフラーの笑顔固しや再受験      緑姫 4 太井 けんいち 泉 なでしこ   
乾し竿の弛み大きく干蒲団       豪敏 3 涼 孝由 志乃
河豚鍋にしびれにしびれ正座かな   折山 3 しずを みどり 登美子
寒鯉やゆるり動きぬ赤と黒      六郎太 3 地球 泉 洛西雀
短日や無灯の我が家に辿り着く    孝由 3 緑姫 きょう のんたん
熱燗に耳たぶつまむ手酌かな     孝右 3 こすもす 茂樹 茶猫
藁苞にはにかむやうな寒牡丹     紺屋 3 さくら こごみ きみこ
電飾にトナカイ走るクリスマス     陽子 3 楽楽 青菜 志乃
猟犬の背の毛逆立つ夜明かな    ひろみ 3 千衣 昌洋 洛西雀
鳥群れて枯れ枝たわむ冬木立     たか子 3 富士桜 果穂 文月
鳥のゐて細枝弾む枯木かな      国子 3 空人 知津子 紺屋
風邪気味の児の覚え立てあいうえお ひなた 3 えれみあ しずを 千舟
小夜時雨テールランプは川のごと    百姓 2 孝由 我風
てっぺんに青きリボンの聖樹かな  かのこ 2 ひなた 嘉一
「生まれてはみたけれど」見る冬館  嘉一 2 初音 折山
落ち葉焚き焚くには惜しき葉もまざり 駒鳥 2 後夢 今日子
大根引く背に落日を浴びながら     記代 2 すずかぜ たかし
紅白の山茶花競う今朝の庭      二青 2 虞洛 芹菜
雑踏を抜け十二月の浜に出し     ふみを 2 ぽめろ 廣美子
晩鐘に枯葉舞ゆく坂の道      かずとし 2 好夫 まこ
無住寺に黄葉敷きつつ大銀杏      良坊 2 のぶお 康子
冬の夜聖書の言葉身にしめり     やす子 2 裕子 嘉一
汚れなき犬の目に映ゆ冬茜      舞風 2 裕子 ミチコ
散紅葉これもあれもと拾いけり     睦子 2 かずとし 雪割草
雨降りて落葉張りつく石畳     あすみ 2 駒鳥 しんじ
暗き眼の人体模型小六月       田力 2 としあき とろうち
水鳥の図鑑に探す間に潜り       一尾 2 一弘 りんご
冬牡丹かばんの中の手紙かな     涼由布 2 美甫 いくお
路地裏へ誘うように小菊かな     まさる 1 孝右
深々と黄金踏みしめ銀杏散る     廣美子 1 妙香
葉にしかと抱かれひらく枇杷の花    満天 1 妙香
湯気籠もる粕汁一椀届きける    のんたん 1 六郎太
折とりて地蔵菩薩に冬苺       番匠 1 ふみを
鬼平を読んで木枯らし吹きすさぶ   ななえ 1 東吾
心なしに足音急かれ師走入り      文月 1 果穂
鼻風邪やなるにまかせて世を渡る     泉 1 英
掃き寄せし色鮮やかな落葉かな     楽楽 1 みがじ
デパ地下に寄ること増ゆる十二月   大門 1 きづな
月冴ゆる地上の飾り色失せし    さくらこ 1 きょう
木の葉舞ふ天城隧道冬あらし     たけ坊 1 たか子
黄金に光る円錐大銀杏       のぶお 1 虞洛
短日や犬の散歩の夕まぐれ       茂樹 1 番匠
海渡る瀬戸の小島に紅葉せり     よし 1 番匠
玄関を開けて一葉迷落ち葉     まさひろ 1 睦子
木の枝をすかして見える寒の月   まこと 1 富士桜
雪空や友のすまひは十四階     きづな 1 緑姫
パンをもて呼べば水鳥寄りきたる けんいち 1 やす子
佇めば鯉は流し目堀小春     えれみあ 1 知津子
若き日の若き酒なり旧の友    じゅんじ 1 空人
闇に浮く地面の燈火冬館       ミチコ 1 実果
新巻や異国の潮の香りして      実果 1 舞風
頬被りして野路急ぐ老爺かな    よし女 1 豪敏
戦死者の墓碑に纏うや濡れ落ち葉  知津子 1 陽子
素潜りの脚立つ冬の鵜のさまに    たかし 1 じゅんじ
遠き友鬼籍に移りし届受理     しずを 1 折山
ポインセチア鏡に映り人出入り    はるを 1 きづな
木枯しやビル間に富士を落し行き   空人 1 河童
木枯らしや我の設計図吹っ飛びぬ    地球 1 いくお
時ならぬ台風過ぎぬ冬の月      菜々 1 後夢

以上.


[1040] 12月3日の成績(投句者113名 選句者136名) 2003-12-04 (Thu)

渡し船乗り合したる冬菜売り       国子 20  公二 輪三 英 やす子 泉 えれみあ 一弘 ななえ 東吾 一尾 じゅんじ 雪割草 すずかぜ ひろ美 田力 敦風 記代 ねこ かかし きみこ 
木枯らしが煽る貼り紙尋ね犬       孝由 17 清 一弘 かずとし よし 千舟 空人 ミチコ まさひろ 昌洋 ぽめろ 我風 あすみ 良坊 さくら うつぎ 舞風 はく子
日記買ふ余生余白を憂ふとも      茂樹 12 泉 満天 ななえ たけ坊 ちはる けんいち 地球 路 紺屋 さくら 洛西雀 嘉一
窯の火を守る陶工の霜夜かな     ふみを 12 公二 茂樹 初凪 豪敏 ひろ美 みすず 千衣 ひろみ ねこ かずひと 知津子 きみこ
一湾に海鳥せわし冬の凪      すずかぜ 11 大河原 清 実果 東吾 よし いくお もとこ 好夫 のんたん 英子 登美子
冬空にクレーンの首垂れしまま     まこと 11 番匠 緑姫 よし造 ぽめろ 縄文 あすみ たかし 妙香 文月 六郎太 敬介
昏れてなほ紅葉明りの一路かな      我風 11 こすもす 大門 よりさん 菜々 もとこ のぶお 千衣 駒鳥 文月 秋乃 桃香
せせらぎや落ち葉戯むる渦一つ    みがじ 10 実果 裕子 八軒 りんご 良坊 百姓 まこ 舞風 陽子 六郎太
寒禽の声の残れる虚空かな        紺屋 8 よし造 みすず まこ 記代 うつぎ とろうち ひろみ 登美子
枯蟷螂触るれば余命の鎌を振る     よし女 8 富士桜 和華 としあき 凡天子 美甫 今日子 桃香 はく子
冬麗の野末に一鳶高きかな        まこ 7 大和 こごみ 豪敏 かずひと みどり 知津子 すずこ
登校の列に指導の息白し        一尾 6 かのこ まさる のぶお 海幸 孝由 ゆうこ
頬杖のがくんと外れ炬燵かな      ちはる 5 志乃 茶猫 凡天子 まこと さくらこ
犬の墓ぺこんと窪む冬の庭      ひろみ 5 としあき 茶猫 とろうち 折山 こころ
時雨るゝや循環バスに一人おり    まさる 4 一尾 孝右 ゆきこ 青菜
遮断機を潜りて走る師走かな      一弘 4 英 しずを ふみを 睦子
山々の間近に見ゆる冬日和       駒鳥 4 楽楽 菜々 みずね 国子
バリトンの発声練習山眠る      登美子 4 しずを やす子 茂樹 折山
城跡の慰霊碑かこむ帰り花     えれみあ 4 輪三 美甫 みち女 敦風
秋雨や駿馬のいななく馬相場       河童 4 かのこ 大和 ゆきこ すずこ
廃線の駅庭覆う濡れ落ち葉      富士桜 4 和華 かずとし 幸太郎 駒鳥
供養碑に盛られし菊の華やぎて    廣美子 3 みがじ 水季 康子
逆光に白さ輝く枯れ芒        たか子 3 孝由 田力 きづな
お重ねの半紙に余る神の餅       記代 3 幸太郎 英子 今日子
水の香の蕎麦運ばれし冬桜        茶猫 3 志乃 好夫 洛西雀
大市に出す注連縄のやや太く    じゅんじ 3 えれみあ ふみを 国子
風邪の床あげて差し込む朝日かな     泉 3 虞洛 ちはる 嘉一
短日や畑仕事の残りをり         豪敏 3 緑姫 たかし 水季
十二月まだ目の入らぬ大達磨      田力 3 初凪 りんご たか子
遺跡掘る髭の学徒もマスクして     敬介 3 けんいち 我風 よし女
ふと思う砂漠の果てのクリスマス     文月 3 二青 ミチコ 敬介
日向ぼこといへども仕事縄を綯ふ     太井 3 海幸 百姓 きづな
虫の名の姉妹の墓に散る紅葉       清 2 二青 よりさん
雑草と呼ぶには惜しき冬蒲公英     ひなた 2 たか子 のんたん
ジパングの輝き残し枯れ銀杏      空人 2 番匠 雪割草
ぺちゃくちゃと雀たわわの冬木かな とろうち 2 さくらこ 陽子
ぬくぬくと師走日和に端居せる     折山 2 果穂 廣美子
柿落葉小牛の背中に山日かな     もとこ 2 坊々 裕子
山ひとつ消えてこうんと冬狐     たかし 2 昌洋 紺屋
杉玉や長き冬入る杜氏かな      六郎太 2 涼 まさる
咳一つ少女の鼓打つ如し         良坊 2 まさひろ ゆうこ
ダイアナ妃美智子妃も愛づ冬紅葉   はく子 2 満天 みずね
冬日さす一人の午後にミルクテイ     地球 2 緑 秋乃
モノレール脚もと迫る冬紅葉    よりさん 2 こすもす 大門
村守りの銀杏落葉のこがね色      英子 2 廣美子 みどり
滝音を子守歌にして山眠る      ななえ 2 まこと なでしこ
小春日や米寿の人の話聞く        睦子 2 千舟 青菜
冬晴れに付かず離れず轍行く    ぐりいん 2 じゅんじ ふたば
北風と遊びし児らの頬紅し     なでしこ 2 坊々 遊子
海鳴りの消えてしまひぬ小夜時雨     志乃 2 太井 河童
瞬きの隙に最後の紅葉舞い        奈緒 2 地球 みち女
木漏れ日を掬ってはやしモズの声   かずとし 2 大河原 すずかぜ
土に馴る落葉の上に又落葉      けんいち 1 八軒
家毎にイルミネシーン十二月     さくら 1 ひなた
布団干す一人寝る夜の友欲しく     大和 1 ふたば
息子寝る墓訪れて白い富士       陽子 1 空人
時雨る中駅前開発道普請         舞風 1 緑
短日に急かされをりし厨事       芹菜 1 睦子
紅葉且散るに湯けむり湯治宿     きづな 1 たけ坊
本願寺栄華忍ばす金銀杏       まさひろ 1 富士桜
水鳥の姿隠して冬霞み         輪三 1 河童
揺れ回るかぶり手拭ひ大根畑       敦風 1 こごみ
山茶花の花びら落ちてごみとなる    しずを 1 楽楽
炉話のそこに居ぬ人中心に      ゆうこ 1 なでしこ
パソコンの壁紙今日からクリスマス こすもす 1 みがじ
雄鳥の鶏冠振りふる小春かな       千衣 1 よし女
妻と子や吾が着ぶくれを笑ふ声     涼由布 1 康子
曽根崎に年増の女近松忌       みどり 1 縄文
明けぬればいちゃう並木は黄金敷き    後夢 1 かかし
冬鴎観るは釣り人ただ一人        緑 1 路
冬薔薇の棘刺されし日父手術      実果 1 涼
風吹きて落葉舞うなり角溜まり     楽楽 1 妙香
ときめきて電飾光る冬欅         百姓 1 虞洛
雨明けて黄金の嵐大銀杏      さくらこ 1 果穂
蕎麦湯でて得したつもり老舗かな   花茗荷 1 孝右
紅葉の頂き近く家二軒         番匠 1 太井
幼子の作り笑いに冬日差す       遊子 1 ひなた
朝日背に飛機きらめきて冬の空     ゆきこ 1 遊子
枯れ葦の水路に還暦の漕ぎ手在り   洛西雀 1 いくお

以上.


[1039] 12月2日の成績(投句者115名 選句者128名) 2003-12-03 (Wed)

海女小屋を閉ざし仕舞ひの磯焚火     我風 23  まさひろ 輪三 じゅんじ 太井 後夢 茶猫 茂樹 一弘 泉 美甫 紺屋 満天 花茗荷 孝由 ミチコ みち女 芹菜 登志子 水季 登美子 廣美子 はく子 哲 
星一つ連れて昇りし冬の月       たか子 15 大河原 緑姫 花茗荷 涼 みずね さくらこ 六郎太 よし造 緑 しんじ ふたば 文月 こごみ 舞風 折山
磯の香も詰めて岩牡蠣届きけり     敬介 12 凡天子 いさお ねこ ななえ 孝右 たか子 我風 かずひと 良坊 芹菜 駒鳥 廣美子
割烹着ゴム新しく師走来る       かのこ 10 凡天子 英 緑姫 ひろみ 孝由 河童 きづな さくら らんく やす子
魚河岸に競り合う声の師走かな    知津子 10 虞洛 まさる 一弘 いさお まこと 睦子 かずひと 六郎太 とろうち 英子
廃線の鉄路づたひに葱太る        ねこ 10 かのこ 記代 えれみあ 番匠 睦子 ふみを 志乃 初凪 とろうち 嘉一
背丸め嫁の小さな嚏かな        茂樹 6 涼由布 記代 しずを けんいち 幸太郎 国子
渡し待つ松戸矢切のふかし芋       国子 6 ちはる 遊子 大門 まさる すずかぜ 康子
マンションに六枚だけの畳替      ちはる 6 後夢 一尾 うつぎ きづな 初凪 はく子
嫁ぐ娘に埋火ほどの言葉かな      まこ 6 縄文 よし女 洛西雀 みどり 幸太郎 みち女
凩や稲荷の旗の千切れたり      ふみを 6 ちはる しずを 東吾 涼 よし造 康子
トンネルに時雨を避ける天城越え     大和 6 大門 楽楽 すずかぜ 富士桜 路 文月
哲学を哲学で説く懐手         折山 6 地球 縄文 ねこ けんいち 路 敦風
冬帽を風に飛ばして探鳥会       一尾 5 地球 百姓 豪敏 ぽめろ 好夫
ココア練る渦くっきりと冬の朝    ゆきこ 5 清 茶猫 実果 のんたん 桃香
電飾は舗道に滲み冬の雨       とろうち 5 かのこ 裕子 ななえ よし女 ゆうこ
日の射して大樹に灯る蜜柑かな    廣美子 5 のんたん 陽子 美甫 いくお こすもす
山茶花の花びら踏みて人力車        清 5 たか子 東吾 百姓 あすみ 登志子
托鉢の僧素足なり師走街      こすもす 5 高喜 田力 富士桜 大和 桃香
最終便到着ロビーに冬銀河      あすみ 4 じゅんじ 裕子 えれみあ らんく
見晴るかす東六峰冬支度       まさひろ 4 虞洛 もとこ 大和 国子
武家屋敷こも掛け匂ふ冬構え      花茗荷 4 茂樹 河童 さくらこ 今日子
顔見世やまねきの下を急ぎ足     洛西雀 4 清 よりさん 高喜 雪割草
かりんもぐ最もいびつを絵手紙に   きづな 4 ひなた 我風 水季 敬介
寒空に二尺ばかりの寝釈迦かな       哲 3 知津子 志乃 洛西雀
襟巻きに顔をうずめて登校す    えれみあ 3 公二 太井 こころ
日の失せし説法跡の寒椿        大門 3 まさひろ 輪三 実果
十二月未だ未だ軽き貯金箱        田力 3 ゆうこ みどり 空人
鍋奉行妻は客になりにけり     かずひと 2 なでしこ 良坊
鴉いて背中見ている麦蒔きや     なでしこ 2 こごみ 舞風
田の水に冬の闇夜を写しけり    さくらこ 2 豪敏 ミチコ
初炬燵去年のこの日思いつつ      文月 2 涼由布 ふたば
露天の湯給わりて居り月浄土    すずかぜ 2 敦風 きみこ
寒月の水に獲物の肉晒す       ひろみ 2 一尾 登美子
尽くせどもまた新たなる落ち葉かな かずとし 2 満天 嘉一
短日やまだ遊びたき子ども達       嘉一 2 ふみを たかし
五分間時計を早め師走かな      うつぎ 2 公二 折山
夕闇を包みて凋む花芙蓉        てまり 2 さくら 駒鳥
峡の冬平家源氏も遠い日々     としあき 2 よりさん ぽめろ
霜の朝雀膨らみ塀の上       みどり子 2 番匠 紺屋
水仙のつつましくしてはや咲けり     英子 2 奈緒 みがじ
凍空に希望抱かす茜雲        みち女 2 田力 果穂
笹鳴の声の静かな留守居かな      二青 2 ひろみ 敬介
傘寿祝ぐ父昼に覚め畑を打つ      舞風 2 泉 果穂
上靴を干したる後の小春かな      遊子 2 こころ まこ
黄落の磴を踏みしめ宮参り       のぶお 2 もとこ きみこ
山眠る特急電車の走り抜け        地球 2 大河原 ひなた
冬ざれの野に空っぽの無人店    のんたん 2 雪割草 やす子
六甲山日々紅葉をパノラマに     まさる 2 菜々 あすみ
藁葺の深き軒端に大根干す      もとこ 2 千衣 こすもす
風吹きて落ち葉の舞の凍る池     みがじ 1 いくお
転寝の後ろに風邪の神がいて      一弘 1 うつぎ
円座して幼き友と冬座敷         康子 1 楽楽
息子から初めて文歳末戦       しずを 1 空人
冬霧の幽玄巌を抱擁す         好夫 1 和華
女狐の化けそこないし枯槲      登美子 1 遊子
海の風言ふことありや虎落笛       泉 1 哲
夕日浴び眞鴨夫婦や砂を掻く       よし 1 緑
雪吊りの十人の庭師手際良き      雪割草 1 知津子
身にしむやままにならざる器具故障   美甫 1 好夫
嫁きし娘や母の思いの大根煮る      桃香 1 英
古暦ついに一枚師走入る         芹菜 1 妙香
人の群れムカデのごとく師走かな    いくお 1 奈緒
隣り家の二本の紅葉燃えるごと     睦子 1 菜々
静寂のもみじの下に墓参り       虞洛 1 みがじ
談笑に香りもありて根深汁       輪三 1 まこと
木枯らしや夜半の戸の音犬吼ゆる    果穂 1 なでしこ
立ち止まるテレビの前の湯ざめかな   ゆうこ 1 みずね
七竈着飾る娘を凌駕して         河童 1 陽子
枯欅閉ざされし長屋門        ひなた 1 千衣
冬草に日の射し通す裏の道      ミチコ 1 まこ
花八手高く聳えるビル         百姓 1 孝右
二股の大根引きて尻餅を         孝右 1 たかし
今少し秋よ残れや名残惜し      いさお 1 妙香
神留守の杜に鴉の声しぼる       菜々 1 今日子
久々のラッシュアワーや今朝の冬    千衣 1 英子
鳥や鳥影絵となりぬ冬夕焼      よし造 1 しんじ
賑やかに園児の列行く師走かな     記代 1 和華

以上.


[1038] 12月1日の成績(投句者115名 選句者127名) 2003-12-02 (Tue)

あんこうの皮も高値の朝の市     いくお 10  太井 ななえ 涼 えれみあ きみこ まこと 百姓 哲 大和 今日子 
日向ぼこ一期一会の足湯かな      大和 9 輪三 美甫 てまり もとこ 花茗荷 河童 なでしこ 廣美子 更紗
少年の大志の絵馬や神の留守    ふみを 9 ひなた 凡天子 きみこ 雪割草 ミチコ 茂樹 記代 しずを 舞風
冬の雨女文字ある伝言板     えれみあ 9 桃香 ねこ まこと 茂樹 みち女 さくら 登美子 すずかぜ いなみの
懐に湯の街抱き山眠る        敬介 8 満天 ミチコ たか子 のんたん みち女 ふたば 大和 とろうち
冬鴎落ち行く海の暗さかな      よし造 8 英 一弘 幸太郎 たかし しんじ こころ 折山 文月
菊日和仁王門より人力車        国子 8 よりさん 凡天子 敦風 けんいち まさる 青菜 富士桜 すずかぜ
裸婦像に添うて翁の冬帽子      敦風 8 縄文 康子 よし女 よし造 緑 まさひろ らんく 今日子
百度石落葉しぐれの吹き溜まり    大門 8 のぶお 千衣 六郎太 我風 河童 しんじ 国子 駒鳥
三浦浜ラインダンスの懸大根     河童 7 孝右 初凪 知津子 康子 田力 きづな 陽子
振り返りまた振り返り落ち葉掃き   文月 6 英 睦子 のぶお 花茗荷 洛西雀 妙香
大根に青虫付けて貰いけり      孝右 6 豪敏 千衣 皐月 舞風 敬介 うつぎ
故郷は廃線近し山よそふ       ねこ 5 かのこ 大河原 やす子 高喜 ゆきこ
雨だれに涙隠して冬の傘      こごみ 5 裕子 いくお 奈緒 泉 まさひろ
黙々と時雨の普請鳶二人        舞風 5 一弘 もとこ ぽめろ 果穂 六郎太
杯に紅溶きて搗く祝い餅        記代 5 茶猫 こすもす ぽめろ しずを みすず
深川や不動の烟纏ひける       良坊 4 後夢 果穂 さくらこ 敬介
吊橋を渡りて紅葉のトンネルへ   もとこ 4 菜々 和華 孝由 はく子
石くれをかしらと仏山もみじ       哲 4 輪三 やす子 みがじ 折山
咳こらえ津軽三味線いま佳境    よし女 4 こすもす よし 紺屋 妙香
今頃は能登の鴨鍋妻の旅     かずひと 4 大河原 虞洛 大門 雪割草
犀川の瓦斯灯けぶる時雨かな     花茗荷 4 東吾 知津子 百姓 のんたん
冬の灯や大正生まれの指の節     西村 4 実果 一尾 好夫 かずひと
返り花髪染む母に我も似て     さくらこ 4 初音 桃香 奈緒 青菜
短日や見送りし子の背丈伸ぶ   のんたん 4 一尾 洛西雀 ゆうこ いなみの
里の味夫多弁なり根深汁        果穂 4 ななえ こごみ 幸太郎 さくら
陽だまりを訪ね訪ねて毛糸編む   らんく 4 孝右 緑姫 地球 孝由
時雨るや座布団積んで店仕舞     ゆうこ 3 涼 いくお ゆきこ
豆を煮る家の在りてか時雨道      桃香 3 ちはる 田力 ふたば
嫁ぎ先しきたり多き年用意     ちはる 3 てまり ねこ 我風
しぐるるや保育所の子ら母を待ち    更紗 3 茶猫 虞洛 みがじ
枇杷の花三日つづきの雨に倦む   はく子 3 菜々 緑 こころ
一服を仕事に数え木の葉髪    すずかぜ 3 敦風 皐月 うつぎ
余生いましばしと言へど冬薔薇   たかし 3 縄文 としあき きょう
黄落や火の宮とてふ古社     けんいち 3 かのこ 哲 登美子
夕日濃く玄関染めて冬の暮      ゆきこ 3 まさる 和華 文月
白菜を採る背の温し薄日射す    廣美子 3 清 えれみあ たかし
過ぎし日の夜汽車の夢や虎落笛    輪三 3 清 けんいち さくらこ
骨董屋古代の傷の箱火鉢      ミチコ 3 美甫 まこ あすみ
けふなる日使ひ尽くして根深汁     紺屋 3 ちはる 遊子 よし造
見落としてありし我が家の紅葉かな いさお 3 緑姫 芹菜 よし女
愛読書手にして浸る柚子湯かな    知津子 2 楽楽 地球
売出した大根太し学園祭      まさる 2 豪敏 きづな
海からの風の匂や冬の潮      まこと 2 睦子 とろうち
先陣の鶴の翼に夕日かな      幸太郎 2 後夢 国子
回覧や花柊のふる垣根         まこ 2 ひなた 記代
冬の日矢甑倉には届かざり       志乃 2 初凪 みすず
兄の字が早く開けよと熟柿着く   かのこ 2 よし 紺屋
旅の果て着きたる駅舎冬紅葉   よりさん 2 廣美子 嘉一
葱だけの豊作農の真似仕事     うつぎ 2 大門 好夫
蟷螂の威嚇も果てり老侘びし     みどり 2 たか子 富士桜
ぼろぼろの歳時記を持ち熊手買ふ   公二 2 太井 東吾
夜泣きする孫の子守に冬銀河     あすみ 2 泉 ゆうこ
おぼつかぬ老母の散歩冬日和     豪敏 2 遊子 陽子
黄落を見とれて走る改札や        緑 2 よりさん こごみ
銀杏おちば分校前の駐在所    としあき 1 まこ
交叉する梢の間に間に蔦紅葉      康子 1 裕子
夕時雨回覧板を抱へ込み       一尾 1 英子
筌寂ぶや手漕ぎ舟ゆく枯れ芦間   きづな 1 はく子
百均でクリスマスツリー出来上がる  嘉一 1 高喜
雪の闇路地又ろじへ寒念仏    じゅんじ 1 英子
寒夕焼犬に話掛けてをリ       やす子 1 初音
短日やなすべきことに手のつかず     泉 1 らんく
何時の日か形になるや毛糸だま    みち女 1 あすみ
血と肉を神に捧げり山眠る      昌洋 1 ひろみ
大降りの時雨田の面を輝かす     我風 1 ひろみ
紅葉谷を見下ろして飲む山の水    茶猫 1 志乃
モザイクの金魚泳げり初氷り    みがじ 1 実果
霜月や誕生間近気は重し     まさひろ 1 楽楽
千鳥もう須磨の浦には寄らざるや   菜々 1 かずひと
一年の納めの祝ひクリスマス     二青 1 嘉一
掃き寄せし落葉を誘ふつむじ風    和華 1 駒鳥
冬の陽に君待つバイクあと三月   緑の上 1 としあき
ジグザグと階段登り親鸞忌      ひなた 1 きょう
待合室呼び出しの声鼻しずく     しずを 1 なでしこ
鬱といる一日の長し冬の雨      凡天子 1 志乃
ふと見れば玻璃燃ゆるごと冬夕焼   田力 1 芹菜
羅漢坂茶店もありて冬桜      ななえ 1 満天

以上.


[1037] 11月30日の成績(投句者107名 選句者124名) 2003-12-01 (Mon)

囲い菜に藁の匂いや冬の雨      すずかぜ 16  縄文 茶猫 河童 いくお 満天 けんいち 豪敏 さくらこ うつぎ みち女 こごみ 敦風 我風 なでしこ ゆきこ とろうち 
おでん屋の少し煤けし招き猫       茂樹 15 和華 かのこ たか子 更紗 初凪 まさる よし女 東吾 公二 青菜 みどり 志乃 一尾 ゆうこ 海音
海鳴りの響く湯宿の冬構         敬介 12 清 美甫 もとこ こごみ すずかぜ 路 かずひと 緑 みがじ ゆうこ 国子 文月
良寛の里に広がる大根干し      たか子 12 太井 知津子 まこと 満天 茂樹 東吾 登美子 さくら ふみを ねこ 海音 康子
結願の寺の町なり山眠る      としあき 11 大河原 凡天子 やす子 百姓 よし造 桃香 我風 幸太郎 大門 らんく 廣美子
だるまの目入らぬままに師走来る    睦子 10 ななえ 千衣 やす子 英 青菜 田力 ふみを なでしこ 国子 良坊
しし獲れて一村総出の囲炉裏端      孝右 10 こすもす 後夢 さくらこ 花茗荷 百姓 昌洋 りんご さくら 良坊 きみこ
釣り人のみじろぎもせず冬の河   かずとし 8 輪三 しずを 豪敏 孝由 みがじ 一尾 敬介 文月
出稼ぎに発つ父送る冬霞         我風 7 まさる えれみあ 幸太郎 きづな 大和 らんく きみこ
林檎村抱きて四囲の山眠る        菜々 7 こすもす のんたん はく子 睦子 みち女 大門 廣美子
冬の日や染め上がりたる藍木綿     ふみを 6 実果 記代 志乃 桃香 みすず 水季
ピアニストおもむろに咳一つして     一弘 6 ひなた かのこ たか子 英子 芹菜 孝右
しぐるるや素足の回廊足早に       千衣 6 実果 虞洛 清 和華 一弘 睦子
木の葉舞う女児挑戦の逆上がり      田力 6 ななえ 後夢 緑姫 はく子 こころ 哲
空白の伝言板や秋時雨          美甫 5 茂樹 けんいち 明人 まこ とろうち
冬の月背にビル街の尖りたる      大門 5 雪割草 いくお 明人 紺屋 まさひろ
やや寒の黙し聞きおり母の愚痴    凡天子 5 ふたば 泉 いさお まこ 康子
剪定の行く手止めさす枇杷の花     緑姫 4 西村 紺屋 あすみ 楽楽
冬の雨全景灰色愚痴こぼる       妙香 4 裕子 ひなた ミチコ あすみ
古書店に三つ編みの娘居一葉忌   かずひと 4 よりさん 一弘 えれみあ 緑
木の葉散る診察室の置時計        一尾 4 輪三 もとこ ぽめろ ねこ
いろどりのビー玉冬の日に透ける     記代 3 茶猫 みすず ぽめろ
少年の眼よ満天の冬の星       たかし 3 花茗荷 みどり 敬介
雨の夜や囮の鴨の声細し        太井 3 果穂 すずかぜ 路
冬の蚊やかなしきまでのうすさかな けんいち 3 洛西雀 西村 妙香
初霜のまだらに残る畑の土       駒鳥 3 孝由 公二 たかし
まねき上げ祇園は冬の賑賑し     登美子 3 よりさん 舞風 まさひろ
冬ざれの墓石洗ひてひとり言      まこ 3 朝寝 ゆきこ 水季
老いぬれば風邪長引くと言ふあはれ   はく子 3 縄文 英 大和
言うべきを言わずに終わり師走くる   遊子 3 としあき 緑姫 嘉一
出稼ぎの越後杜氏の国言葉        英 3 千衣 かずひと 田力
白波と紛ひし冬の小島かな       志乃 2 更紗 英子
窓くもり父待つ夕餉鮟鱇鍋       実果 2 まこと 河童
落ち葉径ざわざわざわと百の磴     まさる 2 ちはる 凡天子
尾を股に盲導犬や龍の玉        まこと 2 太井 知津子
冬ざれや二両電車の離合待ち     ななえ 2 記代 ひろみ
浦風や冬蔦絡む穴子筒         ひろみ 2 敦風 こころ
山茶花や蕾の先のひとしづく      六郎太 2 のんたん 妙香
失ひしものの重みや神無月        英子 2 よし女 登美子
テトラポッド冬波受くも潔し     こすもす 2 ふたば きづな
荒地にも歴史のあるや冬の月     ゆうこ 2 大河原 ちはる
山茶花の咲きつぐ寺を巡りけり     国子 2 洛西雀 ひろみ
冬の雨山茶花散らし詫びれなく   なでしこ 2 じゅんじ 孝右
独り居の玉子を茹でし風邪の床     良坊 2 初凪 いさお
還暦の赤きセーター気恥ずかし      喜紅 2 雪割草 うつぎ
ネクタイに妻の指来る寒の紅     幸太郎 2 しずを ミチコ
大寺の礎に降る冬紅葉         満天 1 りんご
中天に息を止めたる冬の星        紺屋 1 よし造
宝石箱覆したる様散り落ち葉    まさひろ 1 菜々
寝つかれぬ何をねだるや虎落笛     百姓 1 泉
冬の縁孫と正座でにらめっこ      文月 1 朝寝
無患子を拾い和尚と話ゐる      うつぎ 1 じゅんじ
自転車に乗せし子歌う里の秋      舞風 1 嘉一
冬紅葉さよなら列車に人あふる     やす子 1 高喜
葉の姿良き大根を見つけたり     かのこ 1 たかし
松の木や装ひてをり雪吊木        後夢 1 楽楽
ゆきわたる夕影こまか冬木立       和華 1 駒鳥
冬うらら猫寝まりをる山の駅      ねこ 1 哲
背の低き冬たんぽぽの畦に揺れ     涼由布 1 としあき
いたずらに紅葉落とせり子らの顔     勝風 1 裕子
眠れずに雲間を見れば冬銀河      あすみ 1 涼由布
内またに金髪の子の白き足袋        清 1 舞風
夕しぐれやまざるままに茜雲    とろうち 1 駒鳥
寒夜聴く赤子の寝息の確かなる   えれみあ 1 果穂
神農祭虎揺らし行く車椅子      きづな 1 菜々
日曜日剪定の音静破る        みどり 1 高喜
遠く住む子のかげ過ぎる年の暮    ちはる 1 美甫
濁り酒せめてひと夜の冬ごもり     よし造 1 昌洋
切干に交わす地酒や友来たる       泉 1 虞洛
石積みの堰の夕映え枯れ尾花    のんたん 1 涼由布
銀に茶の花光る段畑         もとこ 1 芹菜

以上.


[1036] 11月29日の成績(投句者107名 選句者123名) 2003-11-30 (Sun)

手庇しの指より抜ける冬日和      芹菜 14  こすもす 縄文 しずを 敦風 けんいち よし たか子 涼由布 好夫 大門 田力 折山 はく子 桃香 
冬の雨術後の犬の深眠り      やす子 9 さくらこ かのこ みすず たか子 ゆきこ 舞風 ひろみ 知津子 喜紅
寒風や地蔵の頬も引き締まり    よし造 8 雪割草 緑姫 河童 六郎太 朝寝 水季 しんじ 桃香
工房に紙漉き唄や和紙人形      良坊 8 よりさん 後夢 まさる 河童 かずひと 紺屋 我風 まこ
一字づつ墨つぐ写経の寒さかな    まこ 8 こすもす みどり 太井 英 一弘 茂樹 ふみを 好夫
落ち葉焚き煙ゆるりと人を巻く  えれみあ 8 ななえ 陽子 泉 満天 果穂 昌洋 文月 朝寝
蜜柑みな海に向かいて色づけり    康子 8 千衣 高喜 えれみあ 奈緒 睦子 りんご 水季 緑
御堂筋濡れて歩くも芭蕉の忌    きづな 7 よりさん まこと 一弘 ふみを 東吾 らんく 敬介
留守居してなす事もなく懐手     駒鳥 7 空人 ゆきこ のんたん きづな よし女 国子 なでしこ
冠雪の嶺々を遥かに道祖神      大和 7 たぬ うつぎ 満天 きょう はく子 菜々 緑
岩を抱く小楢の大樹冬に入る    ななえ 6 けんいち 果穂 やす子 りんご 菜々 とろうち
鯨汁幼き頃の大家族         実果 5 茶猫 うつぎ 芹菜 さくら 百姓
山径の落葉違へばちがふ音      大門 5 茶猫 清 しずを 初凪 昌洋
冬薔薇尼僧のピアノ・ソナタかな  幸太郎 5 凡天子 えれみあ 海音 文月 敬介
枯山に一すじ細き水の道       記代 5 ななえ 茂樹 ねこ 英子 よし造
弥次郎兵衛のさまに大根提げて来し  太井 5 縄文 ぽめろ いさお 紺屋 こころ
新松子葵御紋の鬼瓦        のんたん 5 ひなた みち女 ねこ ゆうこ とろうち
牡蠣鍋や夫婦二人の差し向かひ    後夢 4 虞洛 孝由 よし造 勝風
朝市に一等賞の大根かな       一弘 4 雪割草 いくお 記代 たかし
枯山水枯葉の舟に雨の粒        国子 4 まこと 裕子 知津子 しんじ
メモがきを見つつ白菜漬けてをり   ねこ 4 ぽめろ 志乃 いさお 東吾
診察を寝て待つ吾子の小春かな     一尾 4 高喜 幸太郎 ミチコ きみこ
松手入れ鋏みの音も暮れにけり    あすみ 4 和華 遊子 記代 らんく
柿すだれ軒を巡るや伊那の里     まさる 4 輪三 後夢 かのこ すずかぜ
冬凪の漁師集ひぬ鯨塚       ひろみ 4 敦風 豪敏 まさひろ 一尾
冬ざれし玻璃夕焼けを跳ね返す   ぽめろ 4 田力 あすみ まこ こころ
清貧に甘んじ啜る根深汁      うつぎ 4 千衣 もとこ なでしこ ひろ美
昂然と門内深き石蕗の花        好夫 3 さくらこ 妙香 洛西雀
牧師てふ生業重ね師走来る       二青 3 太井 千舟 よし女
貨物車の軋みて止まり冬近し     文月 3 睦子 きづな 喜紅
冴え渡る里の水音星の数       高喜 3 孝右 折山 駒鳥
落葉掃く無口な人に会釈する     雪割草 3 舞風 さくら 嘉一
園児等の両手にあまる大根引     輪三 3 凡天子 一尾 ひろ美
つわぶきや手折るを拒む首の丈  けんいち 3 よし いくお 奈緒
少年は短日気付かずボール追い   洛西雀 3 ふたば 美甫 ちはる
里の菜を刻みし音色冬の朝      朝寝 3 楽楽 泉 国子
冬菊や磨き込まれし庫裏玻璃戸   ふみを 3 初凪 みすず 芹菜
草の実を纏うて子猫の昼寝かな  かずとし 2 英 きょう
好き嫌いはっきり言える胡蝶蘭     遊子 2 幸太郎 孝右
輝きて陽に綿虫の浮遊せり     たか子 2 ミチコ きみこ
白鳥の乙の字二つ突き合へり      敦風 2 大和 まさひろ
水仙が背筋伸ばしてケアの家      嘉一 2 ちはる すずかぜ
水漏れのバケツ一杯冬の朝     ゆうこ 2 ひなた 嘉一
灯台のともしび一つ冬ざるる    ゆきこ 2 和華 のんたん
パソコンに老いのまなこや寒卵   すずかぜ 2 清 美甫
布団で聞く早出の息子エンジン音 こすもす 2 ふたば 緑姫
野に晒す臓腑に群れる寒鴉      昌洋 2 英子 ひろみ
遠吠えのまたも聞こえし夜の寒し    紺屋 2 裕子 孝由
枯蓮の水に手毬の色となし     登美子 2 たぬ みち女
長き夜や旅荷整へ寝付かれず      敬介 2 志乃 あすみ
山眠りただ湯の宿の明かりかな     泉 2 みどり 洛西雀
時雨ては午後の日光る山の駅     茶猫 2 我風 百姓
宝くじ売り場に競う冬帽子      美甫 1 陽子
紅葉散る城惜別の碑ほとりに     菜々 1 駒鳥
惚け人尋ぬる放送冬の暮        舞風 1 やす子
バス通過銀杏落葉を巻き上げて     孝由 1 としあき
小春日や楽器奏でる子は真顔      緑 1 実果
全景を灰色にして冬の雨        英子 1 妙香
冬椿何かいいたげつぼみ笑む    きょう 1 虞洛
草虱つけて擦り寄る猫の顔     凡天子 1 千舟
時雨雲俄に部屋の暗さかな      豪敏 1 六郎太
竹馬のゆとり学習餓鬼大将      茂樹 1 大門
氷上の舞姫きらりネックレス    たかし 1 かずひと
バッタ死に十一月の仏かな     とんぼ 1 遊子
色づくや山より里へ秋たくる      よし 1 もとこ
その昔泊まりし宿の枯柳     としあき 1 空人
時雨るるや黒く瓦の続く道       百姓 1 実果
落柿舎や粧ふ山を散らす風        清 1 輪三
訪れる娘に渡す春着縫う      ちはる 1 まさる
息白く振り向く背中の温かき    よんよん 1 涼由布
木の実落つ音を背に聞く夕べかな   千衣 1 楽楽
決めかねてポインセチアをヒロインに 海音 1 たかし
冬祭り屋台の上の白き顔        陽子 1 豪敏
鳥避けの袋被され実万両       かのこ 1 ゆうこ
枯れ葉舞ひ鴨躍り立つ水面かな  さくらこ 1 勝風
対岸に延びる雨雲冬の川      ミチコ 1 としあき
青年となりし我が子や蜜柑投ぐ    西村 1 海音

以上.


[1035] 11月28日の成績(投句者108名 選句者124名) 2003-11-29 (Sat)

冬耕の畦ゆく人の遠会釈        敬介 25  としあき 静水 裕子 豪敏 よし 一弘 しずを 知津子 きょう とんぼ 舞風 陽子 涼由布 美甫 まさる 英子 ひろみ すずかぜ 芹菜 花茗荷 遊子 たか子 洛西雀 なでしこ 桃香 
雪吊の声かけ合ふて張られけり     公二 14 やす子 こすもす 茶猫 雪割草 ねこ 満天 いなみの 英子 うつぎ とろうち まこと 康子 ゆうこ きみこ
縁側に湯呑一つの小春かな     けんいち 13 英 朝寝 和華 泉 はく子 みち女 まさる ぽめろ 国子 昌洋 緑 哲 海音
冬の蜘蛛破れし糸を繕わず     かずとし 10 志乃 千衣 縄文 英 実果 緑姫 ちはる よし女 我風 たか子
時雨るるや波郷の詠みし葛西橋    国子 10 清 太井 東吾 泉 ゆきこ うつぎ 青菜 大和 桃香 涼
大根を干して真白き納屋の壁      清 10 千衣 茂樹 すずかぜ 遊子 六郎太 大和 まさひろ こころ 康子 よんよん
北国の空ひき裂ひて鰤起し      花茗荷 10 ななえ ちはる きょう 美甫 菜々 ふみを 我風 登美子 紺屋 折山
鷺一羽釣り人一人川紅葉        舞風 8 こすもす 東吾 かのこ 好夫 良坊 今日子 こごみ 緑
掃きぐせのつきし箒や秋納め     我風 8 静水 大門 太井 えれみあ ぽめろ まこ こころ 空人
大根引く噴煙西へ桜島         一弘 7 清 えれみあ 茂樹 一尾 菜々 たかし まこと
武家屋敷残る細道花八手       菜々 6 和華 いなみの 田力 とろうち ゆうこ きみこ
冬の薔薇老いを拒まぬ父静か      西村 6 輪三 ななえ よし 凡天子 たえこ 哲
花八手さながら巫女の鈴のごと   はく子 5 雪割草 孝由 芹菜 後夢 なでしこ
ひめゆりの地下壕深し枯尾花     輪三 5 かのこ 知津子 敬介 記代 良坊
冬ざれて札所は遠し峠路      洛西雀 4 縄文 舞風 高喜 海音
稜線にひしめく鉄塔山眠る      満天 4 涼由布 好夫 昌洋 さくら
寒き背を庇いて通夜の人となる   みずね 4 けんいち よし造 二青 涼
鳴り砂の音消ゆる先冬の凪      良坊 4 裕子 さくらこ ミチコ 果穂
年金の決定通知夜寒かな       嘉一 4 大門 ひなた 緑姫 空人
冬麗や杜の高きにとびの声     のぶお 4 輪三 きづな 果穂 幸太郎
最上川八艘跳びに朴落ち葉    すずかぜ 4 初凪 二青 りんご 田力
魚市に新米入荷の殴り書      みどり 4 孝右 よし造 一尾 記代
積藁に砂鉄のごとく稲雀     とろうち 3 いくお 敦風 まさひろ
風なくも風の香りや黄水仙     よし造 3 一弘 こごみ のんたん
張り替える障子に影の濃かりけり   千衣 3 志乃 陽子 満天
降り立ちし見知らぬ町や初時雨    ゆきこ 3 あすみ 駒鳥 嘉一
歩を返し暖簾くぐりぬおでん酒  かずひと 3 実果 いさお 紺屋
白雲の空に尖りて冬木立       和華 3 朝寝 はく子 のんたん
落葉して空の広がる蒼さかな     たか子 3 孝由 幸太郎 かずひと
右の眼に猫の尾走る冬の路地    ミチコ 3 としあき けんいち さくらこ
此の道はもう戻れない枯尾花     紺屋 2 よりさん きづな
就活の背に木枯らしのエールあり   らんく 2 ミチコ 後夢
お通しに肥後の馬刺しや初時雨     大和 2 孝右 敦風
日が沈みたちまち暮るる冬の海   まこと 2 文月 楽楽
酒蔵を出て冬の日によろめけり     志乃 2 りんご 青菜
湯豆腐の程よき熱さ舌にあり      美甫 2 ひなた 洛西雀
牡蠣打ちのお婆はとうに八十路なり   折山 2 いさお 初凪
風呂吹きの柚子みその香のなつかしく 駒鳥 2 いくお 虞洛
短日やどこまで続く迷ひ道       泉 2 凡天子 しんじ
凩や母の背中の丸くなり       二青 2 みち女 かずひと
今日も又銀杏掃く音聞こえけり    康子 2 よし女 国子
エレベーター冬に膨らむ人を乗せ  ちはる 2 ふみを 花茗荷
路地深く庇に届く実千両      のんたん 2 よりさん まこ
たまさかの木の葉舞くるにじり口   まこ 2 駒鳥 高喜
浅き冬シュークリームの甘さかな   ひなた 2 茶猫 たかし
杉玉を軒に吊るして秋深し      六郎太 2 豪敏 ゆきこ
吟行や句碑ある丘の日向ぼこ     いさお 1 楽楽
小春日の足湯に茶出す宿女将     孝右 1 百姓
金色のセーターを買ふ小冒険    かのこ 1 折山
身の入らぬ読書愁思のつきまとふ   うつぎ 1 たえこ
池端に静寂ありてもみじ燃ゆ     虞洛 1 あすみ
夕映えの色も寂しきすすき原      文月 1 虞洛
寒き夜は足音響く思いする      たぬ 1 六郎太
年詰まる白い陶器の仏具買う     ねこ 1 今日子
欄干の鷺の遠見や冬山河        哲 1 しんじ
冬紅葉暮れるに速し渡月橋    よりさん 1 百姓
開封日記して島の柿届く         路 1 やす子
払うても払うても去ぬ冬の蝿     凡天子 1 ひろみ
牛蒡削ぐ厨の窓に冬の雨        記代 1 登美子
天井に黒いプロペラ冬桜      としあき 1 しずを
過去帳に先祖足軽やや寒し       遊子 1 さくら
月もなく湖を隔ててや宿あかり     八軒 1 よんよん
今日もまた風を宥めて落葉掃く    茂樹 1 敬介
冬ぬくく崩れしままに蛇笏読む     好夫 1 嘉一
寝返るや犬も寝転ぶ冬布団     さくらこ 1 ねこ
膝に置く温州蜜柑と茶菓子あり    雪割草 1 妙香
シャンソンや落葉の恋をライブ聴く   楽楽 1 とんぼ
落葉掻く竹箒の音風凪ぎて      孝由 1 妙香
電球の残像のこす風呂の湯気    ぽめろ 1 文月

以上.


[1034] 11月27日の成績(投句者112名 選句者124名) 2003-11-28 (Fri)

退院を待つ冬帽の凹みかな       うつぎ 11  縄文 千舟 茂樹 東吾 太井 ミチコ こころ 幸太郎 国子 敬介 とろうち 
おもむろに語り部榾をかへしをり     好夫 10 清 けんいち 芹菜 すずかぜ 田力 哲 ひろ美 うつぎ みすず たかし
あをあをと冬菜の水に放たるる    とろうち 9 大河原 縄文 大門 まこと えれみあ きょう よし女 ふみを 海音
瀧音に一枝せり出す冬紅葉       我風 9 和華 孝右 かのこ ひろみ 芹菜 はく子 朝寝 うつぎ まこ
うたた寝の残夢さまよう炬燵かな    みづき 8 大門 しずを 知津子 ふたば 六郎太 さくらこ 登美子 文月
冬うららタオルの乾く船着場      ねこ 8 たぬ 涼 やす子 えれみあ 太井 初凪 ちはる りんご
短日やバイク灯して郵便夫       かのこ 8 孝右 茂樹 泉 けんいち ふたば 康子 嘉一 のんたん
聳え立つ一枚岩や冬の滝       やす子 7 後夢 路 美甫 よし造 満天 きみこ りんご
冬眠の蛙を起こす畑手入れ       英子 7 陽子 敦風 凡天子 千衣 豪敏 いさお 我風
朱を極む落葉句帳の栞とす       ふみを 6 和華 八軒 ぽめろ 英子 かずひと 紺屋
息白し内緒話の女子高生        ちはる 6 英 一尾 みち女 なでしこ 菜々 ゆうこ
鰤の身に脂のり初む島泊り      たかし 6 志乃 一弘 よし ミチコ すずかぜ 良坊
炭焼きの煙見上げる頬かぶり      孝右 5 虞洛 たか子 涼由布 みずね ゆうこ
蓮枯れて水面自在に雲流る       菜々 5 花茗荷 きづな 六郎太 らんく 洛西雀
寄せ鍋や話飛び交ふ湯気の中     ゆきこ 5 緑姫 雪割草 孝由 公二 文月
烏瓜とらんとすれば藪さわぎ       千衣 5 よし 田力 よんよん 遊子 さくらこ
碧眼の雲水の読経冬に入る      ななえ 5 のぶお ゆきこ かずひと まさる 康子
萱葺きの斜面をのぼる冬の霧     知津子 4 静水 かのこ 記代 みち女
畑仕事土手に一服冬日和        豪敏 4 孝由 こすもす まさる あすみ
ベランダにしあはせありぬ干蒲団    紺屋 4 美甫 ゆきこ 我風 たかし
枯れ菊は冷たき雨に色消えず     洛西雀 4 静水 いくお 泉 妙香
銀杏散る古刹にわかに華やぎぬ     高喜 4 陽子 はく子 皐月 満天
老木の派手な装ひ蔦紅葉        大和 4 たぬ 緑姫 昌洋 舞風
大銀杏一両電車潜りゆき       まさる 4 一弘 英子 菜々 ねこ
日の移る十一月の山の駅        記代 4 茶猫 やす子 折山 ひろ美
懐手喧騒の街抜けて来て        まや 4 路 ふみを きづな 好夫
パンに塗る蜂蜜濁る冬の朝       満天 3 ちはる きみこ ねこ
薄原ゆれ噴煙はまっすぐに     のんたん 3 茶猫 皐月 好夫
漱石忌どーんに道後明けきらず    登美子 3 良坊 折山 洛西雀
ちっぽけな天保山も眠りけり      敬介 3 ひなた こころ 国子
紅葉散る岩肌そめし紅の彩     よりさん 3 よし造 楽楽 駒鳥
柚子味噌の香りを称え便り書く     みどり 3 涼由布 こすもす まさひろ
北国の街並み飾るななかまど      まこと 3 虞洛 よし女 果穂
昼過ぎに鳴く鶏や小春風       すずかぜ 3 涼 ひなた ひろみ
ここもまた主なき家屋蔦紅葉       芹菜 3 高喜 海音 公二
イベントの手に手に抱え冬野菜     百姓 3 清 裕子 みどり
落葉掃き老夫婦の黙続く        皐月 3 雪割草 たえこ よんよん
大いちょう黄一色の火炎かな      虞洛 3 後夢 千衣 記代
お茶席の静寂を破る咳一つ       良坊 3 志乃 たか子 敬介
霜の田が稜線どおり解けていく     緑姫 3 きょう ぽめろ しんじ
冬の雨降りて真昼の暗さかな       泉 2 としあき なでしこ
裸木の根に集められたる落ち葉かな えれみあ 2 まこと いさお
朝寒やエスカレーター二段跳び     志乃 2 千舟 初凪
日の中へ調べ奏でる落葉かな      大門 2 朝寝 まこ
味噌仕立て仲間が集ひ牡丹鍋     かずひと 2 凡天子 昌洋
烏瓜あかあかとして隠れけり      ひさし 2 輪三 東吾
秋日和三角路地に六地蔵        康子 2 花茗荷 舞風
揺るるともなくて小春の薄かな     よし女 2 のぶお 遊子
冬の雨部屋ふくふくや子らの居て   さくらこ 2 八軒 らんく
立ち並ぶ石灯籠の笠の雪        敦風 2 一尾 みすず
一株に一葉を採りて冬菜かな     ぽめろ 2 豪敏 幸太郎
闇のなかコンビニ灯す夜寒かな     茂樹 2 英 嘉一
冬耕や地中の虫の震い出で      よし造 2 大河原 しんじ
哀れやな潤目鰯の目の光り       後夢 1 高喜
溢れんと花野の花を瓶に挿し     きょう 1 紺屋
鴨の羽毟る男や深き雲        ひろみ 1 みどり
落ち葉径音さやかなり歩を止むる    果穂 1 たえこ
湖畔小屋ボート磨かれ冬隣       実果 1 あすみ
中学生ペアのお散歩冬すみれ     こすもす 1 しずを
冬の雨なぜか細く感じられ       たぬ 1 としあき
一椀の湯豆腐温き屋台かな      けんいち 1 大和
山眠るへ平家の里の川下り     としあき 1 とろうち
木枯らしに追われて急ぐマイホーム まさひろ 1 いくお
日は落ちて月も落ちゆく木もりかな  六郎太 1 知津子
物の影皆やわらかく小春の日に      静水 1 妙香
遅刻して息の白さを知りにけり      海音 1 登美子
朝ぼらけはや鳥来たる実南天      たか子 1 果穂
オーバーの背軽くたたくガムテープ  ゆうこ 1 みずね
雨音の家中占むる冬の夜        茶猫 1 のんたん
いてふ黄葉伊勢姫歌碑に降りやまず   はく子 1 哲
黄落に遊ぶ親児に雲迅し       ミチコ 1 敦風
冬晴れの山のあなたの白き峰        清 1 駒鳥
鳥翔ちて芳香溢る枇杷の花        朝寝 1 輪三
団栗を呉れし園児の小さき手      孝由 1 裕子
赤く散る桜葉濡れし帰り道       嘉一 1 楽楽
弓削の里木洩れ日赤く句碑を染め    いさお 1 まさひろ

以上.


[1033] 11月26日の成績(投句者114名 選句者118名) 2003-11-27 (Thu)

この席は父が座りし長火鉢       ちはる 16  虞洛 ひなた まこと 雪割草 いくお 一尾 いさお のんたん たか子 ふみを やす子 空人 登美子 ひろ美 国子 よんよん 
大根を抜けば大地の軽くなり     はるを 14 清 しずを えれみあ 菜々 凡天子 睦子 けんいち よし造 我風 遊子 幸太郎 大和 みどり さくら
釣舟のたぐり寄せたる冬の海     ななえ 11 実果 太井 一弘 ちはる のぶお 楽楽 よし造 みち女 きょう 緑 国子
紙漉きの水躍る音昼の月        良坊 8 和華 満天 紺屋 知津子 水季 記代 りんご とろうち
母の膝取りあふ子等の木の実独楽    敬介 7 菜々 緑姫 海音 みち女 緑 まこ きみこ
風呂吹きのじわり納まる胃の腑かな   一弘 7 しずを 凡天子 涼由布 ゆうこ きょう 哲 ひろみ
針に糸通しあぐねし冬の朝       記代 7 まこと 芹菜 うつぎ よし たか子 六郎太 登美子
護摩堂の煤け障子に冬の雨        ねこ 7 敦風 高喜 一弘 まさる 豪敏 まこ 康子
荒塩で清めて鴨を捌きける       ひろみ 7 茂樹 はく子 昌洋 ゆうこ みどり ひろ美 茶猫
冬の蠅おしゃべりの輪へ迷い込み   涼由布 6 英 緑姫 花茗荷 よし女 嘉一 桑
老農の諸手高々大根懸け        豪敏 6 後夢 一尾 よし 好夫 たかし きみこ
色づけず散り行く紅葉の無念かな   たえこ 6 舞風 海幸 楽楽 いさお 洛西雀 さくらこ
墨衣こがねに染めし銀杏寺     さくらこ 5 東吾 文月 美甫 泉 よりさん
古里ヘ綴る便りや雪蛍         我風 5 美甫 のぶお 豪敏 千衣 とろうち
冬めくや軒につと出る錆びれ釘    幸太郎 5 としあき 我風 遊子 ねこ しんじ
木枯らしや喪中葉書の二三枚     たか子 5 高喜 泉 うつぎ 花茗荷 やす子
新蕎麦や隣はかって武家屋敷      大和 4 舞風 ななえ 千衣 康子
湯たんぽを婆の寝床にそっと入れ  なでしこ 4 こすもす まさひろ 睦子 ゆきこ
法恩講雲水常より柔和なり      みち女 4 えれみあ 折山 英子 初音
渓紅葉ローカル列車の窓あかり   かずひと 4 はく子 駒鳥 果穂 良坊
たんぽぽの帰り咲して茎短か      かのこ 4 としあき なでしこ 六郎太 茶猫
葱畑ピンと立つ奴折れる奴      六郎太 4 ぽめろ 紺屋 好夫 孝由
響きては切口青く鹿威          静水 4 ちはる 水季 今日子 こころ
三人の学歴自慢日向ぼこ        海音 4 大門 けんいち よりさん ねこ
言葉の棘ゆげにとかしてみかん風呂  ふたば 3 まさひろ のんたん ミチコ
仕舞い風呂出て静かなる冬の星     花茗荷 3 和華 昌洋 百姓
雨だれの間を計りゐる冬の夜      茶猫 3 英子 さくらこ まや
降りしきる雨脚消され冬の海     知津子 3 ひなた 文月 空人
障子あけ臥しまま聴かん波の音     折山 3 こすもす 知津子 果穂
炉を開く火の見えざるに手をかざし   いくお 3 ぽめろ かずひと こころ
枯蓮や定年の日を待ち望む        嘉一 3 孝右 きづな さくら
短日や病む人に夜の長かりし       皐月 3 英 茂樹 なでしこ
書斎より夫の鼻歌菜を洗ふ        西村 3 ゆきこ すずかぜ 記代
巻頭句遺して夕べ山茶花散る      菜々 2 大門 満天
銀杏のほろりと苦き酒の夜       紺屋 2 海幸 ふたば
赤シャツに大道芸の冬の天      みどり 2 孝右 ふみを
裸木が風の力を分けにけり       ふみを 2 よし女 今日子
やや寒や癌検診を控えし夜       凡天子 2 きづな ふたば
トルソーに為すすべもなく木の葉雨 とろうち 2 かのこ ななえ
虎落笛水平線に揺れる船         泉 2 清 幸太郎
ひそやかな風にも聡き冬桜       美甫 2 涼由布 すずかぜ
手渡しの訃報の回覧枇杷の花      満天 2 芹菜 嘉一
橋半ば車を包む冬霞          一尾 2 たかし まや
山門の敷居跨げば菊花展        康子 2 後夢 東吾
蓮枯れの水面に戻る空の色        清 2 折山 しんじ
冬めくや風に鳶の羽根づかひ     けんいち 2 良坊 哲
山寺や銀杏黄葉の散るばかり      うつぎ 2 雪割草 かずひと
枯れ菊やいまだ艶なる色残り       文月 1 洛西雀
蟹肥やし泡立つ浜は凍てており   えれみあ 1 ミチコ
冬花壇ヒヤシンスの芽ポッチリと    きょう 1 みづき
聞き馴れぬみことばに触れ冬ぬくし  ゆきこ 1 みづき
拾ひ来し矢祭山の冬紅葉        ひなた 1 ひろみ
高台寺ライトアップや幽紅葉    まさひろ 1 百姓
卓並べそれぞれ学ぶ冬ともし       果穂 1 実果
古戦場見下ろす彼方の朝焚き火     洛西雀 1 静水
同窓会思わせぶりの咳ひとつ    としあき 1 海音
荒海の雨の白さに尚寒し         国子 1 輪三
冬木立赤きを誇る一樹あり        水季 1 静水
流れ来てまとはる紅葉渡月橋       敦風 1 駒鳥
晶子詠む鳥の形に銀杏葉散る        英 1 よんよん
篁の出口明るく竹馬の子        田力 1 かのこ
カラカラと落ち葉時雨や峡の道      よし 1 孝由
白菊を手向けて願い野仏に      まさる 1 朝寝
見ることの叶はぬ母の散紅葉       大門 1 輪三
操車場枯野が原となりしまま    のんたん 1 虞洛
小春日や箒もつ手の休まれず      妙香 1 朝寝
冬の梅一輪挿しに春を待つ      雪割草 1 いくお
蕎麦茶屋の水車ゆるりと秋の暮     千衣 1 まさる
寄鍋の残りにうどん煮込みけり    たかし 1 初音
日おもてをはじきて沈む木の実かな   和華 1 りんご
大琵琶に注ぐ時雨の川波紋       芹菜 1 敦風
横笛の少女の像に冬の雨       まこと 1 太井
山柿の採る人のない里の夕     よんよん 1 桑

以上.


[1032] 11月25日の成績(投句者114名 選句者126名) 2003-11-26 (Wed)

海渡る月の冴えゆく瀬戸の島       まこ 13  雪割草 たか子 裕子 知津子 凡天子 駒鳥 文月 すずかぜ 路 しんじ 緑 まさひろ はるを 
村ひとつ消してしまへり冬の靄    たかし 13 皐月 美甫 昌洋 記代 英子 満天 はく子 みどり 紺屋 とろうち きみこ はるを かずひと
冬の雨紅ひくことも無きひと日     はく子 10 やす子 一弘 よんよん さくら 満天 輪三 百姓 登美子 哲 折山
流鏑馬の的射る音や小六月       豪敏 10 かのこ 大和 美甫 ななえ 好夫 たか子 孝由 さくら みち女 今日子
一茶忌の雀に古米散らしけり      茂樹 9 和華 英 坊々 ふみを 千舟 睦子 ひろ美 なでしこ はく子
退院に間に合せ貼る障子かな     うつぎ 8 太井 ひなた いさお 涼由布 りんご たかし 孝由 国子
ゆっくりと日の移りけり蜜柑山     海音 8 千衣 陽子 ふみを しずを 記代 うつぎ 桑 まや
糠小屋に山鳩の来る小六月        記代 8 敦風 茶猫 やす子 えれみあ みどり とろうち ねこ ひろみ
寒き日のうどんに落とす生玉子     国子 7 太井 てるこ まこと みづき 楽楽 こすもす 六郎太
朱の入りし古き聖書や冬の夜      ゆきこ 7 千衣 青菜 えれみあ きょう 茂樹 嘉一 水季
大根を引けば逆らふ力あり        敬介 7 空人 まさる 大和 よし女 さくらこ 今日子 公二
ほうとうに味噌溶き入れて冬めきぬ とろうち 7 一尾 芹菜 睦子 東吾 まこと 凡天子 大門
かはらけの落ちてゆく谷照紅葉      大和 6 青菜 ぽめろ りんご たかし 百姓 幸太郎
海峡を染めて小島の紅葉かな       泉 6 虞洛 高喜 芹菜 敬介 豪敏 文月
暁の街の尖りに冬鴉            清 5 縄文 よし 静水 けんいち よし女
霊山の鐘の余韻よ返り花       ひなた 5 陽子 田力 我風 登美子 国子
木枯らしが昔話をつれてくる     花茗荷 5 昌洋 敬介 大門 幸太郎 公二
冬めくや渚に貝の殻を踏む       一尾 5 清 空人 桑 まや ねこ
白バイのゆるりと通る小六月     凡天子 4 としあき ゆきこ 花茗荷 折山
詫助の落花の音や闇白く      さくらこ 4 和華 ミチコ 六郎太 洛西雀
木の葉舟今日はどちらの宿場まで   みづき 4 実果 坊々 知津子 我風
山茶花の紅より白へ抜ける路地    ふみを 4 海音 よし造 きみこ こころ
辻楽士銀杏もみじは地に空に       大門 3 静水 好夫 しんじ
朝寒やエスカレーター二段跳び     志乃 3 一尾 緑 きづな
山里は夢のやさしさ冬桜         まや 3 茶猫 遊子 後夢
花梨の実高きに一つ揺るるなり     みどり 3 のんたん 妙香 果穂
人混みも染めてしまいし紅葉かな   いさお 3 緑姫 海幸 すずかぜ
絵馬堂に陽の当たりおり冬すみれ   すずかぜ 3 かのこ ななえ 東吾
病む妻の整へ呉るる冬下着        敦風 3 いさお 高喜 たえこ
山茶花やリストラと言う門出かな     高喜 3 孝右 てるこ ゆうこ
暮れなずむ古都陰陰と鐘冴える     舞風 3 実果 遊子 果穂
持て余す熱燗二合老ひにけり      一弘 3 まさる 泉 うつぎ
鴛鴦の寄り添ひて居り静かなリ     知津子 3 後夢 水季 のんたん
夜半の冬悔やみの文の纏まらず    かのこ 3 きづな こころ ひろみ
借景の山遠かりし紅葉雨       ミチコ 3 駒鳥 けんいち 英子
秋の陽に赤が染め出る紅葉かな      緑姫 2 虞洛 輪三
草の実にあきては雀柵の上        太井 2 清 きょう
鐘の音の駅にて聞けり暮早し      皐月 2 雪割草 ふたば
錦帯橋上り下りの息白し         孝右 2 ゆきこ 田力
菊花展苦労話に尽きもせず       千衣 2 ちはる 路
保育園の門賑やかに日短        茶猫 2 菜々 ゆうこ
濡れ落葉蹴立て寄り来る放ち犬     孝由 2 縄文 まさひろ
大銀杏大気汚染の調査札        睦子 2 敦風 ちはる
力ため鐘をつきたる秋の午後     まこと 2 なでしこ 妙香
咽喉ごしの切れの軽さや新走り    まさる 2 千舟 紺屋
綿虫のふはりふはりと径案内      満天 2 ひなた 嘉一
茶屋に猪飼はれ眠たき睫毛かな    よし女 2 としあき 一弘
寄り来れば野猫なれども冬ぬくし    登美子 2 緑姫 みづき
冬菜切る今の溜息母に似て       西村 2 ぽめろ 洛西雀
古暦母の入院記してあり        ねこ 2 いくお かずひと
カーテンを開けて結露や君似顔    まさひろ 1 さくらこ
一文字の入力ミスや朝時雨       ちはる 1 涼由布
古人形と目合はせゐる寒さかな     幸太郎 1 よし造
焼酎を湯で割るたねの煮える頃    かずひと 1 英
日のみんな南の極み消ゆるらし     しずを 1 裕子
宮裏に冬日遍し薬草園        きづな 1 菜々
じゃれおうてやがて寝むる子冬ぬくし   遊子 1 皐月
窓越しのピアノ木枯らしのソナタ弾く らんく 1 よんよん
寒冷紗くぐりて溜まる落葉かな     青菜 1 豪敏
温泉を探し訪ねて勤労感謝日      嘉一 1 いくお
先輩の歌碑の除幕や読経冴え       田力 1 こすもす
小春日にうかれ出でたる親子猿      我風 1 海音
凍空に実赤々とななかまど       みち女 1 康子
高社山三度の雪で里に雪         英 1 哲
池に落つ冬椿突く鯉の口        実果 1 よし
もう一度筆もちたくなり冬書展      妙香 1 楽楽
湯豆腐や一丁分け合ふ夫婦かな   けんいち 1 花茗荷
湯上りの咳き込むまでの長電話      良坊 1 茂樹
冬耕や殺生もする根きり虫        英子 1 孝右
熱燗や厨の妻の背を見つつ      六郎太 1 みち女
炉火消えて瑠璃人形の水気立つ   えれみあ 1 しずを
風邪熱に一鍋仕込み寝こみたる     ゆうこ 1 ひろ美
残る虫生のしるしを葉に穿つ      よし造 1 泉
冬桜日は燦燦と空にあり       はるを 1 海幸
灰になり魂はなほ秋を生く     よんよん 1 たえこ
喧嘩して一人残るや枯れすすき      文月 1 ふたば
赤絨毯真赤に染めて三島の忌       折山 1 ミチコ
遠山に惜しまれ沈む冬日かな      いくお 1 康子

以上.


[1031] 11月24日の成績(投句者107名 選句者124名) 2003-11-25 (Thu)

古書店に明治の匂ひ一葉忌       紺屋 33  千衣 清 縄文 ちはる まさる 輪三 英 一弘 芹菜 知津子 美甫 一尾 ゆきこ たか子 すずかぜ 登美子 睦子 かずひと 花茗荷 よし女 田力 のんたん うつぎ 記代 良坊 奈緒 らんく 今日子 青菜 路 哲 まこ きみこ 
湯豆腐や一句したたむ箸の紙     大和 13 虞洛 こすもす 縄文 ちはる 六郎太 満天 駒鳥 文月 康子 孝由 我風 哲 みづき
短日や電球揺るる陶器市       ねこ 13 泉 かのこ 実果 桃香 東吾 花茗荷 田力 さくら やす子 たかし 青菜 公二 しんじ
藁屋根のふかぶか冬日吸ひこめる   たかし 12 ふたば 涼 凡天子 桃香 海音 昌洋 ふみを かずひと のんたん さくらこ 記代 紺屋
折り鶴にいのち吹き込み日向ぼこ    我風 12 ななえ けんいち 芹菜 よし造 裕子 こころ ゆうこ 大和 今日子 ねこ 好夫 遊子
浮かびゐし名前ふっ飛ぶ大嚔    うつぎ 10 茶猫 しずを けんいち 果穂 ゆうこ 我風 まこと 紺屋 皐月 ひろみ
縁側に団栗残し孫帰る        文月 8 ひなた はく子 涼由布 駒鳥 孝由 嘉一 大河原 折山
脇役のたまには主役葱のぬた     みづき 7 大門 いさお 満天 空人 雪割草 みどり 折山
沖縄の激戦地跡すすき揺れ      輪三 6 涼由布 海幸 たか子 果穂 後夢 舞風
封じ込む落花の色や初氷         清 6 かのこ 英子 百姓 ミチコ とろうち 桑
新蕎麦を打つ老の手の赤らみて   登美子 6 孝右 まさる 六郎太 みどり 水季 路
冬凪の丘に白衣の観世音       ひろみ 5 えれみあ 茂樹 いくお 菜々 文月
葉牡丹の苑や聖母の像高く    のんたん 5 いなみの 雪割草 よし女 幸太郎 皐月
街灯の未だ点ひてをり冬の朝      坊々 4 こすもす 緑 いなみの 桑
晴れ渡り眼鏡が冬を拾いたる    ひさし 4 緑 裕子 なでしこ よんよん
冬草にかがみて吾と朝日かな     幸太郎 4 ふたば ぽめろ 昌洋 なでしこ
鳥の影たちて静かや白障子     とろうち 4 ななえ 英 すずかぜ みち女
編み込みの模様のごとし秋の峰     芹菜 4 輪三 陽子 康子 公二
鈍色の海静まりて冬霞        ななえ 4 和華 きょう ミチコ まさひろ
給食の厨房へ届く大根束      ふみを 3 涼 英子 きみこ
雨雲を陸に押しつつ時雨けり     志乃 3 楽楽 洛西雀 大河原
白菜のざくざく割らる今日の朝     水季 3 一弘 ふみを きょう
野良猫の雀追いやる日向ぼこ    たか子 3 はく子 坊々 水季
集魚灯載せた船出る冬の海     まこと 3 大門 知津子 みち女
なほざりに尾長啄む木守柿       太井 3 千衣 茶猫 高喜
鱈汁や老二人して骨を抜く       後夢 3 太井 空人 緑姫
寒風にしなやかなりし今朝の薔薇 さくらこ 3 虞洛 泉 敦風
湯豆腐や京には多き緋毛氈     けんいち 3 茂樹 たかし とろうち
シーツ干す冬晴れの空映えにけり    英子 2 いさお みづき
色の順覚える間も無く時雨虹    しずを 2 睦子 嘉一
数ふたび数の異なる池の鴨       孝由 2 東吾 うつぎ
垣根より冬菊とびだし日を満てり   果穂 2 よし造 しんじ
雪つりの空にかざせる城下町   すずかぜ 2 えれみあ 凡天子
置き炬燵入るや常なる宵寝かな   はく子 2 まこと らんく
独り居の定年まぢか林檎食ぶ      嘉一 2 いくお 高喜
黄落をドラマチックに描きけり     公二 2 好夫 遊子
木の葉雨東司の外を覗きけり      良坊 2 清 きづな
時雨雲不動参りの母子かな      ひなた 2 幸太郎 ひろみ
大根の煮方おぼゆる赴任の地     敦風 2 よし やす子
漫画家の墓碑一匹の冬の蠅      大門 2 ぽめろ 海音
冬晴れや作陶展に大茶釜      やす子 2 ねこ まこ
戸を叩く風の音して寒さ増す      英 2 一尾 国子
讃賛美歌の聴こえる窓や冬初め     睦子 2 ゆきこ 百姓
掃きよせてかすかに白しこぼれ萩   茂樹 2 和華 奈緒
紅葉より撮る人多し永源寺       緑 2 よし 緑姫
パレットに銀杏落葉や写生の子    かのこ 2 きづな 国子
整列の集合写真や散紅葉        一尾 1 敦風
百合根堀り母の味付け真似てみる なでしこ 1 さくらこ
晩秋の箱根路行けば散る紅葉      駒鳥 1 海幸
杉木立に灯点すごとく冬紅葉     菜々 1 まさひろ
海神の杜に紋付来てをりぬ     よし女 1 太井
人力車走りて平ら冬木立       国子 1 坊々
見えぬ友肩に置かれた手袋温し    らんく 1 陽子
冬うらら下車忘るるや女どち     満天 1 美甫
人形のガラスケースの隙間風    えれみあ 1 良坊
大榾に実生の木の葉枯れそむる    田力 1 しずを
侘助の一輪挿して茶席かな     雪割草 1 大和
冬の夜駅前タクシー列つくり    いさお 1 楽楽
丹の門を潜るににわか雪蛍      きづな 1 菜々
木枯らしや海では浪をしぶかせて  ぽめろ 1 舞風
星冴ゆる抑揚つけた犬の声     みち女 1 ひなた
冬晴れや杉にあまたの赤リボン    実果 1 としあき
柚子入れる座席の袋バス満る     まこ 1 孝右
猿まわし田楽踊る小雪かな      まさる 1 洛西雀
古池の浮きつ潜りつかいつぶり    豪敏 1 後夢
振り向けば時雨おぼしき畝傍山    敬介 1 さくら
なすべきを明日に残して秋の暮れ  あすみ 1 実果
葉の散りてたわわなる柿空に映え    千衣 1 よんよん
隼のじろりと睨む夕惑い      としあき 1 こころ
落葉降れば喜んでゐる鳥のこゑ    茶猫 1 登美子
ぎらぎらと竿の向こうに冬朝日    涼由布 1 としあき

以上.


[1030] 11月23日の成績(投句者102名 選句者114名) 2003-11-24 (Mon)

大根引く背に波音の高きかな      よし女 17  志乃 千衣 雪割草 よし造 洛西雀 けんいち すずかぜ 高喜 満天 大門 みち女 ふみを ねこ やす子 国子 敬介 ひろみ 
みちのくの訛り誇りに牡蠣割女      敬介 11 志乃 凡天子 太井 泉 いさお 美甫 まこ 桃香 ななえ らんく 紺屋
花活ける鋏の音や冬座敷        桃香 8 実果 まこと けんいち まさる 大和 文月 水季 のんたん
神杉の梢に残る冬日かな      とろうち 7 たかし よし 皐月 初凪 ひろ美 坊々 菜々
幼子のえくぼに和む炬燵かな      睦子 7 虞洛 裕子 美甫 まさる あすみ 桃香 英子
太葱の胴に冬日の満てるかな      たかし 7 えれみあ 洛西雀 好夫 みどり なでしこ 文月 のんたん
ねんねこを知らぬ子育て若き嫁    かずひと 7 たかし よいち かのこ さくら みどり 路 妙香
空っ風ぱきっと割られチョコレート   ひなた 6 こころ 六郎太 ななえ 敬介 ぽめろ みづき
ポインセチア炎ゆる日暮れのカフェテラス国子 6 縄文 涼 はく子 よし女 きみこ 嘉一
拍手の音も愛らし七五三        文月 5 まさひろ よいち たか子 我風 ぽめろ
黄落や試験管並ぶ薬学部       登美子 5 えれみあ まこと 茂樹 東吾 ねこ
年の瀬や九州訛の陶器市        ねこ 5 八軒 さくら たか子 今日子 とろうち
忽と落つ冬日句友の逝きたまふ     きづな 4 よし うつぎ はく子 みづき
しぐるるや手先冷たき畑仕事       豪敏 4 公二 康子 英子 嘉一
猫通る垣の破れの帰り花        かのこ 4 満天 敦風 とろうち ふたば
枯れ蘆にさざなみ寄する手漕ぎ船    たか子 4 百姓 きづな うつぎ かずひと
湯豆腐を崩さず掬ふ心地よさ      花茗荷 4 まさひろ 一尾 すずかぜ 登美子
立ち話子は山茶花と語りけり      大和 4 清 哲 ちはる 睦子
褪せたるも残す色あり実むらさき  けんいち 4 和華 好夫 芹菜 大河原
木枯の午後の図書館頁繰る       一尾 4 雪割草 茶猫 ひろ美 かずひと
しぐるるや錆の膨れし乳房鋲      志乃 4 茶猫 いくお 涼 英
冬茜影絵のごとき天守閣       凡天子 4 あすみ みち女 なでしこ 菜々
賀状買ふ九十歳の筆の冴え        西村 4 裕子 凡天子 いさお やす子
ゐのこづち伊賀の里より一里かな   幸太郎 3 東吾 大河原 しんじ
走り根の苔むす庭に散る紅葉        清 3 芹菜 孝由 六郎太
香具山に時雨絣の帷かな        公二 3 清 果穂 昌洋
老いて尚話す友いる夜長かな     まさる 3 千衣 陽子 睦子
黙々と大駐車場落葉掃き       ゆうこ 3 こすもす ちはる ふみを
湯豆腐や色づく前の南禅寺       百姓 3 虞洛 後夢 よし女
凩に身を任せたる木の葉かな      ぽめろ 3 公二 陽子 駒鳥
小春日や普請場北の唄流れ      ふみを 3 哲 我風 一弘
雪柳もつれを解きて帰り咲き      うつぎ 3 よし造 まこ ゆうこ
コンサートの熱気をまとひ冬の道    ゆきこ 3 きょう 涼由布 坊々
伯楽の落ち柿選りて一並び        哲 2 高喜 果穂
落葉踏む音のかそけき至福かな      我風 2 太井 輪三
藪柑子実は石仏の裾模様       ななえ 2 しんじ 紺屋
咳き込んで生きたさをしる捨て身酒    たぬ 2 さくらこ しずを
ひとやまを越えてながめし茜雲    きょう 2 緑 ひろみ
杉林紅一点の紅葉かな         六郎太 2 らんく きみこ
寂しげに風の音して銀杏ちる      喜紅 2 楽楽 駒鳥
穴開きし葉に守られて木守柿       敦風 2 かのこ 康子
冬の鐘われにしみ込み山に果つ    よし造 2 緑 ふたば
風に舞ひ風止みて舞ふ散り紅葉      芹菜 2 皐月 涼由布
木菟やほろほろ落つる城の崖     えれみあ 2 花茗荷 登美子
紅葉狩りバスの連なる高速道       千衣 2 楽楽 水季
並べある大根みずをしたたらす      太井 2 実果 茂樹
冬夜長しめくる湯舟に身を委ね   さくらこ 2 妙香 遊子
河豚刺身すくうがごとく箸使ふ      紺屋 2 孝右 田力
北風や三郎四郎に雪降らせ     じゅんじ 2 大和 今日子
団栗のしばらくは浮く山の湖      記代 2 縄文 花茗荷
初雪の九十九に残る靴の跡       あすみ 2 こすもす 英
七人の孫も揃いし冬座敷       雪割草 2 一尾 ゆうこ
北玄関八手の花見つベルを押す      孝由 2 たぬ きづな
秋深し雨にまたたく街路灯       駒鳥 1 大門
水ください十一月の泥鰌鍋     としあき 1 いくお
木橋見れば渡ってみたき草紅葉      茶猫 1 初凪
焼き蜜柑きびきび転がす祖母の手や   実果 1 田力
大原野山肌燃ゆる柿紅葉      まさひろ 1 後夢
母は子を呼んで呉れ行く空っ風      静水 1 さくらこ
散りもみじ着物姿の女人坂      ちはる 1 孝右
落選の選挙事務所や秋時雨       一弘 1 孝由
真新しい傘をまわして初時雨       和華 1 きょう
木枯しの降りてくるなり伊吹山    知津子 1 国子
十年目奈良に住みし娘柿葉寿司   こすもす 1 八軒
風吹きて枯葉転がる冬の音        泉 1 こころ
冬草になる前に土手刈られたり     嘉一 1 路
片足の痺れきはめて神渡         好夫 1 しずを
おこしやす老舗の女将の菊裾紋様   洛西雀 1 遊子
遠山に烏の一羽秋入り日      のんたん 1 昌洋
鎌倉のとある古刹の冬桜        大門 1 一弘
木枯らしや我が身も飛ばす軽がると なでしこ 1 泉
木枯らしや吹いて障子にたたく影    遊子 1 百姓
雪景色包んで疾る雲飛脚 らんく       1 敦風
夕暮れや落ち葉に野猫うずくまる    果穂 1 和華
いたずらに風は紅葉をさらひゆく   よんよん 1 たぬ
行く秋や供華のごとくに牡丹咲く    皐月 1 輪三

以上.


[1029] 11月22日の成績(投句者98名 選句者113名) 2003-11-23 (Sun)

海鳴りは遠くにありて石蕗の花     我風 19  公二 大河原 ななえ よし 満天 さくら 敬介 大和 けんいち 初凪 よし造 ふみを たかし 洛西雀 芹菜 国子 とろうち よし女 ねこ 
木枯や襟掻き合す占い師      うつぎ 12 こすもす 清 よし 一尾 一弘 百姓 睦子 水季 よし女 遊子 みち女 かずひと
山里の夕日浴びゐる干大根       豪敏 11 こすもす 太井 高喜 よんよん 志乃 のんたん 皐月 こごみ 陽子 はく子 文月
老姉妹ふくふくと居る小春かな    英子 10 たけ坊 涼 うつぎ いくお 果穂 すずかぜ 我風 たかし 桃香 らんく
落葉掃く音の重なる朝の路地     かのこ 10 清 たけ坊 茶猫 ひろみ よんよん きづな 孝由 皐月 楽楽 きみこ
寄せ鍋や箸がふれ合ふ三世代    花茗荷 9 凡天子 敦風 和華 たか子 きょう 幸太郎 我風 菜々 まさひろ
吊るし柿残し一村暮れにけり     登美子 9 千衣 かのこ えれみあ 昌洋 和華 すずかぜ 陽子 洛西雀 喜紅
晩学や残る日めくり冬椿       ちはる 7 としあき しずを 高喜 実果 雪割草 知津子 なでしこ
玄海の白波高く時雨けり       二青 6 千衣 記代 大和 けんいち きづな みすず
梅干の種のとんがり冬晴るる    ひろみ 6 緑 東吾 折山 水季 幸太郎 六郎太
人呼べば雀飛び立つ冬田かな      折山 6 大河原 英 さくらこ 敬介 茂樹 ぽめろ
また一歩冬に入りたる日差しかな   一弘 5 凡天子 ひなた 虞洛 しんじ 妙香
小春日や昨日のままの御ままごと   遊子 5 縄文 睦子 好夫 哲 ふたば
手作りの菊を手向ける父母の墓    康子 5 あすみ 孝由 たか子 海幸 ゆきこ
歩数計腰に勤労感謝の日      ひなた 5 えれみあ 千舟 初凪 田力 喜紅
秋灯下第九の練習洩れる窓      孝由 5 涼由布 あすみ やす子 後夢 花茗荷
がばがばと漬菜洗えり冬構え    すずかぜ 5 かのこ 千舟 花茗荷 紺屋 とろうち
だんらんも酒宴で果つる冬座敷    敬介 4 緑 豪敏 康子 きみこ
片時雨図面広げる飯場かな      ねこ 4 一尾 一弘 桃香 六郎太
昏れきつて仄と明るき返り花   とろうち 4 敦風 志乃 ゆきこ 駒鳥
大根の首まで載せて一輪車      太井 3 豪敏 泉 まさる
のんびりの歩みの妻と紅葉狩     茂樹 3 百姓 まさる 遊子
石地蔵わらの温みで雪囲い     あすみ 3 さくらこ のんたん 嘉一
善し悪しを分ける笊あり酉の市     後夢 3 太井 涼 ゆうこ
生牡蠣の潮の香包みふっくらと   知津子 3 実果 後夢 みすず
柿たわわ落柿舎にある投句箱    まこと 3 やす子 駒鳥 康子
剥く指の太きへの字を吊し柿     良坊 3 知津子 泉 なでしこ
鴨番ふ川面の杭を分け合ひて    ふみを 3 縄文 うつぎ 田力
鷹去りてざわめき戻る森の中    としあき 3 虞洛 よし造 文月
捨石に枯一葉を見て飽かず      幸太郎 2 しんじ 哲
冬もみじ山におしゃれなレストラン はく子 2 ひろ美 国子
再発の検査続きや寒卵       やす子 2 裕子 しずを
部活の子朝練代わり落葉掃き      英 2 ななえ かずひと
しぐるるや豊葦原の藁ぼっち      志乃 2 東吾 こごみ
箒目のまろやかなりし神無月     好夫 2 茶猫 英子
子宝を仏に頼む神の留守         清 2 ちはる みち女
渓深く入りて明るし紅葉狩      まさる 2 菜々 はく子
図書館の空間に座す冬の午後      果穂 2 登美子 英子
小流れの石と見紛ふ鴨浮寝       芹菜 2 ちはる 昌洋
山茶花の散れば紅白混じり合ひ    ぽめろ 2 ひろみ 海幸
落葉中落葉が高く積まれある     茶猫 2 公二 妙香
遺句となる会報読むに石蕗あかり  きづな 1 ゆうこ
栃の葉の骸踏む音や冬旱     えれみあ 1 涼由布
秋雨を集め色濃き猿沢池       紺屋 1 さくら
散紅葉大玻璃占むるレストラン     満天 1 好夫
ななかまどホームはなやぐ話の輪   まこ 1 いくお
木枯らしや男性の事たくましく     裕子 1 折山
野菊風何時ものままの君や良し    いさお 1 らんく
手鏡の中のニキビも冬籠り      西村 1 英
しぐるるや回廊の影深々と      千衣 1 記代
落葉踏むしばし夕日の影外し      静水 1 茂樹
過ぎたるは幻なりや年の暮       泉 1 ひなた
いじめっこ鴨の世界もありしとか かずひと 1 ひろ美
紫になるまで待てぬ茜雲      きょう 1 雪割草
小春日の授かりものと秋じまつ    いくお 1 ふたば
紅葉山小さき寺の屋根支え    まさひろ 1 きょう
ひれ酒を一献と子に勧めらる   のんたん 1 嘉一
木枯らしの駆け巡り行く冬田かな   みち女 1 果穂
焼芋のほっこり甘き朝の庭      ゆきこ 1 裕子
売り家の朝日に光る冬菫       たか子 1 ねこ
砂場までたどる落葉のカーペット   敦風 1 芹菜
寒波来てようやく冬の気配かな   たかし 1 楽楽
短日や儚く散りし今朝の夢       文月 1 としあき
静かなる雨晩秋のくまのみち     嘉一 1 ぽめろ
先陣か湾処に鴨の六七羽        菜々 1 満天
観音像の鼻につきたる櫨落ち葉    田力 1 登美子
鋤焼や白たき染まり隅でゆれ     六郎太 1 紺屋
仏法僧声無き霊山冬山路       昌洋 1 まさひろ
木枯や心乱して吹き過ぎぬ      皐月 1 ふみを

以上.


[1028] 11月21日の成績(投句者114名 選句者116名) 2003-11-22 (Sat)

江戸っ子といふ巻き舌の熊手売り     我風 15  英 ちはる まこと いさお たか子 うつぎ 折山 孝由 水季 実果 とろうち 洛西雀 紺屋 登美子 哲 
地下深き工事の上を冬の月        清 11 知津子 雪割草 ひろみ まこと こごみ けんいち 坊々 きょう 文月 六郎太 きづな
軒深く親子の足袋の干されけり      康子 10 清 としあき 陽子 敦風 東吾 けんいち はく子 きょう りんご きみこ
仏堂の素足に伝ふ寒さかな       花茗荷 10 虞洛 まさる やす子 あすみ 海幸 国子 青菜 かずひと 良坊 桃香
湯豆腐に踊り止まざる花かつお    とろうち 9 初凪 いさお 遊子 孝右 花茗荷 みち女 我風 まさひろ 桃香
生き方は風のままよと薄原        睦子 9 ふたば 大河原 よいち 空人 泉 田力 さくら しい のんたん
雨止みて手拍子はげし酉の市      後夢 8 敦風 千衣 静水 泉 孝右 みち女 青菜 水季
九年母や雲の動かぬ島の海       ひろみ 7 後夢 一弘 かのこ 静水 幸太郎 紺屋 英子
葛湯ふく母の背丸き波郷の忌     ゆきこ 7 縄文 太井 雪割草 ねこ さくらこ すずかぜ 我風
しぐるるや力士幟の博多場所      たけ坊 6 後夢 えれみあ 茶猫 花茗荷 みすず 文月
母といて時雨れる夜の寝息かな      嘉一 6 たけ坊 茂樹 さくらこ ゆきこ かずひと 六郎太
釣り糸の流れのままの小六月      豪敏 6 ひなた 高喜 満天 和華 しんじ とろうち
ふるさとの匂う新米炊きあげる    かずひと 5 ななえ 国子 ふみを らんく ゆうこ
一村の前山脊山柿明かり         国子 5 芹菜 はく子 好夫 みすず 洛西雀   
兄飲めば僕もとせがむ風邪薬       敬介 5 ぽめろ ひろ美 さくら 孝由 こころ
骨董屋湯たんぽ床に転がれリ     やす子 4 ねこ 坊々 良坊 敬介
木枯しも押しているなり乳母車    あすみ 4 清 えれみあ 東吾 裕子
棟上げの杖の棟梁声冴ゆる        田力 4 すずかぜ 凡天子 のんたん まさひろ
波音の襖は源平合戦図         よし女 4 ひなた 一弘 折山 たかし
雲海の褥に眠る冬の富士         孝由 4 こすもす 縄文 たか子 りんご
老猫にじゃれごころ出て毛糸玉   すずかぜ 4 空人 果穂 らんく 英子
愛犬の静かに死して冬めきぬ      光晴 4 水玉 大河原 ゆきこ 果穂
裸木となりて日差しの良く抜ける     紺屋 4 高喜 妙香 ゆうこ よし女
冬の朝冴えかえ渡る鳥の声      なでしこ 3 陽子 楽楽 妙香
冬枯に光りて伸びる鉄路かな        泉 3 かのこ こごみ まこ
冬の街ひと抱きに見て観覧車      英子 3 豪敏 知津子 満天
竹一本風騒がして伐られけり      静水 3 初凪 田力 昌洋
冬の薔薇義母に尽くせと父の言ふ     西村 3 千衣 遊子 しい
川風に吹き戻さるる都鳥         志乃 3 ひろ美 幸太郎 きみこ
まっすぐな信号なきみち村時雨    登美子 2 としあき 裕子
木曽の山時雨の宿に燈がともる     公二 2 駒鳥 康子
門灯を消して真上の朝の月      大河原 2 よし造 康子
北風にさからわぬよう掃きにけり    きょう 2 睦子 嘉一
一夜明け寒樹と成りし大欅       洛西雀 2 芹菜 よし造
寒雷や空席のなき駐車場        はるを 2 志乃 ちはる
冬の日や山影山を移り行く       ふみを 2 志乃 まこ
誰想ふ乙女の髪に冬椿         実果 2 百姓 海幸
片寄せて寝る六畳の寒さかな       敦風 2 太井 ぽめろ
海の風陽を伴連れに蜜柑熟れ     知津子 2 いくお 登美子
父が描く小春スズメはおしゃべりで よんよん 2 水玉 涼由布
霜月や豊満なるは白かぶら       みち女 2 茂樹 哲
境内に祝詞ひびくや七五三        駒鳥 2 豪敏 楽楽
薄墨でしるす文字や小夜時雨       桃香 2 しずを うつぎ
鴨渡る都会育ちの嫁来る        ちはる 2 菜々 いくお
六十路坂こころ和みて冬隣      雪割草 2 まさる 実果
しわ深く刻みて赤き唐辛子      ほとり 2 よいち しんじ
家族増え白菜漬けの桶並ぶ        ねこ 2 睦子 ふみを
切り岸の向こうに冬の風がある    たかし 2 英 昌洋
林野庁職員てふが大焚火         折山 2 ひろみ たかし
女生徒の生足に吹く北の風        英 1 凡天子
滑り込む布団の鼾止まりたる      ゆうこ 1 しずを
月更けて灯ともる窓の幸不幸      よし造 1 ふたば
弦の音の湿りがちなるつわの花      百姓 1 好夫
甲子園熱きし壁にも蔦紅葉      まさひろ 1 虞洛
冬薔薇裸婦像の足組まれおり       果穂 1 やす子
地鎮祭終えし御幣に時雨ふる      文月 1 よし女
木の葉散る丘のチャペルの蒼き屋根    千衣 1 こすもす
冬の雨突然の訃報駆け抜ける     はく子 1 きづな
稜線を呑みこみすすむ火事の舌     和華 1 涼由布
凩や役目終へたる板の橋         太井 1 こころ
歌声を響かせ歩む夕時雨       かのこ 1 一尾
短日や早仕舞ひする野良仕事     ぽめろ 1 ななえ
山荘に人影の無く石蕗の花       よし 1 和華
湯づかれて障子の影絵山の宿     さくらこ 1 たけ坊
木枯しの旅路の末の静けさよ      里絵 1 百姓
流れ橋今シルエットに冬入り日    きづな 1 菜々
あちこちで咳と寝息の冬布団      奈緒 1 あすみ
冬ざれや架かる一の字橋普請      満天 1 一尾
菊花展後ろの菊を高くして      まさる 1 嘉一
山茶花やすとんと落つる夕日見て    まや 1 敬介
パラグライダーふぁっと着地す芒原   うつぎ 1 茶猫
山錦つり橋渡れば山もゆれ        陽子 1 駒鳥
  
以上.


[1026] 11月20日の成績(投句者113名 選句者130名) 2003-11-21 (Fri)

石段に己が影折る寒さかな        うつぎ 16  静水 牧人 敦風 東吾 ちはる 一弘 ほとり ぽめろ ふみを 志乃 すずかぜ しんじ 百姓 とろうち はく子 紺屋 
廻廊に動かぬ僧の冬の影        よし造 13 太井 もとこ 陽子 泉 田力 まこ 花茗荷 睦子 今日子 紺屋 しい 文月 なつ
切り過ぎし髪触れてみる寒さかな     花茗荷 13 良坊 たけ坊 まさる 茂樹 涼 まこと 一尾 一弘 敬介 のんたん すずこ こころ 奈緒
吊橋の揺れるにまかせ紅葉狩      まこと 11 二青 かのこ やす子 雪割草 玉虫 りんご 孝由 あすみ 睦子 駒鳥 きみこ
大熊手男眉して選びおり       すずかぜ 10 和華 縄文 かのこ きづな うつぎ 果穂 さくら 桃香 まや 折山
打たせ湯の飛び散る玉に冬日かな    ぽめろ 10 こすもす よいち 虞洛 さくらこ 美甫 海幸 昌洋 じゅんじ 水季 きみこ
初鴨の並びて憩ふ捨小舟         もとこ 9 たか子 英子 ちはる 一尾 まこ ひなた 我風 昌洋 すずかぜ
慈母像に桜冬芽の太りたる       やす子 9 えれみあ よし 初凪 ねこ 我風 たかし 今日子 登美子 光晴
あれこれと夫に言い置き冬の旅      ちはる 8 英 まさる 菜々 芹菜 よりさん ふみを 青菜 しい
添ひ寝して母の手足の冷たかり       まや 7 千衣 二青 やす子 まこと 豪敏 よし造 かずひと
初猟や峰に木霊す勢子の声         昌洋 6 凡天子 泉 哲 緑 かずひと ひろみ
急流の斜面を掴む枯れススキ       孝由 6 敦風 さくらこ 涼由布 まさひろ なでしこ ななえ
菊人形着替え半ばに措かれをり     はく子 5 千衣 たか子 満天 いさお 光晴
足の指開いて下る落葉坂         紺屋 5 けんいち 涼 空人 水季 はく子
時雨るるやひたすら急ぐ郵便夫     はるを 5 茂樹 芹菜 豪敏 いさお 文月
カーテンの小窓膨らむ小春かな     幸太郎 4 東吾 美甫 ほとり よし造
炉開きや身をひき緊むる釜の音      果穂 4 ミチコ たけ坊 康子 国子
錦帯橋越える足音山眠る         満天 4 凡天子 田力 哲 とろうち
朝時雨母の残せし紅を引く         ねこ 4 敬介 幸太郎 桃香 登美子
配達の音で始まる冬の朝         皐月 4 茶猫 ゆきこ 緑 公二
しぐるるやここも府道の流れ橋       菜々 4 後夢 裕子 満天 きづな
冬枯れや年金議論果てもなく     けんいち 4 清 初凪 菜々 さくら
朝寒や卵焼きたる香の甘し        水季 4 こすもす えれみあ 茶猫 ひろみ
名のみ知るボジョレヌーボーてふワイン ひなた 4 みずね よりさん 百姓 折山
人の世や一筋白き冬の河          田力 3 よいち 大河原 実果
そぞろ寒待つ人もなき娘おもう      妙香 3 裕子 まさひろ すずこ
幾度かの母の退院菊日和         嘉一 3 あすみ 公二 ゆうこ
果てしなき落ち葉のごとき母の繰言   らんく 3 英 いくお よし女
校庭のすみで泣きべそ冬たんぽぽ    登美子 3 皐月 海音 遊子
新顔の犬に出会ひて踏む落葉        和華 3 虞洛 ぽめろ 好夫
血縁の深さ身に沁む秋の夜        玉虫 3 みずね 涼由布 好夫
目の醒めて消えし佳句や朝の冷     凡天子 3 良坊 しずを 妙香
玉子酒肩に置かれし手の記憶         泉 3 きょう みち女 こごみ
地蔵尊仰げば御手の影長く       よんよん 2 もとこ みち女
かさかさと風になびくや柿紅葉      たけ坊 2 ひなた 嘉一
少年のすがしき韻や林檎食ぶ        国子 2 しずを 果穂
しぐるるや縁に座りて山を見ゆ    かずひと 2 清 嘉一
転勤の家山茶花の守りをり       ふみを 2 実果 玉虫
散り遅れ哀れとも見ゆ冬紅葉     よりさん 2 洛西雀 青菜
しぐるるや夫婦喧嘩の後の酒       実果 2 よんよん なでしこ
赤白黄束ねて菊の売られおり       青菜 2 静水 妙香
何となく古布に見とれる冬暖か     雪割草 2 太井 ねこ
蜜柑積んで崩しまた積む小さき手      敦風 2 和華 いくお
落葉掻くいつもの顔の見えぬ朝        清 2 雪割草 りんご
水澄むや藻を揺らしゆく魚の群れ     なつ 2 孝由 ななえ
陽を封じ蒲団深々母の夢         良坊 2 奈緒 ゆうこ
占いのはずれて悲し千切れ菊       空人 2 よし 洛西雀
川なりに流れて鴨や橋の下        太井 2 たかし よし女
秋雨ややっと膨らみひとしづく      六郎太 2 きょう 遊子
オリオンや寝ずの町にも煌煌と       百姓 2 大河原 じゅんじ
寿の字がえらそうな赤林檎        康子 2 海音 うつぎ
その紅葉散るを惜しみて車座に       まこ 2 皐月 なつ
行く人の心潤す冬桜           たか子 1 こごみ
小夜時雨やかんの蓋のちんちんと    とろうち 1 のんたん
だんらんの声きこえくる宿障子      敬介 1 ゆきこ
窓ならす風の音にも冬の声       よいち 1 国子
袴着や草履馴染まず持てあまし      美甫 1 よんよん
冬川に山のひと隅映りけり       ひろみ 1 花茗荷
光り浴び真っ赤に燃える楓かな       輪三 1 楽楽
ちゃんばらのどこか始まる落葉掃き   ゆうこ 1 縄文
かいつぶり水輪の消えてまた浮きぬ     茂樹 1 後夢
夢歩道せせらぎ清し散る紅葉        裕子 1 駒鳥
冬ざれや病める一人に話し触れ      いさお 1 まや
冬の空透けて雲間の浅き青         英 1 ミチコ
少女らのキャッチボールや花八手    かのこ 1 知津子
樹の間より街の喧騒庵小春         芹菜 1 けんいち
色もよしわれ収穫のあお銀杏        虞洛 1 海幸
冬紅葉単車の並ぶ国際校        よし女 1 英子
歩をうつす石段数え冬紅葉         静水 1 しんじ
金箔を散らし銀杏の落ち葉かな      文月 1 牧人
伏し目とて心を射抜く秋の月     あずき御前 1 知津子
電灯の傘に動かず冬の蠅       えれみあ 1 志乃
車椅子散歩に連れ出す小春日和    こすもす 1 楽楽
冬ざれや沖にただよふ小舟かな      ななえ 1 陽子
平行線交はる果てや冬銀河        一弘 1 康子
耳朶に穴もあきおる冬の雨        折山 1 空人
艶やかな小菊を貰ふ齟齬の中       茶猫 1 幸太郎

以上.


[1025] 11月19日の成績(投句者105名 選句者129名) 2003-11-20 (Thu)

片袖を残し菊師も昼餉かな      満天 20  縄文 やす子 えれみあ 花茗荷 八軒 まさる 初凪 りんご ひろ美 あすみ 青菜 ふみを 東吾 豪敏 すずかぜ はく子 幸太郎 好夫 今日子 一弘 
雲水の白足袋進む茶席かな     はるを 13 よりさん 美甫 けんいち なつ さくらこ 知津子 まさる もとこ 果穂 豪敏 洛西雀 文月 敬介
冬木立流鏑馬の径真っ直ぐに     菜々 10 清 太井 みすず よし造 すずかぜ 後夢 よし女 水季 かずひと 登美子
虎落笛屋根の寄り合う漁師町   すずかぜ 10 大門 千衣 ななえ りんご ひろ美 ぽめろ 田力 良坊 とろうち まこ
「空」といふ一字の墓や冬椿    大門 9 空人 茂樹 よし 涼由布 よし女 緑 今日子 ひろみ 嘉一
這い這いの児が邪魔をする障子貼り 孝由 9 よいち 皐月 千舟 かのこ 泉 八軒 果穂 のんたん 一弘
小春日の陽の差す方に鉢移し    更紗 8 太井 玉虫 芹菜 ぽめろ 妙香 百姓 嘉一 敬介
物置に長柄の柄杓雪蛍       まや 7 静水 清 けんいち 初凪 雪割草 英子 桃香
ポップコーンになれぬ一粒冬浅し  国子 6 千衣 よし えれみあ うつぎ ひなた とろうち
ときめきて編みし遠き日毛糸玉  うつぎ 6 まさひろ 紺屋 青菜 裕子 みすず こごみ
夕風のあそぶ落葉の吹き溜り    文義 6 なつ 更紗 好夫 駒鳥 廣美子 まこ
陽だまりの至福の珈琲冬隣り     我風 5 こすもす 凡天子 美甫 こころ らんく
雪ばんば掬へば指の上歩く   とろうち 5 かのこ 茶猫 我風 たかし 菜々
日だまりや足の爪切る日曜日    六郎太 5 泉 なでしこ のんたん 睦子 折山
苔厚く童地蔵の冬支度       まこと 5 芹菜 みち女 こごみ 水季 しんじ
まだと言う声に長湯の蜜柑風呂    実果 5 たけ坊 さくらこ ゆうこ 百姓 まこと
ゑびす講しぐれて露天軒低し     英 5 凡天子 千舟 記代 こころ 英子
骨董屋壷に挿したる梅もどき     茂樹 4 満天 さくら 一尾 まこと
時雨るるや稲荷の山の見え隠れ   百姓 4 虞洛 うつぎ 奈緒 ひろみ
子に負けず着飾る親や七五三   凡天子 4 いさお 孝由 緑 きづな
足裏にしだく音聞く木の実坂    芹菜 4 さくら 昌洋 国子 折山
隠居の身置く場所ありや日向ぼこ   泉 4 実果 英 海幸 らんく
括らるることを嫌ふや乱れ菊   ふみを 4 涼 しずを きょう 田力
老いてなお辞書繰る日々や冬紅葉  二青 4 ななえ 花茗荷 たか子 はく子
日溜りのわずか華やぐ冬の蝶   登美子 4 和華 ゆきこ 六郎太 楽楽
小春日の並木通りや画布の中    公二 4 涼 和華 後夢 廣美子
自販機の裏に積もりし濡れ落葉  たか子 4 大門 輪三 茂樹 六郎太
銀杏の匂う寺なり六地蔵       睦子 3 虞洛 よりさん ねこ
小春日の排煙白し飴工場       一尾 3 ちはる 記代 桃香
独り寝の寂しさ沁みる冬の夜    よいち 3 知津子 たか子 楽楽
拉致の海帰る波なく冬めける     紺屋 3 たけ坊 よんよん 文月
木枯らしや枝に絡みし蜘蛛の糸   もとこ 3 大河原 牧人 康子
波荒び千鳥の声を攫ふなり    よし女 3 よし造 洛西雀 まや
鵙日和小さなホームの誕生会    ねこ 3 ゆきこ 東吾 たかし
身と皮と干されて同じ柿日和   しずを 3 大河原 縄文 なでしこ
株安の隣に初霜告げる記事    洛西雀 3 こすもす 涼由布 きづな
浮寝鳥ときおり首をもたげをり  ひろみ 3 皐月 紺屋 幸太郎
容姿良きもみじ残して落ち葉掃き   文月 3 ミチコ 奈緒 駒鳥
僧の裾北風払ひ合掌す      さくらこ 3 ふみを みち女 かずひと
落ち葉焚く煙たなびく峠茶屋     駒鳥 3 まさひろ 昌洋 国子
干し大根鉄条網に吊るさるる  えれみあ 2 やす子 海幸
薯煮会風も仲間に入りたげ    なでしこ 2 よいち きょう
二日目で花落ちにけり白椿    きょう 2 玉虫 実果
負の数値プラス思考の神無月    朝寝 2 ひなた 遊子
ボランティア揃いの法被落葉はく きづな 2 静水 ゆうこ
寄鍋の音立てて待つ妻のをり    よし造 2 雪割草 睦子
塀の上携帯ラジオ松手入れ    ひなた 2 あすみ 孝由
糠漬に仄かな甘み冬の朝      太井 2 輪三 ちはる
苑小春老とて乗りて観覧車     はく子 2 満天 菜々
万両の狭庭に夜叉の潜みたり    幸太郎 2 我風 遊子
大銀杏崩れ土俵の秋思かな      一弘 2 いくお 二青
しなやかに揺れゐる車掌窓紅葉   敦風 1 いくお
匂い沁む花柊の静かなり      果穂 1 空人
漣や白く輝き照紅葉         輪三 1 敦風
川澄みし岩に貼り付く紅葉魅せ   知津子 1 いさお
冬の夜はカラマーゾフを読み返す  英子 1 まや
日蓮の冬の桜か御講餅        折山 1 二青
落葉掃く風に遊ばれまた掃きぬ   千衣 1 康子
嵩張るも衝動買ひし毛糸玉     かのこ 1 英
一斉に昇るバルーンや秋高し   廣美子 1 良坊
枯木立無韻の風に侵さるる      好夫 1 牧人
黄落の中混雑の美術館       茶猫 1 一尾
経堂の挟む名刺に隙間風       清 1 ねこ
秋の空活々として雲水尼    じゅんじ 1 妙香
誰も居ぬ寒さの中の照葉かな     海幸 1 よんよん
逆立ちの鴨が宙掻く昆陽の池  かずひと 1 敦風
冬安居酒に煙草に後ひとつ    としあき 1 しずを
舞殿の鳩に冬日の翳りきし     のぶお 1 もとこ
風に乗り木の葉と降りし今朝の冬 いくお 1 しんじ
風邪の子や額の傷の遠き記憶   涼由布 1 登美子
ひそひそと内緒の話しそぞろ寒    遊子 1 裕子
冬の虹水子地蔵に猫の鳴く      田力 1 ミチコ
冬に入る倒産会社の窓汚れ    みち女 1 茶猫

以上.


[1024] 11月18日の成績(投句者119名 選句者120名) 2003-11-19 (Wed)

雲水の炭割る音に山暮るる      登美子 18  静水 千衣 えれみあ けんいち さくらこ 高喜 まさる 雪割草 りんご 文月 好夫 睦子 みち女 今日子 緑 とろうち みすず ひろみ 
冬菊の傾くままに陽を集め     すずかぜ 14 皐月 縄文 英 嘉一 よし造 芹菜 豪敏 紺屋 我風 洛西雀 こごみ 文義 ゆうこ 康子
冬ぬくし暖簾の褪せし佃煮屋      志乃 13 えれみあ いさお 泉 あすみ 茂樹 やす子 さくら みち女 こころ 登美子 桃香 ねこ 海音
日の恵み夜具にとじこめ小春かな   千衣 9 空人 清 さくらこ いさお 後夢 涼由布 良坊 ぽめろ ふみを
たつぷりと鍋に湯湧かす冬はじめ とろうち 9 太井 更紗 東吾 芹菜 豪敏 ゆきこ 志乃 ふみを みすず
無縁墓寄り添いて咲く石蕗の花   ななえ 7 敦風 一弘 志乃 文月 好夫 田力 知津子
小春日の回廊やさし尼の寺      まこ 6 大河原 凡天子 大門 もとこ のぶお 花茗荷
短日の引き売りの声遠くなる     一尾 6 としあき かのこ 千舟 けんいち 菜々 やす子
小春日や娘の手紙読み返す       桃香 6 公二 まさる ゆきこ かずひと 良坊 ねこ
足萎えても身の内に詩を冬苺     たかし 6 しずを 茶猫 すずかぜ 田力 幸太郎 こすもす
物言はぬ景となりたる枯木立     一弘 5 和華 英 英子 よし女 国子
蓮枯るるここら海抜零メートル     菜々 5 満天 初凪 登美子 国子 きづな
七五三よそのカメラに微笑みて    美甫 5 皐月 凡天子 孝由 ひなた 輪三
鎌倉路落ち葉に埋もれ道祖神     陽子 5 虞洛 きょう 睦子 百姓 知津子
手水屋の柄杓の音や花八手        清 4 ちはる 満天 いくお 桃香
落葉踏む音にざわめく飼育小屋   ゆうこ 4 千舟 よし女 すずかぜ 我風
本尊を拝みてよりは紅葉狩      茂樹 4 敦風 一尾 哲 たかし
政宗の鎧小柄や夕時雨       ふみを 4 千衣 たけ坊 哲 はく子
時雨ける古本街の石畳        我風 4 実果 一尾 六郎太 とろうち
小春日の馬いななくや飼葉桶      公二 4 たか子 海幸 うつぎ 廣美子
流れくる落葉の数の増ゆるかな   はるを 3 ななえ 洛西雀 ひろみ
ふとん叩く音のびやかに小春かな   茶猫 3 たけ坊 妙香 こころ
木の実独楽すねてゐるごとすぐ止まり 紺屋 3 よし 遊子 菜々
七五三和服にはしゃぐ靴履いて   きづな 3 まさひろ 裕子 さくら
水仙の地を抜き出でる闇の中    よし造 3 八軒 あすみ 海音
肩を組み鉄塔並びて紅葉山     六郎太 3 しずを 裕子 ゆうこ
しぐるるやからくり時計鳴り止まず  ねこ 3 よし 大門 茂樹
御大師の前で体操骨の音        田力 3 空人 よりさん ひなた
グタグタと音さえぬくくおでん鍋  いくお 2 きょう 百姓
見飽くなし真澄の空の山紅葉    たか子 2 こすもす 果穂
木の実落つただそれだけの波紋かな   文義 2 一弘 かのこ
退院を告げて供へし菊一輪     うつぎ 2 初凪 六郎太
友と会ふ約束の消えおでん炊く   かのこ 2 嘉一 ぽめろ
焼芋を昼飯とする閑居かな        泉 2 英子 のんたん
各車窓冬の今昔中に入れ      ひさし 2 雪割草 ミチコ
古着店銀座賑はふ小春かな      実果 2 清 じゅんじ
雨宿り雫おきたる石蕗のはな   のんたん 2 しんじ 果穂
小春日やバス待つ人は微笑みて    水季 2 いくお 楽楽
潮騒を指呼にスルメと温め酒     敬介 2 ななえ じゅんじ
ながむれば菊盆栽の宇宙かな   けんいち 2 後夢 文義
山国の駅舎の隅におでんの香     よし女 2 虞洛 幸太郎
冬木立佇む人のシルエット      和華 2 実果 康子
風まかせ残り一葉の枯れ木かな    たけ坊 2 大河原 孝由
木枯しに人ひれ伏して季の移り     空人 2 まさひろ なでしこ
ほの暗き句碑を灯して石蕗の花    芹菜 2 和華 ちはる
噛みしめる日の丸弁当冬の蝿    としあき 2 静水 泉
冬麗や杜の高きにとびの鳴く     のぶお 2 輪三 きづな
散りいそぐ先それぞれの落葉かな   大門 2 遊子 妙香
冬晴れの淀川一望観覧車      はく子 2 公二 かずひと
白川にそそぐ時雨や京の夕      駒鳥 2 玉虫 のぶお
初たくわんご飯一口冬深し     きょう 1 こごみ
山裾に未だに下りぬ紅葉かな     まさる 1 太井
小春日に二艘網引く鰯舟       よし 1 もとこ
柚子の香の清さに惹かれ門の前   なでしこ 1 涼由布
街路樹は枝きり詰めて冬支度     百姓 1 まこと
吹き溜り落ち葉吹雪や君想う   まさひろ 1 よいち
ストーブにメルヘンを読む爺の髭   海音 1 よりさん
ユリカモメ横目に見つつペダル踏む 洛西雀 1 としあき
クリスマス準備に忙し牧師館      二青 1 東吾
初冬や列島なべて晴れマーク   よりさん 1 はく子
草木鳴る明日の風に冬めきぬ     静水 1 緑
あお銀杏例年のごと出会いける     虞洛 1 高喜
小春日や手おんぶ子をせりあげて かずひと 1 茶猫
今朝の夢祖母と手毬と日向ぼこ     文月 1 楽楽
にょきにょきと八ツ手の白き球の花 ぽめろ 1 なでしこ
秋の色剥きつくされて吊るされり    皐月 1 海幸
冬の雲林檎の取り入れ手を早む      英 1 よし造
庇鳴る木枯し1号まぎれなし      折山 1 紺屋
紅葉浮き流れたおやか乙女滝     知津子 1 たかし
詫助の咲きやらぬ間に花の落つ  さくらこ 1 玉虫
襟を立つ木枯一号吹きにけり     後夢 1 のんたん
日を追ふて群れ膨らみぬ池の鴨    孝由 1 うつぎ
絵展みて心ひろがる秋の空      妙香 1 花茗荷
鼻風邪の聲に艶めく酒房かな     幸太郎 1 ミチコ
命尽き紅葉とともに儚くも      玉虫 1 よいち
キリギリス小石の上の命かな       緑 1 今日子
仏前のりんの音篭る時雨かな     ゆきこ 1 りんご
三缶の石油求めて冬支度        睦子 1 まこと
小春日や猫に誘われうたた寝す    こごみ 1 たか子
太幹の根張りあらはに霜湿り      国子 1 縄文
一片のレースのごとし朝の月      英子 1 廣美子
深酒や蒲団被りて狸かな       良坊 1 八軒
寒き朝身構える頬顔洗ふ        西村 1 しんじ

以上.


[1023] 11月17日の成績(投句者110名 選句者124名) 2003-11-18 (Tue)

一人居の気楽さに馴れ根深汁        ゆきこ 16  千衣 縄文 ななえ ひなた 茶猫 たか子 実果 菜々 さくら 康子 ゆうこ ひろ美 たかし かずひと ねこ 登美子 
小春日の決めかねてゐる外出着       はるを 13 坊々 水季 こごみ いくお 豪敏 みすず えれみあ 満天 ひろ美 好夫 青菜 桃香 ほとり
骨密度計られてゐる寒さかな         まや 10 縄文 一弘 うつぎ 芹菜 まこと 凡天子 初凪 きづな 桃香 ほとり
しぐるるやランプ灯せる骨董店        茂樹 9 和華 ひろみ 涼 菜々 さくら みすず やす子 ひさし 嘉一
石塀を猫が行き交う菊日和          青菜 9 ふたば こすもす 皐月 玉虫 ゆきこ 英子 すずかぜ 文月 六郎太
荷を開けて故郷飛び出す林檎の香     かずひと 8 裕子 ひなた いさお 知津子 ふみを のんたん にんじん 果穂
カルストの起伏のままに枯尾花      よし女 8 虞洛 ななえ 折山 英 後夢 豪敏 大門 哲
犬の名で呼び合ふ挨拶冬温し        うつぎ 8 文義 かのこ もとこ はく子 孝由 ぽめろ やす子 きづな
木の葉散る深き轍の里の道         一尾 7 たけ坊 ひろみ のぶお 涼由布 まさる 幸太郎 駒鳥
村社前大根干すをはばからず       きづな 7 清 千衣 雪割草 まこ はく子 海幸 睦子
凛として虚飾削ぎたる枯木立        一弘 7 文義 泉 涼由布 紺屋 凡天子 なでしこ 我風
参道に紅葉の一樹百度石            清 6 公二 もとこ よし 満天 みち女 六郎太
散る身とは知りつつ燃ゆる紅葉かな     文月 6 輪三 よりさん 虞洛 いさお 昌洋 遊子
銀杏散るトランペットの高らかに     のんたん 6 志乃 百姓 きょう けんいち あすみ 敬介
御神籤に辛抱せよと神の留守        紺屋 5 茂樹 ちはる 折山 海音 敬介
昔日の坑道口や帰り花           田力 5 ふみを よし女 初凪 たかし 大門
冬日射す龍の覗きし手水鉢       にんじん 5 たけ坊 百姓 今日子 みち女 ねこ
落ちもせず揺れる一葉柿梢         孝由 4 裕子 茂樹 まこ 緑
寒滝の巌に刺せる小銭あり       えれみあ 4 太井 今日子 まさひろ 哲
寒き日も命ひとひと父笑ふ         西村 4 ふたば 清 よし造 しずを
繰り返す時の流れや石蕗の花       ちはる 4 としあき 紺屋 駒鳥 文月
幼子や大あくびして寒を呑む       よし造 4 芹菜 さくらこ えれみあ 国子
次々と染める雲代え冬茜          ひさし 3 輪三 ぽめろ すずかぜ
落葉踏むふるさとの道へんろ道      けんいち 3 和華 英子 嘉一
枯るるなか赤い帽子の園児たち        皐月 3 坊々 よし造 我風
小さき手合わせ願掛け七五三        朝寝 3 志乃 一尾 康子
母痴呆我が名を呼びし黄落園      まさひろ 3 ミチコ 空人 田力
秋冷や拝す手白し絵天井         ひろ美 3 大河原 泉 登美子
津和野川鯉悠々と冬に入る         満天 3 太井 まこと 好夫
子の手とり息吹きかける冬日かな      いくお 3 陽子 水季 しんじ
空っ風をんな胸張り赤城山        六郎太 3 ミチコ 一弘 英
手をかざすほどに目を射る雪の峰      半才 3 いくお 田力 なでしこ
冬晴れや鱈の干物をポキと折る       折山 3 さくらこ 東吾 けんいち
黄落やピエロの顔のなみだ粒         公二 3 涼 幸太郎 海音
鳩の群れ落葉舞いあげ羽ばたきぬ      千衣 3 たか子 昌洋 知津子
川底に沈む落葉に行く落葉         たか子 2 睦子 まさひろ
読み聞かす「葉つぱのフレデイー」柿落ち葉 美甫 2 公二 かずひと
せかるるや冬の夕焼け家明かり      さくらこ 2 こごみ しんじ
生家訪う波ひとつなし冬の海      こすもす 2 洛西雀 後夢
放哉の庵訪ねて秋遍路           まさる 2 すずこ とろうち
川凪のひときは透る鳰の声         たかし 2 のぶお よし女
風の神名人技見せ落葉掃く          空人 2 ゆうこ にんじん
ジーンズに抱くシクラメン真紅なり     ミチコ 2 こすもす としあき
鉄塔の先端眺む菊日和           豪敏 2 一尾 青菜
炉火赤し竹串仕舞ふ竹の筒          志乃 2 東吾 よし
たまさかの日和上々石蕗の花        よし 2 洛西雀 妙香
晩秋や百年を経てマリア笑む         陽子 2 遊子 とろうち
熱燗や居酒屋で過ごす旅の夜       まこと 2 よりさん すずこ
時雨るるや散歩の犬も早足に        遊子 1 妙香
山門を照らしてをりぬ蔦紅葉        好夫 1 皐月
ゆふざれの冬青草のあをさかな      ひろみ 1 ゆきこ
石蕗の花続く海岸リアス式          康子 1 かのこ
寄生木の玉あらはれて冬浅し      とろうち 1 うつぎ
初霜やブナの山並みけぶらして      すずかぜ 1 果穂
銀杏散る円く絨毯敷くように        国子 1 楽楽
熟れ染めて細枝しなぐ林檎かな       海幸 1 玉虫
日照雨いま銀の糸めき神立たる        菜々 1 しずを
乳母車落葉散りこむ中を行く       ふみを 1 国子
遠吠えや夜風の走る枯野原        幸太郎 1 ちはる
猫の絵や落葉しぐるる美術展        凡天子 1 あすみ
冬の川手相のやふに三筋なり        ゆうこ 1 雪割草
秋空に風船流れ店じまい          輪三 1 のんたん
菊の土盛る傍らへ落葉掃く         太井 1 まさる
ぎんなんの出会い求めて寺参り       虞洛 1 海幸
黄金の木の葉纏ひて銀杏立つ         泉 1 楽楽
枯はちす矢尽き弓折れ傾ぎけり       みすず 1 孝由
冬菊のほころび始めし畑かな        妙香 1 緑
顔揃いしみじみ見入る冬の朝      なでしこ 1 実果
闇おりて星をやどりぬ冬木立        和華 1 陽子
鼓笛の音収穫祭を告げてをり        英子 1 こころ
草の実や怒りおさえて夕支度        きょう 1 茶猫
紅き実の猿採り茨道しるべ        ななえ 1 大河原
抱きし子を下ろして身上ぐ枇杷の花     睦子 1 空人
木漏れ日をたのしぶ小鳥冬浅し        果穂 1 きょう

以上.


[1022] 11月16日の成績(投句者109名 選句者120名) 2003-11-17 (Mon)

しぐるるや骨董市の藍暖簾       ねこ 11  いなみの 一尾 さくら 好夫 紺屋 我風 やす子 まこ ひなた 縄文 とろうち 
熱燗や忘れたきことまたよぎり   うつぎ 10 嘉一 ななえ 涼由布 よし さくら 遊子 田力 きづな 青菜 しい
蔓ひけば塀を越へ来し烏瓜      紺屋 9 いなみの 涼 にんじん 睦子 田力 初凪 菜々 こころ すずこ
里神楽岩戸開きの神揃う        なつ 9 ななえ 桃香 えれみあ うつぎ よし女 かずひと 良坊 康子 りんご
何事も無き夜の葛湯啜る音    のんたん 8 こすもす かのこ 雪割草 涼由布 英 みすず なでしこ たかし
仏間より香り微かに冬林檎     ゆきこ 8 こすもす 美甫 英 海幸 まさひろ みち女 康子 りんご
寄せ鍋や夫の眼鏡少しずれ       西村 7 すずかぜ 和華 良坊 ゆうこ 国子 ねこ のんたん
いつぽんの道が続きて冬木立     ひろみ 7 茶猫 大河原 としあき 公二 きょう 文月 廣美子
山茶花やここにはじまる高瀬川     菜々 7 ふたば ちはる はく子 青翼 空人 百姓 まこ
闇汁や作り話をつい信じ        一弘 7 茶猫 ちはる ふみを 折山 好夫 海音 英子
老犬の風嗅ぐしぐさ冬ぬくし     茶猫 6 大河原 よし造 凡天子 洛西雀 文義 縄文
職退いてゆるり過ぎ行く日向ぼこ    遊子 6 清 たけ坊 にんじん ひろ美 みち女 菜々
白煙のまつすぐ上がり冬ぬくし   まこと 6 満天 朝寝 もとこ 孝由 文義 志乃
揺るる蜘蛛もろ手で掴む冬の空     哲 6 さくらこ たか子 遊子 ミチコ ひさし 今日子
葬列に加わる落葉風の道       ミチコ 6 満天 茂樹 陽子 まさひろ ひろ美 国子
改修の川に芒の枯れ残る       のぶお 5 大門 凡天子 茂樹 えれみあ 青菜
大連に大陸の風林檎売       つとむ 5 清 哲 けんいち ゆきこ じゅんじ
冬桜寺の陽だまり鶏飼はれ     やす子 5 よし 東吾 我風 ねこ 志乃
病室の母の足揉む時雨かな       嘉一 5 太井 ゆきこ ゆうこ まこと ひろみ
一条の飛行雲のみ秋の空       孝由 4 泉 後夢 のぶお 妙香
握られし小さき手の中木の実独楽    我風 4 紺屋 駒鳥 水季 すずこ
草餅を焼く茶屋を出て冬の滝    たかし 4 虞洛 よりさん 水季 今日子
投てきの弧の画布となり鰯雲    じゅんじ 4 しずを よりさん 六郎太 しい
小走りに典座抱えし泥大根      国子 4 もとこ きょう 果穂 ひろみ
ランドセル音させ馳せる冬の朝     茂樹 4 輪三 まさる いくお 文月
雨雲を押し分け覗く秋の空      文月 4 裕子 のぶお 妙香 しんじ
白障子光の遊ぶ時間かな       登美子 4 ふたば さくらこ 青翼 こころ
干し竿はみんな子のもの日短か   ふみを 4 よし造 すずかぜ きづな のんたん
蜘蛛の糸一葉からめて惜しむ秋    空人 4 洛西雀 たか子 しんじ 六郎太
暖かきスープのかをり冬木立       和華 4 東吾 よし女 百姓 たかし
秘密基地解散あとの柿たわわ     まこ 3 かのこ ミチコ 一弘
己が羽踏みて鶏鳴く村時雨     よし女 3 折山 海音 初凪
秋深し瀬音曳かれて明日香かな   幸太郎 3 陽子 なでしこ 果穂
黄落の駐車場掃く支店長         英 3 けんいち 公二 涼
岩清水結氷前の音の澄み      よし造 2 かずひと まこと
枯芙蓉かぶさる窓に人あかり      清 2 一尾 ひさし
秋の灯や途切れまた鳴るオルゴール たか子 2 千衣 みすず
ごまの香の厨に満ちて秋の暮     喜紅 2 坊々 やす子
竜胆を囲む車座深山晴        よし 2 美甫 あすみ
陽のかけら撒くごとく散る銀杏かな   文義 2 はく子 一弘
宮参りむずかる孫に千歳飴    まさひろ 2 坊々 海幸
冬菊に出迎えらるる小料理屋     はく子 2 豪敏 あすみ
帰国子を囲むはらから冬ぬくし    美甫 2 太井 睦子
凩や場末のホスト振り向かず     海音 2 しずを 大門
山村の瑠璃工房の炉火赤し    えれみあ 2 豪敏 後夢
名水で洗う大根朝まだき     としあき 2 ふみを 千衣
時雨るるや緋鯉鎮まる城の掘     太井 2 輪三 とろうち
泥付きの大根運ぶ茶髪の子     たけ坊 2 泉 いさお
冬萌えや娘の癖字変わりをり     涼由布 2 桃香 英子
紅葉敷く蕎麦茶屋の屋根輝けり    千衣 1 いさお
護岸打つ波の飛沫や冬めける     一尾 1 たけ坊
旅帰り迎えてくれし冬の薔薇     睦子 1 楽楽
足裏に枯葉のぬくみどこまでも     満天 1 雪割草
生け垣の影に重なる落葉かな      豪敏 1 まさる
落葉掃くはいてもはいても勝手にセイ 折山 1 空人
鍋奉行得意満面夜寒かな       朝寝 1 虞洛
妻退院我が家の庭に帰り花      輪三 1 和華
曼珠沙華消えたる後は青葉なり    海幸 1 としあき
先を行く犬を制して冬もみぢ   さくらこ 1 朝寝
街の灯の冴え極まりて闇深し    凡天子 1 嘉一
秋深し温泉(いでゆ)の宿の親娘づれ 駒鳥 1 楽楽
初冬や津和野の里の旅日記    よりさん 1 駒鳥
多才なり芸人秋の展覧会       みち女 1 ひなた
寺の庭一際目立つ蔦紅葉        康子 1 廣美子
春に花いま葉を散らす桜かな      後夢 1 裕子
淑やかに祝宴挑む戻り花      みづき 1 いくお
刈り込みを終へしつつじの戻り花  もとこ 1 孝由
競り声に鯖サファイヤの彩放つ   ひろ美 1 哲
星冴えて見えぬ星座を思ひけり   ぽめろ 1 じゅんじ
ご馳走といふて釜揚饂飩かな    ひなた 1 うつぎ

以上.


[1021] 11月15日の成績(投句者108名 選句者119名) 2003-11-16 (Sun)

石仏の傾ぎしままに紅葉谷       のぶお 11  茂樹 大門 太井 もとこ かずひと 哲 りんご 豪敏 えれみあ みすず とろうち 
短日や荷の荒荒と積まれゆく    すずかぜ 11 ふみを 茶猫 けんいち かのこ よし 一尾 つとむ よし造 みち女 睦子 ひろみ
極楽と風呂からの声冬菜切る      西村 8 八軒 けんいち 東吾 ひなた 嘉一 よし女 凡天子 しずを
山眠ることさら響く木魚の音      登美子 8 茂樹 輪三 朝寝 いくお ミチコ 妙香 廣美子 六郎太
時雨くるならまち通りや僧の傘   けんいち 8 よりさん 桃香 かずひと 田力 えれみあ まさひろ なつ まさる
普賢岳いま鎮もれる小春かな     のんたん 7 英 折山 後夢 ぽめろ 英子 みつ穂 なつ
婆の手の流るる動き注連作り       清 7 こすもす 桃香 やす子 二青 千衣 すずこ のんたん
銀杏散る苑さながらの美術館      まこ 6 空人 よいち らんく いくお 我風 喜紅
神無月がらんどうなる坐禅堂      やす子 6 ななえ 東吾 らんく りんご 凡天子 青菜
剥き跡にその人の癖吊るし柿     しずを 5 よし 涼由布 泉 ゆきこ みすず
旅の朝ふた県つなぐ冬の虹       満天 5 よりさん ミチコ ぽめろ 裕子 すずこ
ちゃんちゃんこ防空頭巾捨て切れず  ひろ美 5 清 ねこ さくら 好夫 うつぎ
実を拾う小さな秋をポケットに    かずひと 5 虞洛 あすみ 国子 まさひろ まこ
大根の両手に余る太さかな      廣美子 5 やす子 坊々 海音 たかし 秋乃
縁側に猫と並んでひなたぼこ      文月 5 公二 坊々 いさお まこと 楽楽
倒れ木に日溜りぬるく散紅葉      好夫 5 よし造 なでしこ 国子 廣美子 ひさし
無人売り少し曲がりし泥大根      ちはる 5 康子 美甫 こころ たか子 田力
嵯峨菊のみだれに心遊ばしぬ     うつぎ 4 果穂 洛西雀 満天 文義
本能寺髪ざんばらの菊人形        一弘 4 たか子 とろうち うつぎ きみこ
紙四手の風にちぎれし神の留守     紺屋 4 縄文 こころ 菜々 はく子
道問へば案内されたり町小春     みつ穂 4 英 泉 さくら 睦子
帰り花ピカソの女眼の大き        大門 3 ななえ 菜々 我風
冬もみじ大文字山をまなかいに     はく子 3 裕子 きづな 満天
亡き人は空に移りし冬の星       裕子 3 虞洛 二青 涼由布
のっぺ汁眼鏡くもりて訛り聞く   えれみあ 3 清 知津子 のんたん
末枯や傷もつなすび二つ三つ     きょう 3 遊子 哲 みち女
薄化粧紅もほんのり七五三       駒鳥 3 朝寝 孝由 青菜
山野辺の母校へ続く芒の穂      たか子 3 千衣 幸太郎 秋乃
満月や旅の帰りの野の小径        康子 3 としあき じゅんじ 喜紅
小春日や四肢やわらかに子の歩み    太井 3 空人 ゆきこ すずかぜ
暮早し工事現場の照明灯         一尾 3 たかし 六郎太 まこと
北国の一日もうけの小春かな     花茗荷 3 ひなた 英子 一弘
俳句にも自我の顔出し枇杷の花    涼由布 3 茶猫 ちはる 海幸
賽あぐる留守の宮とて常のごと      菜々 3 紺屋 きづな はく子
末枯れの木々を飲み込む大夕日     洛西雀 3 こすもす 一弘 紺屋
冬の蝶コーヒショップのモーニング としあき 3 康子 八軒 きょう
小春日やポストへ背伸びし子の手紙   ふみを 3 公二 一尾 ひろ美
一人居の母の重ね着紅葉色      らんく 2 もとこ ひろみ
大堰川一望千里紅葉かな       ミチコ 2 幸太郎 きみこ
初冬の日向や嬉し六地蔵      よりさん 2 よいち すずかぜ
金色に染まりし舗道銀杏散る      孝由 2 後夢 のぶお
名刹の掃き清められ冬桜        ななえ 2 太井 ひろ美
坂道を風に押されて冬桜        茶猫 2 洛西雀 文月
老木をねぎらう秋や蔦の舞        なつ 2 嘉一 文月
息白しハンバーガーをほつと抱く     海音 2 輪三 よし女
届きたる喪中葉書の黒い枠         英 2 きょう 楽楽
初炬燵うたた寝覚めし丑三つ時    こすもす 2 みづき あすみ
小春日の老母に軽き歩足かな      幸太郎 2 和華 まさる
冬木立より低き山日本一        田力 2 折山 じゅんじ
紅葉散る掃く人も無く無住寺      あすみ 2 駒鳥 文義
炬燵の間話途切れる夫婦かな      ねこ 2 みづき なでしこ
白鷺の飛び立つ音や冬木立     さくらこ 2 果穂 しんじ
桃色の豚の耳へと初時雨       ひろみ 2 ちはる ねこ
靄を切り時雨の中の峠かな      六郎太 2 駒鳥 まこ
冬空を見ながらしばし朝の床     まこと 2 大門 たけ坊
礫打つ紅葉の谷の深さかな       大和 2 縄文 かのこ
小春日や園児の帽の踊りけり       空人 2 孝由 ひさし
野良猫に傘さしかける夕時雨     ゆきこ 2 遊子 牧人
柊の香り微かに冴えかえる        よし 1 しんじ
朝日射す土塀貼りつく冬の蝿      よし女 1 海幸
ぶな林の空広がりて冬浅し      とろうち 1 のぶお
神の留守社守るごと鳩群るる     きづな 1 みつ穂
木の葉髪ふるさと想えばなをさらに   折山 1 好夫
山頂の草枯深し駒ケ岳        もとこ 1 海音
冬の草好きも嫌いも凄い奴      みづき 1 しずを
秋天の虚空に響く応援歌        遊子 1 ふたば
ふるえつつうずくまりし子猫かな    よいち 1 としあき
酒蔵を愁思と共に写生かな        百姓 1 豪敏
手おんぶの泣く子をあやし花柊    かのこ 1 美甫
からす鳴き時は過ぎ去る秋の空      里絵 1 妙香
山茶花の霜降りし頃花盛り        海幸 1 ふたば
紅葉散り寂なる水音山の寺       朝寝 1 和華
大地に両足踏ん張る大根引       豪敏 1 ふみを
玻璃越しの夢かうつつか日向ぼこ   みち女 1 知津子

以上.


[1020] 11月14日の成績(投句者117名 選句者118名) 2003-11-15 (Sat)

新海苔を煮れば遠くの海匂ふ      後夢 17  みづき 清 大河原 えれみあ たか子 泉 こころ 大門 ふみを よし造 すずかぜ 一弘 みつ穂 初凪 六郎太 縄文 けんいち 
神の留守宮の工事の早終ひ     きづな 11 和華 茂樹 ひろみ 好夫 孝右 じゅんじ はく子 みち女 哲 ねこ 桃香
窯出しの素焼並べて小春かな     茂樹 10 つとむ 千衣 のぶお とろうち ななえ 康子 たかし 六郎太 きみこ みすず
結界の瀬音に揺るる冬桜      やす子 9 豪敏 英子 満天 のぶお すずこ みち女 ななえ りんご 果穂
口上手噺されて買う大熊手    すずかぜ 8 まこと えれみあ 紺屋 よし 果穂 かずひと 桃香 折山
白壁に影を落して柿一つ         泉 8 たけ坊 和華 八軒 大河原 敦風 茂樹 海幸 廣美子
信長も光秀もいて菊人形       一弘 8 としあき たか子 裕子 いさお 菜々 洛西雀 とろうち きょう
日向ぼこ白寿に近き母と居て    はく子 7 もとこ 嘉一 朝寝 我風 遊子 康子 ねこ
寄鍋のあとの明るき別れかな     和華 7 海音 ひろみ なつ 花茗荷 すずかぜ ほとり さくら
池の面に亀の首だす七五三       紺屋 7 まこと 太井 好夫 満天 田力 幸太郎 よし女
冬菫柵に寄り来る仔牛かな      ねこ 7 ちはる 英子 ゆきこ はく子 幸太郎 ほとり まこ
新海苔の匂ふ漁港の干場かな       清 6 豪敏 坊々 知津子 ゆきこ 二青 一尾
何となく庭に出てみる落葉時     文義 6 雪割草 菜々 妙香 たかし 文月 きづな
病み臥して光る埃や秋入日     凡天子 6 涼由布 こころ 花茗荷 洛西雀 うつぎ 折山
枯葉踏む箱根旧道石畳        もとこ 5 清 かのこ 後夢 駒鳥 きみこ
ポケットにある鯛焼の温かき     たかし 4 英 嘉一 大門 ひろ美
初ストーブ猫に盗られる一等席    こごみ 4 ひなた らんく 海幸 のんたん
老いゆゑのときめく心日記買ふ     大門 4 一楽 輪三 なつ さくら
色つかぬ紅葉もありて杉木立      折山 4 紺屋 よりさん 妙香 文月
冬ざれて川の抱きたる物眠る    ひさし 4 茶猫 海音 うつぎ けんいち
母囲む十二の顔や牡丹鍋       大和 4 こすもす たけ坊 泉 知津子
小春日や親子で遊ぶ一輪車     みすず 4 輪三 千衣 公二 やす子
風ごとに誘ふ落ち葉の違ふらし    ぽめろ 3 しずを 凡天子 初凪
神無月杜に鴉の鳴くばかり       国子 3 よし造 のんたん 大和
座禅堂修行の姿藪椿         ななえ 3 坊々 いくお しんじ
車椅子母の借景あわだち草       嘉一 3 ひなた らんく あすみ
石蕗の花敷石ひとつひとつ踏む    みつ穂 3 凡天子 哲 ぽめろ
錦絵を収めて舞し落ち葉かな      高喜 3 虞洛 いくお 一弘
富士見えて紬の里のしぐれけり  とろうち 3 かのこ よりさん りんご
野辺送り終へ井戸端で菜を洗ふ     記代 2 きょう よし女
手に一杯木の実拾いて児の笑顔    まさる 2 裕子 いさお
明けやらぬ川面に霧の香湧き立ちて 洛西雀 2 こすもす まさひろ
白鳥の声にぎやかに沼明けぬ    えれみあ 2 孝由 後夢
西日受け雀群がる刈田かな       文月 2 雪割草 しんじ
東屋の軒のしずくや初時雨      駒鳥 2 国子 まこ
空部屋が増えしアパート蔦紅葉   かのこ 2 ふみを みつ穂
少し間を置きてまた立つ冬の虹   よし女 2 公二 きづな
牛蒡炊く大根を炊く秋の路地     廣美子 2 すずこ 縄文
掃く家も掃かざる家も時雨あと   しずを 2 英 二青
秋の灯や書込み辿る和綴じ本      敦風 2 一尾 みすず
愛犬の老いが教えるわが身の冬    らんく 2 八軒 涼由布
街の灯のまたたき寒し川渡る    すずこ 2 太井 百姓
藁塚の乱れしもあり群雀      登美子 2 ミチコ かずひと
朝寒の水辺の鳥の賑やかさ      玉虫 2 虞洛 百姓
ひたごごろ隠して今朝の返り花    我風 2 田力 ミチコ
遠出して芒二本が土産なり     じゅんじ 2 一楽 敦風
歯科治療研磨の音に夕時雨      豪敏 1 茶猫
七五三拗ねる二歳児持て余す     孝由 1 まさひろ
ちらほらと自慢の話返り花       朝寝 1 ちはる
散るもみぢひと葉ひと葉の個性かな   英子 1 我風
店員の箒撓めて濡れ落葉       太井 1 よし
冬寒や家族居てこそ一人酒     涼由布 1 しずを
病棟に山より迫り来る時雨     うつぎ 1 ひろ美
蔦紅葉斜陽の赤に燃えさかる     みち女 1 あすみ
古井戸に縁取る草の紅葉かな    幸太郎 1 ぽめろ
群雀一羽は蜜柑の木の中へ     ひろみ 1 よいち
珍しき落ち葉拾ふも試歩の途      二青 1 廣美子
友訪ね今日は聞き役菊人形     知津子 1 孝右
足許に衣脱ぎし紅葉かな       六郎太 1 朝寝
藁ぼっち時雨の中に立ちぼうけ     英 1 こごみ
冬早客は一組山の宿        ちはる 1 よいち
もみじ葉の燃えこぼれつつ地を染むる 千衣 1 楽楽
国憂い時雨眺むる阿修羅像      八軒 1 遊子
食べ頃よ庭の大根喋ってる      いさお 1 としあき
高麗の里出世明神柿多し       輪三 1 もとこ
人非ず句心深し寝酒かな        空人 1 こごみ
植え込みの緑樹へ黄葉一葉づつ   かずひと 1 孝由
異国にて故郷(ふるさと)の山秋思ふ 里絵 1 駒鳥
笑み割れて天然ギャグの柘榴かな   いずみ 1 陽子
窓枠の額となりおりひめつばき     田力 1 陽子
陽の照らい奈落の紅葉濃き淡し    ひろ美 1 みづき
茅葺の釈迦堂古りし紅葉山      のぶお 1 やす子
石庭の一隅に咲く冬菫        桃香 1 国子
回り道舞う紅葉を楽しみて      裕子 1 楽楽
活海老を酒のさかなに初雪見    いくお 1 じゅんじ

以上.


[1019] 11月13日の成績(投句者111名 選句者129名) 2003-11-14 (Fri)

しぐるるや巫女の緋袴小走りに   とろうち 18  実果 桃香 一弘 陽子 遊子 りんご 美甫 よし 花茗荷 みち女 きづな かずひと まさる 洛西雀 孝由 こころ すずこ まさひろ 
小春日や縄に吊り干す奈良の墨     茂樹 18 太井 初凪 記代 ちはる 美甫 一尾 すずかぜ きづな 今日子 たかし うつぎ さくら 輪三 草根 やす子 こごみ 哲 廣美子
窓越しの冬日産着をたたみをり    みつ穂 14 えれみあ 大門 皐月 一弘 東吾 満天 みすず 水季 ふみを こころ 文義 ぽめろ 海音 まこ
古鍬や畝深々と小六月         豪敏 13 敦風 記代 ちはる 昌洋 もとこ 英子 凡天子 今日子 水季 きょう ぽめろ 登美子 とろうち
風邪に伏す妻に問ひつゝ夕支度   ちはる 11 こすもす 路 皐月 いくお 朝寝 まこと まさる 二青 洛西雀 なでしこ こごみ
時雨るるや袱紗をかむる大木魚   よし女 7 縄文 涼 太井 遊子 一尾 我風 やす子
山茶花の大樹残して人住まず     もとこ 6 ひろ美 海幸 あすみ さくら よし女 ふみを
伝えおく言葉まよへば小夜時雨   よんよん 6 坊々 かのこ じゅんじ 我風 一楽 まこ
潮満ちて朱の大鳥居神の留守      満天 6 たか子 えれみあ いさお はく子 ななえ とろうち
冬霞窯の温みの夫婦碗        大門 5 ひろみ 敦風 桃香 のぶお 康子
しば漬屋奥行き深く石蕗の花    えれみあ 5 大門 東吾 満天 好夫 きみこ
冬めくや余熱の残るコンセント    和華 5 縄文 ひなた すずかぜ みつ穂 登美子
道ゆづり会釈返され落ち葉踏む  さくらこ 4 虞洛 ひなた いさお あすみ
秋雨やしきりに人を恋ふ日なり    たか子 4 神楽 よし 田力 一楽
初時雨武蔵野蕎麦屋緋毛氈        哲 4 大河原 実果 路 文月
落ち葉掃くことも日課となりにけり   二青 4 清 国子 はく子 文義
水鳥の宿となりたる神の留守    登美子 4 茂樹 ミチコ 奈緒 空人
途切れたる寝物語や小夜時雨    ななえ 4 たけ坊 茶猫 折山 みすず
竹馬は爺の手作り弾む脚       我風 4 公二 和華 千衣 泉
石蕗のひそりと迎う美術館     廣美子 4 涼 豪敏 朝寝 駒鳥
小春日や北京みやげの靴を履き   ゆきこ 4 ひろみ 大和 雪割草 幸太郎
大がめに半分漬ける冬野菜      みち女 4 千衣 ほとり たかし 六郎太
おでん屋の裏に無人のホームの灯     清 3 たけ坊 けんいち みつ穂
寺の庭紅葉かつ散る池の面     ミチコ 3 茂樹 折山 孝由
開け放つ社殿の木の香神の留守   ふみを 3 けんいち 好夫 二青
風吹けど無口なるかな枯れ木立    空人 3 しずを 昌洋 妙香
暁方の駅のホームや冬に入る      公二 3 大河原 知津子 ふたば
散紅葉山頭火句碑撫でをれば      ねこ 3 清 たか子 ななえ
一服の茶に好日や亥の子餅      果穂 3 かずひと うつぎ 海音
人気無き枯れ野で月に吼えてみる   ぽめろ 3 嘉一 しずを 英子
菊膾香りほのかに夕餉かな      康子 3 八軒 茶猫 凡天子
綿虫や猪罠のある谷の底     としあき 3 ほとり 田力 草根
石垣に十二単衣の蔦紅葉       まさる 3 虞洛 果穂 しんじ
せせらぎの誘ふ小径や落葉ふむ     千衣 3 和華 すずこ 駒鳥
炬燵出しにわかに寒さ増しにけり    後夢 2 涼由布 妙香
電化ショーによぎる余命や初時雨   うつぎ 2 裕子 ミチコ
コンビニの灯りまばゆい秋の暮   たけ坊 2 嘉一 としあき
嫁ぎ娘の部屋は空っぽ初時雨     桃香 2 裕子 ねこ
鶏頭の萎え立ち並ぶ線路端       国子 2 いずみ 六郎太
五右衛門の湯温上げやる火吹き竹    百姓 2 みち女 まさひろ
石蕗の花一枝手向けし妻の忌日     紺屋 2 まこと 康子
朝顔の小花になりて蔓の先      皐月 2 としあき 幸太郎
ふと想ふ友の安否や年賀状       河童 2 楽楽 文月
茶の花や廃屋の裏にひっそりと    洛西雀 2 坊々 奈緒
大銀杏黄葉かつ散る本能寺      はく子 2 かのこ 果穂
菊の花あちこち活けてやすらぎぬ    美甫 2 ひろ美 いくお
航音の遥か小春の観覧車       ひろ美 2 知津子 よし女
冬の蠅壁をつたいてぬくし場に  なでしこ 2 空人 廣美子
散紅葉こころ漂ふばかりなり     文義 2 きょう ひさし
銅像の本に積みたる楠落葉       田力 2 陽子 きみこ
古墳跡囲む村家の柿紅葉       花茗荷 2 もとこ よし造
窯どころ踏み跡かくす落ち葉かな すずかぜ 2 花茗荷 ひさし
鉄塔に点る赤き灯秋の暮        草根 2 ふたば 輪三
遅かったね暖かき声コート脱ぐ   涼由布 2 神楽 英
七五三晴れ着ひこずり千歳飴    いさお 1 楽楽
寒き朝星も見送る子の出勤       西村 1 泉
開帳や銀杏かつ散る羅漢坂     やす子 1 りんご
湯豆腐や湯気の向かうに白し君     坊々 1 玉虫
時雨やみ傷心失せし一人旅      八軒 1 涼由布
姫御前の拒む口紅七五三       敦風 1 英
息子の手頼りとたのむ冬支度       英 1 海幸
落葉のたゆたふ風やさざれ波     まこ 1 いずみ
空澄みてもみじ葉透ける大桜    きょう 1 しんじ
あをくさき冬菜畑の雨の音     ひろみ 1 公二
一枚の上着重ねて冬立ちぬ       泉 1 豪敏
木の葉髪決意新たに朝出勤      嘉一 1 後夢
狩り前夜犬の眼光雄々しけり     昌洋 1 八軒
冬めくやしろじろ展ぶる鳶の空  けんいち 1 初凪
縁日の露店や斜に柿たわわ      幸太郎 1 なでしこ
朝寒や日向求めてバスを待つ      駒鳥 1 らんく
冬桜カメラで囲む寺のうち     すずこ 1 よし造
初時雨しばしふしどの鎖樋       好夫 1 哲
メール待つ単身赴任夕時雨    こすもす 1 国子
我を刺す介護の家の枯茨      ほとり 1 らんく
子の手前はらわたも食ふ焼秋刀魚   孝由 1 じゅんじ
渋柿の渋抜く里や小春風      たかし 1 のぶお
服を脱ぎ赤絨毯の紅葉かな      六郎太 1 雪割草
吊り柿の色を濃くして夕焼くる   よし造 1 玉虫
朝の陽に黄葉に浮く烏城かな     朝寝 1 後夢
遺伝子のB型母より冬の鵙     ひなた 1 大和
山寺の松の根方に茶花咲く      記代 1 ねこ
朱の橋をダムに映して紅葉期      よし 1 こすもす

以上.


[1018] 11月12日の成績(投句者118名 選句者126名) 2003-11-13 (Thu)

雲水の一礼低し初時雨        花茗荷 26  大河原 よし 桃香 英 としあき 太井 敦風 ちはる こすもす 涼由布 まさる 一尾 英子 すずかぜ 洛西雀 みすず ひろ美 幸太郎 一弘 よし女 こごみ まこ とろうち 哲 ひさし はく子 
冬めくや町屋の奥の薄明かり       清 12 きよこ としあき きみこ 知津子 のぶお 昌洋 ゆきこ あすみ 坊々 まさひろ さくら 文月
落葉掃く母は暮色をまといつつ  かずひと 11 清 和華 よし 大和 みち女 紺屋 ふみを 文義 花茗荷 果穂 よし女
秋時雨小さな駅の伝言板       美甫 11 ななえ えれみあ 東吾 好夫 記代 千衣 孝右 きょう ふみを あすみ 六郎太
茶の花や寺まで延びる畦の道     百姓 11 ななえ 皐月 玉虫 ひろみ 凡天子 初凪 のぶお もとこ 幸太郎 さくら 水季
待合の椅子硬かりし冬に入る     更紗 9 桃香 雪割草 豪敏 英子 よし造 ゆきこ ほとり ひろ美 水季
雨の輪を重ねて池の破れ蓮    えれみあ 8 ふたば 輪三 千衣 すずかぜ 洛西雀 かずひと 登美子 文月
嫁ぐ娘へ手紙したたむ夜半の秋    桃香 8 公二 すずこ 豪敏 たか子 記代 やす子 河童 国子
音も無く時雨るる湯島女坂      国子 7 輪三 かのこ まこと かずひと 花茗荷 草根 ひさし
もみじ寺龍の舌より細き水     ミチコ 5 きよこ 大門 東吾 ほとり 田力
銀杏の煎りて翡翠に輝けり       奈緒 5 虞洛 雪割草 遊子 泉 みどり
泥大根洗へばとびきり器量良し    みち女 5 実果 いさお りんご 国子 きづな
幾たびも幾たびも掃く落ち葉かな   二青 5 公二 朝寝 いさお 楽楽 たかし
道草の数を競ひてゐのこずち     我風 5 大河原 縄文 ちはる 凡天子 たかし
しぐるるや迷彩服の歩哨佇つ    凡天子 4 清 えれみあ 孝由 きづな
空ろなる埴輪の目濡らす冬の雨    まこと 4 廣美子 みち女 満天 六郎太
楓掃く箒も人も絵の内に      しずを 4 八軒 海音 こごみ しんじ
しぐるるや燭の灯のある地蔵堂    茂樹 3 更紗 こころ まこ
室咲のないしょ話のシクラメン    和華 3 遊子 きょう みつ穂
将軍の使い来たよな夕時雨      空人 3 我風 なでしこ しんじ
茶の花や小さき川音山の寺      ねこ 3 やす子 うつぎ 駒鳥
柿ひとつ濡れて灯りを枝のさき  よんよん 3 和華 らんく 海音
秋冷や日向選びて夫と行く     廣美子 3 実果 坊々 みつ穂
その日待つ一銃一狗冬景色      昌洋 3 しずを 田力 一弘
大落暉丘に大樹の木守り柿     きづな 3 茂樹 もとこ 我風
愛満ちてチャペルの壁に蔦紅葉    よし造 3 遊亀 裕子 いくお
しぐるるや湯割焼酎梅添えて     ななえ 3 たけ坊 紺屋 河童
黄落やカーテンコール鳴りやまず とろうち 3 満天 康子 はく子
かけてきて団栗くれる園児かな     記代 3 嘉一 百姓 裕子
長谷寺の回廊に映ゆ冬紅葉     もとこ 3 じゅんじ 楽楽 みすず
冬帽子目深をとこのイヤリング    ひなた 3 大和 百姓 好夫
紅葉添え心づくしの夕餉かな      文月 3 すずこ 康子 駒鳥
物故者の欄に友の名初時雨     うつぎ 3 縄文 ひなた 草根
ゆるやかに水尾描きて番鴨      ゆきこ 2 太井 まさひろ
銀河冴ゆ補習の窓の白色光      田力 2 ミチコ たか子
冬耕や厨に鶏卵温もるゝ       幸太郎 2 よし造 ねこ
蟹食す病のベッドで老執念    こすもす 2 空人 涼由布
ブロッコリ月下の露のホログラム   ぽめろ 2 じゅんじ 哲
冬立つ日花壇一新葉のぼたん       英 2 嘉一 こすもす
トンネルを抜けて歓声紅葉かな    六郎太 2 孝右 孝由
誰彼に似たる菩薩の愁思かな       路 2 更紗 茂樹
模索せる一句に秋の深まりて      喜紅 2 いくお 果穂
檜皮葺の国宝に散る紅葉かな      董雨 2 皐月 知津子
みはるかす三十六峰粧ひぬ     みつ穂 2 うつぎ とろうち
ラグビーのベンチに魔法の薬缶かな   一弘 2 英 こころ
切干に味の沁みたる友の膳     みどり 2 虞洛 まさる
すき焼のひとりの夕餉わが前に    たかし 2 八軒 泉
躓きし丸太の嵩や初時雨       好夫 2 涼 敦風
尺八の染み入る音色秋の月       河童 2 路 きみこ
三階の柿食ふをんな環状線       敦風 2 涼 けんいち
我を書くことの重たき子規忌かな     泉 2 たけ坊 登美子
初冬や窯に忘れしメロンパン      静水 2 一尾 ねこ
大綿虫ややを甘噛みしたる母   としあき 1 廣美子
晴れた日は自転車に乗って枯葉道    英子 1 ふたば
帯ぞうり揃ひ双子の七五三     よし女 1 文義
四五枚の子の捨て行きし柿枯葉    大門 1 なでしこ
アメ横に新海苔売りの声が追ふ   ちはる 1 しずを
黄落の林に嵌る蕎麦屋かな       哲 1 けんいち
ライトアップ明鏡紅葉や霜月夜   こごみ 1 ミチコ
学び舎の銀杏拾い秋行事        虞洛 1 路
金色の銀杏並木を突っ走る       陽子 1 後夢
石床の鮭に聞きたり何代目      八軒 1 ひなた
音のしてふりむく影に初時雨     皐月 1 朝寝
夕照や湖のおちこち蘆枯るる    登美子 1 まこと
末枯の手先に触るる速歩かな      一尾 1 遊亀
ビル群のクレーンの首秋日差す     千衣 1 大門
冬になる風のすぎゆくにはたづみ  ひろみ 1 かのこ
秋の暮れ病棟の母と10分間     嘉一 1 らんく
いてふの樹一株の黄を敷き詰めし   後夢 1 ぽめろ
少なきを持たせる笑顔柿の秋    誠一郎 1 ぽめろ
カサコソとささやきかける落ち葉かな 遊亀 1 空人
雲なくて青きドームや冬の空      西村 1 後夢
天井画竜の眼光る紅葉寺      やす子 1 りんご
山里に取り残されし柿の珠      知津子 1 玉虫
大根干し合唱曲の聞こえけり    じゅんじ 1 ひろみ
デパートの煌きにいて暮早し     かのこ 1 初凪
大豆畑吹かれて鳴れり冬初め   すずかぜ 1 みどり
冬帽子まぶかに被り犬連れし    雪割草 1 昌洋

以上.


[1017] 11月11日の成績(投句者115名 選句者130名) 2003-11-12 (Wed)

幸せが黙って座る日向ぼこ       一弘 17  ちはる たけ坊 美甫 泉 たか子 涼由布 空人 ふたば 幸太郎 我風 ふみを 洛西雀 登美子 もとこ しい 河童 よんよん 
しぐるるや二の丸御殿の廊長し   はく子 10 坊々 きみこ よし女 我風 水季 文月 みつ穂 喜紅 とろうち 更紗
箸置きをもみじに換えて友を待つ    文月 9 よりさん 虞洛 昌洋 ゆきこ らんく まこと 河童 廣美子 初音
秋蝶のここまで辿り翅を閉じ      まこ 7 遊亀 和華 みどり 空人 誠一郎 まさひろ 田力
日を集め人を集めて菊人形      国子 7 千衣 豪敏 一弘 美甫 まこ きづな ねこ
須磨浦や阿波も淡路も霧の奥     敦風 7 えれみあ きみこ けんいち 千舟 初凪 はく子 よんよん
時雨るるやゆっくり歩む盲導犬    ゆきこ 7 ぽめろ すずかぜ 孝由 ねこ 桃香 草根 まこと
日溜りを連れて寄り来る鴨の陣   すずかぜ 7 じゅんじ 皐月 東吾 知津子 花茗荷 しんじ たかし
町縫つて海へ江ノ電ピラカンサ   つとむ 6 雪割草 けんいち 陽子 うつぎ 大門 ミチコ
ほっぺたの赤き子がゐて木守柿    公二 6 としあき 縄文 昌洋 こころ ふみを みすず
城跡の一本杉の蔦紅葉       花茗荷 6 大河原 敦風 みどり こすもす 茂樹 ひろみ
無縁墓弘化二年の小春かな       折山 6 海音 一尾 すずこ 英子 哲 嘉一
七五三蝶ネクタイの小紳士       駒鳥 6 和華 路 好夫 まさひろ 孝由 楽楽
新巡査馴染みとなりて小春かな   ひろみ 6 ちはる 海音 大門 英子 ゆきこ みつ穂
木の葉髪撫でて定年日数読む     嘉一 6 英 八軒 静水 千舟 国子 さくら
黄落の開山堂の鍵錆びて       ねこ 6 千衣 えれみあ かのこ 百姓 東吾 こごみ
滝見茶屋紅葉に染まる蕎麦幟    いさお 5 よし たか子 すずかぜ もとこ 廣美子
五百羅漢の呟き聞こゆ紅葉谷    うつぎ 5 よいち いさお 陽子 果穂 はく子
時雨るゝや子犬待たせる投票所   ちはる 5 清 いさお 路 ななえ 嘉一
病ひほぼ癒えて新居の小六月      草根 4 やす子 こころ 睦子 こう
乗り越して次来るまでの秋の月     一楽 4 じゅんじ まさる まこ 凡天子
蒼天に豊かなりけり柿の里      河童 4 なでしこ 水季 登美子 みち女
冬帽子ぬくもり伝わる国なまり    和華 4 大河原 まさる 桃香 みすず
秋の日の落ちて気づかぬ碁石かな     泉 4 神楽 遊子 ふたば 睦子
おでん酒いつしかひばり愛唱歌   ふみを 4 茶猫 こごみ 二青 かずひと
野仏や恵方参りの菊日和      まさる 4 太井 敦風 こう とろうち
寿の文字浮き出たる熟れ林檎      孝由 4 後夢 百姓 田力 康子
冷まじや半ば朽ちたる防空壕    とろうち 4 清 静水 ひろみ ひさし
烏瓜下校の子らの手に灯る      良坊 4 虞洛 うつぎ かずひと ひさし
憶良らの通ふ山の辺木守柚子    登美子 4 かのこ 果穂 駒鳥 哲
孫の手にもみじ重ねて母笑顔    らんく 4 よいち 玉虫 牧人 凡天子
七五三一姫二太郎借衣裳       大和 4 こすもす きづな あすみ 国子
新米を炊ぎて古希の誕生日     よし女 3 やす子 海幸 喜紅
冬に入る湯気立つものを夕の餉に  きづな 3 菜々 なでしこ 更紗
日曜の信号律儀時雨かな       六郎太 3 よし 一弘 遊子
城跡を真っ赤に染める落葉かな    たか子 3 海幸 裕子 楽楽
岩肌の模様となりし散紅葉      たかし 3 輪三 豪敏 玉虫
夜どうしの選挙速報冬のばら      路 3 茂樹 いくお 二青
デザートはうさぎ林檎の祝い膳   こすもす 3 菜々 たけ坊 神楽
ヘルパーと老母の語る障子の間     豪敏 3 としあき さくら しい
宣長の達筆に酔ふ暮の秋      たけ坊 2 花茗荷 よし女
叡山の石仏眺む湖の月や       八軒 2 知津子 ミチコ
冬立てど日向の猫の日の香り      英 2 誠一郎 奈緒
傷心の身には厳しき初時雨      二青 2 よりさん 八軒
秋花舞い花嫁の笑み永遠となる   よし造 2 しずを 泉
そぞろ寒炬燵に絡む蔦となり   なでしこ 2 奈緒 みち女
石蕗の花活ければ黄の写りけり     一尾 2 英 妙香
ぽっちりと濃き色ひとつ冬菫    かのこ 2 らんく 好夫
櫨紅葉石橋に色添えにけり       康子 2 駒鳥 よし造
菊花展まず薫香にむかへられ    けんいち 2 文月 ななえ
柿もぎて笊にあふるる夕厨     もとこ 2 茶猫 一尾
古寺の路踏まれしあとや銀杏の実 よりさん 2 いくお 康子
菊花展全生園に人老いて       こう 2 後夢 縄文
短日や天辺と云ふ岐れ道       好夫 2 初凪 たかし
刈田跡呉越同舟鳩雀       まさひろ 1 しんじ
慎ましく生きる姿や石蕗の花      満天 1 輪三
白蝶は十一月の陽を浴びる     としあき 1 太井
バスツアー右に左に紅葉狩       輪三 1 あすみ
傘を打つ邪念諌める初時雨    さくらこ 1 しずを
霧の海沈む村にも日射し初む     ななえ 1 洛西雀
冬ざれて星占いの決定打        西村 1 坊々
山茶花梅雨下着干す居間背を屈め    遊子 1 一楽
冬寒にハイビスカスの咲きにけり   玉虫 1 すずこ
湖に浮き雲映る竹の春        あすみ 1 幸太郎
大木に寄り添うつつじの忘れ花   みち女 1 初音
茶団子の赤毛氈に映ゆる秋      廣美子 1 ぽめろ
蟷螂の鎌振り上げて貌傾ぐ     のぶお 1 よし造
清き世を説く人も無し草の花     海音 1 涼由布
時雨るるや島お四国の石仏     ぽめろ 1 一楽
大菊や盛りの過ぎし一つあり    きょう 1 妙香
機械浴の母に小春日和かな      大門 1 裕子
古戦場跡かたもなし小六月     誠一郎 1 皐月
ひさびさの洗濯日和の小春かな   のんたん 1 草根
一葉忌住みし辺りの井戸訪ね    すずこ 1 遊亀
実千両隅にありても明快に      英子 1 雪割草

以上.


[1016] 11月10日の成績(投句者115名 選句者126名) 2003-11-11 (Tue)

初冬やパンの袋の温み抱き        ふみを 17  清 よし 坊々 茂樹 東吾 涼 水季 まこと たか子 こころ よし女 ねこ 百姓 よし造 りんご うつぎ たかし 
石蕗の花露地の木漏れ日とらへけり    まこ 15 大河原 皐月 満天 かのこ 初凪 大和 駒鳥 我風 凡天子 睦子 誠一郎 桃香 のぶお りんご 康子
秋雨の時計と合わぬ暗さあり     よんよん 11 路 茶猫 静水 いくお 妙香 花茗荷 洛西雀 きづな 良坊 らんく まさひろ
泡立草ここらにむかし渡しあり       国子 11 ひなた 初凪 涼由布 ゆきこ ゆきこ ふたば 今日子 千衣 百姓 ふみを 登美子
きみといる日曜の朝冬ぬくし       ふたば 7 としあき 太井 折山 八軒 裕子 六郎太 はく子
おかめ似の巫女よりもらふ熊手かな   ひろみ 6 路 大門 しずを 海音 和華 哲
冬めくや荒寥深む採石島       けんいち 6 輪三 まさる まこ さくら すずこ きみこ
異国語も共に手拍子酉の市        ちはる 6 一尾 水季 すずかぜ 良坊 ふみを 廣美子
菊の香に気付く人あり投票所       しずを 6 雪割草 虞洛 涼由布 きづな 登美子 たかし
大根の背伸びして出た白さかな      まこと 6 雪割草 陽子 遊子 らんく よんよん 空人
沢一つ越えて一望冬の山         昌洋 6 敦風 ひろみ のぶお もとこ 廣美子 よし造
秋日和湯浴みの客のへぼ将棋       河童 5 たか子 孝由 ひろみ みち女 はく子
新聞を受け取る手にも今朝の冬      公二 4 よりさん 敦風 大和 すずこ
保育子の木っ端さしだす焚き火かな      清 4 太井 一弘 こころ ひさし
盲人の手で包みおり冬の薔薇       田力 4 ちはる 美甫 泉 空人
子を待ちて足音探す秋の暮れ        水季 4 英 よし 折山 ひさし
縄文の出会いありたり紅葉狩り      よし 4 玉虫 和華 国子 一楽
寄鍋や声はなやぎて湯気の中       和華 4 遊子 果穂 まさひろ 文月
ぼつとりと花梨の実落ち午後の黙   とろうち 4 けんいち しい 国子 よんよん
酉の市小さき熊手と切山椒       すずこ 4 輪三 こう 好夫 やす子
飴細工せがんだ思ひ酉の市         我風 4 公二 大門 かずひと 田力
裏道の道標となる石蕗の花        満天 4 坊々 豪敏 果穂 英子
夕暮れの帰路急ぐ人木の葉雨       果穂 4 公二 あすみ 嘉一 康子
異国より見舞ひのカード蔦紅葉       草根 3 清 駒鳥 きみこ
天に地に冬の紅葉や辻楽士         大門 3 こう 今日子 哲
くまのみち道標濡れて秋が行く       嘉一 3 よりさん まこと 昌洋
法要の神事静かに初時雨          豪敏 3 ちはる 花茗荷 もとこ
木守柿鳥来るまでの風情かな      洛西雀 3 涼 しんじ 知津子
朝時雨静かに明ける選挙の日      たか子 3 虞洛 えれみあ 妙香
こぼしたる讃岐うどんに冬の蝿    としあき 3 凡天子 なでしこ ななえ
ナウシカの駈けし谷とや冬の立つ    はく子 3 としあき 静水 かずひと
モナリザは眠らぬままに長き夜      海音 3 じゅんじ けんいち 英子
何気無く障子の桟のうす埃       ひなた 3 茶猫 英 六郎太
逆光に映える銀杏の大樹かな        董雨 3 草根 やす子 千衣
木枯の笛遠のきて赤き星        ゆきこ 2 八軒 ふたば
どんぐりや子の宝箱転がれり      やす子 2 じゅんじ ねこ
風呂吹の米粒箸でつまみけり      六郎太 2 裕子 とろうち
父と子が障子を洗ふ車庫の前       孝由 2 一尾 東吾
蔦紅葉高速道の壁飾る           康子 2 こすもす 孝由
いい匂ひと愛でて小菊を給わりぬ   のんたん 2 よいち 泉
婿にきて義母の琴聴く小春かな       路 2 田力 知津子
太鼓橋池面にゆるる暮の秋       のぶお 2 茂樹 陽子
来年の暦買いたる酉の市        えれみあ 2 海幸 後夢
添え木せる桜大樹の紅葉かな      みすず 2 皐月 みち女
坂のぼる喪服の家族冬紅葉       つとむ 2 大河原 誠一郎
しぐるるや見知らぬ街へ続く道        泉 2 草根 文月
七五三やんちゃぼうずも神妙に      雪割草 2 菜々 楽楽
中東の戦火は遠く男郎花       じゅんじ 2 さくら ななえ
大根の抜き足差し足畑たのし      すずかぜ 2 よいち 楽楽
月冴えて天空に居り我は人        ぽめろ 2 たけ坊 しずを
観音の大き座布団紅葉山          敦風 2 海音 えれみあ
文化祭気になる孫の鏡文字         遊子 2 海幸 うつぎ
欄干を跨ぐ腕白小春かな         茂樹 2 すずかぜ 桃香
立冬の風ぬるく月膨らみぬ       さくらこ 2 美甫 洛西雀
大門を開け放ちては今し菊        きづな 2 一弘 一楽
祝福を祈る親子や七五三         二青 2 睦子 きょう
旅の子の明日出立や秋時雨        睦子 2 ぽめろ 嘉一
靴の跡境内白く初霜に        よりさん 1 いくお
友来たる自家椎茸の三杯酢       よし女 1 河童
何処行かむ冬ざれの道選挙往く      坊々 1 きょう
キャンパスに黄落しきり歩を止どむ   花茗荷 1 我風
蔵王の裾野に萩のこぼれ落ち      あすみ 1 麦秋
投票に平和を願う立冬かな        いくお 1 満天
炉開や更の帯締鬱金色         かのこ 1 好夫
葉ぼたんや襞の細かさ冬立ちぬ        英 1 昌洋
ファッションショー友に誘われ菊日和    喜紅 1 菜々
黄落や露天風呂にも花を沿え        海幸 1 河童
炉開きと呼ばれし椿香合展        登志子 1 まさる
鐘を撞く小僧のくしゃみ茜空       一弘 1 豪敏
花なれば筏といはむ葉は流れ        後夢 1 かのこ
吊橋で見る山紅葉揺れ動き       いさお 1 こすもす
ケーブル駅降りてコートをはおりけり かずひと 1 後夢
山茶花の二階の声にふり向けば      静水 1 ひなた
零余子飯旅の名残の五六粒        大和 1 まこ
眼裏に故郷の山落ち葉の香       うつぎ 1 麦秋
秋のバラ色を極めて凛と咲く        千舟 1 玉虫
大夕焼柿の木上の少年に        登美子 1 よし女
しぐるるや一つ車で投票所        太井 1 ぽめろ
秋の声しかと聞けずに通り過ぎ     みどり 1 しんじ
秋の色旅のチラシに魅せられて      楽楽 1 あすみ
姦しやトランペットの花の下        輪三 1 しい
ミサ曲をうつつに聴けり冬の朝      英子 1 なでしこ
もみじ葉の黒ずんで来る潮曇り      茶猫 1 とろうち

以上.


[1015] 11月9日の成績投句者111名 選句者119名() 2003-11-10 (Mon)

昏れてなほ紅葉明かりの渡月橋     国子 19  ぽめろ こすもす 千衣 縄文 かのこ やす子 駒鳥 菜々 百姓 喜紅 ふみを すずこ りんご 六郎太 水季 とろうち ななえ きみこ 康子 
庭下駄をそっとたてかけ初時雨    きづな 17 清 まさる 坊々 凡天子 誠一郎 よし よいち 英 東吾 まこと 登美子 えれみあ ななえ みすず ひさし 康子 よんよん
小春日やすずめ遊ばせ鬼瓦     うつぎ 11 よりさん 坊々 遊亀 遊子 きづな たかし りんご 河童 あすみ のんたん こう
時折は枝切る音の小春かな      茶猫 9 としあき 涼 かのこ 睦子 英子 すずかぜ 一尾 けんいち 公二
軋みたる水車の雫柿日和      とろうち 9 清 雪割草 一弘 茂樹 路 河童 国子 桑 まこ
金色に燃えて枯野の入日かな    てまり 8 虞洛 縄文 たか子 海音 のぶお ゆきこ 六郎太 まこ
柚子湯して足の裏まで匂いけり     海幸 8 皐月 花茗荷 ふみを 一尾 ねこ 廣美子 みすず よんよん
ままごとの泥のコロッケ小春かな   一弘 7 ひろみ 大門 泉 和華 遊子 裕子 すずかぜ
逸らしたる球のゆくへや草紅葉     太井 6 嘉一 花茗荷 静水 千舟 かずひと はく子
顔洗ふ水固くして冬に入る      静水 6 よし造 満天 海音 初凪 とろうち らんく
ひとり旅地図なぞりゐる駅の秋    幸太郎 6 よりさん よし 喜紅 けんいち 廣美子 かずひと
透明に鶏鳴一声今朝の冬        まこ 6 こすもす ミチコ 初凪 果穂 うつぎ きみこ
畑仕舞い煙の白き冬立ちぬ       英 6 よし造 遊亀 豪敏 静水 田力 なでしこ
タイムカードいつもの時刻冬立ちぬ ひなた 5 嘉一 折山 きづな はく子 しずを
川の音に山眠り往く子守唄     みづき 5 駒鳥 裕子 まさひろ 登美子 なでしこ
葉を落とし枝のびのびと秋の空     水季 4 空人 たけ坊 妙香 孝由
測量の白き杭立ち冬に入る      記代 4 大門 ちはる 田力 よし女
窓に入る日の温もりや今朝の冬     果穂 4 まさる 好夫 孝由 水季
遣水の音に目覚めの秋の宿      文月 4 たけ坊 陽子 志乃 すずこ
柿落ち葉白磁の皿の茶屋料理     美甫 4 茶猫 いさお 和華 好夫
烏瓜輝き藪の暮れ残る       ふみを 4 百姓 我風 こころ こう
朱の橋の水面に映えて鴨の陣     紘美 4 もとこ 昌洋 千舟 たかし
地を蹴って大根白き肩競ふ     よし造 4 ミチコ ふたば みどり 我風
行く秋やアドレス帳の名前消す     英子 4 空人 ちはる 折山 よし女
入り日映ゆ仙石原の薄かな       駒鳥 3 茂樹 凡天子 東吾
城跡の崩れ礎石や秋気満つ      花茗荷 3 たか子 のぶお 国子
庭草の濡れて秋炉を焚きにけり   ひろみ 3 誠一郎 洛西雀 えれみあ
奥の院菩薩の眼秋の色        廣美子 3 としあき やす子 もとこ
小春日の苑に点茶をゆくりなく    はく子 3 満天 菜々 桑
梯子掛け残りわずかなりんご狩り   康子 3 雪割草 路 いくお
湯豆腐や浮きつ沈みつ昆布の上    六郎太 2 よいち のんたん
親も子も背筋が伸びし七五三     洛西雀 2 皐月 公二
呼ぶ声に我も振り向く花野かな    たか子 2 まこと 今日子
照紅葉竜頭の滝の吼ゆるごと    もとこ 2 輪三 英子
無住寺山茶花静かに咲いてをり     孝由 2 楽楽 あすみ
行秋を惜しみて残る木の葉かな      泉 2 海幸 しんじ
山茶花の花絨毯に座す媼        河童 2 ふたば 睦子
立冬や近づく童謡灯油売り      満天 2 太井 まさひろ
小春日の川辺歩めば四季桜       清 2 輪三 海幸
空高く間欠泉の足湯かな      いくお 2 桃香 虞洛
夕紅葉水の都に橋重ね        菜々 2 茶猫 うつぎ
流されて深瀬をしとねと紅葉かな よんよん 2 泉 果穂
楽流れ紅葉且つ散る志士の墓所    よし女 2 美甫 ゆきこ
義母は旅立つステンの大熊手   としあき 2 ひなた しずを
初しぐれ邪魔になるやも傘を借り  ちはる 2 一弘 今日子
水平に雲たなびきて今朝の冬     ゆきこ 1 ひろみ
ぎりぎりと虫の歯軋り冬前夜    さくらこ 1 洛西雀
全山が紅葉にけぶる妙義山      輪三 1 後夢
間々の雨夜寒のひたと訪れぬ    えれみあ 1 こころ
放りあげ銀杏落葉を浴びてゐる   たかし 1 ひなた
花便り大きく描き愁思かな      やす子 1 みどり
八重菊の遮光栽培慎ましく       遊子 1 後夢
三輪車忘すられしまま冬立ちぬ   登美子 1 ねこ
ラ・フランス凹みまだかと待ちゐたり 茂樹 1 らんく
花石蕗やとぎ汁にをふ蔵の路地     ねこ 1 いさお
行く秋や胸なだらかに白鳳仏    みすず 1 千衣
丹後路を分け入って走る秋の空    喜紅 1 楽楽
柿紅葉最後の一葉落ちにけり      良坊 1 しんじ
敷きつめし庭の落ち葉の景をなし    二青 1 妙香
犬ころのまり追う秋や城の跡    たけ坊 1 ひさし
秋雨や傘の花咲く歩道橋       豪敏 1 ぽめろ
二の腕の青あざ疼く初みぞれ    涼由布 1 昌洋
つかの間の鼬見しこと又も言ふ    文義 1 涼
月光を湛えて延びる鉄路かな      八軒 1 志乃
温かき下着穿きけり今朝の冬      草根 1 太井
歩を運ぶ径にせり出す枯葎      我風 1 豪敏
日消しつぼ買うたる夕べ冬に入る すずかぜ 1 桃香
立冬や耕運機の爪替える人     こすもす 1 英
立冬や暖かい日となりにけり     楽楽 1 いくお
立冬や今日暖かくサッカーの子   すずこ 1 美甫
夕闇の鴨はひと飛び水を跳ね   けんいち 1 陽子

以上.


[1014] 11月8日の成績(投句者119名 選句者128名) 2003-11-09 (Sun)

縄跳びの夕日大きく掬ひけり       我風 29  清 文義 縄文 折山 輪三 菜々 一弘 ひろみ 東吾 みづき しずを 記代 ミチコ ほとり けんいち 六郎太 きょう たかし すずかぜ なでしこ 国子 満天 百姓 幸太郎 皐月 うつぎ りんご 登志子 きみこ 
干し柿を裂けば日の色ありにけり  とろうち 16 たけ坊 縄文 かのこ たえこ 海音 大門 花茗荷 ゆきこ 初凪 よし女 かかし ふみを 知津子 静水 ひさし 幸太郎
ひとつずつ音符の如く吊るし柿   こすもす 9 虞洛 清 涼 東吾 みづき 紘美 我風 しい ふたば
立冬や火の用心の回覧板        一尾 8 和華 こすもす ななえ 記代 ゆきこ 水季 もとこ きづな
田じまひに煙る山里日の淡し      菜々 8 志乃 たけ坊 ねこ えれみあ 英 かずひと 遊子 皐月
椋の群膨らみ縮む茜空        ゆきこ 7 茶猫 てまり こころ 初凪 きょう 草根 りんご
落ち葉踏む坂の果てなり哲学科     海音 6 ちはる 茂樹 けんいち よし女 田力 うつぎ
ロープウエー視界一気に照紅葉     国子 6 美甫 みすず ミチコ 孝由 はく子 後夢
境内の祝詞聞こへる菊日和        路 6 豪敏 こう 満天 とろうち 廣美子 登志子
推敲の言葉に迷ふ夜長かな       てまり 6 ひなた まこと 花茗荷 喜紅 公二 登美子
水尾を曳く尾長一羽の舟溜まり    ひろみ 5 茂樹 好夫 昌洋 よし造 とろうち
うすうすと初霜置けり寺の道    よりさん 5 坊々 空人 いくお 紘美 洛西雀
境内の幟はためく秋祭         豪敏 4 よりさん ほとり あすみ もとこ
暮の鐘落葉しぐれの中に居て      大門 4 千衣 太井 嘉一 妙香
縄文も弥生も秋も湖の底      じゅんじ 4 たえこ 裕子 すずこ まさひろ
この秋を一身に燃やす欅かな     しずを 4 初音 河童 実果 百姓
夕ざれの狭庭の石蕗の花明かり     芹菜 4 てまり 草根 文月 康子
箱根路に明治を偲ぶ秋の宿        駒鳥 4 まさる 豪敏 海幸 喜紅
音一つ立てて木の葉の舞ふ如し     皐月 4 初音 路 果穂 あすみ
測量の三脚が往く草紅葉       よし女 4 一尾 英子 きづな 志乃
牡蠣の床寝かせし浦に潮満ち来    ふみを 4 こすもす じゅんじ やす子 よし造
下京やくぐもり声の緋の菜売り    登美子 3 哲 桃香 きみこ
黄昏に蝶の消え行く花野かな    えれみあ 3 河童 文月 登美子
おでん鍋竹輪ぶ好きな亭主なり      こう 3 坊々 雪割草 大門
遮断機の上がらぬままに冬立てり    ぽめろ 3 涼由布 海音 哲
土鳩鳴く始発の駅は霧時雨        紘美 3 よりさん すずこ 公二
色変えてそれぞれの葉の落葉かな    百姓 3 まさる 楽楽 奈緒
風を背に鹿とくぐるや南大門      満天 3 みすず 英 桑
秋の空潮入川に竿並ぶ          よし 3 美甫 まこと えれみあ
ずわい蟹茹であがりたる面構へ     花茗荷 3 涼 泉 桃香
夕闇に高きクレーンの夜業の灯    ミチコ 3 じゅんじ 後夢 まさひろ
紅葉且つ散るひとひらを手にうけし   美甫 3 折山 かずひと 廣美子
住む人のなくなりし家冬枯れて    すずこ 3 路 雪割草 果穂
秋時雨夕刊の少し濡れし程     かずひと 3 こころ 洛西雀 国子
爽やかやダムの碑に佇つ老夫婦    たか子 3 太井 たかし 田力
リュック負ふ少年1人の秋遍路     記代 3 やす子 水季 ふみを
川原を白銀にして薄かな        英子 2 のんたん 実果
鉄橋の音に動ぜず鴨の陣          清 2 空人 のんたん
霧深む遠き連山沈まりて        果穂 2 ななえ ひろみ
しなやかな表紙に惚れし日記買ふ   かのこ 2 すずかぜ 静水
帰国子を囲む三代菊月夜        まこ 2 二青 芹菜
花八つ手猫が鳴きをる工場跡      ねこ 2 文義 桑
コスモス園終わりて一つ案山子立ち まさひろ 2 としあき いくお
母は今回復室なり落ち葉掃く      嘉一 2 和華 たか子
突堤や釣瓶落としに浮き一つ     凡天子 2 ねこ ひさし
潮の香やワインの里の薄紅葉    としあき 2 虞洛 駒鳥
高窓に賛美歌つづく小春空       和華 2 ちはる 我風
杜鵑草花の重さに揺れにけり      一弘 2 かのこ こう
冬ぬくし昼寝している花もあり   なでしこ 2 八軒 裕子
初時雨急ぐ吊り橋軋み鳴る       千舟 2 二青 康子
きのこ汁とうふの味のわかる歳    きょう 2 八軒 知津子
小春日や七癖妻に叱られし       洛西雀 2 遊子 ふたば
身に入むや夕餉支度に独り言      喜紅 2 なでしこ しい
泣き止まぬ赤児あやして木の実ゴマ    空人 1 まこ
小春日や犬の背にも日の匂ひ      茂樹 1 六郎太
葉は無くも柿はたわわに実りをり     裕子 1 海幸
旅の宿蹲脇の花八手          康子 1 駒鳥
林道の柵一ぱいに烏瓜         もとこ 1 好夫
松枯れの色華やぎぬ蔦紅葉        河童 1 いさお
菊の香につられて鉢植え買い求め     奈緒 1 楽楽
振り返る道の遠きに薄原         文月 1 昌洋
花嫁の母の心や秋時雨         桃香 1 芹菜
切花に虻三匹の秋日和         よし造 1 英子
ダイアナ妃の笑顔思ほゆ秋の薔薇    みすず 1 はく子
囲炉裏火を囲んで昔話かな        遊亀 1 まこ
通夜あかり闇なほ濃くて露時雨   すずかぜ 1 しずを
月明かり昼間のごとき影が伸び     しい 1 いさお
見の限り大平原に秋惜しむ      はく子 1 菜々
ふるさとを口ずさむ人秋の午後     水季 1 泉
降り止まぬ落葉我背をノックする    廣美子 1 一弘
枯葉舞ふ空港荷役もパリ野郎     きづな 1 涼由布
麦とろや指に伝はる箸の先      六郎太 1 一尾
バス停に手をすり合わす今朝の冬   ちはる 1 奈緒
秋雨や港に着きし異国船        公二 1 たか子
悲しみの涙乾かす秋日かな        遊子 1 妙香
生前に戒名得たし秋の星        田力 1 としあき
夜神楽や手力雄の舞鈴激し      うつぎ 1 茶猫
月下美人蕾脹らみ待つ夜かな      知津子 1 輪三
懸崖の菊に見入るや老二人        千衣 1 孝由
柿の実の味見は鳥が済ましけり     かかし 1 嘉一
深大寺吾子に冷たき清め水        哲 1 千衣
糀屋のおやじ朝寝か小六月       折山 1 ひなた
黄葉の一つとなりし藪からし      輪三 1 かかし

以上.


[1013] 11月7日の成績(投句者118名 選句者124名) 2003-11-08 (Sat)

失せ針を見つけて終へる夜なべかな かのこ 25  清 たけ坊 縄文 太井 みすず けんいち 一弘 東吾 ななえ 花茗荷 こころ 英 一尾 孝由 りんご 初凪 哲 紘美 いなみの かかし 桃香 河童 皐月 ねこ すずこ 
小春日や昔に出会ふ古書の街     和華 16 清 大門 けんいち ちはる 海音 千舟 百姓 たか子 昌洋 満天 てまり 水季 ぽめろ 河童 かずひと すずこ
測量の杭点々と刈田原        一尾 8 ほとり 涼 太井 えれみあ 志乃 ひろみ 我風 やす子
木守柿残して終へる庭仕事     ひろみ 8 輪三 ななえ あすみ みち女 水季 きづな 廣美子 こう
吹き溜まる落ち葉に猫の座り跡    みち女 8 奈緒 志乃 泉 たかし しい すずかぜ のんたん 六郎太
玉葱の軒の入日に染まりけり     幸太郎 8 かのこ まこと 記代 坊々 昌洋 桑 登美子 喜紅
踏みたくて落葉の道へ廻りけり    ふみを 7 大河原 八軒 大門 うつぎ 菜々 みづき てまり
朝霧や機関区槌の音響く       たか子 7 もとこ 好夫 さくら やす子 桑 ぽめろ ふみを
秀峰を背びらに松の菰を巻く     紘美 7 えれみあ 果穂 美甫 たか子 我風 こごみ 国子
校庭の欅紅葉や参観日         太井 7 公二 よし あすみ 一尾 路 いなみの 康子
堰落ちて流れに乗れぬ散紅葉      大和 7 ミチコ 茂樹 菜々 花茗荷 きょう 芹菜 まこ
木漏れ日の影やはらかく菊日和     千衣 6 茂樹 草根 駒鳥 英子 こう 皐月
山頂の積石かしぎ神の留守       まこ 6 ひろみ 好夫 幸太郎 満天 よし造 とろうち
ゆつくりと蕾ほぐれる冬の薔薇   まこと 6 輪三 実果 知津子 ゆきこ りんご みち女
大仏の頭も肩もしぐれけり      つとむ 5 海音 よし女 草根 初凪 ねこ
生き難き世とはなりけり破れ蓮   はく子 5 遊子 千衣 なでしこ たえこ 廣美子
ふるさとに座してしばしの落葉かな   大門 5 縄文 ひなた 幸太郎 国子 英子
畦に座す痴呆の婆と蜜柑食う     ねこ 4 雪割草 たかし 紘美 まさひろ
未だ暗き御堂に聞こゆ咳の声     二青 4 ミチコ 実果 六郎太 文月
少年に釣果は問はず秋日和     てまり 4 よいち 英 洛西雀 かずひと
背伸びして子を呼ぶ迷路秋桜     廣美子 4 よし 美甫 すずかぜ 空人
小流れに紅葉うら見せおもて見せ とろうち 4 奈緒 ゆきこ きょう 芹菜
ゆく秋を惜しむ鐘なりニコライ堂    我風 3 がくと よいち 田力
いにしへの道標時雨るくまのみち   嘉一 3 かのこ うつぎ 千舟
里神楽姫が狐に化けにけり      記代 3 よりさん はく子 とろうち
はね広げしままに歩めり冬の蜂   すずかぜ 3 大河原 東吾 記代
栗鼠飛んで菓子攫ひけり紅葉茶屋  みすず 3 こすもす たえこ のんたん
みちのくの旅の終りや初時雨    よりさん 3 虞洛 みすず まさる
旅立ちの上昇気流や鷹渡る       清 3 静水 後夢 一弘
ポケモンを袂に入れて七五三   かずひと 3 としあき こすもす 路
母と娘の着付けあれこれ冬鏡    ちはる 3 雪割草 よし造 まさる
秋風の音の何かに急かれたる   えれみあ 2 なでしこ ふみを
小夜時雨三味の音聞きし置屋跡    良坊 2 遊子 知津子
冬めくや稲なき田圃の日のかへり けんいち 2 公二 果穂
雑踏に亡き友を見し暮の秋      すずこ 2 田力 文月
野に生きて輝ける君小菊かな    いずみ 2 よりさん 涼由布
むらさきの山にあけびの実の割るる たかし 2 いくお しい
立冬の大なき太陽海に落つ      凡天子 2 後夢 よし女
旅の宿異国の友と新豆腐       草根 2 和華 喜紅
風渡る舗道の落ち葉ワルツ舞     遊亀 2 みづき 百姓
鴨群るる水尾重なりて波の綾     のぶお 2 もとこ まこと
啄ばんで小鳥ぴいぴいピラカンサ    海幸 2 かかし きづな
トンネルを抜ければここも霧の海  ななえ 2 さくら 登美子
障子貼る今年は皺も寄らずして    たえこ 2 八軒 坊々
紅葉風呂碁に打ち興ず湯治客     河童 2 たけ坊 玉虫
母娘して旅の温泉(いでゆ)や紅葉宿 駒鳥 2 虞洛 楽楽
くるり棒返し豆打つ母の音      ひなた 2 泉 洛西雀
新蕎麦の十割所望深大寺       美甫 2 千衣 哲
風筋のやつれ果てたる案山子翁    よし女 1 ちはる
秋深し里に来たるやじょうびたき    牧人 1 和華
静寂や古ぶ本堂みむらさき     ミチコ 1 まこ
秋暮れて垣間の犬の甘え声     登美子 1 楽楽
枯れススキ写る露天に秋の暮れ    いくお 1 駒鳥
単線の村々結ぶ紅葉路       まさひろ 1 涼由布
散り紅葉反り返ったり扁平だったり   英 1 空人
楚々とした白き茶の花見つめゐし   果穂 1 としあき
し始めの蕾の多し菊花展        国子 1 妙香
幼子や団栗三つ握りしむ       睦子 1 裕子
立礼の一期一会に行く秋を       満天 1 はく子
紅映える女人高野の五重の搭      輪三 1 康子
紅葉茶屋老婆の捏ねし蕎麦売れリ  いさお 1 こごみ
空高くコスモスゆれる休耕田     よし 1 玉虫
散り残る病葉透けて風軽し      しずを 1 まさひろ
赤顔の家まで消えず紅葉狩       百姓 1 いくお
倒れ咲くコスモス揺れるふた七日 よんよん 1 ひなた
冬立ちて海鳴りばかり砂丘かな    花茗荷 1 がくと
金網に絡みて寂し蔦紅葉        泉 1 孝由
山茶花や咲いて見送る婚の朝     あすみ 1 桃香
車行く音に雨知る夜食かな       八軒 1 涼
はんなりと磯の大根畑かな    じゅんじ 1 こころ
西口に待ち人来たらず秋時雨      一弘 1 静水
秋の果て風もなけれど葉の落ちる    後夢 1 妙香
草紅葉大学官舎てふ更地       芹菜 1 ほとり
安産の喜び満ちて秋日和       玉虫 1 裕子

以上.


[1012] 11月6日の成績(投句者122名 選句者127名) 2003-11-07 (Fri)

黄落や鞄大きし老教授         ふみを 14  よりさん 実果 菜々 涼由布 まこと 一尾 記代 紘美 洛西雀 のんたん きょう とろうち ねこ 桑 
田仕舞ひの土の名残りの野良着脱ぐ    我風 13 凡天子 えれみあ 初凪 もとこ 記代 かかし 文月 けんいち はく子 みち女 りんご 河童 かずひと
飛石の露地譲りあひ石蕗の花      かのこ 12 志乃 やす子 陽子 のぶお ひなた 百姓 ななえ 妙香 かかし さくら りんご 坊々
柿の実を付けて枝切る庭師かな    まさる 11 やす子 秋乃 一尾 たか子 ななえ 和華 満天 海幸 かのこ けんいち 公二
先がけて冬に入りたる膝小僧     たかし 9 志乃 英 涼 よし うつぎ 涼由布 初凪 良坊 とろうち
牧閉ざす牛遠鳴きて暮るゝかな     花茗荷 8 よし造 知津子 ちはる 海音 なでしこ 昌洋 たかし 牧人
残菊を支へる竹の細きかな      ひろみ 8 豪敏 太井 花茗荷 孝由 六郎太 洛西雀 たかし 幸太郎
ひとつだけ伝えたきこと木の実落つ ひろりん 8 てまり たけ坊 秋乃 ほとり 海音 睦子 英子 きづな
影踏みの子等の散り行く秋の暮れ     孝右 8 よいち 玉虫 裕子 まさる 睦子 たえこ 水季 みち女
天守より晴れ渡る町鵯の声      つとむ 7 よりさん としあき 皐月 一弘 花茗荷 草根 かのこ
椋鳥のねぐら弥勒の一樹かな     よし女 7 としあき 知津子 東吾 芹菜 英子 すずかぜ 登美子
むっちりと肩だす大根抜きにけり    たか子 6 よいち しずを 芹菜 泉 折山 花香
本堂の庇の赤し照り紅葉         董雨 6 輪三 のぶお 雪割草 国子 まさひろ ねこ
日帰りの旅に惜しまぬ夕紅葉      まこ 5 縄文 孝右 海幸 すずこ 駒鳥
神の留守なれど拍手響かせて      紘美 5 縄文 英 ひなた たえこ 遊亀
宿酔の熟柿染み入る五臓かな      大和 5 ちはる 雪割草 よんよん ぽめろ かずひと
切支丹の燈篭小さし萩時雨       みすず 5 じゅんじ 大河原 えれみあ 草根 桑
版木彫る木の香はらひて立つ寒さ     静水 4 たけ坊 茂樹 よし まさひろ
秋深し奥へいざなう朱の鳥居      田力 4 虞洛 いさお 果穂 康子
湯煙の地獄めぐりや秋うらら      うつぎ 4 虞洛 まこと 好夫 康子
小春日の風に病母の寝息かな      大門 4 裕子 果穂 嘉一 花香
七五三試着の孫のすまし顔     こすもす 4 孝右 孝由 文月 楽楽
ワイン煮の林檎の香り小鳥来る     麦秋 4 こすもす 茶猫 みすず すずかぜ
道の駅柿売る少女紅い頬       よんよん 4 実果 菜々 泉 坊々
廃屋や栄華の刻の濁り酒         昌洋 3 凡天子 よんよん こごみ
いと軽き松茸籠が丹波より        茂樹 3 茶猫 涼 よし女
秋霖や腰の痛みの貼り薬        よし 3 八軒 太井 妙香
小春日の道路ごろりと猫のもの    ひなた 3 八軒 皐月 輪三
夕鐘の響く山はだ冬浅し        和華 3 よし造 まこ まさる
分水界ここに越へいく初時雨       菜々 3 陽子 満天 田力
耶蘇なれば遠くに見やる七五三    ほとり 3 茂樹 嘉一 河童
道標の地名が濡れて秋時雨       嘉一 2 美甫 敦風
山錦五重塔は静かなり         陽子 2 百姓 田力
新妻やつきたて餅をほをばりぬ     ねこ 2 いずみ きょう
子の名前呼びて背伸びす秋桜     廣美子 2 我風 六郎太
行く秋や野点に男一人あり       海音 2 紘美 すずこ
数あまた願ひを聞きて星流る    かずひと 2 遊子 ほとり
草紅葉歩荷最後の日となりぬ     登美子 2 うつぎ いずみ
村まつり露店の湯気に人よりて     記代 2 こころ 遊亀
蟷螂の貌をのこして太りけり       太井 2 東吾 幸太郎
菊花展翁手塩の作に笑む      えれみあ 2 豪敏 我風
道草や蒲の穂絮を湧きたたせ      一尾 2 まこ はく子
脇役が主役に代はる七竈         河童 2 良坊 楽楽
街路樹の赤き実たわわ花水木     のぶお 2 あすみ 駒鳥
切干煮匂いほのかに亡母の味    よりさん 2 いさお さくら
小春日の街にアルトの童歌         清 2 よし女 公二
山あひにくゆる線香夕紅葉        敦風 2 大門 和華
予備の足袋持ちて茶会の席に座す    ちはる 2 こすもす 一弘
群青の空を背にして草紅葉         泉 1 てまり
雨上がり手入れ済む松露を抱く     ぽめろ 1 たか子
松茸を喰ひたくて椎茸を買ふ       坊々 1 ぽめろ
紅葉狩り異国の夫婦と道連れに    洛西雀 1 清
旅土産鰯の塩味ほどよくて        英子 1 水季
鰯雲ぶだう畑の黄ばみたる      とろうち 1 じゅんじ
ばった飛ぶ野路にしばらく遊びいし  かかし 1 遊子
どくだみや好かれきらわれ紅葉す   きょう 1 こごみ
山襞の濃き淡き霧立ち昇る       ななえ 1 なでしこ
大原路踏みしむ落ち葉かさこそと   まさひろ 1 玉虫
櫨紅葉朝日を浴びてなお赤し      豪敏 1 美甫
露天風呂丸太を枕に星月夜        康子 1 牧人
雌叫びナイトのごと鴨降りぬ       良坊 1 昌洋
三渓の遺徳を偲び菊愛でる       虞洛 1 後夢
誰が口をすぼめさしせか青みかん   よいち 1 しずを
雨の音落ちる軒端の花八つ手      駒鳥 1 もとこ
芳醇な地酒また良し秋の夜は       文義 1 みすず
カリヨンの届き華やぐ秋の薔薇     美甫 1 千衣
寝所へ本携へて秋夜長         睦子 1 大和
秋の薔薇彼のプリンセスの名もありて  満天 1 千衣
プラタナス続く新道夕もみじ      はく子 1 こころ
御火焚や見知らぬ人と火を共に     百姓 1 清
綿棒で花弁整ふ菊師達         孝由 1 後夢
枯れすすき越しに峰見ゆ露天の湯  すずかぜ 1 敦風
菊ありて秋津島こそめでたけれ    いずみ 1 大河原
びんずるの撫でられしあと暮の秋     千衣 1 きづな
湯煙に山嶺かすみ薄紅葉       よし造 1 好夫
坂がかる黄葉の中行く市電      きづな 1 大門
腕白のびしっときまりし七五三     国子 1 あすみ
秋雨や田圃に稲架の丸太跡       公二 1 大和
合唱に一異端者の文化の日       好夫 1 登美子
秋雨にどんより灯るかさ電灯      遊子 1 のんたん
秋の暮三味の音流る祇園街        輪三 1 国子
芋に就く歯跡正しく鼠なり      しずを 1 折山

以上.


[1011] 11月5日の成績(投句者115名 選句者130名) 2003-11-06 (Thu)

草の露一つ一つに月宿り         八軒 11  輪三 よいち 豪敏 茜 田力 花茗荷 なでしこ しい 奈緒 まこ 睦子 
山茶花のこぼれて色を重ねあふ     太井 9 和華 みすず のぶお 記代 りんご よんよん 誠一郎 すずかぜ まこ
朝寒や母の介護の3時半         睦子 8 英 涼由布 裕子 みち女 知津子 ミチコ ゆきこ 康子
コスモスの教えてくれし風の道     廣美子 8 大河原 満天 いずみ ふみを ゆきこ さくら 秋乃 公二
六地蔵目じりの先に秋時雨      よんよん 8 静水 雪割草 涼由布 よし造 知津子 茂樹 ひろりん 坊々
大根のすだれの下の陽のにほひ    みち女 8 牧人 孝右 陽子 かのこ ふみを 紘美 よんよん 奈緒
紅葉狩りトロッコ列車人溢れ      孝由 7 孝右 あすみ 後夢 我風 さくら 好夫 康子
招待状旧姓のまま秋うらら      幸太郎 7 けんいち 大和 海音 えれみあ 凡天子 洛西雀 国子
干柿の固さ甘さや父に似て       一弘 7 清 みすず かかし 田力 皐月 洛西雀 六郎太
湯の町のからくり時計時雨降る    すずこ 7 ほとり 記代 我風 ゆうこ 文月 とろうち 嘉一
休校の兎に餌やる文化の日       茂樹 6 海音 東吾 まこと 文義 公二 嘉一
風やまぬ潮見峠の石蕗の花        清 6 ちはる きょう ひろみ とろうち 好夫 桃子
その中の一花を接写秋の薔薇     はく子 6 ミチコ 空人 千衣 しい 果穂 かずひと
稜線の一刷け雲の秋思かな      たか子 6 麦秋 和華 のぶお ななえ なでしこ すずこ
残菊のまだある艶を活けにけり     芹菜 5 りんご 実果 皐月 幸太郎 睦子
コスモスの添え木優しき鄙の家     たけ坊 5 牧人 涼 よし きょう 縄文
数珠玉のせめて寄り添う無縁仏    みづき 5 八軒 まさひろ 坊々 ゆうこ 英子
それぞれに路地掃ききよめ花八手   まこと 5 こすもす 美甫 ちはる きづな はく子
老いてなお今が一番秋うらら      田力 5 ひなた ななえ 紘美 空人 こごみ
惜しみなき黄落の中佇めり     とろうち 5 敦風 いずみ 果穂 廣美子 桑
パソコンを夫と取り合ふ文化の日    さくら 4 虞洛 やす子 秋乃 桃子
熟し柿忍野の水のこんこんと    えれみあ 4 虞洛 太井 茂樹 幸太郎
野良猫の今日はまだ来ぬ小六月    ちはる 4 ほとり 初凪 凡天子 誠一郎
小春日や絵付けに遊ぶ背な二つ    みすず 4 清 うつぎ 英子 かずひと
除雪車のテスト始まり秋終わる   こすもす 4 敦風 一尾 後夢 まこと
団欒に猫も割込む炬燵かな      あすみ 4 やす子 かかし たか子 のんたん
マヌカンの冬めく装ひガラス越し    和華 4 けんいち 一弘 遊子 こごみ
蔦紅葉ビル間に残る煉瓦塀       菜々 4 輪三 涼 百姓 まさる
日短や豆はかり売る乾物屋       つとむ 3 たか子 きづな ねこ
足元に木の葉の嵩や地蔵尊       良坊 3 あすみ ひろりん 文義
菊花展見終えて手入れ聞いてをり     美甫 3 東吾 楽楽 ぽめろ
白菜の揺らるる嵩や岐れ道       好夫 3 茶猫 みち女 花茗荷
離れまじ親木にすがる枯葉かな    なでしこ 3 静水 まさひろ 孝由
秋時雨祇園濡れゆく石畳       まさる 3 よし造 えれみあ 芹菜
訃報受く活けしばかりの不如帰      こう 3 かのこ 実果 六郎太
母の年とうに越えたり夜半の秋      果穂 3 よいち 泉 妙香
やや寒やゴッホの絵に似て星降る夜   遊子 3 英 よし すずこ
朴落葉風が日向を裏返す        静水 3 芹菜 一弘 よし女
朝掃きの人に纏はる落葉風       まこ 3 しずを 雪割草 妙香
藤の実の瓔珞めきて磨崖仏       うつぎ 3 大和 たかし 河童
柿くるむパッチワークや里の便      空人 3 茜 一尾 河童
夕まぐれおんぶねだる児枇杷の花   かのこ 2 菜々 まさる
文化の日若者どっと降りる駅     ゆうこ 2 初凪 よし女
山頂より見おろす琵琶湖冬の霧     董雨 2 孝由 すずかぜ
ほてい腹に秋日の差せる仁王門    のぶお 2 初音 国子
ファド聞きし真夜秋霖の石畳     きづな 2 茶猫 こう
八強に進みて今朝の天高し      ほとり 2 しずを はく子
枯れすすき西日背にして燃えたぎり  六郎太 2 としあき 裕子
ビル風の行き着く先や落ち葉山      後夢 2 たけ坊 泉
石畳叩き木の実の降り止まず      ふみを 2 こすもす こう
山燃えてぽっかり浮かぶ白き月    よいち 2 楽楽 陽子
母の歳ついに越えけり石榴食む     紘美 2 よりさん ひなた
あてどない旅の如くか老いの秋    よし造 2 大河原 登美子
大釜に袖触る湯気やお湯神楽     ミチコ 2 たけ坊 廣美子
お散歩の土産両手のねこじゃらし    ひなた 2 美甫 菜々
モーツアルトのミサ曲を聴く素秋かな ゆきこ 1 麦秋
パーテイの酔ひさましゐる星月夜    公二 1 いさお
秋冷や大き輪描き群れ鴉       やす子 1 ねこ
側溝の溢るる落葉雨上がる       一尾 1 ぽめろ
文化の日海辺の町の熊野古道      嘉一 1 登美子
祭終へ仰ぐ茜の鰯雲           文月 1 いくお
朝晩はセーターを着る冬日和     まさひろ 1 のんたん
深木立奥より響く秋祭り        輪三 1 豪敏
カラスウリその色愛でて秋冷行      虞洛 1 いくお
耳鳴りの外は落ち葉を踏みし音    しずを 1 うつぎ
銀婚を古酒酌みひとり祝き詞      大和 1 いさ%


[1010] 11月4日の成績(投句者107名 選句者118名) 2003-11-05 (Wed)

霊峰を遥かに赤子の布団干す       紘美 12  ななえ 太井 初凪 記代 まこと 泉 哲 睦子 りんご 幸太郎 たかし はく子 
秋雨や畑の隅の忘れ鍬         豪敏 11 麦秋 虞洛 まさる よし造 志乃 こごみ 一尾 嘉一 いなみの まこ がくと
秋の野を一掴みする大花瓶      よし造 10 一弘 英 皐月 雪割草 ぽめろ 果穂 妙香 ゆうこ 秋乃 六郎太
境内に市の賑はふ神の留守      かずひと 9 茂樹 えれみあ 菜々 たか子 杉菜 よし女 我風 良坊 がくと
全集の帯無きものもそぞろ寒     とろうち 9 大河原 ミチコ としあき 涼 かのこ けんいち 哲 洛西雀 英子
切り干煮生家は今も丸卓袱台      菜々 9 ちはる けんいち ふみを まこと 八軒 のんたん 登美子 かずひと まこ
通りゃんせふとくちずさむ七五三     敬介 9 こすもす 英 こころ 田力 我風 ゆうこ なでしこ いずみ ねこ
障子開け村の寄り合い柿の秋     まさる 8 陽子 ひろみ 満天 好夫 花茗荷 登志子 実果 桑
正座して神妙顔なる七五三      はく子 8 蒼月 としあき 美甫 満天 坊々 あすみ よりさん 後夢
湯豆腐や会話弾まぬ老夫婦       ねこ 7 こすもす 輪三 きづな ゆきこ 妙香 さくら なでしこ
秋祭り子ども歌舞伎の狐舞ふ      記代 7 初凪 よし造 すずこ 後夢 みち女 公二 康子
陽の匂ひ母の匂ひよ藁の塚      ひなた 7 ななえ 芹菜 のんたん 睦子 りんご みち女 ねこ
貰ひ風呂したるむかしや雁渡      文義 6 菜々 皐月 ゆきこ 花茗荷 とろうち うつぎ
身も丈に会った生き方冬の雲     ちはる 5 美甫 まさる 裕子 よりさん さくら
朝靄を押して日の射す紅葉谷      国子 5 紘美 海幸 たかし 英子 廣美子
もみじ葉も疲れを浮かべて露天の湯 よんよん 5 孝右 涼由布 泉 牧人 みづき
警官に褒めらるる犬小春かな     うつぎ 5 よし 太井 裕子 ひなた 折山
薄紅葉手帳にはさみ旅終わる    としあき 5 いくお 東吾 良坊 国子 桑
差し出した手を掴まれて冬の坂    涼由布 4 空人 八軒 こころ 実果
画廊出て黄落の道ただ歩く       すずこ 4 きづな 雪割草 ほとり 果穂
鮭一尾研ぎし包丁持て余す       やす子 4 蒼月 涼由布 よし女 うつぎ
養生も庭師の手際冬隣        ふみを 4 こう 好夫 はく子 いなみの
小春日や水面に流す浮子一つ      茂樹 4 茶猫 よし 孝由 とろうち
秋時雨キリンは軒へ首伸ばす      田力 3 やす子 折山 秋乃
秋冷に彩り添えるカラスウリ       虞洛 3 いくお 河童 康子
落ち葉敷くベンチに母娘綾をとり    八軒 3 和華 陽子 かのこ
夢覚めて跡形もなし夜の霧      ゆきこ 3 玉虫 よいち いずみ
露寒や話したくない話する       実果 3 ちはる ふみを ひなた
裏返し網目の出たる酒の粕       たかし 3 茶猫 涼 しずを
宿り木に交じる大樹の野菊かな    かかし 3 知津子 ぽめろ 牧人
草は実に鳥の賑ふ河川敷        登美子 3 坊々 まさひろ 公二
修道女時告ぐ鐘や秋の暮        さくら 3 輪三 のぶお 嘉一
蟷螂や遇へばいつでも鎌構ふ       太井 3 麦秋 しずを 記代
球根を植える背温し菊日和      廣美子 2 遊子 かずひと
雨上がり一際色増す紅葉かな     あすみ 2 玉虫 孝由
切干煮亡き父母囲む夢の中      よりさん 2 たけ坊 まさひろ
日の丸に明治を偲ぶ文化の日       駒鳥 2 一弘 こう
山茶花の垣根を越して小談話       果穂 2 登志子 洛西雀
落葉して去る靴音の響きけり       和華 2 楽楽 登美子
行秋の入日に向かふ乳母車       一尾 2 えれみあ すずこ
風吹きて知事賞の菊ゆらぎけり     よし女 2 東吾 田力
秋雨や紀ノ川静かに流れけり     よいち 2 茂樹 知津子
パチンコの解説書買う文化の日     折山 1 空人
衣食足り礼節いづこ文化の日      草根 1 よいち
運動会似たる児の群れ孫いずこ     孝由 1 たけ坊
風邪の子のうどんにバター一すくひ    茶猫 1 紘美
下草の刈り残されし薄かな      まこと 1 みづき
一服をのみほす窓に行く秋を      満天 1 大河原
天抜けてからまつ林黄金色       輪三 1 六郎太
柿もがぬ理由捜して暮れの秋       英 1 孝右
零余子採り持ち来る袋大きすぎ     ゆうこ 1 国子
秋深む杉の木々より風の声        なつ 1 のぶお
バッハ流る音楽堂の木の葉雨      かのこ 1 和華
客を乗せ力む輓馬の黄落期      えれみあ 1 こごみ
宵の秋巷聴き行く流行り歌        昌洋 1 たか子
紅葉山防火警標色褪せて        しずを 1 あすみ
柿の木のたわわに実る藁葺き家      河童 1 廣美子
母と娘(こ)の思い出づくり紅葉旅   文月 1 楽楽
玉砕の南の島や星林檎       けんいち 1 ほとり
三十路の娘紅葉の京都へ初デート     裕子 1 河童
お祝いに行けずこの身を風邪に臥す    二青 1 海幸
門扉を軋ませ祖母訪ふ蔦紅葉      まこ 1 芹菜
文化の日息子の夢に散財し       知津子 1 遊子
友がいて思い出作り文化祭     なでしこ 1 虞洛
大木のぶな倒れたるまま紅葉     ぽめろ 1 ひろみ
雨あがり石に張り付く薄紅葉      よし 1 一尾
孫の手を開けばありし木の実かな     海幸 1 幸太郎
武家町のゆゆしき柳散るばかり      好夫 1 きみこ
どこからかラジオ聞こえる稲架の道  たけ坊 1 やす子
腿丈の落ち葉こぎわけ孫の笑      みち女 1 ミチコ
秋雨の湯浅の道に醤油の香        嘉一 1 きみこ

以上.


[1009] 11月3日の成績(投句者109名 選句者126名) 2003-11-04 (Tue)

婚の荷に紅いリボンの今年米     さくら 15  やす子 満天 えれみあ 菜々 けんいち 初凪 ねこ がくと 田力 よりさん 我風 きづな 文義 りんご きみこ 
父と子のあけびに届く肩車       一尾 14 康子 ぽめろ 一弘 良坊 さくら 凡天子 記代 紘美 こころ ふみを きょう ゆうこ たかし 海音
庄屋門刈田百枚見晴かす       ふみを 12 ひなた えれみあ かのこ 明人 よし女 百姓 はく子 紘美 英 英子 きょう 登美子
一つ身の袂が歩く七五三      よし女 9 遊亀 茂樹 ななえ 菜々 雪割草 はく子 こう 後夢 睦子
茶の席に正座する児や文化祭     果穂 8 ぽめろ いさお 満天 美甫 一弘 ななえ のんたん きみこ
足触れて目線の触れる炬燵かな     良坊 7 としあき しずを 遊子 みち女 英 かずひと たけ坊
万葉の小道の歌碑や花薄     のんたん 7 こすもす 輪三 草根 敦風 いずみ よし造 登志子
貼りかえし障子眩しき日の光     駒鳥 7 康子 まさる 孝由 まこと なでしこ 後夢 かかし
風まかせなりゆきまかせ木の実落つ  我風 7 清 八軒 まこと 皐月 いずみ なつ 嘉一
境内に古書の溢るる文化の日       清 6 虞洛 たか子 よし女 一尾 睦子 すずこ
暫くは雑木紅葉に心置く        美甫 6 ひなた 明人 てるこ 幸太郎 よし造 嘉一
木霊して汽笛とけこむ秋の夜      八軒 6 和華 折山 よいち たかし 海音 登美子
秋落暉一部屋抜けて届きけり     ぽめろ 5 涼 草根 好夫 とろうち ゆうこ
腰袋大きな縫い目松手入れ    すずかぜ 5 静水 良坊 豪敏 百姓 国子
満月の揺らぐことなき水の秋    よし造 5 こすもす ひであき 泉 まこ 奈緒
文化の日画廊喫茶のライスカレー    茜 5 茂樹 さくら 孝右 あすみ 坊々
紅葉掃く僧の足指美しき      すずこ 5 かのこ よし 奈緒 ひろみ 登志子
一筋の煙たなびく刈田かな      董雨 4 大河原 としあき 秋乃 文義
文化祭葱を刻みし太き指      ゆうこ 4 清 涼 いくお みち女
欠席と打つキー重き夜寒かな     敦風 4 ミチコ けんいち うつぎ きづな
山霧の匂ひとなりぬ富士の裾     茂樹 4 洛西雀 こう 敦風 桑
手庇で仰ぐ碧空小鳥来る       孝由 4 太井 茶猫 一尾 妙香
無花果の熟れて故郷に一人なり    みどり 4 洛西雀 初凪 たか子 泉
日溜りの焦点結ぶ野紺菊       千舟 4 実果 まこ 好夫 とろうち
武蔵野や刈田の向ふに古墳群     後夢 3 じゅんじ 太井 桑
孫肩に揃いはっぴで秋祭り       文月 3 ひであき 陽子 楽楽
行商の老婆の右手の新豆腐       豪敏 3 昌洋 まさひろ 秋乃
木の実独楽子と戯れし日は遥か    たか子 3 いさお たけ坊 こごみ
博文の虫食ひ書簡秋惜しむ     やす子 3 茶猫 東吾 ねこ
尼さまのころも触れもす実南天    登美子 3 いくお 果穂 敬介
日表の峡になだるる紅葉かな     よし 3 記代 我風 りんご
滝に映え空に映えをり渓紅葉      草根 3 八軒 美甫 がくと
手話交はし笑顔弾くる文化の日    がくと 3 やす子 知津子 国子
どっこいしょ声さきに出て暮の秋   千衣 3 折山 空人 こころ
刺す気なき秋の蚊寄せて酒を注ぐ     桑 3 静水 雪割草 ちはる
病棟の外泊ベット林檎置く     しゅん 3 ミチコ うつぎ 敬介
やはらかに夕日落つるや神無月  けんいち 3 駒鳥 よいち 妙香
日が落ちて旅籠の軒に糸瓜揺れ    六郎太 2 ちはる すずこ
湯治場の湯殿に散り敷く紅葉かな   河童 2 海幸 孝由
秋麗唇びる紅き道祖神         国子 2 幸太郎 なつ
年重ね無料優待菊まつり       みち女 2 あすみ 英子
幼子が片づけし部屋秋日射す      遊子 2 東吾 ふみを
蜘蛛の囲に主は見えず神無月    としあき 2 和華 凡天子
紅葉の谷間に流る滝白し      知津子 2 楽楽 玉虫
梅もどき小粒のルビー苔に撒き   洛西雀 2 廣美子 河童
散り敷きて銀杏並木は音放つ     加代子 2 皐月 かかし
石蕗の花美人女将の迎え宿      輪三 2 空人 遊子
夕の月孤独なるかと問ふてみる    英子 2 こごみ 河童
温泉郷暮れて熟柿落つるまま    かずひと 2 実果 玉虫
蓑虫に風の生ふるや大振り子     幸太郎 2 かずひと 桃香
六地蔵エプロン乱れ秋の風       康子 2 てるこ 廣美子
旅装解くここ奥飛騨の紅葉宿     紘美 2 駒鳥 田力
髪に挿す黄菊ゆれる巫女の舞     記代 2 陽子 まさひろ
白菊やカーブミラーの反射光   とろうち 2 ゆきこ 桃香
俳句道日々千転や窓の外(反省) じゅんじ 1 海幸
行く秋やアンコールの喝采鳴りやまず 満天 1 ゆきこ
垣根刈るにはか庭師や冬近し     太井 1 まさる
我が祈りまだ届かずや秋のそら    よいち 1 なでしこ
半鐘の村に夕霧降りつもる     たかし 1 じゅんじ
酌み交はす熱燗二合泣上戸      一弘 1 よりさん
冷さまじや黒い落書き地下通路     英 1 ひろみ
木の実揉む力なき手よ開けごま    とんぼ 1 しずを
松茸と心躍らせ帰途急ぐ       青翼 1 知津子
実むらさき室の八嶋の煙かな    ひなた 1 輪三
釜炊きの御飯旨しよ文化の日     ゆきこ 1 のんたん
茸採り釣果少なき檜葉の香や    えれみあ 1 坊々
児等の声木の実拾いに岩登り     まさる 1 裕子
染められて楓の赤にこころまで  よんよん 1 虞洛
媼等も切干匂ふ夜を集ふ        菜々 1 豪敏
石蕗の花路地の日溜りほしいまま   まこ 1 よし
釣り上げし魚跳ねて逃ぐ波止の秋   凡天子 1 果穂
松手入れ俄か庭師の夫にして     はく子 1 孝右
木犀の降りやまぬなか天使像      実果 1 裕子
同窓の集ひの帰路や天の川      明人 1 大河原
引き続き雨はらはらと神無月     いさお 1 昌洋

以上.


[1008] 11月2日の成績(投句者109名 選句者123名) 2003-11-03 (Mon)

作業着も産着も干され菊日和     たか子 26  公二 としあき 太井 茜 かのこ ふみを 一弘 茂樹 がくと すずかぜ 豪敏 東吾 けんいち まこと りんご 英 千舟 泉 たかし 美甫 みどり のんたん ねこ はく子 英子 桑 
紋付の負はれて帰る七五三     よし女 20 こすもす 八軒 しゅん 清 菜々 よいち 良坊 さくら えれみあ 一弘 すずかぜ けんいち 孝右 ぽめろ いさお 孝由 田力 うつぎ のんたん 廣美子
産着縫ふ風やわらかき小六月    ちはる 10 茶猫 静水 紘美 こころ かずひと 一尾 幸太郎 うつぎ はく子 みすず
黒土に小蕪は丸き肩並べ      みすず 8 公二 涼 洛西雀 いくお 陽子 坊々 こう 文月
走り書多き暦や菊日和       やす子 8 明人 よし 記代 好夫 よし造 廣美子 英子 桑
濁り酒注ぐも受くるも羽後訛り    こころ 8 ななえ 空人 良坊 まさる 初凪 英 よし女 こごみ
新米や木杓子入れる湯気の中   とろうち 7 茶猫 八軒 涼 茜 てるこ 果穂 きづな
毛氈の紅葉も払ひ野点果つ      きづな 7 紘美 ぽめろ 後夢 孝由 凡天子 とろうち すずこ
花八つ手少年棺に手を添えて     記代 6 明人 しゅん 折山 ふみを しずを 幸太郎
尼寺に続く細道花茶垣        駒鳥 6 菜々 路 やす子 きづな 敦風 きみこ
秋蝶の先導もある土手の道     たけ坊 6 こすもす ななえ 洛西雀 花香 よし造 睦子
難かしき書体の墨書文化の日    がくと 6 清 よし いさお 草根 国子 知津子
芋畝に刈られし蔓は不貞寝して    しずを 5 満天 坊々 みち女 河童 牧人
無器用な昭和一桁ちちろ虫       茂樹 5 りんご 草根 いずみ こごみ 国子
布引や歌碑を辿れば雄滝まで     まさる 5 東吾 輪三 とんぼ まさひろ かずひと
渡月橋渡りて京の秋深し      かずひと 5 豪敏 陽子 海幸 駒鳥 康子
蚯蚓鳴く遺言状に筆加へ      よし造 5 折山 がくと 初凪 たか子 登美子
朱唇褪せつつ秋冷の伎芸天      明人 4 えれみあ こう ミチコ 登美子
オルガンの聴こえる窓や小鳥来る   睦子 4 ゆきこ みち女 あすみ 我風
蟷螂の構え鋭き草土俵         空人 4 千衣 まさひろ 文月 きみこ
風の先風の後にも秋の道        文月 4 よいち 静水 大河原 すずこ
めでたき日チャペルの鐘に小鳥来て ミチコ 3 茂樹 輪三 ゆうこ
走り根の瘤に団栗ころがれり     ねこ 3 記代 文義 康子
平らなる湖に富士乗せ紅葉かな  えれみあ 3 裕子 果穂 六郎太
秒針の音が刻みし夜長かな       泉 3 まこと こころ なでしこ
ハンドルを娘に譲りての紅葉狩り   河童 3 路 あすみ ゆうこ
毎朝の落ち葉増えきし散歩道      二青 3 楽楽 後夢 青翼
さんざめく出雲の社神の旅    としあき 3 さくら 文義 敦風
落人の隠れ遺跡や稲光          茜 3 しずを 田力 玉虫
埴輪立つ古墳史跡に秋日照る      後夢 2 太井 かのこ
冬耕や風鳴り渡る森を出づ     幸太郎 2 としあき なでしこ
数珠珠や夕風立ちし河川敷      こう 2 みどり とろうち
御堂への導べとなりし蔦紅葉    ふみを 2 まこ いずみ
舌つづみ新米刺身自家野菜     こすもす 2 いくお 好夫
朝刊のかるき日もあり秋うらら    喜紅 2 遊子 千舟
子のけんかあいだを割って木の実落つ 国子 2 千衣 牧人  
落ち葉道この音が好き幾たびも     美甫 2 やす子 海幸
秋の浜海の男の活気あり        英子 2 睦子 大河原
木洩日に斑点濡るる杜鵑草      太井 2 和華 美甫
両の手の塞がっていて蚊の名残   かのこ 2 海音 雪割草
狛犬のあうんあひ合う神の留守  すずかぜ 2 雪割草 ゆきこ
色変えぬ松に護られ京都御所      清 2 凡天子 よし女
往く秋に訪なう人も早帰り    なでしこ 2 和華 孝右
千年の杉紅葉を従へて       ぽめろ 2 海音 河童
色づきてここにもありし小さき柿   誠一郎 2 妙香 玉虫
新蕎麦の十割打ちや深山茶屋      草根 2 満天 まさる
立冬の空うつくしき夕茜       和華 2 我風 みすず
朝霧やこの先一キロ奥の院      さくら 2 ひなた 百姓
零余子採り触れるや否や零れ落ち   知津子 1 みづき
あさぼらけ草の葉露に秘める恋    いずみ 1 実果
茶屋に来て話す人無くこぼれ菊    実果 1 遊子
小春日や今時の人脚長し      ななえ 1 ひなた
夕寒し野良猫の寄る庫裡の前    のんたん 1 一尾
ゆったりと浮かぶ夕日や惜しむ秋    満天 1 泉
団栗を見れば独楽なす母のいて   廣美子 1 まこ
干柿を向ふ三軒両隣         一弘 1 百姓
掃き取るもすぐ散り積もる落葉かな  我風 1 妙香
秋簾湯舟に揺れる影ありき       昌洋 1 六郎太
陽だまりや犬のバカ面冬の朝    六郎太 1 青翼
戸惑ひし紅蓮の帷紅葉谷       好夫 1 とんぼ
陽だまりにいちごの花の返り花    まこと 1 実果
団栗やふれて止まりし靴の前     康子 1 ねこ
茜雲白き半月浮かせては       はく子 1 知津子
空深く銀杏黄葉や葬の列       よし 1 空人
秋陽落つ影絵の様なノッポビル   まさひろ 1 てるこ
かじけ猫ふううと少し怒りけり   ひろみ 1 みづき
農小屋の蓑に陽及び柚子熟るる     紘美 1 ミチコ
秋の日にジムで汗して身は軽ろし   海幸 1 楽楽
吾亦紅野草に添えて籠のなか      果穂 1 駒鳥
やや寒や早朝散歩まず一歩      孝由 1 裕子
蘆舟や安寿と厨子王売られゆく   登美子 1 たか子
蓋開ける眩しきばかり大根めし    あすみ 1 たかし

以上.


[1006] 11月1日の成績(投句者112名 選句者122名) 2003-11-02 (Sun)

還暦のややほろにがき秋刀魚かな   しゅん 12  大門 たけ坊 太井 まこと いくお りんご 登美子 文義 のんたん 国子 なでしこ 桃香 
山よりの水ほそくひき新豆腐     明人 11 登志子 静水 としあき 康子 初凪 こころ 和華 こう みち女 とろうち 敦風
終バスの夕日乗せ行く里の秋      孝右 10 明人 さくら すずこ よし造 知津子 たか子 まさる 草根 廣美子 洛西雀
捨てきれぬ手紙の束や時雨月    ちはる 10 まこと 実果 さくら よし造 文義 草根 洛西雀 きづな いずみ はく子
だだつ子や座りの悪きかりんの実    太井 9 茂樹 一弘 海音 ぽめろ 妙香 六郎太 坊々 満天 いずみ
薪能狐演じる白き足袋      のんたん 7 ななえ 豪敏 果穂 誠一郎 みち女 とろうち みすず
句を学び足元知るや草紅葉       空人 7 ちはる 美甫 百姓 しずを 薄明 花茗荷 のんたん
歯科女医の異常接近秋うらら      文義 6 しずを 嘉一 初凪 たかし みづき 田力
秋の空農村歌舞伎の幟立つ      我風 6 輪三 豪敏 明人 がくと りんご まさひろ
小豆干す莚も婆の編みしもの     紘美 5 ふみを かのこ 八軒 我風 桑
秋霖に椅子を重ねしカフェテラス   きづな 5 太井 よし すずかぜ 菜々 折山
鯖雲やガンかもしれぬ乳房なで     記代 5 公二 知津子 良坊 ほとり ねこ
終電車過ぎたる後の夜業かな    はく子 5 千衣 清 茜 東吾 喜紅
秋晴や海につながる露天の湯      大門 5 登志子 やす子 楽楽 みすず はく子
ガス燈の運河を点す蔦紅葉      たか子 5 輪三 がくと あすみ 六郎太 坊々
幸せは細やかでよし干し蒲団     さくら 5 実果 英 登美子 桃香 桑
一枚の影絵のやうに秋日落つ      英子 5 じゅんじ 大門 青翼 すずこ よし女
残る虫一と声の音の身近なる      和華 4 牧人 ふみを 好夫 かずひと
暮れかゝる合掌造り柿紅葉     花茗荷 4 こすもす 好夫 駒鳥 文月
やや寒や陰に干したる泥人形      茂樹 4 たけ坊 ちはる よし 我風  
山襞に黄をちりばめて石蕗の花   のぶお 4 こすもす 一尾 文月 かずひと
白菊の大輪なるや婚の家      ふみを 4 よいち 茜 茂樹 まこ
あけびの実はじけて少年の日想ふ  誠一郎 4 孝右 こごみ 良坊 睦子
さつぱりと掃かれ境内落葉焚     つとむ 4 青翼 楽楽 いさお 二青
伊根湾の舟屋を満たす秋の潮     田力 4 えれみあ まさひろ 花茗荷 満天
柚子ひとつありて健康相談日   こすもす 4 いくお 英子 よし女 ほとり
鎌倉の古寺を巡るや秋日和       康子 3 あすみ 海幸 駒鳥
行秋や羽音かそけき沼の夕      幸太郎 3 牧人 かのこ 陽子
一輛車稲田裂きつつ無人駅      まこ 3 みどり ミチコ たか子
湯豆腐の湯気白かりき夜寒かな   洛西雀 3 泉 いさお 東吾
冬桜寺の陽だまり鶏飼われ     やす子 3 えれみあ 一弘 こころ
括られて色かたまりし野菊かな   とろうち 3 しゅん 清 すずかぜ
小春日や鯉に餌を投ぐ太鼓橋      輪三 3 孝由 なでしこ 敦風
陽のにほい潜る布団に秋の夢    こごみ 3 千衣 としあき 空人
すすき野に我ひとり立ち風を聞く  よいち 3 海幸 こごみ 誠一郎
天高し下校に揺れるランドセル    豪敏 3 陽子 孝由 まこ
甘いよと友のくれたる山の柿     妙香 3 しゅん ひろみ 泉
手の土を拭ふ畦草紅葉して       静水 3 ひろみ みどり 記代
秋霞重ね重ねて瀬戸の島      ななえ 3 河童 海音 英
正倉の千回の秋具に染みて     しずを 3 果穂 後夢 ミチコ
碧天へ銀杏の大樹金色に       満天 2 妙香 のぶお
野良仕事終ふる里山眠りけり      良坊 2 孝右 和華
一人居や煎り銀杏を肴とし     がくと 2 河童 英子
冬支度花抜き惜しむ花壇かな      一尾 2 八軒 後夢
茶の花の蕾載せくる小鉢かな    こころ 2 ななえ ぽめろ
鵙日和園児手を上げ道渡り      ねこ 2 みづき きづな
大揺れの満員バスに菊香り     かのこ 2 静水 やす子
連休や車窓に森の秋が飛ぶ       牧人 2 薄明 のぶお
密やかに今日も生きると草の花    みづき 2 ゆきこ 廣美子
案内の無いわかれ道霧深し     ぽめろ 2 紘美 田力
噴水の飛沫に秋の虹透けり     ミチコ 2 記代 菜々
干草の香によみがえる遠き日々    文月 1 一尾
釘締めの社小さし神の留守    としあき 1 こう
文化の日野点する娘の華やぎて    駒鳥 1 康子
故郷へ帰る日数へ冬来る       二青 1 まさる
キャンバスの横一線に泡立ち草    廣美子 1 ひなた
北国の鯉の引越し冬支度         清 1 二青
歩を返し鳥居くぐるも神は留守   かずひと 1 喜紅
全山を染めて紅葉や死化粧      一弘 1 よいち
乙女らの声華やいで紅葉狩      敦風 1 睦子
伝説の碑まで山道日の短か       紫樹 1 紘美
ひっそりと十月さくら城跡に      こう 1 美甫
熱燗と炬燵と本と冬の夜       奈緒 1 空人
蘆車やや低き日を溜めてをり    登美子 1 たかし
木の実落つ古びしギター抱きをれば  海音 1 ねこ
社員旅行秋の神戸に笑顔あり      薄明 1 裕子
ぶどう作る施設の童鳴子引    えれみあ 1 折山
空耳か軍靴聞こゆる文化の日     草根 1 ゆきこ
秋光に唐松落つる葉の積もる     好夫 1 茶猫
初紅葉画布に一枚載せしまま     あすみ 1 公二
散髪す茸のやうな頭なり       坊々 1 茶猫
楠の実をつぎつぎ落とす二羽三羽   ひろみ 1 じゅんじ
喧騒をはなれ頭上の銀河かな      千衣 1 裕子
文化の日九州弁の太い声       まこと 1 ひなた
林檎狩り園主講釈熱入る        英 1 国子
行く秋や無心の人乗せ車椅子    すずこ 1 百姓
突如来てすぐに飛び立つばったかな たけ坊 1 嘉一

以上.


[1005] 11月0日の成績(投句者114名 選句者118名) 2003-11-01 (Sat)

稲架掛ける安達太良隠す高さまで    ふみを 11  ななえ 大門 茂樹 後夢 こう じゅんじ 百姓 きょう 国子 折山 ひろみ 
大根のせり出す肌の白さかな       良坊 11 孝右 いずみ まこと 昌洋 英子 田力 のんたん 洛西雀 さくら ぽめろ 奈緒
能登の村垣高うして冬に入る      花茗荷 9 しゅん かのこ 満天 まこと えれみあ こごみ がくと 好夫 誠一郎
取り入れて切干莚夜をにほふ      菜々 9 ミチコ 太井 すずこ きづな 初凪 一尾 紘美 はく子 たかし
蔓引けば藪のざわめく零余子かな    千衣 8 満天 東吾 えれみあ 花茗荷 すずかぜ たか子 ゆきこ ぽめろ
鶏頭花小舟吊るせし土蔵かな     みすず 7 八軒 東吾 果穂 静水 好夫 はく子 ねこ
片頬に秋日の白し野の仏         茂樹 7 のぶお まこ 海音 よし造 廣美子 きみこ 六郎太
菊人形科白なかりし名場面       後夢 7 ひなた 茜 りんご 菜々 よし女 皐月 ゆきこ
抱き上げる児の手に握る紅葉かな    果穂 7 やす子 敦風 芹菜 陽子 一尾 駒鳥 文月
蟷螂の鎌より畦に落ちにけり      海音 7 記代 登美子 りんご じゅんじ 初凪 幸太郎 ほとり
蔦紅葉明治の名残り赤れんが      ちはる 7 八軒 虞洛 茂樹 あすみ たか子 輪三 駒鳥
寺の鐘聞く亀のいて秋日和       満天 7 ななえ 大門 路 敦風 誠一郎 きょう みち女
黄落や平家の裔という部落       明人 6 としあき 太井 千衣 ふみを ほとり とろうち
生き甲斐に俳句も入れて文化の日    さくら 6 こすもす 清 文義 ちはる 裕子 いさお
野仏の前もうしろも柿熟るる     よし女 5 しゅん 菜々 豪敏 我風 たかし
病癒え常にくるみを握る友      すずこ 5 空人 路 薄明 海音 ねこ
朝日射す厩舎の窓に小鳥来る       ねこ 5 みすず ちはる かのこ 花茗荷 とろうち
木漏れ日の秋光纏ふ水子仏      ミチコ 4 まこ よし造 かずひと みち女
助手席に幼子乗せてりんご売り    あすみ 4 空人 記代 一弘 坊々
君の名を曇りガラスになぞる秋    たか子 4 初音 明人 康子 良坊
万葉の世界に遊ぶ秋の旅       いずみ 4 楽楽 裕子 良坊 紘美
農夫らの歯の無き笑顔草紅葉     とろうち 4 康子 静水 和華 みづき
秋夕日影踏みしつつ下校の子     のんたん 4 明人 まさひろ がくと かずひと
鶏頭の陽をあびて蝶の果て所    えれみあ 4 実果 としあき 英 てるこ
車道まで覆い尽くせし落ち葉かな    百姓 3 初音 青翼 孝由
野仏の前だれ古びし秋時雨       芹菜 3 薄明 豪敏 洛西雀
天ぷらのからりとあがる秋の空    よいち 3 茜 よし女 みづき
陶房の庭掃き清めつわの花      やす子 3 みすず 美甫 のんたん
山肌を秋色にしてほうき富士       英子 3 すずこ いくお 坊々
わが町は坂道ばかり鳥雲に       文義 3 ミチコ すずかぜ ふみを
冬めくや煌く星の降る浜辺       知津子 3 たけ坊 我風 奈緒
麓まで画布いっぱいの紅葉かな     一弘 3 こころ 千衣 皐月
夕暮れに草ひく母の背は丸し      薄明 3 いさお まさる 輪三
風流る矢羽すすきのバレリーナ    みづき 3 よいち 芹菜 知津子
秋日和布団叩きの演奏会      まさひろ 3 たけ坊 昌洋 孝由
早朝の冷気吸い込み庭もみぢ      坊々 2 虞洛 妙香
秋夕焼いま詠はねば色褪する       我風 2 登美子 しずを
握りしむ幼なの土産木の実かな      睦子 2 なでしこ 国子
秋の朝ひざ掛けたたみ紅をひく   こすもす 2 実果 しずを
ビルの影映りし濠に鴨の陣       まこと 2 きづな 和華
思ふまま花茎伸ばし石蕗の花     のぶお 2 百姓 妙香
旅立ちの心急かるる鰯雲         清 2 のぶお 文月
妻が好き九谷小鉢の菊膾      かずひと 2 こすもす 幸太郎
猪の来ぬ先にと拾ふ山の栗      てまり 2 知津子 ひろみ
露時雨木戸の真中の葵紋       こころ 2 清 ひなた
水面の青空にそっと手を入れる      陽子 2 てるこ 田力
秋惜しむ暦ニ枚が重なりて        空人 2 いずみ まさひろ
露天の湯鹿と目が合ふ山の秋     みち女 2 こう 牧人
障子張る手はやわらかく母は老い     静水 2 よいち まさる
紅葉燦しぶきを浴ぶる川下り      がくと 1 果穂
行く水や岩に残んのこぼれ萩       国子 1 陽子
小春日や唐松林黄金色         輪三 1 後夢
荷車押す婆に道問ふ暮の秋        記代 1 やす子
句会終え酒の肴も良夜かな        八軒 1 青翼
年重ね味まろらかや吊るし柿     六郎太 1 孝右
晩秋の風の強さに葉は散りて     なでしこ 1 楽楽
故郷に柿もぐ声や賑やかし       玉虫 1 廣美子
間合ひ良き泡立草や線路沿ひ      敦風 1 六郎太
琴坂やかくもやわらか秋の風     登美子 1 英子
アメリカンスクールへの坂木の実降る かのこ 1 こころ
小春日にメダカは明日をどう過ごす   海幸 1 英
満月の溶くるさなかの明けの海     大門 1 牧人
茅葺の屋根の十字架冬日向         茜 1 きみこ
陽光の溜まる玄関石蕗の花        孝由 1 こごみ
秋風や移ろふ日暮れの膝頭        まこ 1 一弘
自転車の転ぶ轍の草紅葉        一尾 1 美甫
群れ遊ぶ鴨の親子や川登る        康子 1 いくお
柿の木と育った孫も今や母        青翼 1 さくら
法善寺句碑の復興秋の空       まさる 1 折山
日の照りて街黄落の円の中     すずかぜ 1 文義
海あいさ光りあつめて漂へる     ひろみ 1 なでしこ
滝見茶屋小猿遊びや薄紅葉      いさお 1 あすみ

以上.


[1004] 10月30日の成績(投句者120名 選句者126名) 2003-10-31 (Fri)

団栗の一つ残りし洗濯機        千衣 16  凡天子 敦風 太井 茜 しずを やす子 幸太郎 よし造 すずかぜ のんたん 国子 きみこ たかし ねこ はく子 嘉一 
箒目の乱れもなくて神の留守   のんたん 13 輪三 明人 えれみあ 茂樹 田力 さくら てまり 洛西雀 良坊 あすみ きづな ねこ 英子
黄落の峠を来しと薬売         明人 11 文義 清 一弘 菜々 記代 大門 すずかぜ 我風 紘美 はく子 桑
畳替職人の針日を弾く        みすず 9 静水 凡天子 しずを 東吾 満天 りんご ミチコ こう 後夢
滝飛沫かかる巌の一紅葉     えれみあ 7 よいち 和華 花茗荷 まこ 良坊 折山 とろうち
唐辛子ぷいと横向く変声期     ひなた 6 涼 よし女 菜々 幸太郎 がくと 登美子
吊り橋を軋ませ渡る紅葉山      美甫 6 まさる やす子 海幸 孝由 ほとり 駒鳥
秋雨の街の灯うつす石畳      まこと 6 敦風 玉虫 かのこ 駒鳥 がくと 嘉一
豆腐やの笛の遠のく秋の暮       康子 6 坊々 明人 陽子 昌洋 たか子 いずみ
ひつじ田の一枚ごとの青さかな     一尾 6 ななえ かずひと のぶお のんたん 廣美子 芹菜
長き影並べて帰る秋の道       文月 5 としあき 牧人 実果 よし女 昌洋
行く秋や外湯めぐりの札の音    ちはる 5 こすもす 玉虫 田力 まこと 折山
祢宜の振る幣の大きさ神無月     一歩 5 静水 満天 りんご 花茗荷 文月
疲れ果て湯に身を任せ秋思う    こごみ 5 蒼月 虞洛 妙香 いさお 青翼
野仏の欠けたる頭萩が撫ぜ     よし造 5 陽子 こごみ まさひろ たか 海音
長き夜の今月号の匂ひかな       敦風 5 志乃 太井 東吾 ぽめろ こころ
炉を開き師匠の古稀を祝ひたる     まや 5 果穂 ゆうこ こう 康子 英子
柿熟れて肩触れあへる道祖神     好夫 4 八軒 一尾 まこ たか
神鹿の背に艶残し時雨去る     けんいち 4 ななえ たけ坊 えれみあ こころ
老いの身の人の手かりる冬支度    芹菜 4 こすもす 妙香 ひろみ 孝由
列なして黄色の帽子小菊晴     花茗荷 4 皐月 ちはる 紘美 康子
野菊摘む人にもの問ふ昼下がり   しゅん 4 虞洛 和華 記代 てまり
日の匂まとひ切干ほのと黄に     菜々 4 まこと 大門 百姓 芹菜
新蕎麦や打つ人切る人夫婦なり    ふみを 4 たけ坊 さくら みづき 睦子
鴨浮きて流れゆるゆる秋の暮      こう 4 蒼月 豪敏 ゆきこ すずこ
叱られて泣く子泣かぬ子刈田道    我風 4 千衣 洛西雀 なでしこ いずみ
足裏に木の実の形感じけり      公二 3 しゅん 茂樹 六郎太
タンカーの水尾長く引く秋の海     記代 3 文義 とろうち 桑
うどん屋も座布団干すや菊日和    睦子 3 坊々 かのこ ぽめろ
下駄ひびく城崎通り星月夜      田力 3 実果 好夫 すずこ
マンシヨンに婚の荷着くや菊日和  さくら 3 茜 ふみを 睦子
熟れ柿や採るも受くるも息つめて とろうち 3 孝右 裕子 みち女
逆冨士湖にひと刷け紅葉かな     一弘 3 輪三 知津子 まさひろ
朝寒やふと立ち止まる物忘れ    たか子 3 美甫 文月 六郎太
店閉めて街去る一家秋寒し      良坊 3 八軒 まさる 空人
初物の松茸を手にさて如何に    すずこ 3 一弘 いさお きづな
熟れ柿を鳥と分けあう日和かな    こころ 3 千衣 豪敏 いくお
熟柿もぐ玉子のやうに手渡して    よし女 3 しゅん 我風 空人
籾山に猫の体温ほどの熱        志乃 3 英 初凪 ひろみ
秋晴れや箱で柿買ふ誕生日      みち女 2 登美子 たかし
秋夕焼如来の大悲かと思ふ      たかし 2 たか子 果穂
行く秋やぼうたん咲かせ婆逝けり   皐月 2 こごみ ミチコ
小春日や太極拳の手の動き       輪三 2 清 ちはる
寄り添ひて山窪の墓柚子は黄に     大門 2 初凪 なでしこ
うそ寒や終バス予定時刻過ぐ      孝由 2 縄文 ふみを
参拝の八方より入る秋日和      満天 2 誠一郎 廣美子
一宿の我も賜はる照紅葉      かのこ 2 一尾 海幸
襟足に漫ろ寒さの纏ふ風      知津子 2 美甫 みち女
代わりなき草鞋傷みて秋遍路      八軒 1 青翼
秋深し味噌掘りの息大樽に      茂樹 1 じゅんじ
秋の海潜ればそこに別世界      青翼 1 後夢
杖をつく母を導き小鳥来る       静水 1 かずひと
山紅葉五臓六腑を染まりける     空人 1 孝右
生と死も一人孤独の秋の蝉      とんぼ 1 薄明
えのころに優しき風や遊歩道     桃香 1 よいち
蔦紅葉あかき雫にうるむ朝       和華 1 牧人
箒目を五線符に見る紅葉寺      あすみ 1 ゆきこ
束の間の旅の印や種を採る       清 1 ゆうこ
秋雨や日本海ただ波に波        英子 1 志乃
おしゃべりの尽きぬ四辻暮の秋   ゆうこ 1 好夫
食卓に大根おろし秋桜        麦秋 1 としあき
無造作に盛られた柿のすねており   よいち 1 みづき
間引きあと小さき膨らみ赤蕪   かずひと 1 涼
三男坊味は負けぬぞ小さき柿     六郎太 1 国子
神渡し岬は女郎蜘蛛ばかり     つとむ 1 ほとり
新聞の占い外る秋の暮         百姓 1 ひなた
銀杏散るふとおふくろの声のして   文義 1 薄明
寂しさや人なき後の萩の庭      まさる 1 のぶお
行く秋や幼友達見送りぬ      洛西雀 1 誠一郎
冬瓜をくづさぬやうに煮る夜かな   ひろみ 1 楽楽
末枯野水仙の芽の青さかな      きょう 1 よし造
指先をたどる視線や星月夜       茜 1 いくお
色変わり増える歯抜けや吊るし柿    孝右 1 裕子
藪を出し零余子の蔓の黄葉かな    太井 1 縄文
二日月上げたる空の暮れはじむ   はく子 1 皐月
早々と戸締まりの音暮の秋      豪敏 1 百姓
乗り合わす人と句会を秋の旅     きづな 1 ひなた
山の手の教会の塔星月夜       のぶお 1 海音
秋刀魚群れ水軍の夢はるかなり   じゅんじ 1 知津子
山奥の紅葉流るる露天風呂       海幸 1 楽楽
ひょんの木の実の弾けたり種二つ   ぽめろ 1 きみこ
遠近に稲架暮れ残る佐保路かな    初凪 1 光晴
戸惑ひのダンスパーティ出て夜寒かな  桑 1 じゅんじ
草木燃ゆ斜陽に立てば冬隣       昌洋 1 あすみ
淀川に初時雨して虹渡す       しずを 1 英

以上.


[1003] 10月29日の成績(投句者126名 選句者125名) 2003-10-30 (Thu)

枯菊を焚けば名残りの香の流る     駒鳥 10  文義 初凪 陽子 芹菜 りんご 花茗荷 たか子 ぽめろ 後夢 まさひろ 
窯出しの彩と競ひて柿熟るる    ふみを 9 茂樹 芹菜 桑 洛西雀 こすもす かずひと 満天 嘉一 登美子
床下に秋潮満つる能舞台       よし女 8 清 輪三 みすず みち女 六郎太 きみこ ななえ やす子
豆干す家布団干す家秋日和      さくら 8 いずみ 東吾 静水 孝由 一歩 のんたん かずひと 廣美子
肩上げに髪の届きて七五三      文月 8 えれみあ 睦子 ミチコ 大門 康子 廣美子 こごみ こう
陶工に秋の汗あり土の室       こころ 7 一尾 豪敏 みち女 知津子 ふみを 敦風 桃香
白樺や釣瓶落しの日を集め     やす子 7 公二 虞洛 よし造 洛西雀 我風 国子 すずかぜ
夕映えや里を染めゆく柿の秋      我風 7 裕子 路 のぶお 一歩 とろうち まこと 折山
冬瓜の拗ねて転がる厨口       初凪 7 縄文 さくら 涼 花茗荷 きょう 実果 桃香
秋薔薇やうつむき給ふマリア像    みすず 6 麦秋 皐月 ほとり 海音 じゅんじ 実果
床の間の菊一輪の香かな        豪敏 6 千衣 文義 明人 海幸 のぶお 英子
空だけが見える大窓小鳥来る   けんいち 6 公二 ちはる 記代 ゆきこ こころ よし女
老い二人言ひ争ふて障子貼る    花茗荷 6 孝右 がくと 空人 百姓 良坊 英子
道走る落ち葉の足の速さかな    廣美子 5 とんぼ 玉虫 ぽめろ なでしこ 文月
道化師のゆがみし笑顔秋うらら    好夫 5 坊々 がくと じゅんじ 幸太郎 やす子
霊園に残る区画や泡立ち草     ぽめろ 5 ちはる たか子 好夫 国子 文月
木犀も窓も小さき新居かな       海音 5 としあき 菜々 睦子 大門 ねこ
足場組む校舎の裏の返り花       ねこ 4 一尾 記代 凡天子 我風
竹切りて明るくなりし厨窓     はく子 4 よいち 涼 紘美 孝由
日の色を透かして紅葉揺れやまず   ゆきこ 4 千衣 凡天子 まさひろ まこ
老いたりといえども進む霧の路     二青 4 虞洛 ひなた 豪敏 海幸
にわか雨石蕗咲く門に雨宿り    のんたん 4 皐月 ひろみ こすもす すずかぜ
深秋や葉の沈みをる手水鉢       桑 4 太井 杉菜 康子 すずこ
柿切れば種に胚芽の眠りけり    六郎太 4 茜 ミチコ ゆきこ いくお
一輪車落葉を跳ねて馳せゆけり     茂樹 3 たけ坊 路 ゆうこ
松島の島の数多へ鳥渡る       大門 3 英 好夫 ななえ
入魂のサーブ決まりし秋の空     たけ坊 3 誠一郎 きづな 登美子   
木道の朽ち始まるや草紅葉     ななえ 3 敦風 はく子 すずこ
秋雨や爪革下駄の尼法師       国子 3 ひろみ かのこ 折山
満潮の中洲の消えて千鳥立つ     ゆうこ 3 えれみあ 後夢 まこ
アルバムに笑みし父母あり秋灯り   文義 3 みすず 陽子 なでしこ
一刷の風に旅たつ草の絮        まこ 3 明人 しずを 満天
渓谷のキャンプ村閉じ山眠る      良坊 3 茜 知津子 こう
乗鞍の白樺似合う黄葉かな     知津子 3 楽楽 駒鳥 こごみ
朝寒に白味噌汁のうまきかな    かずひと 3 蒼月 のんたん まこと
いいぎりの実の生る丘の美術館     清 2 しゅん 紘美
狛犬の口に椎の実咥えたる    えれみあ 2 ひなた りんご
神無月出雲に向かふ汽車のなか   しゅん 2 としあき 東吾
風の音寒さを告げる冬近し      裕子 2 楽楽 いくお
つゆけしや消へ入るやうな夢二の絵 ひなた 2 菜々 良坊
薄墨を残す火床や草紅葉      登美子 2 かのこ とろうち
夜半の風とおり抜けたる秋簾     なつ 2 昌洋 六郎太
ゆく人も残りし人も秋彼岸        泉 2 縄文 ほとり
願い事暫し待たるや神の留守    ちはる 2 英 まさる
小春日や愛犬の耳も遠くなり     一歩 2 蒼月 きづな
無造作に盛られた柿のすねており  よいち 2 八軒 玉虫
谿紅葉磴百段を逆おとし       菜々 2 けんいち 誠一郎
半畳のたたみを開けて掘炬燵    つとむ 2 きみこ 杉菜
熱燗のぐい呑み二つそぞろ寒む    よし造 2 美甫 ゆうこ
秋風や白鉢巻きの子守来る      田力 2 きょう たかし
菊展のひと巡りして賞の前       路 2 しゅん 茂樹
銀杏の落ちて音なきこともあり     杉菜 2 しずを 和華
ベンガラの窓の風船かずらかな   みつ穂 1 麦秋
天辺に紅葉現る大欅         太井 1 百姓
瑕疵のなき対の古伊万里紅葉映ゆ   草根 1 初凪
校門に白傘咲きし夕時雨        空人 1 和華
やや寒にコスモスの色鮮やかに   まこと 1 いずみ
ちぎり絵や秋の風景描くなり     楽楽 1 孝右
姫鱈の焼き目こんがり温め酒    みち女 1 はく子
天高しトランペットの生演奏     睦子 1 美甫
白鳥や落ち穂拾いに群れしかな    後夢 1 果穂
揺れ止まぬコスモス土手に通せん坊   一尾 1 ふみを
秋霖に7時のチャイムくぐもりて  すずかぜ 1 海音
あたふたと忙しきかなしじみ蝶    のぶお 1 坊々
御自由にと籠にいれたるかりんの実  妙香 1 とんぼ
秋風や誌上で登る山の旅       康子 1 駒鳥
いのししよ月夜の晩に気ほつけろ    折山 1 空人
夕暮れの鍋の匂いに急ぐ道      蒼月 1 よいち
階(きざはし)は落ち葉紅葉や山の神 紘美 1 果穂
花紅葉画布にのせて持ち帰る     いずみ 1 まさる
秋深む層塔長き影ひきて        明人 1 さくら
交番の壁文字覆ふ蔦紅葉        敦風 1 ねこ
妖しさと摩訶不思議さが曼珠沙華   遊亀 1 たけ坊
草に寝てすすきの穂影富士の山    牧人 1 清
毛糸編む一目ひとめに温もりを     一弘 1 裕子
水清し流れる落ち葉紅の色      輪三 1 あすみ
鵙が来て騒がしき朝庭を掃く      英子 1 昌洋
鈴虫を鳴かして路地は昏れにけり    静水 1 太井
熟れ柿の側に寄り添ふ青蜜柑      坊々 1 嘉一
珈琲を飲み干し夜なべ始まりぬ    かのこ 1 こころ
色褪せた家族写真を夕日染む     玉虫 1 あすみ
原稿の締め切り迫る夜寒かな     孝由 1 光晴
いろは坂数えながらや紅葉狩      美甫 1 幸太郎
団栗やあちこち転げ終の位置     百姓 1 桑
行秋や人まばらなる映画館       実果 1 よし女
蓼藍の花の紅濃し峡の夕        光晴 1 輪三
心経も爽やかにあげ月づとめ    しずを 1 けんいち
今おりてきた道釣瓶落としかな    紫樹 1 たかし
秀吉の影残す湖尾花かな       朝寝 1 八軒
芽水仙枯れゆく草の間から     きょう 1 よし造
石洗い腰伸ばしての大根干し     いくお 1 静水

以上.


[1002] 10月28日の成績(投句者121名 選句者130名) 2003-10-29 (Wed)

病む母にいくつ嘘言ふ秋の暮れ       静水 22  千衣 ミチコ 英子 坊々 太井 がくと 路 よいち 泉 りんご 裕子 良坊 すずかぜ たか子 すずこ 凡天子 記代 国子 知津子 けんいち 六郎太 紘美 
三代の足の混み合ふ炬燵かな        一弘 14 たけ坊 縄文 睦子 初凪 光晴 花茗荷 茂樹 美甫 まこと 皐月 良坊 海音 一尾 みすず
ひとことで切れし電話や残る虫      和華 9 清 文義 ふみを ちはる きお 泉 ねこ たかし 国子
足裏に猫の触れ来る夜寒かな         清 8 牧人 涼 縄文 皐月 こころ 幸太郎 ゆうこ ひろみ
吊り橋を渡り紅葉の人となる      ふみを 8 英子 睦子 しずを 芹菜 駒鳥 幸太郎 一歩 廣美子
赤まんま握りし母の車押す         嘉一 8 よし造 実果 ねこ こころ 洛西雀 みつ穂 登志子 かずひと
柿一つ直哉旧居は静まりぬ      けんいち 6 芹菜 美甫 昌洋 好夫 我風 紘美
思惟弥勒半跏の膝も菊の冷        明人 6 えれみあ よし女 草根 まこ ほとり みち女
父が引き息子が積んで大根畠        こう 6 陽子 ふみを しずを 裕子 かかし ひろみ
山々は翳りこくして大花野        皐月 6 静水 明人 果穂 いくお まこ みち女
六つの辻一つは京へ初時雨        菜々 6 えれみあ じゅんじ 敦風 かのこ 一弘 花茗荷
眼裏の母の背丸く冬支度          芹菜 5 のぶお 文月 豪敏 とろうち 桑
平凡な夫婦の暮らし茸飯         康子 5 蒼月 英 明人 よし ゆうこ
毛蟹喰ふひたすらに喰ふ秋夕べ       国子 5 楽楽 坊々 果穂 草根 たかし
富士裾野百彩たなびく花野風       まこ 5 こすもす 朝寝 文月 たか子 廣美子
紙漉きの幟の字透く秋日和       ミチコ 5 すずこ 知津子 かずひと 登美子 河童   
秋天に橋を架けたる飛行雲        文義 5 虞洛 輪三 陽子 孝右 妙香
月明かり踊る相手は影法師       いずみ 5 ミチコ 輪三 まさひろ 朝寝 康子
置き去りにされ三輪車秋の暮       我風 4 遊亀 としあき 昌洋 豪敏
長き夜を老母の語る野良仕事        豪敏 4 なでしこ 一歩 康子 桑
黄落やロケ班のゐる大覚寺         公二 4 嘉一 玉虫 東吾 こう
戦いの後めく姿破れ蓮          千衣 4 たか たか 嘉一 茂樹
大嚏この惑星の孤独かな        幸太郎 4 一弘 ほとり 満天 登美子
銀杏散るべんがら色の文学館      花茗荷 4 涼 菜々 東吾 きみこ
そぞろ寒水かけ観音濡れしまま      まこと 4 花香 りんご あすみ けんいち
老木にお色直しの蔦紅葉         なつ 4 こすもす 虞洛 きよこ 河童
あちこちの骨が音だす冬隣        こころ 4 大門 ひなた 孝由 凡天子
それぞれの色を揺らして花野かな   とろうち 4 いずみ 孝右 なつ きみこ
冬帽子どんぐり眼も大人びて       ほとり 3 和華 清 かかし
老犬の物言いたげや秋の蝶      すずかぜ 3 たけ坊 蒼月 よいち
一峡を照らす秋灯のダム工事      えれみあ 3 花香 ななえ ぽめろ
話せずに在所の帰り烏瓜         登美子 3 ちはる きょう 桃香
秋うらら猫値踏みする訪問者      まさひろ 3 英 ゆきこ 桃香
面白うてやがて哀しい秋祭り        折山 3 千衣 のぶお 好夫
紅葉散る城の坂道杖の音        つとむ 3 和華 海幸 なつ
落柿舎に足止められし秋時雨      かずひと 3 駒鳥 みすず なでしこ
その中の一稲架のみは古代米       紘美 2 じゅんじ 初凪
身に入むや人の振り見てわが身恥づ   誠一郎 2 路 あすみ
子の噂夫婦二人の衣被         よし造 2 百姓 こう
ここからは歩いて行かん薄原       百姓 2 大門 菜々
透き通る風のまにまにすすき原      文月 2 まさひろ ゆきこ
大根の打ち捨てられしB級品        河童 2 ひなた きょう
秋天を雲の裸婦像流れくる       たかし 2 よし造 杉菜
バックミラー釣瓶落しを捉へけり     やす子 2 かのこ ぽめろ
セール張る練習船や鰯雲         茂樹 2 遊亀 孝由
柿紅葉間口半間にじり口        きみこ 2 海幸 六郎太
御手洗の水まんまんと菊花展      よし女 2 記代 とろうち
薄紅葉旅の記憶を絵手紙に       まさる 2 がくと 我風
塀の猫じっと動かず秋暮るる        果穂 2 としあき 洛西雀
教卓にのぎく一輪出勤簿        あすみ 2 まさる 一尾
団栗をハイばあちゃんと小さき手     敦風 2 まさる 空人
行く秋を水に映して赤と黄         海幸 1 まこと
惜しまれて艶やかに散る紅葉かな     知津子 1 玉虫
ステンドグラスのマリア微笑む秋日かな のぶお 1 みつ穂
バイク音に目覚めてゐしか枯蟷螂    れいこ 1 いくお
面白く落語聞くなり秋深し         楽楽 1 のんたん
病癒え夫秋晴れの誕生日         睦子 1 はく子
音も無く枯葉膨らむ夜の雨        ゆきこ 1 敦風
コスモスや色とりどりとみだれ咲く     平蔵 1 妙香
初孫のお宮参りや菊花展         後夢 1 太井
行く秋や男星野に涙なし        洛西雀 1 いずみ
秋寒に目には嬉しや初雪が         青翼 1 後夢
星月夜南十字星間近なる        はく子 1 満天
星空に蛍溶けゆくスリランカ      六郎太 1 はく子
秋祭り今年の寿司もなかなかに      英子 1 百姓
豊作のあけび飾りて客を待つ       虞洛 1 きお
芋嵐農具の土の香りなし           英 1 静水
歯磨のミントが効くや朝寒し       かのこ 1 のんたん
秋耕の煙路線のバス停めり         昌洋 1 文義
吃水線沈めて帰るサンマ漁         良坊 1 ななえ
萩庭に風送りゐる薄かな          光晴 1 海音
句会果て三里の道の秋日濃し      凡天子 1 すずかぜ
増へゆくは猪の数のみ過疎の村      二青 1 後夢
志望校いまだ決まらず蛇穴に        孝由 1 よし女
土取の爪痕深く秋入日          一尾 1 光晴
恋の歌昔偲びし秋の暮          裕子 1 実果
恵比須講娘の酌でほろ酔いぬ       ちはる 1 登志子
地下にあるレントゲン室秋寒し       杉菜 1 空人
柿の実や夕日奪って赤染まる        陽子 1 牧人
天も地もオレンジ色の秋の夕       よいち 1 楽楽
菊盛り写仏の顔も穏やかに        妙香 1 よし
戦いの終りし馬場や菊薫る       みつ穂 1 杉菜
柿の実の3つ4つあり核家族     なでしこ 1 きよこ

以上.


[1001] 10月27日の成績( 投句者116名 選句者131名) 2003-10-28 (Tue)

嫁ぐ娘や家族写真の菊日和       桃香 14  よりさん たけ坊 実果 すずこ 茜 花茗荷 一弘 豪敏 陽子 あすみ かずひと 廣美子 いずみ がくと 
菊人形武将の襟より水を注ぐ     美甫 13 清 よいち きみこ 田力 茂樹 光晴 東吾 ななえ 記代 孝由 みすず 幸太郎 ゆうこ
菊花展賞なきものも香を放つ    花茗荷 12 ふみを まさる 明人 茜 よし女 菜々 こころ 後夢 国子 英子 青菜 まさひろ
藁塚の積まれ連山静かなり        泉 9 志乃 ほとり 田力 太井 えれみあ ミチコ ななえ 豪敏 みつ穂
干大根村は日ごとに涸れ行けり   ふみを 9 きみこ 皐月 茂樹 ねこ 満天 けんいち はく子 たかし まこ
音もなく沈む村あり霧の海     ななえ 9 和華 文義 よし 孝右 よし女 知津子 果穂 誠一郎 桃香
大白鳥湖蹴って発ちにけり      やす子 9 明人 海音 ねこ 草根 果穂 すずかぜ 文月 いずみ とろうち
蔦紅葉家紋を隠す文庫蔵        良坊 8 静水 やす子 草根 あすみ みすず 芹菜 みつ穂 みち女
行く秋や富士よりおりる夜の帳    まこ 7 牧人 太井 かのこ 洛西雀 りんご 我風 なでしこ
縁側の陽射しを入れて毛糸編む    一弘 7 まさる 睦子 たか子 海幸 妙香 かずひと 河童
吾亦紅誰(た)が供えしか夫の墓   すずこ 7 たか しずを 実果 睦子 いくお きょう 康子
木漏れ日の移ろふ影や秋惜しむ    和華 6 一歩 駒鳥 青翼 国子 かかし 河童
息継ぎてまた振り仰ぐ谷紅葉   すずかぜ 6 敦風 たか やす子 紘美 六郎太 満天
片時雨さらりと過ぐる山の駅    つとむ 5 文義 千衣 芹菜 我風 登美子
草の実を握る赤子の力あり      輪三 5 公二 英 敦風 けんいち たかし
応援の声秋天に突き抜ける     ゆきこ 5 光晴 のぶお ゆうこ 登美子 れいこ
秋日和給わり母の爪を切る       紘美 5 よりさん 蒼月 りんご 誠一郎 嘉一
秋の虹祈りしあとの知らせかな     皐月 4 よいち 裕子 六郎太 青翼
曲がるたび喝采あがり渓紅葉    こころ 4 空人 凡天子 大門 ぽめろ
はらからの寄りていつしか夜長なる   明人 4 すずこ じゅんじ なでしこ みち女
紅葉狩細き山道ゆずり合い       康子 4 よし 孝由 文月 水季
日溜りに猫ねまりゐる漁師町     記代 4 玉虫 凡天子 一尾 まこ
棕櫚縄の緊めつけらるる冬支度    好夫 4 静水 虞洛 縄文 良坊
抜き菜置くバザーの露店秋日和    廣美子 4 大門 後夢 れいこ かかし
実柘榴の枝跳ね返る雲井かな    幸太郎 3 としあき 海音 好夫
あだし野の墓に紅葉の揺れにけり   公二 3 なつ 駒鳥 とろうち
草紅葉首取山と言ふ所        海音 3 空人 杉菜 千舟
六限目校舎はすでに秋日陰      嘉一 3 ちはる 良坊 のんたん
退院の許可出づる朝赤まんま    がくと 3 ふみを ゆきこ 嘉一
ひつじ田の轍はのの字水を溜め    一尾 3 花茗荷 菜々 折山
菊手桶持ちて無沙汰の母の墓     芹菜 3 たか子 まさひろ 愁菊
天高し引力を断つ熱気球       茂樹 3 かのこ のぶお はく子
日は西に奈良の都はそぞろ寒む  けんいち 3 洛西雀 じゅんじ 康子
まなかひに筑波背高泡立草      ひなた 3 志乃 ほとり 幸太郎
屑籠にポンと屑入る秋日和      たか子 3 千舟 すずかぜ こころ
渋柿の皮むく手にも指輪あり     花香 3 蒼月 桃香 愁菊
初鴨の川の淀みを喜べり      ひろみ 3 皐月 一尾 英子
秋桜や雲しなやかに流れゆく     我風 3 一歩 妙香 千衣
梯子車の登り竜なり防災日     知津子 2 英 ちはる
秋の海外人墓地の暮れなずむ    のぶお 2 いくお きょう
蟷螂の斧に応へて風の音       静水 2 まこと よし造
紅葉宿鯛の兜煮膳に映え      よし女 2 たけ坊 こすもす
コスモスの優しきいろに触れてみし   なつ 2 和華 ひなた
秋の日のつるんと俺はくわりんだぞ たかし 2 縄文 しずを
孤独さに秋の夕暮れ君思ふ      青翼 2 裕子 陽子
菊咲きて老いたる人の笑顔あり    水季 2 まこと のんたん
過疎村の我が物顔の猪の群       二青 2 坊々 紘美
大木の幹をいろどる蔦紅葉      いくお 2 牧人 虞洛
そぞろ寒看板巨き港町        大門 2 百姓 青菜
緋の袴巫女いこいいる神の留守    駒鳥 2 二青 一弘
朝市や柿の隣に信楽狸       洛西雀 2 えれみあ 坊々
夜長とは言えど睡魔我に寄り     実果 2 玉虫 海幸
この次は何に触ろか花野の児     一歩 2 ミチコ ひなた
応挙展出でたる苑の松手入れ    はく子 1 東吾
カンバスを赤く染めたる紅葉かな   百姓 1 楽楽
えのころ草夕日に穂先灯しけり   とろうち 1 廣美子
青空に富有柿の朱よく映えて      英子 1 孝右
大文字山火床で沸かす秋の水    登美子 1 なつ
夕日光穂がゆらゆらとススキかな   楽楽 1 杉菜
歌姫の形見の衣装秋深し        清 1 二青
朝霧の狭間しずかな通学路      愁菊 1 好夫
秋暑し鯉の尾ひれのよく動き     きみこ 1 記代
秋冷や猫の体温移りくる       志乃 1 ひろみ
宴果てて長き階段そそろざむ      ねこ 1 ゆきこ
赤に黄に緑こき混ぜ山の秋    えれみあ 1 楽楽
万両や水面に黒き城の山     やじきた 1 としあき
水浅く萍紅葉静かなり        太井 1 ひろみ
信号待ちネコも横断秋日和    こすもす 1 知津子
駅名を祖父と覚えて秋の旅     ほとり 1 花香
親追ひて転ぐ幼や弟切草       光晴 1 清
見上げをる鴉の爪の梨の芯      敦風 1 よし造
宣誓や届けその意気秋空に     たけ坊 1 こすもす
足踏めば雀地から湧き出るかな      英 1 百姓
秋天に朱色鮮やか江ノ島宮       虞洛 1 がくと
立ち寄りし農家で知るや秋仕舞い なでしこ 1 公二

以上.


[1000] 10月26日の成績(投句者123名 選句者124名) 2003-10-27 (Mon)

秋日和白寿の母の杖の影        豪敏 13  こすもす 文義 記代 陽子 もとこ 康子 泉 知津子 ぽめろ 水季 実果 大河原 河童 
柿すだれ軒端にかけて小商ひ     明人 12 虞洛 涼 記代 がくと 空人 みすず 凡天子 我風 花香 百姓 廣美子 登志子
秋晴やどこかで布団たたく音    みつ穂 10 嘉一 茂樹 まこと 一弘 やす子 孝由 志乃 よし 東吾 桑
だれかれに声をかけゆく菊日和     菜々 10 一弘 満天 ふみを すずかぜ 美甫 みち女 田力 文月 なでしこ のんたん
華やぎてどこかうつろな菊人形    駒鳥 9 よいち よりさん たか子 みち女 知津子 たかし ゆきこ 芹菜 ゆうこ
逃げる子に後追ふ子にも草虱    たか子 8 ひろりん 明人 敦風 英 光晴 田力 公二 皐月
ふかし藷二つに折りて兄妹    よりさん 6 茂樹 まこと 六郎太 花香 はく子 大河原
丸ポスト現役なりや文化の日     千衣 6 しゅん 路 たか子 紘美 よし のんたん
短日や鉢に残せし日の匂ひ       皐月 6 嘉一 けんいち 豪敏 ほとり ねこ 遊亀
見回りの猫に出くわす星月夜    しゅん 5 太井 かかし 六郎太 海音 きみこ
北嵯峨の石仏濡らす秋の雨       清 5 まさる 光晴 まこ のぶお とろうち
ひと葉づつ色深みゆく柿紅葉    ひろみ 5 康子 ぽめろ 百姓 駒鳥 良坊
秋の日の落ちて残りし茜雲     きみこ 5 輪三 いくお 孝由 杉菜 なつ
穂薄のうしろから日は黄昏るる     喜紅 5 文義 一歩 かのこ 果穂 皐月
しじみ蝶遊ぶ夕べの泡立草       こう 5 青翼 敦風 たかし 文月 菜々
神の留守座敷いっぱい背伸びする   ちはる 5 ひろりん 静水 あすみ 睦子 羽合
襟立てる越後湯沢のきのこ汁    ななえ 4 かのこ けんいち たけ坊 きょう
溜息のごと秋の日の落ちゆけり     文義 4 裕子 花茗荷 よし女 ゆきこ
秋深き旅の終わりに山頭火      すずこ 4 さくら 凡天子 かかし 遊亀
秋晴や泣きたくなると夫の言ふ    ゆきこ 4 よりさん 実果 英子 ひろみ
バンダナの歩き遍路や秋の暮れ   ぽめろ 4 明人 好夫 よし造 のぶお
風道を違へて雲の秋惜しむ      羽合 4 洛西雀 好夫 豪敏 まさひろ
煮凝を夫に大きく掬ふ朝      かのこ 4 みすず 紘美 きょう ななえ
日に透けて珊瑚色なる熟柿かな    記代 4 泉 草根 妙香 すずこ
花火のよう大菊小菊の菊花展    よいち 3 裕子 あすみ まさひろ
またひとつ土突く音か銀杏の実     杉菜 3 牧人 じゅんじ 国子
夜食とも言へぬ飴玉舐めにけり    志乃 3 縄文 ひなた きみこ
蕎麦の花向こうに富士の見えにけり  桃香 3 がくと すずかぜ いくお
水鏡たまさか動く鰯雲        国子 3 こすもす 牧人 芹菜
護摩焚きの火照りの頬に秋の色   いずみ 3 和華 よし造 なでしこ
残る柿数えるごとく烏来る     かずひと 3 輪三 羽合 ゆうこ
棉の実の白くはじけし美容院   こすもす 3 ちはる 一尾 志乃
教会の塔を真下に秋の雲       のぶお 3 草根 やじきた えれみあ
現役の木造校舎木の葉雨        千舟 3 和華 ひなた 廣美子
紅葉に包み込まれし秘湯宿      孝右 3 清 美甫 かずひと
隠り沼の黙深めをり竜田姫     とろうち 3 満天 さくら 菜々
ペンダント箱にもどせば秋時雨    和華 2 としあき 愁菊
大根播く畝一筋の緑見ゆ      よし造 2 清 えれみあ
狭い庭屋根のあけびの笑い顔      後夢 2 空人 なつ
灯り漏る郵便局に残る虫       ねこ 2 初音 海音
たし算が苦手椋鳥押し寄せる     我風 2 じゅんじ 大門
赤き実の早瀬にのまれ二三転     まこ 2 としあき たけ坊
掌に木の実数へる子らの声       一尾 2 やす子 睦子
冷まじや闇夜の森のイヨマンテ   やす子 2 太井 杉菜
身を裂いて白日に曝す石榴かな     遊亀 2 河童 ななえ
曼珠沙華薙ぎ捨てられて地を染めり がくと 2 よいち 初音
秋天の誘いに負けしぶらり旅      裕子 2 我風 良坊
落ち葉踏むそばに和らぐ草の花    果穂 2 二青 東吾
一房の葡萄の重み思ひけり       良坊 2 静水 洛西雀
藁塚に町の喧騒忘れける      のんたん 2 一尾 公二
歩疲れや見上ぐ鳶の輪秋麗ら     紘美 2 一歩 ほとり
神無月石ころのなき街に住む    つとむ 2 ふみを 英子
葬列に花野装ふ札所寺         好夫 2 二青 登志子
山水に両の手浸ける鵙日和      よし女 2 とろうち ひろみ
黄落や武蔵野あるく一会あり      美甫 2 大門 もとこ
秋日さす赤き実赤く花みづき      満天 1 やじきた
朝寒や白い手袋白の靴        百姓 1 ねこ
荻の穂の陽に輝きて銀の波       牧人 1 青翼
立ち読みのページ半ば釣瓶落としかな  英 1 国子
コスモスに風速わずか二メートル    静水 1 英
神の子と我が子を抱き七五三     いくお 1 縄文
雲割れて野山の錦赫けり       輪三 1 まこ
秋の河寄って離れて行くもみじ   なでしこ 1 よし女
仏像に日矢の差し込む秋日かな     よし 1 陽子
朝寒の遺影と交わす人語かな    こころ 1 花茗荷
湯どうふに似合ひの数の二三人   ひろりん 1 愁菊
大楠の葉ゆれ激しや神無月    けんいち 1 妙香
水虫の神も出雲へ神無月       一弘 1 涼
峡の家煙かすかに色葉かな      六郎太 1 果穂
松手入れ鋏みの音に雲流れ     あすみ 1 はく子
そぞろ寒湯殿の玻璃戸曇りけり     孝由 1 かずひと
うとうとと帰りのバスや秋夕焼    登美子 1 まさる
お座敷に追わるる置屋秋簾       昌洋 1 桑
ロケ班の帰りたる後山紅葉     えれみあ 1 ちはる
花水木花が実となり師を迎ふ   やじきた 1 楽楽
ゴスペルに出会えて知るや他人の秋  空人 1 虞洛
終電に降りる人無く秋時雨     まさる 1 すずこ
本州の最北端碑月の宿        大門 1 路
拾ひこし柚子の匂える本の棚     まこと 1 水季
パソコンの画面舞い散るもみじかな   初音 1 楽楽
夕日落つ古都嵐山茜染む     まさひろ 1 駒鳥
おまけなる球根植えし菊日和     廣美子 1 しゅん

以上.


[999] 10月25日の成績(投句者116名 選句者123名) 2003-10-26 (Sun)

行く秋や弥陀のかんばせ見て飽かず    初凪 10  よりさん たけ坊 美甫 ひろみ こころ なでしこ 志乃 満天 桃香 みすず 
母老ひて歩幅をあはす秋麗       我風 10 英 よし まさる すずかぜ ぽめろ なでしこ 国子 空人 廣美子 ねこ
秋時雨樹下に群れゐる牧の牛       まこ 8 ほとり 茂樹 よし女 えれみあ ななえ もとこ 敦風 みすず
しばらくは花芯にとまる秋の蝶    のぶお 8 和華 涼 じゅんじ 記代 ななえ よし造 一歩 羽合
数珠玉やいつも近くに水の音       明人 8 清 太井 初凪 東吾 菜々 美甫 公二 きみこ
動き出す気配豊かに菊人形       二青 8 太井 陽子 菜々 たか子 後夢 孝右 満天 孝由
初産の妻に手を添え秋の道       桃香 7 けんいち よし造 昌洋 花茗荷 田力 かずひと 河童
神の留守母の寝息に安堵して      一弘 7 嘉一 実果 しずを あすみ 公二 千舟 国子
案山子立つ村に唯一の信号機     よし女 7 一弘 花茗荷 良坊 皐月 ゆうこ 草根 ゆきこ
トンネルを抜ければ土佐路秋遍路  やじきた 7 こすもす 初凪 凡天子 すずこ とろうち 喜紅 康子
風速計ゆるゆる回る秋日和      ぽめろ 6 いずみ 明人 みつ穂 愁菊 孝由 みち女
よう来たと新米焚きし祖母の声    誠一郎 6 青翼 よいち まさる ひなた ゆきこ まこと
水しぶき浴びて紅葉の川くだり      文月 6 凡天子 海幸 一尾 たかし やす子 駒鳥
晩秋やポチはやつぱり死にました     折山 6 よいち しゅん ひなた 空人 のんたん 海音
秋時雨眼を伏せたもふ観世音    かずひと 6 虞洛 輪三 けんいち 果穂 英子 みち女
公園の乙女裸像や冬近し        いさお 5 輪三 坊々 光晴 こう きみこ
涸井戸に色なしてをり石蕗の花      芹菜 5 百姓 いさお すずこ 志乃 とろうち
凛として 大輪の菊 立ちにけり    よいち 5 杉菜 後夢 のぶお 文義 妙香
焼き芋の売り声え響く城下町       輪三 5 記代 孝右 知津子 一尾 まこと
蟲黙す間合ひの闇に深さあり      静水 5 牧人 和華 よし 文義 英子
霜降や太き茶柱朝の膳        かのこ 4 なつ 折山 我風 まこ
老母の髪揃へ切る秋日和        こう 4 清 登美子 桃香 康子
山の池紅葉を散らし風紋花        昌洋 4 青翼 好夫 知津子 海幸
秋深や舳先に投網乾きをり        記代 4 かのこ 豪敏 やす子 まこ
熟れ柿の一つは神へ鳥たちへ     こころ 4 牧人 としあき 遊亀 愁菊
花は実に風ふきぬける萩の寺     けんいち 4 のぶお きょう 洛西雀 廣美子
渋柿や黙り(だんまり)長き男座す    海音 4 一弘 もとこ 登美子 昌洋
月白くゆらぐ小船や櫂の音       牧人 3 としあき 文月 河童
爽やかやシーツ真四角干されおり   すずかぜ 3 遊亀 えれみあ ゆうこ
惑星を籠に盛るなり青蜜柑       ほとり 3 じゅんじ 折山 海音
掘りたての 小芋のうまし 一人膳   花香 3 こすもす ちはる こう
そぞろ寒日向の道を拾い行く     まこと 3 坊々 よし女 昌廣
蓑虫や棟上式の恙無く        幸太郎 3 ほとり 草根 六郎太
貼り替へし障子につづく看取りの夜    菜々 3 明人 我風 はく子
大斜面花野になりて輝きぬ        百姓 3 静水 こころ 羽合
六十路来て夢見るところ花野かな     嘉一 3 虞洛 いずみ よりさん
雨垂れの間の遠くなる夜長かな      国子 2 はく子 六郎太
団栗を踏みしめ訪ぬ資料館       廣美子 2 なつ 光晴
下校児の背ナに貼付く秋入日       一尾 2 縄文 陽子
万国旗くぐりてゆけり秋の蝶    とろうち 2 茂樹 東吾
ざわざわと裏山騒ぐ秋の暮れ       玉虫 2 果穂 初音
口閉ぢて皿に三日目赤柘榴       敦風 2 涼 しずを
朱をさらし道に骸(むくろ)の秋の蝶 たけ坊 2 たか子 洛西雀
木枯の一号去れば鳥の空         太井 2 すずかぜ 昌廣
藁塚に猫の一族棲みつきぬ        志乃 2 みつ穂 ふみを
新米の産地を選ぶ平和かな        裕子 2 縄文 紘美
大蓼の伸び伸びとして寺の庭       皐月 2 きょう 一歩
松茸の売り声高し道の駅         英子 2 いさお ねこ
眼射る釣瓶落としの京の路地        清 2 好夫 初音
秋櫻に吸い込まれしはシャボン玉     実果 1 駒鳥
秋冷や一人居母の早炬燵         なつ 1 敦風
健やかを知る友の作芸術祭     のんたん 1 まさひろ
ひっそりと空堀に咲く草の花       千衣 1 静水
秋袷黒地小紋に緋の襦袢        みち女 1 たけ坊
落葉して靴音ひびく夕間暮れ       和華 1 文月
秋風や何故に気が急く六十路かな     文義 1 ちはる
とつおいつ何を戸惑ひ穴惑ひ       草根 1 皐月
回遊の池の真中の松手入        満天 1 千舟
心して洗えど寂し木の葉髪        駒鳥 1 のんたん
ときおりは銀杏落ちて音もなし     杉菜 1 百姓
団栗が帽子に溢れちらばれり       ねこ 1 良坊
天高し手の届きそな雲一つ      まさひろ 1 妙香
み吉野の秋風もろに蔵王堂        茂樹 1 田力
菊作り一夜の旅も空けられず      美甫 1 紘美
球場は日本シリーズ蔦紅葉       麦秋 1 杉菜
こすもすの枝でブランコすずめ二羽 こすもす 1 実果
雪蛍美瑛の里の分かれ道      じゅんじ 1 ひろみ
江ノ島の秋風運ぶ蒼き海        虞洛 1 あすみ
老いの蚊の襲ってきたる朝まだき  としあき 1 嘉一
萩の風駅のトンネル抜けにけり    たか子 1 まさひろ
本閉じて続き夢見し夜長かな      空人 1 たかし
つるし柿田舎の庭の風物詩        妙香 1 喜紅
集めても桜紅葉のきりのなし       よし 1 ふみを
布団着て聖句を拾ふ夜寒かな      よし造 1 しゅん
石垣の斜めの柿に謂われあり      しずを 1 英
坪庭のうるしに霜降十職の家      洛西雀 1 かのこ
肌寒し懐ろ手入り登校児      なでしこ 1 豪敏
鯖雲や鳥山追ひし漁船団        光晴 1 ぽめろ

以上.


[998] 10月24日の成績(投句者116名 選句者126名) 2003-10-25 (Sat)

夜長し鋏の小鈴また鳴れり       国子 15  清 輪三 ちはる ひろりん かのこ まこと まさる みち女 孝由 はく子 東吾 愁菊 ねこ 英子 みすず 
喧騒を抜けて庵の白桔梗      みつ穂 13 牧人 涼 初凪 登美子 文義 朝寝 のぶお よし女 好夫 敦風 はく子 桃香 まこ
秋色に染めて一村夕日落つ     たか子 11 登志子 康子 のぶお 誠一郎 洛西雀 一歩 廣美子 果穂 さくら きみこ かかし
動き出す気配の見ゆる菊人形     二青 8 登志子 和華 茂樹 こう 我風 芹菜 桑 きみこ
海を恋ふ鰯に焔包みけり       敬介 7 初音 麦秋 じゅんじ 豪敏 皐月 桃香 青翼
折り皺を伸ばすことより冬支度   ほとり 6 縄文 かのこ 明人 けんいち 国子 かずひと
投げ上げて稲架に掛けたる大大根   茂樹 6 千衣 一弘 記代 我風 すずかぜ のんたん
梅干を白湯でほぐすや今朝の秋     記代 6 よいち こすもす 折山 草根 昌洋 なでしこ
秋の暮土管の中の秘密基地      我風 6 ひろりん 路 明人 一弘 田力 凡天子
盛籠にアケビ飾れる蕎麦屋かな   廣美子 6 虞洛 志乃 よし 一尾 東吾 まさひろ
足湯して真昼の月を見てをりぬ     志乃 6 太井 しずを 昌洋 こころ 良坊 みつ穂
山車とまる綱もゆるりと休みをり    桑 6 光晴 えれみあ 知津子 洛西雀 みつ穂 みすず
繰り返す昔話や赤のまま      ゆきこ 6 千衣 静水 記代 国子 とろうち のんたん   
薄紅葉優しき色でダム囲む     きみこ 6 輪三 美甫 雪割草 裕子 ゆうこ 駒鳥
鰯網干して媼の高き声        初凪 6 牧人 豪敏 よし 紘美 まさる たかし
菊日和異国語交わす浅草寺      ちはる 5 実果 みち女 文月 とろうち 折山
なにひとつかなはず秋の天見上ぐ   愁菊 5 皐月 初凪 ほとり 杉菜 英子
天高し大道芸の剣の舞う       美甫 5 しずを 陽子 一尾 よし女 良坊
水澄みて紅一点の鯉の群       良坊 4 たけ坊 孝右 誠一郎 幸太郎
カンナ咲き坂の半ばの異人館      明人 4 虞洛 路 百姓 六郎太
やはらかく肩ふれてをる良夜かな ひろりん 4 ななえ すずかぜ 幸太郎 一歩
修復の辻堂屋根に木の実降る      ねこ 4 雪割草 登美子 愁菊 まこ
朝霧や遠くに汽車の過ぎし音     やす子 4 としあき あすみ たか子 杉菜
白鳥の飛来の数のたて看板       路 4 茂樹 美甫 えれみあ こう
城望むお薄に憩ふ紅葉茶屋      芹菜 3 いさお 紘美 なつ
はろばろと来し南国の星月夜     はく子 3 よし造 しゅん 満天
介護され夫の温もり想う秋     知津子 3 和華 陽子 裕子
四方に山四方に紅葉の色に染む  えれみあ 3 麦秋 清 河童
いつからか寡黙になりぬ秋の蟇    草根 3 英 満天 青菜
前山の影かぶさりぬ紅葉山     よし女 3 志乃 太井 草根
燦々と銀杏紅葉に日の交差       杉菜 3 菜々 駒鳥 六郎太
土臭い釣瓶落しの手を洗ふ       静水 3 凡天子 廣美子 ねこ
車窓よりのぞむ美濃路や柿たわわ    駒鳥 2 なつ 果穂
シベリアの北の速達大白鳥       一弘 2 芹菜 かずひと
手話をする児らの手描く紅葉かな なでしこ 2 海音 空人
花の芽の少し赤らみ藪椿      まこと 2 よし造 玉虫
母犬と子猫の睦ぶ秋日和       河童 2 孝由 嘉一
忘れられ畑に転がる茄子ひとつ     文月 2 あすみ 楽楽
木枯らしが吹きて慌てる衣替え  まさひろ 2 いさお 妙香
わが庭の楓も秋を粧へり        一歩 2 坊々 ぽめろ
経塚てふ丘より里の柿灯かり     紘美 2 百姓 敦風
美瑛の丘パッチワークの大花野    田力 2 じゅんじ 知津子
踏み込めば飛び出すバッタ草紅葉   よし 2 嘉一 桑
オカリナを虫の音に和す縁の先    牧人 2 たけ坊 いずみ
蟷螂に割り箸を持ち対しけり     太井 2 孝右 田力
秋澄みし花嫁に逢ふ宮参り    かずひと 2 こすもす 文義
初めての甘い体験あけび食ふ     青翼 2 坊々 青菜
秋の田を越ゆれば茶の木大井川   ななえ 2 空人 たか子
竹林のざわめいている雀瓜    としあき 2 たかし 青翼
冷まじや糸に吊らるる鳥骸       昌洋 2 ひろみ 海音
ことことと小鳥のように枯れ葉ゆく たけ坊 2 初音 英
爽やかや紙飛行機の風にのり     千衣 2 けんいち こころ
左はせ右いせ街道秋高し      さくら 2 縄文 しゅん
軒ごとの力士人形秋祭        英子 2 菜々 いくお
娘の部屋のいつまで灯る秋灯     こころ 2 さくら ぽめろ
梅もどき花枯れ時の華となり      後夢 2 玉虫 河童
楓掃く思はず幹を揺らしみる     みち女 2 後夢 なでしこ
御施餓鬼は菊の白さの目立ちけり    妙香 2 涼 ひろみ
読み終えて枯れ落葉のしおり挿し    空人 2 朝寝 まさひろ
ゆらゆらと輝く背高あわだち草     薄明 1 としあき
秋雨に収穫出来ず空見上げ     あすみ 1 泉
緊めらるる棕櫚縄垣に冬用意     好夫 1 ななえ
吹く風にぶつかり合って稲雀   すずかぜ 1 文月
間引き菜のシャリと歯ごたえ漬物に   菜々 1 よいち
木の実落つみささぎ巡る異国人      清 1 光晴
秋雷の馳せて田野のみどり冴ゆ   よし造 1 後夢
朝霧や駅に行く人皆無口       輪三 1 康子
散りてなお金木犀の残り香よ      玉虫 1 楽楽
公園の木の間にのぞくススキかな    楽楽 1 いくお
秋風の階段登り富士に会う       虞洛 1 泉
水源は落ち葉の下に日のこぼる  とろうち 1 静水
秋冷にほど良い陽射しの暖かさ     裕子 1 妙香
秋気澄む百八十度のパノラマや    いずみ 1 ゆうこ
町川を流れてきたる銀木犀     たかし 1 実果
いち早く夕暮れ纏ふほととぎす    皐月 1 ほとり
肌寒し妻外出の留守居かな       英 1 まこと
玻璃越しの日差しうたた寝秋深し   六郎太 1 いずみ
年かさね苛立ち抑えし野水仙    みちこ 1 ちはる
洋館の廃れし窓に蔦紅葉       花茗荷 1 かかし
蓼といふ秋草があり白花瓶       嘉一 1 好夫

以上.


[997] 10月23日の成績(投句者128名 選句者121名) 2003-10-24 (Fri)

吊り橋の歩みに揺らぐ山紅葉       和華 16  こすもす 英 ななえ 豪敏 よし まさる 光晴 陽子 河童 こう みち女 廣美子 駒鳥 はく子 楽楽 敬介 
新涼や味噌樽に積む石の嵩        茂樹 11 静水 千衣 涼 太井 敦風 東吾 草根 記代 まさる みすず 桑
狛犬は慶応生まれ鵙の声       よし女 8 清 千衣 路 初凪 良坊 こころ 我風 さくら
柿熟るゝ取る人もなし過疎の村   花茗荷 8 たけ坊 登志子 路 まこと よし いさお 薄明 廣美子
それぞれに海を見ている秋思かな  かずひと 7 志乃 としあき まこと 茶猫 茂樹 よし女 登美子
夫の愚痴逆わらず聞く秋時雨      ゆきこ 7 やす子 がくと 孝由 芹菜 康子 ねこ 敬介
秋雨や砂場に濡れる三輪車       輪三 7 実果 けんいち ゆきこ 孝由 あすみ たかし のんたん
行く秋や炭窯の泥半乾き         英 6 こすもす ななえ 草根 一尾 記代 ねこ
一抜けて二抜けていく秋夕べ      美甫 6 ひろりん たか まさひろ まこ ゆうこ かずひと
野も山も色を重ねて冬隣        ひろみ 5 大門 昌洋 我風 河童 楽楽
子どもらの釣瓶落としに散りゆけり  やす子 5 輪三 まさひろ 明人 ほとり いずみ
天高し切り裂き昇る一機かな       河童 5 裕子 ちはる いさお 知津子 駒鳥
栃の葉の黄落北の戸を叩き       こころ 5 よし造 一楽 花茗荷 知津子 青菜
軽口をはずませ自然薯掘りあげる    千舟 4 茶猫 りんご えれみあ なでしこ
家々の柿は古木の大和かな      しゅん 4 一弘 たかし みつ穂 英子
仏壇で欠伸して居るあけびの実      皐月 4 玉虫 初凪 よし女 康子
短日や明日にまはす用ひとつ      志乃 4 美甫 がくと はく子 紘美
蜘蛛の囲を張りて浮雲捕えたり     のぶお 4 一弘 たか子 田力 杉菜
おのが意志貫く色も唐辛子        敬介 4 涼 皐月 けんいち 登美子
鉾山車へおひねり飛ぶや藏の街    みすず 4 太井 たか子 こごみ 桑
蟇鳴いて濠の暗さも動きけり       静水 4 よし造 皐月 ほとり 幸太郎
潮騒に星降る町の夜長かな       孝右 3 牧人 虞洛 とろうち
午後4時の淡き日差しや秋の蝿      紘美 3 六郎太 文月 一歩
ままごとの卓を彩る赤のまま       我風 3 実果 菜々 きみこ
かりがねや故郷遠き祖母の墓     たか子 3 牧人 ゆきこ さくら
秋の雲 せわしきこの世 知らんぷり よいち 3 孝右 青翼 いずみ
秋霖に傾き耐える鶏頭かな        薄明 3 洛西雀 好夫 芹菜
雨だれの音のみぞして秋時雨      たけ坊 3 空人 良坊 妙香
船窓に雨のしたたる秋思かな       大門 3 たけ坊 東吾 百姓
稲架組みて出湯巡りの仕度かな     がくと 3 りんご 花茗荷 英子
秋耕や水仙の芽を目じるしに     きょう 3 しゅん ゆうこ 青菜
茶屋の灯に鳥影浮ぶ秋の川        清 3 登志子 敦風 かのこ
子とありてはらからとありても秋思   登美子 3 ひろりん たか しずを
芋売りの笛のきれぎれ秋の夜    すずかぜ 3 嘉一 みち女 こごみ
もののふの戦場ケ原破れ蓮        芹菜 3 美甫 満天 文月
山霧のとばり下り来る料金所      ゆうこ 3 一尾 百姓 みつ穂
屋台の灯祭囃子を包み込む        一楽 3 かのこ まこ すずかぜ
萩の花 酒盃に浮かぶ 月を飲む     牧人 2 後夢 青翼
青空に群れ無し泳ぐ鰯雲        青翼 2 嘉一 薄明
身に入むや九十五年を生きし母     はく子 2 裕子 一歩
木の窪に集められたる木の実あり    公二 2 ひろみ 国子
旅の宿ふるさとなまり芋の秋     みち女 2 きよこ 豪敏
バイク乗り一直線に刈田道       一尾 2 としあき ちはる
岩殿に差し込む秋日不動尊       千衣 2 輪三 こころ
いわし雲汽車の音する旅ごころ     田力 2 清 あすみ
病院の献立表にふかし芋        睦子 2 やす子 えれみあ
白金の葦さわさわと夕日かな      まこと 2 大門 果穂
秋雨や枝移りゐる鳥の影         太井 2 きよこ 洛西雀
秋の道一足毎に暮れゆけり      けんいち 2 静水 とろうち
松手入れ済みたる庭に今朝の雨    さくら 2 ひろみ 国子
秋祭り荒ぶる神輿宮に入る       文義 2 満天 きみこ
旅終えて少し花壇の色移り       文月 2 好夫 六郎太
雲もなく河原をうめし薄の穂       百姓 2 和華 後夢
冬隣パソコン賀状に人気猿       裕子 1 果穂
言は葉のもつれしままに秋は行く   ちはる 1 しずを
鯛焼のポケット圧さへつつ帰る    たかし 1 志乃
秋深し友と語らふ昼下がり        豪敏 1 妙香
赤とんぼ行つたり来たり道迷い    あすみ 1 空人
婚近し仏壇掃除つわの花         ねこ 1 なでしこ
赤だしを少し加へて茸汁        かのこ 1 雪割草
群がりて曼珠沙華の崩れゆく     としあき 1 昌洋
秋暁に一団を呑み汽車発てリ    えれみあ 1 すずかぜ
子等あそび小さき手の跡窓もみじ    空人 1 雪割草
秋澄むや御手洗となる五十鈴川      満天 1 こう
氷雨降る路上のネオンゆらゆらと     陽子 1 孝右
祭笛のいつも届かず植木売        桑 1 みすず
木の実降る大道芸見て上野かな     こう 1 幸太郎
鳥呉れし葡萄一房実りけり       良坊 1 じゅんじ
秋麗や朝のホルンの音のひかり     愁菊 1 いくお
天高しふらここを漕ぐ老二人      ななえ 1 のんたん
玄関の籠に客待つアケビかな     廣美子 1 虞洛
どうだんの火の玉となる紅葉かな   とろうち 1 しゅん
空き缶のぶつかる音する夜寒かな     茶猫 1 玉虫
竜馬も式部も歩く時代祭      まさひろ 1 かずひと
またしても母の繰言夜寒かな      一弘 1 紘美
秋祭り寄進幟に風出でし         記代 1 光晴
うそ寒の吾が足裏と思はれず     幸太郎 1 一楽
新涼や水面を走る白い雲        駒鳥 1 菜々
柘榴食べ口赤き鬼泣く子かな      実果 1 英
やがて来る冬過ぎ去れば職を退く    嘉一 1 いくお
あさぼらけ草の葉露の音静か      いずみ 1 和華
秋の虹身振り大きく教へらる      初凪 1 田力
朱鷺ほろび朱鷺色なるや檀の実     後夢 1 じゅんじ
秋津島天上天下菊日和         麦秋 1 陽子
稲架の田や煙たなびく夕街道      光晴 1 茂樹

以上.


[996] 10月22日の成績(投句者118名 選句者132名) 2003-10-23 (Thu)

腰おろす石の温みや草紅葉       みつ穂 20  ふみを 英 やす子 みすず 太井 初凪 よし 東吾 一尾 ひろみ よし女 まさる 記代 草根 りんご 百姓 花茗荷 我風 ねこ 誠一郎 
青年の髯よくうごき林檎噛む      杉菜 10 しゅん 太井 しずを 海音 芹菜 ひろみ 果穂 こすもす ゆうこ 六郎太
秋高し岩を枕の露天風呂        たけ坊 9 志乃 虞洛 としあき 茂樹 文月 こころ がくと 幸太郎 きみこ
かしましく図鑑片手のきのこ狩    みち女 8 虞洛 しゅん 廣美子 さくら 東吾 光晴 こう 後夢
さるぼぼの褪せてみやげ屋秋時雨   ゆうこ 7 敦風 かのこ 千舟 光晴 紘美 登美子 はく子
隅田川十三橋をくぐる秋        後夢 7 じゅんじ 英 敦風 かのこ ちはる 好夫 たか子
秋蝶の止まりしままや彌陀の肩    ふみを 7 和華 初凪 もとこ 千舟 すずかぜ えれみあ 六郎太
それぞれのかたちでよろしさつま芋   英子 7 嘉一 たか 玉虫 皐月 睦子 なでしこ 幸太郎
箒目の清しき築山一葉落つ        まこ 6 登志子 知津子 昌洋 百姓 国子 桑
かげ長く去りゆくひとの秋袷      敬介 6 文月 まこ 輪三 みち女 登美子 初音
旧道に日のやはらかし野紺菊       明人 6 公二 大門 記代 輪三 のぶお とろうち
しばらくは芒の丈をゆらしゆく     茂樹 6 静水 縄文 まさる 杉菜 果穂 のぶお
診療所出てコスモスの風やさし     花茗荷 6 千衣 みすず あすみ がくと 桑 薄明
ちひろの絵枯葉の上の小人かな     陽子 6 たけ坊 麦秋 知津子 実果 駒鳥 こごみ
毛糸編む去年の柄の途中より      ミチコ 6 千衣 よし 一弘 康子 妙香 ねこ
道祖神どんぐり二つ供えあり      紘美 5 牧人 縄文 まこと 陽子 はく子
静寂の尚深まりて添水かな      がくと 5 しずを 明人 一楽 洛西雀 とろうち
稲子煮に口一文字都会っ子       千衣 5 裕子 いずみ 坊々 紘美 かずひと
ありし日の母に似し人秋袷      すずかぜ 5 蒼月 麦秋 凡天子 よいち たか子
白菊の白の哀しみ野辺送り        芹菜 5 愁菊 康子 みち女 ゆうこ 初音
秋深し小樽グラスの醤油差し     ななえ 5 孝右 大門 坊々 まこと きみこ
函館の見えて下北秋ざくら       大門 4 よし造 満天 けんいち まさひろ
いつもよく笑う娘の婚菊日和     のんたん 4 蒼月 廣美子 凡天子 こう
竜胆や蕾のままの淡き恋         実果 4 いずみ いくお 良坊 河童
秋雨や骨折れ傘にバスを待つ      一尾 4 志乃 いさお こごみ 空人
しぐるるや倚門に仰ぐ大藁屋       志乃 4 たか ほとり 好夫 誠一郎
秋時雨女もくぐる縄暖簾       たか子 4 たけ坊 涼 ななえ ほとり
秋の夜半最終列車の去りし音      我風 3 のんたん 孝由 きょう
昂ぶりに山車の高きの揺れてをり     桑 3 明人 美甫 杉菜
賑ひをびつしり詰めて大熊手     つとむ 3 いさお 海音 一弘
孫帰る寂し嬉しや障子貼り       六郎太 3 さくら 陽子 きよこ
面会を終へて上向く鰯雲         皐月 3 としあき 一尾 きょう
乱心のごと城址の秋桜        よし女 3 田力 良坊 りんご
秋蝶の潜むや石垣多き里        洛西雀 3 涼 田力 愁菊
落葉を踏み行く杖も木々の枝       一歩 3 一楽 けんいち 空人
大野点武者小路千家菊干菓子     けんいち 3 登志子 ななえ 芹菜
稲刈りの体験学習五年生         千舟 2 菜々 満天
行く秋や水面に木の葉流れおり     果穂 2 楽楽 まさひろ
夜学子の手を捕らえたり幾何の渦     海音 2 じゅんじ 泉
菊花展よしずの小屋を先ず立てり    たかし 2 国子 英子
長袖を一枚かさね深む秋        凡天子 2 敬介 妙香
鹿鳴くや七輪の火の消ゆる頃     ほとり 2 ちはる えれみあ
鶏頭花ロシア帽めき並びをり    かずひと 2 嘉一 雪割草
御饌にする銀杏白く干されけり    かのこ 2 茶猫 たかし
秋暮るる山の襞襞藍ふかめ        菜々 2 茶猫 駒鳥
雨打たれ色せかされて楓揺れ     まさひろ 2 洛西雀 実果
この妻とこれから幾度障子貼る     いさお 2 泉 孝由
病院へ急ぐ夜道やちちろ鳴く      睦子 2 和華 あすみ
金木犀にほふ小道をただ過去へ     愁菊 2 美甫 なでしこ
髪を染めエプロンあらひ秋ふかむ    ねこ 2 敬介 たかし
赤い橋渡りて祈願新松子       としあき 2 ゆきこ のんたん
拝む手に花万灯の近づきぬ      ひろみ 2 昌洋 英子
ハイキング土産は枝付き熟れあけび    孝由 2 やす子 玉虫
秋晴れや木肌輝く杉木立        輪三 2 よし女 楽楽
一人碁の打音の響く秋の宵        豪敏 2 花茗荷 こすもす
ゆとりなき心たまらず秋空を見る     嘉一 2 青翼 薄明
石蕗咲くやガン検診の列につく     記代 2 菜々 ゆきこ
秋濤や旧望楼の赤煉瓦         良坊 2 草根 まこ
新蕎麦の打つ音背ナに啜りけり    幸太郎 1 よいち
泡立ち草帯のごと咲く線路脇      康子 1 雪割草
神の留守氏子が寄りて宮掃除     さくら 1 茂樹
「おばんです」メールに雪の知らせあり 遊亀 1 かずひと
蠅もどき手擦る足擦る夜寒かな     空人 1 こころ
謂はれある古文書広げ秋灯し    とろうち 1 いくお
じゃんけんは妹に負け草の花      初凪 1 すずかぜ
夕日食べぱかーんと裂けし石榴の実   登美子 1 後夢
秋深し人の命の節目なり         折山 1 もとこ
杉林蔦這い上がり薄紅葉       まこと 1 よし造
つきひかり近づく風は闇の中      静水 1 裕子
季彩の風吹きゆきたる田舎道       薄明 1 孝右
行く秋や祈る地蔵に水をかけ     ちはる 1 皐月
大根蒔く保育園の裏庭に       やす子 1 ふみを
嫁とりの子の薄髭に秋日差      こころ 1 睦子
秋深まれり外堀の並木道        更紗 1 我風
鴨100羽円筒形に飛び立てり     昌洋 1 青翼
朝寒や薄く吹かるる白い雲       茶猫 1 公二
道薫る金木犀の轍かな          青翼 1 牧人
蔦紅葉破れ障子を隠しけり      あすみ 1 河童
投錨の五艘六艘秋の海        よし造 1 静水
小鳥来るいつか気分の晴れてをり    こう 1 きよこ

以上.


[995] 10月21日の成績(投句者120名 選句者120名) 2003-10-22 (Wed)

故郷は北といふ人林檎剥く         初凪 16  かのこ こすもす しゅん 一弘 ふみを 光晴 えれみあ りんご 茂樹 まこと 静水 すずかぜ 敬介 紘美 一歩 更紗 
聞き上手話し上手や夜半の秋       みつ穂 12 遊亀 嘉一 縄文 菜々 明人 杉菜 妙香 我風 なでしこ まさひろ とろうち はく子
一刀彫見とれて釣瓶落しかな      花茗荷 10 清 敦風 ちはる じゅんじ 良坊 がくと 廣美子 我風 国子 みつ穂
種採や日の匂ひして手にはじけ     かのこ 10 茶猫 やす子 牧人 満天 ふみを ひろみ 田力 すずかぜ 洛西雀 たかし
口紅を拭ひまた引く秋思かな       一弘 8 皐月 太井 よし女 ひろみ 洛西雀 敬介 草根 実果
晩秋や富士残照を湖にのせ        まこ 8 輪三 美甫 果穂 後夢 ななえ かずひと はく子 河童
障子貼る夫唱婦随に四十年        菜々 8 蒼月 裕子 さくら 明人 たか子 のんたん 睦子 ゆうこ
舟宿の木橋を伝ふ蔦紅葉        ひろみ 8 清 もとこ 英子 記代 百姓 田力 好夫 文月
靴脱ぎて坐る夜汽車や秋深き        明人 6 敦風 英 百姓 まさる ななえ 康子
秋祭ひょっとこ踊り見て飽かず     みすず 6 茶猫 たけ坊 花茗荷 こころ みつ穂 坊々
昇魂の御巣鷹山に蕎麦の花        輪三 5 しゅん さくら 果穂 愁菊 河童
間引菜のぎゅうぎゅう詰めにして売らる  皐月 5 一楽 公二 縄文 ほとり 登美子
退院の知らせ待つ朝小鳥来る       睦子 5 太井 一尾 りんご 茂樹 まこ
里帰り土手一面の曼珠沙華        一楽 5 よし造 登志子 のんたん ゆうこ 大河原
借景の比叡の秋や円通寺        もとこ 5 かのこ 青菜 じゅんじ みち女 幸太郎
柿の葉を煎じる母の健やかさ       ちはる 4 蒼月 睦子 康子 一歩
腰下ろす野良一服に昼ちちろ       嘉一 4 涼 豪敏 えれみあ たか子
栞にと紅葉ひとひら来し手紙        和華 4 まさる 大門 駒鳥 青翼。
石畳続く参道薄紅葉            芹菜 4 もとこ 杉菜 あすみ 草根
鵙日和窓開け放つ男子寮          ねこ 3 千衣 光晴 初凪
どの窓も紅せまり来る峡の宿        孝右 3 豪敏 きょう みち女
手に抱かむ丸きぬくもり棗の実     たかし 3 涼 静水 ねこ
神杉の踏む玉砂利に秋惜しむ        満天 3 和華 花茗荷 文月
落ちかかる秋日に染まる寝椅子かな   ほとり 3 登美子 いさお きょう
枯れてこそ美しきかなヤマモミジ      空人 3 裕子 雪割草 青翼。
茶の花をひとつ浮かせし小懐石     こころ 3 遊亀 きみこ 大門
ひつじ田の一直線に峡の村       きみこ 3 満天 雪割草 芹菜
柿活けて弥助ゆかりの老舗かな      しゅん 3 きみこ こころ かずひと
意見割れうつむく膳の秋なすび      みち女 3 いさお 空人 たかし
冷まじや木彫上人顔潰れ        よし女 3 やす子 美甫 昌洋
栗を剥き孫の知らない歌うたふ       国子 3 皐月 初凪 紘美
眼閉じ帰燕の無事を辻地蔵        孝由 3 一楽 ミチコ 登志子
御手洗のひしゃく伏せあり神の留守     駒鳥 3 公二 ちはる まこと
草紅葉池塘に利尻の逆さ富士       良坊 2 輪三 よし女
木犀に今朝の風向き教へらる      とろうち 2 青菜 大河原
黄楊櫛に脱け髪少しそぞろ寒      登美子 2 一弘 芹菜
秋月や雲が隠して一人占め         蒼月 2 楽楽 牧人
秋惜しむ夫の寝息を聞きながら      記代 2 麦秋 良坊
秋袷母のぬくもり懐かしく      なでしこ 2 和華 陽子
遠太鼓刈田を渡る風へ載せ       かずひと 2 妙香 国子
早生蜜柑ポケットに入れ海を見に     ふみを 2 英 記代
秋晴れや浮雲流るビルの窓        やす子 2 千衣 薄明
秋の蝶下弦の月をよぎりゐて       敦風 2 とろうち 実果
葉の陰に紫見えしあけびかな        後夢 2 きよこ 坊々
すれ違う僧に秋陽の盆の窪      えれみあ 2 こすもす 凡天子
橋までを目測で行く秋日和        ゆきこ 2 菜々 としあき
秋朝日あまねく湾の船に在り       大門 2 けんいち 愁菊
西陣の古びし丘の鉦叩            清 2 一尾 まさひろ
吾が夫(つま)や色褪せにけり藤袴    河童 1 よし造
秋祭り自慢バラ寿司来る孫に      いさお 1 たけ坊
秋晴れや笑み交し合う遊歩道        果穂 1 きよこ
流鏑馬の凛々しき姿秋祭り         豪敏 1 がくと
じょうびたき去年の子やら初鳴きぬ     英子 1 ミチコ
空き家らし坪庭占めるあわだち草     廣美子 1 としあき
大空に両の掌伸びる秋の雲        たか子 1 孝由
陽の射せばさざ波のたつ薄紅葉    すずかぜ 1 駒鳥
さいかちの風の音聞きつ夕日落つ     康子 1 桑
ぞんぶんに雀舞ひ降る刈田原       太井 1 幸太郎
秋の暮媼の帰る西大路           海音 1 英子
展示さるかりん盆栽実の重し        坊々 1 孝由
毬栗につまずき登る吉野山         茂樹 1 こう
校庭に柵の幾つか秋桜         まさる 1 好夫
剪り落とす茎一寸や水の秋       幸太郎 1 まこ
引力の申し合はせの木の実落つ       我風 1 嘉一
火の星と持て囃さるも今は秋     まさひろ 1 空人
闇深き海をひと跳び暮れの秋       はく子 1 いくお
伊豆沼に白鳥飛来冬隣          雪割草 1 後夢
伊良湖岬枯れ蔦絡む曲がり松        光晴 1 いくお
田仕舞いの終わらぬ刈田秋時雨        英 1 こう
山深し秋深しかの過疎の村      じゅんじ 1 ほとり
秋天の日和に誘われ歩をはこぶ       虞洛 1 楽楽
鯉口をあけ餌ねだる秋日和        まこと 1 陽子
奈良町の古刹の土塀竹の春          路 1 けんいち
捨て針に掛かりし鳥の冷まじき       昌洋 1 凡天子
初稽古はじくウクレレ秋の曲        裕子 1 あすみ
蟷螂の長き交尾に日暮れけり        敬介 1 桑
今朝の冬生みたて卵かごに入れ     つとむ 1 廣美子
石榴の実大きく爆ぜて揺れゐたる    としあき 1 なでしこ
秋の空 地球を枕の 昼寝かな      よいち 1 薄明
棟上げの祝いの膳や秋の風         玉虫 1 ねこ
番鴨かわるがわるに潜りをり      のんたん 1 昌洋
破芭蕉日夜点滴受くる身に       がくと 1 麦秋

以上.


[994] 10月20日の成績(投句者117名 選句者123名) 2003-10-21 (Tue)

行く秋の木椅子冷たき峡の駅        明人 16  ななえ やす子 けんいち かのこ しゅん まこと 千衣 空人 敬介 杉菜 花茗荷 坊々 こごみ 廣美子 とろうち 登美子 
神鶏の声ものどけき神の留守        駒鳥 10 ミチコ 縄文 輪三 初凪 こころ ちはる 皐月 みつ穂 きみこ 紘美
紅葉映ゆ能楽堂の黒格子         みすず 9 清 登志子 雪割草 果穂 美甫 弘二郎 我風 こごみ きみこ
うたた寝に釣瓶落しの日差かな      弘二郎 8 まさる 美甫 凡天子 あすみ のんたん 洛西雀 とろうち 康子
鍬の柄に冬耕の日の暮れにけり      幸太郎 8 一弘 たか子 知津子 凡天子 杉菜 良坊 まこ 康子
晩学の焦る心や秋惜しむ          二青 7 輪三 敦風 ちはる がくと まさる 河童 満天
蓮の実の飛んで描くや水えくぼ       国子 7 空人 知津子 みち女 りんご 洛西雀 薄明 はく子
乗車拒否されてひと駅月の道      たか子 6 清 明人 こすもす かずひと 薄明 光晴
藁塚の影やはらかき下校時       とろうち 5 きょう のんたん すずかぜ 英子 海音
行く秋や定年近し靴の音         ちはる 5 英 ふみを うつぎ けんいち さくら
陸橋へ軽き一歩や赤い羽根         海音 5 路 うつぎ 一弘 えれみあ こう
初紅葉かひな拡げし能衣裳         初凪 5 涼 こころ 和華 大門 良坊
照紅葉湯けむり匂ふ同窓会       みち女 5 路 こすもす 一尾 実果 こう
秋光や新会堂の設計図          こう 4 裕子 えれみあ 千衣 桑
秋の日や嶺の襞より昃(かげ)りそむ   まこ 4 明人 陽子 みすず よし女
水底に赤き木の実とちぎれ雲       みつ穂 4 牧人 和華 折山 まさひろ
こなごなに光砕きて荻の風        たかし 4 つとむ 菜々 ゆうこ ほとり
朝寒のばさっと新聞入りし音       敬介 4 豪敏 花茗荷 たかし 一歩
四人住み四つの灯り夜長かな      さくら 4 登志子 やす子 睦子 紘美
鶏頭花燃ゆる庭先鎌を研ぐ        紘美 4 つとむ としあき 玉虫 もとこ
銀杏を炒りて息子の縁談日        実果 4 よいち まこと 睦子 ゆきこ
還暦や寺を巡りし古都の秋        登志子 4 もとこ あすみ 百姓 河童
山門を抜けて広がる秋の風       のぶお 4 太井 まこ 登美子 はく子
浄土へとやさしく誘ふすすき風     登美子 4 虞洛 のぶお ゆうこ 妙香
朝寒や青磁の茶碗ひび割れて       ねこ 4 記代 よし女 桑 光晴
野路行けば付かず離れず月が共       遊亀 3 孝右 実果 駒鳥
肌寒や味噌汁の香の室に満つ      凡天子 3 がくと 一尾 坊々
秋晴れや祝詞を習う杜の声       こころ 3 茶猫 海音 廣美子
極北の仕込酒屋の櫂の棒       じゅんじ 3 よし造 虞洛 ほとり
丸文字の混み合ふノート青蜜柑      敦風 3 ひろみ ねこ 英子
稲架日和学校田に古代米         千舟 3 好夫 かずひと たかし
さきぶれの綿虫飛びし日和かな      いくお 3 かのこ 妙香 文月
手に重し祭りの秋の林檎飴        廣美子 3 たけ坊 みち女 まさひろ
ホ句ひとつ転がしている夜長かな   すずかぜ 3 芹菜 国子 一楽
翁一人釣り糸垂れて秋深し        文月 3 蒼月 豪敏 みつ穂
炎(ほむら)なる雑木紅葉の夕間暮れ   和華 3 芹菜 のぶお 弘二郎
遠鳴りの会式太鼓の四辻かな      ひろみ 3 後夢 敦風 昌洋
しずしずと鶏頭の首はねにけり       皐月 3 としあき 初凪 しゅん
みちのくのけふで五日の秋日和       大門 2 じゅんじ 百姓
天たかし威風堂々天守閣         芹菜 2 陽子 孝由
親まねて拍手打つや新松子         清 2 茶猫 ゆきこ
遠景は黄金の稲と見へたるが       一歩 2 皐月 果穂
赤ん坊に乳を取られし小春かな       一弘 2 敬介 なでしこ
磯魚や北の漁場の走り酒         良坊 2 昌洋 たか子
売り声は糖度十度と青蜜柑        かのこ 2 英 嘉一
仁徳陵堀のすすきは天を指し     けんいち 2 後夢 玉虫
林檎剥く白き実白き妻の指        孝由 2 じゅんじ 大門
秋刀魚焼くことにも心置きにけり      美甫 2 よし造 りんご
来ぬ人の暫し待つ間の落ち葉踏む     まさる 2 なでしこ 一歩
汲む井戸の滑車はぎーと神の留守    よし女 2 きょう 満天
星月夜耳の切れたる親子猫        しゅん 2 ねこ 幸太郎
朝寒や足高く上げ歩こうか       としあき 2 いくお 茂樹
朝霧や急に現はる遊覧船        もとこ 2 茂樹 すずかぜ
地獄の火まとひ秋刀魚は皿に乗り     麦秋 2 たけ坊 嘉一
こすもすや父祖の地いよよ過疎進む     菜々 1 ななえ
短日や展示ランプに灯の入りて     やす子 1 好夫
おくつきへ猫と急がむ星月夜       愁菊 1 牧人
伊豆の海うすき夕日の冬至かな     ていすけ 1 文月
コバルトの秋をたたえてダム湖かな   きみこ 1 我風
秋灯し書かねばならぬ文記し     かずひと 1 ふみを
天高し鉢巻の孫ゴール切る      こすもす 1 孝由
末枯や素十の墓に鴉舞ひ        ゆきこ 1 記代
同僚の死の報秋の麒麟草         光晴 1 愁菊
秋日和輝くばかり演奏者         康子 1 雪割草
秋晴れにこころも軽く身も軽く       薄明 1 楽楽
高らかに柘榴の笑い野正人        六郎太 1 ミチコ
秋風や海辺の鳩の向こう意気       たけ坊 1 愁菊
小鳥来て犬もすやすや秋日和       雪割草 1 いくお
手鏡の三つの指紋九月尽           涼 1 幸太郎
秋雨の人を濡らして銀座かな      まこと 1 折山
竜胆や恋の鐘など響きそう        半才 1 涼
十五時間機上の旅へ秋高し        きづな 1 菜々
ときをりは稲架の向ふを人ありく     杉菜 1 一楽
風切り羽鳴らして鴨の群れ下りる      昌洋 1 ひろみ
背伸びしてぽろぽろこぼる零余子採り のんたん 1 みすず
閑ずかなり土蔵の白と柿の色        輪三 1 孝右
松茸や日本通なるカナダ人        ふみを 1 国子
熟れ柿を鳥と競いし摘み取るりぬ   なでしこ 1 蒼月
虫の音も絶え絶えとなる深き夜      水季 1 よいち
路地の裏くるくる回る落葉かな     あすみ 1 楽楽
秋の蝶砂紋に影のたわむれを        満天 1 駒鳥
爽やかに名水にあう狭の奥        千衣 1 太井
嫌われし泡立草も秋の花         後夢 1 さくら
生きぬきて永久の聖句の露の墓        桑 1 裕子
コンバイン覆ふシートの青さかな     一尾 1 縄文

以上.


[993] 10月18日の成績(投句者115名 選句者121名) 2003-10-20 (Mon)

杉叢に枝打ちの音冬に入る      つとむ 19  よし造 杉菜 孝右 太井 初凪 空人 かのこ 茂樹 きょう 桑 かずひと ゆきこ 敦風 とろうち みつ穂 文月 みすず 遊亀 桃香 
秋祭り男盛りの撥さばき        蒼月 10 満天 こう いさお ふみを 菜々 こすもす 路 一歩 廣美子 遊亀
野仏に菊一輪の願をかけ       よし造 10 千衣 輪三 縄文 英 かずひと 英子 なでしこ 蒼月 文月 河童
どんぐりをお手玉にして帰る道     文月 9 清 嘉一 太井 百姓 和華 睦子 登志子 光晴 こころ
豆腐売り来て山里の暮れ早し     紘美 9 大門 皐月 明人 桑 えれみあ まこ やす子 我風 みすず
水音も息も弾めり谷紅葉     すずかぜ 9 まこと みち女 ねこ 弘二郎 孝由 敦風 果穂 二青 凡天子
味噌だれの焦げし香りや囲炉裏端  みすず 8 まこと 孝右 志乃 いさお ゆうこ まさひろ 好夫 河童
この橋を渡るのが好き花薄      喜紅 8 皐月 としあき 良坊 けんいち たか子 英子 敬介 登美子
耳遠き婆の指南の芋雑炊        桑 7 たけ坊 よし女 睦子 あすみ こすもす 桃香 紘美
山裾を走る単線秋日濃し       きづな 7 裕子 こう 豪敏 あすみ 秋乃 さくら 二青
天高く陸橋あふるる園児列      記代 6 英 孝由 花茗荷 のんたん 実果 やじきた
柿照るや人影おかぬ鄙の寺      まこ 6 一弘 みち女 洛西雀 のんたん のぶお 国子
花柄の地蔵前掛け秋うらら     みつ穂 6 たけ坊 大門 茂樹 いくお まさる 麦秋
出来秋をリュックに詰めて父来たる ちはる 5 裕子 しゅん 一弘 芹菜 我風
石積のだんだん畑や青蜜柑      もとこ 5 豪敏 ふみを 光晴 ひろみ きみこ
丘一つ埋み尽くして秋桜       浪漫 4 ななえ 菜々 好夫 こころ
秋の蝶花なき枝に長居せり      秋乃 4 雪割草 浪漫 駒鳥 愁菊
ゴーギャンの赤に色づく石榴かな   ひろみ 4 坊々 涼 かのこ じゅんじ
彩淡く応挙の描く江戸の秋       敬介 4 千衣 知津子 たか子 きみこ
秘事秘伝深くは知らず薬掘る    よし女 4 初凪 国子 敬介 登美子
雑踏を分け行く赤い羽根一つ     海音 4 清 うつぎ 凡天子 実果
自転車のわだち一本秋の雨      六郎太 4 一尾 きょう ななえ 哲
朽ち果てし番屋の続く秋の浜     千衣 4 もとこ ねこ 芹菜 廣美子
気乗りせぬ夜なべの針に刺されたり うつぎ 4 ひであき ミチコ いくお 愁菊
空澄むや銀にさざめくちぬの海   けんいち 3 じゅんじ 駒鳥 ひろみ
朴の葉にあててみる靴秋の山     一歩 3 康子 昌洋 千舟
産卵の蟷螂天地逆しまに     とろうち 3 よし造 縄文 海音
新走二合誂へ土佐料理       ふみを 3 満天 後夢 やす子
風見鶏北向きがちに暮の秋      こころ 3 明人 よし女 薄明
村人の玉串捧ぐ豊の秋         豪敏 3 百姓 登志子 とろうち
秋うらら畦に赤靴ほしてをり      ねこ 3 なでしこ たかし やじきた
玻璃ごしに秋の風鈴鳴りにけり      清 2 たかし みつ穂
ひつじ田にボール投げ合ふ親子かな やす子 2 しゅん 秋乃
いなご串昭和の時を噛みしめる  としあき 2 さくら 哲
鶴来る宗谷に翁の情けかな       良坊 2 雪割草 後夢
コスモスの揺れて眠りを誘ひけり やじきた 2 志乃 すずかぜ
秋祭り喧嘩神輿や荒れ男      いさお 2 康子 麦秋
祭壇の小菊にじみて独り言       空人 2 和華 薄明
黍畑の切り墜とされし高嶺晴      好夫 2 うつぎ 知津子
春来ると決めて球根植えにけり     睦子 2 けんいち 千舟
絵手紙に切子グラスの秋見舞ひ    麦秋 2 弘二郎 ゆきこ
木仏に薄き灯りや秋の暮       まさる 2 空人 ちはる
旅のバス降りて見送る秋の暮    たけ坊 2 昌洋 蒼月
秋風や鳶舞ふ浜を犬走る       一尾 2 もとこ 果穂
コスモスの風来る駅の一輌車     たか子 2 まこ 浪漫
卓袱台を囲む三代夜長かな      一弘 2 一尾 のぶお
どんぐりの葉皿にならぶおままごと    路 2 杉菜 花茗荷
めぐりくる友の忌近し秋時雨      果穂 2 としあき 妙香
ゴンドラに歓声あふれ谿紅葉     明人 2 すずかぜ 美甫
声上げて渡す幼子赤い羽根      康子 1 まさる
秋冷や手水にそろり手をのばす      英 1 嘉一
さいかちの莢の茶色の風の音     芹菜 1 涼
前を行く菊師花びら二つ三つ    みち女 1 ゆうこ
千両に赤みがついて秋深し       妙香 1 楽楽
休日出勤柿も加へる手弁当      敦風 1 坊々
秋澄みし聾少年の太鼓の音     知津子 1 幸太郎
黄落の山里の音仄かなる       和華 1 一歩
紅葉ばが一片浮かぶ露天風呂      輪三 1 まさひろ
重々の峰の終いは冬支度        昌洋 1 ミチコ
白雪や峠の笹の綿ころも      じゅんじ 1 ひであき
コスモスの野に花文字や安らげる    太井 1 妙香
落ち葉焚く煙たなびく山の宿      駒鳥 1 虞洛
雲引かぬ銀片昼の月を刺す      しずを 1 洛西雀
版画家の個展に続くぶどう棚     しゅん 1 ちはる
こっそりと小鳥来てをり午前九時   杉菜 1 幸太郎
蓑虫鳴く閉ざしたる店また一つ   えれみあ 1 紘美
黒板に残されたる文字秋時雨      更紗 1 美甫
秋雨や中古車運ぶロシア船      花茗荷 1 えれみあ
一番鶏露の校舎の奧処より       菜々 1 海音
浦の秋夕日肴になりにけり       孝右 1 良坊
寺巡り更に歩かむ秋日和       茂樹 1 虞洛
山肌に天然の美や紅葉燃ゆ     あすみ 1 楽楽
行く川の流れ澄みけり秋惜しむ     こう 1 輪三

以上.


[992] 10月18日の成績(投句者111名 選句者111名) 2003-10-19 (Sun)

嫁ぐ娘の父と歩きぬ菊日和        路 12  蒼月 千衣 たけ坊 さくら 公二 桑 英子 かずひと 睦子 みち女 やじきた みすず 
蔦紅葉レンガ造りのワイン蔵    登志子 12 涼 路 あすみ 康子 大門 弘二郎 我風 駒鳥 良坊 とろうち みすず 麦秋
黄落や丘の小さな領事館        明人 9 東吾 記代 康子 一尾 浪漫 初凪 えれみあ 菜々 みつ穂
十一面観音堂へ露の坂       ミチコ 8 明人 うつぎ 志乃 太井 好夫 秋乃 海音 麦秋
鏡池鯉の揺らせし秋の雲       登美子 8 よし造 一弘 ひろみ 桑 孝由 文月 満天 ゆうこ
秋の潮入江の深き鉄の町       大門 8 更紗 百姓 じゅんじ けんいち 記代 かずひと 後夢 よし女
お日様の何処にも宿り柿の村    すずかぜ 8 しゅん うつぎ 裕子 一弘 昌洋 しずを まこ 水穂
冷まじや今に伝えて流刑小屋     うつぎ 7 かのこ さくら 公二 紘美 初凪 よし女 海音
秋潮の満ちる鴨場や浜離宮      後夢 6 更紗 ひろみ ていすけ 我風 やす子 知津子
秋晴れや法説く僧のよどみなく      清 6 英 もとこ まさる 睦子 良坊 ふみを
秋祭り真白き足袋や巫女の舞い    いさお 5 虞洛 和華 こすもす みち女 まさひろ
天高し棟上げ祝ふ餅を投げ      一尾 5 たけ坊 花茗荷 国子 きづな 登美子
忘れ物とりに帰る子草紅葉      きづな 5 杉菜 明人 志乃 かのこ 敬介
茹でられて間引菜色を深めけり     志乃 4 じゅんじ 芹菜 大門 花茗荷
老犬と老飼い主とゆく花野       一歩 4 東吾 ななえ 浪漫 哲
再びの初出勤や朝寒し       洛西雀 4 まこと 一歩 水穂 喜紅
からからと落ち葉のころぶ石畳   のんたん 4 しゅん ちはる 空人 昌洋
里神楽大蛇退治て終りけり     たかし 4 路 ななえ 菜々 みつ穂
からつぽの大きな空や暮の秋     つとむ 4 裕子 いさお 孝右 こころ
解体のビルのはらわた秋の暮    六郎太 4 杉菜 たか子 紘美 登美子
天高く鳶幾重にも弧を描く      記代 3 和華 孝由 きづな
黄葉散る鉄路の果てる最北地      良坊 3 千衣 たか子 好夫
雑木林抜けて湿原天高し       菜々 3 太井 こすもす ゆうこ
吊るし柿ひしめき合うや過疎すすむ さくら 3 英 孝右 遊子
一杯の果実酒に酔ふ秋の宵      みつ穂 3 陽子 嘉一 やす子
教科書をずらす隙間の夜食かな     茜 3 縄文 ちはる 茂樹
缶蹴りを終えて路地裏秋入り日   まさる 3 豪敏 ふみを 河童
銀髪のようなすすきに秋が見え     桃香 3 楽楽 妙香 遊子
草笛や蒼天いよよ極まりし       紘美 2 とろうち やじきた
星飛ぶや乳白色の露天風呂      更紗 2 陽子 一歩
秋の水散るもみじ葉をそっと受け   みち女 2 よし造 知津子
颯爽と腕むき出しのセーター娘    廣美子 2 百姓 きょう
天高く跳ねるが如き鴟尾瓦      光晴 2 虞洛 こころ
水澄めり吉野の奥の山の寺      茂樹 2 すずかぜ 幸太郎
里山の気品を添えし石蕗の花     もとこ 2 空人 英子
白露を帯びねば判らじ蜘蛛の糸    孝由 2 蒼月 洛西雀
秋空にトルコマーチの軍楽団     まこと 2 えれみあ 弘二郎
冷やかな水汲む里や紙干場      好夫 2 まさる 輪三
一人居て無我の境地の夜長かな     百姓 2 いさお 喜紅
水澄みて揺らぎし鯉も緋をふかめ   和華 2 満天 河童
老犬の目見(まみ)細みたり菊日和  文月 2 としあき 幸太郎
柿をむく母の手つきに似てきたり ていすけ 2 ねこ 果穂
色鳥や木戸に横づけ乳母車     幸太郎 2 涼 ねこ
夕焼けや柿の青さも色づいて     蒼月 2 いくお 妙香
咽鳴らし犬洗われぬ秋日和    えれみあ 2 もとこ 千舟
山紅葉眼の奪はるるいろは坂      河童 2 あすみ ていすけ
爽やかや自在に生きる彼らの絵     英子 1 ミチコ
玉の緒やビデオに残る父の声   とろうち 1 清
木から木へ移る山風秋深ける     昌洋 1 果穂
哀れなりさらに踏まれて毒茸     花茗荷 1 すずかぜ
二階より大正琴の秋ともし     かのこ 1 茂樹
秋麗や電子碁盤の音軽ろし      豪敏 1 清
秋桜や赤子の泣き声変はりけり    やす子 1 千舟
千円のアクセサリーなり赤い羽根 こすもす 1 としあき
朝寒や槌音響く治療院         ねこ 1 敬介
百舌鳥一声茜に染まる雲北へ     よし造 1 いくお
枯れ葉踏みしめ秋の音思うなり    楽楽 1 嘉一
酒瓶のころぐる番屋下り鮎     よし女 1 国子
応挙展行列もよき菊日和      しゅん 1 けんいち
枯れて咲き落ちて舞いたる桐一葉   空人 1 洛西雀
澄む水に映りし右近像しかと     満天 1 豪敏
浜菊の咲く崖っぷち怒涛音       我風 1 光晴
新幹線過ぐる両脇花芒        康子 1 まさひろ
天高し吾が誕生日祝われし      美甫 1 きょう
紅色に掘り上げられし薩摩芋     輪三 1 皐月
秋刀魚焼く七輪あおぐ路地の裏    あすみ 1 楽楽
終電に鈴虫の声忘れ物        一弘 1 まこと
同窓会会うまで不安秋の雨     きみこ 1 しずを
肉じゃがを娘が作らんと夜長なる  こころ 1 後夢
ヘルメット被り目を剥く案山子かな  杉菜 1 光晴
雁渡し葉とともに入る礼拝堂      桑 1 哲
朝夕に蕾はぐくみ菊造り      ふみを 1 皐月
組み換えの穂を刈る朝に神の舟   じゅんじ 1 ミチコ
夕映えのつり花の実や秋の風      果穂 1 駒鳥
店先で障子を洗ふ雨上がり     けんいち 1 一尾
風なくて萩のこぼるる手水鉢    たか子 1 まこ
酢に咽る母の齢や信濃柿      ひろみ 1 縄文
菱紅葉 月映る池を 揺らしをり なでしこ 1 芹菜
秋冷や川面に消ゆる夕日影      たけ坊 1 輪三
空澄みて薔薇の実紅くかがやけり   ななえ 1 文月

以上.


[991] 10月17日の成績(投句者115名 選句者114名) 2003-10-18 (Sat)

山霧に吉野の村の沈みをり       茂樹 11  よし女 うつぎ 昌洋 満天 もとこ 皐月 誠一郎 とろうち きみこ 英子 登美子 
三代の氏子揃ひて里神楽      かのこ 10 菜々 ふみを うつぎ たか子 浪漫 えれみあ まこと 登志子 とろうち きみこ
宿帳に旧姓で記し秋ひとり     かずひと 10 こすもす 縄文 としあき 光晴 きょう 折山 一歩 紘美 まこと ねこ
秋時雨背中で聴くや京言葉     まさる 9 ちはる 一弘 きづな しずを 海音 よし造 幸太郎 清 河童
刈る鎌に追ひたてられて秋蛙      まや 8 しゅん 康子 雪割草 千衣 豪敏 桑 みつ穂 よし造
遠山のよく見えてをり豊の秋    みつ穂 7 明人 かのこ 満天 草根 たかし 志乃 英子
お手玉の上手な娘青蜜柑        一弘 7 たけ坊 千舟 かのこ ななえ 敦風 かずひと 清
ぜんざいもうどんも熱し里神楽    たかし 6 しゅん 太井 東吾 すずかぜ こころ のんたん
病室のカーテンに付け赤い羽根      茜 6 よし女 記代 東吾 りんご けんいち 杉菜
仏殿の畳廊下の秋気かな       光晴 6 たけ坊 太井 茂樹 路 千衣 えれみあ
浮き雲にあかねさしたる秋の暮   のぶお 5 虞洛 美甫 もとこ 孝由 果穂
四万十の清流悠々初紅葉        河童 5 裕子 美甫 いくお 陽子 二青
秋の夜の止まりしままの砂時計    明人 5 蒼月 縄文 ふみを 百姓 記代
行く秋や轍辿りて尼の寺      幸太郎 5 ひろみ きょう 昌洋 まさひろ 海音
朝寒や体操の四肢伸び切らず    うつぎ 5 よし いさお 桑 かずひと 桃香
旅果てて一期一会の秋惜しむ     和華 4 英 実果 駒鳥 河童
粉付けて顔だす亭主走り蕎麦   すずかぜ 4 よし 一弘 紘美 こごみ
秋夕焼け光背にして大仏殿     ななえ 4 としあき 後夢 我風 登美子
擦り切れし絵葉書の角秋深む    ひろみ 4 涼 のんたん 遊子 みち女
白槿門前長き古屋敷         たか子 4 菜々 ななえ 路 志乃
秋晴れに弧のゆるゆるとホームラン  海音 4 茜 空人 洛西雀 桃香
行く秋や川底さらし水細る     凡天子 4 英 一尾 こう 我風
尼寺の庭の千草や鳶の笛     とろうち 4 輪三 やす子 ていすけ 敬介
目が合うて銀杏一つ譲りけり    こころ 4 明人 果穂 誠一郎 幸太郎
長き夜に美酒酌む夫の恵比須顔    知津子 3 蒼月 いさお 康子
歌好きの父の墓所に木の実降る    記代 3 じゅんじ 千舟 廣美子
山紅葉色はにほへ途散りぬるを     路 3 百姓 楽楽 まさひろ
嫁ぐ子の話の弾む良夜かな      ねこ 3 やす子 まさる 豪敏
尾道は坂道の町秋の暮       さくら 3 玉虫 ゆきこ 更紗
熟れ柿に高枝鋏さだまらず      太井 3 ひろみ こう 廣美子
ひややかな薄闇に在る織部かな      涼 3 初凪 好夫 洛西雀
秋冷やいくど確かむ旅鞄      やす子 3 空人 きづな さくら
きらめきて川流れゆく暮の秋      こう 3 玉虫 駒鳥 一尾
鰯雲今日も大漁旗印          駒鳥 2 ゆきこ みつ穂
路地奥の屋根の間の昼の月      洛西雀 2 雪割草 敦風
コスモスや青空に舞ふハングライダー 秀昭 2 たか子 いくお
秋の朝下駄音響く旅枕       六郎太 2 茜 あすみ
秋の燈や分厚き一書開国史      ふみを 2 輪三 初凪
秋雨や傘打つ音に過ぎるもの    よし造 2 茂樹 しずを
露の鐘一撞きごとに暮るるかな    花茗荷 2 こころ 妙香
秋の陽に透ける葉裏のこはく色    一歩 2 和華 楽楽
歩の緩む滝道栗焼く匂ひ満つ     きみこ 2 ミチコ 知津子
天窓を音なく濡らす秋の雨     まこと 2 まさる 文月
雨だれに寝覚めて暗き夜長かな  けんいち 2 妙香 遊子
嬰の爪まだのびやらず鳥帰る     敬介 2 りんご ねこ
あぶなげに渡る八橋草紅葉      千衣 2 和華 こごみ
遠ち近ちに煙たなびく里の秋      菜々 2 草根 浪漫
菊香る法事の席に馴染み顔     あすみ 2 虞洛 登志子
城跡の石垣深くちちろ鳴く     のんたん 2 皐月 杉菜
海幸の紅葉に染まる宿の膳       孝右 1 あすみ
少女にも似たる山肌赤く染む   まさひろ 1 裕子
指きりをすっかり忘れ赤のまま   しゅん 1 すずかぜ
朝の空雲なき青さに残り月      裕子 1 じゅんじ
息災で在れば老ひの日ブランディー   杉菜 1 ちはる
松茸の山に結界区切る縄        清 1 好夫
病む人の今日は退院秋晴るる     康子 1 一歩
秋晴れやからっと乾く濯ぎ物      国子 1 孝由
ふるさとの月懐かしき秋の夜    やじきた 1 二青
手にとりて故郷こいし衣被     きよこ 1 折山
母の文字便箋便りと紅葉ひと葉     英 1 実果
我が影と二人行なり月夜道      英子 1 知津子
担がれし芋茎祭の野菜かな       百姓 1 たかし
古社裾野縁取るすすきの穂      廣美子 1 みち女
白鷺は目立ちたがりや落穂拾ふ    我風 1 陽子
秋灯しユーロ円ドル旅用意     きづな 1 花茗荷
上がり根が崖ひしと噛む野分跡     孝由 1 けんいち
秋冷の修羅場想いて杯を上ぐ     虞洛 1 ミチコ
薄紅葉して新旧の魔法瓶      としあき 1 敬介
小流れの日だまりに遊ぶ石叩     満天 1 光晴
しばらくは厨に灯り唐辛子      初凪 1 涼
コスモスや嫁ぐ娘の黙しピアノ弾く    桑 1 こすもす
潮入りの池や鯔とぶ波紋かな      後夢 1 花茗荷
厨ごと玻璃にはじける椿の実     紘美 1 ていすけ
もの全て夕日の中に秋の色      文月 1 さくら
滑り込むベースの上の落葉舞う   ちはる 1 文月
源流に至れば紅き葉に埋まり      昌洋 1 後夢

以上.


[990] 10月16日の成績(投句者117名 選句者117名 ) 2003-10-17 (Fri)

幕間は篝火の音里神楽        かのこ 10  やす子 敦風 一弘 たか子 満天 えれみあ ゆきこ 好夫 路 河童 
雑踏の人それぞれに秋の夕     まこと 10 蒼月 杉菜 まさる ふみを 誠一郎 浪漫 実果 桑 一歩 やじきた
歳時記のほつれ繕ふ菊日和      明人 10 虞洛 やす子 更紗 ていすけ 記代 海幸 すずかぜ きづな 睦子 英子
秋冷や水掛不動濡れるまま     まさる 8 涼 太井 きょう りんご ふみを 我風 かずひと みつ穂
むかご飯香りて母の在るごとし    康子 8 よし造 清 凡天子 雪割草 ていすけ りんご ゆきこ 浪漫
泥に染め秋草に染め能衣裳     こころ 7 縄文 ミチコ まこと ちはる 花茗荷 敬介 好夫
しなやかに枝を弾じきて鵯翔べり  ひろみ 6 茂樹 記代 百姓 公二 きみこ 海音
蔦枯れて朝日射しこむ崩れ塀     ねこ 6 空人 文月 美甫 まさる のんたん 海音
大小の島連なりて瀬戸の秋      英子 5 凡天子 たか子 美甫 妙香 かずひと
学園祭秋の一夜に踏むミシン    ちはる 5 千衣 康子 満天 一尾 一歩
露けしや端切れとなりし辻が花    初凪 5 志乃 清 茜 こころ 敬介
とつとつと語らふ一夜秋深む    つとむ 5 たけ坊 明人 よいち 楽楽 廣美子
憧れの隠居暮らしや栗を剥く    弘二郎 5 虞洛 ちはる きづな 妙香 きみこ
幼な子と指切りげんまん菊日和   ふみを 5 いさお 一弘 のんたん 睦子 ねこ
小鳥来る崋山幽居の板庇       光晴 5 茂樹 明人 幸太郎 公二 みつ穂
椎拾ふ色とりどりの園児帽     しゅん 4 志乃 かのこ うつぎ 孝由
名月を浮かべて湖は身ごもれり    一弘 4 英 しずを 文月 まさひろ
松手入れ三百年の緑かな       後夢 4 輪三 よし女 さくら ゆうこ
舟の名はつれたか丸よ鯊日和     我風 4 空人 しゅん 登美子 秀昭
神の旅今日平らかな日本海     よし女 4 初凪 茶猫 我風 幸太郎
単線のいわし雲見て長停車     花茗荷 4 としあき 茜 敦風 桑
縁結びの神坐すあたり紅葉濃し    菜々 3 英 えれみあ とろうち
秋天を乱して渡る水溜り        茜 3 紘美 すずかぜ 嘉一
山裾の物悲しさや蕎麦の花      千舟 3 ひろみ よいち 洛西雀
葡萄狩り先ずは含みて品定め     良坊 3 こすもす 秀昭 弘二郎
秋雨や取り出す傘の湿りゐて     敦風 3 遊子 杉菜 英子
還暦の同窓会果て後の月      きづな 3 こすもす 菜々 嘉一
秋澄や枯山水の砂の妙        満天 3 輪三 さくら 国子
石畳つづく小径や初紅葉      みつ穂 3 光晴 菜々 海幸
十月の街で革靴買ひにけり      記代 3 太井 たかし ねこ
紅葉谷つなぐ鉄塔昼の月       紘美 3 和華 ななえ かのこ
秋の空ぽつんとひとつはぐれ雲    薄明 3 雪割草 孝由 のぶお
秋の蝶線路の上にとまりたり    六郎太 3 玉虫 後夢 とろうち
さざ波は月の欠片を宿しける     浪漫 3 ミチコ ななえ 駒鳥
冷まじや鎬におよぶ大刃文      志乃 3 涼 縄文 茶猫
薪能大手門より入りにけり     幸太郎 2 じゅんじ 誠一郎
運動会終えたる子等の泥の尻   えれみあ 2 更紗 ゆうこ
自家菜園小人の帽子唐辛子      河童 2 水穂 あすみ
蝦夷菊の道を覆いて跨ぎかね    ななえ 2 まこと 河童
山道を明るく染めて黄落期      和華 2 百姓 のぶお
菊を摘む姉さん被りの日和かな   あすみ 2 登志子 ひろみ
故郷のほうとうに入る芋茎かな    桃香 2 坊々 たかし
和綴書に二月堂机ひややかに      涼 2 知津子 花茗荷
三つ四つ隣家の蜜柑見える窓     睦子 2 登志子 坊々
電車席占める光や秋日差し     廣美子 2 知津子 まさひろ
薄紅葉山雨にぬれし道しるべ   すずかぜ 2 一尾 弘二郎
宅配の単身赴任冬支度         清 2 康子 もとこ
巫女舞を見る人少なや在祭    けんいち 2 いさお 紘美
木犀の下に黄金の金平糖        桑 2 しゅん 裕子
小鳥来る吸ふのは難きハーモニカ とろうち 2 初凪 うつぎ
去る秋の乾きしままのかきおどし  みち女 2 千衣 豪敏
月明かり姿は見えねど滝の音    洛西雀 2 あすみ きよこ
贈られしかぼす臼杵の摩崖仏   ていすけ 2 もとこ よし女
日当たりを選んで遊ぶ稲雀      輪三 2 蒼月 きよこ
小石にも秋思のありや文押さふ   よし造 2 いくお たけ坊
さやさやと葉ずれ軽やか秋の山    一歩 2 としあき 駒鳥
天荒らし地を揺らしてや秋強し    空人 1 きょう
城跡にひそかに咲ける女郎花     駒鳥 1 こごみ
境内に石蹴り遊ぶ萩の風      たか子 1 やじきた
病むほどに入り日浴びしや柿紅葉   太井 1 しずを
朝寒や薄い雲間に薄く月     じゅんじ 1 国子
メルヒエンの国へと帰る秋燕     麦秋 1 実果
雨あとの秋の日差しの優しさや    裕子 1 玉虫
秋の雨猫ともつれてゐる階段     茶猫 1 よし造
そぞろ寒PC三昧いやすすむ     虞洛 1 遊子
こおろぎの鳴き声数え子守唄     蒼月 1 裕子
お面買い悦楽の児や秋祭り     いさお 1 こごみ
コスモスや若きヘルパー母の世話   嘉一 1 孝右
秋祭提灯の燈の連なれる       公二 1 いくお
再会し過去を語らふ夜長かな   かずひと 1 楽楽
日曜日花火が知らせる運動会     孝由 1 路
川霧や見る間に迫る賀茂の橋     百姓 1 じゅんじ
無人駅傾ぐ駅舎にちちろ鳴く     千衣 1 和華
秋高し万年青に初の花つきぬ    誠一郎 1 後夢
種採りのオクラ並べし農家あり  こすもす 1 廣美子
過疎めくと言えども庭に柿たわわ  さくら 1 孝右
求愛の羽ばたき見ゆる刈田かな   ゆうこ 1 こころ
長々と渋蓄へて柿の秋         路 1 豪敏
邯鄲を聞き分け一ト日暮れにけり   茂樹 1 水穂
里山に墨流したり秋の雲      のぶお 1 洛西雀
いろは坂山の紅葉もいろはにほ    草根 1 登美子

以上.


[989] 10月15日の成績(投句者119名 選句者125名 ) 2003-10-16 (Thu)

箸置きにもみじ一葉旅の膳      登志子 21  知津子 孝右 雪割草 いさお 満天 裕子 康子 ななえ 花茗荷 孝由 英子 一弘 実果 後夢 紘美 坊々 こすもす 桑 幸太郎 こごみ 河童 
秋時雨吉野の寺の昼灯        茂樹 12 えれみあ 千衣 しゅん かのこ まこと ななえ 和華 かずひと 好夫 きみこ 秀昭 水穂
のけぞりて役目の終へし案山子かな  如風 8 登志子 睦子 空人 まさひろ 草根 すずかぜ 文月 廣美子
少年の燈火親しき偉人伝        清 7 縄文 睦子 路 一歩 豪敏 幸太郎 敬介
男舞いきりりと決まる秋祭り    はく子 7 菜々 たか子 英子 誠一郎 良坊 今日子 廣美子
秋遍路接待うどんの湯気温し    洛西雀 6 えれみあ 弘二郎 いさお もとこ たかし 秀昭
秋燈や作り話を少し入れ      しゅん 6 明人 茜 ちはる 哲 杉菜 ねこ
振り返る暇のなき日々落葉掃く    皐月 6 明人 麦秋 孝右 輪三 雪割草 みつ穂
咽喉に声戻りし朝や小鳥来る     草根 5 よし造 輪三 太井 ミチコ まさる
さいかちのさらと風鳴る暮色かな  こころ 5 涼 芹菜 浪漫 りんご とろうち
霧立ちて山襞深き東山        百姓 5 志乃 ていすけ こう 光晴 国子
朝寒やくぐみてまろき鳩の声     文月 5 菜々 百姓 実果 駒鳥 たかし
秋霖や古き喫茶のジャズの音    たか子 5 初凪 路 百姓 けんいち すずこ
初咲きの椿一輪床の間に     ていすけ 4 虞洛 光晴 更紗 楽楽
朗読劇泥棒役や神の留守      ななえ 4 きづな よし女 登美子 嘉一
山の端に触れて秋日の萎み行く   ゆうこ 4 敦風 てるこ まさひろ のぶお
畠のものみなうち伏せり芋嵐     こう 4 涼 誠一郎 ひろみ ゆうこ
雨冷えや猫にせがまれ炬燵出し   こごみ 4 のんたん 遊子 坊々 薄明
神無月大楠は風煽りけり       志乃 4 初凪 よし女 しずを ゆうこ
秋時雨身体寄せ合い猫二匹    まさひろ 4 かのこ 哲 ゆきこ 水穂
遠吠えに耳をあづけて夜なべかな   輪三 4 ミチコ 和華 敬介 きみこ
掃き筋に落葉ちらほら寺の朝      桑 4 ていすけ 茂樹 妙香 陽子
篠笛の呼び合う呼吸月の宴      一歩 4 裕子 みち女 好夫 すずこ
近道の踏まれ乱るる秋の草     みつ穂 4 如風 英 康子 ふみを
ハーモニカ吹いて叱らる夜長かな  弘二郎 3 一尾 記代 やじきた
隧道をぬけて眩しき彼岸花      千衣 3 虞洛 たか子 後夢
和太鼓や若き力と秋の声       康子 3 蒼月 ちはる 公二
赤鶏頭白鶏頭と咲きにけり      公二 3 弘二郎 じゅんじ とろうち
遠き日の綿菓子を手に秋祭     まこと 3 麦秋 妙香 嘉一
無人駅ホームを飾る花ススキ    廣美子 3 登志子 あすみ 遊子
もみじ燃ゆ渓声幽(かす)か摩崖仏   紘美 3 かかし 杉菜 駒鳥
肌寒や山鳩軒に集まりし      やす子 3 知津子 のんたん 青菜
取る人もなくてたわわの石榴かな  花茗荷 3 よいち あすみ 洛西雀
夕風に榧(かや)の実鳴りて峠口   明人 3 敦風 こう 浪漫
行く秋やシニアのダンスままならず  陽子 3 清 しゅん 桑
縁結び結びてけふを菊の婚      菜々 3 一弘 文月 かずひと
啄木鳥や旅の朝寝のログハウス    敦風 3 やす子 花茗荷 やじきた
路地裏に白足袋干して秋惜しむ   あすみ 3 まこと かかし 河童
何もせぬ独りの夜長楽しめり    うつぎ 2 やす子 楽楽
引き合ひし相撲取草指染むる    ひろみ 2 しずを りんご
秋うらら心をひらく画布の上     英子 2 我風 良坊
老ひ病める母の背さする夜秋明菊   河童 2 蒼月 ゆきこ
小菊鉢出し薬局の開店す      ふみを 2 茜 こころ
痩せ真雁いそぐ南の旅路かな   じゅんじ 2 空人 洛西雀
若者を真似重ね着のそぞろ寒    かのこ 2 清 けんいち
故郷は軒まで柿を実らせて     きみこ 2 草根 登美子
秋天のぶなの木漏れ日文殊堂    誠一郎 2 一歩 芹菜
秋袷振り向きぎわに芳しき     登美子 2 孝由 こごみ
秋の蚊の低きにのがれ敷居越ゆ    太井 2 英 公二
雨だれとショパン聴き入る秋の宵  知津子 2 のぶお みち女
池澄むや聳へし塔の影も揺れ     国子 2 千舟 陽子
糸垂れて岬に仰ぐ渡り鳥       一尾 2 満天 千舟
秋冷や便りなき子の明けの夢    ちはる 2 よいち 茂樹
菊人形花色変へて去年の顔     みち女 2 てるこ 青菜
秋祭り子供太鼓の勇み撥      いさお 2 まさる 国子
倒れ稲倒れしままに熟れてをり    美甫 2 志乃 縄文
中坪の添水の高音ゆかしかな     好夫 1 こころ
数珠玉や野川飛び越へ難し巾    きづな 1 紘美
秋雨の雫払ふ手地下の段      ミチコ 1 茶猫
夜業終へくたびれ帰る萩の丘     麦秋 1 いくお
鯊日和相合傘に竿の出づ      幸太郎 1 ねこ
黄の失せて色のさびしき刈田かな とろうち 1 すずかぜ
秋祭り介護の施設山車(だし)が来る 嘉一 1 更紗
てっぺんに残せし柿の赤さ映ゆ    後夢 1 こすもす
街騒に持ち帰りたる木の実かな    初凪 1 二青
濡れそぼつ桜紅葉でありにけり    杉菜 1 二青
人馴れの手負ひ海豚や秋の海   えれみあ 1 茶猫
秋雨や別れを惜しむ老いし母     豪敏 1 薄明
十六夜に裸身恥らふ弥勒かな     一弘 1 じゅんじ
秋の夕つるべ落しに急がされ     蒼月 1 いくお
北毛の峰静まりて秋小寒       昌洋 1 ひろみ
花びらを集めて菊の香手に残り    水季 1 よし造
秋時雨他人の言葉の裏を知る     桃香 1 ふみを
運動会ゲーム横目に見る携帯     孝由 1 としあき
あちこちと鴉舞ひくる苅田かな     路 1 一尾
朝寒し啜る味噌汁音たてて      敬介 1 如風
うす暗き乾燥蔵に残る虫       ねこ 1 豪敏
芋嵐ガン検診の結果待つ      ゆきこ 1 もとこ
百舌鳥八幡月の神輿の房ゆれて  けんいち 1 今日子
故郷へ帰る日数へ冬近し       二青 1 きづな
朝寒の岩陰に咲くほととぎす     海幸 1 太井
末枯や牧場を後に帰る牛      もとこ 1 我風
秋風のふく田の色は乾きけり    きよこ 1 千衣
秋雨やブレーキ甘き車椅子      記代 1 としあき
山の家の煙たなびく捨案山子     浪漫 1 記代

以上.


[988] 10月14日の成績(投句者120名 選句者120名 ) 2003-10-15 (Wed)

蔦紅葉造り酒屋の一の蔵        花茗荷 25  麦秋 陽子 大河原 路 明人 きみこ ちはる たか子 えれみあ まこと 桃香 ふみを 我風 かかし 杉菜 英子 幸太郎 芹菜 みつ穂 睦子 国子 登志子 康子 ゆうこ 敬介 
行商の腰掛話し菊日和         明人 19 蒼月 清 豪敏 しゅん はく子 千舟 一弘 もとこ 光晴 まさる あすみ まこと ななえ 百姓 こう ゆきこ のんたん すずこ みち女
結願の札所へつづく月の嶺       浪漫 8 河童 まさる 記代 ひろみ こう 英子 幸太郎 敬介
岬みち回ればたわわ青蜜柑       光晴 7 としあき 明人 ちはる 紘美 好夫 坊々 水季
漁り舟行き交ふ浦や鰯雲      かずひと 7 皐月 雪割草 孝右 のぶお 孝由 康子 ねこ
秋深し詩集に増ゆる付箋かな     幸太郎 6 こすもす 大河原 一尾 桃香 よし女 実果
六地蔵花の褥やこぼれ萩       まさる 6 もとこ 河童 花茗荷 文月 みち女 かずひと
一葉の愛でし寺町萩の里       こころ 6 麦秋 弘二郎 和華 ななえ まさひろ かずひと
爺婆の応援高し運動会        かかし 6 路 あすみ 空人 のんたん 睦子 水季
徳川の松美しき秋時雨         志乃 5 縄文 うつぎ 二青 こころ とろうち
菊花展鈴に集まる白い杖       よし造 5 如風 後夢 空人 紘美 茶猫
野も道も濡らしつくして秋時雨    まこと 4 如風 楽楽 昌洋 洛西雀
古びたる鐘楼けぶる時雨かな      駒鳥 4 陽子 のぶお 知津子 公二
身に入むや寺の屏風の地獄絵図     国子 4 志乃 やす子 光晴 よし女
月の宴天に抜けゆく胡弓の音      一歩 4 玉虫 満天 我風 登志子
渋抜けば手にやはらかくまた甘く   しずを 4 裕子 海幸 坊々 薄明
目薬を点して老母の秋夜長       睦子 4 清 千衣 太井 茂樹
ひもすがら詫びてばかりのしゝおどし  如風 4 登美子 きょう 折山 遊子
一筋の煙たなびく刈田かな       輪三 4 たか子 記代 草根 公二
散りて雪咲きて香りの銀木犀      我風 4 裕子 まさひろ 文月 薄明
老いぬれど未だ学びたき夜長かな    二青 4 蒼月 茂樹 いさお 実果
冬隣り犬が持ち込む赤い靴      ちはる 4 初凪 涼 えれみあ ひろみ
国道をよけて裏道金木犀      けんいち 3 としあき 玉虫 草根
待合の秋明菊の白楚々と        満天 3 美甫 百姓 芹菜
石灰を採る町白く草の花      えれみあ 3 弘二郎 一尾 茶猫
ひよどりに残す赤き実二つ三つ     後夢 3 千衣 和華 雪割草
境内は銀杏紅葉の吹き溜まり      杉菜 3 縄文 やす子 駒鳥
旗竿の風林火山天高し        ふみを 3 輪三 誠一郎 廣美子
嫁姑ともに健啖秋茄子         一弘 3 はく子 うつぎ 遊子
玉砂利の道行き止り実紫       かのこ 3 きみこ 登美子 浪漫
真向かいの冬靴下の長き足      廣美子 2 いくお こころ
秋耕や掘り起こされし湿り土      豪敏 2 きょう 国子
籾殻を焼く火熾るや夕間暮れ      太井 2 かのこ 好夫
その中に英語のガイドも京の秋     菜々 2 孝右 きづな
秋雨は蒼き色なり蓬莱山         哲 2 英 かのこ
友の声野萩の揺るる中に聞く     登美子 2 こごみ いくお
傷つきし心に沁みる秋時雨       桃香 2 虞洛 二青
円座して語らい続く夜長かな      康子 2 更紗 ゆうこ
まっすぐに水仙の芽やはかまつけ   きょう 2 楽楽 洛西雀
長き夜猟野の地図を広げをり     ひろみ 2 志乃 昌洋
村あげて休耕田の秋桜        しゅん 2 皐月 菜々
たどり来てケルンに一つ秋高し     千衣 2 虞洛 しずを
洗い障子軒の庇の影下る         英 2 けんいち 折山
うだつ映ゆ秋のあかりのアート展    一尾 2 しずを ていすけ
草紅葉茂りにしずむ売地札       芹菜 2 涼 きづな
鬼灯や灯してみたし壁飾り       昌廣 2 後夢 駒鳥
家路へと旅の余韻を消す夜寒     ゆうこ 2 初凪 ミチコ
吾子達の恵比寿顔なる栗ご飯      美甫 2 いさお 更紗
すすき原山すつぽりと影に入る   とろうち 2 しゅん 知津子
妻が弾く三味の音遅く秋夜長      遊子 2 花茗荷 孝由
秋深し樹木刻々色を変へ       ゆきこ 2 千舟 海幸
四万十の落鮎哀し沈下橋        河童 2 美甫 じゅんじ
種採るや花街道の道の駅         清 2 嘉一 ていすけ
秋深し朝刊ポストはみだせり      記代 1 ねこ
秋深し頭傾げる握り仏        やす子 1 じゅんじ
開け放つ豪商跡へ初時雨        ねこ 1 誠一郎
色のなき風の船首に国旗揺れ     よし女 1 ゆきこ
秋薔薇の芳香に酔ひて至福なり     秀昭 1 嘉一
団栗を拾い投げ捨て畑作業       嘉一 1 とろうち
秋雨になお静けさのましにけり    よいち 1 一歩
秋の雨身の上話の同窓会       きみこ 1 英
いっせいに開く行厨茸飯       きづな 1 満天
秋うらら女3人それなりに      雪割草 1 一歩
秋高し身をひきしめて鐘を撞く    みつ穂 1 豪敏
手に残る絵の具の跡や夜食とる      茜 1 けんいち
綿虫の飛び交う枯れ木冬隣      みち女 1 すずこ
手のひらのくわりんの温みわれのもの たかし 1 一弘
笛太鼓人の動きは忙しかり      六郎太 1 廣美子
髪に散る萩はらいつつ長話       文月 1 こごみ
黄落やその木の影の上に積む     すずこ 1 ふみを
若き保母胸で風切る運動会      みすず 1 浪漫
秋水の芥つれなくもてあそび      好夫 1 杉菜
体育の日今日より始むウオーキング まさひろ 1 かかし
巡礼の鈴の音初潮引き入れし     洛西雀 1 ミチコ
きりたんぽ鍋に仕立てて二人の餉    こう 1 菜々
遠足の支度枕辺秋の月         北山 1 輪三
実紫芭蕉の句碑に色添ふる     のんたん 1 こすもす
試験管傾ける時やや寒し        海音 1 太井
吊しある軒の干し柿もらひけり     公二 1 みつ穂

以上.


[987] 10月13日の成績(投句者109名 選句者121名) 2003-10-14 (Tue)

運動会出番待つ子の大欠伸     のんたん 16  虞洛 弘二郎 やす子 てるこ かのこ りんご 睦子 孝由 文月 みつ穂 さくら 康子 秀昭 敬介 遊亀 折山 
赤い羽根つけて漕ぎだす三輪車  としあき 12 裕子 たかし 登志子 公二 まさる 凡天子 こう 睦子 杉菜 文月 ゆうこ 光晴
秋風の立ちて仁王の埃かな      敬介 9 大河原 縄文 雪割草 一尾 凡天子 英 幸太郎 哲 初凪
魚屋の塩辛声や新秋刀魚      こころ 9 孝右 一尾 一弘 ちはる よし女 紘美 はく子 のんたん 登美子
木犀のこぼるるままを掃かずして   満天 8 玉虫 嘉一 後夢 たかし 更紗 いさお かかし 河童
対岸に煙ひとすじ沼の秋      ゆきこ 8 豪敏 つとむ 昌洋 孝由 まこと ねこ 国子 初凪
初霜や片側減りし夫の靴      ちはる 8 清 ふみを 杉菜 ねこ 記代 さくら しずを うつぎ
一雨に洗はれし紺秋茄子       明人 7 すずこ りんご よし造 妙香 記代 我風 一歩
舎利殿を覆う静寂やそぞろ寒     紘美 6 路 空人 もとこ 芹菜 よし造 とろうち
今日ひと日何事もなし芋を焼く    英子 6 茜 よし女 英 みつ穂 ゆうこ のんたん
手始めに朝寒の湯を沸かしけり   ふみを 5 浪漫 いさお 昌洋 えれみあ こころ
内海の小島に一条秋日射し     洛西雀 5 ひろみ 輪三 もとこ 茂樹 河童
薬師には菊の日和の人出かな   えれみあ 5 洛西雀 幸太郎 茂樹 哲 遊亀
婚の荷に木犀の香を付けて来る    ねこ 5 やす子 ふみを 一弘 花茗荷 ミチコ
山並に続く鉄塔鰯雲         千衣 5 路 和華 菜々 国子 きみこ
夜の長し春なる国への旅用意    はく子 5 けんいち 満天 更紗 妙香 きづな
納屋口に立たされてゐる案山子かな やす子 5 じゅんじ 太井 ていすけ 陽子 こころ
秋祭ひとりふたりと集まり来     公二 5 浪漫 てるこ いくお 好夫 きづな
波打ちて遠野に至る芒原       青菜 5 けんいち 遊子 陽子 海幸 きょう
流れ星産院夜通し灯りをリ      記代 4 よいち 百姓 えれみあ 桃香
長き夜やしゃればかり言ふ男ゐて  登美子 4 如風 涼 英子 秀昭
ジーンズの鐘突き僧や秋の寺     睦子 4 しゅん 空人 としあき 敬介
切り株に体ゆだねて秋の山     きみこ 4 大河原 豪敏 明人 みち女
秋雨の降る音やさしき夜の闇     薄明 4 よいち 嘉一 すずこ 知津子
秋うらら池に転びし親子亀     かのこ 3 海音 我風 美甫
旧街道今は裏道秋桜        ななえ 3 裕子 菜々 一歩
秋冷にゆっくり尾を振る風見鶏    孝由 3 花茗荷 昌廣 きみこ
ねこじゃらしかざして孫と鬼ごっこ  文月 3 ゆきこ 駒鳥 康子
秋空に響く和太鼓若き枹       康子 3 千衣 満天 折山
白板のギリシャ文字消し夜学終ふ   麦秋 3 涼 こう 海音
踊る子の手首しなやか秋まつり    豪敏 3 じゅんじ まさる 廣美子
赤とんぼ信用されてふとん干す   きょう 3 孝右 遊子 昌廣
冬瓜や捨てられさうで捨てられず   草根 3 青菜 ちはる ていすけ
秋航の乗船券を買ふ岩場      はるを 3 太井 ななえ 明人
秋日和真鯛ぶら下げ友来たり     昌洋 3 玉虫 ひろみ こすもす
胡麻豆腐箸で切りつつ秋時雨    たかし 3 後夢 好夫 とろうち
碁敵の懐かしきかな濁酒       河童 2 輪三 桃香
捨て猫や鳴声さみし秋の雨     あすみ 2 虞洛 ゆきこ
露草の伸びし壁より鬨の声       清 2 たか子 みち女
奥の院開けし先に紅葉あり    ていすけ 2 きょう 廣美子
猫よけて朝刊とりしそぞろ寒     実果 2 水穂 かかし
穂すすきや太閤入りし野天風呂   弘二郎 2 千衣 光晴
今朝の秋一枚重ね窓開ける     雪割草 2 弘二郎 美甫
退院の声かろやかに秋の窓      桃香 2 ななえ まこと
新米や契約農家の労を謝す      こう 2 如風 こすもす
白萩の散る参道の石畳       もとこ 2 雪割草 あすみ
精一杯鳴きたれば蝉死ぬも良し    一弘 2 英子 しずを
神の森枝葉鳴らして鵙猛る      国子 2 清 はく子
杖ついて黄金田見守る老農夫    廣美子 2 登志子 芹菜
参道の落ち葉踏みしめ経納む   よんよん 2 公二 海幸
落ち葉焚く煙にむせつ落ち葉掃く   駒鳥 1 かのこ
藁塚の人の如くや遠く見ゆ      まや 1 水穂
走る子に拍手送りしあの秋日     妙香 1 まさひろ
村人の奉納相撲秋まつり       我風 1 たか子
せせらぎや彼方の紅葉色のせて    和華 1 百姓
足元の火影の揺らぎ月の宴      一歩 1 登美子
木犀の傘傾げさす大樹かな    とろうち 1 縄文
風立ちて散るのも惜しく冬桜    知津子 1 まさひろ
芋の露ふくらみ玉の満ちあふれ    美甫 1 洛西雀
稲刈って田螺採りたるは昔ごと     英 1 青菜
リバイバル映画のテレビ長き夜     茜 1 楽楽
身に入むや夜なべの妻のミシン音 まさひろ 1 うつぎ
ななかまど真っ赤に萌えて散歩道  いくお 1 楽楽
紅葉の湖へせりだすレストラン     路 1 駒鳥
背を丸めバイク横切る秋桜     たか子 1 あすみ
町騒は海鳴りのごと秋の雨    やじきた 1 知津子
ひよどりの鋭き声を放ちけり     秀昭 1 いくお
月の波一筋にある城の濠       喜紅 1 和華
紅き葉も筋浮き出しぬ秋の暮れ   みち女 1 ミチコ
苦悩深し祈りも深し月今宵      裕子 1 茜
西空へまだ月ありてシーツ干す  こすもす 1 としあき
夕刊は明日届くよ露の宿       茂樹 1 紘美
草虱つけてつけられ町の子等    うつぎ 1 しゅん

以上.


[986] 10月12日の成績(投句者111名 選句者112名) 2003-10-13 (Mon)

聖堂の庭の日溜り小鳥来る         みすず 20  麦秋 かのこ 明人 しゅん 太井 茜 海音 一尾 裕子 ふみを 千衣 きみこ りんご よし女 光晴 ほとり 登美子 みつ穂 我風 秀昭 
子の髪は日向の匂ひ菊日和        こころ 14 ひろみ としあき 更紗 すずかぜ 一弘 ふみを 紘美 孝由 ななえ りんご みすず のんたん 青菜 水季
天高し火の見やぐらにホース垂れ       輪三 10 空人 英 じゅんじ やす子 まこと たか子 よし 弘二郎 我風 たかし
夜学子の思ひ思ひの茶髪かな         清 9 茜 うつぎ 喜紅 ななえ 遊子 ほとり 青菜 一歩 きづな
肩触れて萩のこぼれる狭き径        まさる 8 輪三 昌洋 ていすけ あすみ 喜紅 みち女 英子 康子
秋埠頭自衛艦よりカレーの香       よし女 7 清 茶猫 初凪 しずを きみこ えれみあ たかし
家並みを茜に染めて秋日落つ         英子 6 としあき すずこ 孝右 まさる ていすけ 妙香
峰々のゆるり動くや鱗雲         しゅん 6 もとこ まさる 洛西雀 みち女 英子 河童
釣り人の見え隠れする花薄        花茗荷 6 虞洛 登志子 路 今日子 とろうち 公二
また同じ話してゐる父夜長       かずひと 6 明人 睦子 ちはる 一弘 けんいち さくら
五平餅三つの昼餉飛騨の秋        さくら 5 やす子 雪割草 みすず よいち 秀昭
廃れたる野外ステージ草紅葉       みつ穂 5 千衣 あすみ 好夫 よし女 きづな
猫もまた欠伸してゐる夜長かな       明人 5 ねこ はく子 弘二郎 国子 こころ
やはらかき嬰の爪切る秋座敷         睦子 5 茶猫 桃香 たか子 登美子 水季
今逢いし人の遠さや秋冷ゆる        うつぎ 5 縄文 すずかぜ すずこ 遊子 実果
招かざる客のまた来る稲雀          如風 4 まこと ちはる ゆきこ ゆうこ
一色で足りるスケッチ豊の秋         敬介 4 芹菜 東吾 好夫 記代
羅漢らの顔摩滅して秋の声        とろうち 4 陽子 知津子 豪敏 ゆきこ
釣舟の岸を離れず鯊日和           一尾 4 茂樹 草根 とろうち 公二
行く秋の風のざわめく並木かな       更紗 4 豪敏 いくお 文月 妙香
昼見えぬものが夜見え秋深む       たかし 4 英 如風 茂樹 さくら
鮎下る全身竿の釣師かな          一弘 4 虞洛 孝由 廣美子 きょう
紺碧の十月十日トキ絶えし          百姓 4 後夢 紘美 うつぎ ゆうこ
冬色の布地に深く針運ぶ         ちはる 4 裕子 敬介 廣美子 河童
水浴びの色鳥瑠璃の羽残し         駒鳥 3 美甫 こう 和華
一房の葡萄分け合ふ朝餉かな        敦風 3 ひろみ 睦子 みつ穂
陽のあたる飛び石伝ふ秋の蝶       かのこ 3 太井 東吾 実果
喘息と子の負ひしもの長き夜        ゆうこ 3 かのこ 涼 桃香
背広出す妻の手先や秋の声       まさひろ 3 清 陽子 けんいち
退院の道に優しく萩の花           桃香 3 こすもす 登志子 薄明
敗荷や一族滅びし館跡          ふみを 3 百姓 芹菜 国子
この村を白く浮かべて後の月         一歩 3 空人 はく子 和華
敗荷になりて水面の広がりし         芹菜 3 満天 敬介 草根
自転車の後ろ見送る鰯雲        やじきた 2 満天 如風
脳ドック終えて爽やかケーキ買う      美甫 2 光晴 薄明
無人駅客はベンチに押し黙り        廣美子 2 美甫 雪割草
経を聞くお堂の縁の観月会        よんよん 2 もとこ 康子
秋天の詩吟大会木々揺らす         登志子 2 後夢 路
秋夕焼け東京行きのバスが出る      としあき 2 しずを えれみあ
クラスの名つけし川原の秋桜         茂樹 2 しゅん 初凪
冬桜水子地蔵の肩に触れ         やす子 2 ねこ こう
窓開き木犀の香を満たしけり        浪漫 2 孝右 楽楽
この道は愛犬のみち草紅葉          和華 2 更紗 一歩
秋山の月煌々として静寂なり        千衣 2 海幸 よいち
掘りとりて笊に積まるる薩摩芋       豪敏 2 麦秋 涼
友達と松茸ランチ食べるなり        楽楽 1 いくお
地には牛空羊雲牧の秋            孝由 1 こすもす
地に落ちてひときは紅き梅擬        太井 1 記代
夕映を見つ下る坂沼は秋         ゆきこ 1 じゅんじ
冬瓜や日にち薬を賜はりて          草根 1 今日子
切り紙のように刈田や陽の中に      すずかぜ 1 のんたん
秋暮色機上の友に手をふりて         文月 1 こころ
焼きたてのパンありますとコスモス園  けんいち 1 知津子
総の国山低くければ葛の原          我風 1 縄文
紺青の空に日の丸運動会           国子 1 一尾
晩秋や亡き師の館草茫々          昌洋 1 海幸
渡り鳥旅支度する栗駒山         雪割草 1 昌洋
秋風に釣り糸吹かれたわみけり       まこと 1 よし
農道の苅田の奥の乗用車           康子 1 文月
落ち葉掃き栃の実拾ひ一休み        みち女 1 百姓
鈴虫や笛吹童衆(わらし)病む床に     河童 1 海音
初咲きの椿に思ふ白さかな        ていすけ 1 洛西雀
端正な富士の冠雪夕日映え         加代子 1 輪三
庭陰に可憐に咲くや冬桜          遊子 1 楽楽
半ぶんこ笑顔の幼ナ蒸かし芋        紘美 1 きょう

以上.


[985] 10月11日の成績(投句者104名 選句者112名) 2003-10-12 (Sun)

秋風や仔別れの牛鳴きやまず      花茗荷 15  千衣 清 光晴 記代 よし女 好夫 浪漫 昌廣 洛西雀 敬介 まこと 河童 りんご 哲 海音 
紅葉狩り七味買ひ足す京土産       敬介 14 更紗 光晴 いさお やす子 茶猫 六郎太 一弘 茂樹 文月 好夫 こう 我風 国子 薄明
青蜜柑回覧板に乗せられて        一弘 13 涼 空人 ふみを 茜 はく子 ねこ 康子 こころ 睦子 みつ穂 英子 国子 ゆうこ
秋の蝶羅漢五百の間を舞へる      光晴 11 縄文 ふみを こすもす 路 芹菜 ひろみ 桃香 今日子 哲 やじきた 花茗荷
浜砂にほのかな温み後の月       よし女 8 千衣 かのこ 一歩 陽子 記代 文月 孝由 まこと
秋の燈の糸に滑らすビーズ玉    えれみあ 8 和華 縄文 清 一弘 紘美 廣美子 英子 海音
障子貼る後姿は母に似て       かずひと 7 菜々 輪三 虞洛 こすもす 康子 遊子 あすみ
野路菊や銅鑼の音似合ふ港町       清 7 まさひろ 登志子 陽子 じゅんじ いくお こう 花茗荷
秋冷や谷の駅舎の灯の小さし      うつぎ 7 けんいち 美甫 よし女 ゆきこ 敦風 とろうち 幸太郎
参道の奥までつづくこぼれ萩      もとこ 6 菜々 ねこ 一尾 睦子 とろうち みつ穂
コスモスへ足を投出し絵を描く子     一尾 6 しゅん 太井 じゅんじ たか子 のんたん 登美子
秋潮や地球が丸く見える丘      ゆきこ 6 としあき えれみあ 後夢 こころ 草根 たかし
買い物に遠出してみる菊日和     みち女 5 明人 まさる 百姓 幸太郎 たかし
田の煙ま直ぐに立てり鰯雲      ふみを 5 かのこ 満天 昌洋 ひろみ 草根
新雪の富士に鳶の輪交差せり     とろうち 5 はく子 たか子 後夢 廣美子 秀昭
蔓引けば真葛ヶ原の動き出す      我風 5 芹菜 しずを もとこ 初凪 今日子
木の実降る音に聞き入る山の宿     駒鳥 5 まさひろ 輪三 ななえ 六郎太 孝由
分校は授業中なり鵙の声        つとむ 5 よいち ちはる 路 登美子 きづな
秋風を聞く白猫の尻尾かな       たかし 4 茶猫 雪割草 ゆきこ 薄明
満月に映してみたき吾が心       如風 4 虞洛 雪割草 昌廣 我風
竹梯子仕舞ふ庭師や秋の暮      ひろみ 4 茜 あすみ 桃香 河童
松茸のほんのり匂ふ土瓶蒸し       康子 3 和華 海幸 秀昭
チャルメラを休む合図に夜業の手   こころ 3 ななえ すずこ ゆうこ
体育の日なりせめても街歩く      後夢 3 明人 いくお ほとり
金の斧銀の斧かと秋の沼       ちはる 3 うつぎ 如風 浪漫
庭の松影黒々と後の月          草根 3 豪敏 茂樹 きみこ
旅の秋指輪自分に買ひにけり     ゆうこ 3 嘉一 紘美 すずこ
きびきびと伯母栗飯を高く盛る     海音 2 英 きょう
夕焼に蹴り上げる下駄裏返し      あすみ 2 よいち 敬介
竹酒や心染み入る観月会      よんよん 2 しゅん 豪敏
むら雲を藍に賑わす十三夜     すずかぜ 2 ていすけ 敦風
弘法の井へ回り道秋の声        きづな 2 太井 満天
鶏頭の頭でっかち生けらるる      みつ穂 2 きょう りんご
筒袖で学びしむかし雁の秋        明人 2 うつぎ かずひと
妻若し栗と包丁卓にあり        まや 2 としあき しずを
大熟柿まあるく包む手のありて     英子 2 嘉一 きづな
咲きて散り散りては咲きぬ萩の花  けんいち 2 駒鳥 洛西雀
もつれては萩にまぎるる秋の蝶      菜々 2 登志子 すずかぜ
写メールで送る讃岐の曼珠沙華    としあき 2 ていすけ きみこ
色鳥の小枝撓めて戻しけり      幸太郎 2 一歩 すずかぜ
竹伐りて空の青さや日の光        孝右 2 まさる 一尾
団栗に笑顔泣き顔書いてみる    のんたん 2 ちはる かずひと
かぞふるに紫多し草の花       しゅん 2 涼 ほとり
そぞろ寒電車待つ人無口なり       輪三 2 更紗 駒鳥
麻痺の手で茸の塗り絵はみだせり     ねこ 1 百姓
苅田道広告塔に鴉舞ふ          路 1 もとこ
吉野山歩き出したる秋日和       茂樹 1 英
秋祭り夕餉の主役散らし寿司     知津子 1 いさお
迷いネコこすもすの陰思案顔    こすもす 1 遊子
秋声や海を見下ろす啄木碑        茜 1 やじきた
祈祷会帰途輝やける十三夜       こう 1 裕子
子を送り届けてうるむ後の月      はく子 1 裕子
木犀や木屑のさまに散り敷ける     太井 1 美甫
車椅子まなこ凝視の花野かな      好夫 1 空人
峰々を藍に染め抜く秋時雨       昌洋 1 初凪
萩の花散りつ積もりつ坂の道       文月 1 海幸
欅通りてふ土手右岸の薄紅葉       芹菜 1 けんいち
迷い蝶線路横切る秋日差し      廣美子 1 昌洋
コスモスの丘に登りて妻と立つ     まさる 1 みち女
爽やかは秋の季語なり空を見る     嘉一 1 妙香
川望む区立図書館小鳥来る       初凪 1 えれみあ
子供らの揃い半被や村祭         豪敏 1 如風
セ−タ−に虫食ひの跡秋悲し       奈緒 1 のんたん
後の月ひとひら浮かべダム暮るる     浪漫 1 みち女
それぞれの思ひのめぐる十三夜     一歩 1 妙香
ふもと茶屋杖しつらえし紅葉坂      紘美 1 やす子

以上.


[984] 10月10日の成績(投句者114名 選句者113名) 2003-10-11 (Sat)

行く秋や錆釘多き道具箱         明人 13  志乃 涼 しゅん 一尾 やす子 茜 光晴 よし女 菜々 うつぎ 国子 ねこ 茶猫 
コスモスに風を残して電車過ぎ     あすみ 11 和華 凡天子 ななえ 玉虫 まさる 実果 駒鳥 はく子 まさひろ みつ穂 河童
庭下駄で浜まで歩む良夜かな     すずかぜ 11 明人 まこと 花茗荷 英子 遊子 敦風 洛西雀 幸太郎 紘美 みつ穂 やじきた
一の群れ二の群れつづき稲雀       好夫 10 清 よいち みすず もとこ 凡天子 ゆきこ 今日子 孝由 文月 かずひと
叢雲のつかず離れず十三夜        芹菜 8 志乃 虞洛 縄文 かのこ 浪漫 駒鳥 妙香 ゆうこ
そぞろ寒足湯に肩の力抜け       ゆうこ 8 如風 ちはる ふみを よし 海幸 のんたん 秀昭 茶猫
新しき地蔵の頭巾後の月       やじきた 8 もとこ 光晴 こう 東吾 菜々 はく子 登美子 とろうち
舟杭に掛かりて揺るる後の月       光晴 7 茂樹 こう 草根 ななえ ミチコ みち女 敦風
秋の陽やひとり碁を打つ父の背な     桃香 7 千衣 たか子 ゆきこ かずひと 康子 敬介 河童
金木犀闇の深さに香り満つ       紘美 7 虞洛 輪三 草根 まさる 昌洋 まさひろ 後夢
病室に菊の香残し友逝けり      よりさん 6 麦秋 輪三 百姓 みち女 あすみ 敬介
酒蔵に篠笛沁みる祭りかな      やす子 5 路 みすず 豪敏 浪漫 花茗荷
腕高く揚げて太鼓の夜長かな     きみこ 5 一尾 豪敏 好夫 康子 廣美子
行秋や母のはがきの文字の癖      ふみを 5 麦秋 いさお 茂樹 ていすけ 陽子
秋風の辞令一つの新天地         清 5 としあき 英 明人 けんいち 国子
隣より子の歌きこゆ十三夜        記代 5 やす子 東吾 よし女 すずかぜ 一弘
吊し柿軒に音する夜の風        ちはる 5 千衣 すずこ まこと 六郎太 陽子
不動尊信ずる里の水澄めり      みつ穂 4 海音 満天 こすもす きみこ
車窓より刈田黄金田縞模様        千衣 4 孝由 好夫 廣美子 後夢
行く人の影を落とせし十三夜      たか子 4 すずかぜ 英子 あすみ 洛西雀
終バスの赤灯行きて夜長かな     こころ 4 縄文 けんいち 孝右 空人
まき燃える小屋の窓より後の月     良坊 4 公二 清 かのこ ねこ
引率の先生の声天高し        ミチコ 4 如風 路 太井 茜
一鉢はもってのほかの菊膾       こう 4 よいち 一歩 我風 初凪
持ち寄りの菜で新米昼の宴      廣美子 3 裕子 ふみを いくお
一人居の老婆の家に夜這い星      ねこ 3 奈緒 裕子 しずを
球根の秋日たつぷり浴びてをり    はるを 3 すずこ うつぎ 更紗
朝霧の霄れあがりゆく山上湖      のぶお 3 こすもす えれみあ 紘美
白萩の庭に箒の倒れたる        公二 3 いくお 六郎太 更紗
禅問答添水鳴りても収まらず     かずひと 3 海音 遊子 りんご
玻璃窓に吐息の白し十三夜     とろうち 3 一歩 ていすけ ミチコ
萱を刈る後姿の暮れてをり       まや 2 りんご きづな
落鮎へ腰に投網を構へけり       一尾 2 太井 きみこ
色鳥や約束とつと忘れゐる       ななえ 2 涼 満天
蟷螂の胃なし男に跳び移る      しゅん 2 しずを 今日子
段畑にころがる甘藷や海光る    けんいち 2 よし 幸太郎
秋惜しむ山荘の炉火を畳みけり    えれみあ 2 知津子 雪割草
気まぐれに蹴った小石に萩こぼれ     文月 2 いさお 一弘
秋風に背中をおされ土手の道      まこと 2 昌洋 空人
主の留守松茸飯が炊き上がる      睦子 2 実果 初凪
カーテンは閉めずにおこふ十三夜     まこ 2 嘉一 妙香
鵯の声しばし鳥居の上にあり      登美子 2 とろうち 秀昭
冬支度力士のごとく松立つや      空人 2 しゅん 孝右
黒煙を曳く秋風の山口線       よし女 2 ちはる のんたん
石仏に華やぎ添えるコスモス寺     裕子 1 玉虫
内視鏡検査はあした十三夜      かのこ 1 たかし
魯山人創りし陶の紅葉散る        敬介 1 知津子
月の道足音ばかり耳につく       つとむ 1 雪割草
露草を辿りて山を下りけり       浪漫 1 楽楽
秋は逝く木々の葉裏も色あせて      駒鳥 1 英
朝刊もしっとり感ず寒露かな      洛西雀 1 たかし
パーマ屋を出て身震いし秋の暮      英子 1 ゆうこ
その女狐と呼ばれ赤のまま        麦秋 1 やじきた
秋の薔薇風化激しき句碑に添ふ   のんたん 1 我風
オープンの難波パークス秋高し    きづな 1 百姓
夫の声振り向き笑顔鰯雲       雪割草 1 奈緒
秋うらら緑も映える近江富士     まさひろ 1 たか子
旅枕波音にゐて夜長かな        うつぎ 1 えれみあ
佐渡を見てテトラポットの秋の海  ていすけ 1 としあき
音たてて小溝流るる良夜かな      志乃 1 きづな
つぎつぎと色を失う曼珠沙華    としあき 1 楽楽
銀杏の縷縷と御手洗川ほとり      菜々 1 登美子
裏道の古酒蔵や新酒買う         百姓 1 公二
稲塚の侍りてをりぬ忠魂碑         哲 1 芹菜
赤トンボ堤防駆ける孫三才     こすもす 1 和華
金木犀香り脱ぎ捨て花筵        昌洋 1 嘉一
木犀の香にてもてなす陋居かな     一弘 1 海幸
朝の茶事床に置かれし萩の露       輪三 1 芹菜

以上.


[983] 10月9日の成績(投句者114名 選句者126名) 2003-10-10 (Fri)

水底のどんぐりに日の届きたる    とろうち 14  としあき 満天 青菜 ももこ 茶猫 しずを 初凪 記代 よし女 幸太郎 みつ穂 ふみを まや 登志子 
角切りて空にかざせし奈良の勢子      清 11 路 やす子 うつぎ 光晴 いさお ていすけ たかし 草根 文義 河童 秀昭
豆を煮て夜長大事に使ひけり      志乃 11 かのこ よし 紘美 いさお 初凪 りんご まさる 洛西雀 こころ ひろみ まや
秋空の画布に一刷け風を描く      一弘 9 茶猫 こう 芹菜 実果 昌洋 後夢 きみこ まこ 嘉一
鰯雲牧に子馬の放たれて       花茗荷 8 如風 まこと きょう たかし 洛西雀 孝由 ほとり 皐月
石地蔵少し傾き彼岸花        まさる 7 青菜 茂樹 あすみ とろうち 文月 ねこ 嘉一
一合の酒酌み交わす十三夜      みつ穂 7 清 やす子 さくら はく子 花茗荷 きづな 一尾
辞書の中道草食ひし夜長かな      ゆうこ 7 志乃 満天 玉虫 ももこ しずを ミチコ 麦秋
柿伐って青空大きく顔を出し       海幸 7 一弘 海音 朝寝 美甫 睦子 国子 廣美子
廃線の枕木積まれ秋あかね      こころ 7 たか子 茜 雪割草 芹菜 よし女 とろうち みち女
坂道を転がりて行く秋の風       文月 6 妙香 いくお のぶお まさひろ 更紗 はるを
一葉を想いて今宵十三夜       すずこ 6 ていすけ 我風 こすもす のんたん 駒鳥 康子
冬桜蕊のみどりの透けゐたり      れいこ 6 清 としあき 空人 好夫 草根 秀昭
新藁を絵馬殿に架す村社       けんいち 6 志乃 敦風 えれみあ 敬介 今日子 ふみを
烏瓜木の間に灯し暮れそむる      はく子 6 縄文 うつぎ ちはる 良坊 皐月 河童
背なの子と声を一つに運動会    かずひと 6 ちはる 六郎太 きみひら 孝由 文月 ゆうこ
初鴨の水の半円押し広げ        まや 6 如風 豪敏 菜々 好夫 ほとり ゆうこ
明月や佐渡に傾き波白し      ていすけ 5 和華 たか子 輪三 けんいち 遊子
新妻の背の明るさよ小鳥来る       海音 5 ななえ 太井 路 のんたん こころ
十三夜旅の話はまだ続き        ななえ 5 こう 菜々 まさる 睦子 英子
鎌切りをつまむ手練や餓鬼大将      草根 5 陽子 桃香 紘美 かずひと 千衣
もやひ舟渡し場までの草紅葉       我風 5 陽子 空人 みすず みつ穂 ねこ
道草てふ遠き記憶の草虱        芹菜 5 六郎太 凡天子 けんいち かずひと 登美子
秋の旅逝きし娘に買うオルゴール    さくら 5 遊子 今日子 みすず 良坊 ひろみ
秋天に裁ち目作りて飛行雲        茜 4 縄文 一弘 実果 まさひろ
野良猫の踏みしめてゆく落葉道     ゆきこ 4 かのこ 和華 しゅん 廣美子
もてなしのひとつに加ふ虫時雨     皐月 4 光晴 我風 哲 幸太郎
彼岸花水路に映ゆる小橋かな       一尾 4 敦風 更紗 駒鳥 やじきた
秋風やこころの底を曝け出し       桃香 3 さくら 朝寝 きづな
曇り日や香り膨らむ金木犀        こう 3 百姓 楽楽 きみこ
能舞台より秋の蝶とんでくる       菜々 3 記代 麦秋 やじきた
紫蘇の実をしごく指先黒く染め     よし女 3 輪三 あすみ 一尾
女手に菊の仕立てのなかなかに    きづな 3 よりさん 明人 英子
老木に星降るごとく金木犀      六郎太 3 虞洛 玉虫 後夢
新そばと馴れたる筆の山の昼      一楽 2 百姓 すずかぜ
眺望や稲田明かりの一軒家        まこ 2 豪敏 花茗荷
夢まくら覚めてはかなや秋時雨      空人 2 よいち 楽楽
先頭もしんがりもなく小鳥来る    ミチコ 2 明人 まこと
波静か急勾配の刈田道         ちはる 2 まこ はるを
酒蔵へトロッコ線路杜氏来る       紘美 2 太井 千衣
葡萄食むボレロに耳を傾けつ      明人 2 涼 茂樹
晩秋やグラデーションの葉じゅうたん  実果 2 裕子 こすもす
灯を消せば窓より零る後の月      更紗 2 裕子 みち女
板張りを素足で歩く寒露かな      まこと 2 妙香 昌洋
刈田原秋陽吸い込む北信濃        英 2 もとこ のぶお
長き夜やマリア・カラスの復刻盤   しゅん 2 ななえ すずかぜ
秋富士山の稜線長し駿河湾       光晴 2 虞洛 登志子
子供山車祭り衣装に紅きりり      いさお 2 きみひら こごみ
零余子狩蔓にダム湖の寄りて来る   幸太郎 2 えれみあ 登美子
蕪村展あまたの書状に秋思とも     満天 2 よし はく子
ダンプカー行きかう道に烏瓜       如風 1 国子
翌檜や今日を励みて秋立ちぬ       河童 1 桃香
十三夜と聞いて見上げる空に月     妙香 1 凡天子
秋晴れの苑に競り出づ巨大ビル      国子 1 美甫
通草の実鴉啄む峡の道          ねこ 1 もとこ
曇天を映して揺れる秋の海       薄明 1 いくお
かぐわしき地を照らしけり十三夜   きみこ 1 よいち
月白や彼岸のははの笑むごとし    登美子 1 よりさん
稲の海薄紫の蝶舞ゑり           哲 1 康子
躙口出でて背伸びの秋日かな       茂樹 1 敬介
見る人にトトロの案山子微笑めり    たか子 1 文義
寒空に余震の後の十三夜        みち女 1 ミチコ
パーマ屋と大根蒔くと並べ書き      初凪 1 涼
十三夜胸たかまりてくるほどに    のんたん 1 しゅん
村人の肴持ち寄り十三夜        豪敏 1 茜
初雪の富士ある草原駆け抜ける     はるを 1 きょう
団栗に先を越されし瑞泉寺       良坊 1 りんご
母と見る今年今夜の十三夜        嘉一 1 雪割草
蔓の先故郷偲ぶあけび生り      知津子 1 こごみ
山長者みやげ零余子のひと握り      好夫 1 哲
葱の畦ふかぶか伸びて七つ森     すずかぜ 1 海音

以上.


[982] 10月8日の成績(投句者118名 選句者125名) 2003-10-09 (Thu)

鰯雲また上の子が叱られて        明人 11  涼 茶猫 文義 菜々 しずを さくら 満天 哲 紘美 幸太郎 こころ 
坐して富士立ちて湖見ゆ芒原      まこ 10 清 縄文 空人 たか子 茂樹 美甫 英子 孝由 廣美子 まさひろ
秋の朝指輪するりと入りけり      かのこ 9 ななえ 明人 茜 一弘 たかし よし うつぎ ちはる 桃香
秋燕の千の甍を掠めけり       幸太郎 8 麦秋 涼 海音 まこと きょう まこ のぶお 我風
ぶつけ合ふ男神輿を煽る声        河童 8 しゅん よりさん 路 うつぎ まさる こごみ いさお 昌洋
毛糸帽貰いて地蔵冬支度       廣美子 7 こすもす 孝由 いさお 康子 まさひろ 嘉一 のんたん
秋晴や開けつ放しの学生寮      つとむ 7 ななえ ひろみ 敦風 かのこ 花茗荷 みすず 遊子
コスモスの叢より夜の明け初めぬ   誠一郎 7 縄文 一尾 英 かのこ ていすけ 初凪 河童
柿たはは表札薄れし長屋門      みすず 7 登志子 路 いくお ゆきこ 廣美子 康子 六郎太
溝萩の小道にあふれ無縁墓      やす子 6 虞洛 光晴 凡天子 よし女 みち女 もとこ
降り立てば金木犀の香る駅         清 6 登志子 あすみ すずかぜ ゆうこ 駒鳥 秀昭
いわし雲大淀白く暮れ残る      はく子 6 如風 雪割草 けんいち 草根 えれみあ やじきた
朝日浴ぶ弥生の遺跡豊の秋       光晴 6 清 裕子 豪敏 国子 やす子 河童
歳時記に紅葉一枚挟みおり      あすみ 5 公二 こすもす 茂樹 嘉一 文月
秋桜もうつむきて待つ通り雨      文月 5 こごみ 英子 奈緒 六郎太 薄明
秋うらら七福神をめぐりけり      みつ穂 5 我風 遊子 りんご やじきた 秀昭
やうやくに解けし難問秋麗       満天 5 ひろみ よし 睦子 妙香 きづな
山芋のへこみくぼみに山の土     ひろみ 5 しゅん 敦風 草根 薄明 折山
雲流れ岩間に群るる下り鮎      よし女 5 空人 みち女 満天 もとこ 洛西雀
踏みしめて足裏確かむ刈田かな     うつぎ 5 ふみを 一尾 茶猫 光晴 玉虫
背負ひたる山の残照烏瓜         我風 4 坊々 好夫 文月 登美子
スタートは先生の笛秋うらら      まさる 4 花茗荷 皐月 すずかぜ 百姓
静まれる夜汽車の客の林檎の荷    えれみあ 4 としあき けんいち 知津子 桃香
菊手桶持ちて老女や墓碑の前    こすもす 4 あすみ 凡天子 きょう かずひと
小雨降る三宅の山路石蕗の花    ていすけ 4 輪三 和華 ゆきこ すずこ
暮れてなほ木犀淡く香りけり     ふみを 4 輪三 文義 玉虫 百姓
腕白や鳥と分け合ふさつま芋      国子 3 裕子 実果 初凪
別の世を十三夜月照らしゐむ     たかし 3 よりさん 一楽 さくら
歓声のあがる川べり鮭溯上      もとこ 3 きみこ 後夢 えれみあ
菜園を一日出でざる秋の蝶        太井 3 哲 こころ 羽合
ひた走る養護学校運動会      けんいち 3 ちはる まこ はく子
平凡に生きて行きます吾亦紅      折山 3 明人 いくお 幸太郎
不作とてあの娘に逢えた秋祭       如風 3 よいち 青菜 のんたん
錆鮎や奈落といへる水底に        公二 3 麦秋 芹菜 奈緒
秋日和聳える嶺の大時空         朝寝 2 のぶお 国子
峰渡る雲と並んで雁来たる       昌洋 2 よし女 洛西雀
人拠れぬ中州に秋の花乱れ       洛西雀 2 すずこ 更紗
空き缶の二つが鳴りて鳥威し     きみこ 2 雪割草 ゆうこ
土深くスコップ甘藷を真っ二つ     六郎太 2 一楽 みすず
痺れ足すれど散歩の十三夜       嘉一 2 しずを まさる
秋潮に届かぬ電球灯りけり        羽合 2 太井 とろうち
やわ肌に触れれば落ちる熟柿かな     輪三 2 知津子 折山
妖怪と遊ぶ子ゐたり秋の暮れ     しゅん 2 海音 きづな
秋簾湖に向かひて揚げられし      茂樹 2 はく子 とろうち
どの家も窓開け放ち秋刀魚焼く     花茗荷 2 ねこ 羽合
大西日ビル各階の床を染め        孝由 2 としあき こう
生垣の甘き匂ひや金木犀       のぶお 2 虞洛 楽楽
足跡の轍に残る刈田かな        一尾 2 豪敏 かずひと
竹の串ザブザブ洗い簗閉じる      紘美 2 たかし やす子
青き湖や秘め事ありや草紅葉       陽子 2 美甫 駒鳥
柿たわわ大喝采の集会所      すずかぜ 2 茜 実果
大声を上げし子の取る毒茸      たか子 2 公二 よいち
戻り来し猫の尻尾の草虱         芹菜 2 きみこ ねこ
秋雨や白眉描きたる古ワイパー      空人 2 ミチコ 英
猫じゃらしよちよち歩く双子かな    ねこ 2 太井 たか子
海の栓抜いたと笑ふ根釣人       ゆうこ 2 一弘 良坊
神域は随所にせせらぎ初紅葉     きづな 2 菜々 好夫
からからと姉さん被り胡桃干す    登美子 2 良坊 みつ穂
秋晴れの綿雲伸びては縮みては      菜々 2 まこと りんご
一大事起きたるごとく鵙猛る       文義 1 ふみを
米蔵の1000俵ありて竹の春       路 1 登美子
遭ひたうもなく乗り合はす夜寒かな   敦風 1 紘美
四十雀 囲いに落ちて 天遠く     実果 1 睦子
車座で見下ろす山や秋の風       よし 1 如風
開き戸に紐かけ直す秋余震       みち女 1 こう
笊盛りの柿のつやめき病床に      好夫 1 ミチコ
木犀や香をたどりつゝ往く古道     後夢 1 ていすけ
木犀の香に会いたくて回り道       睦子 1 後夢
空毬につまづく母の栗ご飯      こころ 1 芹菜
新蕎麦や夫と久々町に出て        こう 1 青菜
観音堂の蔭にありけり金木犀      妙香 1 皐月
秋冷えやあわててふとん出す夜かな  よいち 1 妙香
秋夜空明日は雨かな月曇り     まさひろ 1 楽楽
水澄めり着物姿の村芝居      とろうち 1 和華
金木犀厠にまでも匂ひをり       敬介 1 坊々
夫と行く葦原鳥の見え隠れ        茶猫 1 昌洋

以上.


[981] 10月7日の成績(投句者113名 選句者118名) 2003-10-08 (Wed)

花嫁の足袋の白さや菊日和       海音 26  虞洛 よいち 裕子 よりさん きみこ 輪三 ひろみ もとこ あすみ 美甫 いさお ていすけ まこと 満天 光晴 たか子 実果 陽子 花茗荷 英子 青菜 凡天子 睦子 とろうち 廣美子 河童 
新米の一粒づつに光たつ        満天 11 菜々 敬介 花茗荷 よし女 うつぎ 凡天子 百姓 のんたん えれみあ たかし ゆうこ
秋冷の足裏につく大広間      えれみあ 10 空人 しゅん 如風 ちはる 雪割草 しずを みち女 洛西雀 のんたん 哲
朝寒の二の腕こする厨かな    とろうち 9 涼 如風 よし 孝由 芹菜 妙香 こごみ 国子 こころ
ひとしきり落つる木の実や旅枕    草根 8 ななえ 敦風 あすみ 洛西雀 我風 幸太郎 駒鳥 折山
笊に干す山栗小さし里の昼      紘美 7 志乃 よし ふみを 昌洋 こう 我風 かずひと
澄む水に沿ふ山坂や塩の道     よし女 7 縄文 きみこ 初凪 ミチコ 紘美 はく子 廣美子
今朝の窓開ければ今朝の小鳥来る   睦子 7 ななえ 茂樹 初凪 ふみを さくら 折山 薄明
靴底に山柔らかく紅葉狩     すずかぜ 6 英 一楽 一弘 けんいち ていすけ 登美子
鐘楼の裾を彩る蔦紅葉         駒鳥 6 輪三 太井 きょう 光晴 一尾 河童
曼珠沙華特攻基地の一番機       一弘 6 よりさん としあき たか子 さくら 六郎太 羽合
病棟の長き廊下に残る虫       ねこ 5 清 やす子 みつ穂 ゆうこ 登美子
襟裏に寡黙の人の赤い羽根     幸太郎 5 雪割草 けんいち 敬介 青菜 みち女
一村をゆるがすほどの威銃      我風 5 空人 まこと 良坊 芹菜 国子
秋草に小さき流れ隠れけり     みつ穂 5 太井 やす子 良坊 幸太郎 紘美
深閑と臨済大寺一葉落つ       明人 4 豪敏 かのこ 後夢 文義
撓みゐる枝のしづかや青蜜柑     太井 4 志乃 一弘 とろうち 六郎太
コスモスや廃線跡の駅舎朽ち     まさる 4 昌洋 まさひろ 百姓 嘉一
見えてゐて尚遠き山鰯雲     かずひと 4 ひろみ 美甫 ほとり すずかぜ
北斎も栗拾いしか奥信濃       登志子 4 よいち 英 今日子 羽合
街路樹の色移ろひて愁思かな    花茗荷 4 きょう まこ すずこ 睦子
秋澄むや魚飛び跳ねる船溜まり   やす子 3 すずこ 陽子 ねこ
釣り糸の縺れもどかしうろこ雲     よし 3 としあき よし女 文月
薬師寺の二つの塔や秋高し        路 3 ゆきこ みつ穂 公二
鳥追いの任務解かれし納屋案山子    芹菜 3 清 いさお 満天
石膏の白き母子像秋日射す        茜 3 ちはる 明人 和華
沈みゆく日輪赤し花野かな      一楽 3 茂樹 海幸 文月
稲束の重み確かめ稲架(はざ)かける   英 3 えれみあ 今日子 こころ
前足で木の実と遊ぶ子犬かな     公二 3 いくお 英子 康子
身にしみる金木犀の風便り       たか 3 朝寝 遊子 妙香
札所まで運動会の応援歌       一尾 2 かのこ 好夫
引かれ行くマントの犬に秋の雨   まこと 2 孝由 きづな
ななかまど肩にふれくる山の道    もとこ 2 虞洛 敦風
どんぐりを両手に溢る子のえくぼ   国子 2 実果 まさる
一隅にしゅうかいどうのひそかなり  英子 2 坊々 ほとり
秋潮の引きては浜の露なれ      羽合 2 一楽 いくお
その昔生糸の町や鰯雲        ふみを 2 明人 うつぎ
無住寺に主就きたり菊香る    こすもす 2 しゅん かずひと
夕暮れの香に包まれる金木犀     虞洛 2 楽楽 やじきた
秋雨や踏み切り塞ぐ離れ貨車     いさお 2 しずを まさる
寝たる子に頬よせ見れば梨の香や   空人 2 茶猫 康子
芒原外輪山の古鉄塔         まこ 2 もとこ たかし
蜉蝣の光纏ゐて失せにけり       哲 2 涼 文義
庭手入れはや十月の空の下       こう 2 哲 やじきた
役終えし案山子に安堵見えにけり    美甫 2 すずかぜ こごみ
秋明菊水車に馴染む山の宿      ななえ 2 こすもす はく子
我が街の城を誇りに天高し    のんたん 2 のぶお きづな
菊人形黄菊に染まる白うなじ     みち女 2 知津子 後夢
竪穴の登呂の遺跡や草紅葉      光晴 2 和華 こう
犬の知る散歩のコース朝寒し    さくら 1 裕子
ささやきのやうな流れや薄紅葉     和華 1 菜々
蓑虫や幼子の掌に転げおり     すずこ 1 ねこ
火吹竹ふく俤や秋深し       うつぎ 1 豪敏
運動会老いを見せじと走る人     後夢 1 遊子
紅葉狩干物の鮎の香りよし      秀昭 1 こすもす
風強し土手駆け上るススキかな    廣美子 1 知津子
灯の親しネット句会に入会し     きづな 1 嘉一
アサガオのむらさき悲し低く咲く  よいち 1 薄明
彼岸花秋雨悲し色あせて     まさひろ 1 楽楽
木の実独楽弾ける如きクラス会    麦秋 1 まこ
募金呼ぶ声変わりせし少年期    ちはる 1 一尾
天使祭心の深む年となり      ミチコ 1 まさひろ
石仏や田を見守るや秋深し       康子 1 朝寝
秋寒や長袖のシャツやや苦し      豪敏 1 坊々
ちちろなく庭に米買ひ来てをりぬ    記代 1 茶猫
新聞に菊を散らして湯治宿      あすみ 1 縄文
夢に覚め眠れぬままの夜の長し    かのこ 1 海幸
竹林のさやさや深む秋の暮      たか子 1 のぶお
爽涼やシャンパンの泡弾け立つ   みすず 1 ゆきこ
潮の香の山車駆けつける里祭     たかし 1 好夫
青年やそそくさ去りし女性車両     裕子 1 ミチコ
武家屋敷麦藁屋根とはぎのはな     輪三 1 駒鳥
身に入むやははの箪笥の黒光り   登美子 1 公二

以上.


[980] 10月6日の成績(投句者105名 選句者121名) 2003-10-07 (Tue)

切株に開く画帳や野路の秋        明人 18  きみこ やす子 敦風 玉虫 空人 茜 こう けんいち まさる とろうち ていすけ ひろみ 昌洋 我風 芹菜 公二 嘉一 すずこ 
秋深き母の癖字を読みかえし      やす子 16 よいち ちはる よし ななえ 文月 記代 まこと 紘美 花茗荷 豪敏 遊子 ねこ 英子 こごみ みつ穂 廣美子
朝市や露もろともに買ふレタス     きづな 12 茶猫 こすもす うつぎ 坊々 みすず よし ていすけ 満天 こころ ふみを 国子 水季
花嫁の父となりし夜温め酒       桃香 11 えれみあ 清 こすもす 明人 光晴 ひろみ 菜々 あすみ のんたん 国子 登美子
栃の実や少年の日々持ち帰る     洛西雀 8 清 こう ゆきこ たか子 河童 海音 たか 羽合
新藁を束ねゐし手や皺多し        太井 8 和華 美甫 満天 ふみを かずひと 我風 こごみ 秀昭
鵙日和婚の樽酒とどきをり        ねこ 7 睦子 みすず 東吾 記代 たか子 まこ 登美子
朝寒や夫婦で捜す保険証        敦風 7 如風 茂樹 うつぎ 光晴 まこと よし女 青菜
シンバルの一打に終る運動会      志乃 6 縄文 如風 茜 東吾 英子 ほとり
浄土とは昏きものかも曼珠沙華     うつぎ 6 縄文 英 太井 よりさん きづな 青菜
起重機をビルに積み上げ秋高し     まさる 6 孝由 今日子 草根 後夢 一弘 一尾
玄関に訛り懐かし林檎売り      たか子 6 えれみあ 輪三 よりさん 文月 ゆきこ 河童
単線の長きトンネル花芒       ななえ 6 登志子 ちはる 今日子 さくら やじきた 初音
無花果や転居の跡の置土産       一弘 5 虞洛 妙香 水季 哲 洛西雀
万国旗「ソ連」も在りし運動会      嘉一 5 孝由 六郎太 ほとり 水穂 羽合
色褪せし彼岸花背に祖母笑ふ       薄明 5 敦風 雪割草 朝寝 一楽 たか
長き夜に古き句集の表紙貼り       国子 4 茶猫 やす子 好夫 六郎太
豪農の面影門にざくろの実     とろうち 3 しずを はく子 好夫
夕刈田藁にまみれし子ら遊ぶ      みすず 3 きみこ 昌洋 たかし
葉の落ちて梢は空にそぞろ寒    すずかぜ 3 裕子 のぶお 草根
月白や閉めるにおしき夕の色      千衣 3 すずかぜ さくら 一楽
竹串のちらばる番屋下り簗      よし女 3 英 もとこ 芹菜
寝転べば一枚の空渡り鳥       つとむ 3 麦秋 登志子 一弘
国宝の甍そびゆる秋天に       みつ穂 3 路 陽子 まこ
爽やかや勝つ子負ける握手して     幸太郎 3 睦子 海幸 海音
棟梁のいちずな仕事新走         我風 3 よし女 初凪 すずかぜ
淋しげな案山子残せし刈田かな    いさお 3 虞洛 朝寝 薄明
み仏へ欠けし道標草紅葉         茂樹 3 もとこ 菜々 初凪
秋耕の男三代集まれり           路 3 けんいち とろうち ねこ
菊薫るほほふっくりと六地蔵     えれみあ 3 坊々 陽子 洛西雀
秋冷の小橋が繋ぐ町と街        こころ 2 太井 一尾
たっぷりの水に間引き菜立ち上がる   初凪 2 志乃 かずひと
鰯雲放蕩者のをりさうな        羽合 2 こころ たかし
ふと逢ふは寧子の幻萩の花        麦秋 2 しずを 涼
峠越え見渡すかぎり草紅葉       輪三 2 としあき いくお
薄原ふいに現る人の影         凡天子 2 志乃 公二
紀ノ川の 空をうずめし いわしぐも よいち 2 きょう のぶお
柿なます料亭の味出しきれず     ちはる 2 ななえ 紘美
下町の古き長屋や釣忍ぶ      ていすけ 2 輪三 としあき
木犀の香しコンペ富士の峰       良坊 2 玉虫 茂樹
鯊釣りを楽しむ翁車椅子       知津子 2 秀昭 嘉一
木の実落つ古刹の池のうす暗き    はるを 2 知津子 すずこ
秋の湖山より湧きて鳶の群       まや 2 麦秋 廣美子
芭蕉葉の筋くつきりと日の光     まこと 2 きょう 哲
味噌汁に一摘みし菊散らしけり     あすみ 2 花茗荷 遊子
鳴子なり雀群れ立つ稲の秋       駒鳥 2 雪割草 豪敏
猫が居てベンガラの里秋日和       英子 2 かのこ 水穂
秋天に岡本太郎の「母の塔」      光晴 2 路 みつ穂
限りある今日の幸せ菊日和      よりさん 2 みち女 薄明
おでん煮て明日一日留守します    さくら 2 裕子 明人
実りある稲穂に飛びつく雀かな     きみこ 2 海幸 あすみ
稲こきの今昔かたる父子連れ      美甫 1 かのこ
うたた寝の背筋伸ばせし秋袷        清 1 まさる
銀杏の鈴なりなるや応挙展      みどり 1 ミチコ
梨狩りや手のひらズシリ生まれ落つ   空人 1 ミチコ
空一面押し寄せるかにうろこ雲     はく子 1 楽楽
コスモスは野辺にこぼれて笑み誘う  廣美子 1 まさひろ
太陽の今落ちてゆく秋の海        文月 1 のんたん
顔寄せて木犀の香を確かめぬ    やじきた 1 美甫
彼岸花首を揃えて迎いおり        陽子 1 楽楽
金木犀万灯のごと咲き揃う       康子 1 後夢
頬杖に岸釣りの時止まりけり      ゆうこ 1 空人
爽やかな秋風吹いて身に沁みる      楽楽 1 妙香
母乗せて車椅子押す秋うらら       睦子 1 知津子
秋夕焼タイムスリップの故郷へ     満天 1 まさひろ
街騒の中をゆるゆる秋袷       登美子 1 みち女
開墾と風土記にありぬ鰯雲       ふみを 1 涼
赤い羽根おしゃれの一つ帽に挿す    孝由 1 きづな
薄紅葉暮れかけてゆく知事公舎     花茗荷 1 和華
見得を切る菊人形の顔美まし       紘美 1 はく子
友逝くやかほりの薄き金木犀       如風 1 駒鳥
美女五人秋晴れ歩く城下町     こすもす 1 よいち
剃刀で狐切ったか曼珠沙華      しずを 1 いくお
赤とんぼかぜさざ波に乗りにけり    いくお 1 駒鳥

以上.


[979] 10月5日の成績(投句者117名 選句者112名) 2003-10-06 (Mon)

一駅を歩いて帰る菊日和        喜紅 25  登志子 としあき 明人 縄文 ていすけ 登美子 えれみあ よりさん ゆきこ 青菜 花茗荷 一尾 すずかぜ 良坊 草根 たかし 今日子 みつ穂 ねこ 文月 ふみを きづな のんたん やす子 秋乃 
木に吊すランチメニューや小鳥くる  国子 15 公二 如風 太井 たか子 茜 はく子 けんいち 菜々 こころ ゆきこ かずひと とろうち よし女 昌洋 やす子
銀杏を拾ふ宮司の長火箸     えれみあ 12 一弘 千衣 坊々 こすもす さくら 哲 もとこ 花茗荷 国子 よし女 秀昭 康子
生業の栃の実煎餅焼いて老ゆ      紘美 11 ミチコ 裕子 ななえ かのこ まこと 初凪 好夫 菜々 よし きみこ かずひと
秋雨や深爪疼く無縁坂        幸太郎 9 清 輪三 豪敏 哲 よし 桃香 六郎太 文月 ほとり
秋日和各駅停車一人旅       まさる 7 如風 遊子 陽子 好夫 あすみ すずこ 駒鳥
子の姿大きく見える運動会       奈緒 6 輪三 ていすけ 睦子 さくら すずかぜ ふみを
秋澄める背中正して試歩の杖     登美子 5 茜 桑 桃香 うつぎ 河童
野仏のお目の高さに曼珠沙華    うつぎ 5 よいち 一弘 雪割草 青菜 英子
五右衛門風呂丸く浸かって虫時雨   ななえ 5 豪敏 かのこ こごみ きづな 折山
木犀の香を呼び入れし二階窓     のぶお 4 清 志乃 駒鳥 やじきた
草むらに大の字に寝て鰯雲     あすみ 4 千衣 明人 孝由 みどり
草の花赤き鼻緒の宿の下駄       初凪 4 東吾 大門 えれみあ 廣美子
旧家の居琵琶のしらべに月あかり  こごみ 4 裕子 こすもす まさひろ みち女
秋翳や島裏にある流人墓        好夫 4 ちはる 登美子 とろうち 秀昭
満面に笑みの遺影や萩こぼる    すずかぜ 4 公二 空人 遊子 ゆうこ
下草も紅葉も谿の日暮れかな     こころ 4 凡天子 縄文 茂樹 つとむ
百の窓百の暮らしや秋晴るる      菜々 4 よりさん うつぎ 英子 折山
曲がる度ガードレールの芒かな     茜 4 ちはる 大門 あすみ こころ
終電車過ぎしホームの夜寒かな     駒鳥 3 まさる 草根 国子
奔放に休耕田の曼珠沙華      かずひと 3 茶猫 みち女 みどり
新宮の寄進名長き初紅葉       やす子 3 しゅん 登志子 敦風
風やまず狂女の踊り曼殊沙華     六郎太 3 いさお もとこ しずを
味薄き糖尿食や冬瓜汁        茂樹 3 坊々 はく子 たかし
木犀の香に告げらるる夫の忌      秋乃 3 桑 紘美 薄明
やや寒や添い寝の孫に温もりて   のんたん 3 よいち まさる 嘉一
稲の香や無人駅舎に竹箒        敬介 3 東吾 けんいち 嘉一
灘よりの風にみかんの色深む    よし女 3 初凪 我風 みつ穂
早暁の塔のへつりや秋気満つ   ていすけ 3 陽子 我風 敦風
朝顔に門閉ざさらる空家かな   やじきた 3 英 廣美子 康子
玄関にコスモス五本客迎ふ     けんいち 2 まこと やじきた
秋の空一直線に飛行雲       みどり 2 洛西雀 妙香
献血のバスは広場に紫苑晴れ   とろうち 2 麦秋 満天
連山が青き空切る蛇笏の忌      光晴 2 凡天子 今日子
村すずめ落穂拾ひに遠く降る      太井 2 空人 英
朝市や木犀の香の漂へり       秀昭 2 良坊 ゆうこ
秋うらら馬屋にひよこ遊びをり    みすず 2 涼 ねこ
赤のまま少し気弱になりにけり     明人 2 としあき たか子
きんもくの香に送られて婚礼荷      路 2 しゅん 睦子
秋簾はずして呉れと窓を打つ     孝由 2 しずを 薄明
旅帰り先ずは簾を仕舞ひけり      睦子 2 洛西雀 すずこ
川下る舟ゆるやかに水の秋        清 2 茂樹 きみこ
蟷螂の鎌の飛び出す広野かな      羽合 1 海音
懐郷の母の背で見し星月夜     知津子 1 雪割草
白萩の散り尽くしをりけふの朝    ひろみ 1 ほとり
コスモスの一輪混ざる曼珠沙華   としあき 1 涼
秋の風呂爪先入りて湯乱れず     空人 1 河童
巾着田より飛火きて蕎麦畑        桑 1 つとむ
保育園桜紅葉の舞ひこめり      ねこ 1 太井
赤ままと露草飾りケアハウス     嘉一 1 いくお
乙女らの広場の合唱秋高し      ふみを 1 のんたん
どんぐりの横一列に夜更けかな    まこと 1 茶猫
蔦紅葉レンガの塀を引き立たせ     康子 1 いさお
秋の日に母の笑顔もセピア色     初音 1 麦秋
つくろゐし鴨に朝日の優しかり   きみこ 1 後夢
草の実のはじけさうなる上天気   みつ穂 1 志乃
ななかまど雲を押し退く朝日かな   大門 1 満天
大男チワワを供に秋日和        よし 1 孝由
秋うらら研師自慢の腕ふるう     我風 1 一尾
平面図側面図白夜なべかな      和華 1 後夢
風さつとひしゃげて揺れる芋の露   茶猫 1 六郎太
朝寒や登校班の列短か        志乃 1 秋乃
教室で独楽にかわりしくぬぎの実   まこ 1 まさひろ
秋ぐみを食めば遠き日戻りけり    ゆきこ 1 昌洋
鶺鴒のまた戻りくる同じ岩      輪三 1 ななえ
魚の気配読ませず流る秋の川      英 1 ミチコ
宗次朗のオカリナ流る秋の宵    はく子 1 紘美
バスも過ぐ秋の唇メール読む    ミチコ 1 こごみ
やわらかき幼の肩に秋の蝶      文月 1 海音
隣家より木犀香り息をする     雪割草 1 知津子
群れて舞う蜻蛉峠に陽は落ちて    遊子 1 知津子
栗飯の女ごころと秋の空       たかし 1 妙香
公園に銀杏拾う人群れて      すずこ 1 いくお

以上.


[978] 10月4日の成績(投句者113名 選句者126名) 2003-10-05 (Sun)

蟷螂の構え残して枯れゐたり        羽合 13  しゅん ななえ ひろみ はく子 りんご 東吾 ゆうこ たか子 よし女 けんいち かずひと とろうち てまり 
碁仇が長考に入る夜長かな      かずひと 12 清 太井 てるこ よいち 六郎太 坊々 よし女 のぶお 芹菜 花茗荷 すずこ 秀昭
籾殻の山を崩して野鳩翔つ       よし女 11 かのこ 千衣 ななえ ちはる 敦風 やす子 すずかぜ きみこ ねこ 今日子 青菜
リハビリの胡桃に母の温みかな     こころ 11 えれみあ みすず 茜 りんご みどり しずを 紘美 睦子 ゆきこ こすもす 国子
刈田焼く煙一村隠したり         花茗荷 10 清 雪割草 睦子 初凪 まさひろ 芹菜 満天 みつ穂 きづな 河童
蛇笏の忌連山一角より明けぬ      とろうち 10 としあき 縄文 ひろみ 光晴 ほとり 初凪 まこと 花茗荷 こう まこ
みちのくの案山子雀を肩に乗せ     きみこ 10 嘉一 涼 えれみあ 凡天子 菜々 文月 英子 東吾 こすもす みつ穂
椎の実を生命線に転がせり        ひろみ 10 公二 涼 太井 茜 英子 六郎太 ねこ 泉 今日子 羽合
残照に渡りの雁の影細く          文月 9 登志子 豪敏 和華 たか子 ていすけ やす子 洛西雀 我風 秀昭
頂きに立てば爽秋関八州          昌洋 8 かのこ 千衣 輪三 美甫 光晴 奈緒 海音 敬介
髪切って軽き肩風昼の月         ミチコ 7 草根 一弘 敦風 大門 路 うつぎ 幸太郎
水澄むや子らと覗きし潮溜まり      初凪 7 和華 後夢 一尾 孝由 好夫 我風 泉
風の道稲穂一筋倒れをり       のんたん 6 茂樹 美甫 雪割草 昌洋 海幸 まさひろ
石段にこぼるるばかり萩の寺      やじきた 6 つとむ 文義 輪三 駒鳥 国子 とろうち    
退院の母の手白し彼岸花         嘉一 5 凡天子 ふみを まさる まこと 喜紅
薄紅葉風やはらかき人力車        たか子 5 こころ 大門 桑 てまり 幸太郎
ただいまも言わず差し出す木の実なり   国子 5 知津子 しゅん 英 のんたん きづな
夕散歩金木犀の香を浴びて         虞洛 4 楽楽 駒鳥 やじきた 薄明
荒れ果てし庭の片隅曼殊沙華       駒鳥 4 いさお いくお 遊子 初音
寂しさはひといろなりし初紅葉      登美子 4 虞洛 としあき ふみを 初音
秋の夜や水音絶えぬ鄙の宿         文義 4 志乃 菜々 みち女 桑
木犀のかをり突き抜く空青し        光晴 3 如風 後夢 のぶお
天高し水車ゆっくり廻りたり      みすず 3 きょう 海音 やじきた
木犀のかほりの中に幼稚園       ゆきこ 3 ゆうこ 紘美 たかし
株分けの色草育て路地暮らし        草根 3 嘉一 よし きみこ
山粧ふ村むらさきの靄の朝      すずかぜ 3 草根 誠一郎 まこ
こぼれ萩掃くを惜しみて明日とせり   ふみを 3 如風 奈緒 昌洋
金木犀妻のうなずく別姓論        折山 3 明人 桃香 喜紅
稲掛や泥田に小さき足の跡        良坊 3 豪敏 ちはる まさる
手をかざす阿弥陀の像に秋日射す      ねこ 3 登志子 いさお てるこ
運動会笑顔で駆けてビリばかり     まさる 2 みすず 海幸
長き夜野良猫誘いショパン聴く     洛西雀 2 知津子 いくお
濯ぎもの干す手は留守に菊手入れ     きづな 2 一弘 河童
曼珠沙華尋ね歩きし靴の泥        茶猫 2 こころ 一尾
長き夜を短夜にしてミステリー     しずを 2 裕子 ほとり
追憶のふと音のして秋惜しむ       和華 2 誠一郎 満天
吊橋の揺れに妻をり谿紅葉         明人 2 よし 孝由
路地の名を読みつつ曲る秋うらら       茜 2 縄文 こう
虫時雨長き手紙を認めり        てまり 2 志乃 文義
小流れに緋の帯流る曼珠沙華      うつぎ 2 みち女 洛西雀
東京に青空の来て赤い羽根         大門 2 きょう けんいち
つつましき老女今日より秋袷      すずこ 2 敬介 羽合
子と作るどんぐり独楽の懐かしき      奈緒 2 かずひと たかし
朝の風木蓮の香を運びこむ       まこと 2 公二 楽楽
紫苑咲く十勝の日差し弱まりて     みち女 2 ゆきこ 遊子
農小屋の壊(くえ)進みおり漫珠沙華    紘美 2 茶猫 好夫
唐辛子売り子声張り秋高し       雪割草 2 英 ていすけ
能登路行く棚田刈あと虎模様      ていすけ 1 あすみ
煙なきレンジの秋刀魚らしからず     茂樹 1 桃香
病葉の丸みを指に感じつつ       幸太郎 1 青菜
コスモスを吹く風寒し頬かむり     いくお 1 こごみ
秋風や郵便ポスト色褪せて         志乃 1 よいち
大根煮味を見たのか串の穴        あすみ 1 こごみ
青蜜柑名札の主の夢抱く         如風 1 康子
白檀の香りほのかや秋扇         美甫 1 坊々
放浪記読み返しての秋の旅       さくら 1 うつぎ
煙立つ秋刀魚の頭まだ青く       六郎太 1 みどり
湖畔行金木犀の香に満ちて        はるを 1 虞洛
木犀の金の香りや陶器祭          秀昭 1 すずかぜ
知らぬ間にゴロゴロと生るかぼちゃかな  英子 1 さくら
菜園を褒めて間引き菜いただきし     芹菜 1 はく子
大銀杏澄んだ空より弾け飛ぶ        玉虫 1 ミチコ
秋晴の道いま祝の聖堂へ         菜々 1 裕子
トルコ展出て悠久の秋思う         睦子 1 路
キーボードやっと覚えし秋の文字      空人 1 薄明
秋日和蒼き彩冴ゑ野点かな        知津子 1 さくら
萩の道喪服姿の女に遇い         桃香 1 あすみ
白雲は神の造形秋の空         てるこ 1 茂樹
笹舟の流れも早し秋の川          輪三 1 康子
もつれては添いては萩に蝶の昼       満天 1 文月
山里は秋を跳び越え冬隣る         遊子 1 のんたん
見つめては泣きだす赤子秋うらら      記代 1 茶猫
路曲がる色変へぬ松うごかさず       千衣 1 しずを
雲間よりシオンを照らす陽の細さ    よんよん 1 ミチコ
貴船菊着物巧者の育てしと       かのこ 1 明人
不作なり稲田に湧き立つ煙かな       河童 1 すずこ

以上.


[977] 10月3日の成績(投句者119名 選句者114名) 2003-10-04 (Sat)

軒裏も夕日に染めて吊るし柿     こころ 14  千衣 清 みすず 輪三 美甫 光晴 ななえ こごみ ていすけ 昌洋 洛西雀 のんたん 六郎太 まこ 
図書館の窓木犀の香へ開く     ふみを 12 縄文 英 輪三 うつぎ かのこ 一弘 文義 こう まさる きみこ はく子 まや
昃(ひかげ)りて忽ち風の芒原    明人 12 初凪 かのこ てまり 草根 紘美 とろうち 二青 芹菜 我風 国子 きづな まこ
病む妻の爪を切りつつ愁思なる   かずひと 9 茶猫 陽子 北山 こごみ やす子 花茗荷 ゆきこ 六郎太 康子
鰯雲百万畳の天座敷        けんいち 9 よいち 裕子 しゅん 一弘 泉 こすもす とろうち こころ 文月
校長も借りられ走る運動会      てまり 8 千衣 茂樹 よし まこと 豪敏 さくら ふみを かずひと
木犀の香ももてなしの友の家      芹菜 8 明人 英子 文義 ていすけ きみこ みち女 秀昭 桃香
蒸かし芋職員室に香り満つ       嘉一 7 まこと 睦子 良坊 敦風 たかし ねこ まや
指先の記憶は確か障子貼る      敬介 7 ちはる けんいち 後夢 よし女 こころ 我風 登美子
やはらかな日差しになりぬ青蜜柑   ひろみ 6 としあき 涼 太井 えれみあ 草根 羽合
白壁に影をゆらして秋桜       輪三 6 明人 玉虫 ななえ まさる 記代 幸太郎
百年の駅名替り天高し        よし女 5 としあき あすみ 大門 こすもす 折山
ヘルメット脱げば黒髪風爽やか    昌洋 5 一尾 紘美 しずを 芹菜 河童
乱れ萩句碑をかくして零れけり    きみこ 5 美甫 さくら あすみ 昌洋 満天
穴まどひ森に道なき道のあり    つとむ 5 縄文 豪敏 好夫 国子 きづな
紅葉湯の樋をながるる硫黄泉    登美子 5 陽子 英 和華 駒鳥 河童
金色のうろこ雲乗せ富士昏るる    みすず 5 よし たか子 すずこ 満天 はく子
尾と頭皿にはみだす秋刀魚かな   六郎太 4 空人 きょう 大門 嘉一
先頭はすすきの穂絮に溶けゆけり   まこ 4 清 いさお ミチコ すずかぜ
萩寺の萩散るままになってをり     美甫 4 志乃 涼 茂樹 ひろみ
ほうば味噌焦げる匂いに温め酒    こごみ 4 えれみあ 空人 たか子 みち女
透明な 寂しさ降るや 秋の国    よいち 4 よいち きょう ミチコ いくお
天高し園児ら駆ける草の原       豪敏 3 孝由 良坊 やじきた
桐一葉一葉と受ける日差しかな     泉 3 和華 茜 折山
茶の花や牧場に大き犬飼われ    やす子 3 菜々 よし女 ねこ
小鳥来て体操教室のぞきけり     まや 3 てまり 東吾 ゆきこ
彼岸花咲くも散るのも人知れず    さくら 3 楽楽 てるこ 妙香
長き夜を寝惜しむ星の瞬きに    ゆうこ 3 いくお まさひろ やじきた
寺町の白壁に這ふ蔦紅葉       好夫 3 すずこ 花茗荷 遊子
ベンガラの色あせし窓秋すだれ   みつ穂 3 やす子 のんたん 駒鳥
十月のメモに汚れしカレンダー    志乃 2 茶猫 しゅん
月末の締め控へをり秋刀魚焼く    草根 2 うつぎ 嘉一
玄関にいなご舞い込む山家かな  とろうち 2 みすず 桑
日差し浴び子らと競へり栗拾い     こう 2 北山 知津子
間引菜の汁の実となり今朝の膳    桃香 2 一尾 ふみを
慈悲観音拝すうなじや秋日和     紘美 2 かずひと 文月
猪よけの柵も外され秋上がる    たか子 2 ちはる 睦子
一家みな勤めを持つや昼の虫     きづな 2 志乃 けんいち
紅白の萩のなだるる句碑ほとり    はく子 2 菜々 東吾
秋簾絵巻解かるる古書肆かな     幸太郎 2 茜 遊子
草焼けば煙に乗りし草の絮      かのこ 2 すずかぜ 洛西雀
庭師来て鋏み音冴える松手入れ    てるこ 2 知津子 記代
幼子に女形になれと村芝居      敦風 2 泉 たかし
眉月や孫の御守の帰り道        大門 2 初凪 裕子
木の実落つトタン屋根の上また一つ  千衣 2 後夢 羽合
秋茄子や小粒になるも味深し      秀昭 1 玉虫
手を振れば肩車の子天高し      一尾 1 雪割草
いま釣りし岩魚を分かつ夕餉かな    茂樹 1 幸太郎
そよ風と湖心に遊ぶ後の月       国子 1 てるこ
秋日傘ようやく空を仰ぎ見る      孝由 1 まさひろ
山荘へなだるる萩をかきわけて     菜々 1 こう
見上げれば今を命の金木犀    よんよん 1 二青
子を前に急かせ家路や秋の暮      北山 1 敦風
田の畦に逃げ込む稲子草紅葉       英 1 康子
からからと街路を走る枯れ葉かな    遊子 1 桑
菊人形よろいをしのぐ菊の数     あすみ 1 好夫
水澄みて身繕ひする家鴨どち   のんたん 1 孝由
橡の実のころがってをり渓谷道    ななえ 1 太井
青蜜柑遥かの山は金剛か       如風 1 秀昭
焼きたての秋刀魚隣へおすそ分け   一弘 1 いさお
フルートの四阿よりの秋の風      満天 1 登美子
秋の蚊の傍若無人に刺しにけり   いさお 1 妙香
釣り人の煙草の煙鯊日和       初凪 1 桃香
新しき学舎に乗りたり鰯雲      海音 1 英子
石段に秋雨降らす杉木立        康子 1 楽楽
曼珠沙華小川の流れ紅に       まさる 1 雪割草
天高く八百八寺眺望する      洛西雀 1 しずを
野の池に漣立てり秋の暮れ      ねこ 1 ひろみ
朝まだき紫式部色冴えて      こすもす 1 虞洛
秋風や旅立ちの荷の重かりし     みどり 1 虞洛

以上.


[976] 10月2日の成績(投句者118名 選句者121名) 2003-10-03 (Fri)

しんがりを五等といふ子の運動会   のんたん 13  千衣 裕子 英 茂樹 満天 芹菜 ミチコ 孝由 やす子 一尾 こころ 桑 すずかぜ 
寄り添うて仮退院の秋日傘       敦風 13 茜 たか子 明人 まこと うつぎ 記代 文月 今日子 ゆきこ こすもす 誠一郎 かずひと こう
居残りの教師の影や秋灯       ゆきこ 11 しゅん 茂樹 かのこ よし あすみ よし女 たかし かずひと 幸太郎 みすず まこ
鰯雲柵より顔出す仔馬かな       みすず 10 和華 まこと 一弘 雪割草 のんたん きみこ 桑 登美子 康子 やじきた
一村に旗立ち並ぶ秋祭          清 10 うつぎ けんいち 昌洋 てるこ いさお 坊々 英子 すずかぜ 秀昭 紘美
鬱に居る母の手に置く木の実かな   こころ 9 茶猫 縄文 ひろみ 知津子 ゆきこ 桃香 誠一郎 きみこ こごみ
一本の棒を鍵とし鹿火屋守       志乃 9 ちはる 明人 えれみあ 菜々 りんご 敬介 ななえ こう ゆうこ
欄干に恋の落書きねこじゃらし   やじきた 9 清 太井 てまり よし あすみ 国子 登美子 海音 ゆうこ
二階にも届く秋刀魚の焼け具合     如風 7 一弘 孝右 てるこ 一尾 桃香 ななえ こごみ
月明かり松の影置く古庇         国子 7 敦風 とろうち 光晴 ていすけ 今日子 水季 初音
ひと色に暮るる川辺の赤蜻蛉     ミチコ 7 大門 英 敦風 芹菜 好夫 のぶお 陽子
秋袷背筋伸ばして見る鏡        孝由 6 凡天子 こころ みすず まこ 水季 やじきた
窯出しの作品並べ秋の酒       すずこ 6 ほとり 孝右 泉 豪敏 のぶお 康子
稲熟れて痴ほうとなりし笑顔かな   やす子 4 茜 たか子 ねこ すずこ
お手玉を作る指先鳳仙花        ちはる 4 てまり まさる 草根 海音
木犀の香に包まれし庭を掃き     知津子 4 玉虫 坊々 やす子 みつ穂
大吊り橋行くも戻るも霧の海     洛西雀 4 菜々 孝由 たかし 秀昭
病む人の闘病日記菊枕         康子 4 けんいち 好夫 ふみを みどり
空港に秋虹残し飛び立てり         茜 3 和華 初凪 紘美
コンクール票待ち顔の案山子かな     一尾 3 空人 まさひろ みどり
草紅葉戦場ヶ原果てもなし       我風 3 涼 英子 みち女
木犀の香と知れるまで宙を観し     太井 3 如風 虞洛 奈緒
せせらぎの聞こえる宿の山女かな    ななえ 3 とろうち 我風 駒鳥
ランナーのゼッケン留める赤い羽根  しゅん 3 輪三 きょう 睦子
赤い羽根素通り出来ぬ顔ならぶ     美甫 3 しゅん いさお りんご
バス停をはみだしてをり秋桜    とろうち 3 空人 太井 昌洋
蜻蛉の好みて止まる朝の竿      てるこ 3 茶猫 千衣 満天
日を散らし休耕田に蝗とぶ        記代 3 よし女 はく子 草根
糸はぎにもつれて翔ちぬ秋の蝶      駒鳥 2 初凪 折山
秋の蝶錆びし線路に草纏ひ       六郎太 2 洛西雀 のんたん
新米を育てし人を嫁にせむ       たかし 2 ミチコ 敬介
宵闇の揺蕩ふ舟に影絵かな      幸太郎 2 裕子 初音
存分に金木犀の香を浴びぬ       敬介 2 こえん 涼
雨に立つあの世思わす彼岸花     みち女 2 よいち まさひろ
木犀と肩を並べし一羅漢         秀昭 2 雪割草 みつ穂
百磴の左右の萩めで詣でけり     うつぎ 2 はく子 みち女
迷ひ道山粧ひてゐたりけり        公二 2 ほとり 記代
倒木に茸白々山の風          茶猫 2 志乃 ひろみ
朝の霧少女の産毛光りをり         英 2 としあき 六郎太
はぜ釣りの海に預けて前祝い       孝右 2 清 虞洛
桔梗のひともと挿して女人寺       明人 2 六郎太 すずこ
愛猫やひなたひなたに秋日和      裕子 2 玉虫 奈緒
街角のコンサ−トあり秋日和     雪割草 2 楽楽 ふみを
湯上りの口に広がる新酒かな      花茗荷 2 こすもす 後夢
餌を漁るすずめ山鳩刈田晴       草根 2 縄文 光晴
木犀の香りのまじる今朝の風     まこと 2 国子 駒鳥
海よりの帰路ゆくりなき秋思かな     初凪 2 志乃 凡天子
まだ小さき白菜苗に冬託し        奈緒 2 睦子 豪敏
苔むして水かけ不動秋の暮      みどり 2 まさる さくら
行く秋や互いに老いる飲み仲間    いさお 2 楽楽 後夢
枝杖が並べ置きある秋の径       昌洋 2 ちはる 幸太郎
秋めいて息吹き返すボランティア     虞洛 2 こえん 折山
かくれんぼ踏み入りたじろぐ花野かな  まこ 1 よいち
遠来の幼子さりて長き夜         千衣 1 ねこ
くわりんの実夕空あをく澄みゆけり  ひろみ 1 輪三
籠溢るきのこ狩りとや語り草     かずひと 1 河童
香に惹かれここぞと見上ぐ金木犀     文月 1 美甫
笠地蔵赤きエプロン野菊咲く     あすみ 1 嘉一
水澄みて黄昏迫る湖(うみ)の色    和華 1 遊子
三味稽古洩れくる暮の乱れ萩      茂樹 1 文月
老いし母聞かせやりたや秋の声     空人 1 嘉一
足柄やすすき野越に富士の裾      後夢 1 知津子
秋暁や燈台の灯の淡くなる       つとむ 1 えれみあ
天高し大海原へ露天の湯         良坊 1 陽子
秋晴れや青きジーンズ一列に       海音 1 としあき
燕帰る志士奔りたる道に沿ひ      よし女 1 かのこ
遡る恋の鮭の肌には虹の彩        麦秋 1 遊子
初どりの柿は遺影の父の前        こう 1 我風
秋深し月も涙で曇りけり      まさひろ 1 泉
足跡の波に消されし秋の湖       のぶお 1 さくら
彼岸花群れて咲きたる道のはた      水季 1 ていすけ
朝まだき遠くに聞こゆ秋の蝉      豪敏 1 洛西雀
向ひ日や城崎堀の柳散る       えれみあ 1 大門
まだ若き農婦ススキを五六本    こすもす 1 きょう
秋晴れや一日(ついたち)参り足軽き さくら 1 如風
桐一葉修学旅行は海外へ        折山 1 いくお
団栗山子どもの声の近づきて     はるを 1 いくお
無花果や主なき家の置土産        一弘 1 河童
青蜜柑宿の傘並べ干し         まや 1 美甫

以上.


[975] 10月1日の成績(投句者114名 選句者120名) 2003-10-02 (Thu)

すすき原うねりて山の揺らぎけり   すずかぜ 18  千衣 清 虞洛 空人 満天 ななえ 敦風 てまり 昌洋 草根 水季 誠一郎 文月 みつ穂 こすもす うつぎ りんご はく子 
陽だまりに列を正して吊るし柿     花茗荷 11 孝右 よし いさお 坊々 奈緒 記代 一弘 よし女 幸太郎 りんご 嘉一
木の実降るペンション村の喫茶店   てまり 9 公二 裕子 初凪 茜 菜々 睦子 玉虫 きみこ 康子
秋麗や今窯開く匠の眼        すずこ 9 麦秋 満天 のぶお 海音 てるこ 桑 よし女 幸太郎 こすもす
ゆったりと草食む牛や鰯雲       孝由 8 太井 光晴 路 陽子 とろうち まこと きょう 水季
道祖神裾に野菊の乱れ咲き       駒鳥 7 陽子 ていすけ こごみ 豪敏 洛西雀 遊子 のんたん
露けしや永遠に返せぬ傘ひとつ     初凪 7 如風 英 ゆきこ こころ 英子 たか すずこ
秋の暮車窓に追ひし母校の灯     ふみを 7 みすず 千衣 かのこ 和華 ミチコ 遊子 登美子
聖堂の丸きドアノブ蔦紅葉      みすず 7 ななえ かのこ 東吾 まこと 六郎太 好夫 桃香
叡山に分け入る秋の深みかな     幸太郎 7 みすず 縄文 好夫 花茗荷 我風 みつ穂 すずこ
秋晴れや自立する子の少なき荷    ゆうこ 6 明人 けんいち ふみを 今日子 かずひと 秀昭
秋刀魚食み小津の映画を想ひけり     如風 6 英 ゆきこ 桑 まさひろ 嘉一 折山
赤い羽根少女の息のほの甘し      こころ 6 裕子 茂樹 ちはる えれみあ 花茗荷 河童
秋の蚊のただ一匹のつきまとふ    けんいち 6 やす子 奈緒 明人 凡天子 妙香 初音
水雫ぽつりぽつりと秋語り       空人 4 茜 いくお 豪敏 みち女
紅葉山背負ひて灯す湖畔宿      はるを 4 美甫 こう まこ 秋乃
丸々と太りし双子や丹波栗      やす子 4 坊々 雪割草 みどり 後夢
秋蝶の日向日陰ともつれけり      うつぎ 4 如風 縄文 妙香 洛西雀
秋冷の塔はしずかに影落す       敬介 4 我風 やじきた はく子 ほとり
風そよぐ桜紅葉や鯖街道         輪三 3 ちはる きみこ ねこ
秋天へメタセコイヤの突くごとし    満天 3 しゅん 菜々 孝由
竜馬とり武蔵納める書架の秋    かずひと 3 こう 今日子 ほとり
芋嵐遠嶺稜線くっきりと         こう 3 よし たか子 昌洋
草叢の隙間を埋める虫時雨       芹菜 3 麦秋 虞洛 みち女
労働の横顔を刺す秋日かな       ほとり 3 のぶお きょう 英子
紫蘇の実の口にぽつんと香りたつ  のんたん 3 雪割草 河童 折山
網棚の秋果の匂ひ北の旅        好夫 3 孝右 敦風 みどり
目隠しとなりぬ丈越す秋桜        草根 3 清 すずかぜ たか
立ち尽くす地蔵の肩に蔦紅葉     つとむ 3 いくお 和華 まさひろ
風立てば木犀の香の朝の卓       茶猫 3 駒鳥 文月 すずかぜ
洗ひたる障子立てかけ母見舞ふ      まや 3 やす子 ミチコ ねこ
訪う家の木犀匂う曲がり角        康子 2 輪三 ていすけ
一カップ多く炊いで今年米       かのこ 2 太井 たかし
洞窟の賽の河原に昼の虫         ねこ 2 たか子 うつぎ
秋落暉湖に一筋茜波         のぶお 2 大門 一尾
秋光や食む馬の尻うつくしき       桑 2 けんいち 登美子
栗むいて母の手に載す夕餉かな     睦子 2 てまり 朝寝
コスモスも並びて踊る運動会       たか 2 公二 東吾
やや寒し宿場外れの吊り行燈       国子 2 とろうち 桃香
爽やかや煙草捨てたる身の回り     たかし 2 孝由 しずを
故郷の家に父なき鰯雲         ゆきこ 2 さくら やじきた
落ち葉擦るかそけき音や穴惑ひ   とろうち 2 一弘 のんたん
今日一日無事に暮れたり草の花    てるこ 2 えれみあ ひろみ
よさこい児カメラ連れ行く秋祭り     孝右 2 こごみ まさる
日は落ちて白き槿に眉の月        文月 2 空人 六郎太
秋の蝶行方定めずひとり旅       六郎太 2 駒鳥 康子
ポシェットに拾ふ媼の椿の実       敦風 2 一尾 あすみ
秋声や祇王が庵(いお)の竹の風     明人 2 朝寝 まこ
陶の鈴のかすかに鳴らし秋の風     よし 2 茂樹 まさる
亡き人を偲ぶ下田の秋の浜       昌洋 2 玉虫 ひろみ
曼壽殊華哀れ公暁の末期の地    ていすけ 1 睦子
萩の戸の少し開かるフルートの音   ミチコ 1 美甫
通草の実すでに爆ぜをり坂の道     我風 1 秀昭
眼を奪う松茸チラシ食の秋       こごみ 1 楽楽
バロックの音色凛たり秋の朝      未元 1 海音
椀に浮く鞠麩の色や月待ちて      ひろみ 1 茶猫
野分晴高速道に果ては無し       光晴 1 しずを
秋天の涯にとどきし大樹海       和華 1 草根
この赤は地獄の焔(ほむら)曼珠沙華  一弘 1 誠一郎
湖からの風きて揺らす吾亦紅     きみこ 1 楽楽
並び立つ葛城金剛山粧ふ         麦秋 1 後夢
織田作の句碑に出会いて秋の暮    みどり 1 しゅん
寝ころびし野辺のコスモス日和かな  みつ穂 1 茶猫
目をもらう叫んでみたいモズほどに  いくお 1 としあき
月明かり銀波を醸(かもす)薄原     虞洛 1 かずひと
汗拭きつつ写生する子ら赤とんぼ  こすもす 1 いさお
十余りの零余子を得たり散歩道    はく子 1 としあき
鮎いくつも跳んでは波紋広げをり    よし女 1 あすみ
秋澄むや白き塀よりピアノの音      海音 1 さくら
無花果や色鮮やかに額の中        朝寝 1 輪三
コスモスや揺るるは風の揺るる時  やじきた 1 ふみを
比叡山京滋眼下に秋運び      まさひろ 1 初音
添削の赤き筆あと惜む秋       ちはる 1 凡天子
運動会川鵜の空に万国旗        一尾 1 たかし
とんぼ来てついついついと猫の耳   登美子 1 初凪
日の落ちて水に動かぬ鳰         茂樹 1 記代
九月尽笠雲乗せし榛名富士       秀昭 1 路
曼珠沙華少し傾き衰へり         大門 1 こころ
リボン髪金木犀を過ぎりけり     えれみあ 1 大門
爆音の木犀匂ふ基地の風          清 1 てるこ

以上.


[974] 9月30日の成績(投句者113名 選句者121名) 2003-10-01 (Wed)

洞門の湿りを抜けて薄紅葉        茶猫 11  虞洛 明人 よし ちはる 英子 凡天子 かのこ ねこ ななえ 記代 今日子 
朝顔の実の割れやすき日和かな     みつ穂 8 縄文 茂樹 茶猫 太井 皐月 水季 りんご みすず
柿の実もたわわになりて過疎の村   あすみ 8 てまり 凡天子 河童 後夢 洛西雀 康子 誠一郎 まさる
発掘の遺跡に時空の秋日射し     洛西雀 7 裕子 こすもす ミチコ 満天 朝寝 てるこ 河童
露けしや魚の道てふ宿場跡      はるを 7 初凪 たか子 きみこ ゆきこ 好夫 我風 はく子
木犀の匂ひに睦む両隣         たかし 7 よし けんいち 光晴 美甫 睦子 ていすけ 孝由
秋天や両手広げしマリア像        茜 7 茂樹 まこと ゆきこ こう やす子 幸太郎 嘉一
いつもより多く炊き込む栗ご飯     康子 6 ふみを 奈緒 孝右 きょう 国子 たかし
山並は波打つごとし萩の寺     やじきた 6 虞洛 とろうち 千衣 洛西雀 誠一郎 未元
落人の裔の墓とや曼珠沙華       こう 6 輪三 菜々 孝由 好夫 我風 桑
破れ塀猫覗き見る秋の暮       六郎太 6 敦風 英子 遊子 昌洋 玉虫 かずひと
ちりぢりとするめそり身の温め酒     茂樹 6 えれみあ かのこ とろうち きみこ みち女 こごみ
掻き寄せし熊手の音や秋乾く       桑 6 涼 ミチコ まこと けんいち 今日子 一尾
蟋蟀や嫁ぎて行きし子のひと間    ふみを 6 明人 海音 たか子 良坊 敬介 桑
コスモスは八方美人風遊ぶ       てるこ 5 奈緒 陽子 あすみ 大門 ほとり
菊の香や地蔵の赤きよだれかけ   とろうち 5 和華 豪敏 大門 のんたん 草根
動かざる大岩一つ秋の蝶        国子 5 朝寝 ちはる ひろみ みどり うつぎ
籾焼の煙ますぐに茜雲        のぶお 5 てまり ひろみ ななえ 記代 たかし
縺れつつ風の道来る赤とんぼ       孝由 4 一弘 千衣 のぶお すずかぜ
風渦に吸い込まれゆく萩の屑      秀昭 4 敦風 知津子 草根 文月
境内にギター流るゝ良夜かな      花茗荷 4 よし女 みつ穂 やじきた 秀昭
葉一葉付けし林檎を供えけり     こころ 4 涼 ふみを えれみあ 未元
稲刈りや少し蛇行のコンバイン    まさる 4 国子 芹菜 ゆうこ みすず
天高し背筋伸ばして旅はじめ      文月 4 麦秋 昌洋 やす子 一尾
百舌鳴くや城址へ続くむかし径     紘美 4 清 輪三 初凪 遊子
笑ふては泣いては法話曼珠沙華    たか子 4 こすもす 菜々 花茗荷 よし女
栗をむく二人静かな昼下がり     ちはる 4 しゅん 楽楽 水季 空人
乳房食み嬰(やや)の眠りし小春かな  一弘 3 きょう 知津子 良坊
長き夜の一人暮しの始まりぬ     ゆうこ 3 清 あすみ みつ穂
老犬の優しまなこや秋の虹      すずかぜ 3 てるこ みち女 すずこ
黄昏の野面をめぐる秋茜       ゆきこ 3 美甫 まさひろ 駒鳥
列車止め赤く錆びをり彼岸花      ななえ 3 としあき 光晴 孝右
その下を掃きて了へたる松手入れ   よし女 3 東吾 芹菜 はく子
竜の玉言葉とならぬ声出して      まや 3 としあき みどり うつぎ
稔り田の畦曼珠沙華曼珠沙華      文義 3 縄文 如風 ほとり
呼んでみる空のかなたの鰯雲       和華 3 楽楽 睦子 のぶお
爽やかや青年に席譲らるる        明人 3 路 敬介 りんご
秋日差す分校の庭まりひとつ    かずひと 3 雪割草 路 すずこ
初月に見られて恥ずかし風呂上がり   薄明 2 いさお しずを
返り花龍の眼光る観音堂         ねこ 2 たか 登美子
とどまれば田に父くさき稲埃       太井 2 英 東吾
江戸城の外堀跡の虫の秋       まこと 2 皐月 花茗荷
秋高し植物園は休園日         如風 2 しゅん 秀昭
曼珠沙華桜田門に散華かな       初凪 2 英 ていすけ
月白に刻一刻と自己主張        廣美子 2 満天 さくら
白菊を捧げし君を偲びけり        二青 2 裕子 陽子
白露やとんぼの羽の重き朝         英 2 一弘 こごみ
ぬばたまの闇夜の暁けて曼珠沙華   うつぎ 2 麦秋 登美子
碧天へ黄色い声援運動会       はく子 2 まさひろ かずひと
秋簾ひたと動かぬ屋根の影        哲 2 海音 六郎太
久々に七輪で焼く秋刀魚かな     さくら 2 玉虫 ゆうこ
ベルの音に娘帰京や寂の秋      まさひろ 1 初音
人避けし小道にやはり盗人萩      一尾 1 豪敏
夜更けて静寂の中に秋の声        嘉一 1 文月
風さやかイヤホーンで聞く君の歌     麦秋 1 いくお
ひつじ田や小高き丘の野辺送り       清 1 こう
琴の音の止み間に激し虫の声     こすもす 1 妙香
ふっくらと綿あめのごと花薄       輪三 1 いくお
夕風に揺れてほろほろこぼれ萩     駒鳥 1 まさる
群雀刈田降り発つ音のなく       やす子 1 雪割草
面妖な案山子の案内里言葉       好夫 1 たか
煤黒き祖父母の位牌秋深む       つとむ 1 ねこ
無花果の熟して落ちし日暮れかな     敬介 1 幸太郎
隅々に香ゆきわたる良夜かな     ひろみ 1 いさお
吾をつつく尾花や細き指しなる      敦風 1 空人
長き夜や厠の灯また点す         光晴 1 康子
蟋蟀や冷禍の稲に匕首の月       良坊 1 如風
蚯蚓鳴くリハビリシューズ脱ぎをれば  菜々 1 太井
近江路にぐるり囲まる湖野分       芹菜 1 初音
音のして落ち着かぬ妻遠花火       草根 1 すずかぜ
怯へたり二度の余震に秋時雨      みち女 1 後夢
コスモスを眼下に一望リフト揺れ     裕子 1 嘉一
けんけんぱ丸の歪みや赤まんま     千衣 1 六郎太
団欒に香り楽しむ青蜜柑        遊子 1 茶猫
長身のコスモス揺れるだけゆれて    きみこ 1 和華
川風に銀色となる荻のゆれ       満天 1 のんたん
友情の儚かなく脆き秋の虹       昌洋 1 しずを
桜葉の落ちて秋天いよ高し      けんいち 1 妙香
夕映えの色に戸惑う島の秋        孝右 1 駒鳥
焼酎かビールか酒か迷う秋        空人 1 さくら

以上.


[973] 9月29日の成績(投句者109名 選句者117名) 2003-09-30 (Tue)

潮騒に音なく星の流れ落ち        羽合 13  裕子 遊子 奈緒 ななえ あすみ いくお 朝寝 豪敏 後夢 昌洋 洛西雀 まこと 哲 
爽やかや駅長の押す車椅子        明人 11 千衣 英 紘美 ふみを こう 菜々 草根 孝由 我風 ねこ 秋乃
赤とんぼ止まるシーツの白さかな   ゆきこ 9 虞洛 孝右 茶猫 てまり 泉 東吾 坊々 六郎太 水季
荷を解けば母の便りや今年米      ちはる 9 茜 こう 芹菜 こころ 折山 敬介 かずひと 嘉一 凡天子
山霧の這ひ上りくる九十九折り     我風 9 一尾 ちはる ひろみ 登美子 すずかぜ 昌洋 洛西雀 かずひと 敦風
ポケツトに団栗一ぱい園児服     あすみ 8 陽子 登志子 かのこ こごみ 六郎太 水季 ねこ 敬介
長き夜に古書の傍線なつかしむ      桑 7 ちはる よし かのこ 茂樹 一弘 空人 羽合
鬼瓦リボンのやうに赤とんぼ       敦風 7 和華 奈緒 よし女 けんいち 後夢 我風 はく子
長き夜や五目並べの老夫婦       こう 6 清 虞洛 まさる 登美子 ななえ 桑
宵宮の太鼓しずかに闇を打つ      千衣 6 てまり 光晴 文義 一弘 みち女 文月
萩の露松陰細字の旅日記       よし女 6 しゅん 涼 輪三 秀昭 好夫 まや
虫の音に呼び止められし今朝の庭     睦子 5 てるこ 妙香 満天 文月 嘉一
曼珠沙華島の小道をつらねたる     花茗荷 5 光晴 菜々 桑 はく子 やじきた
義経の果てたる地なり萩の風     登美子 5 ふみを 草根 誠一郎 みち女 とろうち
秋高し大き窓ある新駅舎         茜 5 きみこ 大門 すずかぜ 幸太郎 秋乃
朝市のいもがらを打つにはか雨     かのこ 5 公二 きみこ ひろみ 太井 すずこ
秋冷の横臥に肩の尖りかな       幸太郎 5 縄文 紘美 よし ほとり 哲
秋日和画布いっぱいに岩を書く     ねこ 4 麦秋 しゅん 茶猫 泉
海からの風吹き上ぐる花すすき    やじきた 4 坊々 廣美子 まこと まや
ロープウエー秋の深さへ山を越す   ミチコ 4 明人 ていすけ 大門 こごみ
祝ぎの日の神島に寄す秋の潮      記代 4 えれみあ 文義 初凪 とろうち
落日に朱を帯びはじむ鱗雲        太井 4 涼 輪三 茂樹 すずこ
青々と枝豆茹でて妻座る        しゅん 4 こすもす いさお きょう 空人
故郷の畦は絶唱曼珠沙華        文義 3 芹菜 たかし 凡天子
錦木の影かきまぜし真鯉かな      みち女 3 花茗荷 うつぎ 羽合
秋蝶の羽音聞へる峡の家        六郎太 3 ていすけ のぶお 駒鳥
弓張りの月に草の香薄れけり     ひろみ 3 薄明 英子 雪割草
名月を二つに増やしちどり足       空人 3 登志子 さくら 海幸
近路の抜けねばならぬ花薄      みどり 3 きょう 好夫 しずを
地下道を駆けて登れば秋高し      喜紅 3 ゆきこ けんいち 今日子
故郷は実りの秋なり宅配便      こすもす 3 ゆきこ あすみ 国子
大仏の鴟尾を間近に萩小径        敬介 3 清 うつぎ 今日子
投函の音響きて秋の暮           英 3 陽子 太井 花茗荷
一の字の飛行機雲や秋日和        康子 3 まさひろ 朝寝 楽楽
秋蝶の地面に映る影二つ         豪敏 3 睦子 康子 やじきた
秋高しワイン眠らせレンガ壁     えれみあ 2 遊子 初凪
コスモスや丘の裾野に夕日落つ    まさる 2 和華 みつ穂
えのころのをちこち向いて鳶の声   とろうち 2 千衣 幸太郎
生きること有り難く思う秋の空      妙香 2 薄明 裕子
禁煙の口許寂しき夜長かな        未元 2 孝由 ミチコ
あやす声泣き声止まぬ秋簾       ゆうこ 2 まさる 豪敏
長き夜時計の電池切れており     けんいち 2 としあき よし女
椎の実を探す葉陰の土香る        昌洋 2 こすもす てるこ
撫子の遅れ咲きたる繭の道       光晴 2 麦秋 敦風
子規句碑に紫式部実となりぬ    かずひと 2 満天 康子
陽を浴びて色増す柿を採りにけり    後夢 2 公二 妙香
爽やかやエレベーターに風も乗り     初凪 2 みつ穂 たかし
黄ばみゆく街路樹沿いに歩を運ぶ     虞洛 2 いさお 駒鳥
工場の夜業に日系異邦人        ふみを 2 えれみあ 一尾
秋思かなくもりガラスを手で拭いて    折山 2 明人 ほとり
月白の欅の幹の黒々と         まこと 2 としあき さくら
運動会騎馬戦女子も勇ましく     はく子 1 秀昭
海色の濃し一面の鰯雲          秋乃 1 縄文
かなたから地上に届く秋の声       嘉一 1 のぶお
見てをれば近づき来たる秋の暮れ    まや 1 廣美子
風なくてふうせん葛退屈な      はるを 1 雪割草
ルーペ手に老眼鏡の秋思かな       草根 1 睦子
秋晴れや体育館の万国旗         駒鳥 1 東吾
運動会妹はリレーの選手とか     てるこ 1 国子
浮き沈む湖に小船の十三夜       たか子 1 茜
駄句駄句と湯舟でひねる秋の夜     こごみ 1 楽楽
宵闇や父と闇米負ひし村         茂樹 1 しずを
樹々よりも先に染め出す赤とんぼ    海幸 1 まさひろ
鳴声の霧の渓谷うそぶけり        好夫 1 ミチコ
風車まわる水子や曼珠沙華        輪三 1 いくお
無花果の彩見ておれば絵ごころも    美甫 1 こころ
柿の実の豊かに色み夫婦旅       文月 1 孝右
太る子の後ろを走る運動会      きみこ 1 折山
秋日和憂きことひとつ吹っ飛ばし    さくら 1 誠一郎
山路来て渇く思いの先に柿       すずこ 1 英
白き雲紅きコスモスなびきけり     秀昭 1 海幸
白萩や散る音もなし常夜灯     ていすけ 1 英子

以上.


[972] 9月28日の成績(投句者109名 選句者123名) 2003-09-29 (Mon)

いわし雲甲斐と駿河を跨ぎをり      とろうち 18  洛西雀 哲 すずかぜ けんいち 美甫 英 きょう さくら 一弘 薄明 秋乃 喜紅 りんご 文月 幸太郎 よし女 秀昭 はく子 
鉄棒の錆びし廃校秋桜          たか子 16 文義 董雨 康子 孝右 後夢 海幸 すずこ 大門 睦子 たかし 遊子 国子 とろうち 陽子 きみこ みどり
もぎたてを手で割りくれし初りんご     はく子 10 清 茶猫 康子 ゆきこ 坊々 河童 敬介 雪割草 りんご 紘美
影踏みの一抜け二抜け秋の暮        明人 9 蓬莱橋 かのこ ほとり 英 花茗荷 一弘 こころ 河童 みすず
鳩時計止まりしままの長き夜         大門 9 東吾 記代 千衣 すずこ 海音 薄明 六郎太 ねこ 羽合
独り囲碁石動かざる窓の月         幸太郎 9 満天 空人 豪敏 えれみあ 昌洋 しずを 海音 みどり 折山
画仙紙に青墨にじむ夕月夜         ゆきこ 8 輪三 桑 茂樹 まさる まこと ていすけ 雪割草 はく子
国盗りの城ある山の曼珠沙華          清 7 しゅん としあき 茂樹 光晴 ゆきこ 秋乃 今日子
草虱付けしままなり夕支度         紘美 7 涼 明人 太井 凡天子 国子 一尾 よし女
独碁をいくどと崩す夜長かな         茂樹 7 ななえ 縄文 大門 敬介 今日子 水季 ひろみ
数珠玉やははのうたひしわらべ歌      登美子 7 みち女 まこと ふみを 初凪 水季 陽子 たか
木犀や足軽屋敷残る路地           芹菜 5 清 明人 光晴 とろうち 秀昭
悩む子に言葉を探す秋の窓         豪敏 5 裕子 如風 後夢 未元 嘉一
小鳥来る教会の窓開け放つ          ねこ 5 ななえ こう 満天 千衣 ゆうこ
晩鐘や音無くいちじく割れており       文月 5 ちはる 知津子 てるこ 妙香 たか
竹林を透かして見ゆる銀の月        薄明 5 みち女 知津子 豪敏 いくお こごみ
先生はいまだ独身竹の春           折山 5 としあき 裕子 茜 ふみを さくら
銀杏を拾ふ大樹を仰ぎ見ず        はるを 4 縄文 てるこ 初凪 路
野良猫の影長くして良夜かな       花茗荷 4 登美子 睦子 ねこ ひろみ
夕間暮れ背な丸まりて菜虫とる      ゆうこ 4 涼 空人 桃香 廣美子
病む母の青き血管九月尽           嘉一 4 芹菜 こすもす 未元 紘美
群れ立ちてやつれもありし曼珠沙華     国子 4 如風 芹菜 遊子 英子
前山の翳りて尾花暮れ残る         草根 3 すずかぜ 花茗荷 つとむ
鮎の腹釣り上げらるる白さかな      よし女 3 虞洛 坊々 しずを
万葉の恋のせつなさ藤袴           美甫 3 輪三 ちはる こごみ
コンバイン黄金の波刈り上げて      雪割草 3 茜 あすみ 玉虫
塩トンボ行きては戻る元の枝        孝由 3 虞洛 ていすけ きょう
運動会踊るリボンの宙に舞ふ         記代 3 孝由 まさひろ 文月
新涼や聖堂のみな共白髪            桑 3 好夫 かずひと 英子
惚けたるすすきに残る夕日かな       たかし 3 あすみ 駒鳥 折山
花嫁のうなじ眩しい秋祝う       こすもす 3 ミチコ 蓬莱橋 えれみあ
名の知らぬ秋の草花活けて見し      かずひと 3 いさお 楽楽 妙香
風追ひて風吹き抜ける芒原        つとむ 3 敦風 凡天子 きみこ
単線の行くや稲穂の触れるほど       ふみを 3 しゅん 董雨 我風
金木犀薫るこの道好きな道         駒鳥 3 まさる 玉虫 一尾
稲の波銀の車輪を添はせけり        海音 3 敦風 けんいち ゆうこ
白萩に触れねばゆけぬ直哉みち       敬介 3 登美子 かずひと 廣美子
メールにもコスモス咲いてトンボ舞い  まさひろ 2 文義 いさお
いのこづち濯ぎの水に浮かびけり     しゅん 2 記代 たかし
バイクの娘リュック溢るる芒かな     かのこ 2 やじきた 羽合
芒原黄金に揺れて富士あをぐ        坊々 2 草根 みすず
秋澄みて入り日鋭く目を差しぬ         泉 2 洛西雀 海幸
新涼や打綿重ねる布団店          睦子 2 太井 哲
雉鳩のつがひ歩めり霧の庭         太井 2 たか子 昌洋
秋高し迷い子を告ぐるスピーカー        英 2 路 桃香
稲刈機青き匂ひを撒きゆけり       みすず 2 我風 草根
幼子のはしゃぐ笑顔や秋桜          康子 2 いくお 喜紅
曼珠沙華山肌露わに石工町       えれみあ 2 茶猫 東吾
秋の宵宿題の児の寝息かな          遊子 1 嘉一
山紅葉川青く澄みてハイキング        陽子 1 駒鳥
孫ら来て賑はう卓や茸めし         こう 1 こすもす
秋深し感謝の祈りあふれけり        裕子 1 与一
ななかまど合いも変わらぬ一番手     洛西雀 1 孝右
新涼や深夜に動く猫の髭           麦秋 1 六郎太
青柿の尻むけておる垣根かな      けんいち 1 こころ
朝顔の藍のむこうや伊豆の海      ていすけ 1 幸太郎
山猿とかたりてみたしこの秋を       きょう 1 ミチコ
天高し飛び上がる子も居て入場門     きみこ 1 かのこ
啄木鳥の嘴休ませる睨みかな        羽合 1 ほとり
水屋より声かけらるる花芙蓉      やじきた 1 桑
頭か尻尾かちよつと思案の秋刀魚かな     敦風 1 与一
聖霊はほむら立ちたり雁渡し         公二 1 好夫
栗ひとつ色艶を愛で描かんとす      廣美子 1 孝由
朝空のきりりと晴れて鵙の声        文義 1 こう
カニに会い買う気はあるがカネがなし   蓬莱橋 1 まさひろ
眼裏の一句諾ふ夜長かな           光晴 1 美甫
松ぽくり蹴りつ帰る子猫じゃらし       千衣 1 たか子
震度六大地の怒り秋すさぶ        みち女 1 楽楽

以上.


[971] 9月27日の成績(投句者107名 選句者113名) 2003-09-28 (Sun)

廃線の決まりし鉄路秋桜         ななえ 15  こすもす 後夢 輪三 蓬莱橋 きみこ 菜々 まさひろ 芹菜 ねこ 如風 秋乃 廣美子 ふみを 泉 すずこ 
鈍行の軋む座席や夕刈田         千衣 11 みすず えれみあ 清 蓬莱橋 こころ 桑 国子 紘美 かかし 大門 海音
秋日和二駅歩く御堂筋         さくら 11 茶猫 清 裕子 涼 菜々 好夫 水季 すずかぜ やじきた 大門 薄明
秋雨やモダン茶房の古時計       みどり 10 茜 路 美甫 好夫 初凪 花茗荷 河童 幸太郎 海音 康子
秋雨や老母の屈む無縁佛         幸太郎 7 千衣 たか子 ていすけ ゆきこ 孝由 かずひと すずこ
湯治場の夕餉の支度きのこ籠       登美子 7 虞洛 かのこ 海幸 草根 ねこ 河童 秀昭
絵馬堂の隅に一叢女郎花       すずかぜ 7 凡天子 路 ななえ 水季 たか 満天 秀昭  
十五夜に孫生まれたり名を咲月    けんいち 7 麦秋 しずを 裕子 後夢 まこと 六郎太 駒鳥
絵心を誘はる通草見つけたり       かのこ 6 こすもす ちはる 雪割草 花茗荷 紘美 みどり
やや寒やひと夜の宿の仕舞ひ風呂     ふみを 6 縄文 一弘 いさお たか子 坊々 哲
秋の峰暮れて独りの足湯かな       昌洋 6 縄文 英 みち女 まさる 太井 雪割草
縁障子閉まりしままの雨月かな    かずひと 6 千衣 茂樹 すずかぜ 哲 桃香 満天
八雲立つ出雲の駅のとろろ蕎麦      麦秋 6 いさお 敬介 ななえ 東吾 幸太郎 今日子
鬼薊海を見下ろす異人墓地        輪三 6 明人 光晴 ていすけ 芹菜 やじきた 秋乃
電工の空から声や秋高し          英 5 しずを よし 一尾 折山 ふみを
稲の穂を手折りて農夫天仰ぐ       国子 5 あすみ まさひろ かかし 泉 みどり
蟷螂のひっそり祷る閻魔堂        好夫 4 文義 きょう 一弘 初凪
釣り人も流れもつつむ鰯雲        こう 4 英 光晴 文月 睦子
初恋は遠くにありて蛍草          哲 4 えれみあ まさる 明人 ほとり
のろのろと歩む一族秋彼岸        つとむ 4 けんいち きみこ 英子 文月
山寺や喘ぐ石段蝉時雨        ていすけ 3 虞洛 ちはる 昌洋
さりさりと歯音確かに摘菜漬       芹菜 3 涼 まこと 遊子
天高く空と田を切る高速路       まさひろ 3 みち女 けんいち 廣美子
鴟尾遥か堂塔よぎる鹿の声         敬介 3 ミチコ こう 登美子
萩寺の見頃つたえる墨乾く         美甫 3 きょう よし たか
爽涼や建水運ぶ足袋のおと         桑 3 ミチコ 昌洋 登美子
竹笊や木匙で賜ふ新豆腐         六郎太 3 美甫 かずひと 今日子
鈴鹿嶺の低きに消えし渡り鳥       茂樹 3 麦秋 桑 はく子
蟷螂の構へ続ける猫の前         ゆきこ 3 ゆうこ 孝由 ほとり
故郷や柿干す母の丸き背(せな)    ちはる 3 みすず 茜 よんよん
秋風や道となりたる飯場跡       たか子 3 しゅん 記代 敦風
赤トンボ追いかける児等空掴み     知津子 2 敬介 睦子
さやけしや海鳴りに窓開け放つ     ひろみ 2 茶猫 こう
雨後の闇声の澄みたる虫時雨      きみこ 2 洛西雀 草根
虫の音の止まぬがままに朝となり      水季 2 洛西雀 英子
滝つぼの藍深めゆく秋の声        紘美 2 とろうち 陽子
栗飯をほうばる吾子の笑顔かな      薄明 2 空人 康子
空澄んで山容近し萩の花          よし 2 文義 空人
白組に勝鬨あがる秋麗ら          太井 2 凡天子 たかし
酔芙蓉寺庭に干す白き足袋        みすず 2 かのこ 六郎太
秋の蚊のゆるりと止まり打たれけり   かかし 2 としあき 薄明
輝いてすすきの暮れる人暮れる      たかし 2 しゅん 楽楽
蟷螂の腹擦り渡る葉っぱかな       一尾 2 いくお ゆうこ
吊るされし唐辛子曲がり色づきぬ     すずこ 2 楽楽 坊々
朝日影揺れる葉先の露落つる       朝寝 2 記代 国子
桔梗や峡に谺す鐘の音           光晴 2 とろうち 敦風
食堂の黄ばみし色紙秋ともし        茜 2 ゆきこ はく子
晴れ晴れと陽をいっぱいに稲の花     のぶお 2 海幸 妙香
そこ此処に地蔵仏と曼珠沙華       みつ穂 2 輪三 あすみ
駅舎出て色無き風に身をゆだね      文月 2 としあき 駒鳥
千年の欅大樹の露降らし        うつぎ 1 りんご
ずぶ濡れの案山子はへのへのもへのなり  如風 1 よんよん
蟷螂の怒り顕はなかひなかな        初凪 1 如風
風強し鯊釣る人の糸がらみ        花茗荷 1 茂樹
かすかにも広がり続く鰯雲        茶猫 1 いくお
秋の野や背なの子あやしあぜ小道     いくお 1 遊子
雨後の朝ちちろと雀鳴き合わす      英子 1 よし女
夜勤終え坂を下りて鵙の声         ねこ 1 一尾
声援の風にのりきし秋彼岸        しゅん 1 妙香
どんぐりを数へて預金通帳に      誠一郎 1 折山
実紫ビーズこぼして雨あがる        満天 1 桃香
飲み干して少し不安の茸汁      とろうち 1 りんご
落ち葉掃く昨日と同じ風下へ      こころ 1 太井
昼の雨手籠に葡萄濡れており      あすみ 1 こころ
誰にでも付いて行くのか いのこずち    遊子 1 よし女
秋祭り子供相撲や賑わせる       いさお 1 陽子
花水木紅差し初むや実も葉にも      はく子 1 東吾
ふと覚めし夜の深さに草雲雀        明人 1 たかし

以上.


[970] 9月26日の成績(投句者116名 選句者111名) 2003-09-27 (Sat)

減反の立札傾ぐ蕎麦の花           ねこ 13  一尾 英 ちはる 光晴 こう がくと よし あすみ きみこ さくら 康子 こごみ 六郎太 
影踏みの子に秋の日の傾けり        明人 11 蓬莱橋 千衣 裕子 大門 すずこ りんご えれみあ すずかぜ やじきた のぶお 国子
参道に昼の灯りや秋しぐれ       すずかぜ 8 茶猫 縄文 ていすけ 草根 えれみあ 志乃 洛西雀 満天
巻上げて一日終りぬ秋簾         かのこ 7 豪敏 明人 けんいち こう ゆきこ 国子 今日子
魚糶(うおせり)のあとの静けさ秋の声   がくと 7 清 英 涼 知津子 水季 のぶお こごみ
青あおと笊に茹で上げ月見豆       かかし 7 坊々 清 明人 草根 桃香 やじきた こころ
トラックに祭半纏はみ出せり        秋乃 6 登志子 太井 ひろみ 廣美子 よし女 文月
草の花海を見渡す異人館         江斗奈 6 麦秋 ひろみ たか子 あすみ 花茗荷 幸太郎
捨団扇達磨禪師の大まなこ         好夫 6 光晴 初凪 芹菜 うつぎ かかし 六郎太
つくばいに少しこぼして萩の花        輪三 6 千衣 ちはる 誠一郎 ていすけ 東吾 芹菜
青蜜柑ジャンケンポンはグーの勝ち     一弘 6 蓬莱橋 大門 まこと 哲 今日子 秋乃
初紅葉登りつめたる陶の里         凡天子 6 輪三 まこと 我風 幸太郎 紘美 河童
遅れ咲く朝顔一つ線路道          ゆきこ 5 麦秋 としあき まさる まさひろ 夢子
地唄舞う合わせ扇は秋蝶に        こころ 5 けんいち 桃香 昌洋 きみこ 遊子
公園に庭師の声や冬構え        ていすけ 5 豪敏 敬介 一弘 とろうち かずひと
ほろほろと揺れてこぼれる萩の花       駒鳥 5 美甫 たか子 いくお まさる 遊子
コスモスや姉と慕いし人嫁ぐ        ちはる 5 しゅん 志乃 哲 うつぎ 公二
長き夜の葉書をすべるペンの音       志乃 5 茜 茂樹 妙香 秋乃 河童
秋愁や航雲ひと刷毛消え残る        紘美 4 敬介 知津子 ミチコ 洛西雀
秋冷や国旗を高く大使館           茜 4 太井 孝由 りんご みつ穂
ひげ跡の濃き布教僧秋澄めり       たかし 4 涼 茜 敦風 きょう
無造作に畑に転がる種胡瓜       としあき 3 茶猫 公二 紘美
格子窓片手添へれば虫の声          海音 3 雪割草 昌洋 薄明
観覧車のゴンドラ毎の星月夜       ひろみ 3 裕子 後夢 こころ
経写す深き邪念に空高し        よんよん 3 こすもす しずを よし
晩照を背に踏みしめる秋の道        文月 3 水季 みつ穂 駒鳥
夕風を差し招きをり川芒           草根 3 敦風 美甫 満天
一条の陽光ありて霧晴るる        誠一郎 3 如風 よし女 かずひと
浜風の西へ西へと赤とんぼ         ふみを 3 ゆきこ ほとり 夢子
草原に風の道ありえのこ草        廣美子 3 輪三 いくお 菜々
過ぎし日とこれからの日々九月尽        泉 3 ななえ さくら ほとり
池淵に寄れば色鯉秋遍路           秀昭 3 としあき 桑 つとむ
バーベキュー焦げし秋刀魚のよく売れて  みすず 2 いさお はく子
野に出でて両手にあまる零余子かな    きみこ 2 ななえ はく子
真白なハンカチ胸に秋の旅          記代 2 こすもす ふみを
鯊釣りの期待外れの疲れかな       ゆうこ 2 秀昭 文月
老農夫秋空かざし鎌をとぎ          孝右 2 登志子 かかし
そぞろ寒中国孤児の孤独聞く         こう 2 しゅん 英子
抱く嬰の熱く燃えゐる秋の暮         敦風 2 ふみを 廣美子
雨しどど間引き菜に土はねあげて       芹菜 2 一尾 初凪
嫁ぎし娘(こ)食べごろなるぞ秋茄子     河童 2 空人 誠一郎
雨の田や派手な被ひの稲刈機         太井 2 如風 好夫
灯篭のガラシャの墓に秋の蝶         清 2 がくと まさひろ
朝粥と法話賜わり蛇穴に          折山 2 一弘 東吾
渋滞の橋に鯊釣り竿の列          一尾 2 いさお 孝由
秋の蚊に喰われて暮るる職員室        嘉一 2 英子 桑
通る人つぎつぎ見上ぐ赤石榴       まこと 1 坊々
芋の葉に朝日に映える露の玉        如風 1 茂樹
秋彼岸台風過ぎて再墓参          海幸 1 後夢
筏場や流れを止めて宵の闇         昌洋 1 好夫
秋雨や常夜灯など滲ませて         水季 1 すずこ
秋天に町を賄ふ大風車           花茗荷 1 すずかぜ
頂上へロープウェーやうろこ雲       みつ穂 1 我風
信号の色鮮やかに秋時雨        まさひろ 1 楽楽
雲ちぎれ山の頂上(いただき)秋のぞく かずひと 1 駒鳥
長雨に干したる稲穂重くなり         奈緒 1 楽楽
爺に添う柴犬座して秋茜         えれみあ 1 きょう
鮎番屋中に商談整へり          よし女 1 ねこ
湖畔来て釣瓶落としをみだす鳥        公二 1 みどり
ペタル漕ぐ足軽やかに花野ゆく        康子 1 秀昭
秋簾後生大事に古手紙           菜々 1 とろうち
塔二つ即かず離れず秋の空         つとむ 1 海音
乗り換えの一両電車野分後        ななえ 1 ねこ
図書館へ向かふ道筋萩の風        やじきた 1 菜々
仏壇に供へあまりの梨一つ          茂樹 1 妙香
子は泣くも訳は素直な曼珠沙華       神無月 1 ミチコ
夜のポストおしろいの香も合わせ呑む    国子 1 しずを
羅やひかりの紋の歪みゆく        しゅん 1 海音
一望の稲田に鉄塔流る雲          のぶお 1 空人
独り居になりたる友に秋見舞い      すずこ 1 薄明
カマキリの動きも鈍る秋の風         薄明 1 花茗荷
秋野菜並べて声あげ秩父の子        美甫 1 雪割草
赤とんぼ母と別れて出会ひけり        大門 1 みどり
吾亦紅花舗に求めて秋活くる       はく子 1 縄文
我が庭の色づき初めし初紅葉        二青 1 康子

以上.


[969] 9月25日の成績(投句者114名 選句者118名) 2003-09-26 (Fri)

爽やかや面を脱ぎたる女子剣士    かずひと 23  千衣 いさお 茜 うつぎ 明人 がくと 満天 たか子 はく子 美甫 東吾 ゆきこ 孝由 紘美 やじきた たかし 後夢 よし女 今日子 みつ穂 ふみを 河童 ひろみ 
表札は在りし日のまま秋彼岸     さくら 21 こすもす 千衣 縄文 英 一尾 大門 一弘 まこと りんご 凡天子 こころ 我風 たかし 洛西雀 芹菜 草根 水季 幸太郎 みち女 康子 秋乃
膝掛けを猫と分け合ひ秋時雨      裕子 19 清 江斗奈 空人 英子 孝右 敦風 大門 一弘 光晴 如風 はく子 夢子 かかし 花茗荷 誠一郎 坊々 幸太郎 登志子 ひろみ
塀越しに萩のこぼるる石畳        文月 13 清 英子 太井 雪割草 ていすけ あすみ 国子 まさる すずこ よし女 まさひろ みち女 秀昭
銭湯に古材積まれし夜寒かな     ちはる 8 一尾 敦風 泉 ねこ 哲 記代 かかし 河童
天高し丘の起伏に馬柵つづく       菜々 8 茂樹 うつぎ 満天 豪敏 紘美 のぶお 我風 初凪
利き酒や蔵の香に酔ふ今年酒       こう 6 茂樹 ななえ 光晴 ちはる 敬介 かずひと
十字架の崩れし墓標秋の風        茜 6 輪三 裕子 ちはる まさひろ 文月 きみこ
天平のむらさきに熟れ山葡萄       明人 6 しずを かのこ みすず とろうち 知津子 かずひと
天気図の雲の乱れに大根蒔く     よし女 6 しゅん 涼 ミチコ 昌洋 国子 初凪
零余子採り携帯電話は圏外に      折山 5 としあき 明人 かのこ とろうち りんご
操車場の一番列車月を曳く      えれみあ 5 こう ミチコ 洛西雀 六郎太 海音
秋刀魚焼く四方八方煙に巻き     あすみ 5 茶猫 菜々 東吾 遊子 康子
寝たる子のおしゃぶりはずす秋の夜   たか子 5 こすもす しゅん 江斗奈 空人 まさる
苦瓜熟れ島に土葬の砂の山      たかし 4 麦秋 茶猫 哲 敬介
明るさに音なき部屋の秋思かな      泉 4 いさお 豪敏 昌洋 いくお
秋雨に音なく声なく苔の寺      洛西雀 4 朝寝 のぶお 薄明 登志子
秋雨や籠もりて部屋の珈琲香      満天 4 よし 茜 後夢 水季
金髪も坊主も並ぶ神輿かな       秋乃 3 さくら ゆきこ 羽合
丸太橋渡るバス停彼岸花        ミチコ 3 えれみあ 記代 好夫
秋雨の音を友とし留守居番       芹菜 3 如風 誠一郎 文月
木の葉みな裏返りたる野分かな    きみこ 3 麦秋 たか子 すずかぜ
からかへばぱちんとはぜる蝗かな  とろうち 3 としあき 秀昭 羽合
秋の花名はコスモスに取られけり     後夢 3 縄文 楽楽 孝右
秋うらら路地の向かいに丸ポスト    まさる 3 ねこ すずかぜ 秋乃
栗鼠走る佐久は霧籠め走り蕎麦      麦秋 3 よし 好夫 草根
秋日和保育園児に手をふられ     まこと 3 さくら けんいち ふみを
倒れしも支え合いたる稲穂かな     空人 2 夢子 海音
傘借りてひと安心の案山子かな     如風 2 朝寝 公二
秋涼し白砂の模様乱れなし       みつ穂 2 がくと まこと
海風にカンナ揺れをりレストラン    ゆきこ 2 涼 美甫
席取りにもう始まれり運動会     ゆうこ 2 しずを 奈緒
秋の日やまどろみ浅き島の猫      ふみを 2 虞洛 遊子
夜半の雨職退く前の秋彼岸       嘉一 2 泉 知津子
刈田からまた飛び出づる稲雀     花茗荷 2 ななえ 雪割草
朝夕の秋気になにか促さる        我風 2 ひであき 英
旅に寝て長き一夜を持て余し      駒鳥 2 海幸 今日子
物置を住み家としたるちちろ啼く    秀昭 2 あすみ 坊々
浮き玉のゆるりと流る秋の潮      豪敏 2 花茗荷 六郎太
師を偲びアルバム辿る雨月かな     昌洋 1 輪三
ブナ樹林秋風抜ける八幡平      のぶお 1 ていすけ
初月や鼻先つんと砂糖菓子      幸太郎 1 えれみあ
子の夜なべ妻も夜なべで待ちにけり  こころ 1 折山
向日葵も倒されている畑かな      妙香 1 公二
二つ三つ木の実落つる音旅枕       草根 1 みすず
街行けば秋色染まる飾り窓       廣美子 1 すずこ
旅の宿傘かたむけて花芙蓉       すずこ 1 けんいち
はざ襖夕日を浴びて傾ぎをり       ねこ 1 太井
萩の露花の涙と思ひけり      けんいち 1 奈緒
宵の秋山裾深く夕ともし       やす子 1 裕子
秋の夜一人でいるには長すぎて     薄明 1 蓬莱橋
稲刈りの棚田の賑わい児らの声    ていすけ 1 虞洛
子のくれし野菊のブ-ケの黄のリボン  かかし 1 菜々
色変えぬ松の梢に鬼瓦           清 1 いくお
来し方や曲がりくねりし落霜紅     河童 1 駒鳥
秋彼岸ものを煮る香の路地にをり    ひろみ 1 こころ
御仏に抱かるるここち秋彼岸     やじきた 1 芹菜
秋寒しほかに友なし土蛙        遊子 1 折山
歌声を聴きて楽しむ芸術の秋    ひであき 1 楽楽
風に揺れ亡母の好きな萩の庭      楽楽 1 北山
秋めきて桜落ち葉の二三枚       水季 1 駒鳥
透き通る静けさの中薄紅葉      つとむ 1 凡天子
彼岸花踊るようにし反り返り     雪割草 1 海幸
巻雲の刷毛目に透くや秋の天    すずかぜ 1 孝由
デザートに重きおはぎの秋彼岸       英 1 薄明
釣り舟草小流れ隠し咲き乱る       紘美 1 こう
夕焼けの色を変えての群れカラス   いくお 1 蓬莱橋
一寸の隙間風にも秋深し        よし 1 ひであき
華やかに供花彩る墓参かな        千衣 1 きみこ

以上.


[968] 9月24日の成績(投句者115名 選句者123名) 2003-09-25 (Thu)

二月堂三月堂へと萩の路           敬介 16  しゅん ほとり 英 敦風 かのこ まこと 菜々 はく子 初凪 誠一郎 登志子 かずひと すずこ 公二 秀昭 やじきた 
仕舞いじわ付けて吊るさる秋袷       かかし 13 しずを しゅん 茜 一弘 ちはる けんいち 廣美子 こころ 今日子 芹菜 みち女 嘉一 きみこ
鰯雲小さき母と旅支度          あすみ 11 麦秋 ふみを 輪三 朝寝 桃香 すずむし 哲 すずかぜ たかし 洛西雀 まさひろ
コスモスの野辺に広げる握り飯       如風 10 虞洛 みすず 敬介 すずむし 水季 秋乃 六郎太 登志子 みつ穂 きみこ
病む妻とメール重ねて夜長し        敦風 10 ひであき 麦秋 こすもす よし ゆきこ いさお 雪割草 薄明 まさひろ 泉
間引き菜に抜かれんとする力かな      志乃 10 涼 奈緒 遊子 紘美 初凪 花茗荷 芹菜 みつ穂 公二 ゆうこ
このあたり校舎の跡や猫じゃらし      うつぎ 9 ふみを 空人 江斗奈 輪三 光晴 ゆきこ 廣美子 東吾 後夢
野の草に鈴の音響く秋遍路         たか子 9 空人 こすもす 茂樹 康子 朝寝 あすみ ていすけ のぶお 文月
臥す人の鏡に映すいわし雲         初凪 8 みすず よし さくら 凡天子 我風 りんご みち女 河童
芋の葉のせり上がりては揺れ競ふ     たかし 7 虞洛 縄文 千衣 美甫 坊々 花茗荷 すずこ
風ありて銀波のうねり薄原       えれみあ 7 がくと 紘美 ていすけ 好夫 誠一郎 国子 こごみ
まどろみて秋の気配が指の先         たか 6 ミチコ 海音 奈緒 陽子 妙香 六郎太
岬いま空に溢れし鰯雲           麦秋 6 清 としあき いくお 草根 一尾 茶猫
高き雲低き雲あり野分過ぐ       とろうち 5 志乃 縄文 のぶお ねこ 大門
一望の稲田の映える落暉かな        のぶお 5 ちはる 美甫 凡天子 昌洋 大門
ハイポーズ親子三人秋日和        まさひろ 5 ひであき 江斗奈 楽楽 さくら 水季
秋澄むやロザリオ胸にガラシャ像      満天 5 えれみあ たか子 明人 海音 こう
畦道をふさぎて燃ゆる彼岸花      ていすけ 4 康子 玉虫 かかし 文月
利根川に佐原囃子やすがれ虫        国子 4 青菜 ひろみ 我風 こう
法要の寺に集まる曼珠沙華         公二 4 孝右 海幸 東吾 英子
稲を刈る留学生や千枚田          花茗荷 4 満天 坊々 あすみ 国子
廃屋の樋に渾身つた紅葉         よし女 4 敦風 ひろみ 千衣 幸太郎
石榴はぜひときわ高き百舌の声       駒鳥 4 すずかぜ 英子 遊亀 こごみ
冷やかや荒れはじめたる指の先      みつ穂 4 涼 草根 かかし 泉
夜仕事や隣の部屋の時計聞く        かのこ 4 志乃 はく子 よし女 一尾
海鳴りの遠くに聞こゆ夜半の秋       豪敏 4 茂樹 とろうち よし女 孝由
霧晴れて向かふ札所の現わるる     やじきた 4 えれみあ 如風 こころ 秀昭
手鏡の光が不意に野分晴           茶猫 3 折山 幸太郎 たかし
沈む日の朱は点々と曼珠沙華       すずむし 3 かのこ いくお 洛西雀
ヴァイオリンの夜曲の調べ秋の声     がくと 3 路 豪敏 雪割草
修行僧肩のとがりし竹の春         登志子 3 ななえ 茜 とろうち
殿が芒ゆらして来たりけり          茂樹 3 ほとり 明人 哲
秋冷や旅先へ届く師の訃報        やす子 2 太井 今日子
栗ご飯仏の里の味したり           秀昭 2 遊子 りんご
風に揺れ桜紅葉の艶めけり         ねこ 2 満天 駒鳥
苔青き庭を囲みて竹の春            清 2 まこと 豪敏
掻き抱けば胡桃に似たる乳首かな       一弘 2 折山 後夢
パソコンを夫と分け合う夜長かな      さくら 2 光晴 いさお
真っ白なシーツ広がる秋の風       ゆきこ 2 菜々 敬介
名月や戦国の城山に浮く          昌洋 2 路 たか子
強面に描けど案山子に止まり来し      ゆうこ 2 ななえ 一弘
秋霖を舳先に貯めつつめぐりけり    かずひと 2 太井 昌洋
秋彼岸隣の墓に新塔婆           すずこ 2 孝由 ゆうこ
秋天や烏の低く横切れり          秋乃 2 青菜 桃香
線香と花いっぱいの秋彼岸          陽子 2 楽楽 妙香
勇退のとき近付きぬ秋簾          草根 2 がくと 河童
稲を刈る機上に映えしつなぎ服       太井 1 かずひと
秋天の雲よぎる雲松の峰            哲 1 秋乃
青柿を三個喰らいて風過ぎし         空人 1 やじきた
秋涼し触れ合う指を握りしめ       ほとり 1 如風
長き夜李朝の白磁蒼さ冴え         洛西雀 1 茶猫
秋気澄む重機冷ませる広き野に       羽合 1 ミチコ
秋晴れや旅の人出に交じり行く       いさお 1 けんいち
散歩道小さい秋を見つけたり        玉虫 1 駒鳥
夕焼けの地団駄する子包みをり       幸太郎 1 嘉一
眼鏡の曇りの奥の長き夜          海音 1 英
悲しみは流してよ今秋の雨         英子 1 遊亀
秋の暮母校の駅は通過せり        ふみを 1 ねこ
目の前を鋭く過ぎる秋つばめ      こすもす 1 海幸
単線を行く離合待ち稲穂垂る       ななえ 1 としあき
猫じゃらし孫から貰いバイバイす      嘉一 1 孝右
秋晴れの走る顔・顔無我夢中         朝寝 1 しずを
まっすぐに伸びて紅蓮のまんじゅしゃげ  はく子 1 薄明
台風や風に逆らふ群れすすき        裕子 1 陽子
秋の空沈む夕日にカラス燃ゆ         遊子 1 玉虫
菊の香や花舗店頭の大桶に          芹菜 1 清
秋令の肩に雫や茅の屋根         ミチコ 1 好夫

以上.


[967] 9月23日の成績(投句者114名 選句者119名) 2003-09-24 (Wed)

迷ひ来てちちろ乗りたる終電車         一弘 9  まさる 菜々 かのこ よし女 陽子 今日子 康子 こごみ 河童 
校庭に三坪の稲穂出そろひし         はく子 9 太井 ちはる 菜々 坊々 幸太郎 かかし ひろみ 英子 うつぎ
川越の黒き鐘楼十三夜           ていすけ 8 初凪 ちはる 草根 こう のぶお 敦風 ひろみ みすず
庭下駄に指跡残し夏惜しむ          あすみ 8 ななえ 如風 朝寝 江斗奈 こすもす たか みつ穂 国子
ほつほつと点る街の灯秋時雨         芹菜 7 裕子 こすもす かのこ 紘美 のぶお かずひと 秋乃
おしろいのしぼみて空の高さかな        泉 6 茶猫 如風 縄文 としあき たかし やじきた
職人も売り子の一人秋祭り         こころ 6 ななえ あすみ すずかぜ 孝右 ねこ はく子
母さんの花と渡され秋桜          みすず 6 しゅん ゆきこ ていすけ すずかぜ 我風 うつぎ
日雇いの雨の三日に赤まんま          折山 6 豪敏 敬介 哲 いくお ゆうこ すずむし
月の座に妻を客とし点てにけり      かずひと 6 たか子 きみこ 雪割草 明人 たか ゆうこ
出ぬ月に老母は萩餅供えたり         洛西雀 6 千衣 虞洛 雪割草 いくお 登志子 まさひろ
古九谷の緑(あお)の深さや鬼城の忌      秋乃 6 はるを ふみを 登志子 国子 とろうち すずこ
ほっこりと骨を離るる秋刀魚かな       六郎太 6 嘉一 まさる 芹菜 りんご 文月 玉虫
一湾を一蹴にして野分あと           羽合 5 豪敏 一弘 芹菜 坊々 文月
野仏や路傍のすみの赤まんま         駒鳥 5 後夢 公二 喜紅 秋乃 すずむし
洋梨のもたれ合へるが二つ三つ       ほとり 5 太井 涼 海音 こころ 秀昭
それぞれに秋色競う野路の花          文月 5 嘉一 海幸 駒鳥 ていすけ 我風
浮島や秋澄み渡る湾岸道           幸太郎 5 きみこ 江斗奈 満天 まさひろ かずひと
台風の来るらしカレー煮込みゐる       みつ穂 4 茂樹 東吾 花茗荷 志乃
やや寒き乗換駅の旅愁かな           好夫 4 茂樹 えれみあ はく子 のんたん
秋思かな幼馴染と共に老い         いさお 4 路 清 志乃 がくと
赤とんぼそっと窓開け送り出す         初音 4 虞洛 朝寝 孝右 妙香
伐りたてのコスモス売られ朝の市      かのこ 4 えれみあ みつ穂 秀昭 やじきた
こおろぎの声湧く辻や馬頭尊         紘美 4 こう まこと とろうち かかし
クレパスは優しい絵ねと秋便り        英子 3 大門 けんいち 河童
朝まだき比企丘陵の鳥脅し          こう 3 哲 好夫 幸太郎
朝寒やパンにバターの塗りにくし      とろうち 3 東吾 ほとり 一尾
ペダルこぎ登る坂道鰯雲             英 3 輪三 ゆきこ たかし
椅子のまま仮眠のしばし夜業果つ        敦風 3 孝由 やす子 すずこ
石榴の実旧家の屋根の黒光り        ななえ 3 輪三 けんいち 花茗荷
秋風にぷいと出て行く倅かな        たか子 3 裕子 しゅん しずを
夜寒し寄り添ふる人恋しかり          坊々 2 初音 しずを
夕風を招きをりけりむら芒           草根 2 駒鳥 よし女
暑い秋急転直下寒くなり           後夢 2 楽楽 妙香
稲架越の街の明かりに鎌しまい        孝右 2 遊亀 洛西雀
稲雀あちこち見ては身づくろい       花茗荷 2 こころ 六郎太
コーヒーに海老せんすすめ鰯雲        一尾 2 涼 まこと
鏡見ればこぼれた萩の髪飾り       こすもす 2 空人 こごみ
虫の音や女三代へんろ鈴          やじきた 2 羽合 知津子
蟷螂がゆれる稲穂に立ち上がる         遊子 2 としあき 康子
赤とんぼ猫の尻尾と遊びけり         輪三 2 てまり 玉虫
父ころび慰めらるる運動会           太井 2 董雨 やす子
木漏れ日に蜘蛛の囲光る武士の塚      ミチコ 2 たか子 六郎太
秋天へシーツぱりっと糊づけし         満天 2 清 敬介
蓑虫の顔に触れたる軽さかな         初凪 2 てまり 満天
野仏の面輪くづれし野分後           国子 2 明人 ミチコ
秋晴れや幟はためき客を呼ぶ        まさひろ 2 あすみ 孝由
父母を引き取り残す昼の虫         ゆうこ 2 りんご 遊子
紅茶椀湯気の見えてる秋の朝        江斗奈 2 空人 青菜
鳳仙花はじけ双子は瓜ふたつ         明人 2 縄文 海音
空晴れてトンボ飛び交う彼岸明け       妙香 1 海幸
白砂の天橋立新松子            がくと 1 初凪
下校時のチャイム鳴り終へ芙蓉閉ず      嘉一 1 英
秋桜彩を違えて揺れにけり          美甫 1 ふみを
溝川は夕日に染まり葛の花          まや 1 はるを
秋薔薇よ何企まん紅き頬          みやび 1 麦秋
秋深き隣の老母謎遊び            楽楽 1 麦秋
老眼鏡かけて案山子の貌を描く        大門 1 紘美
薄暗き山径途絶へ野分立つ          昌洋 1 洛西雀
低き雲海へ流るる子規忌かな         ひろみ 1 草根
秋の雲山脈のごと連なれり          秀昭 1 楽楽
行き届く芝生の中に赤のまま          董雨 1 好夫
夏山の高嶺過ぎ行く雲の影         きみこ 1 後夢
隣家より十薬匂う秋の暮           青菜 1 敦風
ちちろ鳴く漬物小屋に薄日差す         ねこ 1 青菜
日短し夕餉の香り帰途の道          玉虫 1 のんたん
亡き父に未来を語る秋彼岸           豪敏 1 がくと
三代目鋏の切れ味松ぼくり          みち女 1 一弘
音楽を書き込んだりして夜長かな       雪割草 1 英子
仲秋の樹々にしみ入る夕茜           敬介 1 ミチコ
初披講まどう心や鉦叩            ちはる 1 遊亀
よるべなき如萩の花乱れ咲く        けんいち 1 初音
犬も子も包むふところ稲の中          海音 1 みち女
余興には足なげ座る敬老日           茂樹 1 羽合
芭蕉葉の雨打つ音か朝まだき           清 1 喜紅
秋めいて夜半の集いに濃い化粧       すずこ 1 遊子
灯火親し吾が青春のシャルロッテ       麦秋 1 みち女
畑好き終日手入れ秋日和           よし 1 みすず
頓丘(ひたお)なる秋桜に添う風にをり  えれみあ 1 千衣
運動会我が子を捜すレンズかな        遊亀 1 路
小鳥来るけらけら笑ふ女子学生       登美子 1 ねこ
突風に散華となりて秋の墓         ゆきこ 1 ほとり
糸たれて小鯵三匹魚篭に跳ね         まさる 1 一尾
どの墓の供華にも桔梗一、二輪        たかし 1 今日子
マネキンのそのまま立てる案山子かな    しゅん 1 公二
逃げ出してにはとり散れる曼珠沙華      茶猫 1 知津子
やや寒し歯科診療の金属音          よし女 1 英
鴎五・六羽中州に秋の潮来たる        浪漫 1 大門
風を聞くシオンと同じに傾きて      よんよん 1 茶猫
朝顔の棚なおしいる野分あと         まこと 1 董雨
団栗に へのへのもへじ 弥次郎兵衛    しずを 1 陽子

以上.


[966] 9月22日の成績(投句者111名 選句者126名) 2003-09-23 (Tue)

そぞろ寒仕舞ふ草履を抱きあはす     志乃 21  縄文 裕子 坊々 初凪 うつぎ 豪敏 水季 たか子 ちはる 浪漫 東吾 朝寝 河童 ひろみ すずかぜ こころ はく子 ミチコ みつ穂 今日子 かずひと 
鉛筆の芯とがらせる夜半の秋     かのこ 15 みすず 海音 明人 ふみを 一弘 よし 志乃 とろうち ちはる やす子 ほとり ねこ 雪割草 秋乃 芹菜
卒塔婆の新旧ありて秋彼岸       芹菜 10 英 しずを 豪敏 ななえ 路 妙香 大門 けんいち みつ穂 六郎太
校庭の白線流す秋の雨         国子 8 海音 英 太井 がくと 茂樹 かのこ のんたん ほとり
コスモスや独り遊びの砂場の子     ふみを 7 麦秋 虞洛 ななえ まこと 路 陽子 桑
夕顔の一輪咲いて路地暮れる      まさる 7 えれみあ 水季 花茗荷 洛西雀 雪割草 駒鳥 やじきた
秋高し旅立つ母の薄化粧         記代 6 ふみを まさる 敬介 康子 敦風 桑
停泊の小舟の隙間鯊の竿       ゆうこ 6 江斗奈 二青 一尾 孝由 すずこ 敦風
山裏に燃ゆる業火や曼珠沙華      海音 6 まさひろ 千衣 美甫 ゆきこ 廣美子 文月
栗飯とつたなき文字や峠茶屋       明人 6 遊亀 坊々 としあき てるこ 好夫 かずひと
故郷の匂ひの届く茸汁        花茗荷 5 こう 一尾 廣美子 ねこ 秀昭
尼様のかよふ参道萩こぼる       登美子 5 たか子 こう 紘美 あすみ こころ
彼岸花炎という字咲きにけり     こころ 5 縄文 如風 東吾 こごみ 海幸
Tシャツの脇よりはいる秋の風       英 5 とろうち こごみ よんよん 玉虫 折山
畦道に大きなポットと曼珠沙華     如風 5 清 昌洋 けんいち 喜紅 六郎太
草虱つくを野仏笑み給う      かずひと 5 遊子 初音 ていすけ よんよん 陽子
爽籟や湖畔の歌碑は恋の詩       紘美 5 公二 きみこ よし女 知津子 英子
風の出て身丈のすすき傾ける     たかし 4 薄明 茂樹 浪漫 羽合
胃袋の無き身に優しとろろかな     一弘 4 麦秋 裕子 紘美 後夢
母看るはいのち見守る芙蓉の実     まや 4 公二 りんご 大門 敬介
新蕎麦や山雨の中に津軽富士    すずかぜ 4 光晴 よし りんご 今日子
走り根のごと天空に稲光       がくと 3 光晴 すずかぜ みち女
秋彼岸絶えし家系の墓標かな      凡天子 3 すずむし 草根 玉虫
爽やかや鳴る釜にさす水の音        桑 3 みすず 志乃 のんたん
賞給ふ臍出しルックの案山子かな    敬介 3 かのこ 菜々 ゆうこ
下駄箱に一輪挿され草の花